JP5115440B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のスイッチング素子からなる電力変換手段と、異常を検出する異常検出手段とを備えた電力変換装置に関する。
従来、複数のスイッチング素子からなる電力変換手段と、異常を検出する異常検出手段とを備えた電力変換装置として、例えば特許文献1に開示されているモータ駆動装置がある。このモータ駆動装置は、6つのIGBTからなるインバータと、電流検出器と、過電流検出手段と、駆動回路と、制御装置とを備えている。電流検出器は、インバータに流入する電流を検出する。過電流検出手段は、電流検出器の検出結果に基づき、インバータに流入する電流が所定の閾値を越えると過電流と判定する。そして、駆動回路に対して遮断指令信号を出力する。また、制御装置に対して過電流検出信号を出力する。遮断信号が入力されると、駆動回路は、インバータを構成するIGBTを全てオフするため、所定の信号を出力する。また、過電流検出信号が入力されると、制御装置も、インバータを構成するIGBTを全てオフするため、所定の制御信号を出力する。これにより、インバータが動作停止することとなり、IGBTの過電流破壊を防止することができる。
特開2008−172944号公報
ところで、前述した過電流検出手段は、電流検出器の出力に基づいて過電流を判定している。そのため、電流検出器の検出結果がノイズによって変化した場合、過電流検出手段が過電流を誤検出する可能性がある。この場合、実際には過電流ではなく、正常に動作可能な状態であっても、インバータが動作停止してしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴って発生する電力変換手段の動作停止を抑えることができる電力変換装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、制御手段が全てのスイッチング素子をオフするように制御しているときには、異常信号の出力を停止させることで、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴って発生する電力変換手段の動作停止を抑えられることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の電力変換装置は、複数のスイッチング素子からなる電力変換手段と、全てのスイッチング素子のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する制御手段と、スイッチング素子と制御手段の間に設けられ、制御手段から入力される駆動信号に基づいてスイッチング素子を駆動する駆動手段と、スイッチング素子に流れる電流、及び、電流に伴って変化する物理量の少なくともいずれかに基づいて異常を検出し、異常信号を出力する異常検出手段と、異常検出手段と駆動手段との間に設けられ、異常検出手段から異常信号が入力されると、駆動手段によるスイッチング素子の駆動を全て停止させる駆動停止手段と、を備えた電力変換装置において、異常検出手段は、制御手段が全てのスイッチング素子に電流が流れないように制御しているときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする。
この構成によれば、制御装置が全てのスイッチング素子に電流が流れないように制御しているときには、スイッチング素子に流れる電流、及び、電流に伴って変化する物理量の少なくともいずれかに基づいて異常が検出されることはなく、異常信号が出力されることもない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、従来であれば発生していた、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴う電力変換手段の動作停止を抑えることができる。
請求項2に記載の電力変換装置は、請求項1に記載の電力変換装置において、異常検出手段は、制御手段が全てのスイッチング素子をオフするように制御しているときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする。この構成によれば、制御手段が全てのスイッチング素子をオフするように制御しているときには、全てのスイッチング素子に電流が流れることはない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、従来であれば発生していた、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴う電力変換手段の動作停止を確実に抑えることができる。
請求項3に記載の電力変換装置は、請求項2に記載の電力変換装置において、 制御手段は、全てのスイッチング素子をオフするように制御しているときには、異常出力禁止信号を出力し、異常検出手段は、制御手段から異常出力禁止信号が入力されると、異常信号の出力を停止することを特徴とする。この構成によれば、制御手段が全てのスイッチング素子をオフするように制御しているときを、異常検出手段に確実に伝えることができる。
請求項4に記載の電力変換装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置において、車両に搭載され、電力を変換することを特徴とする。この構成によれば、車両に搭載され、電力を変換する電力変換装置において、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴う電力変換手段の動作停止を抑えることができる。
請求項5に記載の電力変換装置は、請求項1に記載の電力変換装置において、電力変換手段は、直流電源と発電電動機にそれぞれ接続され、異常検出手段は、制御手段に入力される、発電電動機の出力トルクを指示するトルク指令が0であり、かつ、発電電動機の誘起電圧が直流電源の電圧より低いときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする。この構成によれば、トルク指令が0であり、かつ、発電電動機の誘起電圧が直流電源の電圧より低いときには、スイッチング素子はオン、オフするが、全てのスイッチング素子に電流が流れることはない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、従来であれば発生していた、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴う電力変換手段の動作停止を確実に抑えることができる。
請求項6に記載の電力変換装置は、請求項5に記載の電力変換装置において、制御手段は、トルク指令が0であり、かつ、発電電動機の誘起電圧が直流電源の電圧より低いときには、異常出力禁止信号を出力し、異常検出手段は、制御手段から異常出力禁止信号が入力されると、異常信号の出力を停止することを特徴とする。この構成によれば、トルク指令が0であり、かつ、発電電動機の誘起電圧が直流電源の電圧より低いときを、異常検出手段に確実に伝えることができる。
請求項7に記載の電力変換装置は、請求項6に記載の電力変換装置において、 制御手段は、発電電動機の誘起電圧定数と回転数に基づいて、発電電動機の誘起電圧を求めることを特徴とする。この構成によれば、発電電動機の誘起電圧を確実に求めることができる。
請求項8に記載の電力変換装置は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置において、車両に搭載され、直流電源と発電電動機との間で電力を変換することを特徴とする。この構成によれば、車両に搭載され、直流電源と発電電動機との間で電力を変換する電力変換装置において、電流に基づいて検出される異常の誤検出に伴う電力変換手段の動作停止を抑えることができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、車両に搭載されたモータジェネレータ制御装置に適用した例を示す。
まず、図1を参照してモータジェネレータ制御装置の構成について説明する。ここで、図1は、本実施形態におけるモータジェネレータ制御装置のブロック図である。図2は、図1における駆動ICのブロック図である。
図1に示すモータジェネレータMG1(発電電動機)は、3相交流電圧が供給されることでモータとして動作し、外部から駆動力が供給されることで3相交流電圧を発生するジェネレータとして動作する機器である。モータジェネレータMG1は、回転数を検出するための回転センサS1を備えている。
モータジェネレータ制御装置1(電力変換装置)は、モータジェネレータMG1がモータとして動作するとき、バッテリB1(直流電源)の出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して、モータジェネレータMG1に供給する装置である。また、モータジェネレータMG1がジェネレータとして動作するとき、モータジェネレータMG1の発生する3相交流電圧を直流電圧に変換して、バッテリB1を充電する装置でもある。つまり、モータジェネレータ制御装置1は、バッテリB1が接続される一端側とモータジェネレータMG1が接続される他端側との間で、直流電力と交流電力を相互に変換する装置である。モータジェネレータ制御装置1は、コンデンサ10と、電力変換回路11(電力変換手段)と、制御回路12(制御手段)と、駆動回路13と、駆動停止回路14(駆動停止手段)とから構成されている。
コンデンサ10は、直流電圧を平滑する素子である。コンデンサ10は、モータジェネレータMG1がモータとして動作するときには、バッテリB1の出力する直流電圧を平滑する。また、モータジェネレータMG1がジェネレータとして動作するときには、電力変換回路12によって変換された直流電圧を平滑する。コンデンサ10の正極端子及び負極端子は、バッテリB1の正極端子及び負極端子にそれぞれ接続されている。
電力変換回路11は、バッテリB1が接続される一端側とモータジェネレータMG1が接続される他端側との間で相互に電力を変換する回路である。電力変換回路11は、モータジェネレータMG1がモータとして動作するとき、バッテリB1の出力する直流電圧を3相交流電圧に変換して、モータジェネレータMG1に供給する。また、モータジェネレータMG1がジェネレータとして動作するとき、モータジェネレータMG1の発生する3相交流電圧を直流電圧に変換して、バッテリB1に供給する。電力変換回路11は、IGBT素子110〜115(スイッチング素子)によって構成されている。
IGBT素子110〜115は、IGBT110a〜115aと、フライホイールダイオード110b〜115bとから構成されている。IGBT素子110〜115は、流れる電流に応じた電流信号を出力する。また、IGBT素子110〜115の温度に応じた温度信号を出力する。ここで、IGBT素子110〜115の温度は、IGBT素子110〜115に流れる電流に伴って変化する物理量の1つである。IGBT素子110〜115の電流信号出力端子及び温度信号出力端子は、駆動回路13にそれぞれ接続されている。
IGBT110a〜115aは、オン、オフすることで直流電圧を3相交流電圧に変換するための素子である。IGBT110a、113a、IGBT111a、114a及びIGBT112a、115aはそれぞれ直列接続されている。具体的には、IGBT110a〜112aのエミッタが、IGBT113a〜115aのコレクタにそれぞれ接続されている。直列接続された3組のIGBT110a、113a、IGBT111a、114a及びIGBT112a、115aは並列接続されている。IGBT110a〜112aのコレクタは、コンデンサ10の正極端子に、IGBT113a〜115aのエミッタはコンデンサ10の負極端子にそれぞれ接続されている。IGBT110a〜115aのゲートは制御回路12にそれぞれ接続されている。また、直列接続されたIGBT110a、113a、IGBT111a、114a及びIGBT112a、115aの直列接続点は、モータジェネレータMG1にそれぞれ接続されている。
フライホイールダイオード110b〜115bは、IGBT110a〜115aがオフし、モータジェネレータMG1のコイルに蓄積されたエネルギーが放出されるときに発生するフライホイール電流を流すための素子である。また、モータジェネレータMG1の発生する3相交流電圧を直流電圧に変換するための素子でもある。フライホイールダイオード110b〜115bのアノードはIGBT110a〜115aのエミッタに、カソードはIGBT110a〜115aのコレクタにそれぞれ接続されている。
制御回路12は、全てのIGBT素子110〜115のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する回路である。制御回路12は、モータジェネレータMG1がモータとして動作するとき、電力変換回路11が直流電圧を3相交流電圧に変換するようにIGBT素子110〜115のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する。しかし、駆動停止回路14から後述する異常信号が入力されると、駆動信号の出力を停止する。また、制御回路12は、全てのIGBT素子110〜115に電流が流れないように制御しているとき、全ての駆動IC130〜135に対して異常出力禁止信号を出力する。具体的には、モータジェネレータ制御装置1をシャットダウンするため、全てのIGBT素子110〜115をオフするように制御しているとき、異常出力禁止信号を出力する。外部から入力されるモータジェネレータMG1の出力トルクを指示するトルク指令が0であり、かつ、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いときも、全ての駆動IC130〜135に対して異常出力禁止信号を出力する。制御回路12は、電圧変換回路120と、マイクロコンピュータ121とから構成されている。
電圧変換回路120は、バッテリB1の直流電圧をマイクロコンピュータ121の入力可能な電圧に変換する回路である。電圧変換回路120の電圧入力端子はバッテリB1の正極端子に、変換電圧出力端子はマイクロコンピュータ121にそれぞれ接続されている。
マイクロコンピュータ121は、全てのIGBT素子110〜115のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する素子である。マイクロコンピュータ121は、モータジェネレータMG1がモータとして動作するとき、IGBT素子110〜115のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する。しかし、駆動停止回路14から異常信号が入力されると、駆動信号の出力を停止する。また、モータジェネレータ制御装置1をシャットダウンするため、全てのIGBT素子110〜115をオフするように制御しているとき、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する。トルク指令が0であり、かつ、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いときも、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する。ここで、モータジェネレータMG1の誘起電圧は、予め設定されたモータジェネレータMG1の誘起電圧定数と、回転センサS1によって検出された回転数とに基づいて求められる。また、バッテリB1の電圧は、電圧変換回路120によって変換された電圧に基づいて求められる。マイクロコンピュータ121の異常信号入力端子は、駆動停止回路14に接続されている。また、駆動信号出力端子及び異常出力禁止信号出力端子は、駆動IC130〜135にそれぞれ接続されている。さらに、回転数入力端子は、回転センサS1の回転数出力端子に、バッテリ電圧入力端子は、電圧変換回路120の変換電圧出力端子にそれぞれ接続されている。
駆動回路13は、マイクロコンピュータ121から入力される駆動信号に基づいてIGBT素子110〜115をオン、オフするとともに、IGBT素子110〜115から入力される電流信号及び温度信号に基づいて電力変換回路11の異常を検出し、異常信号を出力する回路である。駆動回路13は、駆動IC130〜135によって構成されている。
図2に示すように、駆動IC130は、IGBT駆動回路130a(駆動手段)と、異常検出回路130b(異常検出手段)とから構成されている。
IGBT駆動回路130aは、IGBT素子110とマイクロコンピュータ121との間に設けられ、マイクロコンピュータ121から入力される駆動信号に基づいてIGBT素子110をオン、オフする回路である。具体的には、IGBT110aをオン、オフする回路である。IGBT駆動回路130aは、駆動停止回路14から後述する駆動停止信号が入力されると、IGBT素子110を停止させる。具体的には、IGBT110aをオフする。IGBT駆動回路130aの駆動信号入力端子は、マイクロコンピュータ121の駆動信号出力端子に接続されている。また、IGBT駆動端子は、IGBT100aのゲートに接続されている。さらに、駆動停止信号入力端子は、駆動停止回路14に接続されている。
異常検出回路130bは、IGBT素子110から入力される電流信号及び温度信号に基づいて電力変換回路11の異常を検出し、異常信号を出力する回路である。異常検出回路130bは、マイクロコンピュータ121から異常出力禁止信号が入力されると、異常信号の出力を強制的に停止する。異常検出回路130bの電流信号入力端子はIGBT素子110の電流信号出力端子に、温度信号入力端子はIGBT素子110の温度信号出力端子にそれぞれ接続されている。また、異常信号出力端子は、駆動停止回路14に接続されている。さらに、異常出力禁止信号入力端子は、マイクロコンピュータの異常出力禁止信号出力端子に接続されている。
駆動IC131〜135も、IGBT111〜115、マイクロコンピュータ121
及び駆動停止回路14に対して同様の構成である。
図1に示すように、駆動停止回路14は、駆動IC130〜135の異常検出回路とIGBT駆動回路との間に設けられ、異常検出回路から異常信号が入力されると、IGBT駆動回路によるIGBT素子110〜115の駆動を全て停止させる回路である。駆動停止回路14は、駆動IC130〜135のいずれかの異常検出回路から異常信号が入力されると、駆動IC130〜135の全てのIGBT駆動回路に対して駆動停止信号を出力する。また、マイクロコンピュータ121に対して異常信号を出力する。駆動停止回路14の異常信号入力端子は、駆動IC130〜135の異常検出回路の異常信号出力端子にそれぞれ接続されている。また、駆動停止信号出力端子は、駆動IC130〜135のIGBT駆動回路の駆動停止信号入力端子にそれぞれ接続されている。さら、異常信号出力端子は、マイクロコンピュータ121の異常信号入力端子に接続されている。
次に、図1〜図3を参照してモータジェネレータ制御装置の動作について説明する。ここで、図3は、モータジェネレータ制御装置の動作に関するフローチャートである。
図1において、モータジェネレータMG1がモータとして動作するとき、制御回路12は、外部から入力されるトルク指令に基づいて、駆動信号を出力する。駆動信号が入力されると、駆動IC130〜135はIGBT素子110〜115をオン、オフする。具体的には、図2に一部示すように、駆動IC130〜135のIGBT駆動回路がIGBT110a〜115aをオン、オフする。図1に示すように、電力変換回路11は、IGBT110a〜115aがオン、オフすることで、バッテリB1の直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1に供給する。電力変換回路11から3相交流電圧が供給されると、モータジェネレータMG1は、モータとして動作しトルクを発生する。
一方、モータジェネレータMG1がジェネレータとして動作するとき、電力変換回路11は、フライホイールダイオード110b〜115bによって構成される整流回路で、モータジェネレータMG1の発生する3相交流電圧を直流電圧に変換してバッテリB1に供給する。これにより、バッテリB1が充電される。
ところで、IGBT素子110〜115は、流れる電流に応じた電流信号と、温度に応じた温度信号を出力する。図2に示すように、電流信号と温度信号が入力されると、駆動IC130の異常検出回路130bは、これらの信号に基づいて異常を検出する。具体的には、電流信号を過電流閾値と比較することで過電流異常を検出する。また、温度信号を温度閾値と比較することで過熱異常を検出する。異常検出回路130bは、過電流異常及び過熱異常の少なくともいずれかを検出すると異常信号を出力する。図1に示す他の駆動IC131〜135の異常検出回路も、それぞれ同様の動作をする。駆動IC130〜135のいずれかの異常検出回路から異常信号が入力されると、駆動停止回路14は、駆動IC130〜135の全てのIGBT駆動回路に対して駆動停止信号を出力する。また、マイクロコンピュータ121に対して異常信号を出力する。駆動停止信号が入力されると、駆動IC130〜135のIGBT駆動回路は、IGBT110a〜115aをオフする。また、異常信号が入力されると、マイクロコンピュータ121は、駆動信号の出力を停止する。これにより、過電流異常及び過熱異常の少なくともいずれかが発生したとき、全てのIGBT素子110〜115がオフして、電力変換回路11が動作停止する。
IGBT素子110〜115の電流信号や温度信号がノイズによって変化した場合、駆動IC130〜135の異常検出回路が過電流異常や過熱異常を誤検出する可能性がある。この場合、電力変換回路11が動作停止してしまう。しかし、マイクロコンピュータ121は、モータジェネレータ制御装置1をシャットダウンするため、全てのIGBT素子110〜115をオフするように制御しているとき、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する。また、トルク指令が0であり、かつ、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いときも、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する。つまり、全てのIGBT素子110〜115に電流が流れないように制御しているとき、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する。
図3に示すように、マイクロコンピュータ121は、外部から入力される指令に基づいて、自らが電力変換回路11をシャットダウンしているか否かを判定する(S100)。具体的には、IGBT素子110〜115に対する駆動信号を全てオフしているか否かを判定する。
S100において、電力変換回路11をシャットダウンしていないとき、マイクロコンピュータ121は、外部から入力されるトルク指令が0であるか否かを判定する(S101)。S101において、トルク指令が0であるとき、さらに、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いか否かを判定する(S102)。ここで、モータジェネレータMG1の誘起電圧は、予め設定されたモータジェネレータMG1の誘起電圧定数と、回転センサS1によって検出された回転数とに基づいて求められる。また、バッテリB1の電圧は、電圧変換回路120を介して入力される。
S100において、電力変換回路11をシャットダウンしているとき、又は、S102において、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いとき、マイクロコンピュータ121は、全てのIGBT素子110〜115に電流が流れないように制御していることから、全ての駆動IC130〜135に異常検出回路に対して異常出力禁止信号を出力する(S103)。
異常出力禁止信号が出力されると、駆動IC130〜135の異常検出回路は、異常信号の出力を強制的に停止する。これにより、従来であれば発生していた、過電流異常や過熱異常の誤検出に伴う電力変換回路11の動作停止を抑えることができる。
一方、S101において、トルク指令が0でないとき、又は、S102において、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧と等しいか高いとき、マイクロコンピュータ121は、IGBT素子110〜115のいずれかに電流が流れるように制御されていることから、異常出力禁止信号を出力しない。
次に、効果について説明する。本実施形態によれば、マイクロコンピュータ121が全てのIGBT素子110〜115に電流が流れないように制御しているときには、IGBT素子110〜115に流れる電流、及び、電流に伴って変化する温度に基づいて異常が検出されることはなく、異常信号が出力されることもない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、車両に搭載されたモータジェネレータ制御装置1において、従来であれば発生していた、過電流異常や過熱異常の誤検出に伴う電力変換回路11の動作停止を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、マイクロコンピュータ121が全てのIGBT素子110〜115をオフするように制御しているときには、全てのIGBT素子110〜115に電流が流れることはない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、過電流異常や過熱異常の誤検出に伴う電力変換回路11の動作停止を確実に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、トルク指令が0であり、かつ、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いときには、IGBT110a〜115aはオン、オフするが、全てのIGBT素子110〜115に電流が流れることはない。そのため、このとき、異常信号の出力を強制的に停止させることで、過電流異常や過熱異常の誤検出に伴う電力変換回路11の動作停止を確実に抑えることができる。
さらに、本実施形態によれば、マイクロコンピュータ121が異常出力禁止信号を出力し、駆動IC130〜135の異常検出回路が異常出力禁止信号に基づいて異常信号の出力を強制的に停止する。そのため、マイクロコンピュータ121が全てのIGBT素子110〜115をオフするように制御しているときを、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に確実に伝えることができる。また、トルク指令が0であり、かつ、モータジェネレータMG1の誘起電圧がバッテリB1の電圧より低いときを、全ての駆動IC130〜135の異常検出回路に確実に伝えることができる。
加えて、本実施形態によれば、モータジェネレータMG1の誘起電圧は、予め設定されたモータジェネレータMG1の誘起電圧定数と、回転センサS1によって検出された回転数とに基づいて求められる。そのため、モータジェネレータMG1の誘起電圧を確実に求めることができる。
なお、本実施形態では、異常検出回路130bが異常を検出する際、IGBT素子110に流れる電流に伴って変化する物理量として、IGBT素子110の温度を用いた例を挙げているが、これに限られるものではない。IGBT素子110に流れる電流に伴って変化する物理量であれば、温度以外の物理量であってもよい。
本実施形態におけるモータジェネレータ制御装置のブロック図である。 図1における駆動ICのブロック図である。 モータジェネレータ制御装置の動作に関するフローチャートである。
符号の説明
1・・・モータジェネレータ制御装置(電力変換装置)、10・・・コンデンサ、11・・・電力変換回路(電力変換手段)、110〜115・・・IGBT素子(スイッチング素子)、110a〜115a・・・IGBT、110b〜115b・・・フライホイールダイオード、12・・・制御回路(制御手段)、120・・・電圧変換回路、121・・・マイクロコンピュータ、13・・・駆動回路、130〜135・・・駆動IC、130a・・・IGBT駆動回路(駆動手段)、130b・・・異常検出回路(異常検出手段)、14・・・駆動停止回路(駆動停止手段)、B1・・・バッテリ(直流電源)、MG1・・・モータジェネレータ(発電電動機)

Claims (8)

  1. 複数のスイッチング素子からなる電力変換手段と、
    全ての前記スイッチング素子のオン、オフを制御するための駆動信号を出力する制御手段と、
    前記スイッチング素子と前記制御手段の間に設けられ、前記制御手段から入力される前記駆動信号に基づいて前記スイッチング素子を駆動する駆動手段と、
    前記スイッチング素子に流れる電流、及び、電流に伴って変化する物理量の少なくともいずれかに基づいて異常を検出し、異常信号を出力する異常検出手段と、
    前記異常検出手段と前記駆動手段との間に設けられ、前記異常検出手段から異常信号が入力されると、前記駆動手段による前記スイッチング素子の駆動を全て停止させる駆動停止手段と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記異常検出手段は、前記制御手段が全ての前記スイッチング素子に電流が流れないように制御しているときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記制御手段が全ての前記スイッチング素子をオフするように制御しているときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御手段は、全ての前記スイッチング素子をオフするように制御しているときには、異常出力禁止信号を出力し、
    前記異常検出手段は、前記制御手段から異常出力禁止信号が入力されると、異常信号の出力を停止することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 車両に搭載され、電力を変換することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記電力変換手段は、直流電源と発電電動機にそれぞれ接続され、 前記異常検出手段は、前記制御手段に入力される、前記発電電動機の出力トルクを指示するトルク指令が0であり、かつ、前記発電電動機の誘起電圧が前記直流電源の電圧より低いときには、異常信号の出力を停止することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御手段は、トルク指令が0であり、かつ、前記発電電動機の誘起電圧が前記直流電源の電圧より低いときには、異常出力禁止信号を出力し、
    前記異常検出手段は、前記制御手段から異常出力禁止信号が入力されると、異常信号の出力を停止することを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御手段は、前記発電電動機の誘起電圧定数と回転数に基づいて、前記発電電動機の誘起電圧を求めることを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 車両に搭載され、前記直流電源と前記発電電動機との間で電力を変換することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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