JP2019036457A - 食品材料の連続加熱処理設備 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、カスタードクリーム等のように澱粉を多く含み、加熱すると糊化して粘度が高くなる食品材料を、リング型電極の加熱パイプを使用して通電加熱すると、加熱パイプの内周面の管壁付近は中心付近に比べて食品材料が管壁との摩擦抵抗の影響を受けて流速が遅くなる。そのため、管壁付近の食品材料の加熱時間は、中心付近に比べて長くなり、管壁付近の食品材料は高い温度になる。その結果、管壁付近の食品材料が先に糊化して、中抜け現象が起こる。中抜け現象が起こると、管壁付近の食品材料は押し出されなくなり管壁に付着して焦げが発生し、最終的には加熱パイプ内でスパークが起こる。リング型は熱伝導率が低い樹脂製の円筒スペーサが食品流路を構成しており、円筒スペーサを冷却することはできない。
しかしながら、実際に先行提案のジュール加熱装置を、前段の加熱装置に使用した場合、次のような問題があることを認識した。
流動性を有し且つ加熱によって糊化する食品材料を、連続する流路内で、調理のために通電加熱によって加熱し、さらに殺菌のために通電加熱によって加熱する食品材料の連続加熱処理設備において、
前記食品材料を流路内で調理のために連続的に加熱する第1の通電加熱装置と、
第1の通電加熱装置から排出された食品材料を流路内で連続的に強制撹拌する撹拌装置と、
撹拌装置から排出された食品材料を、殺菌のために流路内で連続的に加熱する第2の通電加熱装置と、
第2の通電加熱装置から排出された食品材料を連続的に流しながら食品材料の温度を保持するための保持部と
を有し、
前記第1の通電加熱装置は、
円筒形状の外側電極と、前記外側電極の内部に配置されて前記外側電極との間で食品材料が流れる食品流路を形成する棒状の内側電極と備え、かつ前記内側電極に内側冷却流路が形成されており、前記外側電極と前記内側電極に電力を供給して前記食品流路を流れる食品材料に流れ方向を横切る方向に通電し、前記内側電極を冷却しながら食品材料を通電加熱する構成とされ、
前記撹拌装置は、外部から与えられる撹拌駆動力によって流路内で食品材料を強制撹拌する構成とされていることを特徴とするものである。
前記撹拌装置が撹拌羽根を有していて、その撹拌羽根を外部の駆動源によって回転させることにより、流動性食品材料を撹拌する構成とされたことを特徴とするものである。
前記撹拌装置が、流路内の食品材料を強制的に前進させるポンプ機能を備えていることを特徴とするものである。
前記撹拌装置が、回転容積式一軸偏心ねじポンプからなることを特徴とするものである。
前記第2の通電加熱装置が、リング状電極を用いて、食品材料の流れの方向に沿って電流を流す構成とされていることを特徴とするものである。
前記食品材料が、カスタードクリームもしくはフラワーペーストであることを特徴とする。
図1には、本発明の第1の実施形態の食品材料の連続加熱処理設備の全体構成を概略的に示す。
なお予熱装置の具体的構成は特に限定しないが、例えばプレートタイプや2重管タイプなどの温水や高温蒸気等の温度媒体と熱交換して流動性食品材料を加熱する方式の予熱装置を用いればよい。
なお、第1の通電加熱装置100に供給する食品材料となるべき複数の素材を混合、混練した状態で、例えば50〜55℃程度となることもあり、そのような場合は、予熱せずに、混練したままの状態で食品材料を第1の通電加熱装置100に供給することが出来る。
したがって、冷却液継手42aから冷却液継手42aに向けて外側冷却流路41を軸方向に流れる冷却液により外側電極11は冷却される。
外側電極11と内側電極23との間の食品流路25においては、流動性を有する食品材料Wが、下方から上方に向かって連続的に移送される。一方、内側電極23の内部に形成された内側冷却流路43と、外側電極11の内部に形成された外側冷却流路41には、冷却液Lが流れる。
本実施形態では、図9、図10に示すように、食品材料の流路71を形成する中空管体72内に撹拌羽根73を挿入して、その撹拌羽根73を、外部の電動モータ等の回転駆動源77によって強制回転させる構成とされている。
中空管体72には、その軸線に沿って軸棒74が挿入されており、その軸棒74には、外周方向に突出する1枚以上(図2では2枚)の板状の撹拌羽根73が固定されている。そして撹拌羽根73には、その厚み方向に貫通する複数の貫通孔75が形成されている。軸棒74の一端は、中空管体72の外部に延長されて回転駆動源77の駆動側に連結されている。
したがって次の第2の通電加熱装置104における通電加熱ユニット104Aには、温度が均一化されかつ粘度が均一化された状態で食品材料が導かれることになる。
すなわち食品流路81が、全体として円筒状(チューブ状)をなす中空管体82によって形成されており、この中空管体82の一端には入り口部材83が設けられ、他端には出口部材84が設けられている。
そして、第2通電加熱用電源装置86の一方の出力端子86Aが、一つ置きのリング状電極、すなわちリング状電極80A、80C、80E、80Gに接続され、それらの間のリング状電極80B、80D、80Fには、第2通電加熱用電源装置86の他方の出力端子86Bが接続されている。ここで、リング状電極80A〜80Gに給電する交流波形としては、正弦波、あるいはパルス波(矩形波)などが使用される。
そして、図1に示したように、前段の通電加熱ユニット104Aから流出した食品材料は、その通電加熱ユニット10Aと同様な構成の後段側の通電ユニット104Bに導かれ、上記と同様にしてさらに加熱され、殺菌が可能な温度域、例えば100〜140℃程度の温度に達する。そして後段側の通電ユニット104Bから吐出された食品材料は、図1に示しているように、直ちに保持部106に送り込まれる。
また本実施形態では、前段、後段の二つの通電加熱ユニット104A、104Bを直列接続して、第2の通電加熱装置104を構成しているが、温度条件等によっては1基の通電加熱ユニットのみによって第2の通電加熱装置104を構成してもよく、さらには3以上の通電加熱ユニットによって第2の通電加熱装置104を構成してもよい。
本発明の連続加熱処理設備における撹拌装置としては、流路内の食品材料を強制的に撹拌するだけではなく、流路内において食品材料を強制的に移送(前進)させるポンプ機能(圧送機能)を備えているものを用いることが好ましい。
このような撹拌装置の代表的なものとしては回転容積式一軸偏心ねじポンプがある。回転容積式一軸偏心ねじポンプとは、単に一軸偏心ねじポンプと称されたり、あるいは一軸スクリューポンプ、スネークポンプなどと称されるものでり、市販のものとしては、兵神装備株式会社製のヘイシンモーノポンプ(登録商標)などがある。
そこで撹拌装置として回転容積式一軸偏心ねじポンプを用いた連続加熱処理設備を、第2の実施形態とし、その第2の実施形態について以下に説明する。
具体的には、中空筒状のケーシング94の一端側(図11の左端側)流入口95が形成され、他端側に流出口96が形成されている。ステーター91は、ゴムなどの弾性変形可能な材料によって雌ネジ形状に作られたものであって、ケーシング94内に嵌め込まれている。ローター92は、金属や硬質樹脂などの高剛性材料によって雄ネジ形状に作られたものであって、ステーター91の内側に挿入されている。そしてローター92は、駆動源93の回転駆動力がコネクティングロッド97を介してローター92に与えられて、ローター92が偏心回転するように構成されている。
このような偏心ねじポンプ90では、流入口95から流入する食品材料を収容した収容空間98が、ローター92の偏心回転に伴って前進移動して、収容空間98内の食品材料を強制的に移送させ、流出口96から流出させることが出来る。このとき、収容空間98内の食品材料には、移送方向への大きな駆動力が作用し(すなわちポンプ機能が働き)、同時に食品材料が撹拌される。したがって、撹拌すると同時に、ポンプ機能によって高粘度の食品材料(例えば糊化によって高粘度となったカスタードクリームやフラワーペースト)でも円滑に移送することが可能となる。
23 内側電極
25 食品流路
41 外側冷却流路
43 内側冷却流路
73 撹拌羽根
90 回転容積式一軸偏心ねじポンプ
100 第1の通電加熱装置
102 撹拌装置
104 第2の通電加熱装置
104A、104B 通電加熱ユニット
106 保持装置
Claims (7)
- 流動性を有し且つ加熱によって糊化する食品材料を、連続する流路内で、調理のために通電加熱によって加熱し、さらに殺菌のために通電加熱によって加熱する食品材料の連続加熱処理設備において、
前記食品材料を流路内で調理のために連続的に加熱する第1の通電加熱装置と、
第1の通電加熱装置から排出された食品材料を流路内で連続的に強制撹拌する撹拌装置と、
撹拌装置から排出された食品材料を、殺菌のための温度域まで流路内で連続的に加熱する第2の通電加熱装置と、
第2の通電加熱装置から排出された食品材料を連続的に流しながら食品材料の温度を保持するための保持部と
を有し、
前記第1の通電加熱装置は、
円筒形状の外側電極と、前記外側電極の内部に配置され、前記外側電極との間で食品材料が流れる食品流路を形成する棒状の内側電極と備え、かつ前記内側電極に内側冷却流路が形成されており、前記外側電極と前記内側電極に電力を供給して前記食品流路を流れる食品材料に流れ方向を横切る方向に通電し、前記内側電極を冷却しながら食品材料を通電加熱する構成とされ、
前記撹拌装置は、外部から与えられる撹拌駆動力によって流路内で食品材料を強制撹拌する構成とされていることを特徴とする食品材料の連続加熱処理設備。 - 前記第1の通電加熱装置における前記外側電極に外側冷却流路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
- 前記撹拌装置が撹拌羽根を有していて、その撹拌羽根を外部の駆動源によって回転させることにより、流動性食品材料を撹拌する構成とされたことを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
- 前記撹拌装置が、流路内の食品材料を強制的に前進させるポンプ機能を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの請求項に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
- 前記撹拌装置が、回転容積式一軸偏心ねじポンプからなることを特徴とする請求項4に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
- 前記第2の通電加熱装置が、リング状電極を用いて、食品材料の流れの方向に沿って電流を流す構成とされていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
- 前記食品材料が、カスタードクリームもしくはフラワーペーストであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の食品材料の連続加熱処理設備。
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2017
- 2017-08-14 JP JP2017156434A patent/JP2019036457A/ja active Pending
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