JP2000055413A - 地盤熱利用の冷暖房システム及び冷暖房機能付き建物及び冷暖房方法 - Google Patents

地盤熱利用の冷暖房システム及び冷暖房機能付き建物及び冷暖房方法

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JP2000055413A
JP2000055413A JP10228337A JP22833798A JP2000055413A JP 2000055413 A JP2000055413 A JP 2000055413A JP 10228337 A JP10228337 A JP 10228337A JP 22833798 A JP22833798 A JP 22833798A JP 2000055413 A JP2000055413 A JP 2000055413A
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tank
cooling
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heat exchange
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龍博 永野
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    • Y02E10/10Geothermal energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱材を用いた熱交換方法により、建物の屋
内温度を冷やすシステムにおいて、熱帯夜が連続したよ
うな場合でも、確実に、屋内温度を冷やすことができる
ようにする。 【解決手段】 蓄熱材として大量の水を用い、この水
を、地下に設置する予備タンク3で貯めておく。このよ
うにして、水を地盤熱によって冷やしておく。そして、
この予備タンク3の貯水の一部を小容量の熱交換タンク
4へと取り出し、この熱交換タンク4内に浸漬状態で装
備された通気管10へ、空気を送る。この空気を、送風
管15を介して建物2の屋内へ吹き出させることで、屋
内温度を下げる。予備タンク3が大容量であり、熱交換
中も地盤熱によって冷やされた状態に保持されるので、
熱交換タンク4に対して所定温度の水供給がいつでも行
え、その結果、連続した使用が可能になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤熱利用の冷暖
房システム及び冷暖房機能付き建物及び冷暖房方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅等の建物において、屋内
温度を、夏季は涼しく、冬季は温かく維持させるための
システムとして、図3に示すような地盤熱を利用したも
のが知られている。このシステムは、ロックベッド式と
も呼ばれるもので、建物80の地下に、花崗岩等の蓄熱
材81を敷きつめたロックベッド室82を設けておき、
このロックベッド室82と屋内との間を、回収通路83
と復帰通路84とによって空気が循環できるように接続
した構造となっている。
【0003】なお、回収通路83の入口部83a、及び
復帰通路84の入口部84aと出口部84bには、強制
的な空気流れを生じさせるためのファン85が設けられ
ている。すなわち、夏季の日中を例に挙げて説明する
と、ロックベッド室82内の蓄熱材81は、予め、地盤
熱によって冷やされ、その熱容量の大きさから所定温度
を維持しようとする。これに対し、屋内で温められた空
気を回収通路83からロックベッド室82へ吹き込むこ
とで、この空気は冷やされることになる。従って、この
冷やされた空気を復帰通路84から再び屋内へ戻してや
ると、屋内温度を下げることができるというものであ
る。
【0004】冬季の場合は、空気温度の冷暖関係が逆転
するだけで、上記と略同じ理屈によって屋内温度を上昇
させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシステムで
は、ロックベッド室82内の蓄熱材81と屋内空気との
間で生じる熱交換によって夏季における屋内温度の低下
や、冬季における屋内温度の上昇等を行うものであった
ため、熱交換時間が長引く等して、一旦、蓄熱材81の
温度が屋内空気の温度と近似乃至等しくなってしまう
と、その後は、十分な熱交換を行えないという欠点を有
している。
【0006】このような欠点は、実際上は、あまり生じ
ない現象であるということもできるが、例えば熱帯夜が
一週間も続くことがあるような地域では、たとえ、熱交
換時間を短時間で済ませたとしても夜間等において蓄熱
材81の地盤熱蓄熱ができないことになるために、結果
として必要時にも熱交換が行えない事態となる。従っ
て、上記のような従来システムの有する欠点は、決して
無視できない重大な問題となっている。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、従来システムの有する欠点を解消して、必要
時に確実に熱交換が行えるようにした地盤熱利用の冷暖
房システム及び冷暖房機能付き建物及び冷暖房方法を提
供することを目的とする。また、本発明は、熱交換によ
って不要になった水の再利用や、建物において生じる生
活排水の一部や雨水等の有効利用ができるようにして、
システムの低コスト稼働を可能にすることをも目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る地盤熱利用の冷暖房システムでは、地下埋設状
態に設置された予備タンクと、この予備タンクの貯水を
受給可能に接続配置された熱交換タンクと、この熱交換
タンク内に装備された通気管を通ることによって熱交換
された空気を屋内へ導く空気流通手段とを有している。
【0009】予備タンクには、上水等が常時大量に貯め
られており、この貯水は、夏季であれば地盤熱によって
外気温よりも冷やされ、また冬季であれば地盤熱によっ
て外気温よりも温められて、その後、この温度が平衡化
(保温)される。そして、熱交換タンクへは、この予備
タンクの貯水の一部が供給されるものであるため、熱交
換タンク内の貯水も、夏季であれば冷たく、また冬季で
あれば温かいことになる。
【0010】このような状態にあって、熱交換タンク内
に浸漬状態で装備された通気管に対し、空気を通過させ
ると、この空気は、通気管内においてタンク貯水との間
で熱交換が行われることになる。従って、この熱交換後
の空気を空気流通手段によって建物の屋内へ送るように
すれば、夏季には屋内温度を下げることができ、また冬
季には屋内温度を上げることができるということにな
る。
【0011】なお、予備タンクに対して排水導入管を接
続しておき、この排水導入管により、風呂の残り湯(冬
季であれば温かいままでよいし夏季であれば冷やしてか
ら使用する)等の生活排水をはじめ、雨水や谷川の水
等、一般にはそのまま捨てられてしまうような廃棄水
を、予備タンクへ導入できるようにすれば、システムの
低コスト稼働が可能になる。
【0012】また、熱交換タンクに対して排水取出管を
接続しておき、この排水取出管により、熱交換後の貯水
(夏季であれば温められ、冬季であれば冷やされた水)
を、トイレ水等の生活用水をはじめ、庭水や屋根冷却水
又は融雪水等の再利用水として送り出すようにしても、
システムの低コスト稼働が可能になる。また、これらの
対策は、環境問題の一環としての水問題にも、有益性を
持たせることになる。
【0013】本発明に係る冷暖房機能付き建物では、上
記のような冷暖房システムを具備した建物として構成さ
れるものであり、また本発明に係る地盤熱利用の冷暖房
方法では、上記のような冷暖房システムを稼働させるた
めの手順として構成されるものである。なお、建物に近
い地下へ設置された予備タンクに対し、大量の水が常時
貯められていることは、これを火災発生時の消火水等と
して一部利用することも望めるため、防災上からも、非
常に好適なシステムであると言える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る地盤熱利用
の冷暖房システム1を備えた建物2の一実施形態を示し
ている。この冷暖房システム1では、建物2の地下に、
予備タンク3と熱交換タンク4とが、共に埋設状に設置
されている。これら両タンク3,4間には連通管6が設
けられており、この連通管6には、必要に応じて予備タ
ンク3側の貯水を熱交換タンク4側へ受給させることが
できるように、ポンプ7が設けられている。
【0015】また、熱交換タンク4には、そのタンク内
と建物2の屋内等との間で空気の循環を可能にする空気
流通手段8が設けられている。熱交換タンク4は、その
タンク内に、熱伝導率の良好な材料によって形成された
通気管10が浸漬状に設けられたものである。この通気
管10は、両端部をタンク外へ出しているが、これら両
端部以外の部分では、タンク内に対する浸漬長さ(表面
積)を極力、長く取れるように、例えば螺旋状や上下又
は左右のジグザグ状に曲げられた状態とされている。
【0016】この熱交換タンク4の容量としては、対象
とする建物2の大きさにもよるが、一般型住宅程度(総
床面積が120m2 クラス)に対応させる場合であれ
ば、その容量が1m3 に満たない程度の比較的小型のも
ので十分とされる。これに対し、予備タンク3は、熱交
換タンク4へこれを満水にさせる量の貯水を送った場合
にも、まだ相当量の貯水が残るような容量を有してい
る。すなわち、熱交換タンク4の数倍以上の容量を有し
たものとされ、しかも大きくできればできる程、好適と
されている。
【0017】この予備タンク3を地下に埋設させている
のは、そのタンク内貯水が地盤熱の温度影響を受けて、
夏季であれば外気温よりも冷やされ、また冬季であれば
外気温よりも温められるようにするためである。従っ
て、予備タンク3の形成素材には、熱伝導率の良好なも
のを用いる必要があり、また予備タンク3の外周面と地
盤との間に隙間が生じないようにすることが重要であ
り、これらによって地盤熱の温度影響を受け易くする。
【0018】また更に、予備タンク3の設置深さは、可
及的に深くするのが好適とされる。仮に、予備タンク3
の設置深さを深くできない場合には、例えば予備タンク
3の上部へ断熱層(図示略)を設ける等の対策を採るの
が好適となる。この予備タンク3には、上水等から水の
供給を受ける給水管12が接続されており、常に満水状
態が保たれるようになっている。
【0019】熱交換タンク4に対して設けられる空気流
通手段8は、熱交換タンク4の通気管10の一方端部か
ら建物2の屋内へ立ち上げられる送気管15と、この送
気管15に設けられた送気ファン16とを有している。
他に、熱交換タンク4の通気管10における他方端部に
対して、建物2の屋内や外気から空気を取り込むための
給気管17を具備させてもよい。この場合、この給気管
17における屋内側の開放端等にも、給気用ファン18
を設けるのが好適である。
【0020】このようにして成る冷暖房システム1にお
いて、その稼働状況を、夏季の日中を例に挙げて説明す
る。予備タンク3は満水状態で待機され、熱交換タンク
4は、満水又は空の状態で待機される。従って、この段
階で、予備タンク3内の貯水は地盤熱の熱影響を受けて
外気温よりも冷やされ、そのまま平衡化(保温)された
状態にある。
【0021】まず、建物2内において、室温検出器(図
示略)による自動検知又は住人等による人為操作によ
り、システムの稼働が開始されたとき、熱交換タンク4
が既に満水状態であれば直ちに空気流通手段8が作動
し、また熱交換タンク4が空であるときには、ポンプ7
の作動によって予備タンク3から連通管6を介して熱交
換タンク4へ貯水が供給され、熱交換タンク4が満水状
態とされた後、空気流通手段8が作動する。
【0022】空気流通手段8の作動は、ファン16,1
8により、建物2内の空気や屋外の空気を熱交換タンク
4の通気管10内へ送り込み、送気管15から建物2の
屋内へ吹き出させるものとなる。そのため、このとき熱
交換タンク4内では、通気管10内を通る空気がタンク
内貯水によって冷やされることになり、この冷えた空気
が建物2の屋内へ送られるものであるから、屋内温度は
冷やされることになる。
【0023】そして、このようなシステムの稼働が開始
された後、熱交換タンク4の貯水が所定温度(建物2の
屋内温度と同程度とするか又は予備タンク3内の水温よ
り所定だけ高い値とすればよい)を越えて昇温したこと
が、水温検出器(図示略)による自動検知又は人為計測
によって判断されたときには、一旦、熱交換タンク4の
貯水が排水されて、空状態にされる。
【0024】そして、そのうえで、ポンプ7の作動によ
り、予備タンク3から改めて連通管6を介して熱交換タ
ンク4へ貯水が供給され、熱交換タンク4が満水状態と
される。この状態で、上記動作が繰り返されることにな
る。勿論、予備タンク3へは、その後、新たに水を供給
して満水状態にし、地盤熱との間に温度的な平衡状態を
得ておけばよい。
【0025】このようにして、建物2の屋内温度を連続
した長時間にわたり、涼しく保つことができる。なお、
エアコン等との併用を行うことも勿論可能である。とこ
ろで、予備タンク3には、上水等による給水管12とは
別に、排水導入管20,21を接続しておくとよい。こ
れらの排水導入管20,21は、風呂22で出る残り湯
等の生活排水を予備タンク3へ導入したり、雨樋23等
から回収する雨水等の天然の廃棄水を予備タンク3へ導
入したりするためのものである。
【0026】このような排水導入管20,21を設ける
ことで、予備タンク3への注水を上水だけに頼らずに済
むようにでき、システムの低コスト稼働が可能になる。
また、このことは、環境問題の一環としての水問題に
も、有益性を持たせることになる。一方、熱交換タンク
4には、排水取出管25,26を接続しておくとよい。
これらの排水取出管25,26は、熱交換がなされてそ
の後の使用に適しない貯水(夏季であれば温められ、冬
季であれば冷やされた水)を、熱交換タンク4から排出
するためのものである。
【0027】しかし、これら排水取出管25,26で
は、単に下水等へ排出するのではなく、ポンプ28を介
して水洗便器30の洗浄タンク31等へ供給してトイレ
水等の生活用水として使用したり、ポンプ33を介して
散水栓34やスプリンクラー(図示略)へ供給して庭水
等に利用可能にしたり、更には、上記散水栓34等から
分岐栓36を介して屋根35上に設けた灌水部37へ供
給可能にすることで、屋根冷却水や融雪水として利用し
たりできるようになっている。
【0028】このような排水取出管25,26を設ける
ことで、熱交換タンク4からの排水を再利用水として活
用できるので、やはりシステムの低コスト稼働が可能に
なる。そして、このこともまた、環境問題の一環として
の水問題にも、有益性を持たせることになる。
【0029】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、熱交換タンク4は、地下
埋設とすることが限定されるものではなく、保温構造を
持たせて地上設置又は屋内設置とすることも可能であ
る。また、予備タンク3においても、建物2の真下へ設
置させる必要はない。熱交換タンク4で排水する水を、
更に別のタンクで受けておけば、トイレ水や庭水等とし
ての使用時期が制限されることがなくなり、一層好適で
ある。
【0030】熱交換タンク4で排水する水を、再び、予
備タンク3へ戻すような構成にすることも可能である。
【0031】
【実施例】以下の要領で、本発明の効果を確認するため
にコンピュータによるシュミレーション解析試験を行っ
た。この試験では、総床面積が120m2 クラスの建物
を2棟使用し、そのうち1棟に本発明に係る冷暖房シス
テム1を実施し、他の1棟には、ロックベッド式の従来
システム(図3参照)を実施した。
【0032】そして、それぞれの建物において、8月に
おける1か月間の屋外気温を仮設定し、各棟における屋
内温度の変化をシュミレーション解析した。その結果を
図2に示す。この図2において、本発明の冷暖房システ
ム1は○印で示している。また、従来システムにおいて
は、不在時のみに稼働させたときを×印で示し、在宅時
のみに稼働させたときを△印で示し、常時稼働させたと
きを□印で示している。また、折れ線は本実験において
仮設定した外気温を示している。
【0033】なお、本発明の冷暖房システム1における
システム諸元は、予備タンク3として容量が5m3 のも
のを用い、熱交換タンクとして容量が0.5m3 のもの
を用いた。更に、給水管12から予備タンク3へ供給す
るときの上水温度は、20°Cで一定とした。また、従
来システムにおけるシステム諸元は、ロックベッド室
(図3の符号82)の室内高さを2mとし、蓄熱材81
として花崗岩を用いた。蓄熱材81の充填量は、90t
と仮定した。
【0034】この図2から分かるように、ロックベッド
室を用いた従来システムでは、10日目あたりから屋内
温度が26°Cに昇温してしまい、その後、この温度が
下がることがない。これに対して、本発明の冷暖房シス
テム1では、31日間を通じて室内温度を26°C未満
に維持することができ、従来システムよりも勝っている
ことが明らかである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
地下埋設状に設置された大容量の予備タンクと、これに
接続された熱交換タンクとを有し、熱交換タンク内(通
気管)と屋内との間で空気を循環させるようにしたの
で、空気が熱交換タンクの貯水との間で熱交換しつつ建
物内へ送り込まれることになり、結果として、夏季には
涼しく、また冬季には温かくすることができる。
【0036】また、予備タンクに排水導入管を接続し
て、生活排水や雨水等を予備タンクへ導入可能にした
り、熱交換タンクに排水取出管を接続して、熱交換後の
貯水を生活用水や庭水等の再利用水として送り出し可能
にしたりすると、システムの低コスト稼働を可能にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地盤熱利用の冷暖房システムを備
えた建物の一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る地盤熱利用の冷暖房システムによ
る効果確認試験の結果を示すグラフである。
【図3】従来のロックベッド式による地盤熱利用システ
ムを示す模式図である。
【符号の説明】
1 冷暖房システム 2 建物 3 予備タンク 4 熱交換タンク 8 空気流通手段 10 通気管 20 排水導入管 21 排水導入管 25 排水取出管 26 排水取出管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下埋設状態に設置された予備タンク
    (3)と、該予備タンク(3)の貯水を受給可能に接続
    配置された熱交換タンク(4)と、該熱交換タンク
    (4)内に装備された通気管(10)を通ることによっ
    て熱交換された空気を屋内へ導く空気流通手段(8)と
    を有していることを特徴とする地盤熱利用の冷暖房シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記予備タンク(3)には、生活排水や
    雨水等を導入するための排水導入管(20)(21)が
    接続されていることを特徴とする請求項1記載の地盤熱
    利用の冷暖房システム。
  3. 【請求項3】 前記熱交換タンク(4)には、熱交換後
    の貯水を生活用水や庭水等の再利用水として送り出すた
    めの排水取出管(25)(26)が接続されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の地盤熱利用の
    冷暖房システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の地盤熱利用の冷暖房システム(1)を具備して成るこ
    とを特徴とする地盤熱利用の冷暖房機能付き建物。
  5. 【請求項5】 地下に大容量の水を貯めて地盤熱との間
    で温度的平衡状態に保持しておき、この水の一部を必要
    時又は定期的に熱交換タンク(4)へ取り込み、該熱交
    換タンク(4)内に浸漬状態で装備された通気管(1
    0)へ空気を通過させることにより、該通気管(10)
    内においてタンク貯水との間で熱交換された空気を建物
    (2)の屋内へ送給させ、屋内温度を調節することを特
    徴とする地盤熱利用の冷暖房方法。
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