JP5597897B2 - 建造物の補強工法 - Google Patents

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Description

本発明は、主にビル等のコンクリート建造物を補強する建造物の補強工法に関する。
既設のコンクリート建造物の躯体(柱、梁、床、壁など)は、耐震性の向上等を図るために強度および靱性を向上させる補強が実施される場合がある。従来の補強工法としては、躯体の表面にモルタルを塗布して補強する工法(特許文献1)や、躯体の周囲に配設した鋼板と躯体との間にモルタル等のグラウト材を充填して補強する工法(特許文献2)などが知られている。
特開2010−159611号公報 特開2006−063608号公報
上記従来工法では強度および靱性等の向上の増大に限界があり、また、耐震性とともに制震性を備えた補強工法の開発が望まれた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、強度および靱性の向上が図られるとともに、効果的な耐震性および制震性を備えた建造物の補強工法を提供することにある。
本発明の建造物の補強工法は、既設の建造物の表面に対面させた複数の鋼板を、該表面に沿って水平方向に配列して前記表面を覆う鋼板配列工程と、前記建造物の表面と、前記鋼板との間に、グラウト材を充填するグラウト材充填工程とを備え、前記複数の鋼板の水平方向に互いに隣接する側縁に、前記建造物側に突出して略上下方向に延びる縦リブが形成されており、隣接する該縦リブどうしが、非係合状態であって、所定の力による振動を受けた場合に、少なくとも、互いに該縦リブの面方向に沿った水平方向および上下方向、ならびに相手側の該リブから離れる水平方向に相対移動可能に対向した状態とされることを特徴とする。
本発明によれば、建造物の表面にグラウト材を介して鋼板が固着されて一体化されることにより、補強がなされる。鋼板の縦リブがグラウト材中に埋設された状態となることによってグラウト材と鋼板が一体化する結合強度が高くなり、その結果、建造物にかかる引っ張りやせん断等の応力に対する抵抗力が高まる。また、縦リブどうしが対向する状態となっていることによって水平方向への鋼板の動きが拘束され、このため補強後の建造物の水平方向への抵抗力が高まり、その結果、耐震性の向上が図られる。
本発明では、隣接する前記縦リブは、直接重ね合わせて当接させた状態、または離間した状態、または縦リブ間に粘弾性部材を挟んだ状態のいずれかの状態であることを特徴とする。
縦リブどうしが直接重ね合わせて当接された状態では、地震等によって上下方向や水平方向の振動を受けた際に接触面に摩擦が生じる。また、離間している状態では、縦リブ間の隙間にグラウト材が入り込み、縦リブとグラウト材との間に摩擦が生じる。これら摩擦が生じると、摩擦力が振動を抑制するダンパーとなり、制震性が効果的に発揮される。このため、揺れを減衰させて揺れを早く抑えたり、揺れを小さくしたりする効果を得ることができる。
また、縦リブ間に粘弾性部材を挟んだ状態とした場合には、縦リブが粘弾性部材により一体化した状態になる。そして地震等によって上下方向や水平方向の振動を受けた際に、粘弾性部材によって粘弾性ダンパー効果が生じ、制震性が効果的に発揮される。このため、揺れを減衰させて揺れを早く抑えたり、揺れを小さくしたりする効果を得る。
本発明では、前記リブは、前記鋼板の端部を折り曲げ加工して形成されている形態を含む。
また、本発明では、積層された前記鋼板の表面に繊維シートを張って接着する繊維シート接着工程を有する形態を含む。
また、本発明では、前記繊維シート接着工程で鋼板の表面に張られた前記繊維シートの表面に、仕上げ材としてモルタルを塗布するモルタル施工工程を有することを特徴とする。
また、本発明では、前記モルタル施工工程においては、前記繊維シートの表面に、含有セメントが微粒子状である微細モルタルを塗布する一次モルタル施工工程と、この微細モルタルの表面に二次モルタルを塗布する二次モルタル施工工程とを行うことを特徴とする請求項5に記載の建造物の補強工法。
また、本発明では、前記二次モルタルは、ポリマーセメントモルタルまたは繊維含有モルタル、もしくはこれらポリマーセメントモルタルおよび繊維含有モルタルの混合物である形態を含む。
本発明によれば、強度および靱性の向上が図られるとともに、効果的な耐震性および制震性を備えた建造物の補強工法を提供されるといった効果を奏する。
本発明の第1実施形態によって柱を補強した状態を示す斜視図である。 同横断面図である。 変形例の鋼板で柱を補強した状態を示す横断面図である。 隣接する鋼板の各縦リブを示す鋼板の一部縦断面図であって、(a)各縦リブを離間させた状態、(b)各縦リブ間に粘弾性部材を挟んだ状態である。 本発明の第2実施形態によって柱を補強した状態を示す縦断面図である。 同横断面図である。 第1実施形態で用いる鋼板および鋼板で構成される鋼板ユニットを示す斜視図である。 同鋼板ユニットの横断面図であって、(a)分解した状態、(b)組み立てた状態である。 同鋼板ユニットの側面図である。 鋼板の表面に設けられる繊維シートおよびモルタル層からなる被覆層の基本形態を示す断面図である。 同被覆層のモルタル層の別形態を示す断面図である。 同被覆層のモルタル層のさらに別形態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態を示す横断面図である。 本発明の第4実施形態を示す横断面図である。 本発明の第5実施形態を示す横断面図である。 本発明の第6実施形態を示す横断面図である。 本発明の第7実施形態を示す横断面図である。 本発明の第8実施形態によって柱・梁接合部を補強した状態を示す側面図である。 図18のA−A断面図である。 図18のB−B断面図である。 本発明の第9実施形態によって柱・梁接合部を補強した状態を示す側面図である。 図21のC−C断面図である。 図21のD−D断面図である。 図21のE−E断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[1]柱の全面補強
[1−1]第1実施形態
図1および図2は、本発明の補強工法によって既設の柱を補強した第1実施形態を示している。これら図において符号1は断面矩形状の鉛直方向に立設されている既設の鉄筋コンクリート製の柱の一部を示している。この実施形態においては、柱1の全周面(4面)が補強対象面である。
柱1の周囲の4つの角部11に対応する位置には、柱1と所定の間隔を空けて補強用の鉄筋21が柱1と平行にそれぞれ立てられる。鉄筋21は、柱1の断面における対角線の延長上に配置され、例えば図せぬ支保工等で立設状態を保持する。鉄筋21の配置数および配置位置は任意であり、補強条件等に応じて選択される。
柱1の周囲であって鉄筋21の外側には、柱1の各面に対し複数の鋼板31を一定の間隔(かぶり厚さ)を空けて平行に対面させ、柱1を囲むように水平方向に配列している。鋼板31は、長方形状の素材鋼板の長手方向中間部を直角に折り曲げてL字状に形成したもので、4枚1組で柱1の全周を囲う鋼板ユニット30Aが構成される。柱1と鋼板31間は、例えば120〜300mm程度の間隔とされる。柱1の全長にわたって補強が必要な場合には、鋼板ユニット30Aは柱1の全長にわたって下方から積層され、複数段に設けられる。
鋼板31は、直角の角部311の両側に同じ長さの板部312を有し、両端の側縁には、内側、すなわち柱1側に突出する一定幅の縦リブ391が側縁の全長に形成されている。縦リブ391は、鋼板31の側縁を直角に折り曲げ加工して形成されている。鋼板31を柱1の周囲に配列する配列工程においては、隣接する鋼板31の縦リブ391どうしを直接重ね合わせて当接させた状態としており、鋼板31は、厚さ方向(柱1に対する内外方向)には重畳してはいない。隣接する縦リブ391は接触状態が保持されればそのままでもよいが、クリップやボルト等で、互いに摺動可能な程度に仮止めされていてもよい。なお、鋼板31の厚さは、例えば1.6〜3.2mm程度、高さは例えば300〜600mm程度、縦リブ391の幅は例えば20〜100mm程度である。
そして鋼板31の表面には、繊維シート51が張られて接着されている。繊維シート51を接着するには、帯状に加工した連続する繊維シートに接着剤を含浸させたものを鋼板ユニット30Aにテンションを付与しながら巻き付ける手法が好適である。このようにすると1枚の長い繊維シート51により鋼板ユニット30Aの表面全面に容易に張ることができ、含浸する接着剤によって巻き付けと同時に鋼板20の外面に接着させることができる。
繊維シート51の繊維材料は、例えばポリエチレン、カーボン、ガラス、ビニロン、アラミド等からなるものが挙げられるが、耐アルカリ性に優れたポリエチレンおよびカーボンが好適とされる。
図2に示すように、鋼板ユニット30Aの中、すなわち柱1の表面と鋼板31との間には、グラウト材61が充填されている。グラウト材61は、例えば無収縮性のモルタル、セメント、コンクリート等が挙げられ、適宜なものが選択される。なお、図2は、グラウト材61を充填する前の状態を示している。
以上が第1実施形態による柱1の補強構造であり、この補強構造は、柱1の周囲に鉄筋21を配筋し、次いで、柱1の周囲に縦リブ391を突き合わせながら鋼板31を配列して柱1を鋼板31で囲み(鋼板配列工程)、次に鋼板31の表面に繊維シート51を張って接着し(繊維シート接着工程)、この後、柱1の表面と鋼板との間にグラウト材61を充填する(グラウト材充填工程)といった方法で得られる。
以上が第1実施形態の補強工法であり、この実施形態によれば、柱1の表面にグラウト材61を介して鋼板31が固着されて一体化されることにより、柱1の補強がなされる。鋼板1には縦リブ391が形成され、この縦リブ391が2枚重ねられた状態でグラウト材61中に埋設されるため、リブ効果による鋼板31自体の強度や、グラウト材61と鋼板31が一体化する結合強度が高くなり、その結果、柱1にかかる引っ張りやせん断等の応力に対する抵抗力が高いものとなる。また、縦リブ391によって鋼板31の面外方向の剛性が高まるため、グラウト材61の充填による内圧に対し抵抗力が高く鋼板31の変形が抑えられる。その結果、鋼板31を支保工で支える場合には、その支保工の数の低減が可能となり、施工性の向上が図られる。
また、隣接する鋼板31の縦リブ391どうしが対向しており、この場合直接当接することにより、水平方向への鋼板31の動きが拘束される。このため補強後の柱1の水平方向への抵抗力が高まり、その結果、耐震性の向上が図られる。一方、地震等によって上下方向や水平方向の振動を受けた際には、当接する縦リブ391の接触面が摺動して摩擦が生じ、このときの摩擦力が、振動を抑制するダンパーとなり、制震性が効果的に発揮される。このため、揺れを減衰させて揺れを早く抑えたり、揺れを小さくしたりする効果を得ることができる。
また、引っ張りやせん断等の応力は、グラウト材61を介して繊維シート51に伝わる。繊維シート51はそのような応力に対する抵抗力が高く、鋼板31に比べて例えば約10倍以上の引っ張り強度を有する場合がある。このため、柱1は高い強度および靱性をもって補強される。
また、施工するにあたっては、複数(この場合、4枚)の鋼板31で柱1を囲む1つの鋼板ユニット3Aを構成することにより、鋼板1枚当たりの重量が軽減し、したがって鋼板31を運搬したり施工したりするための負担が軽減して施工性が向上するとともに、鋼板31の厚さを大きくして剛性をさらに高くすることも可能である。
[1−2]鋼板の変形例
上記鋼板31はL字状に折り曲げられ、両端の側縁に上下方向に延びる縦リブ391が形成されたものであるが、本発明の鋼板はこのような形状に限定されず、例えば、図3に示すような鋼板31も含む。この鋼板31は、柱1の4面の各面を覆う幅を有する平坦な板部を主体としており、この板部の両端の側縁に、上下方向に延びる縦リブ391が、柱1側に突出している。この場合の縦リブ391は板部に対して45°の角度で折り曲げ加工されており、柱1の周囲には、4枚の鋼板31が縦リブ391どうしを当接させて配列され、縦リブ391の先端は鉄筋21に近接した状態とされる。
なお、上記実施形態では、隣接する縦リブ391どうしは直接当接させた状態としているが、図4(a)に示すように、縦リブ391を離間させた状態としてもよい。この場合、グラウト材61は縦リブ391間の隙間にも入り込む。この形態では、縦リブ391とグラウト材61との間に摩擦が生じて振動を抑制するダンパーとなり、制震性が効果的に発揮される。
さらに、図4(b)に示すように、縦リブ391間に粘弾性部材91を挟んだ状態としてもよい。粘弾性部材91としては、例えば天然ゴム、合成ゴム等のゴムを材料としたものが用いられる。この場合、粘弾性部材91によって縦リブ391どうしが一体化したような状態になる。そして地震等によって振動を受けた際に、粘弾性部材91によって粘弾性ダンパー効果が生じ、制震性が効果的に発揮される。このため、揺れを減衰させて揺れを早く抑えたり、揺れを小さくしたりする効果を得る。
[1−3]第2実施形態
図5〜図12は、本発明を既設の柱1の補強に適用した第2実施形態を示している。本実施形態においては柱1の全周面が補強対象面であり、床スラブ2と梁3間の内法高さの全長にわたって補強している。以下、柱1を補強する第2実施形態の補強工法を説明する。
はじめに、図5および図6に示すように、柱1の周囲の4つの角部11に対応する位置に、上記第1実施形態と同様に補強用の鉄筋21を柱1と平行に立て、その状態を保持する。
次に、柱1の4面に対し、それら表面に沿って複数の鋼板31を載置した状態で積層し、これら鋼板31で柱1の内法高さの全面を囲って覆う(鋼板配列工程)。鋼板31は、図7〜図9に示すように、上記第1実施形態と同様に両端の側縁に縦リブ391が形成されており、さらに、上端および下端に、内側に直角に折り曲げ加工されて水平に突出する横リブ39がそれぞれ形成されている。横リブ39は、縦リブ391と同じ幅を有している。横リブ39は、鋼板31自体をL字状に折り曲げ加工する前に形成され、角部311で横リブ39どうしが重畳せず円滑に折り曲げ可能とするために、横リブ39の角部311に対応する箇所には、逃げ用の切欠きが予め形成される。
図5に示すように、柱1の周囲には鋼板ユニット30Aを複数段(図示例で4段)積層して柱1の全面を覆う。鋼板ユニット30Aの積層は、はじめに床スラブ2に4枚の鋼板31で1組の鋼板ユニット30Aを組んで柱1の下端部を覆い、続いて、組んだ鋼板ユニット30A上に鋼板31を積層しながら、2段目、3段目…の鋼板ユニット30Aを順に積み上げていく。
鋼板31の上に鋼板31を積層する際には、下側の鋼板の横リブ39に上側の鋼板の横リブ39を重ね合わせて載置した状態とし、上下の横リブ39が互いに直接面接触した状態とする。また、横に隣接する鋼板31の縦リブ391どうしを当接する状態とし、必要に応じて上記のように仮止めする。このように下側の鋼板31の上端の横リブ39に、上側の鋼板31の下端の横リブ39を積層しながら1組の鋼板ユニット30Aを組んで積み上げ、次いでその鋼板ユニット30Aに4枚の鋼板31を載置するといった手順を繰り返して、柱1を複数段の鋼板ユニット30Aで覆う。先に配筋した鉄筋21は、図6に示すように、横リブ39の直角の内隅に配置され、かつ、横リブ39に当接した状態とされる。
横リブ39の上に横リブ39を重ねることにより、横リブ39を形成していない下側の鋼板の上端縁に上側の鋼板の下端縁を合わせて積層する場合と比べると、鋼板31の積層状態は安定し、積層状態を保持する必要がある場合には、その手段が簡素なものでよい。
以上のようにして鋼板配列工程を完了したら、次に、図10に示すように、積層した鋼板31の表面に繊維シート51を張って接着する(繊維シート接着工程)。繊維シート接着工程は、下側の鋼板ユニット30Aに1つの鋼板ユニット30Aを積層するごとに、上下の鋼板ユニット30Aの境界に対して繊維シート51を巻き付けていくといった手法を採ることでも遂行することができる。この手法によれば、積層した鋼板ユニット30Aを繊維シート51で保持しながら、鋼板ユニット30Aの積層を進めることができ、鋼板ユニット30Aの積層状態を繊維シート51によって速やかに安定した状態とすることができる。
次に、図6に示すように、積層した鋼板ユニット30Aの中、すなわち柱1の表面と積層した鋼板31との間に、グラウト材61を充填する(グラウト材充填工程)。グラウト材61は、上記のように例えば無収縮性のモルタル、セメント、コンクリート等が挙げられる。なお、鋼板ユニット30Aは内法高さの全長にわたって積層されるが、床スラブ2に近接する下端部分にグラウト材充填用の孔を形成し、その孔からグラウト材61を充填していくか、あるいは、梁3に近接する上端部分にグラウト材充填用の孔を形成し、その孔からグラウト材61を充填する。
次に、図10に示すように、鋼板ユニット30Aの各鋼板31の表面に巻き付けて接着した繊維シート51の表面に、仕上げ材としてモルタルを塗布してモルタル層71を形成する(モルタル施工工程)。モルタル施工工程では、モルタルのみを適宜な厚さに施工してもよいが、図示例のようにモルタル中に格子状のメッシュ繊維シート72を埋め込んだ状態のモルタル、あるいは有機高分子を混和させたポリマーセメントモルタル、炭素繊維やポリエチレン繊維等の繊維を適宜な長さにカットしたものを分散させた繊維含有モルタル、もしくはこれらポリマーセメントモルタルおよび繊維含有モルタルの混合物のモルタルを用いることにより、モルタル層71の強度が向上するので好適である。
また、モルタル層71は、鋼板ユニット30Aの各鋼板31の表面に巻き付けて接着した繊維シート51の表面に、含有セメントが微粒子状である微細モルタルを塗布する一次モルタル施工工程と、この微細モルタルの表面に二次モルタルを塗布する二次モルタル施工工程の2工程を含む複数工程に分けて形成してもよい。二次モルタルとしては、ポリマーセメントモルタルまたは繊維含有モルタル、もしくはこれらポリマーセメントモルタルおよび繊維含有モルタルの混合物を用いることができる。
図11はその例であり、繊維シート51の表面に、微細モルタル71A、二次モルタル71Bを順に塗布してモルタル層71を形成している。微細モルタル71Aは、含有セメントの平均粒径が通常のものより微細なモルタルであり、含有セメントは、平均粒径が20μm以下、好ましくは10μm以下、より好ましくは2〜5μmのものとされる。この微細モルタル71A中に有機高分子を混和させたポリマーセメントモルタルを用いてもよい。微細モルタル71Aの厚さは、例えば1〜3mm程度とされ、モルタル層71全体の厚さは、例えば10〜30mm程度とされる。
また、図12に示すように、繊維シート51の表面に微細モルタル71Aを塗布し、次いで、下塗りモルタル71Cを塗布した後、この下塗りモルタル71Cの表面に、微細モルタル中に格子状のメッシュ繊維シート72を埋め込んだ状態のモルタル71Dを施工する。この微細モルタル71Dとして、ポリマーセメントモルタルを用いてもよい。そして最後に上塗りモルタル71Eを施工するといった工程を採ってもよい。
以上が第2実施形態の補強工法であり、この実施形態によれば、柱1の表面にグラウト材61を介して鋼板31が固着されて一体化されることにより、柱1の補強がなされる。鋼板1には、両側縁に縦リブ391が、また、上下の端縁に横リブ39がそれぞれ形成され、これら縦リブ391および横リブ39がグラウト材61中に埋設されるため、リブ効果による鋼板31自体の強度や、グラウト材61に対する鋼板31の結合強度が高くなり、その結果、柱1にかかる引っ張りやせん断等の応力に対する抵抗力が高いものとなる。
また、引っ張りやせん断等の応力は、グラウト材61を介して繊維シート51に伝わる。繊維シート51はそのような応力に対する抵抗力が高く、鋼板31に比べて例えば約10倍以上の引っ張り強度を有する場合がある。このため、柱1は高い強度および靱性をもって補強される。さらに繊維シート51は、外側に塗布されるモルタル層71により補強されるため、外側から繊維シート51にかかる応力に対する抵抗力も十分に強いものとなる。
また、図11または図12に示したように、繊維シート51の表面に微細モルタル71Aを塗布し、微細モルタル71Aの上にモルタルを塗布する多層のモルタル層71とすることにより、繊維シート51が微細モルタル71Aを介して高い結合力または付着力でモルタルに結合する。このため、柱1にかかる応力は、モルタル層71にひび割れ等の損傷を生じさせることなく繊維シート51に伝播しやすい。すなわち、応力の多くを繊維シート51で受けることになり、これによっても高い補強構造が得られる。
また、地震等によって横方向の振動を受けた場合、鋼板ユニット3A単位で横方向に相対的に動こうとするが、その際には、重なっている横リブ39の接触面に摩擦が生じ、この摩擦力が振動を抑制するダンパーとなって制震性が効果的に発揮される。また、鋼板31の横方向および上下方向の動きは繊維シート51で拘束されようとする。これらの結果、揺れを減衰させて揺れを早く抑えたり、揺れを小さくしたりする効果を得る。また、横リブ39を重ねて鋼板31を載置しながら積層するため、鋼板31を積層しやすく、また、積層状態が安定し、施工を安全、かつ、速やかに進めることができる。
上記第1実施形態および第2実施形態は、柱1の全面を補強する例であるが、本発明では、柱1の補強が必要な面のみに同じ構造で補強を施すことができる。また、本発明では補強対象の建造物は柱に限定されず、柱以外の、壁、梁、床スラブ等の躯体の補強に適用することができる。以下、その例を示していく。なお、参照図面では上記実施形態、あるいはその実施形態以前の既出の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を簡略化あるいは省略する。
[2]柱の補強の変形例
[2−1]第3実施形態
図13は、柱1の1面のみが補強対象面であり、その補強対象面1aを本発明の補強工法で補強した第3実施形態を示している。この場合は、長板部322と短板部323とを有するL字状の鋼板32が2枚1組で鋼板ユニット30Bを構成する。1組の鋼板ユニット30Bの鋼板32は、柱1と間隔を空けて、補強対象面1aに長板部322を平行に対面させ、短板部323の端部を補強対象面1aの両側に対応させて配設される。
鋼板32の互いに突き当てられる側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。また、鋼板32の上端および下端には、内側に直角に折り曲げ加工することにより横リブ39がそれぞれ形成されている。そして鋼板ユニット30Bを、横リブ39を重ねることにより積層して柱1の補強対象面1aを覆い、鋼板32の表面への繊維シート51の接着、鋼板32と柱1の間の空間へのグラウト材61の充填、繊維シート51の表面へのモルタル層71の形成を、この順で行う。
また、この場合には、柱1の補強対象面1aに直交させて適宜本数のアンカー81を挿入し、アンカー81の頭部をグラウト材61中に埋め込んでいる。アンカー81は、柱1に穿孔したアンカー孔に挿入し、接着剤により挿入状態を固定する。柱1へのアンカー81の固定は、鋼板32の施工の前に行う。さらに、鋼板ユニット30Bの2枚の鋼板32の短板部323間にわたりタイバー82を貫通させ、タイバー82をナット83で締め込んで緊張状態に締結しており、タイバー82もグラウト材61中に埋め込んでいる。アンカー81により柱1に対するグラウト材61の結合、および柱1に対する鋼板32とモルタル層71の結合が一層強くなり、また、タイバー82により鋼板32の水平拘束強度が向上するものとなっている。
[2−2]第4実施形態
図14は、柱1の隣接する2面が補強対象面1aであり、それら面に対し本発明の補強工法で補強した第4実施形態を示している。この場合、2つの補強対象面1aの間の角部11aに対応する2枚の板部332の長さが同じL字状の鋼板33と、この鋼板33の両側に配設される長板部342と短板部343とを有する2枚のL字状の鋼板34との組み合わせで、1段の鋼板ユニット30Cが構成される。鋼板33,34の互いに隣接する側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、隣接する縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。また、いずれの鋼板33,34にも上下の端部に互いに重なる横リブ39が形成されており、上下の横リブ39を重ねて鋼板ユニット30Cが複数段に積層され、柱1の補強対象面1aを覆って施工される。この場合にも、補強対象面1aにアンカー81が挿入、固定され、また、補強対象面1aに対応してタイバー82が鋼板34に貫通されている。
[2−3]第5実施形態
図15は、補強用の鉄筋21を四隅に配筋することを省略して、図6で示した例と同様に柱1の全面に鋼板31、繊維シート51およびモルタル層71からなる補強構造を施工した第5実施形態を示している。この場合、鉄筋21を配筋しない分、鋼板31は柱1の表面に接近しており、縦リブ391および横リブ39と柱1との間隔も狭い。このため、横リブ39が仕切りとなって柱1と鋼板31との間の空間が鋼板ユニット30Aごとに隔絶された状態に近くなり、1箇所からグラウト材61を充填しても、空間全体をグラウト材61で充満させることができない場合がある。したがってこのような場合には、鋼板ユニット30Aごとにグラウト材61を充填すればよい。
[3]柱と壁を含む補強例
[3−1]第6実施形態
図16は、柱1の一面の両側に袖壁4が連続して施工された建造物を補強した第6実施形態を示している。この場合には、柱1と両側の袖壁4が平坦に連続する面が補強対象面14aであり、左右対称の一対の鋼板35で鋼板ユニット30Eが構成される。鋼板35は、柱1から袖壁4にわたって柱1と間隔を空けて平坦に配設される主板部351の一端部に、袖壁4に近接するようにクランク状に屈曲部352が形成されたもので、屈曲部352の端部には、柱1に挿入されるボルト84が通される。
鋼板35の互いに隣接する側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、これら縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。鋼板ユニット30Eは、鋼板35の上下端に形成されている横リブ39を重ねて複数段に積層され、補強対象面14aを覆って施工される。そして、補強対象面14aの、左右の鋼板35の主板部351に対応する部分にはアンカー81が挿入されて固定され、グラウト材61中にアンカー81が埋設される。
[3−2]第7実施形態
図16では、柱1と袖壁4が平坦に連続する面を補強対象面としていたが、図17は、柱1が突出する側の面を補強対象面14bとする第7実施形態を示している。この場合は、柱1の2つの外隅側の角部11bに対応する2枚のL字状の鋼板36と、柱1と袖壁4とで形成される2つの内隅側の角部11cに対応する2枚のL字状の鋼板37とが左右対称に組まれて、鋼板ユニット30Fが構成される。
この場合も、互いに隣接する鋼板36,37の側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、これら縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。鋼板ユニット30Fは、鋼板36,37の上下端に形成されている横リブ39を重ねて複数段に積層され、補強対象面14bを覆って施工される。両側の鋼板37の端部には、袖壁4に挿入されるボルト84が通される。図示例では上記のようなグラウト材61に埋設されるアンカー81は柱1に挿入されていないが、同様にアンカー81を設けてもよい。
[4]柱・梁接合部の補強
[4−1]第8実施形態
次に、図18〜図20を参照して柱1の4面に梁3が直交して接合された柱・梁接合部を本発明を適用することによって補強した第8実施形態を説明する。この場合、梁3の上面には床スラブ2が施工されている。柱1、梁3および床スラブ2は、いずれも既設の鉄筋コンクリート製の建造物の躯体である。
第8実施形態では、はじめに、柱1の周囲に、角部11に対応して補強用の鉄筋21を鉛直方向に立てて保持する。また、特に梁3と重なる部分の鉄筋21の周囲には、鉄筋21に通した螺旋フープ筋22を巻いた状態として保持する。次に、柱1の周囲に、上記第2実施形態と同様に、縦リブ391および横リブ39を有する4枚のL字状の鋼板31を配列して鋼板ユニット30Aを組み、梁3の上下の柱1に、鋼板ユニット30Aを積層する。
また、図19に示すように、柱1と、柱1よりも幅が小さい梁3が十字状に交わる接合部の外面を、柱1および梁3との間に一定間隔をおいて配列した側面鋼板381で覆う。側面鋼板381は、床スラブ2の下面に沿った上端部が、床スラブ2にボルト84で固定される。側面鋼板381の梁3を覆う下端部は梁3の下面に沿って屈曲し、その先端部の間が、内側に配された継手鋼板41で塞がれる。この継手鋼板41は、少なくとも一方側の側面鋼板381にスポット溶接等の手段で固着される。また、図20に示すように、側面鋼板381の横方向端部は、梁3の側面に近接するようにクランク状に屈曲し、その端部には、梁3に固定されるボルト84が通される。
この場合の工法手順は、柱1を覆う鋼板ユニット30Aと側面鋼板381を施工して柱・梁接合部をこれら鋼板で覆った後、鋼板表面に繊維シート51を接着する。次いで、各鋼板と柱1および梁3との間の空間へのグラウト材61の充填を行い、最後に、柱1の部分の繊維シート51の表面にモルタル層71を形成して完了する。
[4−2]第9実施形態
図21〜図24は、柱1の3面に梁3が直交して接合された柱・梁接合部に本発明を適用して補強した第9実施形態を示している。この場合、柱1の両側に延びる梁3は外面(図24で下側の面)側で面一の状態に施工されており、柱1および柱1から両側の梁3に連なる平坦な外面が補強対象面13aとなっている。
第9実施形態では、図22に示すように、柱1の外面(補強対象面13a)に、図13で示したものと同様の長板部322と短板部323とを有するL字状の鋼板32を2枚1組とする鋼板ユニット30Bを配設する。鋼板32の互いに突き当てられる側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。また、鋼板32の上端および下端には、内側に直角に折り曲げ加工することにより横リブ39がそれぞれ形成されている。そして鋼板ユニット30Bを、リブ39を重ねることにより積層して柱1が覆われ、鋼板32の表面に繊維シート51が接着される。2枚の鋼板32の短板部323間にわたりタイバー82を貫通させており、タイバー82の両端をナット83で締め込んで緊張状態に締結し、タイバー82をグラウト材61中に埋め込んでいる。
また、図21および図23に示すように、柱1と柱1の両側の梁3からなる平坦な外面(補強対象面13a)には左右一対の梁部鋼板383が補強対象面13aと間隔を空けて配設される。梁部鋼板383の互いに隣接する側縁には、上下方向に延びる縦リブ391が形成されており、これら縦リブ391どうしが重ね合わされて直接当接した状態となっている。また、梁部鋼板383の離れた側の端部は梁3の側面に近接するようにクランク状に屈曲し、その端部には、梁3に固定されるボルト84が通される。梁部鋼板383が施工される前に、梁3に複数のアンカー81を挿入して固定される。図20に示すように、梁部鋼板383の縦断面形状は床スラブ2および梁3の表面に沿って屈曲しており、上端部側はボルト84で床スラブ2に固定されている。
第9実施形態においては、柱1の外面に対する鋼板ユニット30Aと、柱・梁の外面に対する左右2枚の梁部鋼板383を施工し、鋼板31と梁部鋼板383の表面に繊維シート51を接着し、次いで、鋼板31,383と柱1および梁3との間の空間へグラウト材61の充填を行い、最後に、繊維シート51の表面にモルタル層71を形成する。
1…柱
3…梁
31,32,33,34,35,36,37…鋼板
381…側面鋼板
383…梁部鋼板
391…縦リブ
51…繊維シート
61…グラウト材
71…モルタル層
71A…微細モルタル
71B…二次モルタル
91…粘弾性部材

Claims (7)

  1. 既設の建造物の表面に対面させた複数の鋼板を、該表面に沿って水平方向に配列して前記表面を覆う鋼板配列工程と、
    前記建造物の表面と、前記鋼板との間に、グラウト材を充填するグラウト材充填工程と、
    を備え、
    前記複数の鋼板の水平方向に互いに隣接する側縁に、前記建造物側に突出して略上下方向に延びる縦リブが形成されており、隣接する該縦リブどうしが、非係合状態であって、所定の力による振動を受けた場合に、少なくとも、互いに該縦リブの面方向に沿った水平方向および上下方向、ならびに相手側の該リブから離れる水平方向に相対移動可能に対向した状態とされること
    を特徴とする建造物の補強工法。
  2. 隣接する前記縦リブは、直接重ね合わせて当接させた状態、または離間した状態、または縦リブ間に粘弾性部材を挟んだ状態のいずれかの状態であることを特徴とする請求項1に記載の建造物の補強工法。
  3. 前記縦リブは、前記鋼板の側縁を折り曲げ加工して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の建造物の補強工法。
  4. 前記鋼板の表面に繊維シートを張って接着する繊維シート接着工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建造物の補強工法。
  5. 前記繊維シート接着工程で鋼板の表面に張られた前記繊維シートの表面に、仕上げ材としてモルタルを塗布するモルタル施工工程を有することを特徴とする請求項に記載の建造物の補強工法。
  6. 前記モルタル施工工程においては、前記繊維シートの表面に、含有セメントが微粒子状である微細モルタルを塗布する一次モルタル施工工程と、この微細モルタルの表面に二次モルタルを塗布する二次モルタル施工工程とを行うことを特徴とする請求項5に記載の建造物の補強工法。
  7. 前記二次モルタルは、ポリマーセメントモルタルまたは繊維含有モルタル、もしくはこれらポリマーセメントモルタルおよび繊維含有モルタルの混合物であることを特徴とする請求項6に記載の建造物の補強工法。
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