JP4648370B2 - 外気冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷熱源からの冷風と共に、水道水をミスト状に噴霧して外気を冷却する装置に関するものである。
近年、都市部では自動車の排熱やアスファルト舗装やビル表面の蓄熱、クーラーの排熱などにより夏場のヒートアイランド現象が進行して平均気温が上昇し、これに対応してクーラーの電力消費量も増加することから、更にこの排熱により気温が上昇するという悪循環が続いている。
このため、ビルの屋上など高所に噴霧装置を設置し、地下貯水槽に貯めた水を屋上に汲み上げて、噴霧装置から空気中にミスト状に噴霧して外気やビル外壁を冷却するシステム(特許文献1)が提案されている。
しかしながらこのシステムは太陽光発電により発電された電気によりポンプと噴霧装置を駆動させるため、ポンプにより水を屋上まで汲み上げる電気エネルギーが多く消費され、しかも地下水などをそのまま大気中に噴霧するため、地下水に含まれる鉄分や石灰分が建物や道路に付着する問題があり実用的なシステムではない。
また通路に沿って上方に配管して、ここに所定の間隔で多数の噴射ノズルを取付け、噴射ポンプから高圧水を送って噴射ノズルからマイクロミストを噴射させて、その気化熱により通路全体を冷却する装置も開発されている。しかしながら、この装置では設備費が高く、限られた空間しか設置できない問題があった。
特開2006−328925
本発明は上記問題を改善し、小型の装置で設備費も安く、移動も容易で効率よく外気や建物を冷却することができる外気冷却装置を提供するものである。
本発明の請求項1記載の外気冷却装置は、前後が開口し、後部に吸込口を、前部に吹出口を形成したケーシングの内側にファンとこれを駆動させるモーターを設けた送風機の、前記吸込口または/および吹出口に、冷熱源からの冷水が通水する熱交換器を取付けると共に、水道水を噴霧する噴射ポンプの噴霧ノズルを、前記送風機の吹出口のケーシング周囲に、吹出方向に沿って取付け、且つ前記送風機をスタンドに上下方向に回動自在に支持して構成され、前記吸込口から吸引した外気を熱交換器で熱交換した冷風と共に前記噴霧ノズルから水道水を冷風に沿って噴射してミスト状にし、噴霧されたミストの気化熱により屋外の空気を冷却するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載の外気冷却装置は、請求項1において、冷熱源からの冷水が地下水であることを特徴とするものである。
本発明に係る請求項1記載の外気冷却装置によれば、噴射ポンプの噴霧ノズルと、熱交換器を取付けた送風機とを組合せて、送風機から吹き出された冷風と共にミストを噴霧することにより長い距離まで噴霧することができ、また空中に噴霧されたミストは、水蒸気となって気化する時の気化熱によって、空気中の熱が奪われ温度が低下すると共に、冷風との相乗作用によって広い範囲にわたって空気を冷却することができる。またミスト状に噴射するのは水道水を使用し、冷風を作る冷熱源は地下水や河川水、湖水、海水などを使用できるので、ここに含まれる鉄分や石灰分、塩分などによる建物や道路などへの付着がなく周辺環境への影響が少ない。また送風機をスタンドに回動自在に取付けて、噴射角度を調整するようにしたので、噴射角度を任意にして離れた場所からミストや冷風を噴射することができる
また請求項2記載の外気冷却装置によれば、冷熱源からの冷水として年間を通じて16℃程度の地下水を用いているので、熱交換器での冷却効果に優れていると共に、冷水を作る設備が不要で安価である
以下本発明の実施の一形態を図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図において1は送風機で、前後が開口した円筒型のケーシング2の内側にファン3とこれを駆動させるモーター4が設けられている。この送風機1の前後の吹出口11と吸込口10に、熱交換器5、5が取付けられている。この熱交換器5は図2に示すように銅管6を蛇行して配置したもので、ホース7で汲み上げポンプ8に接続されている。この汲み上げポンプ8は、地下水を地下から汲み上げて、前記熱交換器5、5に通水するようになっている。
また前記送風機1の吹出口11の上部のケーシング2の周囲に、冷風の吹方向に沿って噴霧ノズル9が取付けられている。この噴霧ノズル9はホース7でプランジャー型の動力噴射ポンプ12に接続されている。更にこの動力噴射ポンプ12はホース7でタンク13からの水道水を吸引するようになっており、このタンク13には水道栓14からの水道水が貯められている。また前記送風機1はスタンド16に回動自在に支持され、ストッパー17により傾斜角度を固定できるようになっている。
上記構成の外気冷却装置は、先ず水道栓14からホース7でタンク13に水道水を貯めておく。また図3に示すように工場の建家18から離れた位置に、送風機1を設置し、図1に示すようにケーシング2を建家18の上方に向けて傾けて、ストッパー17により傾斜角度を固定する。この後、汲み上げポンプ8を駆動させて、冷熱源である地下水を組み上げて熱交換器5、5に通水する。
次に、送風機1のファン3を回転させると共に、動力噴射ポンプ12を駆動させる。送風機1のファン3を回転させると、外気が吸込口10から吸引されて吹出口11から排出され、この時に熱交換器5、5により温度が16℃程度の地下水と熱交換されて、冷風となって吹き出される。また熱交換器5の銅管6の表面で結露して空気中の水分が除湿される。
一方、動力噴射ポンプ12が駆動すると、タンク13に貯められた水道水が吸引されて、圧力を加えられて噴霧ノズル9から冷風の吹出方向に沿って噴射される。この場合、噴射された水道水は高圧で噴射された冷風と共に飛散しながらミスト20となって長い距離まで噴霧することができる。
つまり、動力噴射ポンプ12を単独で噴霧すると10m程度の距離しか噴霧できないが、送風機1の冷風と共に、これに沿って噴射すると30m程度の距離まで噴霧することができる。従って、ミスト20は冷風と共に噴射され、空中で水蒸気となって気化する時の気化熱によって、空気中の熱が奪われ温度が低下すると共に、冷風との相乗作用によって広い範囲にわたって空気を冷却することができる。またミスト状に噴射するのは水道水を使用し、冷風は地下水を使用してこれから熱交換したものであるので、地下水に含まれる鉄分や石灰分が建物や道路に付着する問題がない。
また本発明の外気冷却装置は、構造が小型で、設備費が安く、しかも移動も容易であるので、イベント会場など一時的に多くの人が集まる場所にも、簡単に設置することができる。
また冷風を得る冷熱源としては、年間を通じて16℃程度の地下水の他、地下受水槽に貯めた水や水道水、池の水、河川水、湖水、海水などを使用しても良い。また外気冷却装置を設置する場所は、工場の敷地内に限らず、公園や、歩道、ビルの近傍や屋上、駅のホームの屋根などに設置し、また空中に噴霧するだけでなくビルや工場の建家の壁面に直接噴霧するようにしても良い。なお上記説明では、送風機1の前後の吸込口10と吹出口11に熱交換器5、5を取付けた場合について示したが、何れか一方に取付けた構造でも良い。また気温が28℃程度の時には、熱交換器5を止めて、動力噴射ポンプ12だけ駆動させてミスト20だけを噴射して運転しても良い。
図4は本発明の異なる他の実施の形態を示すもので、ターボファンタイプの送風機1の吸込口10に熱交換器5を取付け、ケーシング2の吹出口11に、吹出方向に沿って3本に分岐した噴霧ノズル9を取付けたものである。この場合、汲み上げポンプ8や動力噴射ポンプ12、タンク13は図1と同様であるのでその説明は省略する。
送風機1として、直径500mm、長さ400mmの円筒形のケーシング2にファン3とモーター4を取付けた三相0.75KWのものを用い、動力噴射ポンプ12として、電圧200V用、ポンプ圧14MPaのプランジャーポンプを用い、水温16℃の地下水を熱交換器5に通水し、送風機1の傾斜角度を45度に設定して、工場の建家18から15m離れた場所に設置した。建家18内の温度を測定したところ32℃であった。この状態で、外気冷却装置を運転したところ、冷風と共にミスト20が建家18の上方まで達して、ここで気化熱を奪いながら空気を冷却し、建家全体を包んだ状態となり、運転開始から30分経過後には建家18内の温度は29℃まで低下した。
本発明の実施の一形態による外気冷却装置の側面図である。 図1に示す送風機の正面図である。 図1に示す外気冷却装置を設置して工場の建家を冷却している状態を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態による送風機を示す正面図である。
1 送風機
2 ケーシング
3 ファン
4 モーター
5 熱交換器
6 銅管
7 ホース
8 汲み上げポンプ
9 噴霧ノズル
10 吸込口
11 吹出口
12 動力噴射ポンプ
13 タンク
14 水道栓
16 スタンド
17 ストッパー
18 建家
20 ミスト

Claims (2)

  1. 前後が開口し、後部に吸込口を、前部に吹出口を形成したケーシングの内側にファンとこれを駆動させるモーターを設けた送風機の、前記吸込口または/および吹出口に、冷熱源からの冷水が通水する熱交換器を取付けると共に、水道水を噴霧する噴射ポンプの噴霧ノズルを、前記送風機の吹出口のケーシング周囲に、吹出方向に沿って取付け、且つ前記送風機をスタンドに上下方向に回動自在に支持して構成され、前記吸込口から吸引した外気を熱交換器で熱交換した冷風と共に前記噴霧ノズルから水道水を冷風に沿って噴射してミスト状にし、噴霧されたミストの気化熱により屋外の空気を冷却するようにしたことを特徴とする外気冷却装置。
  2. 冷熱源からの冷水が地下水であることを特徴とする請求項1記載の外気冷却装置。
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