JP5607850B1 - エダサンゴ複製物の製造法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 本発明は、本発明は、成形型にて製造するのに、本物のエダサンゴにかなり近似したエダサンゴ複製物を製造すること。
【構成】
エダサンゴ原型に対して、一側面シリコン樹脂2の混合液及び他側面シリコン樹脂4の混合液を石膏3,5を介して一側面型R及び他側面型Fを構成する。エダサンゴ原型から一側面シリコン樹脂2及び他側面シリコン樹脂4をそれぞれ剥がして、一側面型R及び他側面型Fの一側面シリコン樹脂2及び他側面シリコン樹脂4に対して、表面軟質ウレタン6A及び裏面軟質ウレタン6Bの混合液を流し込む。一側面型Rと他側面型Fとを対向させてこの隙間内に内部用軟質ウレタン6Cの混合液を流し込み、エダサンゴ複製物99を製造すること。
【選択図】 図13

Description

本発明は、成形型にて製造するのに、本物のエダサンゴにかなり近似したエダサンゴ複製物を製造することができるエダサンゴ複製物の製造法に関する。
従来より珊瑚には、天然珊瑚は、存在しているが、近年は、環境保護の見地より、天然珊瑚の捕獲は禁止されている。しかるに、水族館、動物園等では、海洋動物及び魚等を多くを展示しているのが現状である。この場合に、そのエダサンゴ複製の需要は、全国的にある。
また、従来技術としては、特許文献1は、天然珊瑚又はレプリカ珊瑚を混在した珊瑚礁又は珊瑚礁の造成法として権利化されているが、その珊瑚の内の特定の種類のものを、工業的に如何に製造するかの特許は存在していない。
また、特許文献2では、サンゴ礁の造園方法も存在しているが、特に、サンゴ礁を回復させて海中の環境を改善する方法に関する技術である。ところで、水族館等で、特に需要が多いのは、エダサンゴであるが、このエダサンゴを天然物ではなく、工業的に、型などで、成形することは極めて困難であった。
製造しにくい理由は、そのエダサンゴの構造から、型から抜けないというのが最大の問題があった。具体的には、エダサンゴからの放射方向に多数の枝状部が設けられており、これを一般の型では抜くことができないためである。
特開平8−112048号公報 特開平2−135033号公報
しかるに、エダサンゴ複製物を製造する要望は存在していた。このため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、良好なエダサンゴ複製物を製造することを実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、エダサンゴ原型を複数に分割し、枝が少なくとも放射三方向となった主エダサンゴ原型の任意の一側面側を上側として簡易台座の膨出壁面部を有する階段部に設置し、その一側面側に上面側シリコン樹脂の混合液を所定厚さに充填してある程度硬化させ、さらに、その上に石膏の水溶液を充填して適宜硬化させ、前記シリコン樹脂と前記石膏とで一側面側型を構成し、上下逆にして、他側面側シリコン樹脂の混合液を所定厚さに充填してある程度硬化させ、さらに、その上に石膏の水溶液を充填して適宜硬化させ、前記他側面側シリコン樹脂と前記石膏とで他側面側型を構成し、次いで、前記エダサンゴ原型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂をそれぞれ剥がして、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込み、さらに、この中心に内部用軟質ウレタンの混合液を流し込み、主エダサンゴ複製物を製造すると共に、前記副エダサンゴ原型に対しても、一側面側シリコン樹脂、石膏からなる一側面側型と、他側面側シリコン樹脂、石膏からなる他側面側型と、を構成し、同様に副エダサンゴ複製物を製造し、前記主エダサンゴ複製物と、複数の副エダサンゴ複製物とをつなげて所望のエダサンゴ複製物を製造することを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込みした後において、これらを真空装置に入れて脱泡作業を施してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記一側面型と前記他側面型とを凹凸部を介して対向させて接合可能としてなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れかの請求項において、前記一側面シリコン樹脂と前記石膏とを、前記他側面シリコン樹脂と前記石膏とを、それぞれ固形シリコン片を介して接合可能としてなる一側面型と他側面型とを構成してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4の何れかの請求項において、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込むと共に線状の芯材を配置してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れかの請求項において、前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型を設置する主設置面部と、前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型の一部の小枝を設置する膨出壁面部が形成されてなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明においては、特に、一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂と補強用の石膏とで、多数の突起状部が存在するサンゴの複製物を製造できる。特に、枝が少なくとも放射三方向となった枝部を有する良好なエダサンゴ複製物を製造できる。さらに、請求項2においては、枝部にサンゴ虫が澄んでいる穴箇所までも、実物に近似した極めて良好なエダサンゴ複製物を製造できる。
請求項3の発明においては、一側面型と他側面型とを凹凸部を介して対向して接合可能としたことで、相互の型が正確な位置決めができ、より整然としたエダサンゴ複製物を製造できる。さらに、型相互の耐久性等の増加できる。請求項4の発明でも、一側面型又は他側面型自体の型としても、正確な位置決めができ、より整然としたエダサンゴ複製物を製造できる利点がある。
請求項5の発明では、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込むと共に線状の芯材を配置したことにより、力学的強度及び耐久性を有するエダサンゴ複製物を製造できる。
請求項6の発明では、前記簡易台座上における前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型を設置する主設置面部と、前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型の一部の小枝を設置する膨出壁面部が形成されたことにより、放射三方向(X-Y-Z方向)に対して小枝が延出するエダサンゴ複製物を容易に製造することができる。
(A)はエダサンゴ原型から分割した放射三方向に小枝が延出する主エダサンゴ原型の斜視図、(B)は(A)のY1−Y1矢視図、(C)は主エダサンゴ原型が簡易台座上に載置した状態の斜視図、(D)は主エダサンゴ原型が簡易台座上に載置した状態の平面図(E)は(D)のY2−Y2矢視断面図である。 (A)はエダサンゴ原型を台座上に載置せんとする状態図、(B)はエダサンゴ原型を台座上に載置した状態図、(C)はエダサンゴ原型上に一側面シリコン樹脂を注入している状態図、(E)は(D)のY2−Y2矢視図である。 (A)はブロック状のシリコン片を一側面シリコン樹脂上を載置せんとする状態図、(B)はシリコン片を一側面シリコン樹脂上を載置して埋め込み状にした状態図、(C)は一側面シリコン樹脂上に石膏溶液を充填している状態図である。 (A)は一側面シリコン樹脂上に石膏溶液面を平坦にしつつ乾燥させている状態図、(B)はその乾燥状態のエダサンゴ原型のものを持ち上げた状態図、(C)は(B)のものを反転させて簡易台座上に載置した状態図である。 (A)はエダサンゴ原型の表側に他側面シリコン樹脂を注入している状態図、(B)はブロック状のシリコン片を他側面シリコン樹脂上を載置せんとする状態図、(C)はブロック状のシリコン片を他側面シリコン樹脂上を載置した状態図。 (A)は他側面シリコン樹脂上に石膏溶液を充填している状態図、(B)は他側面シリコン樹脂上に充填した石膏溶液面を平坦にしつつ乾燥させている状態図、(C)は型材を簡易台座から取り外した状態図である。 (A)はエダサンゴ原型及び表裏面の型材を合わせた状態図、(B)はエダサンゴ原型から他側面の石膏を外している状態図、(C)はエダサンゴ原型から他側面シリコン樹脂を外している状態図である。 (A)は他側面型を分離した断面図、(B)は一側面型を分離した断面図、(C)は他側面型と一側面型を分離した断面図である。 (A)は一側面型の表面に軟質ウレタン樹脂を塗布している状態図、(B)は一側面型の表面に軟質ウレタン樹脂を塗布完了の状態図である。 (A)は他側面型の表面に軟質ウレタン樹脂を塗布している状態図、(B)は他側面型の表面に軟質ウレタン樹脂を塗布完了の状態図である。 (A)は一側面型及び一側面軟質ウレタン樹脂を真空装置内に設置した状態の断面図、(B)乃至(D)は一側面軟質ウレタン樹脂から内部気泡が大きくなりつつ抜ける状態の他側面軟質ウレタン樹脂箇所の断面図、(E)は内部気泡が無くなった状態の一側面軟質ウレタン樹脂箇所の断面図である。 (A)は他側面軟質ウレタン樹脂付き他側面型と一側面軟質ウレタン樹脂付き一側面型とが分離した状態の断面図、(B)は(A)を上下を接合した状態の断面図、(C)は他側面軟質ウレタン樹脂と一側面軟質ウレタン樹脂との空隙に新たに補充用軟質ウレタン樹脂を補充している状態の断面図、(D)は補充完了した状態の断面図である。 (A)は他側面軟質ウレタン樹脂と一側面軟質ウレタン樹脂との空隙に補充用軟質ウレタン樹脂が充填されて硬化されている状態の断面図、(B)はそれぞれの石膏型を外した状態の断面図、(C)はさらにウレタン樹脂を剥がして分離させている状態図、(D)は主エダサンゴ複製物と副エダサンゴ複製物とを組み合わせている状態の斜視図、(E)は完成したエダサンゴ複製物の斜視図である。 (A)はエダサンゴ原型から分割した放射2方向に小枝が延出する(第2タイプの)主エダサンゴ原型の斜視図、(B)は(A)のY3−Y3矢視図、(C)は主エダサンゴ原型が簡易台座上に載置した状態の斜視図、(D)は(C)のY4−Y4矢視図である。 (A)乃至(C)は第2タイプの主エダサンゴ原型から型材を製造する工程を示す断面図である。 (A)は簡易台座にエダサンゴ複製物に埋設する芯材を配置せんとする斜視図、(B)は芯材が埋設されたエダサンゴ複製物の断面図である。 (A)はエダサンゴ原型の斜視図、(B)は製造法の最初の予備工程でエダサンゴ原型からカッターにて主エダサンゴ原型と副エダサンゴ原型とを分割する状態の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。天然珊瑚に近似して製造されたレプリカ珊瑚としてのエダサンゴ原型90が存在している。前述したが、現実には、天然珊瑚の捕獲は禁止されているので、天然珊瑚に近いと思われるレプリカ珊瑚が原型となる。次いで、前記エダサンゴ原型90を基準とした上での、エダサンゴ複製物99の製造法及び各段階の構成を説明する。
まず,エダサンゴ原型90は、枝90aが少なくとも放射三方向となったものである〔図17(A)参照〕。放射三方向とは、複数の主体から複数の枝がX-Y-Z方向に延びたものである。エダサンゴ原型90からエダサンゴ複製物99を製造するための最初の予備工程として、エダサンゴ原型90を複数に分割する。
分割するに当たっては、エダサンゴ原型90の主体に対して枝の根本部分からカッター等の工具によって切断する〔図17(B)参照〕。エダサンゴ原型90を分割して、複数の固体が構成される。そして、エダサンゴ原型90から分割された複数の固体において、その中の任意の固体を主エダサンゴ原型90A〔図1(A),(B)参照〕とし、それ以外を副エダサンゴ原型90B〔図14(A),(B)参照〕とする。
エダサンゴ原型90を分割して主エダサンゴ原型90Aと副エダサンゴ原型90Bを形成するに当たり、成形型の製造及び成形型からの型抜きを行い易くするために、出来る限り、放射三方向(X-Y-Z方向)に小枝90a,90a,…が延びることのない構成、つまり複数の小枝を平面上(X-Y方向)に収まる平面構成とすることが好ましい。平面構
成とは、分割した枝からさらに突出する小枝の延出方向が略平面内に収まるものを言うものであって、具体的には図14(A),(B)参照に示すものである。
さらに、エダサンゴ原型90から分割された固体は、複数の小枝90a,90a,…が平面上に収まる構成に対して、一部の小枝がその平面構成の平面上から角度を有して突出する放射三方向(X-Y-Z方向)の形状としても良い〔図1(A),(B)参照〕。
本発明の実施形態においては、主エダサンゴ原型90Aは、小枝90aが、放射三方向(X-Y-Z方向)に延出したものとした。また、副エダサンゴ原型90Bは、複数の小枝90aが平面上に収まるものとした。このように、主エダサンゴ原型90Aと、複数の副エダサンゴ原型90Bから複数の成形型を製造する。これら成形型から主エダサンゴ複製物99A及び副エダサンゴ複製物99Bを製造する。そして、主エダサンゴ複製物99Aと副エダサンゴ複製物99Bとを組み付けてエダサンゴ複製物99を製造する。
本発明では、主に、放射三方向(X-Y-Z方向)に小枝90aが延出する主エダサンゴ原型90Aから主エダサンゴ複製物99Aを製造する方法について説明し、次いで平面状の副エダサンゴ原型90Bから副エダサンゴ複製物99Bを製造する方法について説明する。
第1段階(図2参照)
前記主エダサンゴ原型90Aの任意の一側面を上側として、平行状に簡易台座1上に設置する。該簡易台座1は、平面状の主設置面部1aと、該主設置面部1aと所定の角度を有して形成される膨出壁面部1bとを有する階段部として構成されている〔図1(C),(D),(E)及び図2参照〕。ここで、前記主エダサンゴ原型90Aの端部は、簡易台座1の主設置面部1aから略はみ出すように設定することもある。これによって、裏面軟質ウレタン6Bを注湯するための湯口を形成することができる。
該膨出壁面部1bは、主設置面部1aに対して、略直角に近い角度であるが、この角度に限定されるものではなく、主エダサンゴ原型90Aの状態によって、適宜に角度を設定しても構わない。簡易台座1は、エダサンゴ原型90の形状に基づいて最適な形状に適宜設定できるような材質のものが好適であり、具体的には、粘土材が最適である。
前記主エダサンゴ原型90Aは、複数の小枝90a,90a,…を有しており、これらの小枝90a,90a,…は、放射三方向(X-Y-Z方向)に延出している。そして平面上に収まる小枝90a,90a,…を下方とし、これらを主設置面部1a上に設置する。そして平面上より突出する小枝90aを膨出壁面部1bに設置する。
主エダサンゴ原型90Aのそれぞれの小枝90a,90a,…は、その一部を前記主設置面部1a及び膨出壁面部1bに埋設する。その埋設深さは、それぞれの小枝90a,90a,…の部位の半分程度である〔図1(C),(E),図2(B)参照〕。これによって、主エダサンゴ原型90Aを簡易台座1に、固定することができる。
そして、主エダサンゴ原型90Aの上面側に、一側面シリコン樹脂2の水溶液を所定厚さに充填してある程度乾燥させる。いわゆる生乾燥とも言う。このとき、前記簡易台座1の周囲上の複数(主に、)箇所に、半球状の台座凹部11が形成されており、これによって、前記一側面シリコン樹脂2の周囲部に凸部21が形成されるものである。また、前記簡易台座1の周囲には、該簡易台座1を囲むようにした周壁部材15が設けられている。
第2段階(図3参照)
前記一側面シリコン樹脂2の水溶液が生乾き状態のときに、前記周壁部材15の内側位置の周囲上に、これまた複数の乾いたブロック状の乾きシリコン片22を埋め込み状に配置する。その状態にて、その上に硫酸カルシウムからなる石膏3の水溶液を充填して適宜乾かす。該石膏3は、水を混ぜることで流動化させ、その上面を平坦化しておく。これで、約1時間乃至数時間で固める。固まると強度性は増加する。前記一側面シリコン樹脂2と前記石膏3とで一側面型Rを構成する〔図3(C),4(A)参照〕。
第3段階(図4参照)
前記一側面シリコン樹脂2及び石膏3なる一側面型Rは前記エダサンゴ原型9が付いたままで〔図4(B)参照〕、上下を反転させて、前記簡易台座1に載せておく〔図4(C)参照〕。
第4段階(図5)
そのような状態下で、前記エダサンゴ原型9の上から、他側面シリコン樹脂4の水溶液を所定厚さに充填する。その生乾き状態のときに、前記周壁部材15よりも内側位置の周囲上に、これまた複数のブロック状の乾きシリコン片4(約4個乃至6個程度)を埋め込み状に配置する。
第5段階(図6)
その状態にて、その上に石膏5の水溶液を充填して適宜乾かす。該石膏3は、水を混ぜることで流動化させ、その上面を平坦化する。これで、約1時間乃至数時間で固める。固まると強度性は増加する。前記他側面シリコン樹脂4と前記石膏5とで他側面型Fを構成する。特に、一側面シリコン樹脂2及び他側面シリコン樹脂4においても、何れも半乾き状態で、補強のための図示しないガーゼを添付しておく。該ガーゼをシリコン樹脂に埋めるようにしておくものである。
第6段階(図7)
前記他側面型Fと前記一側面型Rを前記主エダサンゴ原型90Aに嵌めたままで乾かしておく。そして、ある程度、他側面型Fにおける前記石膏5が固まった状態で、該石膏5を外す〔図7(B)参照〕。次いで、前記他側面シリコン樹脂4を、図7(C)に示すように、端から持上げるようにして、前記主エダサンゴ原型90Aのから外す。このとき、放射三方向(X-Y-Z方向)に延出する小枝90a,90a,…から前記他側面シリコン樹脂4を容易に剥すことができる〔図7(C)参照〕。このように外せるのは、軟質である前記他側面シリコン樹脂4と前記薄板片70によって可能となる。
第7段階(図8)
また、一側面型Rからも、同様にして、前記一側面シリコン樹脂2も、端から持上げるようにして、前記エダサンゴ原型90から外す。このようにして、図8(A)及び(B)となるようにして、一側面型R及び他側面型Fとして整える〔図8(C)参照〕。
このとき、一側面型Rの凸部21と、他側面型Fの凹部41とが合致するように構成されている。これによって、一側面型R及び他側面型Fの位置決めが確実にできる。一側面型Rの一側面シリコン樹脂2と前記石膏3とは、乾きシリコン片22と凹部32とで位置決めされている。また、他側面型Fの他側面シリコン樹脂4と前記石膏5とは、乾きシリコン片42と凹部52とで位置決めされている。〔図8(A)及び(B)参照〕
第8段階(図9)
他側面型Fの他側面シリコン樹脂4の表面に、表面軟質ウレタン6Aの水溶液を塗布して、複数の小枝90a,90a,…に形成できるようにする。このとき石膏5は補強としておくことが重要である。
第9段階(図10)
そして、一側面型Rの一側面シリコン樹脂2の表面にも、裏面軟質ウレタン6Bを塗布して、前記エダサンゴ原型9の一側面を形成できるようにする。同様に、石膏3も補強としておく。
第10段階(図11)
真空装置8にかける。具体的には、真空操作は、裏面軟質ウレタン6Bを有する一側面型R(一側面シリコン樹脂2及び石膏3は、真空装置8内にセットする〔図11(A)参照〕。このとき、一側面型Rの設置を安定させるための台を用意することがこのましい。そして、真空状にすると、図11(B)乃至(D)に示すように、その気泡が真空力に応じて徐々に大きくなってそれが外に放出できる。所定時間に亘り真空装置8を作動させると、図11(E)に示すように、裏面軟質ウレタン6B内の気泡k,k,…を無くすことができる。
このように、その気泡が抜けると共に、その外形が整然としてくる。さらに、裏面軟質ウレタン6Aを有する他側面型F(他側面シリコン樹脂4及び石膏5)も、真空装置8内にセットする。そして、裏面軟質ウレタン6A内の気泡k,k,…も抜く。さらに、前記真空装置8には、表面軟質ウレタン6Aを有する他側面型Fと、裏面軟質ウレタン6Bを有する一側面型Rとを同時に脱気処理を行うことも多い。
第11段階(図12) そのような状態にて表面軟質ウレタン6Aを有する他側面型Fと、裏面軟質ウレタン6Bを有する一側面型Rとを重ね合わせる〔図12(A)及び(B)参照〕。このとき凸部21と凹部41とが合致するようにすること。これによって、型ズレがなく、正確な型にできる。そして、最後に、内部用軟質ウレタン6Cを充填する〔図12(C)及び(D)参照〕。
この場合、他側面型Fと、一側面型Rとの両方に形成された湯口からを内部用軟質ウレタン6Cを注湯する。これで隙間なく表面軟質ウレタン6A,裏面軟質ウレタン6B及び内部用軟質ウレタン6Cを一体化するように処理する。この状態にて自然乾燥を行う。
第12段階(図13)
自然乾燥後において、他側面型Fから一側面型Rを外し、内部の主エダサンゴ複製物99Aを得る〔図13(A),(B)参照〕。
また、副エダサンゴ原型90Bから副エダサンゴ複製物99Bを製造する工程は、前述した主エダサンゴ原型90Aから主エダサンゴ複製物99Aを製造する工程と略同様である。図15の(A)乃至(E)は、製造の製造工程であり、主エダサンゴ複製物99Aを製造する第1段階から最終の第12段階と同様の製造段階を有している。図15は、第3段階,第5段階,第7段階,第11段階及び最後の第12段階を図示したもので、これ以外の製造段階は省略している。
ここで、前記一側面型Rと前記他側面型Fとは、上下方向又は左右方向に接合させるものであり、図7,図12では一側面型Rを下方に位置させ、他側面型Fを上方に位置させている。しかし、一側面型Rと他側面型Fとの上下の位置関係は限定されるものではなく、一側面型Rを上方に位置させ、他側面型Fを下方に位置させても構わない。
また、本発明において、副エダサンゴ原型90Bは、放射三方向(X-Y-Z方向)ではなく、小枝90a,90a,…が一つの平面内に略収まる構成とした〔図14(A),(B)参照〕。つまり、放射二方向(X-Y方向)に、小枝90a,90a,…が収まるものとした。この副エダサンゴ原型90Bから成形型を製造するための簡易台座1は、略平面状の主設置面部11のみでよく、膨出壁面部12は設けられない〔図14(C),(D)参照〕。
一つの主エダサンゴ複製物99Aに対して、副エダサンゴ複製物99Bは、1又は複数である。これらを主エダサンゴ複製物99Aと副エダサンゴ複製物99Bを、エダサンゴ原型90と同様の形状となるように接着剤によって接続する。また、主エダサンゴ複製物99Aと副エダサンゴ複製物99Bとの接続箇所の何れか一方に接続軸81が装着され、他方に接続孔82が形成され、接続軸81が接続孔82に挿入されることによって主エダサンゴ複製物99Aと副エダサンゴ複製物99Bとが接続される〔図13(D)参照〕。また、必要に応じて接着剤を共に使用することもある。
さらに、一側面側型及び他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂の型材に、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込むと共に線状の芯材7を配置することもある。
芯材7は、合成樹脂,金属線材である。芯材7を型材に配置することで、製造された主エダサンゴ複製物99A及び副エダサンゴ複製物99B内に芯材7が内装される構造となり、主エダサンゴ複製物99A及び副エダサンゴ複製物99Bの強度を増加させることができる。
また、仮に主エダサンゴ複製物99A及び副エダサンゴ複製物99Bが折損するようなことがあっても、芯材7によって折損部分が分離脱落することなく、エダサンゴ複製物の折損部分が水槽内に散らばることを防止することができる。
また、前述の説明では、第1乃至第12段階にて、エダサンゴ複製物を製造するものであるが、また、主エダサンゴ原型90Aの小枝90a,90a,…及び副エダサンゴ原型90Bの小枝90b,90b,…に形成された凹凸の数が少ない場合には、前記真空装置8を使わないで、製造することもある。
R…他側面型、F…一側面型、2…一側面シリコン樹脂、21…凸部、
22,42…固形シリコン片、3,5…石膏、32,52…凹部、
4…他側面シリコン樹脂、6A…表面軟質ウレタン、70…薄板片、
6B…裏面軟質ウレタン、6C…内部用軟質ウレタン、8…真空装置、
90…エダサンゴ原型、90A…主エダサンゴ原型、90B…副エダサンゴ原型、
99A…主エダサンゴ複製物、99B…副エダサンゴ複製物。

Claims (6)

  1. エダサンゴ原型を複数に分割し、枝が少なくとも放射三方向となった主エダサンゴ原型の任意の一側面側を上側として簡易台座上の膨出壁面部を有する階段部に設置し、
    その一側面側に上面側シリコン樹脂の混合液を所定厚さに充填してある程度硬化させ、さらに、その上に石膏の水溶液を充填して適宜硬化させ、前記シリコン樹脂と前記石膏とで一側面側型を構成し、
    上下逆にして、他側面側シリコン樹脂の混合液を所定厚さに充填してある程度硬化させ、さらに、その上に石膏の水溶液を充填して適宜硬化させ、
    前記他側面側シリコン樹脂と前記石膏とで他側面側型を構成し、
    次いで、前記エダサンゴ原型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂をそれぞれ剥がして、
    前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込み、さらに、この中心に内部用軟質ウレタンの混合液を流し込み、主エダサンゴ複製物を製造すると共に、前記副エダサンゴ原型に対しても、一側面側シリコン樹脂、石膏からなる一側面側型と、他側面側シリコン樹脂、石膏からなる他側面側型と、を構成し、同様に副エダサンゴ複製物を製造し、
    前記主エダサンゴ複製物と、複数の副エダサンゴ複製物とをつなげて所望のエダサンゴ複製物を製造することを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
  2. 請求項1において、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込みした後において、これらを真空装置に入れて脱泡作業を施してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
  3. 請求項1又は2において、前記一側面型と前記他側面型とを凹凸部を介して対向させて接合可能としてなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
  4. 請求項1,2又は3の何れかの請求項において、前記一側面シリコン樹脂と前記石膏とを、前記他側面シリコン樹脂と前記石膏とを、それぞれ固形シリコン片を介して接合可能としてなる一側面型と他側面型とを構成してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れかの請求項において、前記一側面側型及び前記他側面側型の一側面側シリコン樹脂及び他側面側シリコン樹脂に対して、一側面軟質ウレタン及び他側面軟質ウレタンの混合液を流し込むと共に線状の芯材を配置してなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
  6. 請求項1,2,3,4又は5の何れかの請求項において、前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型を設置する主設置面部と、前記主エダサンゴ原型又は前記副エダサンゴ原型の一部の小枝を設置する膨出壁面部が形成されてなることを特徴とするエダサンゴ複製物の製造法。
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