JP6412684B2 - 制振構造 - Google Patents

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本発明は、制振構造に関する。
特許文献1には、鉄筋コンクリート壁で制震構面を構成し、その頂部に制震装置(ダンパー)を設ける共に構面の両側の柱に一層目の梁をピン接合した建物が開示されている。
特許文献2には、建物上層部に履歴型ダンパーを配置すると共に建物下層部の複数層を跨ぐ高さで建物から独立した剛構造体と建物との間に粘性ダンパーを配置した制振システムが開示されている。この先行技術では、粘性型ダンパーの一端部は剛構造体と連結され、他端部は建物と連結され、建物の水平方向の層間変形を伝える構成とされている。
ここで、例えば、ダンパーの反力によって鉄筋コンクリート製壁や剛構造体の下端部が接合された梁が変形すると、その分、ダンパーの変形量が減少し、制振効果が低減する。このように、鉄筋コンクリート製壁や剛構造体の下端部が強固に固定されていないと、ダンパーの反力によって、鉄筋コンクリート製壁や剛構造体が変形(面内方向の変位や面内回転等)し、その分、ダンパーの変形量が減少し、制振効果が低減する。
特開平11−223041号公報 特開2004−232324号公報
本発明は、上記事実を鑑み、制振装置の制振効果を向上させることが課題である。
請求項1の発明は、第一架構に設けられ、前記第一架構を構成する下側の梁に接合されると共に、上側の梁及び左右の柱に対して隙間が形成された第一剛構造体と、前記第一架構と前記第一剛構造体とに連結されたダンパーと、前記第一架構の下層の第二架構における前記第一剛構造体の直下に設けられ、前記第二架構を構成する上側の梁と下側の梁又は基礎とに接合された第二剛構造体と、を備える。
請求項1に記載の発明では、第一剛構造体の下端部が第一架構の下側の梁に接合されている。この第一架構の下層の第二架構における第一剛構造体の直下に第二剛構造体が設けられている。第二剛構造体は、第二架構を構成する上側の梁(第一架構の下側の梁)と下側の梁又は基礎とに接合されている。
よって、第一剛構造体の下端部が強固に固定され、ダンパーの反力による第一剛構造体の変形が抑制される。したがって、第一剛構造体の変形によるダンパーの変形量の減少が抑制され、制振効果が向上する。
請求項2の発明は、架構に設けられ、前記架構を構成する上側の梁及び左右のに対して隙間が形成された第一剛構造体と、前記架構と前記第一剛構造体とに連結されたダンパーと、前記架構における前記第一剛構造体の下側に設けられ、前記第一剛構造体の下端部が接合されると共に、前記架構を構成する下側の梁と、前記左右の柱の少なくとも一方と、に接合された第二剛構造体と、を備える。
請求項2に記載の発明では、架構における第一剛構造体の下側に第二剛構造体が設けられている。第一剛構造体は、下端部が下側の梁と、左右の柱の少なくとも一方と、に接合された第二剛構造体に接合されている。
よって、第一剛構造体の下端部が強固に固定され、ダンパーの反力による第一剛構造体の変形が抑制される。したがって、第一剛構造体の変形によるダンパーの変形量の減少が抑制され、制振効果が向上する。
請求項3の発明は、前記第一剛構造体と前記第二剛構造体との間で応力を伝達する応力伝達手段を有する。
請求項3に記載の発明では、応力伝達手段によって、ダンパーの反力が第一剛構造体から第二剛構造体に伝達される。よって、ダンパーの反力による第一剛構造体の変形が抑制され、この結果、第一剛構造体に連結されたダンパーの変形量の減少が抑制され、制振効果が向上する。
請求項4の発明は、前記応力伝達手段は、前記第一剛構体と前記第二剛構造体とに跨って埋設された鉄筋である。
請求項4の発明では、第一剛構造体と第二剛構造体とに跨って埋設された鉄筋によって、ダンパーの反力が第一剛構造体から第二剛構造体に伝達される。よって、ダンパーの反力による第一剛構造体の変形が抑制され、この結果、第一剛構造体に連結されたダンパーの変形量の減少が抑制せれ、制振効果が向上する。
請求項5の発明は、前記第二剛構造体が接合された下側の梁には、地下外壁が接合されている制振構造である。
請求項5に記載の発明では、第二剛構造体が接合された下側の梁には、地下外壁が接合されているので、第二剛構造体の変形が抑制される。よって、第一剛構造体の下端部が強固に固定され、ダンパーの反力による第一剛構造体の変形が抑制され、この結果、第一剛構造体に連結されたダンパーの変形量の減少が抑制され、制振効果が向上する。
なお、ここで言う「第一剛構造体の変形」には、ダンパーの反力により第一剛構造体が面内方向の変位や面内回転が含まれる。
本発明によれば、本発明が適用されていない構成と比較し、制振効果を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る制振構造が適用された構造物の構造を模式的に示す立面図である。 図1の要部を拡大した拡大立面図ある。 本発明の第一実施形態に係る制振構造を模式的に示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る制振構造の第一変形例を模式的に示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る制振構造の第二変形例を模式的に示す正面図である。 (A)は本発明の第一実施形態に係る制振構造の他の変形例を模式的に示す正面図であり、(B)は(A)とは別の他の変形例を模式的に示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係る制振構造を模式的に示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係る制振構造の変形例を模式的に示す正面図である。
<第一実施形態>
[構造及び構成]
本発明の第一実施形態の制振構造が適用された構造物10について説明する。
図1に示すように、構造物10は、基礎12によって支持され、柱20、30及び梁22、32で構成されたラーメン構造の地下三層を有する鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物である。また、構造物10の中央部には、地表面14から地上三層分吹き抜けた吹抜部16が設けられている。
図1〜図3に示すように、吹抜部16を構成する架構50には、鉄筋コンクリート造の壁状部材100が設けられている。壁状部材100は、下端部102が架構50を構成する下側の梁22Lに接合されている。また、架構50を構成する左右の柱20R,20L及び上側の梁22Uに対しては、隙間51が形成されている。
ここで、上記、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状部材100の下端部102と架構50を構成する下側の梁22Lとは、図示は省略されているが、壁状部材100の縦方向に配筋された鉄筋の一部又は全部が梁22Lに埋設されて定着され一体化されている。また、以降、鉄骨鉄筋コンクリート造の部材同士が接合されている、と記載されている場合、一方の部材の鉄筋が他方の部材に埋設されて定着され一体化されていることを示している。なお、壁状部材100に、図示していないPC鋼材でプレストレスを導入してもよい。
図2及び図3に示すように、壁状部材100の上端部104の左右方向の中央部に壁側ブラケット62が設けられている。また、架構50の上側の梁22Uの左右方向の両側(架構50の上側の角部)には、それぞれ架構側ブラケット64が設けられている。そして、壁状部材100の壁側ブラケット62と上側の梁22Uの架構側ブラケット64とにダンパー66が連結されている。
なお、ダンパー66は、本実施形態ではオイルダンパーを用いている。しかし、オイルダンパー以外のダンパーであってもよい。例えば、摩擦ダンパーを用いてもよい。要は、後述するように、地震時に伸縮(変形)することでエネルギーを吸収し制振効果を発揮することが可能なダンパーであればよい。
吹抜部16を構成する架構50の下層の地下一階の架構52には、鉄骨鉄筋コンクリート造の耐力壁150が設けられている。耐力壁150は、架構52を構成する上側の梁22L(上層の架構50の下側の梁22L)と下側の梁32Uと左右の柱30R,30Lとに接合されている(図1も参照)。
また、地下一階の架構52の下層の地下二階の架構54と地下三階の架構56とには、それぞれ地下外壁152、154が設けられている。地下外壁152は架構54を構成する上下の梁32U,32Lと左右の柱30R,30Lとに接合されている。同様に、地下外壁154は架構56を構成する上側の梁32Lと基礎(基礎梁)12と左右の柱30R,30Lとに接合されている(図1も参照)。
図3に示すように、地上階の吹抜部16の架構50に設けられた鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状部材100の縦方向に配筋された鉄筋106の一部(又は全部)は、下側の梁22Lを貫通し、下層の架構52の耐力壁150に埋設され定着されている。
[作用及び効果]
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
地震時に構造物10の吹抜部16の架構50が水平方向に層間変形すると、壁状部材100の壁側ブラケット62と上側の梁22Uの架構側ブラケット64とに連結されているダンパー66が伸縮してエネルギーを吸収し、構造物10が制振される。このとき、壁状部材100には、ダンパー66の反力が作用する。
ここで、壁状部材100の下端部102は下側の梁22Lに接合されている。そして、架構50の下層の地下一階の架構52を構成する上側の梁22L(上層の架構50の下側の梁22L)、下側の梁32U及び左右の柱30R,30Lに、耐力壁150が接合されている。よって、壁状部材100の下端部102が接合された下側の梁22L(架構52の上側の梁22L)の、ダンパー66の反力による変形が抑制される。
また、ダンパー66の反力が壁状部材100から梁22Lを介して耐力壁150に伝達される。更に本実施形態では、壁状部材100から耐力壁150に跨って埋設された鉄筋106或いは図示してない鉄骨によっても、ダンパー66の反力が壁状部材100から耐力壁150に伝達される。
また、本実施形態では、耐力壁150が接合された地下一階の架構52の下層の地下二階の架構54及び地下三階の架構56には、それぞれ地下外壁152、154が接合されている。よって、壁状部材100から耐力壁150に伝達されたダンパー66の反力は、耐力壁150から地下二階の地下外壁152に伝達され、更に地下外壁152から地下三階の地下外壁154に伝達される。
このような構造によって、壁状部材100の下端部102が強固に固定され、ダンパー66の反力による壁状部材100の変形が抑制される。したがって、壁状部材100の変形によるダンパー66の伸縮量(変形量)の減少が抑制され、制振効果が向上する。
なお、ここで言う「壁状部材100の変形」とは、ダンパー66の反力により壁状部材100が水平方向に変位したり面内回転したりすることが含まれる。
[変形例]
つぎに本実施形態の変形例について説明する。
(第一変形例)
図4に示すように、第一変形例の制振構造では、吹抜部16を構成する架構50に壁状の剛構造体180が設けられている。剛構造体180は、構造体本体182とブレース184U,184Lとを有している。構造体本体182は、鉄骨造とされ、中央部には略矩形状の開口部186U,186Lが上下に並んで形成されている。これら開口部186U,186Lに、それぞれX字形状にブレース184U,184Lが設けられている。
構造体本体182の下端部183には鉄骨製の脚部188が形成されている。脚部188は、梁22Lに埋設され定着されている共に、梁22Lを貫通し下層の架構52の耐力壁150に埋設され定着されている。また、構造体本体182は、架構50を構成する左右の柱20R,20L及び上側の梁22Uに対しては、隙間51が形成されている。
また、構造体本体182の上端部185の左右方向の中央部には、壁側ブラケット62が設けられ、この壁側ブラケット62と上側の梁22Uの架構側ブラケット64とにダンパー66が連結されている。
本変形例においても、上記実施形態と同様に剛構造体180(構造体本体182)の下端部183が強固に固定され、ダンパー66の反力による剛構造体180の変形が抑制される。したがって、剛構造体180の変形によるダンパー66の伸縮量(変形量)の減少が抑制され、制振効果が向上する。
(第二変形例)
図5に示すように、第二変形例の制振構造では、吹抜部16を構成する架構50に壁状の剛構造体180が設けられている。この架構50の下層の架構52には、剛構造体180が設けられている。
剛構造体190は、剛構造体180と同様に、構造体本体192とブレース194U,194Lとを有している。また、構造体本体192は、鉄骨造とされ、中央部には略矩形状の開口部196U,196Lが上下に並んで形成され、これら開口部196U,196Lに、それぞれX字形状にブレース194U,194Lが設けられている。
構造体本体192の下端部193には鉄骨製の脚部198が形成されている。脚部198は、梁32Uに埋設され定着されている。
上側の剛構造体180の構造体本体182の脚部188は、梁22Lを貫通し、下層の架構52の剛構造体190の構造体本体192に接合されている。これにより、剛構造体190を構成する構造体本体192は、上側の剛構造体180の構造体本体182と一体化される共に、構造体本体192の上端部195が梁22Lに接合される。
なお、本変形例では、剛構造体190(構造体本体192)は、架構52を構成する左右の柱30R,30Lとは隙間が形成され接合されていない。
本変形例においても、上記実施形態と同様に剛構造体180(構造体本体182)の下端部183が強固に固定され、ダンパー66の反力による剛構造体180の変形が抑制される。したがって、剛構造体180の変形によるダンパー66の伸縮量(変形量)の減少が抑制され、制振効果が向上する。
(その他の変形例)
図6(A)に示すように、下側の架構52の耐力壁150は、左右の柱30R,30Lのいずれか一方と接合された構成であってもよいし、図6(B)に示すように、上下の梁22L,32Uとは接合されているが、左右の柱30R,30Lとは接合されていない構成であってもよい。つまり、下側の架構52の耐力壁150は、上下の梁22L,32Uと接合されていれば、左右の柱30R,30Lとは接合されていなくてもよい。
なお、これは、第一変形例の耐力壁150でも同様である。また、第二変形例においても、剛構造体190は、左右の柱30R,30Lのいずれか一方又は両方と接合されていてもよい。
また、上記実施形態では、図3に示すように、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状部材100の縦方向に配筋された鉄筋106に一部(又は全部)は、下側の梁22Lを貫通し、下層の架構52の耐力壁150に埋設され定着されていたが、これに限定されない。
例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造の耐力壁150の縦方向に配筋された鉄筋の一部(又は全部)が、梁22Lを貫通し、壁状部材100に埋設され定着されていてもよい。
また、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状部材100の縦方向に配筋された鉄筋106が、耐力壁150の縦方向に配筋される鉄筋と兼ねていてもよい。
また、例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状部材100に、第一変形例及び第二変形例のような梁22Lを貫通する脚部を別途設け、脚部が耐力壁150に埋設され定着した構成であってもよい。
また、例えば、耐力壁150又は剛構造体190側に、梁22Lを貫通し、壁状部材100に定着又は剛構造体180に接合される突起部を設けてもよい。
また、壁状部材100又は剛構造体180と、耐力壁150又は剛構造体190と、がそれぞれ梁22Lに接合された構成であってもよい。
更に、上記、実施形態及び変形例は、適宜、組み合わされて実施可能である。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態の制振構造が適用された構造物について説明する。なお、第一実施形態と同様の部材には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[構造及び構成]
図7に示すように、吹抜部16(図1参照)を構成する架構50に、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状構造体200が設けられている。壁状構造体200は、上側の第一壁状部材210と、下側の第二壁状部材220と、で構成されている。
上側の第一壁状部材210は、架構50を構成する上側の梁22U及び左右の柱20R,20Lに対して隙間51が形成されている。第一壁状部材210の下端部212には、第二壁状部材220の上端部222が接合されている。第二壁状部材220は、下側の梁22Lと左右の柱20R,20Lとに接合されている。
また、壁状構造体200の第一壁状部材210の上端部214の左右方向の中央部に壁側ブラケット62が設けられ、この壁側ブラケット62と上側の梁22Uの架構側ブラケット64とにダンパー66が連結されている。
また、上側の第一壁状部材210の縦方向に配筋された鉄筋206の一部(又は全部)は、下側の第二壁状部材220に埋設され定着されている。
[作用及び効果]
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
地震時に構造物10の吹抜部16の架構50が水平方向に層間変形すると、壁状構造体200の第一壁状部材210の壁側ブラケット62と上側の梁22Uの架構側ブラケット64とに連結されているダンパー66が伸縮してエネルギーを吸収し、構造物10が制振される。
ここで、壁状構造体200を構成する第一壁状部材210の下端部212は、第二壁状部材220の上端部222に接合されている。よって、ダンパー66の反力が第一壁状部材210から第二壁状部材220に伝達され、第二壁状部材220から梁22Lを介して耐力壁150に伝達される。
また、本実施形態では、耐力壁150が接合された地下一階の架構52の下層の地下二階の架構54及び地下三階の架構56には、それぞれ地下外壁152、154が接合されている。よって、壁状構造体200を構成する第二壁状部材220から耐力壁150に伝達されたダンパー66の反力は、耐力壁150から地下二階の地下外壁152に伝達され、更に地下外壁152から地下三階の地下外壁154に伝達される。
このような構造によって、壁状構造体200を構成する第一壁状部材210の下端部212は強固に固定され、ダンパー66の反力による第一壁状部材210の変形が抑制される。したがって、第一壁状部材210の変形によるダンパー66の伸縮量(変形量)の減少が抑制され、制振効果が向上する。
[変形例]
図8に示す変形例のように、下側の第二壁状部材220は、左右の柱20R,20Lのいずれか一方と接合された構成であってもよい。なお、図8では、柱20Lと接合された例が図示されている。
また、上記実施形態では、図7に示すように、第一壁状部材210の縦方向に配筋された鉄筋106に一部(又は全部)は、下側の第二壁状部材220に埋設され定着されていたが、これに限定されない。
例えば、下側の第二壁状部材220の縦方向に配筋された鉄筋の一部(又は全部)が、第一壁状部材210に埋設され定着されていてもよい。
また、例えば、第一壁状部材210の縦方向に配筋された鉄筋が、第二壁状部材220の縦方向に配筋される鉄筋と兼ねていてもよい。
また、例えば、第一壁状部材210に第二壁状部材220に埋設され定着される脚部を別途設けてもよいし、第二壁状部材220に第一壁状部材210に埋設され定着される突起部を別途設けてもよい。
また、例えば、第一壁状部材210及び第二壁状部材220のいずれか一方又は両方が、第一実施形態の第一変形例及び第二変形例のような鉄骨とブレースとで構成された剛構造体であってもよい。
また、架構50に設けられた鉄骨鉄筋コンクリート造の壁状構造体200の縦方向に配筋された鉄筋の一部(又は全部)が、下側の梁22Lを貫通し、下層の架構52の耐力壁150に埋設され定着されていてもよい。
[その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態及び変形例では、地表面14から三層分吹き抜けた吹抜部16の架構50に、壁状部材100、剛構造体180、壁状構造体200が設けられていたが、これに限定されない。壁状部材100、剛構造体180、壁状構造体200を設ける架構は限定されるものではない。
また、第二剛構造体の一例としての耐力壁150の下端部が、基礎に接合されている構造であってもよい。
また、壁状部材100の下端部102、剛構造体180の下端部183、第一壁状部材210の下端部212を、より強固に固定するため、プレストレスを導入してもよい。
また、上記実施形態では、構造物10、壁状部材100、及び壁状構造体200などは、鉄骨鉄筋コンクリート造であったが、これに限定されるものではない。鉄筋コンクリート造であってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 構造物
20R 柱
20L 柱
22L 梁
22U 梁
30R 柱
30L 柱
32U 梁
32L 梁
50 架構(第一架構又は架構)
51 隙間
52 架構(第二架構)
66 ダンパー
100 壁状部材(第一剛構造体の一例)
106 鉄筋(応力伝達手段の一例)
150 耐震壁(第二剛構造体の一例)
152 地下外壁
188 脚部(応力伝達手段の一例)
210 第一壁状部材(第一剛構造体の一例)
220 第二壁状部材(第二剛構造体の一例)

Claims (5)

  1. 第一架構に設けられ、前記第一架構を構成する下側の梁に接合されると共に、上側の梁及び左右の柱に対して隙間が形成された第一剛構造体と、
    前記第一架構と前記第一剛構造体とに連結されたダンパーと、
    前記第一架構の下層の第二架構における前記第一剛構造体の直下に設けられ、前記第二架構を構成する上側の梁と下側の梁又は基礎とに接合された第二剛構造体と、
    を備える制振構造。
  2. 架構に設けられ、前記架構を構成する上側の梁及び左右のに対して隙間が形成された第一剛構造体と、
    前記架構と前記第一剛構造体とに連結されたダンパーと、
    前記架構における前記第一剛構造体の下側に設けられ、前記第一剛構造体の下端部が接合されると共に、前記架構を構成する下側の梁と、前記左右の柱の少なくとも一方と、に接合された第二剛構造体と、
    を備える制振構造。
  3. 前記第一剛構造体と前記第二剛構造体との間で応力を伝達する応力伝達手段を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の制振構造。
  4. 前記応力伝達手段は、前記第一剛構体と前記第二剛構造体とに跨って埋設された鉄筋である、
    請求項3に記載の制振構造。
  5. 前記第二剛構造体が接合された下側の梁には、地下外壁が接合されている、
    請求項1〜請求項4のいずれ1項に記載の制振構造。
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