JP4938467B2 - モータ駆動用の電力変換装置、モータ駆動装置、モータおよびモータ駆動方法 - Google Patents

モータ駆動用の電力変換装置、モータ駆動装置、モータおよびモータ駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータを駆動するインバータなどの電力変換装置、モータ駆動装置、駆動方法およびモータに係り、過電流検出時の保護に関するものである。
電気機器や産業用のモータにはインバータ制御された永久磁石同期モータや誘導モータが使用されている。直流電力を可変電圧・可変周波数の三相交流電力に変換するインバータ(電力変換器)を用いてモータを駆動する場合、保護機能の1つとして過電流検出機能を備えており、過電流が流れた際はインバータ回路を遮断し保護している。
こうした過電流検出は、直流電源からインバータ(電力変換器)に流入する直流電流径路に挿入した電流検出用抵抗と、この抵抗に掛かる電圧を検出する構成が広く採用されている。この電流検出値が設定値を越えると、インバータを構成する半導体スイッチング素子をオフ(遮断)し、インバータを停止させる。
この種の過電流によるインバータの保護に関する技術としては、例えば、特許文献1〜4などが知られている。
このような保護の後、一過性の過電流が収まる場合が多く、一旦、インバータを停止させた後、内部クロック信号の1周期毎などに、リセット動作を行うことが多い。
例えば、特許文献2には、保護回路の状態を観察し、一定条件を満たしたときに自動的にインバータを再起動して、負荷であるモータの停止を避ける技術が開示されている。
特開平1−321870号公報 特開平3−270677号公報 特開2001−145367号公報 特開2004−15946号公報
特許文献2などの前述した構成によれば、短時間の一過性の過電流を保護することはできるが、過電流が再現する場合などには、必ずしも十分なインバータの保護はできない。過電流を検出してインバータを一旦停止させた後、例えば、内部クロック信号の1周期毎に、インバータを復帰させると、復帰毎に、過電流が流れてしまう。このため、スイッチング素子は、連続して生じる過電流により異常加熱されて、破壊に至る。
本発明の目的は、電力変換器内のスイッチング素子の過電流破壊の惧れを軽減しつつ、過電流発生後の運転復帰の機会を与えることのできる電力変換装置、モータ駆動装置、駆動方法またはモータを提供することである。
本発明はその一面において、半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えた電力変換装置において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段を備えたことを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、前記電力変換器の交流出力側にはモータを備え、モータ駆動装置を構成する。
本発明は他の一面において、前記電力変換器と、前記駆動回路と、前記制御装置と、前記過電流検出手段と、前記保護装置と前記第1,第2の遮断保持手段とをモータのケーシングに内蔵した電子回路基板上に搭載するとともに、前記電力変換器の交流出力を前記モータに供給して駆動するように配線したことを特徴とする。
本発明はさらに他の一面において、前記電力変換器に流れる過電流を出力短絡による過電流とその他の過電流とを区別して検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えたモータ駆動装置において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の監視期間内に前記過電流検出手段から前記出力短絡による過電流信号が発生したとき、この発生に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段を備えたことを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、電力変換器内のスイッチング素子の過電流破壊の惧れを軽減しつつ、過電流発生後の運転復帰の機会を与えることのできる電力変換装置、モータ駆動装置、駆動方法またはモータを提供することができる。
本発明のその他の目的や特徴は、以下に述べる実施形態の中で明らかにする。
以下に、図面を参照して、本発明の望ましい実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1によるモータ駆動装置の全体構成図である。図1の符号1は商用交流電源、2は電源回路であり、商用交流電源1からの交流電圧をもとに直流電圧VDC、VCCに変換する。VDCは、例えば、約141V〜450Vの直流高圧であり、モータ駆動用の高圧電源として使用する。VCCは、例えば、15Vの直流低圧であり、半導体装置(半導体モジュール)4に内蔵される駆動回路5の電源電圧として使用される。
符号3は、マイクロコンピュータ等の制御装置であり、磁極位置検出器9からの磁極位置信号を受け、半導体装置4へ、制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力する。この6つの制御信号は、半導体装置4に内蔵される半導体スイッチング素子6を制御するための信号である。
磁極位置検出器9は、ホールICであり、図示しないモータ回転子の位置を示す位置信号を出力する。また、磁極位置検出器9はホール素子であってもよく、その場合はアンプを用いてホール素子の出力信号を増幅し、増幅した信号を制御装置3に入力してもよい。
半導体装置4は、駆動回路5とスイッチング素子6と過電流検出手段7を内蔵する。駆動回路5は、制御装置3からの制御信号を受け、スイッチング素子6を駆動する。スイッチング素子6は、図示しない6個のトランジスタとダイオードよりなる3相フルブリッジインバータ(電力変換器)を構成し、可変電圧・可変周波数(VVVF)の3相交流を、モータコイル11に出力し、モータ12を駆動する。
電流検出器8は、スイッチング素子6の下アームトランジスタの負電位側端子に接続され、インバータに流入する直流電流を検出するシャント抵抗である。過電流検出手段7は、電流検出器8に接続され、電流検出器8の電圧VRSが予定レベルを越えた場合に過電流と見なし、過電流に基く遮断指令信号Aを駆動回路5に出力し、同時に、制御装置3には、過電流検出信号VFを出力する。
なお、本実施例の電流検出器8は、シャント抵抗であるが電流センサ等を用いてもよく、また、半導体装置4に外付けされているが、半導体装置4に内蔵してもよい。
モータ12には、その筐体(ケーシング)内に電子回路基板10を内蔵しており、その上には、制御装置3、半導体装置4、電流検出器8、および磁極位置検出器9を搭載している。モータ12としては、3相永久磁石同期モータや3相誘導モータなどがある。
次に、半導体装置4の詳細について説明する。
図2は、本発明の実施例1における半導体装置4の詳細図である。I1〜I6は3相モータ12を駆動するための6個のスイッチング素子であり、本実施例ではIGBTを用いているが、MOSFETやバイポーラトランジスタであってもよく、また組み合わせて使用してもよい。F1〜F6は、I1〜I6それぞれに逆並列に接続されたダイオードである。MUはU相の出力端子、MVはV相の出力端子、MWはW相の出力端子であり、モータのコイル11に接続される。上アームIGBTのI1〜I3のコレクタ端子は直流高圧電源VDCの正電位端子側VS1、VS2にそれぞれ接続され、エミッタ端子は出力端子MU、MV、MWに接続される。下アームIGBTのI4〜I6のコレクタ端子は、出力端子MU、MV、MWに接続され、エミッタ端子はGH1、GH2端子側に接続され、電流検出器8を介してGNDに接続される。
VUTはU相上アーム制御信号であり、U相上アーム制御信号入力端子UTから入力され、論理回路RCから上アーム駆動回路UCへ伝達され、U相上アームIGBTのI1を駆動する。VVTはV相上アーム制御信号であり、V相上アーム制御信号入力端子VTから入力され、論理回路RCから上アーム駆動回路UCへ伝達され、V相上アームIGBTのI2を駆動する。VWTはW相上アーム制御信号であり、W相上アーム制御信号入力端子WTから入力され、論理回路RCから上アーム駆動回路UCへ伝達され、W相上アームIGBTのI3を駆動する。VUBはU相下アーム制御信号であり、U相下アーム制御信号入力端子UBから入力され、論理回路RCから下アーム駆動回路BCへ伝達され、U相下アームIGBTのI4を駆動する。VVBはV相下アーム制御信号であり、V相下アーム制御信号入力端子VBから入力され、論理回路RCから下アーム駆動回路BCへ伝達され、V相下アームIGBTのI5を駆動する。VWBはW相下アーム制御信号であり、W相下アーム制御信号入力端子WBから入力され、論理回路RCから下アーム駆動回路BCへ伝達され、W相下アームIGBTのI6を駆動する。なお、本実施例では、制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBは、オン信号がHレベル(活性状態)、オフ信号がLレベル(非活性状態)である。
電流検出器8は、シャント抵抗であり、端子GH1、GH2を介し下アームIGBTのI4〜I6に接続される。また、7は比較機能を内蔵した過電流検出手段であり、遮断指令信号Aを前記論理回路RCに出力し、また、過電流検出信号VFを過電流検出信号出力端子Fに出力する。この過電流検出手段7は、前記電流検出器8の電圧VRSが、前記過電流検出手段7に設定された電圧を越えた場合、前記論理回路RCにHレベルの遮断指令信号Aを出力すると共に、前記過電流検出信号出力端子FからHレベルの過電流検出信号VFを出力する。前記論理回路RCは、Hレベルの遮断指令信号Aが入力されるとIGBTのI1〜I6をオフする信号を出力する。前記過電流検出信号出力端子Fは、前記制御装置3に接続され、前記過電流検出信号VFが前記制御装置3に入力される。前記制御装置3は、Hレベルの過電流検出信号VFが入力されると全て制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBをLレベルとする。
さらに、前記電流検出器8の電圧VRSが前記過電流検出手段7に設定されたしきい値を下回った場合、前記過電流検出手段7は、前記論理回路RCにLレベルの遮断信号Aを出力し、さらにLレベルの過電流検出信号VFを出力する。なお、本実施例では、前記過電流検出手段7から出力される遮断指令信号Aと過電流検出信号VFは、非活性状態がLレベルであり、活性状態がHレベルである。
CCはチャージポンプ回路であり、上アーム駆動回路用の電源電圧を生成する回路である。ダイオードD1とD2及びコンデンサC1とC2はチャージポンプ回路の外付け部品であるが、半導体装置4に内蔵してもよい。チャージポンプ回路を動作させるための図2に図示しないクロック信号は、例えば図1の制御装置3が出力してもよい。CBCは内部電源回路であり、駆動回路用電源電圧VCCを基に論理回路RC及び図1の制御装置3の電源電圧CBを生成する。電源電圧CBは本実施例では約5Vである。
次に、制御装置3の制御について説明する。
図3は、本発明の実施例1における制御装置3のPWMパルス信号の演算方式例を示すタイミングチャートである。図3において、VCAはキャリア信号、VUはU相変調信号、VVはV相変調信号、VWはW相変調信号である。また、VUTはU相上アーム制御信号、VUBはU相下アーム制御信号、VVTはV相上アーム制御信号、VVBはV相下アーム制御信号、VWTはW相上アーム制御信号、VWBはW相下アーム制御信号を示す。PWMパルスの演算は、キャリア信号VCAと各変調信号VU、VV、VWとを比較し、各変調信号が大きい範囲では上アーム制御信号をHレベルとし、キャリア信号が大きい範囲では下アーム制御信号をHレベルとする信号を出力する。この6つの信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを半導体装置4に出力しモータ12を駆動する。
次に、過電流検出機能の詳細について、図4と図5に基づいて説明する。
図4は、本発明の実施例1における過電流発生時の径路を示している。図4において、例えば出力端子MUとMVの出力配線が短絡している場合、U相上アームIGBTのI1とV相下アームIGBTのI5が同時にオンすると、径路Aで電流が流れる。この電流はモータのコイル11を通過しないため急峻な電流となる。一方、モータが過負荷の場合の過電流は、例えばU相上アームIGBTのI1→モータコイル11→V相下アームIGBTのI5の図4径路Bで電流が流れる。この電流は、モータコイル11のインダクタンスの特性により急激な電流は流れず、ある傾き(増加率)をもって流れる。
図5は、本発明の実施例1における過電流検出タイミングチャートである。図5(A)は、短絡による過電流を検出するタイミングチャートであり、図5(B)は、過負荷による過電流を検出するタイミングチャートである。U相上アーム制御信号VUT、V相下アーム制御信号VVB、電流検出器8の電圧VRS、遮断指令信号A、過電流検出信号VFのタイミングチャートを説明したものである。
図5(A)を参照して、出力端子MUとMVが短絡している場合の検出動作について説明する。制御装置3は、T0時、制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力し、半導体装置4の駆動を開始する。図5(A)の例では、T0のタイミングでU相上アームの制御信号VUTがHレベルとなる。
T1時、V相下アーム制御信号VVBがHレベルとなる。T2時、U相上アームIGBTのI1とV相下アームIGBTのI5が同時にオンとなり、図4の径路Aで電流検出器8に過電流が流れ、過電流検出手段7にVRSが出力される。この時、VRSが前記過電流検出手段7の比較機能のしきい値を越える。
T3時、過電流検出手段7は、論理回路RCにHレベルの遮断指令信号Aを出力し、同時に制御装置3にHレベルの過電流検出信号VFを出力する。前記論理回路RCは、Hレベルの遮断指令信号Aが入力されると、全てのIGBTのI1〜I6をオフする信号を出力する。
制御装置3は、Hレベルの過電流検出信号VFを受け、T4時、Lレベルの制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力する。
前記論理回路RCが遮断指令信号Aを受け、IGBTのI1〜I6をオフする信号を出力したため、T5時、U相上アームIGBTのI1とV相下アームIGBTのI5がオフされる。この時、電流検出器8の電圧VRSは、過電流検出手段7の比較機能のしきい値を下回る。このため、T6時、遮断指令信号Aと過電流検出信号VFはLレベルとなる。
図5(B)を参照して、モータが過負荷の場合の検出動作について説明する。制御装置3は、T0'時、制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力し半導体装置4の駆動を開始する。図5(B)の例では、T0'のタイミングでU相上アームの制御信号VUTがHレベルとなる。
T1'時、V相下アーム制御信号VVBがHレベルとなる。T1''時、U相上アームIGBTのI1とV相下アームIGBTのI5がオンし、図4の径路Bで電流検出器8に電流が流れる。この時、モータコイル11を通して電流が流れるため、直流電流はある傾きをもって徐々に流れ始め、電圧VRSはそれに従い徐々に上昇し始める。T2'時、電圧VRSが前記過電流検出手段7に内蔵される比較機能のしきい値を越える。
T3'時、過電流検出手段7は、論理回路RCにHレベルの遮断指令信号Aを出力し、同時に制御装置3にHレベルの過電流検出信号VFを出力する。前記論理回路RCは、Hレベルの遮断指令信号Aが入力されると、全てのIGBTのI1〜I6をオフする信号を出力する。
制御装置3は、Hレベルの過電流検出信号VFを受け、T4'時、Lレベルの制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力する。
前記論理回路RCが遮断指令信号Aを受け、IGBTのI1〜I6をオフする信号出力したため、T5'時、U相上アームIGBTのI1とV相下アームIGBTのI5がオフされる。この時、電流検出器8の電圧VRSは、過電流検出手段7の比較機能のしきい値を下回る。このため、T6'時、遮断指令信号Aと過電流検出信号VFはLレベルとなる。
図5に沿って、短絡による過電流と過負荷による過電流を検出する方法を説明したが、短絡による過電流を検出するまでの時間は、制御装置3が半導体装置4の駆動を開始したT0から、Hレベルの過電流検出信号VFが入力されるT3までである。一方、過負荷による過電流を検出するまでの時間は、制御装置3が半導体装置4の駆動を開始したT0'から、Hレベルの過電流検出信号VFが入力されるT3'までであり、短絡による過電流を検出する時間より遅れて過電流を検出する。
本発明の実施例1においては、これ以降に説明するように、過負荷による過電流と短絡による過電流とを区別せずに保護を行う。しかし、上記のように、過負荷による過電流と短絡による過電流とを区別して検出する機能を持っているため、必要に応じて、保護においても区別した制御を採ることもできる。この点については、随時、補足説明することとする。
さて、過電流検出機能は、制御装置3が半導体装置4の駆動を開始したT0から、所定時間までにHレベルの過電流検出信号VFが入力された場合を短絡と判別する。一方、所定時間後にHレベルの過電流検出信号VFが入力された場合を過負荷と判別する。所定時間とは、T3からT3’までの間に設定すればよく、コイルのインダクタンスや直流高圧電源の電圧等を基に設定すればよい。これにより、短絡による過電流と過負荷による過電流を判別して検出できる。
さらに、制御装置3は、過電流を検出して半導体スイッチング素子6を遮断後、その遮断状態を継続する遮断保持機能を備えている。半導体スイッチング素子6を起動後に短絡による過電流を検出した場合は、遮断状態を保持し続けるか、または過負荷による過電流を検出した場合よりも遮断保持期間を広げる機能をもたせることもできる。これにより、短絡による過電流と、過負荷による過電流を判別し、さらに、その後の制御によって、半導体装置4に内蔵されるスイッチング素子の十分な保護が可能となる。
図4では、短絡の例として出力配線間の短絡を示した。しかし、同一相の上下アームが同時にオンする上下アーム短絡や、1つのアームのコレクタ−エミッタ間(MOSFETの場合はドレイン−ソース間)がショートするアーム短絡の場合においても、短絡による過電流と過負荷による過電流を判別できる。そして、その後の制御によって半導体装置4に内蔵されるスイッチング素子を保護することが可能である。
次に、図6に沿って制御装置3が備える連続過電流監視機能について説明する。
図6は、本発明の実施例1による制御装置3の連続過電流監視機能を説明するタイミングチャートである。制御信号は、VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBであり、VRSは電流検出器8の電圧であり、Aは過電流検出手段7が論理回路RCに出力する遮断指令信号である。VFは過電流検出手段7が制御装置3に出力する過電流検出信号であって、R1とR2とR3は、制御装置3が半導体装置4にオフ信号を出力する遮断保持期間である。T7、T9、T11、T13は、制御装置3が半導体装置4の駆動を開始するタイミングである。T8、T10、T12は、制御装置3がHレベルの過電流検出信号VFを受けて、Lレベルの制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBを出力するタイミングである。TKは、制御装置3が備える連続過電流監視期間である。
この図6の例は、過電流を検出後、遮断保持期間R1、R2、R3を経て、連続的に3回の過電流を検出した場合を示している。
制御装置3は、T7時、半導体装置4の駆動を開始する。その後、過電流によって、制御装置3はHレベルの過電流検出信号VFを検出し、T8時、Lレベルの制御信号を出力する。制御装置3は、遮断保持期間R1を経て、T9時、再び半導体装置4の駆動を開始する。この時、制御装置3は、連続過電流監視期間TKを設け、再び過電流によって、Hレベルの過電流検出信号VFが入力されるか否かを監視する。
その後、制御装置3には、再び過電流によって、再びHレベルの過電流検出信号VFが入力され、T10時、Lレベルの制御信号を出力する。ここで、連続過電流監視期間TK以内に過電流検出信号VFが入力されたため、遮断保持期間R2は、遮断保持期間R1の2倍の期間(R2=2R1)を設ける。
制御装置3は、遮断保持期間R2を経て、T11時、再び半導体装置4の駆動を開始する。この時、制御装置3は、再び、連続過電流監視期間TKを設ける。
その後、制御装置3には、過電流によって、再び、Hレベルの過電流検出信号VFが入力され、T12時、Lレベルの制御信号を出力する。ここで、連続過電流監視期間TK以内に過電流検出信号VFが入力されたため、遮断保持期間R3は、遮断保持期間R1の4倍の期間(R3=2R2=4R1)を設ける。
このように、制御装置3は、連続過電流監視期間TK以内に、再び過電流検出信号VFが入力されるか否かを監視する連続過電流監視機能を備えている。したがって、連続過電流監視期間TK以内に過電流検出信号VFが入力された場合は、遮断保持期間を広げる機能を有する。これにより、連続的な過電流によるスイッチング素子の破壊や異常過熱を防止することが出来る。
なお、この本発明の実施例1では、連続的な過電流の例として、その種別(過負荷と短絡)にこだわらない過電流について、順次、遮断保持期間を延長するものとした。しかしながら、前述したように、過負荷と短絡による過電流を区別して検出し、過負荷による過電流発生時よりも、短絡による過電流発生時には、最初から遮断保持期間を長く設定したり、短絡による過電流発生時のみに、遮断保持期間を延長することもできる。このようにすれば、より細かく、連続的な短絡による過電流の場合のスイッチング素子の保護を行うことができる。
次に、図6の保護動作を実現する制御装置3の処理フローについて説明する。
図7および図8は、本発明の実施例1による制御装置3の処理フロー図その1およびその2である。ステップ701で駆動を開始し、ステップ702では、過電流検出信号VFの発生の有無をチェックする。過電流検出信号VFが発生しておれば、ステップ703に進んで、全ての制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBをLレベルとし、全スイッチング素子をオフさせる。そして、ステップ704で、この状態を0.1msだけ継続する遮断保持期間R1=0.1msに入る。この期間R1の満了後、ステップ705にて、リトライによる駆動を開始してステップ706による過電流検出信号を監視する。
なお、前述ステップ702において、過電流検出信号VFを検出しなければ、ステップ707に進んで、スイッチング素子の駆動を継続し、モータの駆動も継続される。
さて、ステップ712においては、連続過電流監視期間TK内に、過電流検出信号VFを検出したか否かをチェックする。ここで、この監視期間TK内に、過電流検出信号VFを検出しなければ、リトライ成功であり、ステップ707に進んで、スイッチング素子の駆動を継続し、モータの駆動も継続できる。
しかし、この監視期間TK内に、再び、過電流検出信号VFを検出すると、ステップ713に進んで、全ての制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBをLレベルとし、再び、全スイッチング素子をオフさせる。そして、ステップ714で、この状態を今度は、0.2ms継続する遮断保持期間R2=2R1=0.2msに入る。この期間R2の満了後、ステップ715にて、再度のリトライによる駆動を開始してステップ716による過電流検出信号を監視する。
以下、同様にして、連続的に過電流が発生する限り、遮断保持期間を2倍づつ延長し、ステップ774において、遮断保持期間R8が、12.8msに達すると、以降は、ステップ765に戻し、遮断保持期間R8の一定値に固定している。
このように、本発明の実施例1によれば、電力変換器内のスイッチング素子6の過電流破壊の惧れを軽減しつつ、過電流発生後の運転回復の機会を与えることのできる電力変換装置、モータ駆動装置、またはモータを提供することができる。
図9は、本発明の実施例2によるモータ駆動装置の全体構成図である。図9は、実施例1の図1に相当するブロック図であり、相当物には同一符号を付けて、重複説明は避ける。本実施例2では、実施例1の半導体装置4を、駆動回路5と過電流検出手段7を備えたプリドライバー半導体装置19とし、スイッチング素子6Aと分けて、モータ内蔵基板10に配置したものである。
図10は、本発明の実施例2におけるプリドライバー半導体装置19とスイッチング素子6Aの詳細図である。スイッチング素子6Aは、1つのパッケージに内蔵されているが、複数のパッケージで構成する場合もある。プリドライバー半導体装置19は、論理回路RCと上アーム駆動回路UC、下アーム駆動回路BC、過電流検出手段OCを1つのパッケージに内蔵しているが、複数のパッケージにて構成することも出来る。その他は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
図11は、本発明の実施例3によるモータ駆動装置の全体構成図である。この図も図1に相当するブロック図であり、同一機能要素には同一符号を付けて、重複説明は避ける。本実施例3では、図1の半導体装置4を、駆動回路5とスイッチング素子6を備えた半導体装置4Aとし、過電流検出手段7Aと分けて、モータ内蔵の電子回路基板10に配置したものである。
図12は、本発明の実施例4によるモータ駆動装置の全体構成図である。図12は、実施例1の図1に相当するブロック図であり、相当物には同一符号を付けて、重複説明は避ける。本実施例4では、実施例1の制御装置3が、実施例1の半導体装置4に内蔵されていた過電流検出手段7を内蔵したものである。すなわち、過電流検出手段7Bは、マイコンで構成される制御装置3Aのソフトにより、その機能を達成するように構成することが望ましい。本実施例4では、電流検出器8の電圧VRSが、過電流検出手段7Bの比較機能のしきい値を越えた場合、制御装置3Aの制御信号VUT、VUB、VVT、VVB、VWT、VWBをLレベルとして、主IGBTI1〜I6をオフし、過電流保護を行う。このようにして、実施例1における遮断信号Aを受ける回路が削除され、回路規模を縮小できる効果がある。
図13は、本発明の実施例5によるモータ駆動装置を内蔵するモータの分解斜視図である。本実施例5では、モータ12の構造と、内蔵されたモータ駆動装置の構成例を示している。実施例1の制御装置3と、半導体装置4と、電流検出器8と、磁極位置検出器9A、9Bとを、モータケーシング内に内蔵した電子回路基板10上に搭載した構成である。半導体装置4は、モータ筐体(ケーシング)下部に密着するように配置され、そのため、モータ筐体下部18は、半導体装置4の放熱手段としての役割を果たすことができる。密着させる場合は、シリコーングリースを使ってもよい。
磁極位置検出器9A、9Bは、永久磁石回転子16の磁極位置検出精度を高めるため、モータ内蔵基板10上では、永久磁石回転子16側の面に配置する。制御装置3や電流検出器8は、永久磁石回転子16側の面であっても、モータ筐体下部18側の面であってもよい。図示しないコイル11は、モータ筐体上部13にはめ込まれ、永久磁石回転子16は、シャフト15と一体化している。このシャフト15の永久磁石回転子16より上の部分に軸受14Aが固定され、また、シャフト15の下端部にも軸受14Bが固定される。永久磁石回転子16と軸受14Bとの間には、モータ内蔵基板10が配置される。引き出し配線17は、VDC用配線、VCC用配線、GND用配線の電源用配線等である。
本実施例5では、鋼板モータとしたが、その限りではなく、例えばモールドされたモータの構成でもよい。その他は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
本発明は、上記説明および図面に記載した実施例に限定されるものではなく、インダクタンスを用いたコンバータ等へも応用が可能である。
本発明の実施例1によるモータ駆動装置の全体構成図。 本発明の実施例1における半導体装置4の詳細図。 本発明の実施例1における制御装置3のPWMパルス信号の演算方式例を示すタイミングチャート。 本発明の実施例1における過電流発生時の電流径路説明図。 本発明の実施例1における短絡と過負荷を見分ける過電流検出機能を示すタイミングチャート。 本発明の実施例1による制御装置3の連続過電流監視機能を説明するタイミングチャート。 本発明の実施例1による制御装置3の処理フロー図その1。 本発明の実施例1による制御装置3の処理フロー図その2。 本発明の実施例2によるモータ駆動装置の全体構成図。 本発明の実施例2におけるプリドライバー半導体装置19とスイッチング素子6Aの詳細図。 本発明の実施例3によるモータ駆動装置の全体構成図。 本発明の実施例4によるモータ駆動装置の全体構成図。 本発明の実施例5によるモータ駆動装置を内蔵するモータの分解斜視図。
符号の説明
1…商用交流電源、2…電源回路、3,3A…制御装置、4,4A…半導体装置(半導体モジュール)、5…駆動回路、6,6A…スイッチング素子、7,7A,7B…過電流検出手段、8…電流検出器、9,9A,9B…磁極位置検出器、10…モータ内蔵(電子回路)基板、11…モータコイル、12…モータ、13…モータ筐体上部、14A、14B…軸受、15…シャフト、16…永久磁石回転子、17…引き出し配線、18…モータ筐体下部、VDC…直流高圧電源、VCC…直流低圧電源、VUT,VUB,VVT,VVB,VWT,VWB…U〜W相上下アームへの各制御信号、VF…過電流検出信号、F…過電流検出信号出力端子、VRS…電流検出器8の電圧、A…遮断指令信号、I1〜I6…U〜W相上下アームの各スイッチング素子。

Claims (17)

  1. 半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器の交流出力を供給されて駆動されるモータと、前記電力変換器に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えたモータ駆動用の電力変換装置において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段と、前記第2の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第2の所定期間よりも長い第3の所定期間保持させる第3の遮断保持手段を備えたことを特徴とするモータ駆動用の電力変換装置。
  2. 請求項において、前記遮断保持の期間の延長は、前回のほぼ2倍の期間にそれぞれ延長するように構成したことを特徴とするモータ駆動用の電力変換装置。
  3. 請求項1または2において、所定回数延長後は、実質的に一定の遮断保持期間を繰り返すように構成したことを特徴とするモータ駆動用の電力変換装置。
  4. 請求項1〜のいずれかにおいて、前記過電流検出手段は、前記電力変換器に流入する直流電流を検出する直流電流検出器と、この直流電流検出器の出力が所定レベルに達したとき前記過電流信号を出力する手段を備えたことを特徴とするモータ駆動用の電力変換装置。
  5. 半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器の交流出力を供給されて駆動されるモータと、前記電力変換器に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えたモータ駆動装置において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の監視期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段と、前記第2の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第2の所定期間よりも長い第3の所定期間保持させる第3の遮断保持手段を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  6. 請求項において、前記遮断保持の期間の延長は、前回のほぼ2倍の期間に延長するように構成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  7. 請求項5または6において、所定回数延長後は、実質的に一定の遮断保持期間を繰り返すように構成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  8. 請求項5〜7のいずれかにおいて、前記過電流検出手段は、前記電力変換器に流入する直流電流を検出する直流電流検出器と、この直流電流検出器の出力が所定レベルに達したとき前記過電流信号を出力する手段を備え、前記半導体スイッチング素子と前記駆動回路および前記過電流検出手段を一体化した半導体モジュールとしたことを特徴とするモータ駆動装置。
  9. 請求項5〜8のいずれかにおいて、前記過電流検出手段は、前記電力変換器に流入する直流電流を検出する直流電流検出器と、この直流電流検出器の出力が所定レベルに達したとき前記過電流信号を出力する手段を備え、前記半導体スイッチング素子と前記駆動回路を一体化した半導体モジュールとするとともに、前記過電流検出手段を前記制御装置内に形成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  10. 請求項5〜9のいずれかにおいて、前記モータに内蔵した電子回路基板を備え、この電子回路基板上に、前記半導体スイッチング素子と、前記駆動回路と、前記過電流検出手段と、前記制御装置とを搭載したことを特徴とするモータ駆動装置。
  11. 半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器の交流出力を供給されて駆動されるモータと、前記電力変換器に流れる過電流を出力短絡による過電流とその他の過電流とを区別して検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えたモータ駆動装置において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の監視期間内に前記過電流検出手段から前記出力短絡による過電流信号が発生したとき、この発生に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段と、前記第2の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段から前記出力短絡による過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第2の所定期間よりも長い第3の所定期間保持させる第3の遮断保持手段を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  12. 請求項11において、前記第1の遮断保持手段は、前記出力短絡による過電流信号に基く遮断保持期間をその他の過電流信号に基く遮断保持期間よりも長く設定したことを特徴とするモータ駆動装置。
  13. 請求項11または12において、前記遮断保持の期間の延長は、前回のほぼ2倍の期間に延長するように構成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  14. 請求項11〜13のいずれかにおいて、所定回数延長後は、実質的に一定の遮断保持期間を繰り返すように構成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  15. 半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置と、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持手段と、この第1の所定期間満了後の予定の監視期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持手段と、前記第2の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段から前記出力短絡による過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第2の所定期間よりも長い第3の所定期間保持させる第3の遮断保持手段とを、モータの筐体に内蔵した電子回路基板上に搭載するとともに、前記電力変換器の交流出力を供給されて駆動されるように配線したことを特徴とするモータ。
  16. 半導体スイッチング素子を含み直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換する電力変換器と、前記半導体スイッチング素子にPWMパルスを供給する駆動回路と、この駆動回路にPWM信号を出力するPWM変調部を含む制御装置と、前記電力変換器の交流出力を供給されて駆動されるモータと、前記電力変換器に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過電流検出手段からの過電流信号を受けて前記半導体スイッチング素子を遮断状態とする保護装置とを備えたモータ駆動方法において、前記半導体スイッチング素子の前記遮断状態を第1の所定期間保持させる第1の遮断保持ステップと、この第1の所定期間満了後の予定の監視期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間保持させる第2の遮断保持ステップと、前記第2の所定期間満了後の予定の期間内に前記過電流検出手段からの過電流信号が再発したとき、この再発に応じて遮断状態とした前記半導体スイッチング素子の遮断状態を、第2の所定期間よりも長い第3の所定期間保持させる第3の遮断保持ステップを備えたことを特徴とするモータ駆動方法。
  17. 請求項16において、前記遮断保持の期間の延長に際し、前回のほぼ2倍の期間にそれぞれ延長するステップを備えたことを特徴とするモータ駆動方法。
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