JP5608946B2 - 通電加熱装置 - Google Patents
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従って、これら通電加熱装置では、電極部の接着やシール構造等において装置構成が複雑になるという問題がある。
さらに、容器60内を洗浄する場合において攪拌部材63を回転させたとしても、洗浄用の流体を上記隙間Aに十分に通流させることが困難となるため、当該隙間A内や上流側端部61b,62b近傍に残留した処理対象物Wを確実に洗い落とすことができず未洗浄状態となったり、或いは確実に洗浄するために多大な労力が必要となる問題がある。
前記容器が有底円筒形状に形成され、前記容器の中心軸周りで回転して前記容器内の処理対象物を攪拌する攪拌部材を備えるとともに、
前記対を成す電極部のそれぞれが、前記容器の中心軸を含む平面を挟んだ両側に、前記容器の内周面との間にそれぞれ隙間を形成した状態で配置され、
前記対を成す電極部のそれぞれが、前記容器の中心軸周りで複数に分割され、当該分割された各電極の隣接間に前記処理対象物が移動可能な間隙を形成して配置され、
前記対を成す電極部のそれぞれを構成する前記各電極が、前記容器の中心軸を含む平面に対して対称となるように、当該平面に対して平行な直線上に配置され、
前記各電極に流れる電流が同一値となるように、電圧印加部が前記対を成す電極部間に同一の電圧を印加する点にある。
さらには、容器内の洗浄の際に攪拌部材を回転させることにより、各電極の外側と容器の内周面との間の隙間に、上記各電極の隣接間の間隙を介して洗浄用の液体を確実に通流させることができ、容器内、特に上記隙間の洗浄を確実且つ容易に行うことができる。
また、各電極はそれぞれ柱状に形成されているので、容器内に配設された状態において、これら各電極は容器の径方向に厚みを有することとなる。そのため、容器の中心軸周りで回転する攪拌部材により処理対象物が攪拌されることで、これら各電極は攪拌される処理対象物に対して邪魔板として機能することとなり、処理対象物の攪拌を促進することができる。加えて、各電極の隣接間に形成される間隙が、容器の径方向に厚みを有することとなるので、上記邪魔板による処理対象物の攪拌の促進とも相俟って、これら間隙に移動させられる処理対象物の量が増大して、各電極の外側と容器の内周面との間に形成される隙間に、より多くの処理対象物が移動することとなる。従って、攪拌部材が回転することにより生じる容器の中心軸周りでの処理対象物の渦状の流動を、より促進することができる。
すなわち、通電加熱装置50は、攪拌タンク1内に収容された処理対象物Wを、一方側電極部2と他方側電極部3との間に電圧を印加することで処理対象物W自身の電気抵抗により発熱させて加熱しながら、攪拌機構Kにより攪拌することにより、処理対象物Wの加熱処理,溶解処理を行うことができるように構成されている。
以下、通電加熱装置50の各部の構成について説明する。
駆動モータ11は、蓋体4の貫通孔4bに駆動軸10を挿通した状態で、固定ブラケット13を介して締結ボルト(図示せず)により蓋体4の上面に固定されている。駆動軸10は、攪拌タンク1の中心軸Xと同軸で回転可能に構成され、処理対象物Wの種類、通電加熱機構Hにより印加される電圧、一方側電極部2及び他方側電極部3の配置等に応じて、適切な回転数で回転するように設定されている。例えば、本参考例では、駆動軸10の回転数は、一分間に60回転の回転数に設定されている。
従って、攪拌羽根12は、駆動モータ11により攪拌タンク1の中心軸X周りで回転駆動されることで、図1及び図2に示すように、攪拌タンク1内において、処理対象物Wを中心軸X周りで渦状に流動させるとともに、当該中心軸X近傍では底部に向かい、順次、底部では攪拌タンク1の内周面1dに、内周面1dでは上部に、上部では中心軸X側に向かうように循環流動させることができる。
また、電源Sに接続された分電盤22の一方の端子に第2絶縁トランス24の一方の端子を接続し、当該第2絶縁トランス24の一方の端子に第2電極対T2の一方側電極2b及び第3電極対T3の一方側電極2cを並列に接続する。同様に、電源Sに接続された分電盤22の他方の端子に第2絶縁トランス24の他方の端子を接続し、当該第2絶縁トランス24の他方の端子に第2電極対T2の他方側電極3b及び第3電極対T3の他方側電極3cを並列に接続する。なお、分電盤22の一方の端子と他方の端子との電位差は、例えば、約400Vとされている。
まず、下部基台30に載置された状態の攪拌タンク1内に、攪拌タンク1の開口部1aを介して処理対象物WであるPVA粉末を所定量投入する。上部基台31に設けられた移動機構を作動させ、攪拌機構K並びに一方側電極部2及び他方側電極部3が取付け固定された蓋体4を、攪拌タンク1の開口部1aを閉塞するように載置してクランプ部材(図示せず)により固定する。そして、駆動軸10の回転駆動を開始することで、攪拌タンク1の中心軸X周りで回転可能に配設された攪拌羽根12の回転を開始する。具体的には、制御部21が駆動モータ11に駆動開始指令を出力して、駆動軸10に設けられた攪拌羽根12を攪拌タンク1の中心軸X周りで一分間当たり60回転の回転数で回転させる。この状態で、蓋体4に設けられた給水口(図示せず)から水を所定量供給する。
上述の参考例では、各一方側電極2a,2b,2c,2d及び各他方側電極3a,3b,3c,3dを、柱形状の一例として円柱状の長手部材で構成し、攪拌タンク1の横断面視において、攪拌タンク1の中心軸Xを含む平面Zに対して対称となるように、攪拌タンク1の中心軸Xを中心とする同一円周上に湾曲配置した。
これに対し、本発明に係る通電加熱装置の実施形態は、例えば、図5に示すように、各一方側電極2a,2b,2c,2d及び各他方側電極3a,3b,3c,3dとを四角柱状の長手部材で構成し、これら各一方側電極2a,2b,2c,2dと各他方側電極3a,3b,3c,3dとが、攪拌タンク1の横断面視において、攪拌タンク1の中心軸Xを含む平面Z(図5において破線で示す)に対して対称となるように、当該平面Zに対して平行な直線上に配置する。これにより、各一方側電極2a,2b,2c,2dと各他方側電極3a,3b,3c,3dとのそれぞれが、一対一で対応するように対を成す電極対が複数形成され、各電極対における各一方側電極(例えば、一方側電極2a)と各他方側電極(例えば、他方側電極3a)との距離が同一となり、各電極対の間に同一の電圧を印加して、各電極に略同一値の電流を流すことができ、処理対象物Wの通電加熱を均一に行うことができる。
(1)上記参考例では、各一方側電極2a,2b,2c,2d及び各他方側電極3a,3b,3c,3dを、柱形状の一例として円柱状の長手部材で構成し、上記実施形態では、柱形状の一例として四角柱状の長手部材で構成したが、各一方側電極2a,2b,2c,2dの隣接間や各他方側電極3a,3b,3c,3dの隣接間に処理対象物Wが移動可能な間隙Cを形成可能な構成であれば、特にこの構成に限定されるものではない。例えば、参考例において、多角柱状の長手部材で構成することができ、より具体的には、図4に示すように、四角柱状の長手部材で構成することもでき、また、実施形態において、円柱状の長手部材や多角柱状の長手部材で構成することもできる。
また、各一方側電極2a,2b,2c,2dや各他方側電極3a,3b,3c,3dを円周上に湾曲配置する際には、例えば、攪拌タンク1の中心軸Xを中心とする円周上ではなく、別の箇所を中心とする円の円周上にそれぞれ湾曲配置してもよく、また、例えば、攪拌タンク1の中心軸Xを中心とするが、当該中心軸Xからの距離が互いに異なる(異なる半径)円周上にそれぞれ湾曲配設してもよい。
また、上記参考例及び実施形態では、電源Sとして三相交流電源を用いたが、直流電源を採用してもよい。直流電源を用いた場合には、電圧の印加方向を所定時間毎に変更するように構成してもよい。
1d 内周面
2 一方側電極部(対を成す電極部)
2a,2b,2c,2d 各一方側電極
3 他方側電極部(対を成す電極部)
3a,3b,3c,3d 各他方側電極
12 攪拌羽根(攪拌部材)
20 電圧印加部
50 通電加熱装置
A 隙間
C 間隙
X 攪拌タンクの中心軸
Z 攪拌タンクの中心軸を含む平面
W 処理対象物
Claims (2)
- 容器内に対を成す電極部が設けられ、当該対を成す電極部間に電圧を印加して前記容器内に収容された処理対象物を通電加熱する通電加熱装置であって、
前記容器が有底円筒形状に形成され、前記容器の中心軸周りで回転して前記容器内の処理対象物を攪拌する攪拌部材を備えるとともに、
前記対を成す電極部のそれぞれが、前記容器の中心軸を含む平面を挟んだ両側に、前記容器の内周面との間にそれぞれ隙間を形成した状態で配置され、
前記対を成す電極部のそれぞれが、前記容器の中心軸周りで複数に分割され、当該分割された各電極の隣接間に前記処理対象物が移動可能な間隙を形成して配置され、
前記対を成す電極部のそれぞれを構成する前記各電極が、前記容器の中心軸を含む平面に対して対称となるように、当該平面に対して平行な直線上に配置され、
前記各電極に流れる電流が同一値となるように、電圧印加部が前記対を成す電極部間に同一の電圧を印加する通電加熱装置。 - 前記各電極が柱状の長尺部材で構成され、前記長尺部材のそれぞれの軸芯が前記容器の中心軸と平行となるように、前記容器の上方から前記容器内に挿入して配置される請求項1に記載の通電加熱装置。
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