JP2004196028A - 車室内照明装置および車室内照明方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗車人が車室内にいる場合等において必要な時間だけ車室内のランプを自動的に点灯または点灯継続させることによって、乗車人によるランプ点灯および消灯の操作を省くことができるとともに、バッテリの消耗を少なく抑えることができる車室内照明装置および車室内照明方法を提供すること。
【解決手段】点灯することにより車室内を照明するランプ(4、9a、9b、14)を当該車室内に設け、更に、車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ(2)を設けて、当該焦電センサ(2)が出力する信号と、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、ランプ制御手段(3)に、ランプ(4、9a、9b、14)の点灯または消灯の制御をさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】点灯することにより車室内を照明するランプ(4、9a、9b、14)を当該車室内に設け、更に、車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ(2)を設けて、当該焦電センサ(2)が出力する信号と、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、ランプ制御手段(3)に、ランプ(4、9a、9b、14)の点灯または消灯の制御をさせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の乗車人の人体の存在を感じとって当該車室内をランプによって照明する車室内照明装置および車室内照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車室内への人の侵入を監視したり、車室内のランプの消し忘れを防止したりすることを目的として、車室内に人体が存在するときに前記ランプを点灯し、一方、車室内に人体が存在しなくなった状態が一定時間継続したときに、ランプを自動的に消灯する機能を持つ車室内照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車室内照明装置は、車室内に設置された焦電センサから出力された所定パルス幅のパルス信号を設定時間(例えば4秒間)に設定個数(例えば3個)以上受信すると、車室内に人がいると判断し、前記ランプを点灯させる機能を有する。これにより、車両の盗難を予防することができる。
【0003】
また、前記従来の車室内照明装置は、キープレートがイグニッションシリンダーから抜かれているとともに、焦電センサによって車室内に乗車人がいないことが検知され、この状態が一定時間連続した場合に、前記ランプを自動的に消灯する機能を有する。これによって、ランプを点灯させたまま放置した場合でもバッテリ上がりを防止することができる。
【0004】
【特許文献】
特開2002−37030号公報(第3頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の車室内照明装置は、車室内への人の侵入による盗難予防およびランプの消し忘れ防止の上で所期の効果が期待できるものの、例えば乗車人の車室内での作業を例えばマップランプやフットランプの自動点灯によって助けるといった技術的配慮が無く、それらランプの点灯、消灯には、これまで通り手動による面倒なスイッチのオン、オフの操作が必要になり、改良すべき点があった。
【0006】
本発明は、前述した従来の技術の改良すべき点に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗車人が車室内にいる場合等において必要な時間だけ車室内のランプを自動的に点灯または点灯継続させることによって、乗車人によるランプ点灯および消灯の操作を省くことができるとともに、バッテリの消耗を少なく抑えることができる車室内照明装置および車室内照明方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の車室内照明装置は、請求項1に記載したように、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明装置であって、
前記車室内に設置され、点灯することにより当該車室内を照明するランプと、前記車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する人感センサと、
前記人感センサが出力する信号と、前記車両各部の状態に応じて得られる信号または当該車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、前記ランプの点灯または消灯を制御するランプ制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、人感センサが出力する信号と、車両のドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両が走行中か停車中か等の車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、例えば、ルームランプ、マップランプ、等の車室内照明用ランプの点灯または減光点灯、あるいは消灯を自動的にコントロールすることができるので、乗車人自身が人為的操作をすることなく、乗車人の動きに従って必要なとき、必要な時間だけ照明を受けて車室内での作業を円滑に継続することができる。
【0009】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項2に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記人感センサが出力する信号の有無に拘らず、前記車両のドアのいずれかが開かれた期間中、前記ランプを点灯させることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、例えば車両のドアが開いたとき対応するカーテシスイッチを閉じることにより、ランプを自動点灯することができ、これにより車室内の必要部分を照明して、乗車人が車室に対し安全且つ円滑に乗降することができる。
【0011】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項3に記載したように、請求項1または請求項2の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のいずれかのドアが開かれた後閉じられたとき、前記ランプの点灯に引き続いて、当該ランプを予め決められた第1の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で、乗車人が車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0013】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項4に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記人感センサが前記車室内に人体有りの信号を出力したとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、停車中の車両の車室内で行なわれる諸作業を、減光状態の照明環境で容易に行なうことができる。
【0015】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項5に記載したように、請求項4の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記ランプを前記第2の設定時間内で減光点灯させているとき、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号を受けると、この信号を受けたときから前記第2の設定時間分更に減光点灯を継続することを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられてから所定時間内で減光点灯を継続することにより、車室内での乗車人の作業を容易化でき、また、ドアを閉じて車室外に出た場合に、減光点灯から消灯への変化を車室外から看取することにより、ドアが完全に閉じられたことを確認することができる。
【0017】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項6に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したときに、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、車両は走行モードであり、乗車人は車両を自発的に走行させる状態であるため、車室内のランプは点灯させないようにして、ランプの照明が運転操作の妨げになるのを未然に回避することができる。
【0019】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項7に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したとき、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させ、その後、前記イグニッションスイッチがオフ状態にされ、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号が出力されたとき、または前記車両のドアのいずれかが開かれたとき、前記ランプを点灯させることを特徴としている。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、車両が停車状態となっても、イグニッションスイッチがオフで、車両のドアが開かれて例えばカーテシスイッチがオンになるまで、ランプを点灯させないようにすることで、停車を確認できる。
【0021】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項8に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段は、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態にて、前記人感センサから前記車室内に人体無しの信号を受けると、前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、車両を駐車場等で停車させる通常の駐車状態では、ランプへの無駄な電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0023】
また、前述した目的を達成するために、本発明の車室内照明方法は、請求項9に記載したように、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明制御方法であって、
前記車室内における人体の有無と、前記車両各部の状態または当該車両の動きと、に応じて得られる信号に基づいて、前記車室内のランプを点灯または消灯させることを特徴としている。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、車室内の乗車人の動きに応じてランプの点灯および消灯を、乗車人の人為的操作によらずに自動的に、必要な時間だけ行なわせることができ、ランプを駆動するバッテリの消耗をできるだけ少なく抑えることができる。
【0025】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項10に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれかのドアが開かれたとき、この開かれた期間中前記ランプを点灯させ、ドアが閉じられたとき、前記期間に続いて第1の設定時間内で前記ランプを減光点灯させることを特徴としている。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0027】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項11に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されたとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0028】
請求項11に記載の発明によれば、停車中の車両の車室内で行なわれる作業を、減光状態の照明環境でも乗車人が行ない易くすることができる。
【0029】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項12に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されないとき、前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、車両を駐車場等に停車させる通常の駐車状態では、ランプへの電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0031】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る車室内照明装置の一実施形態を示す回路図である。図1に示すように、車室内照明装置1は照明制御ブロック1aを有し、これが1つのケース(筺体)内に収納されて、車両の車室内に設置される。
【0033】
この照明制御ブロック1aには、前記車室内における人の在否の検出を行なう人感センサの一例として、人体が放出する熱エネルギを検出することによって前記車室内における人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ2が設けられている。尚、この焦電センサ2には、車室外からの太陽光やランプ(マップランプ)9a、9bの直射光の影響を避けるために光学フィルタ(不図示)が取付けられ、また、効率良く集光できるようにフレネルレンズ等(不図示)が装着されている。
【0034】
また、前記照明制御ブロック1a内には、ランプ制御手段としての制御回路3が設けられている。この制御回路3は、前記焦電センサ2からの出力信号、照明ブロック1の外部に設けられた車速センサからの車速信号、イグニッションスイッチからのオン、オフ信号、等を受けて、必要とする明るさ、時間およびタイミングで各種ランプを点灯制御または消灯制御するように機能する。尚、前記ランプの点灯のための電力は電源(即ち、図1中の+B端子にプラス端子が、そしてグランドにマイナス端子が電気的に接続されるバッテリ、発電機、等(不図示))から供給される。
【0035】
更に、前記照明制御ブロック1aには車室内の略全体を照明するルームランプ4が設けられている。このルームランプ4には、制御回路3からの制御信号に基づいて駆動されるトランジスタ5を介して前記電源から電力が供給される。また、前記ルームランプ4は一端が前記トランジスタ5のエミッタ端子に電気的に接続され、他端が照明制御ブロック1a上で操作可能な切換スイッチ6の可動接点側に電気的に接続されている。
【0036】
この切換スイッチ6は、周知のように消灯用固定接点(OFF)、グランドに電気的に接続された点灯用固定接点(ON)、および車両のドア付近に設置されたドア開閉検出用の各一のカーテシスイッチ7a、7b、7cに電気的に接続されたドア開閉連動型固定接点(DOOR)を有する。そして、これらのいずれか1つの固定接点に対して、選択的に前記可動接点が接触する(換言すれば、電気的に接続される)。
【0037】
従って、切換スイッチ6の可動接点が前記ドア開閉連動型固定接点に接続された場合には、車両のドアのいずれが開いても、カーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれかがオンとなるため、ルームランプ4はトランジスタ5を介して電源から電力を受けて点灯(警報)する。この結果、乗車人は車室内に居て、車両のいずれかのドアが開いていることまたは半ドアであることを認識できる。
【0038】
尚、トランジスタ5の一例としてNPN型のバイポーラトランジスタが図1には示されているが、その代わりに、PNP型のバイポーラトランジスタ、Nチャネル型FET(即ち、電界効果型トランジスタ)、Pチャネル型FET、等を適宜用いてもよい。また、用いられるトランジスタ5のタイプに応じて、適宜、制御回路3からベース端子またはゲート端子に入力される制御信号の位相を反転させてもよい。
【0039】
但し、トランジスタ5としてFETを用いた場合、例えば照明制御ブロック1aに対して前記電源のプラス端子(不図示)とマイナス端子(不図示)とが逆接続(即ち、誤接続)された際に当該FETのソース−ドレイン端子間の寄生ダイオードのために貫通電流がグランドから+B端子に向かってルームランプ4を一気に流れること(勿論、ルームランプ4が各スイッチによって通電可能状態となっていた場合)に留意されるべきである。
【0040】
この逆接続は、例えば、ルームランプ4として所謂14V車用ランプを用い且つ、電源として42Vモータ/ジェネレータおよび充放電可能な36Vバッテリを有する定格直流36V〜42V出力の電源を用い、そしてPWM制御(即ち、パルス幅変調制御)により該14V車用ランプにパルス電圧を印加して当該14V車用ランプに供給される電力量が適宜調節されるように照明制御ブロック1aを構成していた場合、当該14V車用ランプのフィラメントを溶断させてしまう。
【0041】
それ故、当該逆接続によるランプのフィラメントの溶断を防止するため、図1に示されるように、切換スイッチ6と各カーテシスイッチ7a、7b、7cとの間には、逆流防止用の整流器としてダイオード8a、8b、8cをそれぞれ設けるべき(即ち、電気的に接続すべき)である。但し、本実施形態ではトランジスタ5としてNPN型のバイポーラトランジスタを用いているので、ダイオード8a、8b、8cを省略してもよいことは言うまでもない。
【0042】
さて、照明制御ブロック1a内に設けられた前記トランジスタ5のエミッタ端子とグランドとの間には、左のマップランプ9aおよびマップランプ左スイッチ10aの直列回路と、右のマップランプ9bおよびマップランプ右スイッチ10bの直列回路とが互いに並列接続されている。従って、マップランプ左スイッチ10aをオン操作すると、トランジスタ5を介して前記電源から電力を受けて左のマップランプ9aが点灯し、一方、マップランプ右スイッチ10bをオン操作すると右のマップランプ9bが点灯することになる。
【0043】
前記左のマップランプ9aおよびマップランプ左スイッチ10aの接続点と右のマップランプ9bおよびマップランプ右スイッチ10bの接続点との間には、前述のダイオード8a、8b、8cと同様に逆流防止用の整流器としてダイオード11a、11bが互いに相手のカソードが向い合うように、逆方向(即ち、順方向の逆)に電気的に接続されている。そして、これらのダイオード11a、11bの接続点と前記ダイオード8b、8cの接続点との間には、前述のダイオード8a、8b、8c、11a、11bと同様な逆流防止用のダイオード12を介して、マップランプ中央スイッチ10cが電気的に接続されている。
【0044】
このマップランプ中央スイッチ10cは、カーテシスイッチ7b、7cの閉状態時(即ち、オン状態時)にのみ、前記左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bの点灯を可能にする場合に、オン操作される。つまり、前記マップランプ右スイッチ10aおよびマップランプ左スイッチ10bをオフ操作した状態にて、マップランプ中央スイッチ10cを予めオン操作しておくことにより、車両のいずれかのドアが開かれてカーテシスイッチ7bまたは7cがオンとなった際に、左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bをそれぞれ点灯させることができる。
【0045】
また、前記ダイオード11a、11bの接続点には、制御回路3が出力する制御信号をベース端子に受けてオンとなるトランジスタ13のコレクタ端子が電気的に接続され、このトランジスタ13のエミッタ端子が接地(即ち、グランドに電気的に接続)されている。従って、前記左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bは、前記マップランプ左スイッチ10a、マップランプ右スイッチ10bおよびマップランプ中央スイッチ10cのオフ時やカーテシスイッチ7b、7cのオフ時にも、制御回路3の制御下で点灯制御または消灯制御され得る。
【0046】
尚、トランジスタ13の一例としてNPN型のバイポーラトランジスタが図1には示されているが、その代わりに、PNP型のバイポーラトランジスタ、Nチャネル型FET(即ち、電界効果型トランジスタ)、Pチャネル型FET、等を適宜用いてもよい。また、用いられるトランジスタ13のタイプに応じて、適宜、制御回路3からベース端子またはゲート端子に入力される制御信号の位相を反転させてもよい。
【0047】
また、前記トランジスタ5のエミッタ端子には車室内のフットランプ(即ち、足元灯)14の一端が電気的に接続されており、このフットランプ14の他端が前記ダイオード8b、8cの接続点に電気的に接続されている。従って、前記フットランプ14は、カーテシスイッチ7bまたは7cのオン時に点灯可能とされる。また、前記フットランプ14の他端は制御回路3の1つの出力端子に接続されており、前記フットランプ14を制御回路3が出力する信号のタイミングや時間長で点灯制御および消灯制御することができる。
【0048】
従って、前記回路構成の車室内照明装置1では、前記車室内に設置されて点灯により車室内を照明するための照明用の各種ランプ4、9a、9b、14と、人体が放出する熱エネルギを検出することにより、前記車室内における人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ2と、を設けて、該焦電センサ2が出力する信号と、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両の動きに応じて得られる信号とに基づいて、前記ランプ4、9a、9b、14の点灯または消灯の制御をランプ制御手段である制御回路3に行なわせることで、乗車人の動作に応じて必要なときに、必要な時間だけ自動的に前記ランプ4、9a、9b、14を点灯させることができる。尚、これらのランプ4、9a、9b、14として本実施形態では白熱バルブを用いているが、蛍光灯駆動用インバータ回路等とともに蛍光灯を当該白熱バルブの代わりとして用いてもよい。
【0049】
図2および図3は前記照明制御ブロック1aの車室内における取付位置を概念的に示す車両の平面透視図および側面透視図である。この照明制御ブロック1aは、図4に示すようなケース15内に収納されており、前記焦電センサ2の先端部がそのケース15の下面に突出している。また、ケース15は車室内の天井の中央部付近に固定されている。これにより、焦電センサ2は車室内の前後左右の座席を含む広い領域に存在する乗車人の人体を検出する。図2および図3においては、この焦電センサ2による人体の検知範囲Pを斜線で示してある。
【0050】
次に、図5および図6を参照しながら、車室内の照明制御動作を説明する。図5は照明制御動作の状態遷移図、図6は照明制御動作における回路各部の信号のタイミングチャートである。この点灯制御動作には、図5に示すように、「ランプ消灯」状態、「ランプ100%点灯」状態、「ランプ65%点灯」状態があって、これらの各状態が焦電センサ2の出力状態、カーテシスイッチ7a、7b、7cのオン、オフ状態、イグニッションスイッチのオン、オフ状態、および車速信号状態に応じて、図5の矢印A、B、C、D、Eの遷移順で遷移する。
【0051】
まず、車室内に乗車人の人体が存在せず、車両Kの全てのドアが閉じられて、停車中の場合に、焦電センサ2の出力がハイ(H)レベルで、全てのカーテシスイッチ7a、7b、7cがオフで、車速信号がロー(L)レベルとなる。このため、ルームランプ4側の切換スイッチ6がドア側(DOOR)に切換接続されていてもルームランプ6は点灯せず、また、マップランプ中央スイッチ10cがオンとされていても、マップランプ9a、9bは点灯しない。
【0052】
尚、このときはマップランプ左スイッチ10aおよびマップランプ右スイッチ10bがいずれもオン操作されず、しかも制御回路13がトランジスタ13をオフ制御していることを条件とする。また、制御回路3がフットランプを単独で点灯させる回路を電気的に遮断している条件では、前記カーテシスイッチ7b、7cのオフにより、フットランプ14も点灯しない。このときは、前記の「ランプ消灯」状態となる。
【0053】
次に、車両のドアが開かれて、このドアに対応するカーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれがオンになると、イグニッションスイッチのオン、オフに関係なく、切換スイッチ6がドア側に切換接続されていることを条件に、制御回路3の制御によってルームランプ4が100%の明るさで点灯する(即ち、遷移A)。この100%の点灯はドアが開放中継続されるが、ドアを閉じた後第1の設定時間であるT2(秒)の時間内で65%の明るさの減光点灯が継続される(即ち、遷移B)。これにより、乗車人はドアが閉まった夜間の車室内で必要とする作業が行なえるとともに、ルームランプ4の点灯によるバッテリの消耗を少なくすることができる。
【0054】
同様にして、前記のように車両のドアが開かれてカーテシスイッチ7b、7cのいずれかがオンになると、マップランプ中央スイッチ10cがオンにされ且つ、マップランプ左スイッチ10aおよびマップランプ右スイッチ10bがオフにされていることを条件に、マップランプ9a、9bがともに100%の明るさで点灯する(即ち、遷移A)。また、この100%の点灯は前記ドアが開放中継続されるが、ドアを閉じた後T2(秒)の時間内で65%の明るさの減光点灯が継続される(即ち、遷移B)。
【0055】
これにより、乗車人はドアが閉まった夜間の車室内で必要とする作業が行なえるとともに、マップランプ9a、9bの点灯によるバッテリの消耗を抑制できる。更に、フットランプ14も制御回路3による点灯制御が行なわれないことを条件に、車両のドアの開閉操作によって、前記同様の100%の明るさの点灯とT2時間内での65%の明るさでの点灯が行なわれる。
【0056】
一方、乗車人が車室内から外へ出て、車両のドアを閉めた場合には、焦電センサ2の出力はハイレベル(乗車人なし)となり、前記回路状態において、カーテシスイッチ7a、7b、7cの全てがオフとなる。このため、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14のいずれも点灯せず、消灯状態を維持する(即ち、遷移C)。
【0057】
一方、前記T2時間が経過した後であって、停車中の車両のドアが全て閉じられ且つ、車室内に乗車人の人体が存在する場合には、焦電センサ2が出力するパルス出力に基づいて、イグニッションスイッチのオン、オフに関係なく、制御回路3が前記回路状態においてルームランプ4、マップランプ9a、9bおよびフットランプ14に65%の明るさの電流を第2の設定時間であるT1時間(sec)流す。
【0058】
従って、各ルームランプ4、マップランプ9a、9bおよびフットランプ14をT1時間だけ減光点灯する(即ち、遷移D)。この場合において、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14の点灯中に、続いて焦電センサ2が乗車人が存在する信号を出力した際には、制御回路3はその信号の出力開始時点からこれらの各ランプ4、9a、9b、14を設定時間T1を限度として点灯継続させる。
【0059】
また、前記遷移Dによる減光点灯状態において、車両のいずれかのドアが開かれて、カーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれかがオンになった場合に、前記回路状態においてルームランプ4が100%の明るさで点灯する(即ち、遷移E)。また、ドアが開かれて前記カーテシスイッチ7bまたは7cがオンとなった場合には、前記回路状態においてマップランプ9a、9bおよびフットランプ14が100%の明るさで点灯される(即ち、遷移E)。
【0060】
更に、停車中の車両のドアが全て閉じられて、車室内に乗車人が長時間いる場合には、前記のようにルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14はそれぞれ、焦電センサ2の出力パルス毎に65%の明るさで点灯を繰り返し継続する。この状態において、イグニッションスイッチにキーが挿し込まれて、スイッチオン操作され、車両が動き出すと、制御回路3はその車両の動きを検出して(換言すれば、制御回路3は車速がゼロ(0km/h)よりも大きくなったことを検出して)、前記トランジスタ5をオフにする。このため、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14への電源供給が遮断され、これらが全て消灯する。尚、この例では車速がゼロ(0km/h)よりも大きくなると、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14が消灯されるが、運転中の一時停車(例えば、信号待ち、渋滞、等のための一時停車)についても、当該一時停車状態を制御回路3に車速、停車時間、シフトポジション、等を基に判断させることで、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14を消灯させてもよい。
【0061】
そして、このようにルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14が消灯した後に、車両Kが停止した場合でも、前記イグニッションスイッチをオフにした後でなければ、これらの各ランプ4、9a、9b、14は点灯(65%の明るさで点灯)しない。また、車両Kのドアが開かれれば、直ちに100%の明るさで点灯を開始できる。
【0062】
このように、焦電センサ2が出力する信号と、ドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じた信号または車速等車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、乗車人の動きに応じて必要なときに必要な時間だけルームランプ等の車室内のランプの点灯、減光点灯、消灯を自動的に制御することができ、従って、乗車人による車室内での作業を、照明を受けて円滑に実施できるとともに、各ランプの電源として用いられるバッテリの消耗およびバッテリ上がりを未然に防止することができる。
【0063】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の数,配置個所,等、および波形,数値,等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0064】
例えば、前述した実施形態では、車室の天井の中央部付近に、照明制御ブロック1aを1個設置した車室内照明装置1について説明したが、同様の照明制御ブロック1aを持つケース15を車室内の前部座席および後部座席に対応する天井の所定位置に、図7に示すように別々に配置してもよい。こうすることで、これらに設けられた各焦電センサ2による人体の検出範囲を十分に広げることができ、前部座席および後部座席の乗車人の存在を別々に且つ確実に捉えることができる。また、これらの各ルームランプ4は別々に独立して点灯させることができる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、車室内照明装置が、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明装置であって、前記車室内に設置され、点灯することにより当該車室内を照明するランプと、前記車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する人感センサと、前記人感センサが出力する信号と、前記車両各部の状態に応じて得られる信号または当該車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、前記ランプの点灯または消灯を制御するランプ制御手段と、を備えているので、人感センサが出力する信号と、車両のドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両が走行中か停車中か等の車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、例えば、ルームランプ、マップランプ、等の車室内照明用ランプの点灯または減光点灯、あるいは消灯を自動的にコントロールすることができ、乗車人自身が人為的操作をすることなく、乗車人の動きに従って必要なとき、必要な時間だけ照明を受けて車室内での作業を円滑に継続することができる。
【0066】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記人感センサが出力する信号の有無に拘らず、前記車両のドアのいずれかが開かれた期間中、前記ランプを点灯させるので、例えば車両のドアが開いたとき対応するカーテシスイッチを閉じることにより、ランプを自動点灯することができ、これにより車室内の必要部分を照明して、乗車人が車室に対し安全且つ円滑に乗降することができる。
【0067】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のいずれかのドアが開かれた後閉じられたとき、前記ランプの点灯に引き続いて、当該ランプを予め決められた第1の設定時間内で減光点灯させるので、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で、乗車人が車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0068】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記人感センサが前記車室内に人体有りの信号を出力したとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させるので、停車中の車両の車室内で行なわれる諸作業を、減光状態の照明環境で容易に行なうことができる。
【0069】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記ランプを前記第2の設定時間内で減光点灯させているとき、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号を受けると、この信号を受けたときから前記第2の設定時間分更に減光点灯を継続するので、車両のドアが閉じられてから所定時間内で減光点灯を継続することにより、車室内での乗車人の作業を容易化でき、また、ドアを閉じて車室外に出た場合に、減光点灯から消灯への変化を車室外から看取することにより、ドアが完全に閉じられたことを確認することができる。
【0070】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したときに、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させるので、車両は走行モードであり、乗車人は車両を自発的に走行させる状態であるため、車室内のランプは点灯させないようにして、ランプの照明が運転操作の妨げになるのを未然に回避することができる。
【0071】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したとき、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させ、その後、前記イグニッションスイッチがオフ状態にされ、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号が出力されたとき、または前記車両のドアのいずれかが開かれたとき、前記ランプを点灯させるので、車両が停車状態となっても、イグニッションスイッチがオフで、車両のドアが開かれて例えばカーテシスイッチがオンになるまで、ランプを点灯させないようにすることで、停車を確認できる。
【0072】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段は、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態にて、前記人感センサから前記車室内に人体無しの信号を受けると、前記ランプを消灯させるので、車両を駐車場等で停車させる通常の駐車状態では、ランプへの無駄な電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0073】
また、本発明によれば、車室内照明方法が、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明制御方法であって、前記車室内における人体の有無と、前記車両各部の状態または当該車両の動きと、に応じて得られる信号に基づいて、前記車室内のランプを点灯または消灯させるので、車室内の乗車人の動きに応じてランプの点灯および消灯を、乗車人の人為的操作によらずに自動的に、必要な時間だけ行なわせることができ、ランプを駆動するバッテリの消耗をできるだけ少なく抑えることができる。
【0074】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれかのドアが開かれたとき、この開かれた期間中前記ランプを点灯させ、ドアが閉じられたとき、前記期間に続いて第1の設定時間内で前記ランプを減光点灯させるので、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0075】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されたとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させるので、停車中の車両の車室内で行なわれる作業を、減光状態の照明環境でも乗車人が行ない易くすることができる。
【0076】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されないとき、前記ランプを消灯させるので、車両を駐車場等に停車させる通常の駐車状態では、ランプへの電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車室内照明装置の一実施形態を示す回路図である。
【図2】図1に示された車室内における焦電センサの人体の検知範囲を示す説明図である。
【図3】図1に示された車室内における焦電センサの人体の検知範囲を示す説明図である。
【図4】図1に示された照明制御ブロックを収納したケースを示す側面透視図である。
【図5】図1に示された車室内照明用のランプの点灯および消灯の状態遷移を示す説明図である。
【図6】図1に示された車室内照明用のランプの点灯時および消灯時における回路各部の信号および状態を示すタイミングチャートである。
【図7】車室内に設置された2つの焦電センサによる人体の検知範囲を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車室内照明装置
1a 照明制御ブロック
2 焦電センサ(人感センサ)
3 制御回路(ランプ制御手段)
4 ルームランプ(ランプ)
5 トランジスタ
6 切換スイッチ
7a、7b、7c カーテシスイッチ
8a、8b、8c ダイオード
9a、9b マップランプ(ランプ)
10a マップランプ左スイッチ
10b マップランプ右スイッチ
10c マップランプ中央スイッチ
11a 11b ダイオード
12 ダイオード
13 トランジスタ
14 フットランプ(ランプ)
15 ケース
K 車両
P、P1、P2 検知範囲
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の乗車人の人体の存在を感じとって当該車室内をランプによって照明する車室内照明装置および車室内照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車室内への人の侵入を監視したり、車室内のランプの消し忘れを防止したりすることを目的として、車室内に人体が存在するときに前記ランプを点灯し、一方、車室内に人体が存在しなくなった状態が一定時間継続したときに、ランプを自動的に消灯する機能を持つ車室内照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車室内照明装置は、車室内に設置された焦電センサから出力された所定パルス幅のパルス信号を設定時間(例えば4秒間)に設定個数(例えば3個)以上受信すると、車室内に人がいると判断し、前記ランプを点灯させる機能を有する。これにより、車両の盗難を予防することができる。
【0003】
また、前記従来の車室内照明装置は、キープレートがイグニッションシリンダーから抜かれているとともに、焦電センサによって車室内に乗車人がいないことが検知され、この状態が一定時間連続した場合に、前記ランプを自動的に消灯する機能を有する。これによって、ランプを点灯させたまま放置した場合でもバッテリ上がりを防止することができる。
【0004】
【特許文献】
特開2002−37030号公報(第3頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の車室内照明装置は、車室内への人の侵入による盗難予防およびランプの消し忘れ防止の上で所期の効果が期待できるものの、例えば乗車人の車室内での作業を例えばマップランプやフットランプの自動点灯によって助けるといった技術的配慮が無く、それらランプの点灯、消灯には、これまで通り手動による面倒なスイッチのオン、オフの操作が必要になり、改良すべき点があった。
【0006】
本発明は、前述した従来の技術の改良すべき点に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗車人が車室内にいる場合等において必要な時間だけ車室内のランプを自動的に点灯または点灯継続させることによって、乗車人によるランプ点灯および消灯の操作を省くことができるとともに、バッテリの消耗を少なく抑えることができる車室内照明装置および車室内照明方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の車室内照明装置は、請求項1に記載したように、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明装置であって、
前記車室内に設置され、点灯することにより当該車室内を照明するランプと、前記車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する人感センサと、
前記人感センサが出力する信号と、前記車両各部の状態に応じて得られる信号または当該車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、前記ランプの点灯または消灯を制御するランプ制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、人感センサが出力する信号と、車両のドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両が走行中か停車中か等の車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、例えば、ルームランプ、マップランプ、等の車室内照明用ランプの点灯または減光点灯、あるいは消灯を自動的にコントロールすることができるので、乗車人自身が人為的操作をすることなく、乗車人の動きに従って必要なとき、必要な時間だけ照明を受けて車室内での作業を円滑に継続することができる。
【0009】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項2に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記人感センサが出力する信号の有無に拘らず、前記車両のドアのいずれかが開かれた期間中、前記ランプを点灯させることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、例えば車両のドアが開いたとき対応するカーテシスイッチを閉じることにより、ランプを自動点灯することができ、これにより車室内の必要部分を照明して、乗車人が車室に対し安全且つ円滑に乗降することができる。
【0011】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項3に記載したように、請求項1または請求項2の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のいずれかのドアが開かれた後閉じられたとき、前記ランプの点灯に引き続いて、当該ランプを予め決められた第1の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で、乗車人が車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0013】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項4に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記人感センサが前記車室内に人体有りの信号を出力したとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、停車中の車両の車室内で行なわれる諸作業を、減光状態の照明環境で容易に行なうことができる。
【0015】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項5に記載したように、請求項4の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記ランプを前記第2の設定時間内で減光点灯させているとき、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号を受けると、この信号を受けたときから前記第2の設定時間分更に減光点灯を継続することを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられてから所定時間内で減光点灯を継続することにより、車室内での乗車人の作業を容易化でき、また、ドアを閉じて車室外に出た場合に、減光点灯から消灯への変化を車室外から看取することにより、ドアが完全に閉じられたことを確認することができる。
【0017】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項6に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したときに、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、車両は走行モードであり、乗車人は車両を自発的に走行させる状態であるため、車室内のランプは点灯させないようにして、ランプの照明が運転操作の妨げになるのを未然に回避することができる。
【0019】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項7に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したとき、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させ、その後、前記イグニッションスイッチがオフ状態にされ、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号が出力されたとき、または前記車両のドアのいずれかが開かれたとき、前記ランプを点灯させることを特徴としている。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、車両が停車状態となっても、イグニッションスイッチがオフで、車両のドアが開かれて例えばカーテシスイッチがオンになるまで、ランプを点灯させないようにすることで、停車を確認できる。
【0021】
また、本発明の車室内照明装置は、請求項8に記載したように、請求項1の車室内照明装置において、前記ランプ制御手段は、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態にて、前記人感センサから前記車室内に人体無しの信号を受けると、前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、車両を駐車場等で停車させる通常の駐車状態では、ランプへの無駄な電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0023】
また、前述した目的を達成するために、本発明の車室内照明方法は、請求項9に記載したように、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明制御方法であって、
前記車室内における人体の有無と、前記車両各部の状態または当該車両の動きと、に応じて得られる信号に基づいて、前記車室内のランプを点灯または消灯させることを特徴としている。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、車室内の乗車人の動きに応じてランプの点灯および消灯を、乗車人の人為的操作によらずに自動的に、必要な時間だけ行なわせることができ、ランプを駆動するバッテリの消耗をできるだけ少なく抑えることができる。
【0025】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項10に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれかのドアが開かれたとき、この開かれた期間中前記ランプを点灯させ、ドアが閉じられたとき、前記期間に続いて第1の設定時間内で前記ランプを減光点灯させることを特徴としている。
【0026】
請求項10に記載の発明によれば、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0027】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項11に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されたとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴としている。
【0028】
請求項11に記載の発明によれば、停車中の車両の車室内で行なわれる作業を、減光状態の照明環境でも乗車人が行ない易くすることができる。
【0029】
また、本発明の車室内照明方法は、請求項12に記載したように、請求項9の車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されないとき、前記ランプを消灯させることを特徴としている。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、車両を駐車場等に停車させる通常の駐車状態では、ランプへの電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0031】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る車室内照明装置の一実施形態を示す回路図である。図1に示すように、車室内照明装置1は照明制御ブロック1aを有し、これが1つのケース(筺体)内に収納されて、車両の車室内に設置される。
【0033】
この照明制御ブロック1aには、前記車室内における人の在否の検出を行なう人感センサの一例として、人体が放出する熱エネルギを検出することによって前記車室内における人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ2が設けられている。尚、この焦電センサ2には、車室外からの太陽光やランプ(マップランプ)9a、9bの直射光の影響を避けるために光学フィルタ(不図示)が取付けられ、また、効率良く集光できるようにフレネルレンズ等(不図示)が装着されている。
【0034】
また、前記照明制御ブロック1a内には、ランプ制御手段としての制御回路3が設けられている。この制御回路3は、前記焦電センサ2からの出力信号、照明ブロック1の外部に設けられた車速センサからの車速信号、イグニッションスイッチからのオン、オフ信号、等を受けて、必要とする明るさ、時間およびタイミングで各種ランプを点灯制御または消灯制御するように機能する。尚、前記ランプの点灯のための電力は電源(即ち、図1中の+B端子にプラス端子が、そしてグランドにマイナス端子が電気的に接続されるバッテリ、発電機、等(不図示))から供給される。
【0035】
更に、前記照明制御ブロック1aには車室内の略全体を照明するルームランプ4が設けられている。このルームランプ4には、制御回路3からの制御信号に基づいて駆動されるトランジスタ5を介して前記電源から電力が供給される。また、前記ルームランプ4は一端が前記トランジスタ5のエミッタ端子に電気的に接続され、他端が照明制御ブロック1a上で操作可能な切換スイッチ6の可動接点側に電気的に接続されている。
【0036】
この切換スイッチ6は、周知のように消灯用固定接点(OFF)、グランドに電気的に接続された点灯用固定接点(ON)、および車両のドア付近に設置されたドア開閉検出用の各一のカーテシスイッチ7a、7b、7cに電気的に接続されたドア開閉連動型固定接点(DOOR)を有する。そして、これらのいずれか1つの固定接点に対して、選択的に前記可動接点が接触する(換言すれば、電気的に接続される)。
【0037】
従って、切換スイッチ6の可動接点が前記ドア開閉連動型固定接点に接続された場合には、車両のドアのいずれが開いても、カーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれかがオンとなるため、ルームランプ4はトランジスタ5を介して電源から電力を受けて点灯(警報)する。この結果、乗車人は車室内に居て、車両のいずれかのドアが開いていることまたは半ドアであることを認識できる。
【0038】
尚、トランジスタ5の一例としてNPN型のバイポーラトランジスタが図1には示されているが、その代わりに、PNP型のバイポーラトランジスタ、Nチャネル型FET(即ち、電界効果型トランジスタ)、Pチャネル型FET、等を適宜用いてもよい。また、用いられるトランジスタ5のタイプに応じて、適宜、制御回路3からベース端子またはゲート端子に入力される制御信号の位相を反転させてもよい。
【0039】
但し、トランジスタ5としてFETを用いた場合、例えば照明制御ブロック1aに対して前記電源のプラス端子(不図示)とマイナス端子(不図示)とが逆接続(即ち、誤接続)された際に当該FETのソース−ドレイン端子間の寄生ダイオードのために貫通電流がグランドから+B端子に向かってルームランプ4を一気に流れること(勿論、ルームランプ4が各スイッチによって通電可能状態となっていた場合)に留意されるべきである。
【0040】
この逆接続は、例えば、ルームランプ4として所謂14V車用ランプを用い且つ、電源として42Vモータ/ジェネレータおよび充放電可能な36Vバッテリを有する定格直流36V〜42V出力の電源を用い、そしてPWM制御(即ち、パルス幅変調制御)により該14V車用ランプにパルス電圧を印加して当該14V車用ランプに供給される電力量が適宜調節されるように照明制御ブロック1aを構成していた場合、当該14V車用ランプのフィラメントを溶断させてしまう。
【0041】
それ故、当該逆接続によるランプのフィラメントの溶断を防止するため、図1に示されるように、切換スイッチ6と各カーテシスイッチ7a、7b、7cとの間には、逆流防止用の整流器としてダイオード8a、8b、8cをそれぞれ設けるべき(即ち、電気的に接続すべき)である。但し、本実施形態ではトランジスタ5としてNPN型のバイポーラトランジスタを用いているので、ダイオード8a、8b、8cを省略してもよいことは言うまでもない。
【0042】
さて、照明制御ブロック1a内に設けられた前記トランジスタ5のエミッタ端子とグランドとの間には、左のマップランプ9aおよびマップランプ左スイッチ10aの直列回路と、右のマップランプ9bおよびマップランプ右スイッチ10bの直列回路とが互いに並列接続されている。従って、マップランプ左スイッチ10aをオン操作すると、トランジスタ5を介して前記電源から電力を受けて左のマップランプ9aが点灯し、一方、マップランプ右スイッチ10bをオン操作すると右のマップランプ9bが点灯することになる。
【0043】
前記左のマップランプ9aおよびマップランプ左スイッチ10aの接続点と右のマップランプ9bおよびマップランプ右スイッチ10bの接続点との間には、前述のダイオード8a、8b、8cと同様に逆流防止用の整流器としてダイオード11a、11bが互いに相手のカソードが向い合うように、逆方向(即ち、順方向の逆)に電気的に接続されている。そして、これらのダイオード11a、11bの接続点と前記ダイオード8b、8cの接続点との間には、前述のダイオード8a、8b、8c、11a、11bと同様な逆流防止用のダイオード12を介して、マップランプ中央スイッチ10cが電気的に接続されている。
【0044】
このマップランプ中央スイッチ10cは、カーテシスイッチ7b、7cの閉状態時(即ち、オン状態時)にのみ、前記左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bの点灯を可能にする場合に、オン操作される。つまり、前記マップランプ右スイッチ10aおよびマップランプ左スイッチ10bをオフ操作した状態にて、マップランプ中央スイッチ10cを予めオン操作しておくことにより、車両のいずれかのドアが開かれてカーテシスイッチ7bまたは7cがオンとなった際に、左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bをそれぞれ点灯させることができる。
【0045】
また、前記ダイオード11a、11bの接続点には、制御回路3が出力する制御信号をベース端子に受けてオンとなるトランジスタ13のコレクタ端子が電気的に接続され、このトランジスタ13のエミッタ端子が接地(即ち、グランドに電気的に接続)されている。従って、前記左のマップランプ9aおよび右のマップランプ9bは、前記マップランプ左スイッチ10a、マップランプ右スイッチ10bおよびマップランプ中央スイッチ10cのオフ時やカーテシスイッチ7b、7cのオフ時にも、制御回路3の制御下で点灯制御または消灯制御され得る。
【0046】
尚、トランジスタ13の一例としてNPN型のバイポーラトランジスタが図1には示されているが、その代わりに、PNP型のバイポーラトランジスタ、Nチャネル型FET(即ち、電界効果型トランジスタ)、Pチャネル型FET、等を適宜用いてもよい。また、用いられるトランジスタ13のタイプに応じて、適宜、制御回路3からベース端子またはゲート端子に入力される制御信号の位相を反転させてもよい。
【0047】
また、前記トランジスタ5のエミッタ端子には車室内のフットランプ(即ち、足元灯)14の一端が電気的に接続されており、このフットランプ14の他端が前記ダイオード8b、8cの接続点に電気的に接続されている。従って、前記フットランプ14は、カーテシスイッチ7bまたは7cのオン時に点灯可能とされる。また、前記フットランプ14の他端は制御回路3の1つの出力端子に接続されており、前記フットランプ14を制御回路3が出力する信号のタイミングや時間長で点灯制御および消灯制御することができる。
【0048】
従って、前記回路構成の車室内照明装置1では、前記車室内に設置されて点灯により車室内を照明するための照明用の各種ランプ4、9a、9b、14と、人体が放出する熱エネルギを検出することにより、前記車室内における人体の有無に応じた信号を出力する焦電センサ2と、を設けて、該焦電センサ2が出力する信号と、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両の動きに応じて得られる信号とに基づいて、前記ランプ4、9a、9b、14の点灯または消灯の制御をランプ制御手段である制御回路3に行なわせることで、乗車人の動作に応じて必要なときに、必要な時間だけ自動的に前記ランプ4、9a、9b、14を点灯させることができる。尚、これらのランプ4、9a、9b、14として本実施形態では白熱バルブを用いているが、蛍光灯駆動用インバータ回路等とともに蛍光灯を当該白熱バルブの代わりとして用いてもよい。
【0049】
図2および図3は前記照明制御ブロック1aの車室内における取付位置を概念的に示す車両の平面透視図および側面透視図である。この照明制御ブロック1aは、図4に示すようなケース15内に収納されており、前記焦電センサ2の先端部がそのケース15の下面に突出している。また、ケース15は車室内の天井の中央部付近に固定されている。これにより、焦電センサ2は車室内の前後左右の座席を含む広い領域に存在する乗車人の人体を検出する。図2および図3においては、この焦電センサ2による人体の検知範囲Pを斜線で示してある。
【0050】
次に、図5および図6を参照しながら、車室内の照明制御動作を説明する。図5は照明制御動作の状態遷移図、図6は照明制御動作における回路各部の信号のタイミングチャートである。この点灯制御動作には、図5に示すように、「ランプ消灯」状態、「ランプ100%点灯」状態、「ランプ65%点灯」状態があって、これらの各状態が焦電センサ2の出力状態、カーテシスイッチ7a、7b、7cのオン、オフ状態、イグニッションスイッチのオン、オフ状態、および車速信号状態に応じて、図5の矢印A、B、C、D、Eの遷移順で遷移する。
【0051】
まず、車室内に乗車人の人体が存在せず、車両Kの全てのドアが閉じられて、停車中の場合に、焦電センサ2の出力がハイ(H)レベルで、全てのカーテシスイッチ7a、7b、7cがオフで、車速信号がロー(L)レベルとなる。このため、ルームランプ4側の切換スイッチ6がドア側(DOOR)に切換接続されていてもルームランプ6は点灯せず、また、マップランプ中央スイッチ10cがオンとされていても、マップランプ9a、9bは点灯しない。
【0052】
尚、このときはマップランプ左スイッチ10aおよびマップランプ右スイッチ10bがいずれもオン操作されず、しかも制御回路13がトランジスタ13をオフ制御していることを条件とする。また、制御回路3がフットランプを単独で点灯させる回路を電気的に遮断している条件では、前記カーテシスイッチ7b、7cのオフにより、フットランプ14も点灯しない。このときは、前記の「ランプ消灯」状態となる。
【0053】
次に、車両のドアが開かれて、このドアに対応するカーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれがオンになると、イグニッションスイッチのオン、オフに関係なく、切換スイッチ6がドア側に切換接続されていることを条件に、制御回路3の制御によってルームランプ4が100%の明るさで点灯する(即ち、遷移A)。この100%の点灯はドアが開放中継続されるが、ドアを閉じた後第1の設定時間であるT2(秒)の時間内で65%の明るさの減光点灯が継続される(即ち、遷移B)。これにより、乗車人はドアが閉まった夜間の車室内で必要とする作業が行なえるとともに、ルームランプ4の点灯によるバッテリの消耗を少なくすることができる。
【0054】
同様にして、前記のように車両のドアが開かれてカーテシスイッチ7b、7cのいずれかがオンになると、マップランプ中央スイッチ10cがオンにされ且つ、マップランプ左スイッチ10aおよびマップランプ右スイッチ10bがオフにされていることを条件に、マップランプ9a、9bがともに100%の明るさで点灯する(即ち、遷移A)。また、この100%の点灯は前記ドアが開放中継続されるが、ドアを閉じた後T2(秒)の時間内で65%の明るさの減光点灯が継続される(即ち、遷移B)。
【0055】
これにより、乗車人はドアが閉まった夜間の車室内で必要とする作業が行なえるとともに、マップランプ9a、9bの点灯によるバッテリの消耗を抑制できる。更に、フットランプ14も制御回路3による点灯制御が行なわれないことを条件に、車両のドアの開閉操作によって、前記同様の100%の明るさの点灯とT2時間内での65%の明るさでの点灯が行なわれる。
【0056】
一方、乗車人が車室内から外へ出て、車両のドアを閉めた場合には、焦電センサ2の出力はハイレベル(乗車人なし)となり、前記回路状態において、カーテシスイッチ7a、7b、7cの全てがオフとなる。このため、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14のいずれも点灯せず、消灯状態を維持する(即ち、遷移C)。
【0057】
一方、前記T2時間が経過した後であって、停車中の車両のドアが全て閉じられ且つ、車室内に乗車人の人体が存在する場合には、焦電センサ2が出力するパルス出力に基づいて、イグニッションスイッチのオン、オフに関係なく、制御回路3が前記回路状態においてルームランプ4、マップランプ9a、9bおよびフットランプ14に65%の明るさの電流を第2の設定時間であるT1時間(sec)流す。
【0058】
従って、各ルームランプ4、マップランプ9a、9bおよびフットランプ14をT1時間だけ減光点灯する(即ち、遷移D)。この場合において、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14の点灯中に、続いて焦電センサ2が乗車人が存在する信号を出力した際には、制御回路3はその信号の出力開始時点からこれらの各ランプ4、9a、9b、14を設定時間T1を限度として点灯継続させる。
【0059】
また、前記遷移Dによる減光点灯状態において、車両のいずれかのドアが開かれて、カーテシスイッチ7a、7b、7cのいずれかがオンになった場合に、前記回路状態においてルームランプ4が100%の明るさで点灯する(即ち、遷移E)。また、ドアが開かれて前記カーテシスイッチ7bまたは7cがオンとなった場合には、前記回路状態においてマップランプ9a、9bおよびフットランプ14が100%の明るさで点灯される(即ち、遷移E)。
【0060】
更に、停車中の車両のドアが全て閉じられて、車室内に乗車人が長時間いる場合には、前記のようにルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14はそれぞれ、焦電センサ2の出力パルス毎に65%の明るさで点灯を繰り返し継続する。この状態において、イグニッションスイッチにキーが挿し込まれて、スイッチオン操作され、車両が動き出すと、制御回路3はその車両の動きを検出して(換言すれば、制御回路3は車速がゼロ(0km/h)よりも大きくなったことを検出して)、前記トランジスタ5をオフにする。このため、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14への電源供給が遮断され、これらが全て消灯する。尚、この例では車速がゼロ(0km/h)よりも大きくなると、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14が消灯されるが、運転中の一時停車(例えば、信号待ち、渋滞、等のための一時停車)についても、当該一時停車状態を制御回路3に車速、停車時間、シフトポジション、等を基に判断させることで、ルームランプ4、マップランプ9a、9b、およびフットランプ14を消灯させてもよい。
【0061】
そして、このようにルームランプ4、マップランプ9a、9b、フットランプ14が消灯した後に、車両Kが停止した場合でも、前記イグニッションスイッチをオフにした後でなければ、これらの各ランプ4、9a、9b、14は点灯(65%の明るさで点灯)しない。また、車両Kのドアが開かれれば、直ちに100%の明るさで点灯を開始できる。
【0062】
このように、焦電センサ2が出力する信号と、ドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じた信号または車速等車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、乗車人の動きに応じて必要なときに必要な時間だけルームランプ等の車室内のランプの点灯、減光点灯、消灯を自動的に制御することができ、従って、乗車人による車室内での作業を、照明を受けて円滑に実施できるとともに、各ランプの電源として用いられるバッテリの消耗およびバッテリ上がりを未然に防止することができる。
【0063】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形,改良,等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の数,配置個所,等、および波形,数値,等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0064】
例えば、前述した実施形態では、車室の天井の中央部付近に、照明制御ブロック1aを1個設置した車室内照明装置1について説明したが、同様の照明制御ブロック1aを持つケース15を車室内の前部座席および後部座席に対応する天井の所定位置に、図7に示すように別々に配置してもよい。こうすることで、これらに設けられた各焦電センサ2による人体の検出範囲を十分に広げることができ、前部座席および後部座席の乗車人の存在を別々に且つ確実に捉えることができる。また、これらの各ルームランプ4は別々に独立して点灯させることができる。
【0065】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、車室内照明装置が、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明装置であって、前記車室内に設置され、点灯することにより当該車室内を照明するランプと、前記車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する人感センサと、前記人感センサが出力する信号と、前記車両各部の状態に応じて得られる信号または当該車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、前記ランプの点灯または消灯を制御するランプ制御手段と、を備えているので、人感センサが出力する信号と、車両のドアの開閉状態等、車両各部の状態に応じて得られる信号または車両が走行中か停車中か等の車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、例えば、ルームランプ、マップランプ、等の車室内照明用ランプの点灯または減光点灯、あるいは消灯を自動的にコントロールすることができ、乗車人自身が人為的操作をすることなく、乗車人の動きに従って必要なとき、必要な時間だけ照明を受けて車室内での作業を円滑に継続することができる。
【0066】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記人感センサが出力する信号の有無に拘らず、前記車両のドアのいずれかが開かれた期間中、前記ランプを点灯させるので、例えば車両のドアが開いたとき対応するカーテシスイッチを閉じることにより、ランプを自動点灯することができ、これにより車室内の必要部分を照明して、乗車人が車室に対し安全且つ円滑に乗降することができる。
【0067】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のいずれかのドアが開かれた後閉じられたとき、前記ランプの点灯に引き続いて、当該ランプを予め決められた第1の設定時間内で減光点灯させるので、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で、乗車人が車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0068】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記人感センサが前記車室内に人体有りの信号を出力したとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させるので、停車中の車両の車室内で行なわれる諸作業を、減光状態の照明環境で容易に行なうことができる。
【0069】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記ランプを前記第2の設定時間内で減光点灯させているとき、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号を受けると、この信号を受けたときから前記第2の設定時間分更に減光点灯を継続するので、車両のドアが閉じられてから所定時間内で減光点灯を継続することにより、車室内での乗車人の作業を容易化でき、また、ドアを閉じて車室外に出た場合に、減光点灯から消灯への変化を車室外から看取することにより、ドアが完全に閉じられたことを確認することができる。
【0070】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したときに、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させるので、車両は走行モードであり、乗車人は車両を自発的に走行させる状態であるため、車室内のランプは点灯させないようにして、ランプの照明が運転操作の妨げになるのを未然に回避することができる。
【0071】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロ(即ち、0km/h)よりも大きいことを検出したとき、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させ、その後、前記イグニッションスイッチがオフ状態にされ、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号が出力されたとき、または前記車両のドアのいずれかが開かれたとき、前記ランプを点灯させるので、車両が停車状態となっても、イグニッションスイッチがオフで、車両のドアが開かれて例えばカーテシスイッチがオンになるまで、ランプを点灯させないようにすることで、停車を確認できる。
【0072】
また、本発明によれば、前記車室内照明装置において、前記ランプ制御手段は、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態にて、前記人感センサから前記車室内に人体無しの信号を受けると、前記ランプを消灯させるので、車両を駐車場等で停車させる通常の駐車状態では、ランプへの無駄な電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【0073】
また、本発明によれば、車室内照明方法が、車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明制御方法であって、前記車室内における人体の有無と、前記車両各部の状態または当該車両の動きと、に応じて得られる信号に基づいて、前記車室内のランプを点灯または消灯させるので、車室内の乗車人の動きに応じてランプの点灯および消灯を、乗車人の人為的操作によらずに自動的に、必要な時間だけ行なわせることができ、ランプを駆動するバッテリの消耗をできるだけ少なく抑えることができる。
【0074】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれかのドアが開かれたとき、この開かれた期間中前記ランプを点灯させ、ドアが閉じられたとき、前記期間に続いて第1の設定時間内で前記ランプを減光点灯させるので、車両のドアが閉じられた後も、引き続き減光照明の環境下で車室内における作業を円滑に続行することができる。
【0075】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されたとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させるので、停車中の車両の車室内で行なわれる作業を、減光状態の照明環境でも乗車人が行ない易くすることができる。
【0076】
また、本発明によれば、前記車室内照明方法において、前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されないとき、前記ランプを消灯させるので、車両を駐車場等に停車させる通常の駐車状態では、ランプへの電力供給が回避され、バッテリの消耗を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車室内照明装置の一実施形態を示す回路図である。
【図2】図1に示された車室内における焦電センサの人体の検知範囲を示す説明図である。
【図3】図1に示された車室内における焦電センサの人体の検知範囲を示す説明図である。
【図4】図1に示された照明制御ブロックを収納したケースを示す側面透視図である。
【図5】図1に示された車室内照明用のランプの点灯および消灯の状態遷移を示す説明図である。
【図6】図1に示された車室内照明用のランプの点灯時および消灯時における回路各部の信号および状態を示すタイミングチャートである。
【図7】車室内に設置された2つの焦電センサによる人体の検知範囲を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車室内照明装置
1a 照明制御ブロック
2 焦電センサ(人感センサ)
3 制御回路(ランプ制御手段)
4 ルームランプ(ランプ)
5 トランジスタ
6 切換スイッチ
7a、7b、7c カーテシスイッチ
8a、8b、8c ダイオード
9a、9b マップランプ(ランプ)
10a マップランプ左スイッチ
10b マップランプ右スイッチ
10c マップランプ中央スイッチ
11a 11b ダイオード
12 ダイオード
13 トランジスタ
14 フットランプ(ランプ)
15 ケース
K 車両
P、P1、P2 検知範囲
Claims (12)
- 車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明装置であって、
前記車室内に設置され、点灯することにより当該車室内を照明するランプと、
前記車室内における人体の有無を検出することにより、当該人体の有無に応じた信号を出力する人感センサと、
前記人感センサが出力する信号と、前記車両各部の状態に応じて得られる信号または当該車両の動きに応じて得られる信号と、に基づいて、前記ランプの点灯または消灯を制御するランプ制御手段と、
を備えていることを特徴とする車室内照明装置。 - 前記ランプ制御手段が、前記人感センサが出力する信号の有無に拘らず、前記車両のドアのいずれかが開かれた期間中、前記ランプを点灯させることを特徴とする請求項1に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段が、前記車両のいずれかのドアが開かれた後閉じられたとき、前記ランプの点灯に引き続いて、当該ランプを予め決められた第1の設定時間内で減光点灯させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記人感センサが前記車室内に人体有りの信号を出力したとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴とする請求項1に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段が、前記車両の停車中において、前記ランプを前記第2の設定時間内で減光点灯させているとき、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号を受けると、この信号を受けたときから前記第2の設定時間分更に減光点灯を継続することを特徴とする請求項4に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロよりも大きいことを検出したときに、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させることを特徴とする請求項1に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段が、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態で、しかもイグニッションスイッチがオン状態であって、車速がゼロよりも大きいことを検出したとき、前記人感センサが出力する信号に基づいて点灯させていた前記ランプを消灯させ、その後、前記イグニッションスイッチがオフ状態にされ、前記人感センサから前記車室内に人体有りの信号が出力されたとき、または前記車両のドアのいずれかが開かれたとき、前記ランプを点灯させることを特徴とする請求項1に記載した車室内照明装置。
- 前記ランプ制御手段は、前記車両のドアのいずれもが閉じられた状態にて、前記人感センサから前記車室内に人体無しの信号を受けると、前記ランプを消灯させることを特徴とする請求項1に記載した車室内照明装置。
- 車両の車室内における人の在否に応じて当該車室内の照明を制御する車室内照明制御方法であって、
前記車室内における人体の有無と、前記車両各部の状態または当該車両の動きと、に応じて得られる信号に基づいて、前記車室内のランプを点灯または消灯させることを特徴とする車室内照明方法。 - 前記車両の停車中において該車両のいずれかのドアが開かれたとき、この開かれた期間中前記ランプを点灯させ、ドアが閉じられたとき、前記期間に続いて第1の設定時間内で前記ランプを減光点灯させることを特徴とする請求項9に記載した車室内照明方法。
- 前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されたとき、前記ランプを第2の設定時間内で減光点灯させることを特徴とする請求項9に記載した車室内照明方法。
- 前記車両の停車中において該車両のいずれのドアも閉じられ且つ、前記車室内に人体有りと検出されないとき、前記ランプを消灯させることを特徴とする請求項9に記載した車室内照明方法。
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