JP7052953B2 - 制振構造 - Google Patents

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Description

本発明は、制振構造に関する。
地震時等に建物の揺れを低減するために、建物の躯体、即ち、柱梁架構と壁との間に制振ダンパーを配置し、柱梁架構の揺れを抑制することがある(例えば、特許文献1参照)。
このような制振ダンパーの制振効果を十分に発揮するためには、柱梁架構と壁体とが相対変位した際に、制振ダンパーが十分に変形(伸縮)し、振動エネルギーを吸収する必要がある。
柱梁架構と壁体とが相対的に変位した際に、制振ダンパーから受ける反力によって壁体が押し戻されて変形することがある。
その結果、制振ダンパーが十分に変形できず、振動エネルギーを十分に吸収できない場合がある。また、制振ダンパーの反力を下部構造体へ伝達する機構の構築が必要である。
特開平9-170353号公報
本発明は、上記事実を鑑み、制振ダンパーの制振効果を十分に得られ、制振ダンパーの反力を効率的に下部構造体へ伝達する制振構造を提供することにある。
請求項1に記載の制振構造は、下部構造体と、前記下部構造体から立設された柱梁架構と、前記下部構造体から立設され、前記柱梁架構から離間した台座と、前記台座の上部に設けられ、下側が前記台座に埋設され、上側が前記台座の上面より上方に突出された受け部材と、一端部が前記受け部材に連結されて他端が前記柱梁架構に連結され、前記受け部材と前記柱梁架構との相対変位を抑制する制振ダンパーと、前記台座に埋設され、一端が前記下部構造体に連結され、他端が前記受け部材に近接乃至連結され、張力を負担して、前記受け部材と前記下部構造体との前記相対変位に伴う前記台座の剪断力を前記下部構造体へ直接伝達する斜材と、を有する。
請求項1に記載の制振構造では、例えば、地震、強風等により柱梁架構に揺れが生じ、下部構造体と柱梁架構との間に相対変位が生じると、制振ダンパーが振動エネルギーを吸収して該相対変位を抑制する。その結果、柱梁架構の揺れが低減される。
制振ダンパーが該相対変位を抑制する際、受け部材を介して制振ダンパーの連結されている台座は、受け部材を介して制振ダンパーからの反力を受ける。台座の剛性が低い場合、台座は制振ダンパーからの反力を受けて変形する場合がある。
ここで、制振ダンパーの取り付けられている台座が変形すると、制振ダンパーへの入力が減少して大きな減衰力が得られなくなる。
請求項1に記載の制振構造では、台座を鉄筋コンクリート造の壁で構築し剪断変形を抑制する。さらに、一端が下部構造体に連結され、他端が受け部材に近接乃至連結される斜材が台座に埋設されているので、柱梁架構に揺れが生じた際に、斜材が張力を負担して、制振ダンパーからの反力を直接下部構造体に伝達する。
これにより、制振ダンパーに対して効率的に荷重(地震、強風等による水平荷重)を伝達させることができ、制振ダンパーにおいて減衰力を確実に得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制振構造において、前記相対変位の方向が、前記台座の面内方向とされ、前記受け部材は、前記台座の中央に配置され、前記台座に埋設される前記斜材は、前記受け部材から前記下部構造体に向けて傾斜した第1斜材部と、前記受け部材から前記下部構造体に向けて前記第1斜材部とは反対方向へ傾斜した第2斜材部とを含んでいる。
請求項2に記載の制振構造では、下部構造体に対して柱梁架構が相対変位すると、変位とは反対方向へ傾斜した第1斜材部、または第2斜材部が張力を負担し、直接下部構造体に伝達する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の制振構造において、前記台座と前記柱梁架構との相対変位を制限するストッパーが前記台座、または前記柱梁架構に設けられている。
請求項3に記載の制振構造では、ストッパーが台座と柱梁架構との相対変位を制限する。これにより、制振ダンパーの損傷を防ぐことができる。
以上説明したように本発明の制振構造によれば、制振ダンパーの制振効果を十分に得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る制振構造を示す正面図であるである。 (A)は制振構造の制振ダンパー付近を示す上面図であり、(B)は壁体の上端付近を示す水平方向断面図であり、(C)は壁体の上端付近の縦断面図である。 (A)は受け部材を示す斜視図であり、(B)は受け部材を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る制振構造を示す正面図であるである。 第2の実施形態に係る制振構造の受け部材を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る制振構造を示す正面図であるである。
[第1の実施形態]
以下、図1~図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係る制振構造10について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る制振構造10は、例えば、建物等の構造物12の柱梁架構14に適用されるものであり、
図1に示すように、構造物12は、下部構造体としての鉄筋コンクリート造の基礎16によって支持され、複数本の柱18、及び梁20で構成された柱梁架構14を有した鉄骨造の建築物である。基礎16の上側には、柱18と梁20で囲まれる開口部22が設けられている。
開口部22には、台座としての鉄筋コンクリート造の壁体24が、基礎16の上に立設されている。壁体24の縦方向に配筋された縦鉄筋24Aの下端部が基礎16に埋設されて定着されており、また、縦鉄筋24Aと交差して横鉄筋24Cが配筋されている。これにより、壁体24が基礎16と一体化されている。より詳しくは、縦鉄筋24Aの下端部が基礎16と一体化している。
壁体24の周囲には、柱梁架構14を構成する左右の柱18との間、及び上側の梁20との間に隙間Sが設けられている。
壁体24の上部には、幅方向中央部に、受け部材としての壁側ブラケット26が設けられている。また、柱梁架構14の図面左側の柱18には、架構側ブラケット28が設けられている。
図1、及び図2(A)に示すように、壁体24の壁側ブラケット26と柱18の梁20の架構側ブラケット28との間には、制振ダンパー30が水平方向に配置され、制振ダンパー30の一端がボルト、ナット等の締結部材を用いて壁側ブラケット26に連結され、制振ダンパー30の他端がボルト、ナット等の締結部材を用いて架構側ブラケット28に連結されている。
制振ダンパー30は、本実施形態ではオイルダンパーを用いているが、オイルダンパー以外の公知のダンパーであってもよく、例えば、摩擦ダンパーを用いてもよい。要は、後述するように、地震時に伸縮(変形)することでエネルギーを吸収し制振効果を発揮することが可能であれば制振ダンパー30の構成は問わない。
図3(A),(B)に示すように、壁側ブラケット26は、壁体24の上端から上方に突出し、制振ダンパー30が取り付けられる突出部26Aと、壁体24に埋設される鋼製の埋設部26Bとを備えている。
突出部26Aは水平に配置されたH鋼からなり、一端部には、鋼板からなるダンパー取付部材32が溶接等で接合されており、他端部には、鋼板からなる補強板33が溶接等で接合されている。ダンパー取付部材32には、制振ダンパー30を取り付ける際に用いるボルト孔34が形成されている。
突出部26Aのウエブ26Aaには、水平方向に配置された鋼板からなる補強リブ36が溶接等で接合されており、補強リブ36の一端はダンパー取付部材32に溶接等で接合されている。
埋設部26Bは、突出部26Aの長手方向に沿って配置され、突出部26Aの下側のフランジ26Abの幅方向中央から下方へ延びる鋼板からなる鉛直壁部38を備えている。鉛直壁部38の上端は、突出部26Aの下側のフランジ26Abの下面に溶接等で接合されている。
鉛直壁部38の両端部には、鉛直壁部38と直角に配置された鋼板からなる端部フランジ40が溶接等で接合されている。また、鉛直壁部38の両側面には、鉛直壁部38と直角に配置された鋼板からなる複数のリブ42が溶接等で接合されている。なお、端部フランジ40、及びリブ42の上端は、突出部26Aの下側のフランジ26Abに溶接等で接合されている。
図1、及び図2(B),(C)に示すように、壁体24の内部には、斜材44L,44Rが埋設されている。斜材44L,44Rは、壁体24の鉄筋24Aよりも引張強度の高い鉄筋を用いることが望ましい。
図1に示すように、壁側ブラケット26の左側に配置される斜材44Lは、壁側ブラケット26の埋設部26Bの側部と平行に、かつ壁体24を正面視したときに、埋設部26Bと重なり合う位置に配置されて壁体24の幅方向に直線状に延びる水平部44Lhと、水平部44Lhの図面左側の一端から図面左斜め下側へ傾斜して基礎16へ向けて直線状に延びる斜材部44Lsとを含んで構成されている。斜材部44Lsの下端側には、フック部43が形成され、フック部43が基礎16の内部に埋設されて基礎16のコンクリートに定着されている。なお、斜材部44Lsは、基礎16に埋設されている鉄筋(図示せず)に溶接等で接合されていてもよい。
一方、壁側ブラケット26の右側に配置される斜材44Rは、壁側ブラケット26の埋設部26Bの側部と平行に、かつ壁体24を正面視したときに、埋設部26Bと重なり合う位置に配置されて壁体24の幅方向に直線状に延びる水平部44Rhと、水平部44Rhの図面右側の一端から図面右斜め下側へ傾斜して基礎16へ向けて直線状に延びる斜材部44Rsとを含んで構成されている。斜材部44Rsの下端側には、フック部43が形成され、フック部43が基礎16の内部に埋設されて基礎16のコンクリートに定着されている。なお、斜材部44Rsは、基礎16に埋設されている鉄筋(図示せず)に溶接等で接合されていてもよい。
なお、斜材44Lと斜材44Rとは、壁体24を正面視した際に略対称に配置されている。このように、壁側ブラケット26が、斜材44Lと斜材44Rとの上部に設けられ、かつ斜材44Lと斜材44R間の中央部(略対称)に配置されている。また、壁側ブラケット26が、中央部に配置されることで、制振ダンパーの反力をバランス良く下部構造体へ伝達できるからである。
図2(B)、(C)に示すように、本実施形態では、斜材44Lの水平部44Lhと壁側ブラケット26の埋設部26Bとは離間しているが、斜材44Lの水平部44Lhと壁側ブラケット26の埋設部26Bとは壁体24を構成するコンクリートを介して互いに定着(応力伝達)されている。なお、斜材44Rについても同様に、水平部44Rhと壁側ブラケット26の埋設部26Bとは離間しているが、壁体24を構成するコンクリートで互いに定着されている。
なお、斜材44Lの水平部44Lhと壁側ブラケット26の埋設部26Bとを溶接等で接合してもよく、同じく、斜材44Rの水平部44Rhと壁側ブラケット26の埋設部26Bとを溶接等で接合してもよい。
なお、柱18の側面には、壁体24の上端付近の側面と対向する位置に、壁体24と柱18との相対変位を制限するストッパー48が取り付けられている。なお、ストッパー48の先端には、衝撃吸収用のゴム板48Aが固定されている。
(作用、効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
地震等で構造物12の柱梁架構14が水平方向(図1の矢印L方向、及び矢印R方向)に変形すると、壁体24に設けられた壁側ブラケット26と柱18に設けられた架構側ブラケット28とに連結された制振ダンパー30が伸縮してエネルギーを吸収し、構造物12を制振する。
ここで、制振ダンパー30は、壁体24の上部に設けられた壁側ブラケット26に連結されているので、制振ダンパー30の反力は、壁側ブラケット26、及び壁体24を介して基礎16に伝達される。
例えば、壁体24に対して柱梁架構14が矢印L方向に変位した場合、制振ダンパー30には張力が作用し、壁側ブラケット26は制振ダンパー30によって矢印L方向に引っ張られ、壁体24は、上端側が基礎16に対して矢印L方向へ変位するように剪断変形しようとする。しかしながら、剛性が高い鉄筋コンクリート造の壁体24によって剪断変形が抑制される。さらに、壁体24の内部に傾斜して配置され、一端が壁側ブラケット26に接合され、他端が基礎16に接合された斜材44Rが緊張(張力を負担)し、壁側ブラケット26から入力される剪断力が基礎16に直接伝達される。
一方、壁体24に対して柱梁架構14が矢印R方向に変位した場合、制振ダンパー30には圧縮力が作用し、壁側ブラケット26は制振ダンパー30によって矢印R方向に引っ張られ、壁体24は、上端側が基礎16に対して矢印R方向へ変位するように剪断変形しようとする。しかしながら、剛性が高い鉄筋コンクリート造の壁体24によって剪断変形が抑制される。さらに、壁体24の内部に傾斜して配置され、一端が壁側ブラケット26に接合され、他端が基礎16に接合された斜材44Lが緊張し、壁側ブラケット26から入力される剪断力が基礎16に直接伝達される。
このようにして、制振ダンパー30の反力による壁体24の剪断変形が抑制されることで、壁体24の変形による制振ダンパー30の伸縮量(変形量)の減少が抑制され、制振効果が向上する。また、制振ダンパー30の反力が斜材44Lもしくは斜材44Rにより効率的に下部構造体に伝達する。
換言すると、剛性を有し剪断変形が抑制された壁体24と柱梁架構14との間に介在する制振ダンパー30に、柱梁架構14から圧縮力または張力が作用する場合に、制振ダンパー30が軸方向に十分に変形(伸縮)することで制振効果を十分に発揮することができる。
なお、壁側ブラケット26は、埋設部26Bに、壁体24の剪断変形方向(矢印L,R方向)に直角なリブ42、端部フランジ40が接合されているので、壁体24のコンクリートに対して壁側ブラケット26が強固に定着され、端部フランジ40およびリブ42が、制振ダンパー30の反力を支圧で壁体24へ伝達している。
ここで、壁体24と柱梁架構14とが過度に相対変位した場合には、ストッパー48が壁体24に当接し、壁体24と柱梁架構14との過度な相対変位を抑制することができる。また、制振ダンパー30に入力する過度の変位を制限することもでき、制振ダンパー30の損傷を抑制することもできる。
なお、ストッパー48は、壁体24の柱側の側部に設けても良い。
[第2の実施形態]
以下、図4、及び図5を用いて、本発明の第2の実施形態に係る制振構造10について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の制振構造10では、図5に示す壁側ブラケット50の下部、及び斜材52が、図4に示すように、壁体24の内部に設けられている。
本実施形態の壁側ブラケット50は、矩形部54と、矩形部54の幅方向の両側部の下方から互いに離間するように傾斜した斜め下方に延びる一対の脚部56とを一体的に備えた本体部58を有している。本体部58の両側の外側縁には、本体部58と直角に配置された外フランジ60が溶接等で接合されている。
また、本体部58の内側縁には、本体部58と直角に配置された内フランジ62が溶接等で接合されている。
さらに、本体部58の側面には、水平方向に配置された鋼板からなる補強リブ59が溶接等で接合されており、補強リブ59の一端は、制振ダンパー30が取り付けられる外フランジ60に溶接等で接合されている。
図面左側の脚部56と外フランジ60と内フランジ62とで囲まれる部分には、溝形鋼からなる斜材52Lの一端部が配置され、締結部材としてのボルト、及びナット(図示省略)を用いて壁側ブラケット50と斜材52Lとが接合されている。また、図面右側の脚部56と外フランジ60と内フランジ62とで囲まれる部分には、溝形鋼からなる斜材52Rの一端部が配置され、締結部材としてのボルト、及びナット(図示省略)を用いて壁側ブラケット50と斜材52Rとが接合されている。
なお、壁側ブラケット50にはボルトを挿通する孔64が形成され、斜材52にはボルトを挿通する孔66が形成されている。
図面左側の斜材52Lは、基礎16へ向けて図面左斜め下側へ傾斜しており、斜材52Lの下端側は、一部分が基礎16の内部に埋設されて基礎16のコンクリートと接合されている。なお、斜材52Lの下端には、定着部材68が溶接等で接合されている。また、図面右側の斜材52Rは、基礎16へ向けて図面右斜め下側へ傾斜しており、斜材52Rの下端側は、一部分が基礎16の内部に埋設されて基礎16のコンクリートと接合されている。なお、斜材52Rの下端には、定着部材68が溶接等で接合されている。
(作用、効果)
本実施形態では、壁体24に対して柱梁架構14が矢印L方向に変位した場合、壁体24の内部に傾斜して配置され、一端が壁側ブラケット50に接合され、他端が基礎16に接合された斜材52Rが緊張するので、壁側ブラケット50が矢印L方向に変位すること、即ち、壁体24の剪断変形が抑制される。
一方、壁体24に対して柱梁架構14が矢印R方向に変位した場合、壁体24の内部に傾斜して配置され、一端が壁側ブラケット50に接合され、他端が基礎16に接合された斜材52Lが緊張し、壁側ブラケット50から入力される剪断力が基礎16に直接伝達される。
本実施形態では、第1の実施形態の斜材44L,44Rよりも引張強度および剛性の高い溝形鋼(鉄骨)からなる斜材52L、及び斜材52Rを用いているので、第1実施形態よりも壁体24の剛性を上げることができ剪断変形抑制効果を向上することが可能となる。したがって、制振ダンパー30の反力をより効果的に基礎16へ伝達できる。
[第3の実施形態]
以下、図6を用いて、本発明の第3の実施形態に係る制振構造10について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の制振構造10では、制振ダンパー30が、架構側ブラケット70を介して梁20の下面に連結されている。
本実施形態の制振構造10では、制振ダンパー30により、梁20と壁体24との相対変位を抑制することで、構造物12が制振される。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
制振ダンパーの他端は、柱梁架構のうちで、地震時等において、下部構造体との相対変位が大きい箇所、例えば、柱梁架構の上端側に連結することが好ましい。
上記実施形態では、壁体24が基礎16に固定されていたが、壁体24は、上層階の床梁に固定されていてもよい。
10 制振構造
14 柱梁架構
16 基礎(下部構造体)
18 柱
20 梁
24 壁体(台座)
26 壁側ブラケット(受け部材)
30 制振ダンパー
44L 緊張材
44R 緊張材
44Ls 第1斜材部
44Rs 第2斜材部
50 壁側ブラケット(受け部材)
52L 緊張材(第1斜材部)
52R 緊張材(第2斜材部)
68 定着部材

Claims (3)

  1. 下部構造体と、
    前記下部構造体から立設された柱梁架構と、
    前記下部構造体から立設され、前記柱梁架構から離間した台座と、
    前記台座の上部に設けられ、下側が前記台座に埋設され、上側が前記台座の上面より上方に突出された受け部材と、
    一端部が前記受け部材に連結されて他端が前記柱梁架構に連結され、前記受け部材と前記柱梁架構との相対変位を抑制する制振ダンパーと、
    前記台座に埋設され、一端が前記下部構造体に連結され、他端が前記受け部材に近接乃至連結され、張力を負担して、前記受け部材と前記下部構造体との前記相対変位に伴う前記台座の剪断力を前記下部構造体へ直接伝達する斜材と、
    を有する、制振構造。
  2. 前記相対変位の方向が、前記台座の面内方向とされ、
    前記受け部材は、前記台座の中央に配置され、
    前記台座に埋設される前記斜材は、前記受け部材から前記下部構造体に向けて傾斜した第1斜材部と、前記受け部材から前記下部構造体に向けて前記第1斜材部とは反対方向へ傾斜した第2斜材部とを含んでいる、請求項1に記載の制振構造。
  3. 前記台座と前記柱梁架構との相対変位を制限するストッパーが前記台座、または前記柱梁架構に設けられている、請求項1または請求項2に記載の制振構造。
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