JP5580160B2 - 電気車制御装置 - Google Patents
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Description
第1の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図1は、第1の実施形態の電気車制御装置の全体構成を示す図である。図2は、第1の実施形態の電気車制御装置の制御部の動作を示すフローチャートである。図3(a)は、第1の実施形態の電気車制御装置の第1通流率演算部の演算説明図である。図3(b)は、第1の実施形態の電気車制御装置の第2通流率演算部の演算説明図である。
本実施形態の電気車制御装置について図1に示す。架線から交流電力を取り込むための集電器1は、変圧器2と、変圧器2を介して接 地するための接地点11と接続される。変圧器2は、集電器1からの交流電圧を降下する。変圧器1の一次側では、降下 された電圧を検出する電圧検出器3が接続されている。また、一次側の電流を検出する電流検知器4が接続されている。集電器1は、電 圧検出器3、電流検出器4、交流電力を直流電力に変換するコンバータ5、直流電力を交流電力に変換するインバータ6を介してインバ ータにより駆動される電動機7と接続される。また、コンバータ5とインバータ6の正負直流接続間には、車両の走行時に発生する回生 エネルギーから熱エネルギーへの交換率を制御するブレーキチョッパ装置8及び、ブレーキチョッパ装置8と接続され、 回生エネルギーを熱エネルギーに換えて車両の走行に対するブレーキとなるブレーキ抵抗器(負荷)9が接続される。このブレーキチョ ッパ装置8とブレーキ抵抗器(負荷)9を制御する制御部10は、電圧検出器3と電流検出器4と接続され、電流検出部10a、電圧検 出部10b、第1通流率演算部21、第2通流率演算部22、比較部20eを有している。
制御部10の動作について図2及び図3を用いて説明する。制御部10では、架線電圧を検出する電圧検出器3からの架線電圧値が電圧検出部10aへ、コンバータの一次側の電流を検出する電流検出器4の入力電流値が電流検出部10bへ入力される(S1)。
このように、検出される電流及び電圧の値から制御値として使用する通流率を導き出すため、制御値の演算誤差が出にくく制御精度は向上する。また、通流率の小さいほうを採用するため、ブレーキチョッパ装置8の過剰使用を回避することも可能となる。さらに、電気車が通常走行時には、ブレーキチョッパ装置8の制御より架線からの流れ込みを防止することができ、架線からの無駄な電流流入をなくすことができる。また本実施形態はコンバータ5の除き、インバータ6で構成し、直流電源に対応することも可能である。
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図4(a)は、第2の実施形態の電気車制御装置の第3通流率演算部の演算説明図である。図4(b)は、第2の実施形態の電気車制御装置の第4通流率演算部の演算説明図である。尚、図1乃至3と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態の制御部10は、電流検出部10a、電圧検出部10b、第3通流率演算部23と第4通流率演算部24、比較部10eで構成される。
例えば、17kv以下のように架線電圧が低くなった場合、負荷7からの回生エネルギーは、インバータ6からコンバータ5を介して架線へ戻ることになる。そのため、インバータ6の素子よりも性能の低いコンバータ5の素子は、過剰な負荷や使用によって寿命が短くなる可能があった。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の制御装置によれば、2つの通流率の値の小さいほうを選択し、制御値として使用することにより、演算精度を向上しながらもブレーキチョッパ装置8及びブレーキチョッパ抵抗器9を有するブレーキチョッパの有効な利用を促進することのできる電気車制御装置を提供することが可能となる。さらに、ブレーキチョッパ装置8を有効利用することで、インバータ素子よりも性能の低いコンバータ素子を保護することが可能となる。
2 変圧器
3 電圧検出器
4 電流検出器
5 コンバータ
6 インバータ
7 負荷
8 ブレーキチョッパ装置
9 ブレーキチョッパ抵抗器
10 制御部
10a 電流検出部
10b 電圧検出部
21 第1通流率演算部
22 第2通流率演算部
10e 比較部
23 第3通流率演算部
24 第4通流率演算部
11 接地
Claims (3)
- 交流電源に接続された集電器を介して供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
前記直流電力を電動機の駆動用交流電力に変換するインバータと、
前記コンバータとインバータの間に接続され、電動機の回生エネルギーを消費するためのブレーキチョッパ抵抗器と、
前記ブレーキチョッパ抵抗器に流れる電流を制御するブレーキチョッパ装置と、
前記交流電源から供給される交流電力の電圧を検出する電圧検出器と、
前記交流電源から供給される交流電力の電流を検出する電流検出器と、
前記ブレーキチョッパ装置、前記電圧検出器、前記電流検出器と接続された制御部とを備え、
前記制御部は、
前記電圧検出器より検出される電圧に基づいて回生エネルギーによる電流のうち前記ブレーキチョッパ抵抗器に流す割合を定める 第1通流率と前記電流検出器より検出される電流に基づいて回生エネルギーによる電流のうち前記ブレーキチョッパ抵抗器に流す 割合を定める第2通流率それぞれを演算し、
この演算によって得た前記第1流通率と前記第2流通率とを比較し、
この比較の結果、前記第1通流率と前記第2通流率のうちの小さい流通率を、前記回生エネルギーによる電流のうち前記 ブレーキチョッパ抵抗器に流す割合として前記ブレーキチョッパ装置に設定する
ことを特徴とする電気車制御装置。 - 前記第1流通率は、前記電圧検出器が検出する電圧が、第1の電圧値より小さいときに0%、第2の電圧値より大きいときに第1の 所定の割合であり、更に、前記第1の電圧値から前記第2の電圧値に向かって大きくなることに伴って0%から前記第1の所定の割合に 向かって増加し、
前記第2流通率は、前記電流検出器が検出する電流が、第1の電流値より小さいときは前記第2の所定の割合であり、第2の電流値 から前記第1の電流値に向かって小さくなることに伴って0%から第2の所定の割合に向かって増加する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気車制御装置。 - 前記第1流通率は、更に、前記電圧検出器が検出する電圧が、前記第1の電圧値より小さい第3の電流値より小さくなることに伴っ て0%から前記第1の所定の割合に向かって増加することを特徴とする請求項2に記載の電気車制御装置。
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