JP4097835B2 - 建物の冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物周辺の熱的な環境の調和を図ると共に居室の熱的な環境を良好に保つ建物の冷却装置及び建物の環境創造装置に関する。
【0002】
【背景技術】
日本の伝統的な住居の屋根として過去に利用された茅葺屋根は、照り返し等が無く、夏期において周辺環境への熱的な負荷はほとんどなかった。また、茅は植物素材であり、茅の内部の水蒸気の蒸散による冷却効果を有していたので、住居の天井と屋根との間の小屋裏の温度も外気とほぼ同等の温度となっていた。しかし近年、茅が入手困難になったことなどの理由から、住宅の屋根材としては殆ど使用されないようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って現在では、茅の代わりに一般的に瓦やカラーベストが屋根に用いられるようになったが、これらを屋根材とすると、植物などによって住宅等の建物周辺の局部的な気候である微気候の調整をしても、夏期において太陽に熱せられた屋根材からの輻射熱により建物周辺の温度が上昇して、建物周辺の熱的な環境を良好な状態に保つことは困難である。
【0004】
また、屋根の温度が上昇するのに伴って、小屋裏の温度が上昇して天井からの輻射熱が増大する。この結果、一戸建ての住宅における夏の室内居住環境だけでなく、集合住宅やビル等における屋根の真下の建物最上階における夏の室内居住環境を悪化させて、居室の熱的な環境を良好にすることが困難となり、ひいてはクーラなどの空調機器のエネルギー消費量を増大させることになる。
【0005】
この一方、屋根の温度が上昇すると、屋根に近年設置されるようになった太陽電池パネルの温度も上昇し、太陽電池パネルの発電効率は温度上昇で低下するため、太陽電池パネルの発電効率が低下する結果ともなる。
【0006】
また、屋根を植物で緑化することにより建物周辺への輻射熱の影響を緩和し、周辺環境に与える熱的負荷を低減できるが、屋根を緑化するためには、高いイニシャルコスト、メンテナンスコストが必要になるとともに、屋根の構造的補強が必要になる。また、降雨時には屋根に配置した表土が流されたりする問題や、緑化する上で求められる防虫対策のためにサッシ断面を改良しなければならない問題も生ずる。
【0007】
本発明の目的は、上記事実を考慮し、建物周辺の熱的な環境の調和を図ると共に居室の熱的な環境を良好に保つことができるようになる建物の冷却装置及び建物の環境創造装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係る建物の冷却装置は、建物外面に冷却媒体を供給する冷却媒体供給手段を有し、この冷却媒体で建物外面を冷却することを特徴とするものである。
【0009】
これによると、夏期において建物の冷却装置の冷却媒体供給手段で建物外面に冷却媒体を供給すれば、建物外面を冷却することができ、建物の周辺の熱的な環境の調和が図られ、建物の周囲の微気候が調整されると共に、一戸建ての住宅の居室や集合住宅等における屋根の真下の建物最上階の居室の熱的な環境を良好に保つことができる。
【0010】
また、人手を使わずに単に冷却媒体供給手段で建物外面に冷却媒体を供給するだけで、建物の周辺の熱的な環境及び居室の熱的な環境が保たれるので、屋根を植物により緑化する場合のイニシャルコスト、メンテナンスコストが不要になるとともに、屋根の構造的補強も不要になる等の利点を得られる。さらに、冷却媒体供給手段で建物外面を冷却することにより、夏期において冷房による空調機器の電力負荷ピークを小さくでき、電力コストを少なく抑えることができる。
【0011】
以上において、冷却媒体は任意であり、その一例は水であり、あるいは送風する空気でもよい。
【0012】
また、冷却媒体を水とし、冷却媒体供給手段をこの水を建物の屋根に供給する散水部材を備えたものとすることにより、建物外面のうちで夏期に最も温度上昇することから冷却する箇所として最適な屋根上にこの散水部材で散水できるようになる。これにより、建物の周囲の微気候が一層有効に調整されると共に、居室の熱的な環境を良好に保つことができる。また、屋根に散水すると、屋根材の熱劣化を防止して屋根材の耐久性の向上を図ることができ、屋根に太陽電池パネルが配置されている場合には、太陽電池パネルの発電効率の向上を図ることができる。
【0013】
さらに、散水部材を建物の屋根の棟に配置された散水管とすれば、散水管から屋根に沿って水を流下させることができるので、大きな水圧をかけなくても水を自ずと屋根全体に供給でき、屋根全体の冷却を有効に達成できる。そして、散水部材を、屋根上の棟に沿って延び且つ管状に形成された散水管とすれば、建物の外観を損なうことなく、散水部材を屋根上に配置することができる。
【0014】
また、散水部材から屋根に散水する水は上水道からの水でもよいが、水を屋根に供給する冷却装置を、貯水槽から延び、この貯水槽の水を散水部材へ揚水するための揚水回路と、屋根の端部に配置されている樋を含み、散水部材から屋根に散水された水を前記貯水槽に戻すための戻し回路とを有するものとすることがより好ましい。
【0015】
このようにすると、屋根に降った雨水を冷却媒体として利用することが可能になると共に、屋根に散水した水を再利用することもできるようになる。
【0016】
一方、建物の屋根に、建物内の空気を建物外に排出する空気排出通路を形成すれば、夏期において小屋裏に溜まった熱気を空気排出通路から容易に屋外に排出でき、高気密住宅の居室や小屋裏の排熱を促進することが可能となる。
【0017】
さらに、上記の目的を達成するために本発明に係る建物の環境創造装置は、建物の外面に冷却媒体を供給し、この冷却媒体で外面が冷却された建物に向かって流れる空気流を生じさせる冷却媒体供給手段と、建物の周辺に立設され、下部が建物に向かって流れる前記空気流の吹き抜け部となっている立設物とを有することを特徴とするものである。
【0018】
これによると、冷却媒体供給手段から供給される冷却媒体で冷却された建物の外面に向かって流れる空気流が生じ、下部が建物に向かって流れる空気流の吹き抜け部となっている立設物が建物の周辺に立設されているので、建物に向かう空気流の一部が建物内に流れ込み、建物内の熱的環境を良好とする。
【0019】
また、建物に向かって流れた空気流の多くは立設物により建物の上方へ案内されて上昇気流となる。この結果、空気の大きな循環流が建物の周囲にでき、建物の周辺の温度が低下し、建物の周辺の熱的な環境及び居室の熱的な環境が良好に保たれることになる。
【0020】
ここで、建物の周囲に植えられた屋敷林を立設物とすることにより、屋敷林の下部の幹の間の部分が吹き抜け部となる。但し、立設物は塀等の構造物であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態に係る冷却装置を図に基づき説明する。
【0022】
本実施の形態の冷却装置を表す図1から図3には、瓦又はカラーベスト等による両流れ式の屋根2を有する切妻構造の住宅1が示されており、この屋根2の上部中央には、図3の紙面に対して直角に延びる棟3が配置されている。そして、この棟3は、円管状に形成されて支持材4により屋根2上に支持された散水部材である散水管5で形成されている。
【0023】
また、このアルミニウム製のパイプにより形成された散水管5の直下の屋根2の部分には、屋根2を貫通する空気排出通路である貫通孔7が散水管5の長手方向に沿って等間隔に多数形成(図3において左右一対のみ示す)されており、下部排気ダクト8がこの貫通孔7の上部に位置するように屋根2上に配置されている。さらに、散水管5の下部から下方に延びる上部排気ダクト9が下部排気ダクト8の上部を囲むように配置されている。
【0024】
従って、図3に示すように、貫通孔7から排出された空気は、下部排気ダクト8内を一旦上昇して散水管5の下部に至り、内部に水が流れている散水管5により冷却されて下降する。そして、上部排気ダクト9と下部排気ダクト8との間の隙間から屋外に排出されるようになっている。このため、屋外には温度の高い空気は排出されず、温度低下した空気が排出されるため、住宅1の外部の熱的環境が良好となるようになっている。
【0025】
この一方、図2及び図3に示すように、上部排気ダクト9の外側に位置する散水管5の部分には、散水管5内の水を散水管5の外部に散布するための散水孔6が散水管5の長手方向に沿って等間隔に多数形成され、住宅1の屋根2上にこの散水孔6から水が散水されるようになっている。
【0026】
他方、図1に示すように、住宅1の敷地の地下部分には、水が蓄えられた貯水源である貯水槽11が設置されていて、散水管5には、基端側がこの地下の貯水槽11内に位置した給水管12の先端側が連結されており、この給水管12が貯水槽11内の水を散水管5に送り込むようになっている。
【0027】
この貯水槽11内であって給水管12の基端側寄りの部分には、モータ14により駆動されて貯水槽11内の水を散水管5に送り出すための小型揚水ポンプ15が設置されており、従って、給水管12は貯水槽11から散水管5までの揚水回路を形成しており、小型揚水ポンプ15には、屋外に配置された水栓16に繋がるパイプ17をも連結されている。
【0028】
尚、この小型揚水ポンプ15を駆動するためのモータ14は、太陽電池パネル13から電力の供給を受けるようになっている。さらに、この給水管12の貯水槽11内における下流側の部分には、散水管5への送水及び送水の停止をするためのバルブ18及び、冬期に散水管5や給水管12内で水を凍結させないための不凍栓19が設置されている。
【0029】
従って、バルブ18及び不凍栓19が開放された状態で小型揚水ポンプ15が駆動されると、貯水槽11内の水が給水管12を介して散水管5に送られると共に、水栓16から水を出すことができるようになる。また、図1に示すように、この貯水槽11には、屋根2の両端に配置された一対の樋21にそれぞれ繋がる排水管22の端部も接続されている。このため、樋21から排出された水がこの貯水槽11に溜められて散水に使用されるようになっており、樋21や排水管22により、屋根2から水を貯水槽11に戻すための戻し回路が形成されている。
【0030】
一方、住宅1の内部にも水栓23が設置されており、この水栓23まで延びる上水道の水道管24は途中で分岐されていて、水道管24から分岐された分岐管25が貯水槽11内まで延びている。そして、分岐管25の途中に開閉弁であるバルブ26が設置されており、貯水槽11内の水が足りなくなった時などの必要時にこのバルブ26を開放して貯水槽11に上水道の水を送り込むことが可能となっている。
【0031】
他方、余剰となった水を一旦溜めると共に外部の図示しない下水道に排水するための排水マス27が、住宅1が建てられている敷地の地下部分に設けられており、この排水マス27に繋がる排水管28が貯水槽11の側部に連結されている。このため、貯水槽11内の水位が上昇して必要以上に水が貯水槽11内に溜まった場合には、この排水管28及び排水マス27を介して外部に水が排出されることになる。
【0032】
次に、本実施の形態に係る冷却装置の作用を説明する。
【0033】
例えば夏期には、図4(A)に示すように、バルブ18及び不凍栓19をそれぞれ開放状態として小型揚水ポンプ15を駆動することにより、貯水槽11内に溜められた水が散水管5に送り出されるようになる。そして、この水が散水管5の散水孔6から屋根2上に散水されると、屋根2の温度が下がって住宅1の周辺の熱的な環境の調和が図られ、住宅1の周囲の微気候が調整されると共に、小屋裏の熱による天井からの輻射熱で住宅1内の居室が温度上昇することもなくなるため、居室の熱的な環境を良好に保つことができる。
【0034】
また、人手を使わずに単に屋根2上に散水するだけで、住宅1の周辺の熱的な環境及び住宅1内の居室の熱的な環境が保たれるので、屋根2上を植物によって緑化するイニシャルコスト及び植物のメンテナンスコスト等よりも総コストを低減でき、緑化するための屋根2の構造的補強も不要になる。そして、屋根2に散水することにより夏期において冷房による空調機器の電力負荷ピークを小さくでき、また、屋根2への散水で屋根材の熱劣化を防止して屋根2の耐久性の向上を図ることができ、さらに、屋根に太陽電池パネルが配置されている場合には、散水により太陽電池パネルの温度上昇を抑えることができるため、太陽電池パネルの発電効率を高効率に維持させることができる。
【0035】
また、本実施の形態では、室内及び小屋裏の空気を排出する貫通孔7が住宅1の屋根2に形成されているので、夏期等において、下部排気ダクト8及び上部排気ダクト9を介して屋根裏に溜まった熱気をこの貫通孔7から容易に屋外に排出でき、高気密住宅の居室や小屋裏の排熱を促進することが可能となる。また、本実施の形態では、散水部材を、屋根2上に配置された棟3に沿って延び且つ管状に形成された散水管5としたので、住宅1の外観を損なうことなく、散水部材を屋根2上に配置することができる。
【0036】
他方、冬季には、散水管5及び給水管12内の水の凍結を防止するため、図4(B)に示すように、バルブ18を開放状態とすると共に水が貯水槽11内に排出されるように不凍栓19の開閉位置を調整する。これにより、散水管5に散水孔6が設けられている関係から散水管5内が大気圧となって、散水管5及び給水管12内の水がその重量により貯水槽11内に排出され、散水管5及び給水管12の凍結が防止されることになる。
【0037】
さらに、図4(C)に示すように、バルブ18を閉鎖状態とすると共に不凍栓19を開放状態とすることにより、散水管5及び給水管12内に水を溜めた状態とすることができる。この状態において、バルブ18を図4(A)の開放状態とすると共に小型揚水ポンプ15を駆動させると、夏期において散水管5から水を直ちに散水することができる。また、図4(A)の状態だけでなく、図4(B)及び図4(C)の状態でも小型揚水ポンプ15を駆動することで、水栓16側にも貯水槽11内の水が送り出されることになり、水栓16を開放することによりこの水栓16から水が出るようになる。
【0038】
本実施の形態においては、基本的に雨水を樋21で集めて貯水槽11内に一旦溜めて散水に利用する構造となっているが、本実施の形態とは異なり、駐車場等に降った雨水を駐車場等の地下に貯水して、この雨水を利用したり、井戸水を得やすい地域では地下水を利用したり、河川水、農業用水等の他の水源を活用したり、風呂の排水を濾過して使用するようにしてもよい。雨水以外の水を使用するようにすると、日照りが続いたときにも、散水の水を容易に得られるようになる。
【0039】
さらに、貯水槽11内に溜められた雨水の利用方法として、夏期は屋根への散水のみに使用し、春秋期は水洗トイレ用、植木の散水用、自動車の洗車用等の雑用水としての中水にも使用してもよい。さらに、建物の建築地域によっては冷却装置を融雪装置としても活用できるので、冬期には貯水槽11の水を降雪時の融水用として利用してもよい。
【0040】
尚、夏期と冬期での不凍栓19の切り換えは、ヒートセンサ等による自動切り換えとしてよく、居住者の体感温度による手動切り換えとしてもよい。
【0041】
さらに、冷却装置の使用水量は屋根面積、屋根形状、屋根葺材等によって異なるので、貯水槽11の容量はこれに応じて決定するものとする。また、凍害のない地域では、表面が微量の吸水性を有する屋根材を使用してもよい。
【0042】
一方、本実施の形態においては、屋根2から離れた位置に小型揚水ポンプ15を駆動させるための太陽電池パネル13を配置したが、屋根2上にこの太陽電池パネル13を配置してもよい。
【0043】
また、図5に示すように、切妻構造の住宅1の代わりに寄棟構造の住宅31に散水式の冷却装置を適用することも可能である。この場合、寄棟構造の住宅31に配置された散水管5の両端部には、スプリンクラー機能を有するように多数の散水孔33を有した放射部32が設けられていて、寄棟の屋根の全面に散水可能な構造となるようにする。
【0044】
以下に本発明の実施の形態に係る建物の環境創造装置を図に基づき説明する。
【0045】
図6は、前記実施の形態と同様の散水による冷却装置が設けられた本実施の形態の住宅1の周辺構造を示す。この図に示すように、住宅1の北側と南側の敷地内には立設物である屋敷林41が植えられており、この屋敷林41の下部の幹41Aの間の部分が空気を通す吹き抜け部となっている。
【0046】
屋敷林41の外側の太陽からの日射による照り返しの部分Aの地面の温度は夏期で例えば34℃程度であり、これに対して、屋敷林41の下の日陰部分Bの地面の温度は例えば22〜24℃程度であり、照り返しの部分Aの地面の温度より日陰部分Bの地面の温度が遙に低くなっているので、日陰部分Bに向かって下降する上方からの冷気の流れが生じ、そして、この冷気の流れの一部が住宅1に向かって流れる空気流Cとなる。
【0047】
本実施の形態では、住宅1の外面である屋根2は散水され、散水された水は蒸発して上昇するため、住宅1の外面に向かって流れる空気流Cが一層できやすくなり、この空気流Cは、吹き抜け部となっている屋敷林41の下部の幹41Aの間を通って住宅1に達し、その一部Dは住宅1の内部を流れるため、住宅1内に北側からの冷気が流れ込むことにより、住宅内の居室の熱的環境は良好となる。
【0048】
また、空気流Cの多くは屋敷林41と住宅1とにより住宅1の上方へ案内されて、この空気流は上昇気流Dとなり、この上昇気流Dと上記日陰部分Bのために下降する冷気の流れとにより大きな循環流Eが住宅1の周囲にでき、このため、住宅1の周辺の温度が有効に低下し、住宅1の周辺の熱的な環境及び住宅1内の居室の熱的環境が一層良好に保たれる。
【0049】
さらに、屋敷林41の葉の蒸散作用による上昇流Fが発生するのに伴って、照り返しの部分A上の熱気が上昇気流Gに乗って住宅1から遠ざかるようにもなり、このときには上昇気流Gの下方空間Sの空気密度が低下する。このため、住宅1に向かって流れて住宅1内に達する北側からの冷気の空気流Dが一層生じやすくなり、住宅1内の居室は熱的に良好となる。
【0050】
尚、本実施の形態においては立設物を屋敷林としたが、立設物は塀等の構造物であってもよい。また、上記実施の形態では一戸建ての住宅を用いて説明したが、本発明によれば、一戸建ての住宅における夏の居住環境だけでなく、集合住宅やビル等における屋根の真下の建物最上階の居室の熱的な環境をも良好に保つことができる。さらに、上記実施の形態において散水部材を管状に形成された散水管としたが、屋根瓦を散水部材とすれば、どのような屋根形状にも本発明を適用可能となる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の建物の冷却装置及び建物の環境創造装置によれば、建物周辺の熱的な環境の調和を図ると共に居室の熱的な環境を良好に保つことができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却装置の実施の形態を示す住宅を含めた断面図である。
【図2】本発明に係る冷却装置の実施の形態が適用された住宅の斜視図である。
【図3】本発明に係る冷却装置の実施の形態を示す屋根の要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る冷却装置の実施の形態を示す概略断面図であって、(A)は貯水槽内に溜められた水を散水管に送り出す状態を示す図であり、(B)は散水管及び給水管内の水を排出する状態を示す図であり、(C)は散水管及び給水管内に水を溜めた状態を示す図である。
【図5】本発明に係る冷却装置の実施の形態が適用された別の住宅の斜視図である。
【図6】本発明に係る建物の環境創造装置の実施の形態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 住宅
3 棟
5 散水部材である散水管
6 散水孔
7 空気排出通路である貫通孔
11 貯水槽
12 揚水回路を形成する給水管
15 小型揚水ポンプ
21 樋
22 戻し回路を形成する排水管
31 住宅
41 立設物である屋敷林
Claims (1)
- 建物外面に冷却媒体を供給する冷却媒体供給手段を有し、この冷却媒体供給手段は水を建物の屋根に供給する散水部材を備えているとともに、この散水部材は、前記建物の屋根の棟に配置されていて、前記水をこの屋根に沿って流下させる散水管になっており、この散水管には、この散水管の長手方向両側において、前記散水管内の前記水をこの散水管の外部に散布するための散水孔が斜め下向きとなって前記散水管の長手方向に多数形成され、
かつ、前記散水管の直下の前記屋根の部分には、この屋根を貫通して建物内の空気を建物外に排出する空気排出通路となっている貫通孔が形成され、前記屋根上には、前記散水管の長手方向両側において、下部排気ダクトが前記貫通孔の上部に位置して配置されているとともに、前記散水管の下部から下方へ延びる上部排気ダクトが、下部排気ダクトの上部の外側を囲んで前記散水管の長手方向両側に配置され、これらの上部排気ダクトのそれぞれは、前記散水管の前記散水孔と、前記下部排気ダクトの上部との間に配置されていることを特徴とする建物の冷却装置。
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