JP5509771B2 - 空気打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘やステープル等の止具を部材に打ち込むための空気打込機に関する。
従来、釘打機により打ち込んだ釘の頭部と釘が打ち込まれる部材(以下、「被打込材」と呼ぶ)の表面とが同一面になるように釘を被打込材に打ち込むために、被打込材に当接するプッシュレバー先端と釘が射出されるドライバブレードの下死点における先端との距離、すなわち、被打込材とドライバブレードとの距離を調整する方法が周知である。例えば、特許文献1に開示された打込機の打込深さ調整装置では、プッシュレバーの打込機本体と突き当たる部分が、本体とネジで螺合されている。そして、作業者はネジが収納されたたツマミをネジの軸方向に移動させて、プッシュレバーの上死点の位置を調整する。これにより、プッシュレバー先端とドライバブレードとの下死点における先端との距離が調整される。
特開2003−136429号公報
しかし、釘打機に供給される圧縮空気の圧力は、通常、広範な使用範囲を得るために、比較的大きな値に設定されている。従って、作業者は、特許文献1に記載の調整装置を用いて釘の打込力を調整する場合、プッシュレバーの先端の位置を調整するために、試し打ちをする必要がある。すなわち、この調整作業が工数の増大に繋がるという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、自動的に打込力を制御することが可能な空気打込機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る空気打込機は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
を備え
前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、圧縮空気が前記ピストン上室から逆止弁を介して前記戻り空気室へ流入することを許容または遮断する制御弁を備える、
ことを特徴とする。
前記戻り空気室は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有する制御通路を介して前記ピストン上室と連通し、
前記制御弁は、
前記制御通路内を打込方向に沿って摺動し、一端部は、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する弁部材と、
前記弁部材の前記一端部を打込方向に付勢して、前記一端部を前記小径部に係止させる第2の弾性部材と、を備え、
前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離が所定の距離よりも小さい場合、前記プッシュレバーは、前記弁部材の他端部を前記弾性部材の付勢力に抗して打込方向と反対方向に押圧し、前記弁部材の前記一端部を前記小径部から離してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る空気打込機は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
を備え、
前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ピストン上室からの圧縮空気の流入抵抗を制御する制御弁を備え、
前記戻り空気室は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有する制御通路を介して前記ピストン上室と連通し、
前記制御弁は、
前記制御通路内に配置され、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する閉塞部材と、
前記閉塞部材を打込方向と反対方向に付勢して、前記閉塞部材を前記小径部に係止させる第2の弾性部材と、
一端部が、前記弾性部材の前記閉塞部材と当接する端部と反対側の端部に当接して、打込方向に付勢されるピンと、
前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ピンを前記制御通路内で打込方向に沿って移動させる移動手段と、を備える、
ことを特徴とする
前記移動手段は、一端部は、前記ピンの他端部を打込方向と反対方向に押圧し、他端部は、一端が前記ハウジングに固定された第3の弾性部材と当接して打込方向に付勢され、かつ前記プッシュレバーと当接して打込方向と反対方向に押圧され、両端部の間に位置する回転軸を中心として回動可能なロッカーアームを備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る空気打込機は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
を備え、
前記戻り空気室は、前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通する第1の戻り空気室と、制御通路を介して該第1の戻り空気室と連通する第2の戻り空気室とから構成され、
前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記制御通路の開閉を制御する制御弁を備える、
ことを特徴とする
前記制御通路は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有
前記制御弁は、
前記制御通路内を打込方向に沿って摺動し、一端部は、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する弁部材と、
一端部が前記ハウジングに固定され、他端部が前記弁部材に当接して、前記弁部材を打込方向に付勢する第2の弾性部材と、を備え、
前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離が所定の距離よりも小さい場合、前記プッシュレバーは、前記弁部材の他端部を前記第2の弾性部材の付勢力に抗して打込方向と反対方向に押圧して、前記弁部材の前記一端部を前記小径部に係止させてもよい。
本発明によれば、自動的に打込力を制御することが可能な空気打込機を提供できる。
第1の実施形態に係る釘打機の断面図である。 第1の実施形態に係る釘打機の打込動作時の断面図である。 図1の要部断面図である。 第1の実施形態に係る釘打機のピストンの動作状態を示す断面図である。 第1の実施形態に係る釘打機の打込動作時の断面図である。 第2の実施形態に係る釘打機の断面図である。 図6の要部断面図である。 図6の要部断面図である。 第3の実施形態に係る釘打機の断面図である。 図9の要部断面図である。 図9の要部断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る釘打機10について図面を参照して以下に説明する。なお、説明の明確化のため、本実施形態では、釘打機10から止具が打ち出される方向を射出方向と定義し、射出方向を下方向、その反対方向を上方向と呼ぶ。
図1は、本発明の実施形態に係る釘打機1の側面断面図である。本発明の実施形態に係る釘打機1は、本体(ハウジング)100と、本体100内に設けられたシリンダ200と、シリンダ200内を摺動するピストン300とから主に構成される。以下に、各部品について詳細に説明する。
本体100は、シリンダ200を内部に備える。本体100は打込方向と略垂直方向に延びる把持部101を有する。本体100の上部には、エキゾーストカバー110が、シリンダ200の上方開口部を覆うように複数の図示しないボルトにより気密に固定されている。また、本体100の下部には、ノーズ120が、シリンダ200の下方開口部を覆うように複数の図示しないボルトにより固定されている。エキゾーストカバー110は、後述するシリンダ200内のピストン上室340と大気とを連通する排気通路111を有する。
シリンダ200は、略円筒状に形成され、内面でピストン300を摺動(往復動)可能に支持する。シリンダ200外面と本体100内面との間にリング状のシリンダプレート210が備えられている。シリンダ200に設けられた空気孔220、230、空気通路510については後述する。
ピストン300は、シリンダ200内に釘の打ち込み方向に摺動(往復動)可能に配設されている。ピストン300は、円筒状の大径部310と、大径部から下方に突出した円筒状の小径部320とが一体的に形成されている。ピストン300の中心に形成された貫通孔に軸状のドライバブレード330の上端が嵌合されている。ドライバブレード330の下端は打ち込み時に釘と当接する。また、シリンダ200内は、図4に示すように、ピストン300により、ピストン上室340とピストン下室350とに区画されている。シリンダ200の下端には、ピストン300の下方への移動による衝撃を吸収するため、ゴム等の弾性体からなり、略桶状に形成され、中心に貫通孔を有するピストンバンパ360が設けられている。
次に、圧縮空気をシリンダ200内に供給する部材について説明する。図1に示すように、本体100の把持部101の端部には、図示しないコンプレッサに繋げられたエアホースに接続され、釘打機1内部に圧縮空気を導入するためのエアプラグ410が設けられている。また、エアプラグ410から導入された圧縮空気を蓄積する蓄圧室420が、シリンダ200と本体100とシリンダプレート210とで区画される円筒状の空間の上側に形成されている。下側には、円筒状の後述する戻り空気室500が、形成されている。
また、シリンダ200の上方には、蓄圧室420からシリンダ200内に圧縮空気を導入、又は遮断する機能を有するヘッドバルブ430が設けられている。ヘッドバルブ430は、中心に貫通孔を有する略円筒状の下部材431と、下部材431の上部に中心軸を共軸とする管状の上部材432とから一体的に構成されている。ヘッドバルブ430の下部材431の上端には、エキゾーストカバー110に接するように、他の部位よりも径が大きいフランジ部431aが形成されている。フランジ部431aの下面は、蓄圧室420に蓄積された圧縮空気により、常に上方向に押圧されている。また、ヘッドバルブ430は、上部材432内に配置されたヘッドバルブスプリング440によって、下方向(シリンダ200に当接する方向)に付勢され、通常状態(打込待機状態)で下死点に位置している。また、ヘッドバルブ430の下部材431の上面とエキゾーストカバー110の間には、ヘッドバルブ上室460が形成されている。ヘッドバルブ430の下部材431の上面が受ける、後述するヘッドバルブ上室450の圧力、及びヘッドバルブスプリング440の弾性力による圧力と、ヘッドバルブ430のフランジ部431aの下面が受ける蓄圧室420の圧力との差圧によって、ヘッドバルブ306は、次に説明する上死点と下死点の間を移動する。
図1に示すように、ヘッドバルブ430が下死点に位置するとき、ヘッドバルブ430の下面は、シリンダ200の上面と当接し、蓄圧室420内の圧縮空気がシリンダ200内へ流入することを遮断する。また、ヘッドバルブ430の上部材432が、エキゾーストカバー110の排気通路111の開口を開放するため、大気とシリンダ200内部とが連通している。
また、図2に示すように、ヘッドバルブ430が上死点に位置するとき、ヘッドバルブ430の下面は、シリンダ200の上面から離間し、蓄圧室420内の圧縮空気がシリンダ200内へ流入することを許容する。さらに、ヘッドバルブ430の上部材432は、エキゾーストカバー110の排気通路111の開口を閉じ、大気への圧縮空気の流出を防ぐ。
また、本体100には、釘打機1を図1に示すような打込待機状態から、打込動作を始動させ、その後に打込待機状態に復帰させるためのトリガ460及びトリガバルブ470が設けられている。
トリガ460は、本体100に回動可能に支持され、一端が回動可能に支持された板状のトリガアーム461を備える。トリガアーム461の他端は、後述するプッシュレバー700が上死点に位置するときにプッシュレバー700の上端と接する。そのため、プッシュレバー700を本体100に対して上方へ移動させた状態で、トリガ460を上方へ押圧すると、トリガアーム461が、後述するトリガバルブ470のプランジャ471を上方へ押圧する。
トリガバルブ470は、ヘッドバルブ上室450へ圧縮空気を供給、又はヘッドバルブ上室450から圧縮空気を排出することで、ヘッドバルブ430の位置を変更するという機能を有する。トリガバルブ470は、図3に示すように、本体100内に設けられ、他の部位よりも径が大きいフランジ部471aを有する軸状のプランジャ471と、プランジャ471を囲む、略円筒状のバルブピストン472と、プランジャ471のフランジ部471aに当接し、下方に付勢するスプリング473とから主に構成される。プランジャ471を下死点に位置させると、フランジ部471aと本体100との間の気密が保たれ、バルブピストン下室474の圧縮空気がヘッドバルブ上室450に供給される。逆に、スプリング473の付勢力に反して、プランジャ471が上死点に位置すると、フランジ部471aと本体100との間の気密が解除されて、バルブピストン下室474の圧縮空気が大気中に排出される。
次に、釘を射出する部材について説明する。釘を射出する部材は、圧縮空気によって釘の打込方向に摺動するピストン300と、ピストン300に固定されたドライバブレード330と、釘を所望の打ち込み位置にガイドするノーズ120と、から構成される。
ノーズ120は、ドライバブレード330が釘に好適に接触し、被打込材2の所望の位置に打ち込むことができるように、釘及びドライバブレード330をガイドする機能を有する。ノーズ120は、本体100の下部の開放部に接続される円板状の接続部121と、接続部121の中央から下方に延びる管状部122とから構成されている。更に、ノーズ120は、接続部121及び管状部122の中心に形成された射出通路123を有する。ノーズ120の管状部122に複数本の釘を収容するマガジン610が装着される。釘は、圧縮空気と弾性部材により往復動可能なフィーダ620により、マガジン610からノーズ120内の射出通路123に順次、給送される。
また、ノーズ120の外面に沿って、上下方向に摺動可能なプッシュレバー700が設けられている。プッシュレバー700の端部は、釘の打込方向に付勢するバネ710(圧縮バネ)と接続されている。プッシュレバー700は、バネ710を介して、本体100に接続されている。プッシュレバー700は、打込動作待機時には、図1に示すように、プッシュレバー700の下端がノーズ120の下端より突出する。また、被打込材2への打込動作時には、図2に示すように、本体100が被打込材2に向けて押圧されることにより、プッシュレバー700は、被打込材2からの抗力を受けて、バネ710の付勢力に抗して本体100及びノーズ120に対して相対的に上方へ移動する。
ドライバブレード330は、円柱状に形成され、その上端はピストン300に一体的に固定されている。ドライバブレード330は、ノーズ120の射出通路123内を摺動し、釘に打込力を与える。
次に、釘を打ち込んだ後に、ピストン300をシリンダ200の上方の位置に復帰させるための構成について説明する。戻り空気室500は、打ち込み後の下死点に移動したピストン300を上死点である初期位置(第1の位置)に戻す機能を有する。戻り空気室500は、シリンダ200と本体100とシリンダプレート210とで区画される円筒状の空間の下側に形成される。戻り空気室500は、シリンダ200側面に周方向にそれぞれ形成された空気孔220、空気孔230を介して、シリンダ200と連通している。空気孔220は、下死点、すなわちピストン300がピストンバンパ360に当接する位置(第2の位置)よりも上方に設けられている。また、空気孔230は、ピストン300がピストンバンパ360に当接する位置よりも下方に設けられている。また、空気孔220には、圧縮空気のピストン上室340から戻り空気室500への一方向への流れのみ許容する逆止弁240が設けられている。ピストン300が上死点から下死点への移動する際に、逆止弁240が設けられた空気穴220を介して、圧縮空気が流入し、戻り空気室500に蓄積される。
次に、戻り空気室内500内の圧力を制御することにより、打込力を制御する打込力制御手段について説明する。本実施形態に係る打込力制御手段は、図3に示すように、空気通路510と、空気通路510の開閉を制御する制御弁520とから構成される。
空気通路510は、シリンダ200と戻り空気室500とを連通する通路である。空気通路510は、流入通路511と、制御通路512と、吐出通路513とから構成される。
流入通路511は、シリンダ200内の圧縮空気を制御通路512に案内するための通路である。流入通路511の一端は、シリンダ200の周面に開口し、その開口部511aからシリンダ200の径方向外側に延びる。流入通路511の他端は、制御通路512の一端と接続している。流入通路511の開口部511aは、ピストン300が第2の位置に位置する時のピストン上室340の周面に形成される。
制御通路512は、流入通路511を介して流入した圧縮空気が戻り空気室500へ流入することを許容する、または遮断するための通路である。制御通路512は、打込方向、すなわちピストンの摺動方向に沿って延びる。制御通路512は、第1制御通路512aと第2制御通路512bとから構成される。第1制御通路512aと第2制御通路512bの接続部には、圧縮空気の流入を許容する貫通孔が形成された仕切り板530が配置されている。
第1制御通路512aは、一端が流入通路511と接続し、他端が第2制御通路512bと接続する。第1制御通路512aの流入通路511と接続する一端部には、流入通路511からの圧縮空気の流入のみを許容し、第1制御通路512aから流入通路511への圧縮空気の流入を遮断する逆止弁540が設けられている。逆止弁540は、第1制御通路512aの流入通路511と接続する開口を閉塞する閉塞部材541と、閉塞部材541を打込方向と反対方向、すなわち閉塞部材541が開口を閉塞する方向に付勢する弾性部材であるバネ542とから構成される。従って、流入通路511から流入する圧縮空気は、バネ542の付勢力に抗して、閉塞部材541を打込方向に押し下げることで、第1制御通路512aに流入することができる。しかし、第1制御通路512a内の圧縮空気は、閉塞部材541が開口を閉塞するため、流入通路511へ流入することができない。
第2制御通路512bは、一端が第1制御通路512aと接続し、他端が本体100から打込方向に開口する開口部512cを有する。また、第2制御通路512bは、シリンダ200の径内側方向に開口する開口部512dを有し、その開口部512dで吐出通路513と接続している。また、第2制御通路512bの第1制御通路512aの接続部と吐出通路513と接続する開口部512dとの間の周面には、第2制御通路512bの径方向内側に突出し、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部512eが形成されている。第2制御通路512b内には、本体100がプッシュレバー700に対して相対的に移動した距離に基づいて、ピストン上室340から流入通路511及び第1制御通路512aを介して流入する圧縮空気が戻り空気室500へ流入することを許容する、または遮断する制御弁520が、設けられている。
制御弁520は、第2制御通路512b内を摺動する弁部材521と、弁部材521を打込方向に付勢する弾性部材であるバネ522とから構成される。弁部材521の一端部は、弁部材521の他の部分よりも第2制御通路521bの径方向外側に突出するフランジ部521aを有する。フランジ部521aは、第2制御通路512bの小径部512eの通路径よりも大きな径を有し、小径部512eに係止して第2制御通路512bを閉塞する。また、弁部材521の他端部は、第2制御通路512bの開口部512cから本体100の外側に突出し、プッシュレバー700と当接する当接部521bを有する。当接部521bには、開口部512cから圧縮空気の漏れを防ぐためのシール部材523が設けられている。バネ522は、一端がフランジ部521aと当接し、他端が仕切り板530に当接する。そしてバネ522は、弁部材521のフランジ部521aを打込方向、すなわちフランジ部521aが小径部512eに係止する方向に付勢する。従って、制御弁520は、プッシュレバー700が当接部521bに当接していない状態では、バネ522の付勢力によりフランジ部521aが小径部512eに係止して第2制御通路512bを閉塞するため、第1制御通路511からの圧縮空気の流入を遮断する。また、制御弁520は、プッシュレバー700が当接部521bに当接して上方向に挿圧する状態では、弁部材521のフランジ部521aがバネ522の付勢力に抗して上方向に移動し、小径部512eから離れる。そのため、制御弁520は、第1制御通路511からの圧縮空気の流入を許容する。
吐出通路513は、制御通路512内の圧縮空気を戻り空気室500に案内するための通路である。吐出通路513の一端は、第2制御通路512bの周面に開口し、その開口部512dからシリンダ200の径方向内側に延びる。吐出通路513の他端は、戻り空気室500の周面に開口する。
次に、以上のように構成された釘打機1の作業時の動作を説明する。
まず、本実施形態に係る釘打機1の打込待機状態について説明する。図1に示すように、まず、釘打機1のエアプラグ410が、釘打機1の動力源である圧縮空気を供給する図示しないコンプレッサと繋げられたエアホースと接続される。次に、圧縮空気が、エアプラグ410を介して、釘打機1の本体100内に配設された蓄圧室420内に供給される。蓄積された圧縮空気の一部は、図3に示すバルブピストン下室474に供給され、プランジャ471を下死点に押し下げる。また、圧縮空気は、バルブピストン472を押し上げ、押し上げられたバルブピストン474の隙間から本体100及び図1に示す空気通路480a、480bを通り、ヘッドバルブ上室450へ流入する。ヘッドバルブ上室450へ供給された圧縮空気は、ヘッドバルブ430を押し下げ、ヘッドバルブ430とシリンダ200と密着させることにより、圧縮空気がシリンダ200内に流入することを防ぐ。よって、ピストン300とドライバブレード330は、上死点(第1の位置)で静止したままの状態である打込待機状態を維持する。
次に、本実施形態に係る釘打機1の釘の打ち込みの際の動作について説明する。図2に示すように、作業者がプッシュレバー700を被打込材2に押し当てると、プッシュレバー700の上部が図3に示す制御通路512内に設けられた弁部材521の当接部521bに当接し、弁部材521を上死点に移動させる。すると、弁部材521のフランジ部521aと小径部512eが離間し、空気通路510が開く。
次に、作業者は、図2に示すように、プッシュレバー700を被打込材2に押し付けたままトリガ460を引く。そうすると、図3に示されるトリガバルブ470のプランジャ471が上死点まで押し上げられ、バルブピストン下室474の圧縮空気が排出される。また、空気通路480aと、バルブピストン下室474との圧力差により、バルブピストン472は押し下げられる。そして、ヘッドバルブ上室450の圧縮空気が、エキゾーストカバー110の空気通路480b、及び本体100に設けられた空気通路480aを介して大気に排出される。ヘッドバルブ上室450の圧縮空気が排出されると、蓄圧室420の圧縮空気の圧力によりヘッドバルブ430が押し上げられ、ヘッドバルブ430とシリンダ200との間に隙間ができる。その隙間からシリンダ200内のピストン上室340に圧縮空気が流入する。圧縮空気がピストン上室340に流入することにより、ピストン300及びドライバブレード330は、急激に下死点に移動する。これにより、ドライバブレード330の先端は、釘を打撃し、被打込材2に打ち込む。このとき、ピストン300は下死点でピストンバンパ360に衝突し、変形するピストンバンパ360によって余剰エネルギーが吸収される。
また、ピストン300が上死点から下死点へ移動することによって、ピストン下室350の空気は、空気孔230及び空気通路510を介して戻り空気室500に流入する。さらに、図4に示すようにピストン300が空気孔220を通過すると、ピストン上室340の圧縮空気の一部が空気孔220を介して戻り空気室500に流入する。また、さらにピストン300が空気通路510の開口部511aを通過すると、ピストン上室340の圧縮空気の一部が空気通路510を介して戻り空気室500に流入する。なお、打ち込み動作の際、蓄圧室420とピストン上室340の圧力はほぼ等しく、ピストン上室340よりも戻り空気室500の圧力の方が低い。これは、圧縮空気はピストン上室340から戻り空気室500へ流入する際に、逆止弁240、540により流入抵抗のある空気孔220及び空気通路510を経由するためである。
次に、本実施形態に係る釘打機1の釘の打ち込み後の復帰動作について説明する。作業者がトリガ460を元の位置に戻すか、プッシュレバー700を被打込材2から離すと、図3に示すトリガバルブ470のプランジャ471が下死点に戻る。そして、蓄圧室420の圧縮空気が、トリガバルブ470に流入し、図2に示す空気通路480a、480bを通ってヘッドバルブ上室450に流入する。ヘッドバルブ上室450内の圧縮空気の圧力によって、図1に示すようにヘッドバルブ430が下死点に戻る。そして、ヘッドバルブ430の下面はシリンダ200の上面と当接し、蓄圧室420からピストン上室340への圧縮空気の流入を遮断する。また、ヘッドバルブ430が下死点まで下降すると、エキゾーストカバー110に設けられた排気通路111の開口が開放され、ピストン上室340と大気とが連通する。従って、ピストン下室350の圧力、すなわち圧縮空気が蓄積された戻り空気室500の圧力が、ピストン上室340の圧力よりも大きくなる。そのため、ピストン300は、ピストン下室350とピストン上室340との差圧により、ドライバブレード330とともに、シリンダ200内を上死点に向かって急激に上昇し、初期位置(第1の位置)に戻る。また、このとき、空気通路510内の逆止弁540により、戻り空気室500内の圧縮空気は、空気通路510を介してピストン上室340へ流入しない。
次に、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段による打込力の制御について説明する。
一般的に、蓄圧室に蓄圧されている圧縮空気の圧力が高い場合、被打込材が柔らかい場合、または打ち込もうとする釘が細い若しくは短い場合には、釘打機が被打込材から受ける反発力は小さい。従って、この場合、釘打機が被打込材からの反発力により上方へ移動する距離が小さいため、釘は被打込材に深く打ち込まれる。逆に、蓄圧室に蓄圧されている圧縮空気の圧力が低い場合、被打込材が硬い場合、または打ち込もうとする釘が太い若しくは長い場合には、釘打機が被打込材から受ける反発力は大きい。従って、この場合、釘打機が被打込材からの反発力により上方へ移動する距離が大きいため、釘は被打込材に浅く打ち込まれる。このように、使用する釘打機、釘、被打込材または圧縮空気に応じて、釘が被打込材に打ち込まれる深さが変化する。本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、釘打機1が被打込材2から受ける反発力の大きさを、釘打機1が被打込材2から上方へ移動する距離として検出し、その距離に基づいて、打込力を制御する。
まず、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合の釘打機1の動作について説明する。作業者が釘を打ち込んでいる間、プッシュレバー700は、バネ710の付勢により、被打込材2に当接した状態を維持する。また、被打込材2からの反発力が小さい場合、図2に示すように、ノーズ120は被打込材2に当接し続けるか、または上方へわずかに移動する。このとき、プッシュレバー700が弁部材521を上方に押圧し続けるため、空気通路510が開いた状態が維持される。従って、ピストン上室340の圧縮空気は、空気通路510を経由して戻り空気室500へ流入する。このため、ピストン上室340の圧力は低下し、戻り空気室500の圧力が上昇する。さらに、戻り空気室500から空気孔230を介してピストン下室350に流入する圧縮空気がエアダンパとして機能するため、ドライバブレード330の打込力を弱める。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合であっても、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。
次に、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合の釘打機1の動作について説明する。被打込材2からの反発力が大きい場合、図5に示すように、ノーズ120は被打込材2からの反発力により被打込材2から離れて、反発力が小さい場合よりも大きく上方に移動する。そして、プッシュレバー700は、バネ710の付勢力により被打込材2に当接した状態を維持するため、本体100は、プッシュレバー700に対して相対的に上方へ移動する。このとき、弁部材521は、プッシュレバー700により押圧される力が弱くなり、バネ522に付勢されて本体100に対して相対的に下方に移動する。そして、弁部材521のフランジ部521aが小径部512eに係止することにより、空気通路510を閉塞する。これにより、圧縮空気はピストン上室340から空気通路510を介して戻り空気室500へ流入することが妨げられる。従って、反発力が小さい場合のように空気通路510及び戻り空気室500を介してピストン上室340からピストン下室350に流入した圧縮空気がエアダンパとして機能することによりドライバブレード330の打込力が弱められることはない。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合には、釘打機1は自身が有する最大の打込力で釘を被打込材2に打ち込むことができる。
以上、本発明の実施形態に係る釘打機1によれば、打ち込み作業に際して、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合には、ドライバブレード330の打込力が弱められるため、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。また、ピストン下室350内の圧縮空気がエアダンパとして機能することによって、打ち込み開始時から打ち込み終了時(ピストン300がピストンバンパ360に衝突する時)までに、ピストン300の打込エネルギーを小さくすることができる。このため、ピストンバンパ360がピストン300の余剰エネルギーにより与えられる衝撃を抑えることができるため、ピストンバンパ360の耐久性、すなわち釘打機1の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る釘打機1は、釘打機1が被打込材2から受ける反発力により本体100が被打込材2に対して相対的に移動した距離を検出して打込力を制御する。そのため、試し打ちをしてから手動で打込力を制御する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る釘打機1について図面を参照して以下に説明する。第1の実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、被打込材2からの反発力により本体100がプッシュレバー700に対して相対的に移動した距離に基づいて、空気通路510の開閉を制御することにより、戻り空気室500の圧力制御を行う。しかし、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、被打込材2からの反発力により本体100がプッシュレバー700に対して相対的に移動した距離に基づいて、ピストン上室340から戻り空気室500へ流入する圧縮空気の流入抵抗を変化させることで、戻り空気室500の圧力制御を行う。以下に、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段について、詳細に説明する。なお、第1の実施形態に係る釘打機1と同様の構成については、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係る釘打機1の断面図である。本発明の実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、空気通路810と、ピストン上室340から空気通路810を介して戻り空気室500へ流入する際の圧縮空気の流入抵抗を制御する制御弁820と、本体100に対するプッシュレバー700の移動を検出する検出部830とから構成される。
空気通路810は、シリンダ200と戻り空気室500とを連通する通路である。図7に示すように、空気通路810は、流入通路511と、制御通路812と、吐出通路513とから構成される。なお、流入通路511と吐出通路513の構成は、第1の実施形態にかかるものと同様の構成であるから、その詳細な説明を省略する。
制御通路812は、流入通路511を介して流入した圧縮空気が戻り空気室500へ流入する際の、圧縮空気の流入抵抗を制御するための通路である。制御通路812は、打込方向、すなわちピストンの摺動方向に沿って延びる。制御通路812は、一端が流入通路511と接続し、他端が本体100から打込方向に開口する開口部812cを有する。また、制御通路812は、シリンダ200の径内側方向に開口する開口部812dを有し、その開口部812dで吐出通路513と接続している。
制御弁820は、流入通路511からの圧縮空気の流入のみを許容し、制御通路812から流入通路511への圧縮空気の流入を遮断するとともに、流入通路511から流入する圧縮空気の流入抵抗、すなわち流入通路511から制御通路812内への圧縮空気の流入しにくさを制御するものである。制御弁820は、閉塞部材821と、バネ822と、ピン823とから構成される。
閉塞部材821は、流入通路511と制御通路812の接続部に形成された開口部812fの径よりも大きい径を有する球状の部材である。閉塞部材821は、制御通路812内に配置され、バネ822により上向きに付勢されている。閉塞部材821は、バネ822の付勢力により開口部812fに係止されて、制御通路812を閉塞する。
バネ822は、閉塞部材821を上向きに、すなわち開口812fを閉塞するように付勢する部材である。バネ822の一端は、閉塞部材821に当接し、他端はピン823の一端と当接する。
ピン823は、検出部830が検出した本体100に対するプッシュレバー700の相対的な移動量に基づいて、制御通路812内を摺動する部材である。ピン823の一端部は、バネ822と当接する。ピン823の他端部は、制御通路812の開口部812cから本体100の外側へ突出し、検出部830の後述するロッカーアーム831の一端部と当接する。ピン823は、ロッカーアーム831の回動とともに、制御通路812内を摺動し、バネ822が圧縮される長さを変化させる。また、ピン823には、制御通路812の開口部812cから外部への圧縮空気の漏れを防ぐため、シール部材824が設けられている。
検出部830は、本体100に対するプッシュレバー700の移動を検出する機能を有する。検出部830は、ロッカーアーム831と、バネ832とから構成される。
ロッカーアーム831は、中心に回転軸を有する本体部831aと、本体部831aから径方向外側に突出する第1突出部831bと、本体部の第1突出部831bが突出する位置と略対向する位置から径方向外側に突出する第2突出部831cとから構成される。第1突出部831bの下面は、プッシュレバー700と当接し、上面はバネ832の一端部と当接する。また、第2突出部831cの上面は、ピン823の端部と当接する。
バネ832は、一端部が本体100に当接し、他端部がロッカーアーム831の第1突出部831bの上面に当接する。バネ832は、第1突出部831bを打込方向、すなわち下方向に付勢する。
次に、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段による打込力の制御について説明する。
まず、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合の釘打機1の動作について説明する。作業者が釘を打ち込んでいる間、プッシュレバー700は、バネ710の付勢により、被打込材2に当接した状態を維持する。また、被打込材2からの反発力が小さい場合、第1の実施形態と同様に、図2に示すように、ノーズ120は被打込材2に当接し続けるか、または上方へわずかに移動する。このとき、図7に示すように、プッシュレバー700がロッカーアーム831の第1突出部831bをバネ832の付勢力に抗して上方に押圧し続けるため、ロッカーアーム831の第2突出部831cと当接するピン823は、バネ822の付勢力により下死点に位置する。この状態において、バネ822が圧縮されている長さは最も短いため、バネ822が閉塞部材821に与える付勢力は一番小さい。従って、ピストン上室340の圧縮空気が、空気通路810を経由して戻り空気室500へ流入する際の、圧縮空気の流入抵抗が一番小さい。このため、ピストン上室340内の圧縮空気は、空気通路810を介して戻り空気室500へ容易に流入でき、ピストン上室340の圧力は低下し、戻り空気室500の圧力が上昇する。さらに、戻り空気室500から空気孔230を介してピストン下室350に流入する圧縮空気がエアダンパとして機能するため、ドライバブレード330の打込力を弱める。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合であっても、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。
次に、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合の釘打機1の動作について説明する。被打込材2からの反発力が大きい場合、第1の実施形態と同様に、図5に示すように、ノーズ120は被打込材2からの反発力により被打込材2から離れて、反発力が小さい場合よりも大きく上方に移動する。そして、プッシュレバー700は、バネ710の付勢力により被打込材2に当接した状態を維持するため、本体100は、プッシュレバー700に対して相対的の上方へ移動する。このとき、図8に示すように、ロッカーアーム831の第1突出部831bは、バネ832の付勢力により回動し、第2突出部831cがバネ822の付勢力に抗してピン823を上方向に押圧する。第2突出部831cに押圧されたピン823は、制御通路812内を上方向に移動する。これにより、バネ822がピン823により圧縮されて、バネ822が閉塞部材821を付勢する力が強くなる。従って、ピストン上室340の圧縮空気が、空気通路510を経由して戻り空気室500へ流入する際の、圧縮空気の流入抵抗は、反発力が小さい場合よりも大きくなる。このため、ピストン上室340から空気通路510を介して戻り空気室500へ流入する圧縮空気の量が、反発力が小さい場合よりも少なくなり、ピストン上室340の圧力と、戻り空気室500、すなわちピストン下室350との圧力差が大きくなる。従って、戻り空気室500を介してピストン上室340からピストン下室350に流入した圧縮空気は、反発力が小さい場合と比べてエアダンパとしての機能が弱いため、ドライバブレード330の打込力は弱められない。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合には、釘打機1は反発力が小さい場合に比べて大きな打込力で釘を被打込材2に打ち込むことができる。
以上、本発明の実施形態に係る釘打機1によれば、打ち込み作業に際して、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合には、ドライバブレード330の打込力が弱められるため、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。また、ピストン下室350内の圧縮空気がエアダンパとして機能することによって、打ち込み開始時から打ち込み終了時(ピストン300がピストンバンパ360に衝突する時)までに、ピストン300の打込エネルギーを小さくすることができる。このため、ピストンバンパ360がピストン300の余剰エネルギーにより与えられる衝撃を抑えることができるため、ピストンバンパ360の耐久性、すなわち釘打機1の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る釘打機1は、釘打機1が被打込材2から受ける反発力により本体100が被打込材2に対して相対的に移動した距離を検出して打込力を制御する。そのため、試し打ちをしてから手動で打込力を制御する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る釘打機1について図面を参照して以下に説明する。第1の実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、被打込材2からの反発力により本体100がプッシュレバー700に対して相対的に移動した距離に基づいて、空気通路510の開閉を制御することにより、戻り空気室500の圧力制御を行う。しかし、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、被打込材2からの反発力により本体100がプッシュレバー700に対して相対的に移動した距離に基づいて、戻り空気室500の容積を変化させることで、戻り空気室500の圧力制御を行う。以下に、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段について、詳細に説明する。なお、第1の実施形態に係る釘打機1と同様の構成については、同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図9は、本発明の実施形態に係る釘打機1の断面図である。本発明の実施形態に係る釘打機1の戻り空気室500は、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502とから構成される。また、本発明の実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段は、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502とを連通する制御通路910と、本体100に対するプッシュレバー700の移動量に基づき、制御通路910の開閉を制御する制御弁920とから構成される。
第1戻り空気室501は、シリンダ200と本体100とシリンダプレート210とで区画される円筒状の空間の下側に形成される。第1戻り空気室501は、シリンダ200側面に周方向にそれぞれ形成された空気孔220、230を介して、シリンダ200と連通している。空気孔220、230の構成は、実施形態1と同様であるため、その詳細な説明を省略する。また、第1戻り空気室501は、制御通路910と連通するための開口部501aを有する。
第2戻り空気室502は、シリンダ200と本体100とシリンダプレート210とで区画される円筒状の空間の上側、すなわち第1戻り空気室501の上側に設けられ、第1戻り空気室501と制御通路910を介して連通する。
制御通路910は、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502とを連通する通路である。制御通路910は、打込方向、すなわちピストン300の摺動方向に沿って延びる。制御通路910は、図10に示すように、一端が第1戻り空気室501と接続し、他端が本体100から打込方向に開口する開口部910aを有する。また、制御通路910は、シリンダ200の径内側方向に開口する開口部910bを有し、その開口部910bを介して第1戻り空気室501と連通している。また、その開口部910bよりも上側の制御通路910周面の一部は、後述する弁部材921の閉塞部921aにより制御通路910を閉塞するためにテーパ状に形成され、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部911を有する。
制御弁920は、第1戻り空気室501から第2戻り空気室502への圧縮空気の流入を許容、または遮断するものである。制御弁920は、弁部材921と、バネ922とから構成される。
弁部材921は、本体100に対するプッシュレバー700の相対的な移動量に基づいて、制御通路910内を摺動し、制御通路910を閉塞、または開放する部材である。弁部材921の一端部はテーパ状に形成され、小径部911の通路径よりも径が大きい閉塞部921aを有し、他端部は制御通路910の開口部910aから本体100の外側へ突出し、プッシュレバー700と当接する当接部921bを有する。弁部材921の閉塞部921aには、上死点で制御通路910を閉塞するためのシール部材923が設けられている。また、当接部921bには、制御通路910の開口部910aから外部への圧縮空気の漏れを防ぐため、シール部材924が設けられている。
バネ922は、弁部材921を下向きに、すなわち閉塞部921aが小径部911から離れて、制御通路910を開放するように付勢する部材である。バネ922の一端は、弁部材921に当接し、他端は制御通路910の周面に形成された係止部912で係止する。
次に、本実施形態に係る釘打機1の打込力制御手段による打込力の制御について説明する。
まず、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合の釘打機1の動作について説明する。作業者が釘を打ち込んでいる間、プッシュレバー700は、バネ710の付勢により、被打込材2に当接した状態を維持する。また、被打込材2からの反発力が小さい場合、第1の実施形態と同様に、図2に示すように、ノーズ120は被打込材2に当接し続けるか、または上方へわずかに移動する。このとき、図10に示すように、プッシュレバー700が、弁部材921をバネ922の付勢力に抗して上方に押圧し続けることにより、弁部材921の閉塞部921aが小径部911に係止されて、制御通路910を閉塞する。この状態において、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502とは連通していない。従って、ピストン上室340から第1戻り空気室501へ圧縮空気が流入し、ピストン上室340の圧力は低下し、戻り空気室501の圧力が上昇する。さらに、第1戻り空気室501から空気孔230を介してピストン下室350に流入する圧縮空気がエアダンパとして機能するため、ドライバブレード330の打込力を弱める。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合であっても、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。
次に、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合の釘打機1の動作について説明する。被打込材2からの反発力が大きい場合、第1の実施形態と同様に、図5に示すように、ノーズ120は被打込材2からの反発力により被打込材2から離れて、反発力が小さい場合よりも大きく上方に移動する。そして、プッシュレバー700は、バネ710の付勢力により被打込材2に当接した状態を維持するため、本体100は、プッシュレバー700に対して相対的の上方へ移動する。このとき、図11に示すように、弁部材921は、バネ922の付勢力により下死点に移動する。これにより、弁部材921の閉塞部921aは、制御通路910の小径部911から離れ、制御通路910を開放する。そのため、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502とが連通し、反発力が小さい場合と比べて、戻り空気室の容積が大きくなる。従って、ピストン上室340の圧縮空気が、第1戻り空気室501へ流入するとともに、制御通路910を介して第2戻り空気室502へ流入する。そのため、第1戻り空気室501と第2戻り空気室502の圧力は、反発力が小さい場合と比べて小さくなり、ピストン上室340の圧力と、第1戻り空気室501及び第2戻り空気室502の圧力、すなわちピストン下室350の圧力との差が、大きくなる。従って、第1戻り空気室501及び第2戻り空気室502からピストン下室350に流入した圧縮空気は、反発力が小さい場合と比べてエアダンパとしての機能が弱いため、ドライバブレード330の打込力は弱められない。このようにして、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が大きい場合には、釘打機1は反発力が小さい場合に比べて大きな打込力で釘を被打込材2に打ち込むことができる。
以上、本発明の実施形態に係る釘打機1によれば、打ち込み作業に際して、釘打機1が被打込材2から受ける反発力が小さい場合には、ドライバブレード330の打込力が弱められるため、釘が被打込材2に過度に深く打ち込まれることを防ぐことができる。また、ピストン下室350内の圧縮空気がエアダンパとして機能することによって、打ち込み開始時から打ち込み終了時(ピストン300がピストンバンパ360に衝突する時)までに、ピストン300の打込エネルギーを小さくすることができる。このため、ピストンバンパ360がピストン300の余剰エネルギーにより与えられる衝撃を抑えることができるため、ピストンバンパ360の耐久性、すなわち釘打機1の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る釘打機1は、釘打機1が被打込材2から受ける反発力により本体100が被打込材2に対して相対的に移動した距離を検出して打込力を制御する。そのため、試し打ちをしてから手動で打込力を制御する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
第1の実施形態に係る釘打機1は、制御弁520の弁部材521が空気通路510を開閉することにより、ピストン下室350に送り込む圧縮空気の量を制御し、打込力を制御する方法を説明したが、弁部材521によるその他の動作で打込力を制御する方法について説明する。
釘の打ち込みの際に、エアプラグ410を介して釘打機1に供給される圧縮空気の圧力が過度に大きい場合、シリンダ200の開口から流入する圧縮空気によって、弁部材521のフランジ部521aの上面に過大な圧力が加わる。この圧力により、弁部材521の当接部521bはプッシュレバー700を下方に押圧する。押圧されたプッシュレバー700は図5に示す被打込材2から垂直抗力を受け、逆に弁部材521を介して本体100を上方へ移動させる。本体100が上方へ移動することによって、結果的にドライバブレード330の下死点が被打込材2から離れるため、釘が被打込材2へ深く打ち込まれることを防ぐことができる。
なお、以上説明した実施形態に係る釘打機1において、被打込材、止具、又は仕様する圧縮空気等に応じて、空気通路510に繋がるシリンダ200の開口部511aの開口面積を任意に調整したり、閉塞部材541、バネ542、弁部材521を選定したりすることで、流入抵抗及び流入速度を調整し、エアダンパの効力を調整するようにしてもよい。例えば、弁部材521のフランジ部521aは球状又はテーパ状でもよい。
また、上記実施形態において、空気通路510に設けられた閉塞部材541を球形として説明したが、空気通路510を塞ぐ形状であればよく、ウエハ状、テーパ状等にしてもよい。
また、上記実施形態において、釘のみを止具とする釘打機1について説明したが、釘打機1に限らず、例えばステープル等を止具とする打込機にも同様に用いることができる。
また、上記実施形態において、空気通路510は、空気孔220と、戻り空気室500とを連通可能に設けられている。しかし、空気通路510は、戻り空気室500と連通せずに、空気孔230に接続して、圧縮空気を直接ピストン下室350に案内してもよい。
なお、上記実施形態において、メインバルブとしてヘッドバルブ430を有する釘打機1について説明したが、メインバルブとしてスリーブバルブなどの異なる方式のバルブを採用可能であることはもちろんである。
1 釘打機
100 本体
101 把持部
110 エキゾーストカバー
111 排気通路
120 ノーズ
121 接続部
122 管状部
123 射出通路
124 接続部
200 シリンダ
210 シリンダプレート
220 空気孔
230 空気孔
240 逆止弁
300 ピストン
310 大径部
320 小径部
330 ドライバブレード
340 ピストン上室
350 ピストン下室
360 ピストンバンパ
410 エアプラグ
420 蓄圧室
430 ヘッドバルブ
431 下部材
431a フランジ部
432 上部材
440 ヘッドバルブスプリング
450 ヘッドバルブ上室
460 トリガ
461 トリガアーム
470 トリガバルブ
471 プランジャ
471a フランジ部
472 バルブピストン
473 スプリング
474 バルブピストン下室
480(480a、480b) 空気通路
500 戻り空気室
501 第1戻り空気室
502 第2戻り空気室
510 空気通路
511 流入通路
511a 開口部
512 制御通路
512a 第1の制御通路
512b 第2の制御通路
512c 開口部
512d 開口部
512e 小径部
513 吐出通路
520 制御弁
521 弁部材
521a フランジ部
521b 当接部
522 バネ
523 シール部材
530 仕切板
540 逆止弁
541 閉塞部材
542 バネ
610 マガジン
620 フィーダ
700 プッシュレバー
710 バネ
810 空気通路
812 制御通路
812c 開口部
812d 開口部
812f 開口部
820 制御弁
821 閉塞部材
822 バネ
823 ピン
824 シール部材
830 検出部
831 ロッカーアーム
831a 本体部
831b 第1突出部
831c 第2突出部
832 バネ
910 制御通路
910a 開口部
911 小径部
912 係止部
920 制御弁
921 弁部材
922 バネ
923 シール部材
924 シール部材
2 被打込材

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
    前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
    前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
    トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
    前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
    前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
    前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
    前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
    を備え
    前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、圧縮空気が前記ピストン上室から逆止弁を介して前記戻り空気室へ流入することを許容または遮断する制御弁を備える、
    ことを特徴とする空気打込機。
  2. 前記戻り空気室は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有する制御通路を介して前記ピストン上室と連通し、
    前記制御弁は、
    前記制御通路内を打込方向に沿って摺動し、一端部は、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する弁部材と、
    前記弁部材の前記一端部を打込方向に付勢して、前記一端部を前記小径部に係止させる第2の弾性部材と、を備え、
    前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離が所定の距離よりも小さい場合、前記プッシュレバーは、前記弁部材の他端部を前記弾性部材の付勢力に抗して打込方向と反対方向に押圧し、前記弁部材の前記一端部を前記小径部から離す、
    ことを特徴とする請求項に記載の空気打込機。
  3. ハウジングと、
    前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
    前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
    前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
    トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
    前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
    前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
    前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
    前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
    を備え、
    前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ピストン上室からの圧縮空気の流入抵抗を制御する制御弁を備え、
    前記戻り空気室は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有する制御通路を介して前記ピストン上室と連通し、
    前記制御弁は、
    前記制御通路内に配置され、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する閉塞部材と、
    前記閉塞部材を打込方向と反対方向に付勢して、前記閉塞部材を前記小径部に係止させる第2の弾性部材と、
    一端部が、前記弾性部材の前記閉塞部材と当接する端部と反対側の端部に当接して、打込方向に付勢されるピンと、
    前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ピンを前記制御通路内で打込方向に沿って移動させる移動手段と、を備える、
    ことを特徴とする空気打込機。
  4. 前記移動手段は、一端部は、前記ピンの他端部を打込方向と反対方向に押圧し、他端部は、一端が前記ハウジングに固定された第3の弾性部材と当接して打込方向に付勢され、かつ前記プッシュレバーと当接して打込方向と反対方向に押圧され、両端部の間に位置する回転軸を中心として回動可能なロッカーアームを備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の空気打込機。
  5. ハウジングと、
    前記ハウジング内に備えられたシリンダと、
    前記シリンダ内で第1の位置と第2の位置との間で往復動し、前記シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに分割するピストンと、
    前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるための圧縮空気を蓄積する蓄圧室と、
    トリガの操作により、前記蓄圧室に蓄えられた前記圧縮空気を前記ピストン上室に送り込み、前記ピストンを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるメインバルブと、
    前記ピストンの前記第2の位置における前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通し、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際に、前記ピストン上室から供給される圧縮空気を蓄積する戻り空気室と、
    前記ハウジングに第1の弾性部材を介して接続され、該第1の弾性部材に付勢されて前記被打込材に当接するプッシュレバーと、
    前記ピストンに固定され、止具を打撃して被打込材に打ち込むドライバブレードと、
    前記止具の打ち込み時に、前記ハウジングが前記被打込材からの反発力を受け、前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する力を制御する打込力制御手段と、
    を備え、
    前記戻り空気室は、前記ピストン上室及び前記ピストン下室と連通する第1の戻り空気室と、制御通路を介して該第1の戻り空気室と連通する第2の戻り空気室とから構成され、
    前記打込力制御手段は、前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離に基づいて、前記制御通路の開閉を制御する制御弁を備える、
    ことを特徴とする空打込機。
  6. 前記制御通路は、打込方向に沿って延び、通路径が他の部分の通路径よりも小さい小径部を有
    前記制御弁は、
    前記制御通路内を打込方向に沿って摺動し、一端部は、前記小径部の通路径よりも大きい径を有し、前記小径部に係止されている状態で前記制御通路を閉塞する弁部材と、
    一端部が前記ハウジングに固定され、他端部が前記弁部材に当接して、前記弁部材を打込方向に付勢する第2の弾性部材と、を備え、
    前記ハウジングが前記プッシュレバーに対して相対的に移動した距離が所定の距離よりも小さい場合、前記プッシュレバーは、前記弁部材の他端部を前記第2の弾性部材の付勢力に抗して打込方向と反対方向に押圧して、前記弁部材の前記一端部を前記小径部に係止させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の空気打込機。
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