JP3187664B2 - インパクトレンチリミッタ - Google Patents

インパクトレンチリミッタ

Info

Publication number
JP3187664B2
JP3187664B2 JP21373394A JP21373394A JP3187664B2 JP 3187664 B2 JP3187664 B2 JP 3187664B2 JP 21373394 A JP21373394 A JP 21373394A JP 21373394 A JP21373394 A JP 21373394A JP 3187664 B2 JP3187664 B2 JP 3187664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact wrench
clutch plate
limiter
screw
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21373394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0871933A (ja
Inventor
洋 辻
相川省三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohnichi Mfg Co Ltd
Original Assignee
Tohnichi Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohnichi Mfg Co Ltd filed Critical Tohnichi Mfg Co Ltd
Priority to JP21373394A priority Critical patent/JP3187664B2/ja
Publication of JPH0871933A publication Critical patent/JPH0871933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3187664B2 publication Critical patent/JP3187664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に大型ねじの締付け
及び取外しを行なうに使用する高トルクのインパクトレ
ンチに用いるインパクトレンチリミッタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えばバス、トラックなどのタイヤホイ
ールを車軸に取付けるために使用されている取付ねじの
サイズは、一般的に大型のものであって、これら大型サ
イズのねじの締付け又は取外しに使用する工具として
は、インパクトレンチが使用されている。
【0003】またそのバス、トラック等のタイヤホイー
ルを取付け又は取外しを行なうためのねじ廻し作業のた
めに使用するインパクトレンチの大きさ(強度)選定
は、特にそのタイヤホイールを締着している取付ねじの
錆付きなどを考慮すると、その取付ねじの大きさ(サイ
ズ)に対し、1〜2ランク上位のトルク強度を有する大
型インパクトレンチを選択使用することが作業上有効で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記大型ね
じサイズに対して1〜2ランク上位機種である大型イン
パクトレンチを使用することは、上記したように、錆付
いたねじの取外し作業時においては、有利であるが、そ
の上位機種の大型インパクトレンチで上記サイズの取付
ねじの締付けを行なうと、そのインパクトレンチのトル
クが高いためにねじの締め過ぎによってねじを破断して
しまうという事故や、またその破断事故を防ぐために締
付力を加減しなければならないことから、ねじの締付け
にバラツキが生じる等の問題点があった。
【0005】この問題点を解消するために、取付ねじの
サイズに適合した締付トルクが得られる締付用のインパ
クトレンチと、その締付トルクよりも1〜2割大なるト
ルクを有する取外し用のインパクトレンチの二機種を用
いて大型ねじの取付け又は取外し作業を行なうことも考
えられるが、これではねじの取付け、取外しの都度、イ
ンパクトレンチを交換使用しなければならないことから
作業性に欠け、しかも設備の点で経済性に欠けるという
不具合が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明上記問題点に着目
してなされたもので、被締付ねじの限界締付トルク値よ
りも大なる出力トルクを有するインパクトレンチの駆動
軸に取付け使用されるリミッタであって、このリミッタ
は、上記駆動軸と連結する入力軸とソケットに連結され
る出力軸を有し、その入力軸と出力軸との間に、上記出
力軸に所定以上の負荷が作用すると滑りを生じるクラッ
チ板を設けて、上記インパクトレンチの出力トルクが大
であっても、被締付ねじには、過剰な締付トルクが作用
されないようにして、被締付ねじが所望のトルク値で締
付けすることができ、さらには、被締付ねじの破断事故
を未然に防止することができるインパクトレンチリミッ
タを提供することにある。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0008】図1は、周知のインパクトレンチ1を示
し、このインパクトレンチ1の駆動軸2には、被締付ね
じ(図示せず)のサイズに適合する各種サイズのソケッ
ト3が着脱自在に取付け得るものである。
【0009】図2は上記インパクトレンチ1の駆動軸2
に、本発明実施例のリミッタ4を取付け、このリミッタ
4に上記ソケット3を連結させる。つまり大型の被締付
ねじを取外すとき(緩めるとき)は図1に示す如く、イ
ンパクトレンチの駆動軸2にソケット3を直接に嵌合し
て使用し、また被締付ねじを取付けるときは、図2に示
すようにインパクトレンチの駆動軸2にリミッタ4を介
してソケット3を連結して使用するものである。
【0010】以下にこのリミッタ4の構造について説明
する。
【0011】図3、図4において、5は筒状のケースで
あって、この筒状ケース5の内部には、環状にしてその
一側端面に山形の傾斜面6’を形成している第1のクラ
ッチ板6と、その山形傾斜面6’と対応して面接合する
山形傾斜面7’を形成している第2のクラッチ板7を有
し、その第1のクラッチ板6の中心軸線上に入力軸8が
一体に形成されている。また第2のクラッチ板7の中心
軸線上には出力軸9が一体形成されており、それら入力
軸8及び出力軸9は筒状ケース5の両側端面から突設さ
れている。
【0012】10は筒状ケース5内に設けられていて、
前記第1のクラッチ板6と第2のクラッチ板7とを弾圧
的に接合せしめている多数枚の皿ばねであって、この皿
ばね群は、筒状ケース5の一側開口縁に止着されている
止め輪11によって筒状ケース5内に弾圧的に収納され
ている。また上記止め輪11と皿ばね群との間には、そ
の皿ばね群の弾圧力を調整する各種サイズのシム12が
交換可能に介装されている。なお上記入力軸8にはイン
パクトレンチの駆動軸を嵌入するための軸孔13が形成
されている。
【0013】以上が本実施例のリミッタ4構造である
が、次にその作用について述べる。
【0014】このリミッタ4は、前記したように被締付
ねじを高トルクのインパクトレンチ1によって締付ける
とき、そのインパクトレンチの駆動軸2にリミッタを取
付け使用する。つまりその駆動軸2にリミッタの入力軸
8を嵌入し、該リミッタの出力軸9にソケット3を嵌合
してねじの締付けを行なう。
【0015】そしてその被締付ねじの締付トルク値が適
値近傍になると、リミッタ4内の皿ばね群による弾圧力
に抗して、第1のクラッチ板6と第2のクラッチ板7と
がスリップし、その結果、第1のクラッチ板6の回転ト
ルクが第2のクラッチ板7に伝達されなくなり、これに
よって被締付ねじへの過剰締付力の伝達が回避される。
【0016】すなわち、図5に示すように、インパクト
レンチ1のみによる締付トルク特性がA線で示されるよ
うにインパクト時間に対して高い値の締付トルクが得ら
れるものに対して、本発明ではそのインパクトレンチ1
に、円板の円周方向に沿う四等分位置に頂点と谷点とを
交互に定め、これら頂点と谷点とを連続して結んで、周
方向に沿い90度の範囲内での登り傾斜面及び下り傾斜
面を交互に有せしめた第1、第2のクラッチ板と、該第
1、第2のクラッチ板を互に圧接せしめるための皿ばね
群を内装したリミッタを使用することにより、そのイン
パクト時間を長くしても、B線で示されるようにその締
付トルクの上昇を回避すること、つまりインパクトレン
チの回転エネルギーの吸収が有効になされるので、被締
付ねじが過剰な締付トルクで締付けられることが回避さ
れ、これによってねじ締時におけるねじの破断事故を未
然に防止することができる。
【0017】またねじを緩めるときは、そのリミッタ4
を取外して図1に示す状態でねじの取外し作業を行なえ
ばインパクトレンチの高出力作用で錆びたねじをも有効
に取外すことができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によるインパクト
レンチリミッタは、インパクトレンチの駆動軸に連結さ
れる入力軸を一体に有し、かつ円板の円周方向に沿う四
等分位置に、頂点と谷点を交互に定め、これら頂点と谷
点とを連続して結ぶ四つの傾斜面を有する第1のクラッ
チ板と、該第1のクラッチ板に形成した四つの傾斜面と
対応一致して、円周上に沿って設けられる谷点と頂点と
を連続して結ぶ四つの傾斜面を有する第2のクラッチ板
と、この第2のクラッチ板と一体に形成されて、ソケッ
トを嵌合保持し得る出力軸と、上記第1のクラッチ板
と、第2のクラッチ板とを弾圧的に圧接せしめるための
皿ばね群を具備せしめた構成となしているので、このイ
ンパクトレンチリミッタを使用するねじ締め作業時にお
いて、その締結トルクが、ねじの限界強度近くに達する
と、互に噛合っている第1のクラッチ板と第2のクラッ
チ板とにおける双方の山形傾斜面相互で滑りが生じて、
遂には入力軸の空転がなされるものであるが、本発明に
おいては、上記双方のクラッチ板周方向に形成する頂点
と谷点の数を最少限となして、それぞれの傾斜面の傾斜
長さをクラッチ板の周方向に沿って最大限に長く(円弧
長90度)なるように設定(形成)することができるの
で、ねじの締結作業時においた所定の締結トルクに到達
した直後から発生する第1のクラッチ板と第2クラッチ
板との滑り時間を長く確保させることができ、これによ
り、双方のクラッチ板が滑動している間で過剰締結トル
クの吸収が円滑かつ有効になされるという作用効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インパクトレンチの外観図。
【図2】本発明のリミッタを取付けたインパクトレンチ
の外観図。
【図3】本発明実施例のリミッタの内部構造を示す説明
図。
【図4】本発明実施例のリミッタの動作状態を示す説明
図。
【図5】締付トルクとインパクト時間を示す特性図。
【符号の説明】
1…インパクトレンチ 2…駆動軸 3…ソケット 4…リミッタ 5…ケース 6…第1のクラッチ
板 7…第2のクラッチ板 8…入力軸 9…出力軸 10…皿ばね 11…止め輪 12…シム 13…軸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−90099(JP,A) 特開 昭60−104663(JP,A) 実開 平4−115575(JP,U) 実開 昭62−61475(JP,U) 実開 昭63−50672(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インパクトレンチの駆動軸に連結される
    入力軸を一体に有し、かつ円板の円周方向に沿う四等分
    位置に、頂点と谷点とを交互に定め、これら頂点と谷点
    とを連続して結ぶ四つの傾斜面を有する第1のクラッチ
    板と、該第1のクラッチ板に形成した四つの傾斜面と対
    応一致して、円周上に沿って設けられる谷点と頂点とを
    連続して結ぶ四つの傾斜面を有する第2のクラッチ板
    と、この第2のクラッチ板と一体に形成されて、ソケッ
    トを嵌合保持し得る出力軸と、上記第1のクラッチ板
    と、第2のクラッチ板とを弾圧的に圧接せしめるための
    皿ばね群を具備せしめたことを特徴とするインパクトレ
    ンチリミッタ。
JP21373394A 1994-09-07 1994-09-07 インパクトレンチリミッタ Expired - Fee Related JP3187664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21373394A JP3187664B2 (ja) 1994-09-07 1994-09-07 インパクトレンチリミッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21373394A JP3187664B2 (ja) 1994-09-07 1994-09-07 インパクトレンチリミッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0871933A JPH0871933A (ja) 1996-03-19
JP3187664B2 true JP3187664B2 (ja) 2001-07-11

Family

ID=16644107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21373394A Expired - Fee Related JP3187664B2 (ja) 1994-09-07 1994-09-07 インパクトレンチリミッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3187664B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5685809B2 (ja) * 2009-12-17 2015-03-18 宇部興産株式会社 バルブ開閉治具
JP5585840B2 (ja) * 2010-12-16 2014-09-10 日立工機株式会社 ねじ締機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08142Y2 (ja) * 1991-03-26 1996-01-10 株式会社マイティエンジニアリング トルク制限型の回転力伝達部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0871933A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4771528A (en) Wheel spindle puller
US5339571A (en) Tool element subassembly
AU661309B2 (en) Tool element subassembly and method of manufacturing same
US6910355B2 (en) Fastener lockout device
US20030230174A1 (en) Inner periphery of a driving member for driving nut with different specifications
JPS58502162A (ja) ソケツト・ドライブ
JP2005226789A (ja) トルクリミッター付き締結部材
JP2002066940A (ja) 工具ソケット
JP3187664B2 (ja) インパクトレンチリミッタ
TWI714439B (zh) 套筒扳手之驅動頭結構
CA2138269C (en) Dynamometric screw or nut
CN211449336U (zh) 一种分体式螺栓
CN216942506U (zh) 一种防脱落可调整锁紧装置
JP2002364619A (ja) ねじ部品及びねじ部品締結工具
CN218313231U (zh) 一种用于六角螺母的拧紧装置
JPS60249718A (ja) ダブルナツト
JP2584559Y2 (ja) ベルト式自転車の後部プーリー着脱用工具
CN2190005Y (zh) 一种改锥
JPH072641U (ja) 回転軸末端への部品の固定機構
JP2521959Y2 (ja) ラチェットレンチ
JPH0526263U (ja) ソケツトレンチ
JPH023430Y2 (ja)
JPS634609Y2 (ja)
JPH08170626A (ja) ネジ部の構造
KR200409814Y1 (ko) 전달력증대공구

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees