JP5585840B2 - ねじ締機 - Google Patents

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Description

本発明はねじ締機に関し、特にねじの締込過ぎを防止したねじ締機に関する。
特許文献1に示されるように、圧縮空気を動力源としてビットの回転及び打撃を行うねじ締機が公知になっている。このねじ締機では、圧縮空気でエアモータを回転駆動してビットを回転させると共に、圧縮空気の圧力でピストンを駆動し、ビットに打撃力を付加している。
特開2008−168361号公報
上述のねじ締機では、ビットの下死点への移動と同時に、エアモータへの圧縮空気の供給を遮断することによってビットの回転を抑制している。しかしながら、エアモータはイナーシャによってすぐには停止できないため、ビットによるねじの締め込み深さにばらつきが生じる問題があった。よって本発明は、エアモータのイナーシャに屈することなく、確実にビットを停止させ、締込深さを安定化させたねじ締機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ネジと噛合するビットを有し、動力源によって回転する回転体と、該回転体を回転可能に保持するハウジングと、該回転体と該ハウジングとの間に介在するクラッチ機構と、を備え、該回転体は、該動力源によって該回転体の軸方向における上死点から下死点へと移動するとともに該ビットを含んで構成される移動部を有し、該クラッチ機構は、該回転体と同軸配置されると共に軸周りに回転不能に該ハウジングに装着されるハウジング側クラッチ板と、該回転体と同軸一体回転するように該回転体に装着される回転体側クラッチ板とを有し、該ハウジング側クラッチ板と該回転体側クラッチ板とは、該移動部が該下死点へと移動した時に該移動部により付勢され、互いに押圧して面接触する位置に配置されているねじ締機を提供する。
このような構成によると、移動部が下死点に移動した状態で、回転体側クラッチ板とハウジング側クラッチ板とが接続される。ハウジング側クラッチ板はハウジングに対して回転不能であるため、これと接続される回転体側クラッチ板もハウジングに対して回転不能になる。回転体側クラッチ板は回転体と同軸一体回転する構成であるため、回転体側クラッチ板がハウジングに対して回転不能になることにより、回転体もハウジングに対して回転不能になり、停止する。即ちこのような構成によると、クラッチ機構を回転体のブレーキ機構として用いることができる。また移動部が下死点に移動した状態でクラッチ機構が働くため、移動部が下死点に移動した後にビットが回転することが抑制され、ねじの締込過ぎを確実に防止することができる。
上記構成のねじ締機において、該回転体側クラッチ板は、該ビットに同軸一体回転するように装着されていることが好ましい。
このような構成によると、回転体においてビットを直接停止させるため、より確実にビットの回転を停止させ、ねじの締込過ぎを確実に防止することができる。
また該動力源は、該回転体を回転駆動するモータを含んで構成され、該移動部の該下死点への移動に連動して該モータの回転を停止させるモータブレーキ機構を更に備えることが好ましい。
このような構成によると、回転体の駆動源であるモータを停止することができるため、より確実に回転体を停止させることができる。
本発明のねじ締機によれば、確実にビットを停止させ、締込深さを安定化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るねじ締機の断面図。 本発明の実施の形態に係るねじ締機のメインボディ周辺を示す部分断面図。 本発明の実施の形態に係るねじ締機のクラッチ機構周辺を示す部分断面図。 図3のIII-III線に沿った断面図。 図3のIV−IV線に沿った断面図。 本発明の実施の形態に係るねじ締機において打撃後状態におけるシリンダ周辺を示す部分断面図。 本発明の実施の形態に係るねじ締機の変形例のシリンダ周辺を示す部分断面図。
以下、本発明の実施の形態に係るねじ締機について、図1乃至図6に基づき説明する。図1に示されるねじ締機1は、ビット部1Aで図示せぬネジを締結する工具であり、メインボディ2と、ノーズ部9と、マガジン10とから構成されている。メインボディ2は、ハウジング21を外殻としており、ハウジング21の一端側に前述のノーズ部9が装着されている。このハウジング21からノーズ部9に向かう方向を下方として上下方向を定義する。
ビット部1Aは、先端に図示せぬネジと螺合するビットを有する長尺円柱状に構成されている。またビット部1Aにおいて、その胴部分には、図1、図5に示されるように、上下方向に延びる複数の溝1aが形成されている。
ハウジング21において上下方向の略中間位置には、上下方向と交差する方向に延びるハンドル22が設けられている。このハンドル22内には、蓄圧室22aが形成されている。ハンドル22の延出方向において、ハンドル22の反ハウジング21側には、圧縮空気取入口22Aが設けられており、この圧縮空気取入口22Aから蓄圧室22a内に圧縮空気を取り入れて貯留している。またハンドル22内には、蓄圧室22aと隔離された状態で構成される排気通路22bが後述のエアモータ31に連通すると共に圧縮空気取入口22A近傍に開口するように形成されている。
図2に示されるように、ハウジング21においてハンドル22の根元周辺位置には、操作弁23及びトリガ24が設けられると共に、操作弁23に連通・接続される第一空気通路21bと、後述の主弁41Aを上下動可能に内蔵する溝21aとが形成されている。操作弁23は、第一空気通路21bと外気との間の連通を制御しており、操作弁23が動作されていない状態で、第一空気通路21bと外気とを遮断し、操作弁23が動作された状態で第一空気通路21bと外気とを連通させている。トリガ24は後述のプッシュレバー91と協働して操作弁23を動作可能に構成されている。溝21aは、後述の回転筒41の周囲であって回転筒41の上下方向略中間位置に形成されており、溝21aの下側において第一空気通路21bと連通している。
ハウジング21において第一空気通路21bの近傍には、溝21a内に開口すると共に蓄圧室22aに連通する第二空気通路21cが形成されている。またハウジング21には、回転体4と後述のエアモータ31との間を連通させる図示せぬ第三空気通路が形成されている。またハウジング21において、下端位置には、後述のクラッチ機構8が収容されるクラッチ収容空間21dが形成されており、クラッチ収容空間21dの下部には上下方向に貫通してビット部1Aが挿通される挿通孔21eが形成されている。またハウジング21において、クラッチ収容空間21dを画成する壁面には、図4に示されるように、上下方向に延びる複数の溝21fが形成されている。
図2に示されるようにハウジング21内には、駆動部3と回転体4とシリンダ部5と、クラッチ機構8とが主に配置されている。駆動部3は、エアモータ31と、遊星歯車機構32とから主に構成されており、ハウジング21内において、上端位置に配置されている。エアモータ31は、ハウジング21内の最上端位置に、上下方向を出力軸方向として回転可能に配置されており、圧縮空気により回転する公知の装置である。このエアモータ31は、排気通路22bに連通すると共に上述の図示せぬ第三空気通路を介して回転体4と連通している。上述のように回転体4には、蓄圧室22a内の圧縮空気が第二空気通路21cを介して供給されるため、この供給された圧縮空気を図示せぬ第三空気通路を介して回転体4からエアモータ31に供給し、かつ圧縮空気をエアモータ31から排気通路22bを介して大気中に吐出することにより、エアモータ31を圧縮空気により回転駆動することができる。
遊星歯車機構32は、エアモータ31の出力軸と同軸一体回転する太陽ギア32Aと、太陽ギア32Aと噛合する複数の公転ギア32Bと、ハウジング21に固定され32Bと噛合するリングギア32Cと、を有し、後述の回転筒41を遊星キャリアとして、回転筒41の上部に複数の公転ギア32Bが回転可能に装着されている。よって遊星歯車機構32は、エアモータ31の下方であってエアモータ31の回転軸と同軸上に配置され、エアモータ31により回転駆動されると共に回転体4と接続され、エアモータ31から出力される回転力を、減速して回転体4に同軸的に伝達している。この駆動部3を含み、後述の副ピストン部6、主ピストン部7を駆動する圧縮空気が駆動源に該当する。
回転体4は、主に、回転筒41と、回転スライド部材42と、副ピストン部6と、主ピストン部7とを備えて構成されている。尚、この回転体4の説明において、上述のシリンダ部5の説明も合わせて行う。回転筒41は、上端が閉塞し下端が開放した筒体であり、ハウジング21に回転可能に保持され、その上部に複数の公転ギア32Bを回転可能に保持している。このような構成により、回転筒41が遊星歯車機構32の遊星キャリアの役割を果たし、回転筒41にエアモータ31の回転が減速して伝達される。
回転筒41の軸方向ほぼ中央の側壁には筒通気孔41aが形成されており、筒通気孔41aは、上述の溝21a内に開口している。溝21a内には、上下動可能な円筒状の主弁41Aがバネ41Bにより上方に付勢されて設けられている。主弁41Aは、図示せぬ主弁通気孔を有していると共に、上端、下端側の側面がシールされており、このシールによって、主弁41Aとハウジング21との隙間から圧縮空気が筒通気孔41aへ流入することを抑制している。
図示せぬ主弁通気孔は、主弁41Aが溝21a内において上端側に位置している時は筒通気孔41aと非連通であり、主弁41Aが溝21a内において下端側に位置している時は筒通気孔41aと連通するように、主弁41Aに配置されている。
上述のように、溝21aは、第二空気通路21cで蓄圧室22aと連通すると共に、第一空気通路21bと連通しているので、第一空気通路21bにも圧縮空気が満たされる。主弁41Aは上述のようにバネ41Bにより上方に付勢されているため、第一空気通路21B内が圧縮空気で満たされている状態においては、主弁41Aが溝21a内において上端側に位置し、筒通気孔41aと蓄圧室22aとの連通を遮断している。
操作弁23が操作されて第一空気通路21bが外気と連通されると、主弁41Aの下端側の圧力が、下端側以外の位置の圧力より低下する。この圧力差によって主弁41Aは、バネ41Bの付勢力に抗って下側に移動する。主弁41Aが下側へ移動したことにより、筒通気孔41aが、図示せぬ主弁通気孔を介して蓄圧室22aと連通し、回転筒41内に蓄圧室22a内の圧縮空気が流入する。
また回転筒41の内面には、上下方向に延びた一対の凹部41cが形成されている。
回転スライド部材42は、回転筒41内に配置され、凹部41cと係合する凸部42Aを有し、回転筒41に対して回転不能かつ上下動可能に構成されている。また回転スライド部材42において凸部42A下端位置には、後述のプレート部52と面当接して回転スライド部材42の上下空間を遮断するエア遮断面42Bが規定されている。
シリンダ部5は、内部にシリンダ室5aが画成され、シリンダ51と、プレート部52と、ピストンバンパ53とから主に構成されている。シリンダ51は、筒状に構成されており、ハウジング21内において、回転筒41の下方に配置されてハウジング21に固定されている。シリンダ51の外部であってハウジング21との間には戻し蓄圧室5bが画成される。シリンダ51において、下方位置には、シリンダ51から戻し蓄圧室5bへの圧縮空気の流出を許容し、戻し蓄圧室5bからシリンダ51への圧縮空気の流出を遮断する逆止弁であるOリング54が設けられた圧縮空気流出孔51aが形成されている。シリンダ51において、圧縮空気流出孔51aの下方には、戻し蓄圧室5bからシリンダ51への圧縮空気の流入を許容する圧縮空気流入孔51bが形成されている。
プレート部52は、シリンダ51と回転筒41との間に位置しており、シリンダ51と協働して主ピストン部7が収容されるシリンダ室を画成している。プレート部52のシリンダ室を画成する内面には、通気孔52aが形成されており、この通気孔52aは、上述の図示せぬ第三空気通路と連通している。よってシリンダ室内に流入した圧縮空気は、通気孔52aから図示せぬ第三空気通路を介してエアモータ31に供給される。またプレート部52の上面はエア遮断面42Bと面当接するように平面状に構成されている。よって回転スライド部材42が下死点側へと移動しエア遮断面42Bがプレート部52と当接した状態では、回転スライド部材42とプレート部52とが密着した状態になり、回転スライド部材42とプレート部52との間から圧縮空気がシリンダ室5a内に流入することは抑制される。上述の通気孔52aは、シリンダ室5aを画成するプレート部52の内周に位置しているため、回転スライド部材42とプレート部52とが密着することにより、通気孔52aからエアモータ31に供給される圧縮空気の供給が停止され、エアモータ31の回転も停止する。これらエア遮断面42Bと、プレート部52及び通気孔52aとの構成からモータブレーキ機構が構成される。
ピストンバンパ53はゴム等の弾性体であり、シリンダ室5a内においてシリンダ51の下端位置に配置されている。図3に示されるように、ピストンバンパ53には、上下方向を貫通方向とする貫通孔53aが形成されており、貫通孔53a内にはOリング53Aが配置されている。またピストンバンパ53とハウジング21との間には、高強度の鋼材製であって環状をなすバンパベース55がピストンバンパ53を担持するように介在している。よってピストンバンパ53に上方から衝撃が加えられた場合、バンパベース55によりピストンバンパ53が保持された状態でピストンバンパ53の弾性によりその衝撃を緩衝することができる。
図2に示されるように、副ピストン部6は、シャフト61と、ドライバビット装着部62と、副ピストン63と、鍔部64とが一体成形されて構成されている。
シャフト61は、副ピストン部6において上端に位置し、上下方向に延びる長尺円筒状に構成され回転スライド部材42に装着されている。シャフト61において、上端側には、回転スライド部材42の上部で回転筒41内に開口する空気供給孔61aが形成され、下側には、後述の上部中空空間71a内に開口すると共に空気供給孔61aに連通する吸気吐出孔61bが形成されている。
ドライバビット装着部62は副ピストン部6において下端に位置し、ビット部1Aが装着可能であると共に、上下方向と直交する外径が、Oリング53A(図3)に嵌合可能な程度の径になるように構成されている。またドライバビット装着部62において、最下端位置には、後述のクラッチプレート83と当接する当接部62Aが規定されている。
副ピストン63は、シャフト61の下方に位置し、シャフト61と一体に構成されており、外径がシャフト61より大径になるように構成されている。副ピストン63の外周にはOリング63Aが装着されている。
鍔部64は、副ピストン63とドライバビット装着部62との間に位置しており、副ピストン63の外径より小径であってドライバビット装着部62の外径より大径になるように構成されている。鍔部64は、ドライバビット装着部62がピストンバンパ53の貫通孔内に挿入された時に、ピストンバンパ53の上面と当接するように構成されている。
主ピストン部7は、主に主ピストン71から構成されている。主ピストン71は、外径がシリンダ室5a内径より小径に構成された円筒状に構成されると共に、内部に副ピストン部6が内蔵された状態でシリンダ室5a内に配置されている。主ピストン71において筒状を成す内部には、上部中空空間71aと下部中空空間71bとが上下に連通し並んで形成されている。上部中空空間71aはその内径がシャフト61の外径より僅かに大きくなると共に副ピストン63の外径より小さくなるように形成されており、シャフト61との間の隙間を埋めるようにOリング72が装着されている。下部中空空間71bは、その内径が副ピストン63の外径より僅かに大径になるように構成されており、Oリング63Aが下部中空空間71b内の壁面に当接して摺動可能に構成されている。上部中空空間71aと下部中空空間71bとは、上述のように内径が上部中空空間71a<下部中空空間71bであるため、上部中空空間71aと下部中空空間71bとの境界位置に段差71Aが画成される。
主ピストン71には、下部中空空間71b内に開口すると共に主ピストン71外周に開口する連通孔71cが段差71A近傍位置に形成されている。また主ピストン71の外周面には、それぞれOリング73、74が装着されている。Oリング73は、図6に示されるように主ピストン71が下死点位置に移動した状態、即ちピストンバンパ53と当接した状態において、圧縮空気流出孔51aと圧縮空気流入孔51bとの間に位置するように配置されている。Oリング74は、連通孔71cの上方位置に形成されている。
図3に示されるように、クラッチ機構8はクラッチ収容空間21d内に内蔵されており、ハウジング側クラッチ板であるアウタークラッチ板81と、回転体側クラッチ板であるインナークラッチ板82と、クラッチプレート83と、から主に構成されている。図4に示されるように、アウタークラッチ板81は略円板状に構成されており、中心にビット部1Aが回転自在に挿通可能な貫通孔81aが形成され、外周に溝21f内に挿入される凸部81Aが設けられている。よってアウタークラッチ板81は、クラッチ収容空間21d内に収容された状態で、ハウジング21に対して上下動は可能であるが円板の中心軸周りの回転は不能になる。
図5に示されるように、インナークラッチ板82は、外周が円形を成す円板状に構成され、中心にビット部1Aを挿通可能な貫通孔82aが形成されている。貫通孔82aには中心に向かって突出する凸部82Aが複数設けられており、この凸部82Aがビット部1Aの溝1aに挿入されるように、貫通孔82aにビット部1Aが挿入される。よってインナークラッチ板82は、クラッチ収容空間21d内(図3)に収容された状態で、ビット部1Aに対して上下動は可能であるが軸周りの回転は不能、即ちビット部1Aと同軸一体回転する。
クラッチ収容空間21d内において、二枚のアウタークラッチ板81と二枚のインナークラッチ板とが、アウタークラッチ板81が最下層になるように交互に積層されて収容されている。
クラッチプレート83は、内部にビット部1Aを挿入可能な円筒状に構成され、最上層のインナークラッチ板82上に載置されると共に、上部がピストンバンパ53の貫通孔53a内に挿入されている。上述のように貫通孔53a内には、ドライバビット装着部62の当接部62A(図2)が挿入されるので、この貫通孔53a内にクラッチプレート83の上部を配置することにより、当接部62Aによってクラッチプレート83を下側に付勢することができる。クラッチプレート83が下側に付勢されることにより、アウタークラッチ板81とインナークラッチ板82とが面接触して互いに押圧するため、摩擦力が増加し、インナークラッチ板82がアウタークラッチ板81に対して回転不能になる。ビット部1Aは、インナークラッチ板82と同軸一体回転するため、インナークラッチ板82が回転不能になることにより、ビット部1Aも回転不能、即ちブレーキがかけられる。
図1に示されるように、ノーズ部9はメインボディ2の下側に位置し、ビット部1Aが通過すると共に図示せぬねじがマガジン10から供給される射出通路9aと、ノーズ部9の下端に位置し図示せぬねじが打ち出される射出孔9bとが形成されている。またノーズ部9には、プッシュレバー91と、ねじ送り部92とが設けられている。プッシュレバー91は、射出孔91b近傍に上下動可能に設けられており、操作弁23と連動している。ねじ送り部92は、マガジン10から供給される図示せぬねじを射出通路9aに供給している。
マガジン10は、ノーズ部9に装着され、内部に複数のねじが図示せぬ連結バンドにより結合された状態で内蔵している。
以上のように構成されたねじ締機1の動作について以下説明する。ねじ締機1は、図1の状態から操作弁23とプッシュレバー91を共に操作して駆動を開始するが、プッシュレバー91を図示しない被締結材に押し当てた後操作弁23を引いても、または操作弁23を引きながらプッシュレバー91を被締結材に押し当ててもねじ締め動作の開始が可能である。
圧縮空気取入口22Aに図示せぬコンプレッサに接続すると、圧縮空気は蓄圧室22a、操作弁23に流入する。プッシュレバー91を被締結材に押し当てて操作弁23を作動させると主弁41Aが開き、圧縮空気は図示しないエア通路を介して回転筒41内に流入し、主ピストン71の上面に空気圧が加わる。また、副ピストン63の上面にも、空気供給孔61a及び空気吐出孔61bを通過した圧縮空気及び連通孔71cを通過した圧縮空気の空気圧が加わり、主ピストン71、副ピストン部6は下方に押し下げられる。副ピストン部6と一体のビット部1Aが射出通路9a内に位置する図示せぬねじに当接して図示せぬねじを図示せぬ連結バンドから外す抵抗により、副ピストン部6の下降速度が減速されると、主ピストン71は図示せぬねじ先端が被締結材に打ち込まれる前に副ピストン63に追い付き、主ピストン71と副ピストン部6は一体となって下降し、ビット部1Aにより図示せぬねじを被締結材に打ち込む。
主ピストン71が下死点に到達する直前、Oリング73が圧縮空気流出孔51aを通過すると、空気供給孔61a、空気吐出孔61b、連通孔71cを経由し圧縮空気流出孔51aより戻し空気室5bに圧縮空気が供給され始める。一方、回転筒41内に供給された圧縮空気はシリンダ室5a内に流入して通気孔52aからエアモータ31に供給されてエアモータ31は回転する。エアモータ31の回転は遊星歯車機構32を介して回転筒41及び回転スライド部材42に伝達されるので、図6に示すように主ピストン71が下死点に到達した後は、副ピストン部6だけの推力によりビット部1Aは下降し、図示せぬねじを被締結材にねじ込む。このとき、主ピストン71の底面とピストンバンパ53の当接により、戻し空気室5bの空気が副ピストン63下部に位置する下部中空空間71b内に流入しないよう遮断されており、戻し空気室5bの圧縮空気は副ピストン63の下部に流入しない。この後図示せぬねじが所定の深さまで締められると、エア遮断面42Bがプレート部52に突き当たって回転スライド部材42の下降を停止させると共に、回転筒41内とシリンダ室5aとの連通を遮断して通気孔52aへの圧縮空気供給を停止し、ほぼ同時に鍔部64がピストンバンパ53に当接しエアモータ31(図1)が停止してねじ締めが完了する。
鍔部64のピストンバンパ53への当接と同時に、ドライバビット装着部62の当接部62Aがクラッチプレート83に当接し、アウタークラッチ板81とインナークラッチ板82との間の摩擦力が大きくなってアウタークラッチ板81に対してインナークラッチ板82の回転が不能になり、ビット部1Aの回転も停止する。このような構成によりクラッチ機構8を回転体4(図2)のブレーキ機構として用いることができる。特に移動部である副ピストン部6や主ピストン部7が下死点に移動した状態でクラッチ機構8が働くため、副ピストン部6や主ピストン部7が下死点に移動した後にビット部1Aが回転することが抑制され、ねじの締込過ぎを確実に防止することができる。尚、エアモータ31においても、副ピストン部6や主ピストン部7の下死点への移動と同時にその回転が停止されるため、クラッチ機構8と相俟って、より確実にねじの締めすぎを抑制することができる。
またクラッチ機構8は直接ビット部1Aを停止させるため、仮にエアモータ31の回転を止める機構が作用しないとしても、ねじを締めこむ部材であるビット部1Aを停止させることができ、確実にねじの締め込みすぎを抑制することができる。
操作弁23を戻すと回転筒41内の圧縮空気が大気中に排気され、戻し空気室5b内の圧縮空気は圧縮空気流入孔51bを通りピストンバンパ53の当接面に比べ若干大きな径を有する主ピストン71を下部より押し上げ、主ピストン71は初期位置に戻る。同時に、主ピストン71が移動したことで主ピストン71とピストンバンパ53による空気の遮断がなくなり副ピストン63の下部にも戻し空気室5b内の圧縮空気が流入し、副ピストン部6、ビット部1Aも初期位置に戻る。同時にねじ送り部92により次の図示せぬねじが射出通路9aに送られて初期状態に戻る。
本実施の形態では、クラッチプレート83を用いて副ピストン部6の付勢力をクラッチ機構8に伝達しているが、これに限らず、図7に示されるように、副ピストン部6がピストンバンパ153に当接する打撃力を用いてもよい。
具体的には、ピストンバンパ153の下部において貫通孔153a周辺を下方に向けて突出させ、クラッチ機構8と当接する当接部153Bとする。この当接部153Bを直接アウタークラッチ板81と当接させることにより、ピストンバンパ153に鍔部64が当接した際の打撃力を、アウタークラッチ板81とインナークラッチ板82との間の押圧力としてクラッチ機構8に伝達し、クラッチ機構8を動作させることができる。
本発明のねじ締機は、圧縮空気を用いた空気式のねじ締機であるが、これに限定されず、少なくともビットとビットに付勢力・回転力を付加する回転体とを備えるねじ締機であるならば、その動力、例えば電動のモータにより駆動されるねじ締機や、いわゆる燃焼式のねじ締機にも適用可能である。
1:ねじ締機 1A:ビット部 1a:溝 2:メインボディ 3:駆動部
4:回転体 5:シリンダ部 5a:シリンダ室 5b:蓄圧室 6:副ピストン部
7:主ピストン部 8:クラッチ機構 9:ノーズ部 9a:射出通路 9b:射出孔
10:マガジン 21:ハウジング 21B:第一空気通路 21a:溝
21b:第一空気通路 21c:第二空気通路21c 21d:クラッチ収容空間
21e:挿通孔 21f:溝 22:ハンドル 22:圧縮空気取入口 22a:蓄圧室
22b:排気通路 23:操作弁 24:トリガ 31:エアモータ
32:遊星歯車機構 32A:太陽ギア 32B:公転ギア 32C:リングギア
41:回転筒 41A:主弁 41B:バネ 41a:筒通気孔 41c:凹部
42:回転スライド部材 42A:凸部 42B:エア遮断面 51:シリンダ
51a:圧縮空気流出孔 51b:圧縮空気流入孔 52:プレート部 52a:通気孔
53:ピストンバンパ 53A:Oリング 53a:貫通孔 54:Oリング
55:バンパベース 61:シャフト 61a:空気供給孔 61b:吸気吐出孔
62:ドライバビット装着部 62A:当接部 63:副ピストン 63A:Oリング
64:鍔部 71:主ピストン 71A:段差 71a:上部中空空間
71b:下部中空空間 71c:連通孔 72:Oリング 73:Oリング
74:Oリング 81:アウタークラッチ板 81A:凸部 81a:貫通孔
82:インナークラッチ板 82A:凸部 82a:貫通孔 83:クラッチプレート
91:プッシュレバー 91b:射出孔 92:ねじ送り部

Claims (3)

  1. ネジと噛合するビットを有し、動力源によって回転する回転体と、
    該回転体を回転可能に保持するハウジングと、
    該回転体と該ハウジングとの間に介在するクラッチ機構と、を備え、
    該回転体は、該動力源によって該回転体の軸方向における上死点から下死点へと移動するとともに該ビットを含んで構成される移動部を有し、
    該クラッチ機構は、該回転体と同軸配置されると共に軸周りに回転不能に該ハウジングに装着されるハウジング側クラッチ板と、該回転体と同軸一体回転するように該回転体に装着される回転体側クラッチ板とを有し、
    該ハウジング側クラッチ板と該回転体側クラッチ板とは、該移動部が該下死点へと移動した時に該移動部により付勢され、互いに押圧して面接触する位置に配置されていることを特徴とするねじ締機。
  2. 該回転体側クラッチ板は、該ビットに同軸一体回転するように装着されていることを特徴とする請求項1に記載のねじ締機。
  3. 該動力源は、該回転体を回転駆動するモータを含んで構成され、
    該移動部の該下死点への移動に連動して該モータの回転を停止させるモータブレーキ機構を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のねじ締機。
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