JP4652257B2 - カーテシランプ - Google Patents
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Description
本発明は、各種車両のドアの内側であって所定位置に設置され、ドアを開放したときに路面や地面等を照らすカーテシランプに係り、特に、路面や地面等の状況をより鮮明に視認することを可能にするように工夫したものに関する。
従来のカーテシランプは、例えば、図７に示すような構成になっている。図７は車両のドアの内側の構成を示す一部斜視図である。まず、ドア１０１があり、このドア１０１の内側であって所定位置にはドアアームレスト１０３が設けられている。このドアアームレスト１０３の上面であって所定位置には各種スイッチ１０５が設置されている。又、上記ドアアームレスト１０３の下面側であって所定位置にはカーテシランプ１０７が設置されている。
上記カーテシランプ１０７は、例えば、４〜８Ｗ程度のフィラメントランプ（バルブ）であって、乗降時に足下を照らす役割を果たすものである。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来のカーテシランプでは視認性が悪く、足下の状態、すなわち、路面や地面等の状態を正確に確認することができないことがあった。具体的には、路面や地面等が凍結しているような場合、路面や地面等に水溜りが存在する場合、路面や地面等に落ち葉等が堆積しているような場合、これらの状態を正確に確認することができない場合があった。そのような場合には、乗降者が 滑って転倒したり、乗降者の衣服が汚れてしまうようなことがあり、その改善が要求されていた。
すなわち、従来のカーテシランプでは視認性が悪く、足下の状態、すなわち、路面や地面等の状態を正確に確認することができないことがあった。具体的には、路面や地面等が凍結しているような場合、路面や地面等に水溜りが存在する場合、路面や地面等に落ち葉等が堆積しているような場合、これらの状態を正確に確認することができない場合があった。そのような場合には、乗降者が 滑って転倒したり、乗降者の衣服が汚れてしまうようなことがあり、その改善が要求されていた。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、路面や地面等の状態に関する視認性を高め、それによって、乗降時の安全性の向上や不測の事態の発生防止を図ることが可能なカーテシランプを提供することにある。
尚、本願発明の先行技術としては、例えば、特許文献１、特許文献２がある。
特開２００５−２８０６５７号公報
特開２００５−２８０６５８号公報
上記目的を達成するべく本願発明の請求項１によるカーテシランプは、車両のドアの内側であって所定の位置に設置された白色発光部と、上記白色発光部に近接した状態で設置され白色光とは異なる色の光を発光する非白色発光部と、を具備し、上記非白色発光部は上記白色発光部を挟んで左右に夫々設置された第１非白色発光部及び第２非白色発光部であり、上記第１非白色発光部は赤色発光部であり、上記第２非白色発光部は青色発光部であることを特徴とするものである。
又、請求項２によるカーテシランプは、請求項１記載のカーテシランプにおいて、非白色発光部の光軸を下方に向けて集光させる集光手段が設けられていて、白色発光部の光と非白色発光部の光の混じり合いを低減させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項３によるカーテシランプは、請求項１又は請求項２記載のカーテシランプにおいて、上記白色発光部と非白色発光部の発光パターンを制御する発光パターン制御手段が設けられていて、上記白色発光部による点灯と非白色発光部による点灯のタイミングをずらすとともに点灯時間を調整することにより残像効果を発揮させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項４によるカーテシランプは、請求項１〜請求項３の何れかに記載のカーテシランプにおいて、上記白色発光部と非白色発光部は発光ダイオードから構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項２によるカーテシランプは、請求項１記載のカーテシランプにおいて、非白色発光部の光軸を下方に向けて集光させる集光手段が設けられていて、白色発光部の光と非白色発光部の光の混じり合いを低減させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項３によるカーテシランプは、請求項１又は請求項２記載のカーテシランプにおいて、上記白色発光部と非白色発光部の発光パターンを制御する発光パターン制御手段が設けられていて、上記白色発光部による点灯と非白色発光部による点灯のタイミングをずらすとともに点灯時間を調整することにより残像効果を発揮させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項４によるカーテシランプは、請求項１〜請求項３の何れかに記載のカーテシランプにおいて、上記白色発光部と非白色発光部は発光ダイオードから構成されていることを特徴とするものである。
以上述べたように本発明によるカーテシランプによると、車両のドアの内側であって所定の位置に設置された白色発光部と、上記白色発光部に近接した状態で設置され白色光とは異なる色の光を発光する非白色発光部と、を具備した構成になっているので、路面や地面等から異なる色の反射光が得られることになり、それによって、路面や地面等の状態の視認性が大幅に向上することになり、乗降時の安全性を高めることができるとともに不測の事態の発生を防止することができる。
又、上記非白色発光部を上記白色発光部を挟んで左右に夫々設置された第１非白色発光部及び第２非白色発光部とから構成した場合には、上記効果をより高めることができる。
又、上記第１非白色発光部を赤色発光部とし、上記第２非白色発光部を青色発光部とした場合にも、上記効果をより高めることができる。
又、非白色発光部の光軸を下方に向けて集光させる集光手段を設け、白色発光部の光と非白色発光部の光の混じり合いを低減させるようにした場合には、白色光と非白色光の混じり合いを軽減させることができ、それによって、視認性をさらに高めることができる。又、例えば、後続車に対して無用な光を照射することを防止することができる。
又、上記白色発光部と非白色発光部の発光パターンを制御する発光パターン制御手段を設け、上記白色発光部による点灯と非白色発光部による点灯のタイミングをずらすとともに点灯時間を調整することにより残像効果を発揮させるようにした場合には、それによって、同時点灯ではない任意の点灯パターンを得ることかでき、いわゆる残像効果を期待することが可能となり、それによって、視認性を更に高めることができる。
又、上記白色発光部と非白色発光部として発光ダイオードを使用した場合には、上記効果がより確実なものとなる。
又、上記非白色発光部を上記白色発光部を挟んで左右に夫々設置された第１非白色発光部及び第２非白色発光部とから構成した場合には、上記効果をより高めることができる。
又、上記第１非白色発光部を赤色発光部とし、上記第２非白色発光部を青色発光部とした場合にも、上記効果をより高めることができる。
又、非白色発光部の光軸を下方に向けて集光させる集光手段を設け、白色発光部の光と非白色発光部の光の混じり合いを低減させるようにした場合には、白色光と非白色光の混じり合いを軽減させることができ、それによって、視認性をさらに高めることができる。又、例えば、後続車に対して無用な光を照射することを防止することができる。
又、上記白色発光部と非白色発光部の発光パターンを制御する発光パターン制御手段を設け、上記白色発光部による点灯と非白色発光部による点灯のタイミングをずらすとともに点灯時間を調整することにより残像効果を発揮させるようにした場合には、それによって、同時点灯ではない任意の点灯パターンを得ることかでき、いわゆる残像効果を期待することが可能となり、それによって、視認性を更に高めることができる。
又、上記白色発光部と非白色発光部として発光ダイオードを使用した場合には、上記効果がより確実なものとなる。
以下、図１乃至図６を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図１は車両１の運転席のドア３を開放した状態を示す一部斜視図であり、図２はドア３の内側を示す斜視図であり、図３はその一部を抽出して示す一部斜視図である。ドア３の内側にはドアアームレスト５が設置されていて、このドアアームレスト５の上面側であって所定の位置には各種スイッチ７が設置されている。又、上記ドアアームレスト５の下面側にはカーテシランプ９が設置されている。
上記カーテシランプ９は次のような構成になっている。すなわち、図４及び図５に示すように、まず、中央部に白色発光部１１があり、この白色発光部１１は複数個の白色ＬＥＤ１３から構成されている。上記白色発光部１１の図４中左側には赤色発光部１５が設置されているとともに、白色発光部１１の図４中右側には青色発光部１７が設置されている。上記赤色発光部１５は赤色ＬＥＤ１９から構成されている。又、上記青色発光部１７は青色ＬＥＤ２１から構成されている。
上記赤色発光部１５と青色発光部１７は、路面等の状態視認性（気付き）を改善するために新たに設けられたものである。具体的に説明すると、赤色発光部１５は落ち葉等の茶色系の物体に対する状態視認性を高めることができる。又、青色発光部１７は水面や氷面に対する状態視認性を高めることができる。つまり、水面や氷面に青色発光部１７より光を照射すると凹凸によってキラキラと輝いた状態となり、それによって気付き易くなるものである。
又、図５に示すように、上記白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１９はケース２３内に収容・配置されている。又、上記ケース２３の外側には集光手段としてのレンズ２４、２５が設置されている。このレンズ２４、２５によって、赤色発光部１５と青色発光部１７の主軸光を集光して下方向に指向させるようにしており、それによって、白色発光部１１からの白色光と赤色発光部１５と青色発光部１９からの赤色光と青色光が混じり合うことを軽減させ、それによって、視認性の向上を効果的に図るようにしている。
又、上記白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１９は発光パターン制御手段としてのコントローラ２７によってその発光パターンを制御される構成になっている。すなわち、発光のパターンとしては、上記白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１９を同時に点灯させるパターン、上記白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１９をずらしながら点灯させるパターン、等があり、特に、後者のパターンを設定することにより、残像効果を発揮させ、それによって、視認性を更に高めようとするものである。
以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、乗降時にドア３を開放するとカーテシランプ９が点灯する。本実施の形態の場合には、コントローラ２７を用いて白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の点灯パターンを制御するようにしている。それによって残像効果を得ることができ視認性を更に高めることができる。
具体的には、例えば、図６に示すような発光パターンで発光させるものである。この場合には、白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の発光のタイミングをずらすとともに、発光時間比率を「８：１：１」の割合に設定している。
まず、乗降時にドア３を開放するとカーテシランプ９が点灯する。本実施の形態の場合には、コントローラ２７を用いて白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の点灯パターンを制御するようにしている。それによって残像効果を得ることができ視認性を更に高めることができる。
具体的には、例えば、図６に示すような発光パターンで発光させるものである。この場合には、白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の発光のタイミングをずらすとともに、発光時間比率を「８：１：１」の割合に設定している。
そして、図６において、ドア３が開放されると、まず、青色ＬＥＤ２１が０．１秒だけ点灯する。次いで、赤色ＬＥＤ１９が０．１秒だけ点灯する。そして、白色ＬＥＤ１３が０．８秒だけ点灯する。以下、その点灯パターンを繰り返すことになる。
又、本実施の形態の場合には、赤色発光部１５と青色発光部１７の主軸光を、レンズ２４、２５によって集光して下方向に指向させている。それによって、白色光との混じり合いを軽減させることができる。それによって、視認性が向上するものである。
上記赤色発光部１５と青色発光部１７は、前述したように、路面等の状態視認性（気付き性）改善するために新たに設けられており、具体的に説明すると、赤色発光部１５を設けることにより落ち葉等の茶色系の物体に気付き易くなり、又、青色発光部１７を設けることにより水面や氷面に気付き易くなる。
因みに、通常路面の場合は黒色であることより、白色発光部１１のみで照らしただけでは、落ち葉の存在や水面や氷面の存在を認識することはできないものである。
因みに、通常路面の場合は黒色であることより、白色発光部１１のみで照らしただけでは、落ち葉の存在や水面や氷面の存在を認識することはできないものである。
又、この実施の形態の場合には、同時点灯ではなく制御点灯を行うように構成されているので、白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の光が交わっても問題はないが、同時点灯を行う場合には、白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の光が交わらないようなレンズを使用することになる。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、夜間、降車時の足下の視認性を高めることが可能になる。これは、白色発光部１１の左右両側に赤色発光部１５と青色発光部１９を設置したことによるものであり、白色発光部１１だけでは視認させることができなかったもの、例えば、落ち葉、水面、氷面等についてもこれを正確に視認させることが可能になったからである。
又、この実施の形態の場合には、レンズ２４、２５によって赤色発光部１５と青色発光部１９の光軸を集光させて下方に指向させるようにしているので、白色光との混じり合いを軽減させることができる。それによって、視認性をさらに高めることができるとともに、例えば、後続車に対して無用な光を照射することを防止することができる。
又、本実施の形態の場合には、コントローラ２７によって白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の発光パターンを制御するようにしているので、高い残像効果を期待することができ、それによって、視認性をさらに高めることができる。
まず、夜間、降車時の足下の視認性を高めることが可能になる。これは、白色発光部１１の左右両側に赤色発光部１５と青色発光部１９を設置したことによるものであり、白色発光部１１だけでは視認させることができなかったもの、例えば、落ち葉、水面、氷面等についてもこれを正確に視認させることが可能になったからである。
又、この実施の形態の場合には、レンズ２４、２５によって赤色発光部１５と青色発光部１９の光軸を集光させて下方に指向させるようにしているので、白色光との混じり合いを軽減させることができる。それによって、視認性をさらに高めることができるとともに、例えば、後続車に対して無用な光を照射することを防止することができる。
又、本実施の形態の場合には、コントローラ２７によって白色発光部１１と赤色発光部１５と青色発光部１７の発光パターンを制御するようにしているので、高い残像効果を期待することができ、それによって、視認性をさらに高めることができる。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合は、白色発光部を白色ＬＥＤから構成したが、白色バルブから構成することも考えられる。同様に、赤色発光部と青色発光部に関しても赤色ＬＥＤと青色ＬＥＤから構成したが、赤色バルブと青色バルブを使用することも考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、ケースの外側にレンズを設置したが、弓形特性を持つＬＥＤの指向特性を利用するようにしてもよい。
又、各発光部のレイアウト等についてはこれを特に限定するものではない。
又、各発光部のＬＥＤの個数については任意に設定すればよい。
又、発光パターンについても任意に設定すればよい。
又、非白色発光部としては、赤色ＬＥＤ、青色ＬＥＤの他にも、例えば、橙色ＬＥＤの使用が考えられ、特に色を限定するものではない。
例えば、前記一実施の形態の場合は、白色発光部を白色ＬＥＤから構成したが、白色バルブから構成することも考えられる。同様に、赤色発光部と青色発光部に関しても赤色ＬＥＤと青色ＬＥＤから構成したが、赤色バルブと青色バルブを使用することも考えられる。
又、前記一実施の形態の場合には、ケースの外側にレンズを設置したが、弓形特性を持つＬＥＤの指向特性を利用するようにしてもよい。
又、各発光部のレイアウト等についてはこれを特に限定するものではない。
又、各発光部のＬＥＤの個数については任意に設定すればよい。
又、発光パターンについても任意に設定すればよい。
又、非白色発光部としては、赤色ＬＥＤ、青色ＬＥＤの他にも、例えば、橙色ＬＥＤの使用が考えられ、特に色を限定するものではない。
本発明は、各種車両のドアの内側であって所定位置に設置され、ドアを開放したときに路面や地面等を照らすカーテシランプに係り、特に、路面や地面等の状況をより鮮明に視認することを可能にするように工夫したものに関し、各種車両のカーテシランプに好適である。
１ 車両
３ ドア
９ カーテシランプ
１１ 白色発光部
１３ 白色ＬＥＤ
１５ 赤色発光部
１７ 青色発光部
１９ 赤色ＬＥＤ
２１ 青色ＬＥＤ
２３ ケース
２４ レンズ（集光手段）
２５ レンズ（集光手段）
２７ コントローラ（発光パターン制御手段）
３ ドア
９ カーテシランプ
１１ 白色発光部
１３ 白色ＬＥＤ
１５ 赤色発光部
１７ 青色発光部
１９ 赤色ＬＥＤ
２１ 青色ＬＥＤ
２３ ケース
２４ レンズ（集光手段）
２５ レンズ（集光手段）
２７ コントローラ（発光パターン制御手段）
Claims (4)
- 車両のドアの内側であって所定の位置に設置された白色発光部と、
上記白色発光部に近接した状態で設置され白色光とは異なる色の光を発光する非白色発光部と、を具備し、
上記非白色発光部は上記白色発光部を挟んで左右に夫々設置された第１非白色発光部及び第２非白色発光部であり、
上記第１非白色発光部は赤色発光部であり、上記第２非白色発光部は青色発光部であることを特徴とするカーテシランプ。 - 請求項１記載のカーテシランプにおいて、
非白色発光部の光軸を下方に向けて集光させる集光手段が設けられていて、白色発光部の光と非白色発光部の光の混じり合いを低減させるようにしたことを特徴とするカーテシランプ。 - 請求項１又は請求項２記載のカーテシランプにおいて、
上記白色発光部と非白色発光部の発光パターンを制御する発光パターン制御手段が設けられていて、上記白色発光部による点灯と非白色発光部による点灯のタイミングをずらすとともに点灯時間を調整することにより残像効果を発揮させるようにしたことを特徴とするカーテシランプ。 - 請求項１〜請求項３の何れかに記載のカーテシランプにおいて、
上記白色発光部と非白色発光部は発光ダイオードから構成されていることを特徴とするカーテシランプ。
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