JP5601068B2 - 空調システムおよび空調システム制御方法 - Google Patents

空調システムおよび空調システム制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、地中熱を利用した空調システムに関するものである。
データセンター等においては、サーバや通信機器等の電子機器が多数設置され、多量の熱を発生している。この発生した熱により、電子機器が誤動作や故障することなく安定に動作させるため空調システムを用いてセンター内を冷却して所定の温度に保つことが行なわれている。
従来から用いられてきた空調システムの一例は図6に示され、空調機30の室内機31と室外機32とによって、データセンター10内の空気を冷却することが行なわれている。より詳細には、例えば室内機31において液化状態の冷媒(例えば、ハイドロ・フルオロ・カーボン)を気化し、その気化熱で冷却された冷気はデータセンター10の床下空間12に吹き出し、冷気は床下空間12から電子機器を収容したラック20の底面からラックの内部を通って暖気となり上方に抜けるようになっている。電子機器によって熱せられた空気は、室内機31に吸い込まれて気化された冷媒を暖め、冷媒は室外機32に送られて圧縮され液化状態に戻される。このサイクルの繰り返しで冷却される。なお、図6に示す床下空間12の矢印は冷却された空気(冷気)の流れを、室内空間11内の矢印は、電子機器によって熱せられた空気(暖気)の流れを示している。
また、湿度も適切であることが求められ、高い湿度では結露によるショートの障害が発生し易くなり、湿度が低すぎると静電気放電による障害が発生し易くなる。例えば相対湿度を20〜80%RHとするために、データセンターの室内空間11内に加湿器40を備え、湿度制御することも行なわれている。
データセンターにおける湿度制御も含めた空調システムで消費される電力は、データセンター全体の消費電力の約3割を占めると言われており、省電力化が求められている。
空調システムにおける省電力の一つの方法に、地中熱を利用することが知られている。図7は、地中熱を利用した空調システムの概念を示したもので、地中70(例えば、地表から3m以上深い位置)にパイプ50を配設し、取り込んだ外気がパイプ50内を通過するとき、パイプ50の表面から取り込んだ外気の持つ熱と地中70の熱との熱交換を行なうものである。例えば、外気の温度が25℃で地中の温度が15℃であれば、10℃の温度差があり、外気の温度を下げることができる。温度の下がった外気を建屋60の室内に取り込むことで、空調に要する消費電力を低下させることができる。なお、図7に示す地表上の矢印は取り込む外気の流れを、地中70の矢印は外気の熱がパイプ50の表面から地中70に放熱している状態を示している。
特開2004−301470号公報
本発明は、多量の外気を効率よく冷却できる地中熱を利用した空調システムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、地中に埋設され取り込んだ外気を地中熱により冷却するパイプと、地中に埋設されて貯水された水を地中熱により冷却する貯水タンクと、パイプ内に配設されて貯水タンクと接続して水を循環し、パイプ内に取り込まれた外気を冷却する熱交換器と、外気をパイプに取り込みパイプ内において冷却された外気を室内に送出するファンとを備える空調システムが提供される。
発明の別の一観点によれば、地中に埋設され取り込んだ外気を地中熱により冷却するパイプと、地中に埋設され貯水された水を地中熱により冷却する貯水タンクと、パイプ内に配設されて貯水タンクの水をパイプ内に噴霧し、噴霧した水によりパイプ内に取り込まれた外気を冷却する熱交換器と、外気をパイプに取り込みパイプ内において冷却された外気を室内に送出するファンとを備える空調システムが提供される。
また、発明の別の一観点によれば、地中に埋設されたパイプに外気を取り込み、取り込んだ外気を冷却する第1冷却ステップと、パイプ内において地中に埋設された貯水タンクと接続する熱交換器により第1冷却ステップで冷却された外気を更に冷却する第2冷却ステップと、第2冷却ステップで冷却された外気を熱源を有する室内に送出する冷気送出ステップと、熱源を有する室内の温度、または該熱源の温度に基づいてパイプ内を流れる外気の量を制御する風量制御ステップとを有する空調システムの制御方法が提供される。
また、発明の別の一観点によれば、地中に埋設されたパイプに外気を取り込み、取り込んだ外気を冷却する第1冷却ステップと、パイプ内において地中に埋設された貯水タンクの水をパイプ内に噴霧し、噴霧した水によりパイプ内に取り込まれた外気を更に冷却する第2冷却ステップと、第2冷却ステップで冷却された外気を熱源を有する室内に送出する冷気送出ステップと、熱源を有する室内の温度または該熱源の温度に基づいてパイプ内を流れる外気の量を制御する風量制御ステップとを有する空調システムの制御方法が提供される。
地中に埋設したパイプ内に外気を取り込み、パイプとそのパイプ内に配設した熱交換器とにより2段階で外気と地中熱との熱交換を行なうようにしたので、パイプに取り込んだ外気は効率よく冷却できる。このため、外気を多量に取り込むことができ、大きな熱源を備えるデータセンター等に対する空調システムの省電力化を図ることができる。
実施例1の空調システム例である。 実施例1の空調システムの構成例である。 実施例1の空調システムの運転形態の制御フロー例である。 実施例2の空調システム例である。 実施例2の空調システムの構成例である。 冷媒を用いた空調システムの例である。 地中熱を用いた空調システムの例である。
本発明の空調システムの実施例を説明する前に、前述した地中熱を利用したシステムをデータセンター等に適用する場合における問題点について説明する。
まず、データセンターにおけるサーバ等の発熱量は極めて大きいため、大きな熱容量を持った冷気が必要となることである。このため、一般家庭で用いられるような細いパイプを用いた場合は多量の冷却された空気を取り込めない、という問題がある。
多量の空気を取り込むには、太いパイプを使用することが考えられるが、この場合はパイプの容積に対してパイプの表面積が小さいためパイプ内の空気とパイプ管面との接触が少なくなり、熱交換効率は低くなる、という問題がある。このため、細いパイプを多数設けることが考えられるが、密にパイプを敷設するとパイプ間の土の量が少ないため熱容量が小さく熱交換効率が低下する。従って、率を高めるためにパイプ間の距離を大きく離してパイプ間の土の熱容量を大きくすることが考えられるが、コストが掛かるという問題がある。
次に、本発明について二つの実施例で説明する。
(実施例1)
本発明の空調システムの実施例1を図1から図3を用いて説明する。図1は、本発明の空調システムの概念を、図2は具体的な空調システムの構成を、図3は空調システムの運転形態の制御フローをそれぞれ説明する図である。
図1において、本発明の空調システム100はパイプ200とパイプ200内に配設した熱交換器300、および貯水タンク400とを含む。
パイプ200は、例えば地表から3m以上深い地中70に埋設され、データセンター等に供給するに充分な外気の取り込みができる径を持つものである。パイプ200の材質は、高い熱伝導率を有し、腐食性が高いものであればよい(例えば、SUS(Stainless Used Steel))。パイプ200の一端(図1では左方の端部)は、地表において外気を取り込む外気取り込み口を形成し、他端(図1では右方の端部)はデータセンター等の建屋60と接続する。取り込み口からパイプ200に取り入れた外気の熱は、パイプ200の管壁を伝導し、管壁面で地中熱と熱交換される。一般に夏期においては外気の温度は地中より高いため、外気はこの熱交換により冷却される。取り込み口の右方向の矢印は、取り込まれる外気の方法を示している。また、パイプ200から地中に向かう上下の矢印は、外気の熱が地中70に放熱される状態を示している。
熱交換器300は、後述する貯水タンク400と接続する引き込みパイプに複数のフィンを植設したものである。引き込みパイプは例えば銅であり、フィンはアルミニウムで、いずれも熱伝導率が高い素材である。引き込みパイプには貯水タンク400の水が循環し、フィンは循環する水の熱伝導によって冷却されている。熱交換器300はパイプ200内に設置され、パイプ200内に取り込んだ外気は熱交換器300のフィンと接触し、フィン表面で熱交換が行なわれる。即ち、外気の熱はこのフィンとの接触によって奪われ、冷却される。従って、パイプ200に取り込んだ外気は、前述したパイプ200の管面とパイプ200内の熱交換器300との両方で熱交換が行なわれ、冷却されることになる。
貯水タンク400は、地中70に埋設され水を貯える。貯水タンク400の材質は、パイプ200と同様に高い熱伝導率を有し、腐食性が高い素材で、例えばSUSで作成される。貯水された水の熱は貯水タンク400の壁を伝導し、この壁面で地中熱と熱交換され冷却される。前述のように、貯水タンク400は熱交換器300と接続しており、貯水タンク400の水は熱交換器300で外気から奪った熱を貯水タンク400の壁面から地中70に放熱していることになる。
地中に埋設したパイプに外気を取り込んで、外気の熱をパイプの管表面のみで熱交換する場合と、これに加えてパイプ内設置した放熱器とで熱交換を行なった場合とについて、冷却の状態を検討してみる。地中温度が15℃であり、温度30℃の外気を1m3/sで取り込みパイプの管表面のみで地中熱により20℃まで冷却できる空調システムでは、空気の熱容量が1.2kJ/m3・℃であるから地中に放出される熱量は30℃から20℃に10℃冷却されることで12kJ/s(12KW)となる。この12kJ/sの能力を持つ空調システムで5m3/sの外気を取り込んだときは、温度は30℃から28℃にしか冷却されないことになる(風量を5倍としたので、冷却できる温度は1/5の2℃下がることになる)。このパイプ内に、パイプの管面の面積の5倍を持つ表面積の熱交換器を設置した場合の空調システムの能力は、パイプの熱放出能力12kJ/sと熱交換器の熱放出能力60kJ/s(12×5(kJ/s))とを合わせた72kJ/sとなる。この熱放出能力により、外気30℃を5m3/sで取り込んだときは18℃まで冷却できることになる。即ち、パイプの管表面のみで地中熱では30℃から28℃にしか冷却できなかったものが、熱交換器を備えることで30℃から18℃に冷却できることになる。
このとき、熱交換器では1時間で216,000kJ(60kJ/sの3,600倍)の熱量を奪うので、貯水タンクの貯水量を100m3(100,000kg)とするときの貯水タンクの水温度は水の熱容量は4.2kJ/kg・℃であるので約0.5℃上昇することになる。しかし、貯水タンクは地中に埋設しており、貯水タンクの壁面で地中熱との熱交換が行なわれるので温度上昇はより低い温度になる。さらに、夜間では外気の温度が下がるので貯水タンクの温度は略地中温度に保たれる。
湿度に対しては、外気の温度30℃で湿度が30%RHであったとき、室内に導入される18℃の冷気の湿度は59%RHとなり、これが電子機器により40℃まで上昇すると18%RHとなる。電子機器の湿度環境である20〜80%RHを保つには湿度が不足し、実施例1の空調システム100では別途加湿する必要がある。
図1で示した空調システム100の具体的な構成を図2を用いて説明する。データセンター10は、コンピュータ等の電子装置を収納したラック列20a〜20dを設置する室内空間11と冷気を通す床下空間12に区画している。室内空間11にはラック列20a〜20dの他に図5で説明した従来型の空調機30および空調システム100の全体を制御する制御装置110を設置している。空調機30の室内機31は、空調システム100において補助的な冷房に用いるようにしている。室内機31は、暖気を室内機31の上部の取り入れ口(図示せず)から取り込み、室内機31の底面から床下空間12に冷気を送出する。空調機30は建屋の外に室外機32を備える。また、床下空間12には加湿器40を配置し、制御装置110と接続して湿度制御している。
図2に示すラック列20a〜20dは、ラックの前面から冷気を取り込み、背面および上面からラック内に収容した電子装置で暖められた暖気を排出するようになっている。各ラック列は前面が同一面となるように揃えられ、互いのラック列は前面同士、および背面同士が向き合う形に配置されている。冷気を取り込む前面側の床はコールドアイルを形成し、床下空間12から冷気が取り込めるようグリル13となっている。コールドアイルの上方は、床下空間12から取り込んだ冷気が天井に抜けないようにキャップ21で覆っている。各ラック列の上面または背面から抜け出た暖気は天井に当たり、排気ダクト16を介して建屋の外に排気される。なお、ラック列の背面側の床面、または背面同士が向き合う床面はホットアイルを形成する。また、室内空間11の空気はダンパー15により室内空気取込み用ダクト17を介して床下空間12に送り込み、床下空間12の冷気と混合できるようにもなっている。次に説明するパイプ200で冷却された冷気の温度があまりに低い場合に、室内空間11の空気を混合することで温度調節できるものである。
パイプ200は、外気を取り込む外気取り込みパイプ210と外気が熱交換された冷気をデータセンター10の床下空間12に送出する冷気送出パイプ220とを端部において接続する。外気取り込みパイプ210は、外気取り入れ口230に吸気ファン240を備え、吸気ファン240により外気取り入れの風量を調節できるようになっている。
熱交換器300は、前述のようにパイプ200内に設置される。熱交換器300には、加圧ポンプ150によって貯水タンク400の水を循環させている。即ち、熱交換器300に流れる水は、貯水タンク400から引き込みパイプ310、熱交換パイプ320、還流パイプ330を経て貯水タンク400に戻る。貯水タンク400の水は貯水タンク400の壁を介して地中70の地中熱と熱交換し、冷却される。熱交換パイプ320には複数のフィンが植設されており、パイプ200中に取り込んだ外気がこのフィンと接触することにより熱交換が行なわれ冷却される。また、パイプ200内に取り込んだ外気は、パイプ200の管壁を介して地中70の地中熱と熱交換される。即ち、パイプ200に取り込まれた外気は、熱交換器300とパイプ200管面との両方で冷却される。
次に、図2に示した空調システム100の外気温度に対する運転形態の制御フローについて図3を用いて説明する。図3は、最初の運転操作(ステップS1、以降単にS1と表現する)のみオペレータによる手動操作で、以降は空調システム100の制御装置110の制御フローを示したものである。
図3において、オペレータの空調システム100に対する運転操作により運転が開始されると、制御装置110は温度センサTa80によりパイプ200で冷却された冷気の温度(T)を計測し、計測した温度が所定の温度t1より低い場合は、パイプ200で冷却された冷気に室内空気を混合させた「混合地中熱運転」の運転形態とする。制御装置110によりダンパー15を制御して室内空気を床下空間12に取込み、ここで冷気送出パイプ220から送出された冷気と混合し、混合した冷気がグリル13を介してコールドアイルに吹き出すようにする。制御装置110は、温度センサTb81で床下空間12の混合した冷気の温度を計測し、混合した冷気が所定の温度となるようにファン14を制御して室内空気の取込み量を制御することも行っている。この「混合地中熱運転」は、パイプ200による冷気の温度が低すぎる場合に適用される(S2〜S5)。
温度センサTa80で計測した温度が予め定めたt1〜t2の範囲にある場合は、「地中熱運転」の運転形態とする。地中熱運転は、外気取り入れ口230から外気をパイプ200内に取り込み、パイプ200の管面とパイプ200内に設置した熱交換器300とにより熱交換を行ない冷却する(S6、S7)。
温度センサTa80で計測した温度が予め定めたt2を超えている場合は、「地中熱運転+冷媒圧縮運転」の運転形態とする。冷媒圧縮運転は、空調機30による運転である。前述した地中熱運転に加えて空調機30を用いる。この運転形態において制御装置110は、温度センサTb81で床下空間12の地中熱運転と冷媒圧縮運転との混合した冷気の温度を計測し、混合した冷気が所定の温度となるように冷媒圧縮運転を制御することも行っている。この運転形態は、例えば夏季の期間に多く適用される(S8)。
上記した温度センサTa80で計測した温度に基づいて運転形態を決定し運転するが、運転形態を決定した後の所定時間(例えば10分後)に温度センサTa80で温度を計測し、運転形態を見直すことを行なっている。所定の温度であるt1は例えば15℃であり、t2は27℃である(S9〜S10)。
制御装置110は、運転形態の制御とは別に、室内空間11の温度、あるいはラック内の熱源である特定の部品(例えばCPU)の温度に基づいて、それらが所定の温度となるように温度制御を行なっている。
(実施例2)
実施例1は、パイプ内に熱交換器を設け、取り入れた外気の熱を地中熱と熱交換するものであった。実施例2は、パイプ内に貯水タンクの水を噴霧して熱交換を行なうものである。
図4は、実施例2の空調システム101の概念を示し、空調システム101はパイプ200とパイプ200内に配設した噴霧器500、および貯水タンク600を主要構成要素とする。
実施例1と同様に、パイプ200および貯水タンク600は、例えば地表から3m以上深い地中70に埋設され、パイプ200はデータセンター等に供給するに充分な外気の取り込みができるものである。
パイプ200内には噴霧器500が設置され、噴霧器500は貯水タンク600と接続している。貯水タンク600の水は加圧ポンプ(図示せず)により加圧され、微小な孔を形成した複数の噴霧口からパイプ200内に噴霧される。地表の取り入れ口からパイプ200に取り込まれた外気は噴霧と接触し、ここで熱交換が行なわれる。噴霧による水の表面積はパイプ200の管面の表面積に較べて数十倍は見込まれるので、実施例1より高い熱交換能力を有することができる。外気はパイプ200の管面と噴霧との接触により熱交換が行なわれ、冷気となりデータセンター等の室内に送出される。なお、噴霧された後の水はリターンパイプ510により回収され、貯水タンク600に戻される。また、貯水タンク600は実施例1と同様に貯水タンク600の壁面で地中熱との熱交換が行なわれる。なお、図4に示した矢印は実施例1と同様である。
図4で示した空調システム101の具体的な構成を図5に示す。図5は実施例1の図2に対応して描いた図で、図2と異なる点は、床下空間12に加湿器40を備えないことと、貯水タンク400と接続する熱交換器300の替わりに貯水タンク600と接続する噴霧器500を備えること、である。実施例2は冷気の湿度が水の噴霧で高くなるので、加湿器を必要としないことが特徴の一つである。
実施例1と同様の条件で実施例2における冷却の状態を検討してみる。噴霧による水の表面がパイプ200の管面の面積の10倍としたときの空調システムの能力は、パイプの熱放出能力12kJ/sと熱交換器の熱放出能力120kJ/s(12kJ/sの10倍)とを合わせた132kJ/sとなる。従って、外気30℃を5m3/sで取り込んだとき温度は8℃まで冷却できることになる。このとき、熱交換器では1時間で432,000kJ/s(120kJ/sの3,600倍)の熱量を奪うので、貯水タンクの貯水量を100m3とするときの貯水タンクの水温度は約1.0℃上昇することになる。
湿度に対しては、水の噴霧により90%RHとなるが、これが電子機器により40℃まで上昇すると約30%RHとなる。このため、電子機器の湿度環境である20〜80%RHに保たれ、別途加湿の必要がない。
10 データセンター
11 室内空間
12 床下空間
13 グリル
14 ファン
15 ダンパー
16 排気ダクト
17 室内空気取込み用ダクト
20 ラック
20a〜20d ラック列
21 キャップ
30 空調機
31 室内機
32 室外機
40 加湿器
50 パイプ
60 建屋
70 地中
80 温度センサTa
81 温度センサTb
100 空調システム
101 空調システム
110 制御装置
150 加圧ポンプ
200 パイプ
210 外気取り込みパイプ
220 冷気送出パイプ
230 外気取り入れ口
240 吸気ファン
300 熱交換器
310 引き込みパイプ
320 熱交換パイプ
330 還流パイプ
400 貯水タンク
500 噴霧器
510 リターンパイプ
600 貯水タンク

Claims (6)

  1. 地中に埋設され、取り込んだ外気を地中熱により冷却するパイプと、
    前記地中に埋設され、貯水された水を地中熱により冷却する貯水タンクと、
    前記パイプ内に配設されて前記貯水タンクの水を該パイプ内に噴霧し、該噴霧した水により該パイプ内に取り込まれた外気を冷却する熱交換器と、
    前記外気を前記パイプに取り込み、該パイプ内において冷却された外気を室内に送出するファンと
    を備えることを特徴とする空調システム。
  2. 前記空調システムは、さらに制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記室内の温度、または該室内に設置された熱源の温度に基づいて前記パイプ内を流れる外気の量を前記ファンにより制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記熱交換器は、前記パイプ内の熱を吸収するフィンを有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記空調システムは、さらに前記室内の空気を取り込む空気取込みダクトと、該空気取込みダクトと接続し該空気の取込み量を調整するダンパーとを備え、
    前記制御装置は、前記熱交換器により冷却された外気の冷気温度と予め定められた設定温度とに基づいて、該熱交換器により冷却された外気のみを前記室内に送出する地中熱運転、または該ダンパーの開放により該空気取込みダクトを介して該室内から取り込んだ空気と該地中熱運転により冷却された外気とを混合して該室内に送出する混合地中熱運転、
    のいずれかに切り換える運転制御を行なう
    ことを特徴とする請求項2、または請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記空調システムは、さらに冷媒を圧縮して前記室内の空気を冷却する冷媒圧縮冷却機を備え、
    前記制御装置は、前記冷気温度と予め定められた第1の設定温度と第2の設定温度とに基づいて、該冷気温度が該第1の設定温度より低い場合は前記混合地中熱運転に、該冷気温度が該第1と該第2の設定温度の範囲にある場合は前記地中熱運転に、該冷気温度が該第2の設定温度より高い場合は該地中熱運転に加えて該冷媒圧縮冷却機を動作させる冷媒圧縮運転、のいずれかに切り換える運転制御を行なう
    ことを特徴とする請求項4に記載の空調システム。
  6. 地中に埋設されたパイプに外気を取り込み、取り込んだ外気を冷却する第1冷却ステップと、
    前記パイプ内において、前記地中に埋設された前記貯水タンクの水を該パイプ内に噴霧し、該噴霧した水により該パイプ内に取り込まれた外気を更に冷却する第2冷却ステップと、
    前記第2冷却ステップで冷却された外気を熱源を有する室内に送出する冷気送出ステップと、
    前記熱源を有する室内の温度、または該熱源の温度に基づいて前記パイプ内を流れる外気の量を制御する風量制御ステップと
    を有することを特徴とする空調システム制御方法。
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