JP2010142066A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を複雑化させることなく、直流電源線間に直列に接続された2つのコンデンサの端子間電圧を監視できるロボットを提供する。
【解決手段】制御回路27は、コンデンサ電圧検出部24から与えられる検出電圧Vdetに基づいてコンデンサC1の端子間電圧を検出する。制御回路27は、交流電圧入力部25から与えられる検出電圧Vrsの最大値を検出し、この最大値から検出電圧Vdetの電圧値を減算してコンデンサC2の端子間電圧を推定する。制御回路27は、検出または推定したコンデンサC1、C2の端子間電圧を監視し、これらのうち少なくとも一方がしきい値電圧を超えた場合には異常であると判断してコンタクタ22を開放させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電圧を整流する整流器および直列に接続された2つの平滑用のコンデンサを有する直流電源装置と、これら2つのコンデンサの端子間電圧を監視する制御回路とを備えたロボットに関する。
交流電源から電力供給を受けて動作する機器、例えばロボットを制御するコントローラには、交流を直流化して出力する直流電源装置が設けられている。この直流電源装置は、交流電源から与えられる交流電圧を整流する整流器と平滑用のコンデンサとから構成されている。この平滑用のコンデンサは、例えば耐圧を向上させるために、整流器の各出力端子に接続された一対の直流電源線間に直列に2個接続される場合がある。
このような構成の場合には次のような問題が生じる。すなわち、2つのコンデンサの一方が短絡して故障した場合、他方のコンデンサの端子間に直流電源線間の全電圧が印加される。このことは、他方のコンデンサの端子間に通常よりも高い電圧が印加されることになり、他方のコンデンサまでも故障してしまうという問題が生じる。そこで、従来より、2つのコンデンサの端子間電圧をそれぞれ検出し、これらが所定の電圧以上にならないように監視する対策が行われている。直流電源線間に直列に接続された複数のコンデンサの端子間電圧を検出するための技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特開平9−229986号公報
上記従来技術では、2つのコンデンサの端子間電圧の異常をそれぞれ監視するためには、各コンデンサの端子間電圧をそれぞれ検出するか、または、一方のコンデンサの端子間電圧を検出するとともに直流電源線間の電圧を検出する必要がある。すなわち、上記従来技術では、2つの電圧検出部を設ける必要がある。このように2つの電圧検出部を設けることは、装置の構成を複雑化させるとともにコスト高となってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成を複雑化させることなく、直流電源線間に直列に接続された2つのコンデンサの端子間電圧を監視できるロボットを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、低電位側の直流電源線側に接続された第1のコンデンサの端子間電圧は、コンデンサ電圧検出部により直接検出する。一方、第2のコンデンサの端子間電圧は、直流電源線間の直流電圧から第1のコンデンサの端子間電圧を減算したものに相当する。また、直流電源線間の直流電圧は、交流電源の出力電圧の最大値に相当する。本手段では、この点に着目し、以下のように第2のコンデンサの端子間電圧を推定するための構成を備えている。すなわち、制御回路は、低電位側の直流電源線の電位を基準として交流電圧入力部により入力された交流電圧の最大値を検出する最大値検出部と、この最大値からコンデンサ電圧検出部により検出された第1のコンデンサの端子間電圧の値を減算して第2のコンデンサの端子間電圧を推定するコンデンサ電圧推定部とを備えている。
このような構成によれば、検出された第1のコンデンサの端子間電圧の値と、推定された第2のコンデンサの端子間電圧の値とに基づいて、これら直流電源線間に直列に接続さえた2つのコンデンサの端子間電圧を監視する制御を行うことができる。また、制御回路は、この監視制御において、第1のコンデンサの端子間電圧の値または第2のコンデンサの端子間電圧の値と、各コンデンサの定格耐圧よりも高く設定されたしきい値電圧とを比較し、各コンデンサの端子間電圧のうち少なくとも一方がしきい値電圧よりも高い場合には、交流電源から直流電源装置に至る電源供給経路に設けられた電源開閉手段を開放させる。このように、各コンデンサに通常印加される電圧よりも高く設定されたしきい値電圧と、各コンデンサの端子間電圧とを比較することにより、各コンデンサの端子間電圧の過電圧状態を検出することができる。
また、本手段によれば、第2のコンデンサの端子間電圧の値を上記交流電圧の最大値に基づいて推定する構成であるため、以下のような効果が期待できる。すなわち、第2のコンデンサの端子間に印加される電圧は、交流電源、整流器、一対の直流電源線という順に伝達される。従って、制御回路は、実際に第2のコンデンサの端子間に印加されるより前の段階の電圧(交流電源の交流電圧)に基づいて第2のコンデンサの電圧値を推定することになる。このため、例えば第2のコンデンサの端子間電圧を直接検出してその異常判定を行う構成と比べ、より早い段階で第2のコンデンサの端子間電圧を推定するとともにその異常判定を行うことが可能になるという効果が期待できる。
制御回路は、交流電圧入力部により入力された交流電圧に基づいて交流電源の瞬時停電を監視する。つまり、交流電圧入力部は、交流電源から電力供給を受けて動作する機器において通常設けられる瞬時停電の監視制御に用いられる構成である。この元々備えている構成を流用することによって、装置の構成を複雑化させることなく、コンデンサの端子間電圧の監視を行うことができる。
請求項2記載の手段によれば、直流電源装置は、整流器の一方の入力端子と第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの共通接続点との間に設けられた開閉手段の開閉状態に応じて全波整流回路または全波倍電圧整流回路として機能する。コンデンサ電圧推定部は、直流電源装置が全波整流回路として機能する場合に第2のコンデンサの端子間電圧の推定を行う。このため、2つのコンデンサの端子間電圧をそれぞれ監視する必要がある場合にのみ端子間電圧の監視制御が実行され、制御回路の制御負荷の増加が抑制される。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照しながら説明する。
図2は、一般的な産業用ロボットのシステム構成を示している。この図2に示すロボットシステム1(ロボットに相当)は、ロボット本体2と、このロボット本体2を制御するコントローラ3と、このコントローラ3に接続されたティーチングペンダント4とから構成されている。
ロボット本体2は多関節型として構成され、ベース5と、このベース5に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部6と、このショルダ部6に上下方向に旋回可能に支持された下アーム7と、この下アーム7に上下方向に旋回可能に支持された上アーム8と、この上アーム8に上下方向に旋回可能に支持された手首9とから構成されている。手首9は、先端部に回転(捻り動作)可能なフランジ10を備えている。ロボット本体2に設けられる各軸はモータ11などにより駆動される。なお、図示しないが、ワークを把持するハンドはフランジ10に取り付けられるようになっている。
図1は、ロボットシステム1における本発明に関連した部分の電気構成を示すブロック図である。この図1において、ロボット本体2には、例えばACサーボモータであるモータ11が設けられている。コントローラ3には、交流電源21からコンタクタ22(電源開閉手段に相当)を介して供給される交流を整流および平滑して出力する直流電源装置23、直流電源装置23が備える平滑用コンデンサ(後述するコンデンサC1)の端子間電圧を検出するコンデンサ電圧検出部24、交流電源21から出力される交流電圧を後段の回路に入力可能な電圧に変換する交流電圧入力部25、モータ11を駆動するインバータ装置26、これら各装置および各回路の制御などを行う制御回路27が設けられている。
ロボット本体2に設けられるモータは、小型、小容量のものが多い。従って、本実施形態のモータ11は、小型、小容量のものであるとしている。このため、モータ11側から直流電源装置23側に回生するエネルギーは小さくなっている。つまり、本実施形態の直流電源装置23では、回生エネルギーによる直流電圧Vdcの上昇は小さくなっている。
コントローラ3は、交流電源21として単相100Vまたは単相200Vの商用交流電源のいずれでも使用可能となっている。すなわち、直流電源装置23は、入出力電圧変換比を切り替え可能な構成となっており、100Vまたは200Vのいずれの交流電圧が入力された場合でも約280Vの直流電圧Vdcを出力する。直流電源装置23は、整流器28、平滑用のコンデンサC1、C2(第1のコンデンサ、第2のコンデンサに相当)および全波整流/全波倍電圧整流切り替え用のスイッチ回路29(開閉手段に相当)から構成されている。
整流器28は、ダイオードをブリッジの形態に接続してなる周知構成のものである。交流電源21のR、Sの各相出力は、コンタクタ22を介して整流器28の交流入力端子28r、28sに接続されている。コンタクタ22の各接点22r、22sは、励磁コイル22cの通電状態に応じて開閉される。この励磁コイル22cへの通電は、駆動回路30から出力される駆動信号により行われる。駆動回路30は、制御回路27から与えられる通電制御信号Saに基づいて駆動信号を出力する。このように、制御回路27により、交流電源21から直流電源装置23に至る電源供給経路の開閉が制御される。
整流器28の直流出力端子は、それぞれ直流電源線31、32に接続されている。直流電源線31、32間にはコンデンサC2、C1が直列に接続されている。スイッチ回路29は、コンデンサC1、C2の共通接続点であるノードNaと整流器28の一方の交流入力端子28sとの間に接続されている。スイッチ回路29の開閉は、制御回路27により制御される。単相100Vの交流電源21が用いられる場合、スイッチ回路29は閉鎖状態に制御される。これにより、直流電源装置23は全波倍電圧整流回路(両波倍電圧整流回路)の構成となり、直流電源線31、32間に約280Vの直流電圧Vdcが発生する。一方、単相200Vの交流電源21が用いられる場合、スイッチ回路29は開放状態に制御される。これにより、直流電源装置23は全波整流回路の構成となり、この場合にも直流電源線31、32間に約280Vの直流電圧Vdcが発生する。
コンデンサ電圧検出部24は、抵抗R1、R2の直列回路から構成されている。この直列回路は、ノードNaと直流電源線32との間に接続されている。抵抗R1、R2の共通接続点の検出電圧Vdetは、制御回路27に入力されている。抵抗R1、R2の各抵抗値の比は、検出電圧Vdetが制御回路27に入力可能な範囲(例えば0V〜+5V)の電圧値となるように設定されている。
インバータ装置26は、直流電源線31、32間に6つのスイッチング素子例えばIGBT(図1には2つのみ示す)を三相フルブリッジ接続して構成されたインバータ主回路と、その駆動回路とを備えている。IGBTのコレクタ−エミッタ間には還流ダイオードが接続されている。また、IGBTのゲートには、駆動回路からゲート信号が与えられている。駆動回路は、制御回路27から与えられる指令信号Sbに基づいてパルス幅変調されたゲート信号を出力して各IGBTを駆動する。
制御回路27は、CPU、ROM、RAM、I/O、A/D変換器などを備えたマイクロコンピュータを主体として構成されている。制御回路27は、直流電源線33、32から電源電圧VDD(例えば+5V)の供給を受けて動作する。つまり、制御回路27の基準電位(グランド)は、直流電源線32(低電位側の直流電源線に相当)の電位となっている。なお、この電源電圧VDDは、直流電源線31、32の直流電圧Vdcを図示しない電源回路により降圧して生成されている。
制御回路27には、図示しないエンコーダなどからモータ11の現在の回転位置または回転速度を示すパルス信号が与えられている。また、制御回路27には、外部からモータ11の回転位置指令値または回転速度指令値が与えられている。制御回路27は、モータ11の回転位置指令値または回転速度指令値に対する現在の回転位置または回転速度の偏差を演算し、この偏差をゼロに近づけるように指令信号Sbを出力してインバータ装置26によるモータ11の駆動をフィードバック制御する。
交流電圧入力部25は、オペアンプ34、抵抗R3〜R7および電圧源35から構成されている。オペアンプ34は、直流電源線33、32から電源電圧VDDの供給を受けて動作する。交流電源21のR相出力は、抵抗R3を介してオペアンプ34の反転入力端子に与えられ、S相出力は抵抗R4を介してオペアンプ34の非反転入力端子に与えられている。オペアンプ34の非反転入力端子と直流電源線32との間には、抵抗R5と電圧源35が直列に接続されている。電圧源35は、例えば2.5Vの定電圧を発生させる。
オペアンプ34の反転入力端子と出力端子との間には抵抗R6が接続されている。オペアンプ34の出力は、抵抗R7を介して制御回路27に与えられている。このような構成により、交流電圧入力部25は、交流電源21のR相電圧とS相電圧との差電圧に応じた検出電圧Vrsを制御回路27に対して出力する。抵抗R3〜R7の抵抗値および各抵抗比(分圧比)は、この検出電圧Vrsが制御回路27に入力可能な範囲(例えば0V〜+5V)の電圧値となるように設定されている。
さて、商用交流電源より電力供給を受けて動作する機器においては、その電力供給が瞬間的に停止するいわゆる瞬時停電を監視する構成を備えていることが多い。本実施形態のコントローラ3においても、以下のように瞬時停電を監視するようになっている。すなわち、制御回路27は、交流電圧入力部25から与えられる検出電圧Vrsを常時監視している。そして、検出電圧Vrsが基準電圧値よりも低下した場合に交流電源21に瞬時停電が発生したことを検出するようになっている。この基準電圧値は、交流電源21が正常な場合の検出電圧Vrsよりも低い値、例えば30%程度の電圧値に設定されている。
直流電源装置23が全波整流回路の構成(スイッチ回路29が開放された状態)である場合、従来技術において説明した問題が生じる可能性があるため、コンデンサC1、C2の端子間電圧Vc1、Vc2を監視する必要がある。本実施形態の制御回路27は、コンデンサC1の端子間電圧Vc1についてはコンデンサ電圧検出部24から与えられる検出電圧Vdetに基づいて検出する。また、コンデンサC2の端子間電圧Vc2については、以下のようにして推定する。
すなわち、コンデンサC2の端子間電圧Vc2は、直流電圧VdcからコンデンサC1の端子間電圧Vc1を減算した電圧値に相当する。また、直流電圧Vdcは、交流電源21の出力電圧の最大値にほぼ等しい。そこで、制御回路27は、交流電圧入力部25から与えられる検出電圧Vrsの最大値Vrsmax(ピーク値)を検出する制御を行う。また、制御回路27は、この最大値Vrsmaxから上記検出電圧Vdetの電圧値を減算してコンデンサC2の端子間電圧Vc2を推定する制御を行う。このように、本実施形態の制御回路27は、最大値検出部およびコンデンサ電圧推定部としての機能を有している。
制御回路27は、このようにして検出または推定したコンデンサC1、C2の端子間電圧Vc1、Vc2を監視する制御を行う。この監視制御において、制御回路27は、端子間電圧Vc1またはVc2が所定のしきい値電圧Vthを超えた場合に異常であると判断してコンタクタ22を開放させ、直流電源装置23への交流電圧の供給を遮断する。このしきい値電圧Vthは、例えばコンデンサC1、C2の端子間にそれぞれ印加される通常の電圧値の1.5倍程度の電圧値としている。なお、しきい値電圧Vthは、通常の使用状態では印加されることがない電圧値に設定すればよい。例えば、しきい値電圧Vthを各コンデンサC1、C2の定格耐圧よりも高い電圧値に設定してもよい。
続いて、制御回路27によるコンデンサ端子間電圧の監視制御について、図3のフローチャートに基づいて説明する。制御回路27は、直流電源装置23が全波整流回路の構成となっているときに、この図3に示す監視制御を行う。まず、ステップS1にて端子間電圧Vc1とVc2とを比較し、端子間電圧Vc1が端子間電圧Vc2より大きいと判断した場合(NO)にはステップS2に移る。ステップS2では、端子間電圧Vc1がしきい値電圧Vthを超えているか否かを判断する。端子間電圧Vc1がしきい値電圧Vthを超えていると判断した場合(YES)にはステップS4に進み、コンタクタ22を開放する制御を実行する。
一方、端子間電圧Vc1がしきい値電圧Vth以下であると判断した場合(NO)には、コンタクタ22の開放制御は行わずにステップS1に戻る。また、ステップS1で端子間電圧Vc2が端子間電圧Vc1より大きいと判断した場合(YES)にはステップS3に移り、上記した端子間電圧Vc1が端子間電圧Vc2より大きいと判断した場合と同様の制御が実行される。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果が得られる。
制御回路27は、コンデンサ電圧検出部24から与えられる検出電圧Vdetに基づいてコンデンサC1の端子間電圧Vc1を検出する。また、制御回路27は、交流電圧入力部25から与えられる検出電圧Vrsの最大値Vrsmaxを検出し、この最大値Vrsmaxから検出電圧Vdetの電圧値を減算してコンデンサC2の端子間電圧Vc2を推定する。このような構成によれば、検出されたコンデンサC1の端子間電圧Vc1と推定されたコンデンサC2の端子間電圧Vc2とに基づいて、これら直流電源線31、32間に直列に接続された2つのコンデンサC1、C2の端子間電圧を監視する制御を行うことができる。
制御回路27は、この監視制御において、コンデンサC1、C2の端子間電圧Vc1、Vc2と、各コンデンサC1、C2の端子間に通常印加される電圧よりも高く設定されたしきい値電圧Vthとを比較し、これらのうち少なくとも一方がしきい値電圧Vthを超えた場合には異常であると判断してコンタクタ22を開放させる。このような監視制御により、各コンデンサC1、C2の端子間電圧の過電圧状態を検出することができる。
また、制御回路27は、交流電圧入力部25から与えられる検出電圧Vrsに基づいて交流電源21の瞬時停電を監視している。つまり、交流電圧入力部25は、コンデンサC1、C2の端子間電圧監視に用いるために新たに設けた構成ではなく、従来より、交流電源から電力供給を受けて動作する機器において通常設けられている構成である。従って、本実施形態の構成によれば、コンデンサC1、C2の端子間電圧の監視を行うために装置の構成を複雑化させることがない。
直流電源線31、32間に発生する直流電圧Vdcの電圧値は、整流器28などにおける電圧ロスにより、交流電源21の出力電圧の最大値よりも若干小さくなる。従って、この最大値が直流電圧Vdcの電圧値とほぼ同じであると仮定してコンデンサC2の端子間電圧Vc2を推定している本実施形態の構成において、推定した端子間電圧Vc2の電圧値は実際の電圧値よりも若干高くなる。つまり、端子間電圧Vc2の推定値に誤差が生じる。しかし、この誤差は過電圧の監視制御において安全サイドに働くため、コンデンサC1、C2の端子間電圧の監視制御の安全性が向上する。
また、直流電源装置23は、スイッチ回路29の開閉に応じて全波整流回路の構成、または、全波倍電圧整流回路の構成に切り替えられる。制御回路27は、直流電源装置23が全波整流回路の構成の場合、つまりコンデンサC1、C2の端子間電圧をそれぞれ監視する必要がある場合にのみ端子間電圧の監視制御を実行するので、その制御負荷の増加が抑制される。
(第2の実施形態)
以下、直流電源装置の構成を変更した本発明の第2の実施形態について図4を参照しながら説明する。図4は、第1の実施形態における図1相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の直流電源装置41は、第1の実施形態の直流電源装置23に対し、スイッチ回路29が省略されている点が異なる。
つまり、直流電源装置41は、常時、全波整流回路の構成であり、交流電源21として単相200Vの商用交流電源を用いる構成となっている。このように、常時、全波整流回路の構成となる直流電源装置41を備えた構成であっても、制御回路27によりコンデンサC1、C2の端子間電圧Vc1、Vc2の監視制御が実行されるので、第1の実施形態の直流電源装置23が全波整流回路の構成となっている場合と同様の作用および効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
図4に示す直流電源装置41は、直流電源線31、32間に発生する直流電圧Vdcを昇圧する回路構成を備えていれば、交流電源21として単相100Vの商用交流電源を用いることも可能である。また、整流器28として、ダイオードを三相ブリッジの形態に接続した回路構成のものを使用すれば、交流電源21として3相のものを使用することも可能である。この場合、交流電圧入力部25は、交流電源のR、S、Tの各相出力のうちいずれか2相の出力を入力とする構成であればよい。
モータ11は、誘導電動機、DCモータなど、他の形式のモータであってもよい。モータ11にDCモータを用いる場合には、AC/DC変換器を搭載してDCモータに印加する直流電圧を生成すればよい。
本発明の第1の実施形態を示すロボットシステムの電気構成図 ロボットシステムの構成を示す斜視図 コンデンサの端子間電圧を監視する制御の内容を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
符号の説明
図面中、1はロボットシステム(ロボット)、2はロボット本体、11はモータ、21は交流電源、22はコンタクタ(電源開閉手段)、23は直流電源装置、24はコンデンサ電圧検出部、25は交流電圧入力部、26はインバータ装置、27は制御回路(最大値検出部、コンデンサ電圧推定部)、28は整流器、29はスイッチ回路(開閉手段)、31、32は直流電源線、C1は第1のコンデンサ、C2は第2のコンデンサを示す。

Claims (2)

  1. モータにより駆動される軸を有するロボット本体と、
    交流電源から与えられる交流電圧を整流する整流器と当該整流器の各出力端子に接続された一対の直流電源線間に直列に接続された第1のコンデンサおよび第2のコンデンサとを有する直流電源装置と、
    前記交流電源から前記直流電源装置に至る電源供給経路を開閉可能に設けられた電源開閉手段と、
    前記直流電源線間の直流電圧を入力して前記モータを駆動するインバータ装置と、
    前記交流電源の電圧を分圧して入力する交流電圧入力部と、
    低電位側の前記直流電源線に接続された前記第1のコンデンサの端子間電圧を検出するコンデンサ電圧検出部と、
    前記交流電圧入力部により入力された交流電圧に基づいて前記交流電源の瞬時停電を監視するとともに、前記電源開閉手段の開閉を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    低電位側の前記直流電源線の電位を基準として前記交流電圧入力部により入力された交流電圧の最大値を検出する最大値検出部と、
    前記最大値から前記コンデンサ電圧検出部により検出された前記第1のコンデンサの端子間電圧の値を減算して前記第2のコンデンサの端子間電圧を推定するコンデンサ電圧推定部とを備え、
    検出された前記第1のコンデンサの端子間電圧の値または推定された前記第2のコンデンサの端子間電圧の値と、前記各コンデンサの定格耐圧よりも高く設定されたしきい値電圧とを比較し、前記各コンデンサの端子間電圧の値のうち少なくとも一方が前記しきい値電圧よりも高い場合には前記電源開閉手段を開放させることを特徴とするロボット。
  2. 前記交流電源は単相であり、
    前記整流器は、4つのダイオードをブリッジの形態に接続して構成され、
    前記直流電源装置は、前記整流器の一方の入力端子と前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサの共通接続点との間を開閉可能に設けられた開閉手段を備え、前記開閉手段が開放された状態では全波整流回路として機能し、前記開閉手段が閉鎖された状態では全波倍電圧整流回路として機能するものであり、
    前記コンデンサ電圧推定部は、前記直流電源装置が全波整流回路として機能している場合に前記第2のコンデンサの端子間電圧の推定を行うことを特徴とする請求項1記載のロボット。
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