JP4970154B2 - ねじ打ち込み機 - Google Patents

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Description

この発明は、圧縮エアを動力源とするいわゆるエアツールであって、先端にねじをセットしたドライバビットを回転させつつ軸方向に前進させてこのねじをねじ打ち込み材に打ち込む(締め込む)ねじ打ち込み機に関する。
例えば、下地としての木板に上材としての石膏ボードをねじ止めする場合に、多数のねじを連続して締め付けることができるねじ打ち込み機が用いられる。このねじ打ち込み機は、圧縮エアを動力源とするピストンの推力(ねじ打ち込み力)とエアモータの回転力(ねじ締め力)によりドライバビットを回転させつつ軸方向(ねじ打ち込み方向)に移動させる構成としたもので、係る構成によればドライバビットの移動過程において、多数本のねじを並列に連結したねじ連結帯のねじ頭部にドライバビットの先端を嵌合させて当該ねじをねじ連結帯から離脱させ、そのままこのねじを回転させつつ上材を貫通して下地に打ち込む(締め込む)ことにより上材を下地にねじ止めすることができる。
このねじ打ち込み機では、圧縮エアを作動源としてピストンを下動させる構成であることからピストンが下動端に至った際(ねじ打ち込み完了時点)に打ち込み力を減少させる等して打ち込み機本体が受ける反ねじ込み方向への反動を抑制し、これにより例えばエアモータ停止のタイミングを遅れさせる等してねじの締め残し(ねじの浮き)をなくし、若しくは少なくする必要がある。
従来は、シリンダの下部にゴム製のダンパーを配置して、このダンパーにピストンを当接させて弾性変形させることにより打ち込み力を弱めて打ち込み機本体が受ける反動を緩和する構成となっていた。
特許第2982488号公報 特開昭64−45580号公報 特開平8−141931号公報
しかしながら、従来ダンパーの弾性変形のみによってピストンの打ち込み力を減少させる構成であったため、十分に打ち込み力を減少させることが困難で、その結果打ち込み機本体の反動を完全になくし、若しくは十分に減少させることは困難であった。
また、従来ピストンが下動端に至ると、ほぼ同時にエアモータへのエア供給路が閉じられてエアモータが停止する構成となっていた。
このため、ピストンが下動端に至った際の反動により打ち込み機本体が上方へ持ち上げられるとピストンの実質的なストロークがその分だけ小さくなる結果、ねじの僅かな締め残しが発生する場合があった。打ち込み時の反動が大きいほど締め残し量が大きくなり、また発生する頻度が高くなる。
本発明は、エア駆動式のねじ打ち込み機において、打ち込み機本体の反動によって発生したねじの締め残しを追い締めできるようにすることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成のねじ打ち込み機とした。
請求項1記載のねじ打ち込み機によれば、ピストンが下動しつつ、主給気経路からの圧縮エアによりエアモータが回転することによりねじが打ち込まれる。ピストンが下動端に至ってねじの打ち込みが完了した時点で当該ねじの締め残しが発生した場合には、主給気経路とは異なる補助給気経路からエアモータに圧縮エアが供給されてエアモータが再起動し、これにより締め残しの追い締めがなされる。
このため、ピストン下動による反動で打ち込み機本体が打ち込み材から浮き上がる方向に変位し、その結果ねじの締め残しが発生した場合に、補助給気経路によりエアモータが再起動することによりこの締め残しが追い締めされるので、当該反動が発生した場合であってもねじの締め残しをなくすことができる。
請求項2記載のねじ打ち込み機によれば、追い締めがなされたことを容易に確認することができる。
請求項3記載のねじ打ち込み機によれば、追い締め段階ではより低回転でねじ締めがなされるので、当該ねじに対するドライバビットの外れ(いわゆるカムアウト)を発生しにくくすることができる。
請求項4記載のねじ打ち込み機によれば、打ち込み方向に移動可能に設けられたダンパーがピストンに押されて下動端に至ると、主給気経路が閉じられてエアモータが自動的に停止される。ピストン下動による反動によって打ち込み機本体が打ち込み材から浮き上がる方向に変位し、その結果ねじの締め残しが発生した場合に、再度打ち込み機本体を打ち込み材に向けて押し付け、これにより下動端規制部材からピストンを上動させると補助給気経路が開かれてエアモータが再起動して締め残しの追い締めがなされる。
このようにピストンの下動端位置を規制する下動端規制部材を移動可能に設けて主給気経路と補助給気経路をそれぞれ開閉するバルブとして機能させることができ、これにより別途特別の開閉バルブを追加することなく、上記の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1〜図3は、本実施形態に係るねじ打ち込み機1の初期状態(非作動状態)を示している。このねじ打ち込み機1は、概ね円柱体形状を有する本体部2と、本体部2の長手方向ほぼ中央から側方へ突き出す状態に設けられたハンドル部3を備えている。ハンドル部3の基部付近には、トリガバルブ4が配置されている。このトリガバルブ4は、使用者が指先で引き操作するトリガ5により開閉操作される。トリガバルブ4自体は従来公知のものと同様で本実施形態において特に変更を要しないので、その構成及び動作についての詳細な説明は省略する。使用者がトリガ5を図示上側へ引き操作するとトリガバルブ4がオンし、これにより本体部2の先端(図1において下端)から1本のねじ(図示省略)がねじ打ち込み材Wに打ち込まれる。
ハンドル部3の先端には、当該ねじ打ち込み機1の動力源となる圧縮エア供給用のエアホースを接続するためのエアホース接続部6が設けられている。このエアホース接続部6に接続したエアホースを経てハンドル部3の内部の蓄圧室7に圧縮エアが供給される。また、このハンドル部3の内部には、排気管8がその長手方向に沿って取り付けられている。この排気管8の一端側(排気口8a)はハンドル部3の先端部で開口されている。排気管8の他端側は、本体部2内に設けた排気室8bに連通されている。
本体部2の下部とハンドル部3の先端部との間には、多数本のねじを並列に保持したねじ連結帯(図示省略)を収容するマガジン11と、マガジン11から引き出したねじ連結帯を本体部2側へピッチ送りするためのねじ連結帯送り機構12が装備されている。
本体部2は、図1において上側から順に打撃機構部20とエアモータ50と遊星歯車機構70を備えている。
打撃機構部20は、シリンダ21とその内部に収容されたピストン22を備えている。ピストン22は、シリンダ21内を図示上下に往復動可能に収容されている。以下、シリンダ21内部の空気室であってピストン22により気密に区画される上側の室をシリンダ上室24と言い、下側の室をシリンダ下室25と言う。
シリンダ22は、本体ハウジング2aの中心であって、保持スリーブ27の内側に移動不能に保持されている。保持スリーブ27は、本体部2の本体ハウジング2aに対して固定されている。
ピストン22の下面中心には、ドライバビット23の上端部がその軸回りに回転可能かつ軸方向へは移動不能に結合されている。ドライバビット23は、ピストン22の下面中心から下方(ねじ打ち込み方向)に向けて長く延びており、エアモータ50の中心を貫通して本体部2の先端部付近に至っている。
また、ピストン22の下面中心であってドライバビット23の周囲には、シール凸部22aがシリンダ下室25側に突き出す状態に設けられている。このシール凸部22aの周囲にはシールリング22bが装着されている。このシール凸部22aの機能については後述する。
保持スリーブ27の上部外周側には、円筒形状をなすヘッドバルブ30が配置されている。このヘッドバルブ30及びその周辺の詳細が図2に示されている。ヘッドバルブ30とトップキャップ2bとの間には圧縮ばね31〜31が介装されている。この圧縮ばね31〜31によってヘッドバルブ30は常時下向き(閉じ側)に付勢されている。また、ヘッドバルブ30の上面側(ヘッドバルブ上室30a)には、トリガバルブ4を経て蓄圧室7の圧縮エアが作用する状態と、大気開放されて圧縮エアが作用しない状態とに切り換えられる。このヘッドバルブ上室30aのエア圧作用状態の切り換えがトリガ5の操作及びトリガバルブ4の動作によりなされる。
一方、ヘッドバルブ30の下部外周には、肉厚を薄くする方向に傾斜した受圧面30eが全周にわたって設けられている。この受圧面30eには、常時蓄圧室7の圧縮エアのエア圧が作用している。受圧面30eに作用する圧縮エアの圧力は、ヘッドバルブ30を上方へ移動させる方向に作用する。
トリガ5の引き操作によりトリガバルブ4がオンすると、ヘッドバルブ上室30aの圧縮エアが排気されて大気開放される。圧縮ばね31〜31の付勢力は、ヘッドバルブ30の受圧面30eに作用する圧縮エアの圧力よりも小さくなるように設定されている。このため、トリガバルブ4がオンすると、ヘッドバルブ30がその受圧面30eに作用する圧縮エアの圧力により圧縮ばね31〜31に抗して上動する(開かれる)。
ヘッドバルブ30が開かれると、その下端部とバルブ台座部35の上面との間が開かれて内周側の通気室30bが蓄圧室7に連通され、その結果通気室30b内に圧縮エアが流入する。通気室30bは、通気室32,33を経てエアモータ50に連通されている。図3に示すように通気室32は、図中波線で示した通気路32a〜32aを経て通気室33に常時連通されている。このため、ヘッドバルブ30が開き始めた初期の段階で、先ずエアモータ50が回転し始める。エアモータ50の詳細については後述する。
その後ヘッドバルブ30はさらに上動して全開される。ヘッドバルブ30が全開すると、保持スリーブ27の上部外周に装着したシールリング27aとの間に通気路が開かれて、ヘッドバルブ30の内周側の通気室30cが通気室30bに連通され、従って蓄圧室7からこの通気室30cに圧縮エアが流入する。通気室30c内に流入した圧縮エアは、シリンダ21の上部に装着した流量切り換えバルブ40を経てシリンダ上室24内に流入する。シリンダ上室24内に圧縮エアが流入されるとピストン22が下動する。ピストン22が下動すると、ドライバビット23がエアモータ50によりその軸回りに回転しつつ軸方向に沿って下動する。
ドライバビット23の下動途中で、その先端部がマガジン11から供給されたねじ連結帯の1本のねじの頭部に係合され、そのまま下動することによりこのねじがねじ連結帯から外される。外されたねじはドライバビット23に係合した状態で打ち込み材Wに打ち込まれる。ドライバビット23のねじ打ち込み力(ピストン22の推力)は、流量切り換えバルブ40によりシリンダ上室24への吸気流量を切り換えることにより大小二段階に切り換えることができる。
流量切り換えバルブ40は、シリンダ21の上端部を気密に塞ぐ状態に固定した概ね円板形のバルブ台座部41と、バルブ本体42と、両者の相対位置を変更する切り換えレバー43を備えている。
バルブ台座部41はシリンダ21の上端部に嵌め込まれ、かつ当該シリンダ21の上端部とトップキャップ2bとの間に気密に挟み込まれた状態で軸方向移動不能かつ軸回りに回転不能な状態に固定されている。このバルブ台座部41は、適度な弾性を有しており、ピストン22の上動端(上死点)を規制するとともに、その上動時の衝撃を吸収するクッション体としての機能を有している。このバルブ台座部41には、その板厚方向に貫通する基準通気孔41aが設けられている。
バルブ本体42は、バルブ台座部41の上面に対向するほぼ円板形状を有するもので、その上面中心には支軸部42cが一体に設けられている。この支軸部42cを介してバルブ本体42は、その軸心回りに回転可能かつ軸線方向に一定の範囲で平行移動可能な状態でトップキャップ2bに支持されている。支軸部42cは、トップキャップ2bを貫通して、当該トップキャップ2bの外面に設けた凹部2c内に突き出されている。この突き出し部分に切り換えレバー43が取り付けられている。切り換えレバー43は、支軸部42cの先端にビス45で固定されている。バルブ本体42の支軸部42c回りの位置は、この切り換えレバー43の回動操作によって外部から簡単に切り換えることができる。
バルブ本体42には、大通気孔42aと小通気孔42bがそれぞれ板厚方向に貫通して設けられている。大通気孔42a〜42aは、上記バルブ台座部41側の基準通気孔41aとほぼ同じ開口面積で形成されている。小通気孔42bは、基準通気孔41aよりも十分に小さな開口面積の小径孔に形成されている。切り換えレバー43の回動操作により大通気孔42aを基準通気孔41aに位置合わせさせた状態では、シリンダ上室24に流入する単位時間当たりの圧縮エアの流入量が大きくなってピストン22のねじ打ち込み力が大きくなる。これに対して、図2に示すように小通気孔42bを基準通気孔41aに位置合わせさせた状態では、シリンダ上室24への流入量が小さくなって打ち込み力が小さくなる。
次に、バルブ本体42は、圧縮ばね44によってバルブ台座部41に押し付けられる方向に付勢されている。図2に示すようにバルブ台座部41の基準通気孔41a〜41aに小通気孔42bを位置合わせした状態では、基準通気孔41a内において、バルブ本体42の下面がシリンダ上室24内に露出された状態となっている。この露出された部分が、ピストン上動時におけるシリンダ上室24内の圧力を受ける受圧面として作用する。このため、ピストン22が上動する際におけるシリンダ上室24内の圧力によって当該バルブ本体42が圧縮ばね44に抗して上動する。バルブ本体42が圧縮ばね44に抗して上動すると、当該バルブ本体42がバルブ台座部41の上面から離間して両者間に隙間が発生する。この隙間を経てピストン上室24の排気がバルブ本体42の小通気孔42bに加えて大通気孔42aを経て効率よくなされる。
排気は、流量切り換えバルブ40を経てヘッドバルブ30の内周側の通気室30cに戻される。この場合、ヘッドバルブ30は下動して保持スリーブ27に対して閉じているため、通気室30cはシールリング27aによって通気室30bから気密に遮断された状態となっている。排気は、ヘッドバルブ30に設けた排気孔30gを経て当該ヘッドバルブ30の外周側の排気室30hに排気される。排気室30hは、図示省略した排気路を経て排気室8bに連通され、従ってハンドル部3内の排気管8に連通されている。排気管8に流入した排気(圧縮エア)は、排気口8aを経て大気に排気される。
このようにピストン上動時におけるシリンダ上室24の排気が流量切り換えバルブ40を経てなされる他、シリンダ21の上部側の周面に設けた複数の排気孔21a〜21aを経てなされる。この排気孔21a〜21aは外周側に装着したシールリング28によって排気のみがなされる逆止弁として機能する。排気孔21a〜21aから排気された圧縮エアは、流量切り換えバルブ40を経た排気と同じく通気室30c内に流入し、従ってその後ヘッドバルブ30の排気孔30gを経て排気室30hに排気される。
次に、ピストン22の下動端位置(下死点)は、ダンパー26により規制される。このダンパー26及びその周辺の構成の詳細が図3に示されている。本実施形態は、主としてこのダンパー26の構成及び機能について大きな特徴を有している。
このダンパー26はシリンダ21の下端部を気密に塞ぐゴム製の弾性体で、ピストン移動方向(図3において上下方向)に移動可能に設けられている。このダンパー26の中心には挿通孔26aが貫通して設けられている。この挿通孔26a内にドライバビット23がその軸方向に移動可能に挿通されている。ピストン下動時におけるシリンダ下室25の排気は、この挿通孔26a及びドライバビット23の周囲の隙間であってエアモータ50の中心孔(後述するビット挿通孔51a)を経てなされる。
このダンパー26は、上部が円錐台形状に形成された本体部26bと、本体部26bの下面中心から下方に延びる支軸部26cを備えている。当該ダンパー26が上動してシリンダ21の下側開口部に形成した傾斜面21cに本体部26bが押圧されることにより、シリンダ下室25が通気室33から気密にシールされた状態となる。図3は、このダンパー26によってシリンダ下室25がシールされた状態を示している。
この本体部26bの上面中心には、ピストン22のシール凸部22aが嵌り込むシール凹部26fが設けられている。このシール凹部26fは上記挿通孔26aと同心に設けられている。図4に示すようにピストン22が下動してそのシール凸部22aがダンパー26のシール凹部26f内に嵌り込むと、シリンダ下室25と挿通孔26aとの間が気密にシールされた状態となる。これによる作用については後述する。
本体部26bの下面であって支軸部26cの基部にはシールリング26dが装着されている。下動するピストン22に押されてダンパー26が図5に示すように下動端位置に移動すると、このシールリング26dが本体ハウジング2aに固定した第1枠体60の挿通孔60a内に嵌り込んで、通気室33と通気室34との間が気密にシールされた状態となり、これにより通気室34への圧縮エアの供給が遮断されてエアモータ50が停止する。
ダンパー26の本体部26bの下面には、通気室33の圧縮エアが常時作用する。このため、ダンパー26は、通気室33に圧縮エアが供給された状態では常時上動方向へ付勢された状態となり、これにより当該ダンパー26が上動してシリンダ21の下側開口部が気密に塞がれた状態に保持される。図3及び図4はこの状態を示している。
このダンパー26の支軸部26cは、第1枠体60の挿通孔60aを経て、第2枠体61のボス部61cの支持孔61a内に軸方向移動可能な状態で挿入支持されている。この第2枠体61は、第1枠体60と同じく本体ハウジング2aに固定されている。この第2枠体61の下部には、軸受け53を介してエアモータ50の上側の回転軸部51が回転可能に支持されている。
第2枠体61のボス部61cには、複数の通気孔61b〜61bが同一円周上に沿って設けられている。この通気孔61b〜61bを経てボス部61cの内周側ひいては支持孔61aが通気室34に連通されている。但し、図7に示すようにボス部61cの外周側にはシールリング62が装着されている。このシールリング62によって各通気孔61bが外周側から塞がれている。このため、支持孔61a内の圧縮エアは各通気孔61bを経て通気室34内に流入可能である一方、通気室34内の圧縮エアは支持孔61a内に逆流しない。このことから、通気孔61b〜61b及びシールリング62は、支持孔61a内から通気室34へは圧縮エアを通すが、その逆には通さない逆止弁の機能を有している。
また、図3に示すように支軸部26cにはシールリング26eが装着されている。このシールリング26eによって、支持孔61aの口元側が気密にシールされている。
通気室33は、第1枠体60の上部であってシリンダ21の下端部の周囲に沿って設けられている。この通気室33は、第1枠体60の挿通孔60aを経てその内周側であって第2枠体61との間に形成される通気室34に連通されている。通気室34に供給された圧縮エアは、モータ吸気口52を経てエアモータ50に供給され、これによりエアモータ50が回転する。エアモータ50の排気は、排気孔50aからなされる。排気孔50aから排気されたエアは、排気路8bを経て大気に排出される。
図4に示すようにピストン22が下動してダンパー26に当接すると、当該ダンパー26はピストン22の推力により押されて下動する。ダンパー26は、通気室33の圧縮エアによる付勢力に抗して下動する。ピストン22は、ダンパー26を通気室33の圧縮エアによる付勢力に抗して一体で下動させつつ下降端に至る。このため、ピストン22の下動途中から下動端に至る過程において、当該ピストン22には反打ち込み方向の付勢力(通気室33の付勢力)が間接的に作用し、これが移動抵抗となって当該ピストン22の打ち込み力は低下する。ピストン22の下動端に至る直前において打ち込み力が弱められるので、その下動端に至った際の本体部2が受ける反動は小さくなり、従って使用者が手に受ける反動は小さくなる。
また、前記したようにピストン22と一体でダンパー26が下動端に至ると、シールリング26dによって第1枠体60の挿通孔60aが気密に塞がれる。このため、通気室33と通気室34が挿通孔60aにおいて気密に遮断され、従って挿通孔60aを経たエアモータ50への圧縮エアの供給が停止されてエアモータ50は停止する。このようにダンパー26がピストン22に押されて移動する時間分だけエアモータ50の停止のタイミングを従来よりも遅くすることができるので、ねじの締め残しを少なくすることができる。
さらに、ピストン22が下動端に至る直前においてダンパー26に当接すると、当該ピストン22の下面に設けたシール凸部22aがダンパー26の上面に設けたシール凹部26fに嵌り込む。この嵌り込み状態では、シリンダ下室25と挿通孔26aとの間がシールリング22bによって気密に遮断される。この嵌り込み状態でピストン22とダンパー26が一体で下動端に至る。
シリンダ21の下部には複数の戻し孔21b〜21bが設けられている。この戻し孔21b〜21bは、シリンダ21と保持スリーブ27との間で気密に区画された戻しエア室29に開口されている。ピストン22に押されてダンパー26が下動端に至ると、シリンダ下室25が通気室33に連通された状態となり、その結果戻し孔21b〜21bを経て戻しエア室29が通気室33に連通された状態となるため当該通気室33から戻しエア室29内に圧縮エアが流入する。この戻しエア室29内に流入した圧縮エアは、シリンダ上室24が大気開放された段階で戻し孔21bを経てシリンダ下室25内に流入し、これによりピストン22を上動させるための作動圧として機能する。
次に、エアモータ50の回転中心には、ドライバビット23を挿通するための断面円形のビット挿通孔51aが、その上側の回転軸部51から下側の回転軸部55に至る全長の範囲で貫通する状態に設けられている。ドライバビット23はこのビット挿通孔51aに軸回りに相対回転可能かつ軸方向に相対移動可能な状態に挿通されている。
図1に示すようにエアモータ50の下側の回転軸部55は、本体ハウジング2aの先端部に取り付けた第3枠体63に軸受け54を介して回転可能に支持されている。この第3枠体63と前記第2枠体61との間にエアモータ50が構成されている。エアモータ50自体は、従来公知のいわゆるベーンモータであるので、その構成等については詳細な説明を省略する。
エアモータ50の下側の回転軸部55は、遊星歯車機構70に連結されている。この遊星歯車機構70の出力側となるキャリア71の回転中心には、ドライバビット23を挿通するための挿通孔が貫通する状態に設けられている。この挿通孔にドライバビット23の二面幅部23aが軸方向相対移動可能で、軸回りの回転については一体化された状態で挿通されている。これによりキャリヤ73を経て出力されるエアモータ50の回転トルクがドライバビット23に伝達される。
本体部2の下端には、円筒形の打ち込み筒部13が設けられている。この打ち込み筒部13の内周側をドライバビット23が回転しながら往復動する。この打ち込み筒部13の長手方向中途位置に、前記ねじ連結帯送り機構12が接続されている。このねじ連結帯送り機構12によりねじ連結帯が1ピッチづつ送られて打ち込み筒部13内にねじが本体部2側の打ち込み動作に連動して1本ずつ供給される。
打ち込み筒部13の先端部には、誤操作防止用のコンタクトアーム14が上下に相対移動可能に支持されている。このコンタクトアーム14はその先端部を打ち込み筒部13の先端から僅かに突き出した位置にばね付勢されている。このコンタクトアーム14をねじ打ち込み材Wに当接させ、然る後本体部2をねじ打ち込み材Wに向けて押し付けることによりこのコンタクトアーム14をばね付勢力に抗して相対的に上動させ、この上動操作状態でのみトリガ5の引き操作を有効として当該ねじ打ち込み機1の誤操作が防止されるようになっている。このコンタクトアーム14による誤操作防止機能については従来公知の技術であるので詳細な説明を省略する。
以上のように構成した本実施形態のねじ打ち込み機1によれば、本体部2をねじ打ち込み材Wに向けて押し付けてコンタクトアーム14を上動させた状態でトリガ5を引き操作すると、トリガバルブ4がオン作動してヘッドバルブ上室30aが大気開放され、これによりヘッドバルブ30が開かれる。ヘッドバルブ30が開かれると、その開き始めの初期段階で先ず通気室30bに蓄圧室7から圧縮エアが供給され、これが通気室32を経て通気室33に流入する。通気室33に圧縮エアが供給されると、その圧力によりダンパー26が上動してシリンダ下室25が閉じられるとともに、通気室33が通気室34に連通された状態となる。こうして、通気室30b,32,33,34が連通されることにより蓄圧室7からエアモータ50に圧縮エアが供給されてエアモータ50が回転し始める。エアモータ50が回転することによりドライバビット23が遊星歯車機構70のキャリア71を経てねじ締め方向に回転する。
エアモータ50の起動後、ヘッドバルブ30がさらに開かれると、通気室30bを経て通気室30cに圧縮エアが供給され、これが流量切り換えバルブ40を経てシリンダ上室24内に供給されてピストン22が下動する。ピストン22の下動によりドライバビット23がねじ締め方向に回転しつつねじ打ち込み方向に一体で下動し、これにより打ち込み筒部13内に供給された1本のねじがドライバビット23によってねじ打ち込み材Wに打ち込まれながら締め付けられる。
ねじ打ち込みが進行して、ピストン22がダンパー26に当接すると、当該ダンパー26はピストン22の推力により押されて下動する(図4に示す状態から図5に示す状態)。この際、ダンパー26はその本体部26aの下面に作用する通気室33の圧縮エアの圧力に抗して下動する。このため、その分だけピストン22のねじ打ち込み力が弱められてねじ締めの最終段階では弱い打ち込み力(締め込み力)でねじがねじ打ち込み材Wに打ち込まれる。
これに対して、ダンパー26が下動端に至って通気室33と通気室34との間がシールリング26dによってシールされるまでの間は、通気室33,34には常時安定した量の圧縮エアが供給されることから、エアモータ50の出力トルクが一定に保持され、従ってドライバビット23のねじ締めトルクは弱められることなく最後まで安定して出力される。
また、ダンパー26がピストン22に押されて下動すると、当該ダンパー26がシリンダ21の下端部から外れて両者間に僅かな隙間が発生し、この隙間を経てシリンダ下室25が通気室33に連通され、その結果図5中白抜きの矢印で示すように通気室33からシリンダ下室25内に圧縮エアが流入する。シリンダ下室25に圧縮エアが流入するため、この点でもピストン22のねじ打ち込み力が弱められる。
このように、ピストン22がその下動端に至る直前においてそのねじ打ち込み力が弱められるので、当該ピストン22が下動端に至った際の本体部2が受ける反動が弱められ、これにより使用者が手に受ける反動を小さくすることができる。
さらに、図5に示すようにピストン22及びダンパー26が下動端に至った状態では、ピストン22のシール凸部22aがダンパー26のシール凹部26f内に嵌り込んでシリンダ下室25と挿通孔26a(大気側)との間がシールされる。
また、ダンパー26のシールリング26dが第1枠体60の挿通孔60aに嵌り込んで通気室33と通気室34との間がシールされる。このため、通気室34への圧縮エアの供給が遮断されて、エアモータ50が停止する。
さらに、上記したようにダンパー26がピストン22に押されて下動端に至ると、通気室33からシリンダ下室25に圧縮エアが流入し、これが戻し孔21bを経て戻しエア室29内に供給される。戻しエア室29内に流入した圧縮エアは前記したようにピストン22を上動させるための作動エアとして利用される。
ここで、ピストン22が下動端に至った際の反動等により、本体部2が僅かに持ち上げられ、その結果、ねじの締め残し(打ち込み不足)が発生した場合に、本実施形態に係る打ち込み機1は、追い締めをすることができる。追い締めは、一旦停止したエアモータ50が再起動することによりなされる。
本体部2が反動等によって僅かに浮き上がり、その結果ねじの締め残しが発生した場合には、使用者がトリガ5を引き操作した状態(通気室33に圧縮エアが供給された状態)のまま再度本体部2をねじ打ち込み材Wに押し付ける。すると、図6に示すようにピストン22がねじの締め残し分だけ上動してダンパー26から離間する。ピストン22がダンパー26から離間すると、ピストン22のシール凸部22aがダンパー26のシール凹部26fから外れる。一方、この段階では上記したようにダンパー26が下動端に至って通気室33がシリンダ下室25に連通された状態となっており、従ってシリンダ下室25に通気室33から圧縮エアが流入した状態となっている。
このため、シール凸部22aがシール凹部26fから外れると、図6中白抜きの矢印で示すようにシリンダ下室25からシール凹部26fを経て挿通孔26a内に圧縮エアが流入する。挿通孔26a内に流入した圧縮エアは、第2枠体61の支持孔61a内に流入し、その後通気孔61b〜61bを経て通気室34内に流入する。こうして通気室34内に流入した圧縮エアによってエアモータ50が再度回転し始め、これによりねじの締め残しが追い締めされる。
このように本実施形態に係る打ち込み機1によれば、ねじの締め残しが発生した場合に再度本体部2をねじ打ち込み材Wに向けて押し付け操作することによりエアモータ50へ圧縮エアを供給する本締め用の主給気経路(通気室33→挿通孔60a→通気室34→吸気口52)とは別の追い締め用の補助給気経路(通気室33→シリンダ下室25→シール凹部26f→挿通孔26a→支持孔61a→挿通孔61b〜61b→通気室34→吸気口52)を経てエアモータ50に圧縮エアが供給され、これによりエアモータ50を再起動させてねじを追い締めすることができる。本実施形態において、この補助供給経路が追い締め用の圧縮エア供給経路として機能し、これを構成するシール凸部22a、シール凹部26f、挿通孔26a、支持孔61a及び挿通孔61b〜61b等が追い締め機構を構成している。
また、補助給気経路は、主給気経路よりも挿通孔61b〜61bにおいてその流路面積が絞られているため、補助給気経路を経た追い締め時のエアモータ50の回転数は、主給気経路を経て本締め時のエアモータ50の回転数よりも低くなるように設定されている。このため、追い締め時においてドライバビット23の先端部がねじの頭部から外れてしまういわゆるカムアウトを無くすことができる。
ねじ締め完了後、使用者がトリガ5の引き操作を止めると、トリガバルブ4がオフしてヘッドバルブ上室30aに圧縮エアが供給され、これによりヘッドバルブ30が下動して閉じられる。ヘッドバルブ30が閉じられて、その下端部がバルブ台座部35に気密に当接した状態となると、シールリング27aにより通気室30cが通気室30bから遮断され、また通気室30bが蓄圧室7から遮断された状態となる。
こうしてヘッドバルブ30が閉じられると、シリンダ上室24への圧縮エアの供給が遮断される。シリンダ上室24への圧縮エアの供給が遮断されると、当該シリンダ上室24内の圧縮エアは、流量切り換えバルブ40、排気孔21a〜21a、ヘッドバルブ30の排気孔30g〜30g、排気室30h及び排気管8を経て大気開放され得る状態(ピストン22に対して下動方向の推力を発生させない状態)となる。このため、ヘッドバルブ30が閉じられると、戻しエア室29内に蓄圧された圧縮エアによりピストン22が上死点まで戻される。
また、ヘッドバルブ30が閉じられることにより、通気室33への圧縮エアの供給が遮断され、従ってエアモータ50が停止した状態となる。
以上説明したように本実施形態のねじ打ち込み機1によれば、ピストン22が下動しつつ、挿通孔60aを経て連通された通気室33と通気室34により主給気経路が形成され、この主給気経路を経て供給される圧縮エアによってエアモータ50が回転することによりねじの打ち込み(本締め)がなされる。ピストン22及びダンパー26が下動端に至って本体部2がその反動によりねじ打ち込み材Wから浮き上がる等してねじの締め残しが発生した場合には、再度本体部2をねじ打ち込み材Wに向けて押し付け操作するとピストン22がダンパー26に対して相対的に上動し、これによりシール凸部22aがシール凹部26fから外れて挿通孔26aがシリンダ下室25に連通された状態となる。シリンダ下室25は、ダンパー26が下動端位置に位置しているため通気室33に連通された状態となっている。このため、通気室33の圧縮空気がシリンダ下室25及び挿通孔26aを経て第2枠体61の支持孔61a内に流入し、然る後通気孔61a〜61aを経て通気室34に流入し、これがエアモータ50に供給されて当該エアモータ50が再起動する。こうして主給気経路とは異なる補助給気経路(通気室33→挿通孔26a→通気孔61b〜61b)を経てエアモータ50に圧縮エアが供給されてエアモータ50が再起動し、これにより締め残しの追い締めがなされる。
このことから、ピストン22の下動により発生する反動で本体部2が打ち込み材Wから浮き上がる方向に変位し、その結果ねじの締め残しが発生した場合に、使用者が再度本体部2を押し付け操作することにより補助給気経路が開かれてエアモータ50を再起動することができ、これによりねじの締め残しが追い締めされるので、当該反動が発生した場合であってもねじの締め残しをなくすことができる。
また、主給気経路によりなされる本締めと補助給気経路を経てなされる追い締めが異なる回転数でなされるため、追い締めがなされたことを容易に確認することができる。
さらに、本実施形態に係るねじ打ち込み機1によれば、追い締め段階ではより低回転でねじ締めがなされるので、当該ねじに対するドライバビットの外れ(いわゆるカムアウト)を発生しにくくすることができる。
また、ピストン22の下動端位置を規制する下動端規制部材としてのダンパー26を移動可能に設けて主給気経路と補助給気経路をそれぞれ開閉するバルブとして機能させる構成であることから別途特別の開閉バルブを追加することなく、上記の作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、シリンダ上室24への流入エア量を切り換える流量切り換えバルブ40を備えた構成を例示したが、本願発明は係る流量切り換えバルブ40を備えないねじ打ち込み機にも同様に適用することができる。係る切り換えバルブ40を備えない場合にも、締め残しが発生した場合にピストン22をダンパー26に対して上動させ、これにより補助給気経路を経てエアモータ50に圧縮エアを供給することで当該エアモータ50を再起動させて追い締めすることができる。
また、下動端規制部材の一例としてゴム製のダンパー26を例示し、このダンパー26を打ち込み方向に移動させてシリンダ21の下端部を開閉する構成を例示したが、これに限定されるものではなく、シリンダ21の下端部を開閉する機能を別の部材によって実現する構成としてもよい。
さらに、通気室33に流入したエアモータ回転用の圧縮エアをダンパー26の下面(反打ち込み方向)に作用させる構成を例示したが、ダンパーに対して反打ち込み方向の付勢力を与える手段としての圧縮エアは、別の流路に供給されたものを利用する構成としてもよい。
本実施形態に係るねじ打ち込み機の全体の縦断面図である。本図は、その初期状態を示している。 本実施形態に係る打ち込み機の本体部の上部であってヘッドバルブ周辺の縦断面図である。本図は、打ち込み機構の初期状態(ヘッドバルブが閉じた状態)を示している。 本実施形態に係る打ち込み機の本体部の下部であってダンパー周辺の縦断面図である。本図は打ち込み機構の初期状態を示している。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図は、ピストンが下動してダンパーに当接した段階を示している。本図は、ダンパーが下動し始める直前の状態を示している。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図は、ピストン及びダンパーが下動端に至った段階を示している。本図では、シリンダ下室が通気室33側に連通された状態が示されている。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図は、ダンパーが下動端に至った状態でピストンが反打ち込み側に変位した状態を示している。 図3の(7)-(7)線断面矢視図であって、第2枠体のボス部の横断面図である。
符号の説明
1…ねじ打ち込み機
2…本体部、2a…本体ハウジング、2b…トップキャップ
4…トリガバルブ
W…ねじ打ち込み材
7…蓄圧室
8…排気管
11…マガジン
13…打ち込み筒部
14…コンタクトアーム
20…打撃機構部
21…シリンダ
22…ピストン、22a…シール凸部、22b…シールリング
23…ドライバビット、23a…二面幅部
24…シリンダ上室
25…シリンダ下室
26…ダンパー
26a…挿通孔、26b…本体部、26c…支軸部、26f…シール凹部
29…戻しエア室
30…ヘッドバルブ
31…圧縮ばね
32,33,34…通気室
35…バルブ台座部
40…流量切り換えバルブ
50…エアモータ
52…モータ吸気口
60…第1枠体、60a…挿通孔
61…第2枠体、61a…支持孔、61b…通気孔、61c…ボス部
62…シールリング
63…第3枠体
70…遊星歯車機構

Claims (4)

  1. ねじに打ち込み方向の軸力を与えるピストンと、前記ねじにねじ締め方向の回転力を与えるエアモータを備え、前記エアモータは、主給気経路を経て供給される圧縮エアにより前記ピストンの下動に伴ってねじ締め方向に回転し、前記主給気経路とは異なる補助給気経路を経て供給される圧縮エアにより再起動して前記ねじの追い締めをする構成としたねじ打ち込み機。
  2. 請求項1記載のねじ打ち込み機であって、前記主給気経路によるエアモータの回転数と、前記補助給気経路によるエアモータの再起動回転数が異なる構成としたねじ打ち込み機。
  3. 請求項2記載のねじ打ち込み機であって、前記主給気経路によるエアモータの回転数よりも、前記補助給気経路によるエアモータの回転数が低く設定されたねじ打ち込み機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載したねじ打ち込み機であって、ねじの打ち込み方向に沿って移動可能に設けられて前記ピストンの下動端位置を規制する下動端規制部材を備え、該下動端規制部材は前記ピストンに押されて下動端に至ると前記主給気経路を閉じて前記エアモータを停止させ、打ち込み時の反動により前記ピストンが前記下動端規制部材に対して上動すると前記補助給気経路が開かれて前記エアモータが再起動する構成としたねじ打ち込み機。

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