JP5580932B2 - 紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法 - Google Patents

紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法に関する。
特許文献1には、PET装置に用いられるシンチレータの材料として、プラセオジム(Pr)を含む単結晶を使用することが記載されている。また、特許文献2には、発光ダイオードから出射される光の波長を蛍光体によって変換することにより白色光を実現する、照明システムに関する技術が記載されている。
国際公開第2006/049284号パンフレット 特表2006−520836号公報
従来より、紫外光源として、水銀キセノンランプや重水素ランプ等の電子管が用いられてきた。しかし、これらの紫外光源は、発光効率が低く、大型であり、また安定性や寿命の点で課題がある。一方、別の紫外光源として、ターゲットに電子線を照射することにより紫外光を励起させる構造を備える電子線励起紫外光源がある。電子線励起紫外光源は、高い安定性を生かした光計測分野や、低消費電力性を生かした殺菌や消毒用、あるいは高い波長選択性を利用した医療用光源やバイオ化学用光源として期待されている。また、電子線励起紫外光源には、水銀ランプなどよりも消費電力が小さいという利点もある。
また、近年、波長360nm以下といった紫外領域の光を出力しうる発光ダイオードが開発されている。しかし、このような発光ダイオードからの出力光強度は未だ小さく、また発光ダイオードでは発光面の大面積化が困難なので、用途が限定されてしまうという問題がある。これに対し、電子線励起紫外光源は、十分な強度の紫外光を発生することができ、また、ターゲットに照射される電子線の径を大きくすることにより、大面積で且つ均一な強度を有する紫外光を出力することができる。
しかしながら、電子線励起紫外光源においても、紫外光発生効率の更なる向上が求められる。本発明は、紫外光発生効率を高めることが可能な紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題に鑑み、本発明者は(PrLu1−xAl12(Pr:LuAG プラセオジム添加ルテチウム・アルミニウム・ガーネット、xの範囲は0<x<1)を紫外光発生用ターゲットに用いることを考えた。しかし、先行技術文献に記載されているようなPr:LuAG結晶を用いた場合には、十分な紫外光発生効率を得ることが難しいことが判明した。これに対し、本発明者による試験及び研究の結果、Pr:LuAG結晶を粉末状または粒状とし、これを膜状に成形することによって、Pr:LuAG結晶を用いた場合よりも顕著に紫外光発生効率を高め得ることが見出された。すなわち、一実施形態に係る紫外光発生用ターゲットによれば、サファイア、石英または水晶(酸化珪素の結晶、rock crystal)から成る基板と、基板上に設けられ、電子線を受けて紫外線を発生する発光層とを備え、発光層が粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含むことによって、紫外光発生効率を高めることができる。
また、紫外光発生用ターゲットは、発光層の厚さが0.5μm以上30μm以下であってもよい。本発明者による試験及び研究によれば、粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含む発光層がこのような厚さを有する場合に、紫外光発生効率をより効果的に高めることができる。
また、紫外光発生用ターゲットは、発光層におけるPr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μm以上30μm以下であってもよい。本発明者による試験及び研究によれば、粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含む発光層がこのような粒径を有する場合に、紫外光発生効率をより効果的に高めることができる。
また、紫外光発生用ターゲットは、Pr:LuAG結晶の表面が、熱処理によって溶融し再び固化した結晶溶融層に覆われていてもよい。その場合、結晶溶融層によって、Pr:LuAG結晶同士、およびPr:LuAG結晶と基板とが互いに融着していてもよい。
また、一実施形態に係る電子線励起紫外光源は、上記いずれかの紫外光発生用ターゲットと、紫外光発生用ターゲットに電子線を与える電子源とを備える。この電子線励起紫外光源によれば、上記いずれかの紫外線発生用ターゲットを備えることによって、紫外線発生効率を高めることができる。
また、一実施形態に係る紫外光発生用ターゲットの製造方法では、サファイア、石英または水晶から成る基板上に粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を堆積させ、Pr:LuAG結晶に対して熱処理を行うことにより、Pr:LuAG結晶の表面を溶融し、再び固化させて結晶溶融層を形成する。この紫外光発生用ターゲットの製造方法によれば、結晶溶融層によって、Pr:LuAG結晶同士、およびPr:LuAG結晶と基板とが互いに融着するので、発光層の機械的強度を高めるとともに、基板からの発光層の剥離を抑えることができる。この製造方法において、熱処理の温度は1400℃以上2000℃以下であることが好ましい。
本発明による紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法によれば、紫外光発生効率を高めることができる。
図1は、一実施形態に係る電子線励起紫外光源の内部構成を示す模式図である。 図2は、紫外光発生用ターゲットの構成を示す側面図である。 図3は、第1実施例により作製された紫外光発生用ターゲットに電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルを示すグラフである。 図4は、表面にアルミニウム膜が蒸着されたPr:LuAG単結晶基板を示す図である。 図5は、第2実施例において、各基板上に作製された発光層に電子線を照射したときの、電流量と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。 図6は、第3実施例における発光層の厚さと紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。 図7は、第4実施例におけるPr:LuAG結晶のメディアン径と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。 図8は、第5実施例により作製された紫外光発生用ターゲットに電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルを示すグラフである。 図9は、縦軸がピーク強度を示し横軸が発光層厚さ(対数目盛)を示すグラフ上に測定結果をプロットしたものである。 図10は、膜厚をメディアン径で除した値を横軸(対数目盛)に表したグラフである。 図11は、基板上に堆積したPr:LuAG結晶粒子を模式的に示す図である。 図12は、本実施例におけるPr:LuAG結晶のメディアン径と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。 図13は、バインダーを利用して形成された発光層の発光強度、及び熱処理により形成された発光層の発光強度の経時変化を示すグラフである。 図14は、発光層のPr:LuAG結晶粒子の状態を撮影した電子顕微鏡(SEM)写真である。 図15は、図14の拡大写真である。 図16は、発光層のPr:LuAG結晶粒子の状態を撮影したSEM写真である。 図17は、図16の拡大写真である。 図18は、発光層のPr:LuAG結晶粒子の状態を撮影したSEM写真である。 図19は、図18の拡大写真である。 図20は、発光層のPr:LuAG結晶粒子の状態を撮影したSEM写真である。 図21は、図20の拡大写真である。 図22は、発光層を剥がした後のサファイア基板の表面を撮影したSEM写真である。 図23は、発光層を剥がした後のサファイア基板の表面を撮影したSEM写真である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る電子線励起紫外光源10の内部構成を示す模式図である。図1に示されるように、この電子線励起紫外光源10では、真空排気されたガラス容器(電子管)11の内部の上端側に、電子源12および引き出し電極13が配置されている。そして、電子源12と引き出し電極13との間に電源部16から適当な引き出し電圧が印加されると、高電圧によって加速された電子線EBが電子源12から出射される。電子源12には、例えば大面積の電子線を出射する電子源(例えばカーボンナノチューブ等の冷陰極、或いは熱陰極)を用いることができる。
また、容器11の内部の下端側には、紫外光発生用ターゲット20が配置されている。紫外光発生用ターゲット20は例えば接地電位に設定され、電子源12には電源部16から負の高電圧が印加される。これにより、電子源12から出射された電子線EBは紫外光発生用ターゲット20に照射される。紫外光発生用ターゲット20は、この電子線EBを受けて励起され、紫外光UVを発生する。
図2は、紫外光発生用ターゲット20の構成を示す側面図である。図2に示されるように、紫外光発生用ターゲット20は、基板21と、基板21上に設けられた発光層22と、発光層22上に設けられたアルミニウム膜23とを備えている。基板21は、紫外線(波長400nm以下)透過性であるサファイア(Al)、石英(SiO)または水晶から成る板状の部材であり、主面21aおよび裏面21bを有する。なお、基板21の好適な厚さは、0.1mm以上10mm以下である。
発光層22は、図1に示された電子線EBを受けて励起され、紫外光UVを発生する。発光層22は、粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含む。ここで、Pr:LuAG結晶とは、Pr:LuAG単結晶及びPr:LuAG多結晶のうちいずれであってもよく、双方が混在してもよい。後述する実施例から明らかなように、発光層22の好適な厚さは0.5μm以上30μm以下である。また、発光層22の好適なメディアン径は0.5μm以上30μm以下である。また、Pr:LuAG結晶のPr濃度は、0.05原子パーセント以上2.0原子パーセント以下であることが好ましく、0.1原子パーセント以上1.0原子パーセント以下であれば更に好ましい。
本実施形態によって得られる効果について説明する。後述する各実施例から明らかなように、粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を紫外光発生用ターゲットとして用いることによって、Pr:LuAG単結晶を用いる場合よりも顕著に紫外光発生効率を高めることができる。本実施形態の紫外光発生用ターゲット20は粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含む発光層22を備えているので、高効率でもって紫外光を発生することができる。なお、このような作用は、Pr:LuAG結晶を粉末状又は粒状とすることによって、Pr:LuAG結晶と電子線との反応面積が増大することと光取り出し効率が増大することに因ると考えられる。
また、本実施形態の発光層は、粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を基板上に堆積する等の方法によって形成され得るので、大きな面積を有する紫外光発生用ターゲットを容易に作製することができる。
(第1実施例)
続いて、上記実施形態の第1実施例について説明する。本実施例では、まず、直径18.6mm、厚さ1.2mmの合成石英基板を準備した。次に、Pr:LuAG単結晶基板を準備し、乳鉢を用いてこのPr:LuAG単結晶基板を粉砕することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を作製した。続いて、この粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を、沈降法により合成石英基板上に堆積させることにより、発光層を形成した。その後、この発光層の上に有機膜(ニトロセルロース)を形成し、その有機膜上にアルミニウム膜を蒸着した。最後に、発光層を焼成することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を一体化した。焼成後における発光層の厚さは、10μmであった。
図3のグラフG11は、本実施例により作製された紫外光発生用ターゲットに電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルを示すグラフである。なお、図3には、比較のためグラフG12が併せて示されている。グラフG12は、図4に示されるように表面にアルミニウム膜101が蒸着されたPr:LuAG単結晶基板102に電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルである。なお、グラフG11及びG12では、電子線の加速電圧を10kVとし、電子線の強さ(電流量)を50μAとし、電子線の径を2mmとした。図3から明らかなように、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を含む本実施形態の発光層では、Pr:LuAG単結晶基板と比較して、電子線の照射により発生する紫外光のピーク強度が格段に大きくなる(すなわち発光効率が格段に高くなる)。
(第2実施例)
続いて、上記実施形態の第2実施例について説明する。本実施例では、紫外光発生用ターゲットの基板材料による影響について調べるために、合成石英基板と、サファイア基板とを準備した。合成石英基板としては、直径18.6mm、厚さ1.2mmの基板を準備した。また、サファイア基板としては、直径18mm、厚さ0.43mmの基板を準備した。そして、これらの基板上に、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を含む発光層とアルミニウム膜とを、第1実施形態と同様の方法により作製した。
図5は、各基板それぞれに作製された発光層に電子線を照射したときの、電流量と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。図5において、グラフG21は合成石英基板上に作製された発光層に関するグラフである。また、グラフG22はサファイア基板上に作製された発光層に関するグラフである。図5に示されるように、合成石英基板上に作製された発光層は、電流量が大きくなると、発光強度の増加率が低下した。これに対し、サファイア基板上に作製された発光層は、電流量が大きくなっても増加率が低下せず、良好な直線性を示した。このような結果は、合成石英基板よりもサファイア基板の方が熱伝導性が良好であることに起因すると考えられる。
(第3実施例)
続いて、上記実施形態の第3実施例について説明する。本実施例では、第1実施例と同様の方法によって紫外光発生用ターゲットを作製し、発光層の厚さと紫外光のピーク強度との関係について実験を行った。すなわち、様々な厚さでもって粉末状又は粒状のPr:LuAG結晶を堆積させて発光層を作製し、それらの発光層に電子線を照射して発生する紫外光のピーク強度を計測したのち、それらの発光層の断面をSEMを用いて観察することによって厚さを測定した。図6は、その結果である発光層の厚さと紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。なお、図中の曲線G31は、近似曲線である。また、図6では、電子線の加速電圧を10kVとし、電子線の強さ(電流量)を50μAとし、電子線の径を2mmとした。
図6を参照すると、発光層の厚さが或る程度の値(約12μm)を下回る場合には、発光層が厚いほど紫外光のピーク強度が大きくなっており、発光効率が高まる。しかし、発光層の厚さがその値を超えると、紫外光のピーク強度は逆に低下している。また、このグラフから、十分に実用的な紫外光強度(発光効率)を得る為には、発光層の厚さが0.5μm以上30μm以下であることが好ましく、6μm以上20μm以下であれば更に好ましいことがわかる。
(第4実施例)
続いて、上記実施形態の第4実施例について説明する。本実施例では、発光層に含まれる粉末状又は粒状のPr:LuAG結晶のメディアン径と紫外光のピーク強度との関係について実験を行った。すなわち、粉末状又は粒状のPr:LuAG結晶を堆積させて複数の基板上に発光層を作製し、それらの発光層に電子線を照射して発生する紫外光のピーク強度を計測した。なお、発光層に含まれるPr:LuAG結晶のメディアン径は、基板上に堆積させる前に粒度分布計を用いて測定した。図7は、その結果であるPr:LuAG結晶のメディアン径と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。なお、図中の曲線G41は、近似曲線である。また、図7では、電子線の加速電圧を10kVとし、電子線の強さ(電流量)を70μAとし、電子線の径を2mmとした。
図7を参照すると、Pr:LuAG結晶のメディアン径が大きいほど、紫外光のピーク強度が大きくなっており、発光効率が高まることがわかる。但し、Pr:LuAG結晶のメディアン径が1.6μmを超えると、紫外光のピーク強度の増加率は小さく抑えられる。また、このグラフから、Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μm以上であれば、十分に実用的な紫外光強度(発光効率)が得られることがわかる。Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μmよりも小さいと、以下の理由(1)〜(3)により発光効率が低下すると考えられる。(1)発光層で発光した光はPr:LuAG結晶粒子によって散乱するが、Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μmよりも小さいと、結晶粒子による散乱が増加するので、発光層を透過して出力される光の割合が低下する。(2)Pr:LuAG結晶粒子の表面付近では粒子内部と比較して欠陥密度が高いので、粒子表面付近の発光効率は、粒子内部の発光効率と比較して低くなる。そして、Pr:LuAG結晶の体積の総和が一定であれば、Pr:LuAG結晶粒子の粒径が小さいほど、Pr:LuAG結晶の表面積が大きくなる。したがって、Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μmよりも小さいと、欠陥密度が高く発光効率が低い部分の割合が多くなり、発光効率が低下する。(3)Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μmよりも小さいと、電子線照射時の放熱効率が低くなるため、Pr:LuAG結晶の温度が高くなり、発光効率が低下する。
なお、Pr:LuAG結晶のメディアン径は30μm以下であることが好ましい。Pr:LuAG結晶のメディアン径が30μm以下であることによって、基板上にPr:LuAG結晶を堆積させる際に、Pr:LuAG結晶の基板からの剥離を抑えることができる。
(第5実施例)
続いて、上記実施形態の第5実施例について説明する。本実施例では、まず、Prを0.7原子パーセント含有する多結晶板を作製した。次に、この多結晶板を乳鉢を用いて粉砕することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG多結晶を作製した。続いて、この粉末状又は粒状のPr:LuAG多結晶を、沈降法により合成石英基板上に堆積させることにより、発光層を形成した。その後、この発光層の上に有機膜(ニトロセルロース)を形成し、その有機膜上にアルミニウム膜を蒸着した。最後に、発光層を焼成することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG多結晶を一体化した。焼成後における発光層の厚さは、10μmであった。
図8のグラフG51は、本実施例により作製された紫外光発生用ターゲットに電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルを示すグラフである。なお、図8には、比較のためグラフG52が併せて示されている。グラフG52は、表面にアルミニウム膜が蒸着されたPr:LuAG多結晶板に電子線を照射して得られた紫外光のスペクトルである。図8を参照すると、粉末状又は粒状のPr:LuAG多結晶を含む本実施例の発光層では、Pr:LuAG多結晶板と比較して、電子線の照射により発生する紫外光のピーク強度が格段に大きくなる(すなわち発光効率が格段に高くなる)ことがわかる。
(第6実施例)
続いて、上記実施形態の第6実施例について説明する。本実施例では、発光層に含まれる粉末状又は粒状のPr:LuAG結晶のメディアン径が様々な値を有する場合に、発光層の厚さと紫外光のピーク強度との関係について実験を行った。すなわち、メディアン径が0.5μm、1.0μm、6.5μm、及び30μmであるPr:LuAG結晶をそれぞれ堆積させ、各メディアン径において厚さが異なる複数の発光層を作製し、それらの発光層に電子線を照射して発生する紫外光のピーク強度を計測した。なお、発光層に含まれるPr:LuAG結晶のメディアン径は、基板上に堆積させる前に粒度分布計を用いて測定した。
図9は、縦軸がピーク強度を示し横軸が発光層厚さ(対数目盛)を示すグラフ上にその結果をプロットしたものである。また、図10は、膜厚をメディアン径で除した値(すなわち、Pr:LuAG結晶粒子の積層数)を横軸(対数目盛)に表したグラフであり、図中における曲線G61、G62、及びG63は、メディアン径0.5μm、1.0μm、及び6.5μmのそれぞれにおける近似曲線である。また、図11(a)〜図11(c)は、基板21上に堆積したPr:LuAG結晶粒子22aを模式的に示す図である。
図9及び図10を参照すると、ピーク強度が高くなる(すなわち発光効率が高くなる)厚さは、Pr:LuAG結晶のメディアン径によって異なることがわかる。すなわち、Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μmである場合、紫外光のピーク強度が最も高くなる厚さは3μmであり、そのときの積層数は6層である(図11(a))。そして、十分に実用的なピーク強度が得られる厚さの範囲は、0.5μm以上5μm以下である。また、Pr:LuAG結晶のメディアン径が1.0μmである場合、紫外光のピーク強度が最も高くなる厚さは3μmであり、そのときの積層数は3層である(図11(b))。そして、十分に実用的なピーク強度が得られる厚さの範囲は、1μm以上10μm以下である。また、Pr:LuAG結晶のメディアン径が6.5μmである場合、紫外光のピーク強度が最も高くなる厚さは10μmであり、そのときの積層数は約1.5層である(図11(c))。そして、十分に実用的なピーク強度が得られる厚さの範囲は、3μm以上30μm以下である。
上述したように、Pr:LuAG結晶のメディアン径が小さいほど、発光層が厚くなった場合の発光効率の低下が顕著となる。これは、Pr:LuAG結晶粒子の積層数が増えるほど、発光層における紫外光の透過率が低下することに起因すると考えられる。また、いずれのメディアン径においても、発光層の厚さが或る値よりも薄くなると発光効率が低下する。これは、発光層の厚さが薄くなるとPr:LuAG結晶による基板表面の被覆率が低下することに起因すると考えられる。なお、いずれのメディアン径においても、紫外光のピーク強度が最も高くなるときの被覆率は100%である。
また、図12は、本実施例におけるPr:LuAG結晶のメディアン径と紫外光のピーク強度との関係を示すグラフである。図12を参照すると、Pr:LuAG結晶のメディアン径が6.5μmを下回る場合には、メディアン径が大きいほど紫外光のピーク強度が大きくなっており、発光効率が高まる。しかし、メディアン径が6.5μmを超えると、紫外光のピーク強度は逆に低下している。このグラフから、紫外光の発光効率を高めるためのPr:LuAG結晶のメディアン径の好適な範囲は、0.5μm以上100μm以下であることがわかる。ただし、メディアン径が30μmを超えるとPr:LuAG結晶の粒子と基板との付着力が弱く剥離してしまうため、実用的なメディアン径の好適な範囲は、0.5μm以上30μm以下である。
(第7実施例)
続いて、上記実施形態の第5実施例について説明する。本実施例では、バインダーを利用した発光層の形成と、バインダーを利用しない、熱処理による発光層の形成とを説明する。
<バインダーを利用した発光層の形成>
先ず、直径12mm、厚さ2mmのサファイア基板を準備した。次に、Pr:LuAG単結晶基板を準備し、乳鉢を用いてこのPr:LuAG単結晶基板を粉砕することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を作製した。
そして、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶、純水、並びにバインダー材料としての珪酸カリウム(KSiO)水溶液及び酢酸バリウム水溶液を混合し、該混合液をサファイア基板上に塗布し、沈降法によりPr:LuAG単結晶およびバインダー材料をサファイア基板上に堆積させて、発光層を形成した。続いて、発光層の上に有機膜(ニトロセルロース)を形成し、その有機膜上にアルミニウム膜を真空蒸着により形成した。最後に、発光層を大気中において350℃で焼成することにより有機膜を分解し気化させて、発光層にアルミニウム膜が接する構造とした。
<熱処理による発光層の形成>
先ず、直径12mm、厚さ2mmのサファイア基板を準備した。次に、Pr:LuAG単結晶基板を準備し、乳鉢を用いてこのPr:LuAG単結晶基板を粉砕することにより、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶を作製した。
そして、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶及び溶媒(エタノール)を混合し、その混合液をサファイア基板上に塗布したのち溶媒を乾燥させた。こうしてPr:LuAG単結晶をサファイア基板上に堆積させて、発光層を形成した。続いて、減圧された雰囲気中において該発光層の熱処理(1600℃)を行った。この熱処理は、粉末状又は粒状のPr:LuAG単結晶の表面を溶融させて、結晶粒子同士、および結晶粒子とサファイア基板の表面とを互いに融着した構造とすることにより、発光層の付着力を強める為に行われた。その後、発光層の上に有機膜(ニトロセルロース)を形成し、その有機膜上にアルミニウム膜を真空蒸着により形成した。最後に、発光層を大気中において350℃で焼成することにより有機膜を分解し気化させて、発光層にアルミニウム膜が接する構造とした。
図13は、バインダーを利用して形成された発光層の発光強度、及び熱処理により形成された発光層の発光強度の経時変化を示すグラフである。図13において、縦軸は規格化された発光強度(初期値は1.0)を示しており、横軸は電子線照射時間(単位:時間)を対数目盛で表している。また、グラフG71はバインダーを利用して形成された発光層のグラフを示しており、グラフG72は熱処理により形成された発光層のグラフを示している。なお、グラフG71及びG72では、電子線の加速電圧を10kVとし、電子線の強さ(電流量)を200μAとした。
図13に示されるように、バインダーを利用せずに熱処理によって発光層を形成した場合(グラフG72)、バインダーを利用した場合(グラフG71)よりも発光強度の経時変化(発光強度低下)が小さくなった。これは、次のような理由に因ると考えられる。すなわち、バインダーを利用して発光層を形成した場合、完成した発光層の中には、Pr:LuAG結晶に加えてバインダー材料が含まれる。この発光層に強いエネルギーの電子線を照射すると、紫外線に加えて、例えばX線といった紫外線とは異なるエネルギー線が発生する。そして、このエネルギー線が基板を通過する際、基板にダメージを与える。バインダーを利用した場合には、このような現象が電子線の照射のたびに発生するので、基板にダメージが蓄積し、紫外線の透過率が次第に低下したものと考えられる。また、バインダーに含まれるカリウムやSiOが劣化したことにより発光効率が低下したとも考えられる。
これに対し、熱処理によって発光層を形成した場合、発光層にバインダー材料が含まれないため、紫外線とは異なるエネルギー線の発生が抑えられ、またバインダー材料の劣化も生じない。したがって、基板のダメージが低減され、紫外線の透過率が比較的長時間にわたって維持されると考えられる。なお、紫外線とは異なるエネルギー線によるダメージは、特にサファイア基板において顕著である。したがって、サファイア基板上に発光層を形成する場合には、熱処理によって発光層を形成することが望ましい。
ここで、図14〜図21は、発光層のPr:LuAG結晶粒子の状態を撮影した電子顕微鏡(SEM)写真である。これらの図において、(a)は熱処理前の状態を示しており、(b)は(a)と同一の箇所における熱処理後の状態を示している。また、図15は図14の拡大写真であり、図17は図16の拡大写真であり、図19は図18の拡大写真であり、図21は図20の拡大写真である。
図14〜図21を参照すると、熱処理後のPr:LuAG結晶粒子では、熱処理前と比較して、表面が溶融して再び固化していることがわかる。特に、図18(a)のA部分と、図18(b)のA部分とを比較すると、結晶粒子の表面が溶けて丸くなり、結晶粒子が小さくなっていることが明確にわかる。換言すれば、熱処理後の発光層では、熱処理により溶融し再び固化した結晶溶融層がPr:LuAG結晶粒子の表面を覆っている。そして、隣り合うPr:LuAG結晶粒子の結晶溶融層同士が互いに融着することにより、Pr:LuAG結晶粒子同士が互いに強固に結合されるので、上述したバインダーを用いることなく、発光層の機械的強度を増すことができる。
また、上述した結晶溶融層は、Pr:LuAG結晶粒子と基板との結合にも寄与する。ここで、図22及び図23は、発光層を剥がした後のサファイア基板の表面を撮影した電子顕微鏡(SEM)写真である。これらの図において、(a)は熱処理により形成された発光層を剥がした場合を示しており、(b)はバインダーを利用して形成された(熱処理がされていない)発光層を剥がした場合を示している。なお、本実施例では、ベンコット(登録商標)を用いて発光層を強く擦ることにより、発光層を除去した。
図22(a)及び図23(a)を参照すると、熱処理により形成された発光層を剥がした場合、Pr:LuAG結晶を完全には除去することができず、サファイア基板の表面にPr:LuAG結晶の結晶溶融層が残っている。一方、図22(b)及び図23(b)を参照すると、バインダーを利用して形成された(熱処理がされていない)発光層を剥がした場合、Pr:LuAG結晶を完全に除去することができ、サファイア基板の表面のみが写っている。これらのSEM写真から、熱処理により形成された発光層では、結晶溶融層が基板表面に融着することにより、Pr:LuAG結晶粒子と基板とがより強固に結合され、発光層の剥離が抑制されていると考えられる。
なお、本実施例では発光層に対する熱処理の温度を1600℃としたが、熱処理の温度は1400℃以上であることが好ましく、また2000℃以下であることが好ましい。熱処理の温度が1400℃以上であることによって、Pr:LuAG結晶粒子表面の結晶溶融層を十分な厚さに形成し、結晶粒子同士、および結晶粒子と基板との付着力を高め、電子線照射の際の発光層の剥離を効果的に防ぐことができる。また、熱処理の温度が2000℃以下であることによって、Pr:LuAGの結晶構造の変化を抑制し、発光効率の低下を防ぐことができる。また、基板(特にサファイア基板)の変形を防ぐことができる。
本発明による紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態および各実施例では発光層の上にアルミニウム膜を蒸着しているが、上記実施形態および各実施例ではアルミニウム膜は省略されてもよい。なお、アルミニウム膜は帯電防止用の導電膜として機能しており、アルミニウム以外の導電膜としても良い。
本発明は、紫外光発生効率を高めることが可能な紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法として利用可能である。
10…電子線励起紫外光源、11…容器、12…電子源、13…引き出し電極、16…電源部、20…紫外光発生用ターゲット、21…基板、21a…主面、21b…裏面、22…発光層、23…アルミニウム膜、EB…電子線、UV…紫外光。

Claims (8)

  1. サファイア、石英または水晶から成る基板と、
    前記基板上に設けられ、電子線を受けて紫外線を発生する発光層と
    を備え、
    前記発光層が粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を含む、紫外線発生用ターゲット。
  2. 前記発光層の厚さが0.5μm以上30μm以下である、請求項1に記載の紫外線発生用ターゲット。
  3. 前記発光層における前記Pr:LuAG結晶のメディアン径が0.5μm以上30μm以下である、請求項1または2に記載の紫外線発生用ターゲット。
  4. 前記Pr:LuAG結晶の表面が、熱処理によって溶融し再び固化した結晶溶融層に覆われている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の紫外線発生用ターゲット。
  5. 前記結晶溶融層によって、前記Pr:LuAG結晶同士、および前記Pr:LuAG結晶と前記基板とが互いに融着している、請求項4に記載の紫外線発生用ターゲット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載された紫外線発生用ターゲットと、
    前記紫外線発生用ターゲットに電子線を与える電子源と
    を備える、電子線励起紫外光源。
  7. サファイア、石英または水晶から成る基板上に粉末状または粒状のPr:LuAG結晶を堆積させ、前記Pr:LuAG結晶に対して熱処理を行うことにより、前記Pr:LuAG結晶の表面を溶融し、再び固化させて結晶溶融層を形成する、紫外光発生用ターゲットの製造方法。
  8. 前記熱処理の温度が1400℃以上2000℃以下である、請求項7に記載の紫外光発生用ターゲットの製造方法。
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