JP5606437B2 - 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 - Google Patents
新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5606437B2 JP5606437B2 JP2011518399A JP2011518399A JP5606437B2 JP 5606437 B2 JP5606437 B2 JP 5606437B2 JP 2011518399 A JP2011518399 A JP 2011518399A JP 2011518399 A JP2011518399 A JP 2011518399A JP 5606437 B2 JP5606437 B2 JP 5606437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- water
- monomer
- titania
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G79/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing atoms other than silicon, sulfur, nitrogen, oxygen, and carbon with or without the latter elements in the main chain of the macromolecule
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
(1)水を加えない過剰のアルコールと、生産性上、2%以上、好ましくは15〜35%の鉱酸がチタン酸に対し1/2モル以上とが共存する系に純粋なアルコキシチタン酸モノマーを加えるか、水を加えない過剰のアルコールに四塩化チタンを加えて、保護機能を形成させたアルコキシチタン酸モノマーを合成する工程、または、水を加えない過剰の過酸化水素30%以上、好ましくは50%以上に、四塩化チタンを加えるか、水を加えない過剰の過酸化水素とアルコール系に純粋なアルコキシチタン酸モノマーを加えて、保護機能を形成させたパーオキシチタン酸モノマーまたはパーオキシ、メトキシチタン酸モノマーを合成する工程に続き
(2)前記アルコキシチタン酸モノマーまたはパーオキシチタン酸モノマーまたはパーオキシ・メトキシチタン酸モノマー(以下、パーオキシチタン酸モノマーという)に、重合濃度に応じて水を加えて希釈水和反応をするかまたは水を加えないでアルコール特にメタノールを加え希釈する希釈工程と、
(3)前記希釈工程ののちに、イオン交換樹脂を含む連鎖移動触媒を加えて、低分子ポリマーから透明な膠化点に至る高分子まで重合する重合工程と、
(4)連鎖移動触媒で重合したポリマーを、イオン交換樹脂で脱鉱酸する工程と、
(5)イオン交換重合した後、リン酸やアルキルリン酸を加えて、錯体を形成させる工程と、
(6)水和したモノマーまたはポリマーに、チタン酸1モルに対し1/2モル価以下の過酸化水素を加え、パーオキシアルキルチタン酸モノマーまたはポリマーを形成する工程と、
(7)前記重合工程ののちに塗布に供するために、過剰の水に稀釈溶解し、完全に水和するか、キシレンなどの親油性からアルコール、ケトンなどの親水性有機溶剤の単独または混合溶剤を用いる溶解工程とからなる、
新規チタン酸モノマーおよび高分子およびその製造方法である。
(1)水を加えない過剰のアルコール、とくにメタノール、と鉱酸、とくに塩酸とが共存する系に市販されているアルコキシチタン酸モノマーを加えるか、水を加えない過剰のアルコール系に四塩化チタンを加えて、保護機能を形成させたアルコキシチタン酸モノマーを合成する工程または、水を加えない過剰の過酸化水素(市販の30%以上、好ましくは50%以上の試薬)に、四塩化チタンを加えるか、水を加えない過剰の過酸化水素とアルコール系に純粋なアルコキシチタン酸モノマーを加えて、保護機能を形成させたパーオキシチタン酸モノマー、パーオキシアルコキシチタン酸モノマーを合成する工程に続き
(2)前記保護機能形成工程(またはパーオキシチタン酸モノマーの合成工程)ののちに、重合濃度に合せて水を加え稀釈しながら水和反応により、完溶するアルコキシチタン酸モノマーと、パーオキシチタン酸モノマー、パーオキシアルコキシチタン酸モノマーを合成する合成工程と、
(3)前記アルコキシチタン酸モノマーまたはパーオキシチタン酸モノマー、パーオキシアルコキシチタン酸モノマーに、重合濃度に応じて水を加えるか、水の代りにアルコールまたはアルコールとの混合または単独で、モノマーが可溶な有機溶剤で希釈する希釈工程と、
(4)前記希釈工程ののちに、イオン交換樹脂または連鎖移動重合触媒を加えて、低分子ポリマーから透明な膠化点に至るまで重合する重合工程と、
(5)前記イオン交換しない重合工程ののちに、そのまま過剰の水に溶解してイオン交換塔に通すか、イオン交換樹脂を過剰の水に分散させ、ポリマーを溶解して、イオン交換したものを、濾過し、脱塩して塗布に供する溶解工程と、
(6)水和したモノマーまたはポリマーに、チタン酸基1モルに対し、過酸化水素0.5モル以下を加え、パーオキシチタン酸メチル(アルキル)を形成する工程と、
(7)前記重合工程ののちに塗布に供するために、過剰の水か有機溶剤に溶解し完全に溶解する溶解工程
とからなることを特徴とする。
イソプロピルアルコール264g(4.4モル)にテトラクロルチタン190gを加えながら冷却水で冷却し、50℃以下で反応させ、加え終わった後、30℃以下になった時点で、反応を終了させ、テトライソプロピルチタン酸エステルTIPTC4−(1)とし、次にテトライソプロポキシチタン酸エステル分子量284をTIPT(2)とし、次にメタノール160gに対し、テトラクロルチタン190gを加えて50℃以下で反応させ、30℃以下になった時点でテトラメトキシチタン酸エステルとし「TMT−C4−(3)」とし、さらにこれに加え試薬のテトラメチルチタン酸(分子量172)を「TMT(4)」とした。
YOO型チタニアの合成法にもとづき、水とイソプロピルアルコール1:1の混合液2kgにテトラクロルチタン1モルを加えると、白沈を生じて沈殿した。
実施例1で合成された保護基を形成したモノマー10%相当溶液1モル(塩酸4モル価対等モル価)を用いて、連鎖移動重合触媒(キレート剤)に85%リン酸およびトリメチルホスフェート(リン酸トリメチルエステル)を加え重合し、次第に粘稠になり、透明な膠化点または最高粘重点(粘度が上昇して粘重になり、膠化せず、さらに追加して行くと粘度が低下し始める点)に至る濃度を測定した、また、塩酸2モル価(対チタン1/2モル)モノマーを同様に連鎖移動重合し、膠化点に至る触媒の濃度を測定した結果、表1のとおりであった。なお、反応時の回転速度は、10m/min以上で行い、滴下速度と冷却効率により、回転速度を調節した。
比較例1で合成された「Y−TIP」0.5%液と「S−POT」1%液にリン酸とトリメチルリン酸エステルを加えていくと、「Y−TIP」は1滴加えただけで白沈を生じ、濾液を分析すると、上澄液には、チタンは含まれていなかった。
重合濃度の影響と原料がTMTとTIPTが近似することを証明する実施例
モノマーTMT−MC2(塩酸2/4モル価の液)10%相当と2%相当液およびTMT−MC2 10%相当と2%相当液に塩酸を追加してメトキシチタン酸に対して3/4モル価とした液TMT−MC3の10%相当、2%相当およびTMT−MC4の10%相当と2%相当液(メトキキチタン酸に対し4/4モル価)おのおの、200gに、8.5%リン酸を加えて行き、膠化点(または増粘のピーク)に至るリン酸触媒の添加限界を測定した結果、表2のとおりとなった。さらにTIPT−MC2(塩酸2/4モル価)10%相当と2%相当およびTIPT−MC4(塩酸4/4モル価)10%相当と2%相当およびTIPT−MC2に塩酸を加え、TIPT−MC3(塩酸3/4モル価)10%相当と2%相当を用いて同様の試験を行なった結果のg数を( )内に示す。
リン酸含有量および白濁(水酸化チタン含有)の光下および非光下活性の対比例
実施例3で合成したTMT系2%相当モノマー濃度で合成されたポリマーをモノマーも含め、石原産業株式会社製チタニアのSTS・21を比較例として用い、プレパラートに塗布し、ブラックライト500Wで紫外線を8時間照射後、メチレンブルー法(テストピースにメチレンブルー液をスプレーで吹きつけ乾燥して)再度紫外線下におき、分解(消色)速度の順を判定した結果を表3に示す。
モノマー濃度を加え、実施例2と同一の条件でモノマー、POT−OC4−10と、POT−OM2−10を用い、リン酸とトリメチルリン酸を加え、膠化点に至るモノマーの濃度に対するリン酸量とトリメチルリン酸量を測定した結果を表4に示す。
屋外スレート壁面に、アクリル塗料(日本ペイント株式会社製)を塗布し、5年たった北向きの壁面に生えた青苔(緑苔)の上に、10%相当モノマー1kgを用いて実施例2と同一方法で85%リン酸触媒を6g、リン酸トリメチルを20gで重合を停止したアルコキシチタン酸とパーオキシチタン酸を2%相当に稀釈し、ハケ塗りしたフィールドテスト結果を表5に対比する(この壁面は北向きで上にぶどう棚があり、極悪な環境下)。
石原産業製チタニア STS−01 2%品と佐賀型チタニアTA(ティーオテクノ)2%品の混合物を比較例にして同上の試験を行なった結果を表5にABとCで対比する。バインダーとして、佐賀型より本発明品が有効であるのは、市販の粒子状チタニアの末端基である水酸基(チタン酸)と下地表面のエステル基が水溶性アルコキシチタン酸保護基とエステル交換反応や置換反応して強力な化学結合を形成するために、亀裂・剥離・脱落を防ぐため、長期安定するものと考える。
水和しないで、無水和系で連鎖移動重合した結果と有機溶剤に対する溶解性。
脱塩酸反応による、反応メカニズムの解明と防錆剤用アルコキシチタン酸の検討
実施例1と同一条件で合成したモノマー(TMT−MC2−10、TIPT−MC2−10)と、これを用いて実施例2と同一で重合した膠化点寸前のポリマー(TIPT−MC2−10−P15.6、TMT−MC2−10−P−14.3)を水に希釈して2%相当、1%、0.5%相当液を調製し、弱アニオン交換樹脂(三菱化学株式会社製)を充填したイオン交換−カラム500mm 30mmφに充填し、1分間10ccの速度で100ccを通過させ、フラクションを分け、硝酸銀で、白沈を生じないフラクションを集めて20℃±0.5℃の恒温槽中、B型粘度計で粘度を測定した。また、この重合した液70ccに、8.5%リン酸を5cc加えた後の粘度を測定した結果を( )内に記入した。
実施例8で合成した無塩素化したサンプルの防錆試験を行なった結果を表8に示す。
紫外処理と熱処理および自己活性化に関する試験を行なった。実施例2に示す連鎖移動重合した液
(A)TIPT−MC2−10−P15.6、(B)TIPT−MC2−10−PM29.4を代表例に用いて紫外線処理賦活、熱処理賦活および自己活性賦活の試験を行なうために各サンプル2%液相当を10cm×10cmのガラス板にスプレー塗布し、常温(20℃±1℃)、湿度50%の部屋で7時間かけて、乾燥したサンプル(A)、(B)を製作する。(A)、(B)を用い、110℃で通気乾燥を1時間、2時間、3時間したサンプル(熱処理賦活(X))および20±1℃の暗所に10日、20日、30日間保持したサンプル(自己分子内賦活(Y))、さらに未処理(紫外線賦活(Z))をJIS法テトラバッグB法でサンプルをバッグ内に入れ、アセトアルデヒド100ppmを注入し、500Wのブラックライト(紫外ランプ)を照射して、ガスの分解速度をプロットした。結果を図1に示す。
実施例10と同一のサンプルを用い、110℃/2Hr処理と、リン酸処理したテストピースを用いて、JIS法テトラバッグに入れ、暗所での活性と、紫外ランプをあてた時の活性を測定した。(JIS法に準ず)
熱処理
(A)TIPT-MC2-10-P15.6 (A)-(1) ○ A-(2)
(B)TIPT-MC2-10-PM29.4 (B)-(1) □ B-(2)
(C)STS-21 ×、(D)TA △
実施例10の110℃/2Hr処理に比べ、暗所でも脱メチルが自己活性でおこっていると考えられる。
塩ビクロスに公知チタニアを塗布すると、チタニアが可塑剤に、吸着、埋もれて、光触媒効果を示さないという課題が、レザーの会社(Kレザー社)で未解決となっていた、塩ビクロスには数拾%のエステル系可塑剤を含んでおり、公知チタニアは水に分散させた粒子チタニアであるために親水性が多く、親油性の可塑剤と接着親和性がなく、結合性もないゆえ、付着しにくく、クロスの孔の中に吸収されにくく、吸収されたとしても、光のあたらない深層部では光活性が与えられず、表面に付着したものは乾燥すると脱落するために、光活性を長時間賦与できなかったと考えられる。
実施例10のガラステストピースと塩ビシートでは挙動が少し異なり、暗所で自己活性で分解されたメタノールは、ガス化せず、クロスの中の可塑剤に移行し、紫外照射と同時に、急激にガスが発生することが想定される。
極性の対比テストおよびセルフクリーニングテスト
親水性最大から、親油性最大のサンプルを下記のように並べ、これに比較例として、佐賀型パーオキシチタン酸TA(ティーオテクノ)を加え、それぞれの2%液を、プレパラートにスプレー塗布し、20±1℃、湿度50%のボックスに5時間保った後、比較例として旭化成ヘーベルの親水性アクリル塗装面を加え、マイクロシリンジに水を入れ、液滴をプレパラート試料に滴下させ、液滴が破壊して流れ広がる点の水の量(ml)を測定した結果の値を表9に示す。また、塗布したプレパラートの表面に2%の過酸化水素水を塗布し、同様の乾燥を行なった後、水滴法で親水性を測定した結果を( )内に示す。
旭化成へーベル壁材表面にアクリル塗料(PBコート(HG)大橋化学製)を塗布したサンプルを用いて、水性汚れ液(水100ccに、粘土5gを加え、墨汁1ccで着色したもの)と、油性(鉱油)汚れ液(水100ccにマシン油5ccを加え、墨汁1ccで着色振とうしたもの)を、実施例13で用いた試料をブランクの表面にハケ塗りし、屋内で1週間自然乾燥したあと、屋外に放置して降雨による自然落下、水道水ノズルによる強制落下試験を行なった結果を表10に示す。
木材の防腐、白蟻防止効果試験
杉板外壁用フローリング(川上木材製)を株式会社ヤスジマ製減圧加圧式含浸機(ランバー宮崎協同組合所有)で減圧700〜500トール、加圧9〜10kg/cm2の条件で、実施例6で用いたアルコキシチタン酸ポリマー2%液を含浸させ、屋外壁面に取りつけて、カビや苔による変色を対比し、フローリングを10枚結束して、床下に放置し、変色と白蟻の対比を行なった結果を表11に示す。
自動車用鋼板接着性テスト
自動車用鋼板テストピース(ボンディング鋼板脱脂(新日鐵製)0.8mmt バ布仕上げ400番)、100×100mm に、実施例8で合成したサンプルの2%液を塗布し(ローラー)、180℃/5分熱処理した後、続けて自動車用塗料(日本ペイント製ビリューシアPL1000)を日本ワグナ社製ガスPEM−T3を用いてスプレー塗布したテストピース3枚を用いて、これに500gの鋼球を落下させる高さをかえ、塗料の剥離する高さを調べた結果を表12に示す。
農薬抗菌試験
実施例6で合成した代表サンプル2%相当液を用いた。
* 果皮が変色・落下、葉が変色・落葉する度合いを言う。
なし○:変化なし
少しあり△:果皮・葉に光輝が消える
かなりあり×:落果、落葉
トンネル内のNOXとSOXの分解フィールドテスト
実施例6のサンプルより選び、2%液を用いてテストした。
電磁波防御効果のテスト
サランラップに、実施例8で合成したサンプル2%液を塗布し、300ccのビーカーに水100ccを入れた試験用ビーカーを全面覆い、サンプルとし、比較例として未処理のサランラップで覆ったビーカーを用いて、電子レンジ(ナショナル NE−F3)に入れ、水の沸騰し始める時間を測定した結果を表15に示す。テスト個数3点とした。
保護基形成モノマーから、連鎖移動重合またはイオン交換重合したポリマーを塗布乾燥して、触媒活性を示すに至るメカニズムを、上述した実施例と、新たに系から脱塩酸した後、キレート剤を添加した挙動を用いて詳細に解明した。
連鎖移動重合したポリマーを脱塩酸しても、末端が封止されており、これにさらにキレート剤(連鎖移動触媒)を加えても増粘せず、白沈も生じないのは、水和されたメトキシチタン酸基はきわめて安定で、水系で自己重合もキレート反応も短時間では起こらないことを発見した。
紡糸テスト 実施例5の10%相当の膠化点寸前の粘重液を使用
(1)POT−OC4−P18.2、(2)POT−OC4−PM35、(3)POT−OM2−P9.0、(4)POT−OM2−PM18.2を0.5mmφの紡口を取りつけた加圧容器に100cc入れ、1kg/cm2±0.01の保圧制御をしながら、遠赤外ヒーターで、空気温度200℃±5℃(紡口出口にセンサーセット)に保持した2mの高さ、100mmφのパイレックスガラスチューブ内に流下せしめ、連続して紡糸できる度合を検討した。その結果を表16に示した。
フィルム成型
実施例21と同一のサンプルを用いてテフロン(登録商標)加工した熱ローラー300mmφ、長さ300mm、回転比10:11を間隙0.2mmに保ち、6r/mの速度で回転させ、ローラー表面温度を200℃に保ち、サンプル(1)、(2)、(3)、(4)をローラー中心に流下させ、巻取機にフィルムを巻き取る試験をした結果を表17に示した。
使用済靴皮処理テスト 暗所での臭気およびカビテスト
実施例15で用いたサンプルを用いて、使用済の靴全面にスプレーで塗布し、太陽光下に3日間保持し、湿度80%/30℃に保持したBOXに入れ、黒布で光を断ち、未処理にカビが生えるまで1日毎にチェックした結果、未処理区は、1日目よりカビ臭が生じ、3日目にカビが確認された。TMT−MC2−P6、TMT−MC2−PM20共に3ヵ月保持したが、変化なく中止した。臭気も生じなかった。
歯の光輝磨耗テスト
実施例8で合成したTMT−MC2−10P14.3NとTIPT−MC2−10P15.6Nの2点を前歯に塗布し、ドライヤーで40℃±10℃の風で10分間乾燥後、2%リン酸を塗布し、10分間乾燥後、ブラックライト(デチトロンLC、サブロン・デンタル社製)を30分照射した結果、強い光輝表面が形成された。1日毎にチェックし、光輝の減衰する期間を測定した結果、2点共8.5ヵ月より、少しづつ光輝が減衰してきた。
ドライ潤滑剤としての利用
イワタニミルサー(型式IMF−710)の鉋金製軸受と同一の軸受を製作し、実施例8に用いた製品2%相当液をメタル部位に注入し、1分間1万回転で回転した後、追加注入する方法で3点試作し、未処理のものを、二硫化モリブデンドライ潤滑剤(日本ドライスライド社製)と対比し、表18に示した。
セラミック容器のコゲ付、付着防止効果
(株)大慶製 セラミック容器「二重鍋(A)」、「炊飯落し蓋(B)」、「紅茶ポット(C)」を用いて、実施例14のサンプルを用い、ハケ塗りし、風乾とハケ塗りを3回くり返した後、200℃のオーブントースターに入れて1時間熱処理し取出した(A)には、生の豆乳をいれ、下鍋に湯をわかしながら30分、間接加熱し、水面と壁面に生じる湯葉のコゲ付、(B)は炊飯器(ECJ−IHP18 サンヨー)に3合のコメを炊く中に「大慶製セラミック落し蓋」を入れ、飯粒の付着状態を対比した。(C)には、大慶製紅茶カップに紅茶を入れ、オーブン中で蒸発乾固し、紅茶タンニンの付着状態を対比した。(D)は、大慶式直火セラミックナベを用いて、米飯のコゲつきたきをおこなった。
セラミックつや出しと、耐磨耗性の評価
(株)大慶製のアルミナセラミックボール20mmφに実施例6の2%相当試料を塗布し、風乾を3回くり返し、常温、100℃、200℃、400℃、800℃の炉に入れ、1時間加熱したときの光輝(光輝大:◎、あり:○、なし:×)の評価と、得られたボール(充填率50%)をテスト用ボールミル1リットルに入れ、タルク100メッシュの粉体100gを入れ、60r/mの回転速度で回転し、1時間毎に光輝(磨耗)をチェックした結果を表20に[ ]内に時間で示した。
炭酸ガスの分解
ガラス繊維0.1mmφ(旭硝子(株)製)150gにTIPT−HC2P6、TIPT−MC2PM20 2%相当液を含浸させ、通気乾燥することを3回くり返して得たものを、200℃のオーブンに入れ、1時間加熱したサンプルをJIS法テトラバッグに入れ、炭酸ガスをもって5回置換したときの炭酸ガス濃度を測定し、純度99.9%以上であることを確認して、ブラックライト500Wを照射し、経時毎のCO(一酸化炭素)の生成量を測定した結果を図4に示す。
実施例28で得たと同一のサンプル150gを2リットルのガラス製メスシリンダーに均一になるように充填し、純水を入れ、上部にゴム栓をつけ、その上端にコック付きノズルをつけ、ノズルの先端をゴムホースでJIS法テトラバッグに接続し、テトラバッグからコックまでを窒素で置換して、テトラバッグにマグネシウム金属線5gを入れ、酸素の含有量を0.1ppm以下にした段階でメスシリンダーに沿ってブラックライト500Wを取りつけて照射し、テトラバッグの空間を1/5以下に圧してガスを排気したのちテトラバッグに蓄積する水素の濃度を測定した結果を図5に示す(測定機は島津製、GC−MS−QP2010を用いた)。結果を図5に示す。
親和性による剥離、白華、脱落防止
実施例13に親水性(極性)から親油性(非極性)の分子設計を示したが、これを用いて、下地表面に親和性を選定する方法について実験した結果を示す。
ウレタンフッ素塗布板(ファイン4Fセラミック 日本ペイント)にハケ塗りすると実施例14のサンプル親和性は表21のとおりであった。
ガラス親和性と下地浸食防止のためのアンダーコート模擬試験
1.ガラスに対する親和性は、実施例31とは逆で、実施例31の表に示す親和性とは逆でA/◎、B/○、C/○、D/×、E/××であった。
帯電防止(伝導性)試験
ポリエステルの裏地布40cm角に、実施例6の試料で2%相当液を含浸させ乾かした綿のタオルで脱液し、直射日光下で2日間乾燥し、ハンカチの末端を2本の指でつまみ、10回回転させたのち、スチール製のものさしを直角に取りつけた1インチの鉄パイプを垂直に立てた先端に近づけ、吸着する距離を0.5cm単位で3回くり返し測定した。結果の平均値を、表23に示した。比較例に比べ、きわめて高い帯電防止効果を示した。
超伝導性テスト
実施例8で合成したリン酸で連鎖移動重合した後、イオン交換で脱塩したTMT−MC2−10−P14.3NとTIPT−MC2−10−P15.6Nの10%相当液を用い、比較例として市販の窒化チタン粉末(粒径1.5μm、日本新金属株式会社製)を塗料用バインダー(商品名:アクローゼスーパーFSクリアー、固形分40%、大日本塗料株式会社製)の固形分中に50重量%になるように配合し、乳鉢で混練したものを用い、PETフィルム上に塗布乾燥を繰り返して30μmに調節し、130℃で24時間通気乾燥機中で乾燥熱処理したサンプルの表面抵抗値を三菱化学株式会社製の「ハイレスター−IP」を用いて測定した結果を表24に示した。
澱粉の糖化試験
実施例28、29で調製したガラスウールを、内径25mmφ、長さ300mmをガラスUチューブで多段に継ぎ、合計2000mmに500gを充填し、チューブ段毎に、200Wのブラックライトを取りつけ、ベータ化(β化)した10%澱粉液(90℃±5℃)を定量ポンプで下部より5リットル/Hrの速度で流した結果、糖化率はTIPT−MC2−P6で95%、TIPT−MC2−PM20で98%であった。澱粉の流速をかえたとき、10リットル/HrではTIPT−MC2−P6で56%、TIPT−MC2−PM20で57%、15リットル/Hrでは、TIPT−MC2−P6で31%、TIPT−MC2−PM20で32%であった。5リットル/Hrで連続運転した結果、触媒効率は3.5時間前後より低下して来たので、液を抜き、水洗して1%塩酸水を10分間充填し、さらに水洗して再開すると、活性は復元することができた。澱粉の中に含まれる微量のNa+、K+イオンによる活性阻害に起因するのではないかと考える。
分析:HPLC法、糖分析計SU−300、東亜DKK(株)製使用
養魚生存率試験
実施例35のプラントを用いて、ふ化池より収穫し選別した幼魚鯉(6ヵ月)を用いて生存率を測定した。比較例として「トロピカルゴールド処理区」(津路薬品工業株式会社製)と「未処理区」を用いた。エサは(株)スマック製をテスト区毎に1日10gを与えた。
IRスペクトルを用いて、公知粒状チタニアとの構造対比を行なう。TIPT−MC2P6(図7)、TIPT−MC2PM20(図8)と比較として、石原型STS−01(図10)とYOO型比較例1の懸濁液(図9)のIRスペクトルをとり、その重合構造を推定した。各IRスペクトルの横軸は波数、縦軸は透過率を示す。サンプルはシャーレにとり、常温で通気乾燥40時間して恒量に達したことを確認し、付着した結晶をスパチュラで削り取り、KBrと混合して成型して測定した結果を表26に示す。
1)、2)、3)、4)、5)、6)、7)より、比較例のチタニアは水酸化チタンの集合体で、重合・架橋率は低いもので、本発明のチタニアはチタンが架橋重合していることが明白で、石原型はもちろん、YOO型チタニアと全く異なった分子構造であり、その推定分子構造の裏づけとなる。特に1650cm-1のチタン酸エステル
紫外線・熱線防御試験
実施例8で合成した2%相当サンプルと、比較例として佐賀型チタニア TA2%を30cm×30cmのガラスにスプレー塗布して、屋外日光下に1週間放置したテストピースを、20mmの発泡スチロールBOX 30cm×30cm×30cmの1面に貼り付け、ガムテープで密閉し、温度計を取りつけ、20℃±1℃の部屋に1時間保持し、屋外温度30℃±1℃の直射日光に並べ、温度の上昇速度を測定した。同時に未処理の値も付記した。
透明な膜を形成しても、佐賀型チタニアは数ナノ〜数十ナノの粒子状であり、塗布乾燥すると、パーオキシ基は、酸化チタン結合になりにくく、水酸化チタンに還元され、酸化チタン結合したとしても、粒子間での結合で表面にパーオキシが露出して、これが水酸化チタン基になるため、酸化チタン結合核が均一に配列しないため、紫外線・熱線防御能が小さいのではないかと考える。
抗菌、消臭、除雨ダレ、除地衣類試験
実施例6で用いたサンプルと、これを用いてチタン酸基に対し、1/2モルの過酸化水素を加えたものを用い、抗菌、消臭、雨ダレの消去、地衣類の消去試験を行なった結果を表28に示す。
ブルガリヤヨーグルト(明治乳業(株)製)と牛乳(明治乳業(株)製)を3対7の重量比で混合し、30ccの試験管に20g分取し、これに上記チタニアをそれぞれ0.5cc加え、振とうし、20℃±5℃の窓際に静置し、1時間毎にゆっくり傾けて増粘しかかった点を測定し、さらに静置して分離が起こる点を表28の( )内に時間で示した。
脱脂綿に上記サンプルを含浸させ、厚布のタオルで脱液し、75℃±1℃の通気乾燥機で1時間乾燥したものを準備した。パラホルムアルデヒド3gを水に浸したティッシュペーパーに包み、上記試験管と同一のものに入れ、上記処理した脱脂綿を10gづつに分割し、これを栓にした。20℃±1℃の窓際に5分間静置して、5人の評価員により、臭わない(5)、少し臭う(4)、臭う(3)、かなり臭う(2)、強力に臭う(1)の評価点をつけさせ、その平均値を四捨五入で表28に示した。
屋上フェンスにスレートを張り、北向きの側面に生える青苔の消去に関する長期フィールドデータは実施例6(表5)に示した。この側面の継ぎ目に沿ってフェンスカバー下より溶出した黒色の雨ダレの汚れの消去テストを行なった。上記2%液をハケ塗りして、5日単位で消失して行く状況を観察し、完全に消去できたと判定した日数を表28に記した。
一ツ葉(まきの木)に生息した灰色の地衣類に上記2%液を含浸した布で押しつけて含浸させ5日毎に観察して、消去完了したと判定した日数を表28に記した。
実施例7で得られた製品をメタノール50:キシレン50の溶媒に溶解し10%とし、これに色素ユニライトハイコンク赤((株)ユニライト製)7%を加えたものと、(株)カンペハピオ製 水溶性アクリルシリコン塗料、ハピオセレクト赤を水50%稀釈したものを比較例にし、屋上コンクリート水性アクリルシリコン塗装1年経過した面と、日本ペイント テストピースNA−9903フラット(コテ仕上)にハケ塗りし、光輝の衰退して行く状況を観察した結果を表29に示す。屋内にスレートテストピースに塗布して保管したものの光輝を10にして、光輝の減衰を1ヵ月毎に測り、点数をつけた。
1)塩化バリウム(試薬一級和光品)1モルをメタノール重量パーセントで10%になるように分散(一部溶解)させた液を(A)とし、実施例1と同一条件で合成したTIPT−MC2 10%相当液1モルを(B)とした。
公知のゾルゲル法により、ジイソプロポキシバリウム1モルをイソプロピルアルコールに溶解し、10%液を調製し、これを(A)液とした。
<水溶性キレート剤の固定化試験>
試薬液(A)[実験1:リン酸チタニアキレート剤]
メタノール50gに塩酸36.5%試薬を0.05モル加えたメタノール塩酸液をフラスコに入れ、3ヶ月型ペラで撹拌しながら、水浴に水を流しつつ、内温が40℃以下になるようにして、テトライソプロポキシチタン酸試薬0.1モルを滴下し、60分かけて反応を終わり、次にメタノール50gに0.05モルのリン酸を溶解した液を内温40℃以下になるようにして、滴下していくと、増粘していき、0.01モル滴下時点で膠化した。フラスコの底をカキ取るようにしながら、月形ペラで撹拌しつつ、残りの0.09モルのリン酸メタノール液を加え、合計60分反応した後、バス温度80℃±5℃に保ち、アスピレーターで少減圧に保ち、溶媒を留去・乾固し、さらに30分保持して、粉体29gを得た。残りはフラスコに付着していた。
実験1と同一の装置、配合、条件で、クエン酸チタニアを合成したところ、テトライソプロピルチタン酸0.1モルに対し、膠化点に至るモル数は0.02モルであった。
実験1と同一の条件で、調製したテトライソプロポキシチタン酸0.1モルを含むメタノール、塩酸液に、渋柿の皮を特願2009ー129419の装置で粉砕した、粉体20gを水100ccに加えて分散したスラリーを、実験1と同一の装置と条件で反応させ、乾燥したところ41gをえた(残りは投与量フラスコに付着)。この粉体20gを用いて実験1と同一の条件で抽出し、乾燥して柿皮チタン酸キレート剤18.8gを得た。
水溶性チタニアを固定化することにより、カラムに充填し、目的とした金属を、目的としたキレート剤で効率よく回収でき、イオン交換樹脂と同様、再生が可能で資源の少ないレアメタルや、貴重金属の海水からの回収や本発明者が産・官・学で長年共同研究し、本発明者が独自に出願した特願2006−60150、特願2006−280628に提案したバイオマスを用いたキレート剤の架橋剤、とくに低分子水溶性の有機酸、糖類、オリゴ糖の安価な固定化剤に供することができる。
<稀釈濃度と「剥離白華」「光輝」の経時変化の対比>
実施例1と同一条件で合成したモノマー「TIPT−MC2」と、これを用いて実施例6で合成したポリマー「TIPT−MC2PM20」、実施例8で合成した脱塩酸ポリマー「TIPT−MC2−P−15.6N」および比較例として「佐賀型TA」を用いて2%、0.2%、0.02%に稀釈した液を外壁材 日本ペイントテストピース「ファインシリコンUV、ND−108」に、スプレーガン塗布し、「光輝」と「剥離白華(比較例は白華)」を経時対比した。光輝優れる,剥離なし,を5点とし、「光輝消失」「剥離白華」を0点とした(5人の評価点の平均値を端数切捨てで表示)。
(1)粒子型チタニアの塗布濃度限界は(スプレー表面がぬれる1回塗布)0.2%以上の濃度か、0.2%を数回塗布しないと光輝は出ない。
(2)本発明チタニアは、0.02%でも光輝が著しく0.2〜0.02%の方が光輝および剥離白華防止のために有効であることが判明し、公知チタニアに比べ、経済性、すなわち1m2当りのチタニアの消費量は1/10〜1/50に相当する。
(3)脱塩酸するとより光輝・剥離白華防止に有効であるのは、脱塩酸によるガスのマイナス効果がないためと考えられる。
2 TIPT-MC2-10 PM29.4 110℃/3Hr処理後テトラバッグ法で測定 X
3 TIPT-MC2-10 P15.6 110℃/2Hr処理後テトラバッグ法で測定 X
4 TIPT-MC2-10 PM29.4 110℃/2Hr処理後テトラバッグ法で測定 X
5 TIPT-MC2-10 P15.6 110℃/1Hr処理後テトラバッグ法で測定 X
6 TIPT-MC2-10 PM29.4 110℃/1Hr処理後テトラバッグ法で測定 X
7 TIPT-MC2-10 P15.6 暗所30日放置後テトラバッグ法で測定 Y
8 TIPT-MC2-10 PM29.4 暗所30日放置後テトラバッグ法で測定 Y
9 TIPT-MC2-10 P15.6 暗所20日放置後テトラバッグ法で測定 Y
10 TIPT-MC2-10 PM29.4 暗所20日放置後テトラバッグ法で測定 Y
11 TIPT-MC2-10 P15.6 暗所10日放置後テトラバッグ法で測定 Y
12 TIPT-MC2-10 PM29.4 暗所10日放置後テトラバッグ法で測定 Y
13 TIPT-MC2-10 P15.6 未処理(コーティング乾燥後、即テトラバッグ法で測定) Z
14 TIPT-MC2-10 PM29.4 未処理(コーティング乾燥後、即テトラバッグ法で測定) Z
15 TIPT-MC2-10 P15.6 リン酸処理 A−(2)
16 TIPT-MC2-10 P15.6 110℃/2Hr熱処理 A−(1)
17 TIPT-MC2-10 PM29.4 リン酸処理 B−(2)
18 TIPT-MC2-10 PM29.4 110℃/2Hr熱処理 B−(1)
19 TA(佐賀型ティーオテクノ品)2% (D)
20 STS-21(石原産業製)2% (C)
21 TMT-MC2-10-PM27
22 TIPT-MC4-10-PM518
23 TA(佐賀型)
24 STS-01(石原型)
25 TIPT-MC2-P6 金属マグネシウムを入れたとき
26 TIPT-MC2-PM20 金属マグネシウムを入れたとき
27 TIPT-MC2-P6 金属マグネシウムを入れないとき
28 TIPT-MC2-PM20 金属マグネシウムを入れないとき
29 TIPT-MC2-P6
30 TIPT-MC2-PM20
Claims (2)
- (1)水を加えない過剰のアルコールと、塩酸とが共存する系に純粋なアルコキシチタン酸モノマーを加えて保護機能を形成させたアルコキシチタン酸モノマーを合成する工程であって、前記塩酸が、前記アルコキシチタン酸モノマー1モルに対して、2モル以上4モル以下である工程に続き、
(2)前記アルコキシチタン酸モノマーに、重合濃度に応じて水を加えて希釈水和反応をするか、または水を加えないでメタノールを加え希釈する希釈工程と、
(3)前記希釈工程ののちに、イオン交換樹脂を含む連鎖移動触媒を加えて、低分子ポリマーから透明な膠化点に至るまで重合する重合工程と、
(4)連鎖移動重合触媒で重合したポリマーをイオン交換樹脂で脱塩酸する工程と、
(5)イオン交換重合した後、リン酸またはトリメチルリン酸を加えて、錯体を形成させる工程とからなる、
新規チタン酸ポリマーの製造方法。 - 前記過剰のアルコールが、メタノールである請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011518399A JP5606437B2 (ja) | 2009-06-02 | 2010-05-24 | 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009133353 | 2009-06-02 | ||
JP2009133353 | 2009-06-02 | ||
PCT/JP2010/058759 WO2010140501A1 (ja) | 2009-06-02 | 2010-05-24 | 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 |
JP2011518399A JP5606437B2 (ja) | 2009-06-02 | 2010-05-24 | 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2010140501A1 JPWO2010140501A1 (ja) | 2012-11-15 |
JP5606437B2 true JP5606437B2 (ja) | 2014-10-15 |
Family
ID=43297637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011518399A Active JP5606437B2 (ja) | 2009-06-02 | 2010-05-24 | 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5606437B2 (ja) |
WO (1) | WO2010140501A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015087694A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-03-16 | 健一 牧野 | アルコキシチタン酸・リン酸化合物を用いた酸化還元電位発生材 |
WO2015087412A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 賢次郎 牧野 | 線状のアルコキシチタン酸・リン酸重合体の製造方法 |
CN104059420B (zh) * | 2014-05-22 | 2017-06-30 | 张扬 | 纳米浆料,自清洁、隔热涂膜液及其透明基材及制备方法 |
JP5861129B2 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-16 | 健一 牧野 | 線状のアルコキシチタン酸・リン酸重合体の製造方法 |
CN106087391B (zh) * | 2014-10-20 | 2018-03-20 | 江苏欣捷衬布有限公司 | 抗皱柔软透气、无污染的复合功能面料的制备方法 |
CN109174160B (zh) * | 2018-10-12 | 2021-11-30 | 辽宁大学 | 一种g-C3N4光催化剂涂层及其制备方法和应用 |
CN112979349B (zh) * | 2021-03-24 | 2022-10-25 | 江西金唯冠建材有限公司 | 一种耐磨防污陶瓷星光抛釉砖及其制备方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05271421A (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-19 | Kuraray Co Ltd | 酸化チタン重合体の製造方法 |
JPH09113704A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-05-02 | Nakato Kenkyusho:Kk | 防曇性反射防止膜、光学部品、及び防曇性反射防止膜の製造方法 |
JP2000086769A (ja) * | 1998-09-14 | 2000-03-28 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 可溶性固体ポリチタノキサンおよびその誘導体の製造方法 |
JP2002308712A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | Osaka City | 抗菌剤、消臭剤および防カビ剤ならびに抗菌、消臭または防カビ方法 |
JP2003281933A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-03 | Japan Science & Technology Corp | プロトン伝導性膜およびその製造方法 |
JP2004130195A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-30 | Takeshi Ohara | 揮発性有機化合物、noxまたはsoxの低減剤 |
JP2004182960A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 水溶性混合物 |
JP2006056866A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 水性チタン組成物 |
JP2008156280A (ja) * | 2006-12-23 | 2008-07-10 | Matsumoto Fine Chemical Co Ltd | 有機チタンオリゴマー及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172603A (ja) * | 2000-12-07 | 2002-06-18 | Kenjiro Makino | 新機能付与木材、その製法およびその使用方法 |
JP4755408B2 (ja) * | 2004-11-01 | 2011-08-24 | 東洋工業株式会社 | 壁面用化粧ブロックの製造方法 |
-
2010
- 2010-05-24 JP JP2011518399A patent/JP5606437B2/ja active Active
- 2010-05-24 WO PCT/JP2010/058759 patent/WO2010140501A1/ja active Application Filing
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05271421A (ja) * | 1992-03-24 | 1993-10-19 | Kuraray Co Ltd | 酸化チタン重合体の製造方法 |
JPH09113704A (ja) * | 1995-10-20 | 1997-05-02 | Nakato Kenkyusho:Kk | 防曇性反射防止膜、光学部品、及び防曇性反射防止膜の製造方法 |
JP2000086769A (ja) * | 1998-09-14 | 2000-03-28 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 可溶性固体ポリチタノキサンおよびその誘導体の製造方法 |
JP2002308712A (ja) * | 2001-04-10 | 2002-10-23 | Osaka City | 抗菌剤、消臭剤および防カビ剤ならびに抗菌、消臭または防カビ方法 |
JP2003281933A (ja) * | 2002-03-25 | 2003-10-03 | Japan Science & Technology Corp | プロトン伝導性膜およびその製造方法 |
JP2004130195A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-30 | Takeshi Ohara | 揮発性有機化合物、noxまたはsoxの低減剤 |
JP2004182960A (ja) * | 2002-12-05 | 2004-07-02 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 水溶性混合物 |
JP2006056866A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk | 水性チタン組成物 |
JP2008156280A (ja) * | 2006-12-23 | 2008-07-10 | Matsumoto Fine Chemical Co Ltd | 有機チタンオリゴマー及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2010140501A1 (ja) | 2010-12-09 |
JPWO2010140501A1 (ja) | 2012-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5606437B2 (ja) | 新規チタン酸モノマーおよびその高分子ならびにその製造方法および用途 | |
DE69730006T2 (de) | Photokatalytische überzugszusammensetzung und photokatalysator enthaltendes system | |
RU2647086C2 (ru) | Покрытие поверхности | |
CN102167954B (zh) | 涂料组合物及其用途 | |
EP2547720B1 (de) | Beschichtetes flächiges kunststoffmaterial mit reduzierter neigung zur veralgung, verfahren zu dessen in linie herstellung sowie verwendung | |
Thomas et al. | Developments in smart organic coatings for anticorrosion applications: a review | |
JPH09310039A (ja) | 光触媒コーティング剤 | |
EP2134797A1 (de) | Biozide/hydrophobe innenbeschichtung von kondensatorrohren (von industrieturbinen und nebenkühlkreisen) | |
EP1016459A1 (en) | Titanium oxide-based photocatalyst, process for preparing the same, and use thereof | |
KR101346631B1 (ko) | 친수성 방담 필름 | |
JP3867382B2 (ja) | 光触媒担持テント地キャンバスおよび光触媒担持テント地キャンバスを使用した構造体 | |
EP1651581A2 (de) | Beschichtungssystem f r glasoberflächen, verfahren zu dessen herstellung und dessen anwendung | |
JP2010042414A (ja) | 光触媒塗装体およびそのための光触媒コーティング液 | |
JP3975270B2 (ja) | アパタイト複合体の製造方法、その複合体及び環境浄化材料 | |
JP4738736B2 (ja) | 光触媒複合体、光触媒層形成用塗布液及び光触媒担持構造体 | |
JP5544515B2 (ja) | 耐候性・耐汚染性塗膜形成用エマルション塗料の製造方法、そのエマルション塗料及び耐候性・耐汚染性塗膜 | |
Sadiku et al. | Nanotechnology in paints and coatings | |
KR100784137B1 (ko) | 상온 경화형 이산화티탄계 광촉매 조성물 및 코팅방법 | |
HUE029878T2 (en) | Surface treatment with high photocatalytic and health effects | |
JP2003080078A (ja) | 光活性を有する化合物及びその用途 | |
JP4094331B2 (ja) | 親水性コーティング組成物の製造方法 | |
DE19606011A1 (de) | Oberflächen mit Antifouling-Eigenschaften | |
JP4693949B2 (ja) | 光触媒層形成用塗布液、光触媒複合体および光触媒構造体 | |
JP3978636B2 (ja) | 光触媒膜形成用コーティング組成物 | |
JP2009263651A (ja) | 光触媒コーティング組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140131 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140812 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140826 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5606437 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R154 | Certificate of patent or utility model (reissue) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |