JP2001105337A - ねじ締め機 - Google Patents

ねじ締め機

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JP2001105337A
JP2001105337A JP28339099A JP28339099A JP2001105337A JP 2001105337 A JP2001105337 A JP 2001105337A JP 28339099 A JP28339099 A JP 28339099A JP 28339099 A JP28339099 A JP 28339099A JP 2001105337 A JP2001105337 A JP 2001105337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンとエアモータを備え、ピストンによ
りねじをねじ締め込み材に押し付けつつ、エアモータに
より回転させてねじを締め込む構成としたねじ締め機に
おいて、従来ピストンの下動による反力によりねじ締め
機は大きな反動を受け、このために正確なねじ締めが困
難であった。本発明ではこの反動を低減することを目的
とする。 【解決手段】 圧縮エアによりねじ締め込み方向に移動
してねじをねじ締め込み材に押し付けるピストン11
と、該ピストン11を内装する第1シリンダ10と、圧
縮エアにより回転してねじSを締め込み方向に回転させ
るエアモータ21と、該エアモータ21を反ねじ締め込
み方向に移動可能に内装する第2シリンダ20を備え、
第1シリンダ10の上室10Uと第2シリンダ20の下
室20Dを連通して共通エア室40とし、該供給エア室
40に供給した圧縮エアにより、ピストン11をねじ締
め込み方向に移動させるとともに、エアモータ21を反
ねじ締め込み方向に移動させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ねじ(主として
タッピングスクリュ)をねじ締め込み材に押し付けつつ
回転させて締め込む圧縮エア式のねじ締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のねじ締め機は、例えば特開平6
−8150号公報に開示されているように、圧縮エアに
よりピストンを下動方向に作動させてねじの頭部をねじ
締め込み方向に押し付けつつ、エアモータの回転により
このねじを回転して締め込む構成となっている。このね
じ締め機によれば、使用者がねじ締め機を介してねじを
大きな力でねじ締め込み方向に押し付ける必要がないの
で、楽にねじ締め作業を行うことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ねじ締め機では、ピストンが下動してねじがねじ締め込
み材に突き立てられた時(押し付け開始時)の反動によ
って、ねじ締め機自体が反ねじ締め方向に持ち上げられ
てしまい、その結果正確なねじ締めが困難な場合があっ
た。そこで、本発明では、ねじ打撃時の反動の少ないね
じ締め機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は前記
各請求項に記載した構成のねじ締め機とした。請求項1
記載のねじ締め機によれば、第1シリンダの上室と第2
シリンダの下室が連通されているので、第1シリンダの
上室に圧縮エアを供給すると、ピストンがねじ締め込み
方向に移動するとともに、エアモータが反ねじ締め込み
方向に移動する。このように、第1シリンダの上室(第
2シリンダの下室)に供給した圧縮エアが、ピストンと
エアモータを相互に反対方向に移動させる力として消費
されるので、ねじ締め機自体を反ねじ締め込み方向に移
動させる力は発生せず、従ってねじ押し付け時における
反動(ねじ締め機の反ねじ締め込み方向への移動)を大
幅に低減させることができ、これにより正確なねじ締め
作業を行うことができるようになる。
【0005】請求項2記載のねじ締め機によれば、共通
エア室に供給された圧縮エアによりピストンが下動する
と共に、エアモータが反ねじ締め込み方向に移動する。
エアモータは反ねじ締め込み方向に一定距離移動する
と、上記共通エア室に供給された圧縮エアにより回転し
始める。このように、エアモータの反ねじ締め込み方向
への移動と回転が共に共通エア室に供給された圧縮エア
によりなされるので、上記作用効果に加えて圧縮エアを
効率よく利用することができ、従ってそのためのエア回
路を単純化することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図6に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るね
じ締め機1を示している。このねじ締め機1は、本体2
と、本体2の中程から側方へ突き出し状に設けたハンド
ル部3と、ハンドル部3の基部に組み込んだトリガバル
ブ50を備えている。本体2の本体ケース2a内は、隔
壁4により上下に区画されている。但し、隔壁4の中央
には連通孔4aが形成されており、この連通孔4aを経
て隔壁4の上側と下側は連通されている。本体ケース2
aの上端には、ヘッドカバー29が取り付けられてい
る。隔壁4の下側には第1シリンダ10が内装され、こ
の第1シリンダ10にはピストン11が内装されてい
る。一方、隔壁4の上側には第2シリンダ20が内装さ
れ、この第2シリンダ20にはエアモータ21が内装さ
れている。
【0007】先ず、第1シリンダ10は、本体ケース2
aの先端側(図示下端側)に内装されている。この第1
シリンダ10は、軸方向(図示上下方向)に移動不能に
固定されている。ピストン11の下面中心には、作動軸
12がその軸回りに回転可能且つ軸方向には移動しない
ように取り付けられている。すなわち、この作動軸12
の上端側は、ピストン11の中心に設けた軸受け筒体部
11dに挿入されて回転可能に支持される一方、該軸受
け筒体部11dの奥部に装着した鋼球11c〜11cに
より抜け止めがなされている。鋼球11c〜11cは、
ピストン11の軸心側に装着した保持リング11fによ
り、作動軸12に係合する位置に固定されている。この
作動軸12は下方に延びて、本体ケース2aの先端面中
心に取り付けた案内スリーブ13内に入り込んでいる。
この作動軸12の先端にドライバビット14が着脱可能
に装着されている。
【0008】ピストン11と作動軸12の中心には、そ
れぞれエアモータ21のモータ軸26を挿通するための
挿通孔11g、連結孔12aが同軸且つ連続して形成さ
れている。ピストン11の挿通孔11gは一定径を有す
る通常の円形孔に形成されているが、作動軸12の連結
孔12aは六角孔に形成されている。この連結孔12a
には、同じくモータ軸26を挿通可能な円形の逃がし孔
12bが同軸且つ連続して形成されている。この逃がし
孔12bは、作動軸12のほぼ先端部付近にまで至って
いる。モータ軸26は、そのほぼ全長にわたって断面六
角形に形成されている。このため、作動軸12とモータ
軸26は軸方向へは相互に移動可能であるが、回転につ
いては一体化されている(スプライン結合)。モータ軸
26と作動軸12は、連結孔12aにモータ軸26を挿
通させた状態を維持する範囲で軸方向へ相互に移動す
る。すなわち、作動軸12の連結孔12aからモータ軸
26が完全に抜け出ることはない。従って、モータ軸2
6と作動軸12は回転について常時一体化されている。
【0009】次に、本実施形態の場合、本体ケース2a
の内面20a及び該内面20aに取り付けた円筒形状の
ライナー5が第2シリンダ20を構成している。ライナ
ー5の内面には段差部5aが形成されており、図示する
ようにその内径は段差部5aよりも上側の方が大径に形
成されている。この第2シリンダ20に内装されたエア
モータ21自体は、従来構成のものに比して特に変更を
要しないが、以下簡単に説明すると、このエアモータ2
1は円筒形状のモータケース22と、該モータケース2
2の中心を軸受け23a,23bを介して回転可能に支
持したフィン軸23と、該フィン軸23に対して偏心し
て取り付けた偏心リング24と、該偏心リング24内に
おいて径方向に移動可能に取り付けた複数のフィン25
〜25と、フィン軸23と前記モータ軸26との間に介
装した減速装置27を有している。モータケース22に
設けたエア供給口22aを経て、該モータケース22内
に圧縮エアが供給されると、これが各フィン25に順次
受けられてフィン軸23が回転し続ける。フィン軸23
の回転は、遊星ギヤを主体とする減速装置27を経てモ
ータ軸26に伝達される。モータ軸26が回転すると、
前記したように作動軸12が回転するので、ドライバビ
ット14にセットしたねじSがねじ締め込み方向に回転
して締め込まれる。
【0010】一方、フィン軸23が偏心リング24内で
回転することにより各フィン25は順次径方向に往復動
し、これにより圧縮エアが排気口22bを経てモータケ
ース22の外部に排気される。モータケース22の排気
口22bから排気された圧縮エアは、本体ケース2aに
設けた排気路2cを経てモータ停止バルブ30に供給さ
れる。モータ停止バルブ30は、本体ケース2aに一体
形成したシリンダ31と、該シリンダ31に内装したバ
ルブ本体32を備えている。排気路2cを経て供給され
た圧縮エアは、バルブ上室30aに流入し、これにより
バルブ本体32が下動した状態に維持される。バルブ上
室30aに流入した圧縮エアは、排気口30b、前記第
1シリンダ10の周囲に設けた円環形状の排気路18、
排気路57、トリガバルブ50及び排気路3aを経て、
該ハンドル部3の先端(図示省略)から大気に放出され
る。このように、バルブ本体32が下動してバルブ上室
30aと排気口30bが連通した状態では、エアモータ
21の排気がなされるので、該エアモータ21は回転し
続ける。一方、図3に示すようにバルブ本体32が上動
すると、バルブ上室30aと排気口30bが遮断される
ので排気がなされず、従ってエアモータ21は停止し、
若しくは停止した状態に維持される。バルブ本体32が
上動するための条件(エアモータ21が停止するための
条件)については後述する。
【0011】次に、図2及び図3に示すようにモータケ
ース22の下面と隔壁4との間が第2シリンダ20のピ
ストン下室20Dであり、ピストン11と隔壁4との間
が第1シリンダ10のピストン上室10Uとなってい
る。ピストン下室20Dとピストン上室10Uは連通孔
4aを経て連通されており、該両室20D,10Uによ
り共通エア室40が形成されている。後述するトリガバ
ルブ50及び給気口19を経て共通エア室40に圧縮エ
アが供給されると、ピストン11が下動する一方、エア
モータ21が反対方向に移動(上動)する。エアモータ
21の上面とヘッドカバー29との間には、圧縮ばね2
8が介装されている。従って、エアモータ21の上動
は、この圧縮ばね28に抗してなされる。ヘッドカバー
29の底面中心には通気孔29aが形成され、又その周
囲には衝撃吸収用のダンパー29bが取り付けられてい
る。
【0012】エアモータ21が上動して、モータケース
22の下端に取り付けたシールリング22cが、ライナ
ー5の内周面に形成した段差部5aよりも上側に至る
と、ピストン下室20Dと前記エア供給口22aがモー
タケース22の周囲を経て連通される。このため、エア
モータ21は、共通エア室40に圧縮エアが供給されて
シールリング22cが段差部5aを通過するまで上動し
た後、回転し始める。エアモータ21が上動すると、モ
ータ軸26が作動軸12に対して抜け出る方向に移動す
る。しかしながら、前記したようにモータ軸26は、作
動軸12の連結孔12aに対して常時挿入された状態に
維持されて、完全に抜け出ることはないので、エアモー
タ21の回転は常時作動軸12に伝達される。
【0013】一方、共通エア室40に圧縮エアが供給さ
れてピストン11が下動すると、作動軸12が下動して
ドライバビット14がねじSの頭部に当接する。この段
階の状態が図2に示されている。ドライバビット14が
ねじSの頭部に当接した後、ピストン11が更に下動す
ることにより該ねじSが図示省略したねじ送り装置から
離脱され、然る後、このねじSの先端部がねじ締め込み
材Wに押し付けられる。一方、この段階で、上記したよ
うにエアモータ21のシールリング22cが段差部5a
を通過してエアモータ21が回転し始める。従って、以
後ねじSは、ねじ締め込み材Wに押し付けられつつ回転
し始めて締め込まれていく。
【0014】次に、上記ピストン11の下動過程におい
て、ピストン11に取り付けた上下2個のシールリング
11a,11bのうち上側のシールリング11aが、第
1シリンダ10に設けたエア孔10aを通過すると、こ
のエア孔10aを経てピストン上室10Uからリターン
エア室15に圧縮エアが流入する。なお、エア孔10a
は、逆止弁機能を有しているので、一旦リターンエア室
15に流入した圧縮エアがピストン上室10Uに逆流す
ることはない。リターンエア室15は、エア通路16を
経てピストン下室10Dに連通されている。従って、こ
の段階からピストン下室10Dに圧縮エアが供給され
る。
【0015】第1シリンダ10の下端部には、ダンパー
17が取り付けられている。ピストン下室10Dは、常
時にはこのダンパー17の内周側及び案内スリーブ13
の内周側を経て大気に連通されている。しかしながら、
ピストン11が下動端の手前に至ると、軸受け筒体部1
1dがダンパー17の内周側に押し込まれて、ピストン
下室10Dが大気から遮断される。従って、この段階で
ピストン下室10Dに、リターンエア室15から供給さ
れた圧縮エアが蓄積する。後述するように共通エア室4
0が大気開放されると、ピストン11が上記ピストン下
室10Dに蓄積した圧縮エアにより上動する。
【0016】又、ピストン11の下動過程において、上
側のシールリング11aが上記エア孔10aを通過し、
更に該エア孔10aの下側に設けたバルブ孔10bを通
過すると、ピストン11は下動端に至り、この段階でピ
ストン上室10Uの圧縮エアが該バルブ孔10b、エア
通路2dを経てバルブ下室30cに流入する。バルブ本
体32の、バルブ下室30c側の受圧面積はバルブ上室
30a側の受圧面積よりも大きく設定されているので、
バルブ下室30cに圧縮エアが流入するとバルブ本体3
2は上動する。バルブ本体32が上動すると、前記した
ようにバルブ上室30aと排気口30bが遮断されるの
で、エアモータ21が停止する。この段階の状態が図3
に示されている。
【0017】このように、ピストン11が下動端に至る
と、ピストン下室10Dに圧縮エアが蓄積されるととも
に、エアモータ21が停止し、この段階でねじSがねじ
締め込み材Wに完全に締め込まれた状態となる。なお、
案内スリーブ13の先端には、締め込み深さ調整ブロッ
ク13aが装着されている。この締め込み深さ調整ブロ
ック13aの装着位置(案内スリーブ13に対する軸方
向の位置)を調節することによりねじSの締め込み深さ
を調整することができる。
【0018】こうしてねじ締めが完了した後、トリガバ
ルブ50の操作により共通エア室40が(ピストン上室
10U及びピストン下室20D)が大気開放されると、
前記したようにピストン11が上動するとともに、エア
モータ21が圧縮ばね28により下動し、以上で初期状
態に復帰する。なお、ピストン11が上動する一方、エ
アモータ21が下動するので、モータ軸26が作動軸1
2の逃がし孔12bの最も奥部にまで進入した状態に復
帰する。又、ピストン11が上動すると、ピストン下室
10Dがダンパー17の内周側及び案内スリーブ13の
内周側を経て大気開放されるので、モーター停止バルブ
30のバルブ下室30cがバルブ孔10b及びエア通路
2dを経て大気開放される。又、バルブ上室30aもピ
ストン下室20Dが大気開放されることにより排気路2
cを経て大気開放される。従って、バルブ本体32は何
ら拘束を受けない状態(フリー状態)となる。
【0019】次に、ハンドル部3の基部付近には、トリ
ガ60が支軸60aを中心にして上下に回動可能に設け
られている。このトリガ60の後方(図示上方)にトリ
ガバルブ50が配置されている。このトリガバルブ50
は、図6に示すようにハンドル部3の基部に固定したバ
ルブ枠51と、該バルブ枠51に軸方向移動可能に支持
したステム52と、バルブ本体53を有している。
【0020】先ず、バルブ枠51の内周側にバルブ本体
53が移動可能に支持され、このバルブ本体53の内周
側とバルブ枠51との間を掛け渡すようにしてステム5
2が移動可能に支持されている。ステム52とバルブ本
体53との間には、圧縮ばね54が介装されているた
め、ステム52は図示下方(オフ方向)に付勢されてい
る。又、バルブ枠51とバルブ本体53との間にも圧縮
ばね55が介装されているため、バルブ本体53は上動
方向に付勢されている。なお、バルブ枠51は移動しな
い。
【0021】トリガ60を引き操作しない状態(図1、
図4、図6に示す状態)では、ステム52が図示上方
(オン方向)に押し込まれないので、該ステム52は圧
縮ばね54により下端のオフ位置に保持されている。こ
の状態では、ステム52に取り付けた下側のシールリン
グ52aによりバルブ枠51の内周側が大気から遮断さ
れる一方、ステム52の上側のシールリング52bがバ
ルブ本体53の内周側から外れているので、該バルブ本
体53の内周側とバルブ枠51の内周側が連通した状態
となっている。
【0022】バルブ本体53の上面は、ハンドル部3内
に設けた蓄圧室Aに露出されており、その中心には通気
孔53aが形成されている。蓄圧室Aには、ハンドル部
3の先端に接続したエアホース(図示省略)を介してエ
ア源から圧縮エアが常時供給されている。このため、通
気孔53aを経てバルブ本体53の内周側ひいてはバル
ブ枠51の内周側には蓄圧室Aから圧縮エアが供給され
ている。バルブ本体53の上面と下面との受圧面積差及
び圧縮ばね55の付勢力により、バルブ本体53は上動
端に保持されている。この状態が図6に示されている。
この状態では、バルブ本体53に取り付けた開閉リング
53bが閉じられて、バルブ本体53の外周側が蓄圧室
Aから遮断される。このため、給気路56及び前記給気
口19を経て共通エア室40に圧縮エアは供給されない
(ねじ締め機の非作動状態)。又、図6に示す状態で
は、給気路56がバルブ本体53の外周側に連通されて
いる。バルブ本体53の外周側は排気路3aを経て常時
大気に連通されている。このため、共通エア室40は、
給気路56、バルブ本体53の外周側及び排気路3aを
経て大気開放されている。
【0023】トリガ60を図示上方へ引き操作すると、
ステム52が圧縮ばね54に抗して上動するため、該ス
テム52の下側のシールリング52aがバルブ枠51か
ら外れるとともに、上側のシールリング52bがバルブ
本体53の内周側にはまり込む。このため、バルブ枠5
1とバルブ本体53との間の空間部が、バルブ本体53
の内周側ひいては蓄圧室Aから遮断されるとともに、大
気開放される。バルブ枠51とバルブ本体53との間の
空間部が大気開放されると、該バルブ本体53の上面に
未だ作用する蓄圧室Aの空気圧により該バルブ本体53
が圧縮ばね55に抗して下動し、これにより開閉リング
53bが開かれる。この状態が図2及び図3に示されて
いる。
【0024】バルブ本体53が下動して開閉リング53
bが開かれると、給気路56と排気路57が遮断される
一方、給気路56が蓄圧室Aに連通されるため、給気路
56及び給気口19を経て共通エア室40に圧縮エアが
供給される。これにより、前記したようにピストン11
が下動し、且つエアモータ21が上動・回転してねじ締
めが開始される。なお、排気路57は、バルブ本体53
の外周側及び排気路3aを経て常時大気に開放されてい
る。
【0025】次に、本実施形態のねじ締め機1は、増し
締め機能(締め直し機能)を備えている。この増し締め
機能は、図4に示すように途中まで締め込まれて未だそ
の頭部がねじ締め込み材Wから突き出した状態のねじS
を、頭部がねじ締め込み材Wから飛び出さない状態まで
締め込む機能をいう。上記したようにピストン11が下
動端に至ってねじSが完全に締め込まれ、且つトリガ6
0が依然として引き操作されている状態では、図3に示
すようにドライバビット14の先端が締め込み深さ調整
ブロック13aから僅かに突き出した状態(若しくはほ
ぼ一致した状態)となっている。また、ピストン11が
下動端に至っていることから、モータ停止バルブ30の
バルブ下室30cに圧縮エアが供給され、これによりバ
ルブ本体32が上動して排気路2cが遮断され、従って
エアモータ21は停止した状態となっている。
【0026】このようにピストン11が下動端に至り、
エアモータ21が停止し、且つトリガ60を引き操作し
た状態のまま、図4に示すようにドライバビット14の
先端部をねじ締め途中のねじSの頭部にセットする。然
る後、当該ねじ締め機1をねじ締め込み方向に押し付け
る。この押し付け操作は、ピストン上室10U(共通エ
ア室40)の空気圧に抗してなされる。この押し付け操
作により、ドライバビット14ひいてはピストン11が
第1シリンダ10内を相対的に上動する。図4及び図5
に示すようにピストン11の上動に伴って上側のシール
リング11aがバルブ孔10bよりも上側に至り、下側
のシールリング11bがバルブ孔10bよりも依然とし
て下側に位置する状態になると、バルブ孔10bがピス
トン上室10U及びピストン下室10Dの双方から遮断
された状態となる。なお、この段階で、ピストン上室1
0U及びピストン下室10Dには、それぞれ圧縮エアが
供給された状態となっている。
【0027】ここで、上記上側のシールリング11aと
下側のシールリング11bの間においてピストン11の
外周面には、通気孔11eが形成されている。この通気
孔11eは図示するようにバルブ孔10b及びエア通路
2dを経てモータ停止バルブ30のバルブ下室30cに
連通している。一方、この通気孔11eは、ピストン1
1の内周側と保持リング11fの先端側との間の隙間及
び鋼球11c〜11cを保持する保持孔を経て軸受け筒
体部11dの内周側すなわち軸受け筒体部11dと作動
軸12との間の隙間に連通している。軸受け筒体部11
dと作動軸12との間の隙間は、この段階ではピストン
下室10Dから遮断され、且つダンパ17及び案内スリ
ーブ13の内周側を経て大気に連通している。以上のこ
とから、当該ねじ締め機1の押し付け操作によりピスト
ン11が適当な距離だけ上動して、第1シリンダ10の
バルブ孔10bの上側に上側のシールリング11aが位
置し、下側に下側のシールリング11bが位置する状態
となると、トリガバルブ50がオン状態のまま(トリガ
60を引き操作したまま)モータ停止バルブ30のバル
ブ下室30cが大気開放される。
【0028】一方、この段階でトリガバルブ50がオン
状態であることにより、共通エア室40、エアモータ2
1及び排気路2cを経てバルブ上室30aには圧縮エア
が供給されている。このため、バルブ下室30cが大気
開放されるとバルブ本体32が下動する。図4及び図5
はこの状態を示している。バルブ本体32が下動する
と、バルブ上室30aが排気口30b、排気路18、排
気路57、トリガバルブ50及び排気路3aを経て大気
に連通される。バルブ上室30aが大気に連通される
と、エアモータ21の排気がなされる状態となるので、
エアモータ21は共通エア室40に供給される圧縮エア
により再度回転し始め、これによりねじSが増し締めさ
れる。
【0029】増し締めされたねじSが完全に締め込まれ
ると、ピストン11が下動端に至るので、前記通常のね
じ締め動作と同様トリガ60の引き操作を解除すると、
ピストン11がリターンエア室15からピストン下室1
0Dに供給される圧縮エアにより上動し、以上で当該ね
じ締め機1が初期状態に復帰する。
【0030】以上のように構成したねじ締め機1によれ
ば、第1シリンダ10のピストン上室10Uと第2シリ
ンダ20のピストン下室20Dが連通されて共通エア室
40とされているため、トリガ60の引き操作によりト
リガバルブ50をオンして、共通エア室40に圧縮エア
を供給すると、ピストン11が下動するとともに、作動
軸12を回転させるためのエアモータ21がピストン1
1とは反対方向に移動(上動)する。このことから、ピ
ストン11を下動させる反力として発生する、当該ねじ
締め機1を上方へ持ち上げるための力は、エアモータ2
1を上動させるために消費され、従って当該ねじ締め機
1に持ち上げる方向(反ねじ締め方向)の反動は大幅に
低減される。
【0031】すなわち、仮にエアモータが反ねじ締め方
向に移動しない構成であった場合には、共通エア室40
に供給された圧縮エアがエアモータの下面と隔壁4の下
面に作用し、これが当該ねじ締め機1を反ねじ締め方向
に押し上げる力となって使用者は大きな反動を受ける。
しかしながら、例示した構成によれば、共通エア室40
に供給された圧縮エアによりエアモータ21が上動する
ので、該エアモータ21の下面に作用した圧縮エアはね
じ締め機1を押し上げる力としては作用しない。このよ
うに、使用者は、ねじ押し付け時に反動を受けることが
ないので、正確なねじ締め作業を行うことができるよう
になる。
【0032】又、共通エア室40に供給された圧縮エア
により、ピストン11が下動するとともに、エアモータ
21が反ねじ締め込み方向に移動する。しかも、エアモ
ータ21は反ねじ締め込み方向に一定距離移動した後
(シールリング22cがライナー5の段差部5aを通過
した)、同じく共通エア室40に供給された圧縮エアに
より回転し始める。このように、エアモータ21は共に
共通エア室40に供給された圧縮エアにより反ねじ締め
込み方向に移動するとともに回転するので、エアモータ
21を反ねじ締め込み方向に移動させるために別途エア
回路を設定する必要はなく、これによりエア回路を複雑
にすることなく、上記作用効果を得ることができる。
【0033】以上説明した実施形態には、種々変更を加
えることができる。例えば、エアモータ21は、共通エ
ア室40に供給された圧縮エアにより反ねじ締め込み方
向に移動するとともに回転する構成を例示したが、共通
エア室40とは別のエア通路を経て供給する圧縮エアに
より回転させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、ねじ締め機
の主として本体部の内部構造を示す側面図である。本図
は、トリガを引き操作しない非作動状態を示している。
【図2】同じくねじ締め機の内部構造を示す側面図であ
る。本図は、トリガを引き操作されて、ピストンが途中
まで下動した段階を示している。この段階では、エアモ
ーターは上動のみし未だ回転し始めていない。
【図3】同じく、ねじ締め機の内部構造を示す側面図で
ある。本図は、ピストンが下動端に至り、ねじ締めが完
了した段階を示している。この段階で、モータ停止バル
ブのバルブ本体が上動してエアモータの回転が停止す
る。
【図4】同じく、ねじ締め機の内部構造を示す側面図で
ある。本図は、増し締め時の状態を示している。図3に
示す状態と比較すると、本図に示す状態は、ピストンが
僅かに上動側に変位して、モータ停止バルブのバルブ本
体が下動し、従ってエアモータが回転している点で異な
っている。
【図5】増し締め時におけるピストン周辺の内部構造を
示す側面図である。
【図6】非作動時におけるピストン及びトリガバルブ周
辺の内部構造を示す側面図である。
【符号の説明】
S…ねじ、W…ねじ締め込み材、A…蓄圧室 1…ねじ締め機 2…本体、3…ハンドル部 10…第1シリンダ 11…ピストン 12…作動軸 20…第2シリンダ 21…エアモータ、26…モータ軸 30…モータ停止バルブ 40…共通エア室 50…トリガバルブ、52…ステム、53…バルブ本体 60…トリガ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮エアによりねじ締め込み方向に移動
    してねじをねじ締め込み材に押し付けるピストンと、該
    ピストンを内装する第1シリンダと、圧縮エアにより回
    転して前記ねじを締め込み方向に回転させるエアモータ
    と、該エアモータを反ねじ締め込み方向に移動可能に内
    装する第2シリンダを備え、前記第1シリンダの上室と
    前記第2シリンダの下室を連通して共通エア室とし、該
    供給エア室に供給した圧縮エアにより、前記ピストンを
    ねじ締め込み方向に移動させるとともに、前記エアモー
    タを反ねじ締め込み方向に移動させる構成としたねじ締
    め機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のねじ締め機であって、エ
    アモータは、共通エア室に供給した圧縮エアにより反ね
    じ締め込み方向に一定距離移動した後、該圧縮エアによ
    り回転し始める構成としたねじ締め機。
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