JP3096082B2 - Pcm電流差動継電装置の再閉路回路 - Google Patents

Pcm電流差動継電装置の再閉路回路

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JP3096082B2 JP03087702A JP8770291A JP3096082B2 JP 3096082 B2 JP3096082 B2 JP 3096082B2 JP 03087702 A JP03087702 A JP 03087702A JP 8770291 A JP8770291 A JP 8770291A JP 3096082 B2 JP3096082 B2 JP 3096082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送電線を保護する保護継
電装置の再閉路回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電線を保護する保護継電装置
には再閉路回路が付加されており、送電線に系統事故が
発生した場合は、送電線の両端に設けた保護継電装置が
動作して送電線両端のしゃ断器をトリップさせ、所定の
線路無電圧時間経過後に、再閉路指令をしゃ断器へ与え
てしゃ断器を再閉路させるのが通例である。
【0003】送電線の保護装置として近年の主流は、デ
ィジタルコンピュータを用いたPCM電流差動継電装置
であり、これは送電線の電流をCTを介して取込み、こ
のCTの2次電流をディジタル量に変換して電流データ
を得た後に、送電線の両端の装置間で伝送手段を介して
相互に伝送し、電流差動保護を実現する。また、しゃ断
器の開閉状態等も同時に装置内に取込み制御データと
し、先の電流情報と合わせて相互に伝送していることは
周知である。
【0004】また、再閉路の方式としては、系統の安定
度維持を目的として1秒程度以下で再閉路を実施する高
速度再閉路,高速度再閉路が実施できない場合に10〜20
秒程度で系統復旧することを目的とした中速度再閉路,
高速度再閉路を失敗した時に1分程度でしゃ断器を再投
入させることを目的とした低速度再閉路が組合せて用い
られることが多い。ここで、高速度再閉路においては、
送電線の事故相のしゃ断器のみをしゃ断した後に再閉路
させる単相再閉路あるいは多相再閉路と、事故相と同時
に健全相を含む送電線の3相をしゃ断器でしゃ断した後
に再閉路させる3相再閉路がある。一方、電力系統にお
いて、発電機の動揺を軽減する目的で、発電機側の端子
の高速度再閉路を相手端より遅らせて、送電線の永久事
故により相手端の再閉路が失敗した場合は、発電機側の
端子を再閉路させないようにすることがしばしばある。
【0005】これについて図7,図8を用いて説明す
る。図7は電力系統の図でA端とB端はしゃ断器2A,2B
及びCT101A,101Bを介して接続される。A端子,B端
子の電流はCT101A,CT101Bを介してPCM電流差動
継電装置100A,100Bに導入され、前記100A,100B間は伝
送手段により相互にデータの送受信が行なわれる。各端
の線路側にはPT104A,104Bが設けられ線路電圧を装置
100A,100Bに導入し、線路電圧の有無を電圧継電器によ
り検出できる。なお、B端の背後に発電機103Bがあり、
B端高速度再閉路をA端より遅らせるようにした場合で
ある。
【0006】ここで図7(a) に示すように送電線に事故
Fが発生すると、両端のしゃ断器2A,2Bがしゃ断し、所
定の線路無電圧時間経過後に図7(b) に示すように装置
100Aの高速度再閉路指令によりしゃ断器2Aが再閉路し、
図7(c) に示すように永久事故で事故Fが継続すれば装
置100Aが動作し、しゃ断器2Aを再しゃ断させる。図7で
B端はPT104Bを介して線路電圧が確立したことを確認
して高速度再閉路を実施するよう構成(図2で詳述)す
るので、図7(b) で事故Fが永久事故である時は、B端
の高速度再閉路は実施されず、事故Fが消滅している時
は高速度再閉路が実施される。以上の応動によりB端の
発電機103Bへの動揺を軽減させている。ここで、高速度
再閉路の方式が事故相のみをしゃ断する単相再閉路又は
多相再閉路の場合は、線路側のPT104Bは3相分設ける
必要がある。
【0007】次に図8により再閉路回路の例について説
明する。高速度再閉路使用条件回路1の出力とCB入条
件2はAND回路21を介してオンディレイタイマ41に接
続され、タイマ41とトリップ指令条件3はAND回路22
を介して高速度再閉路起動回路4に入力を与える。高速
度再閉路起動回路4の出力はオンディレイタイマ42,43
を駆動する。線路電圧有検出回路15の出力はオンディレ
イタイマ49を介しOR回路35へ入力され、OR回路35の
別の入力へは再閉路の先行端条件16を接続し、OR回路
35の出力,高速度再閉路連系条件回路5の出力及びタイ
マ42の出力はAND回路23を介して高速度再閉路指令回
路6へ入力される。AND回路23の出力とタイマ43の出
力はOR回路31を介して再閉路起動回路4のリセット入
力へ接続される。
【0008】中速度・低速度再閉路使用条件回路7の出
力とCB入条件2は、AND回路24を介してオンディレ
イタイマ44に接続され、タイマ44とトリップ指令条件3
はAND回路25を介して低速度再閉路起動回路8及び中
速度再閉路起動回路9に入力を与える。低速度再閉路起
動回路8の出力はオンディレイタイマ45を介して、中速
度再閉路起動回路9の出力は、オンディレイタイマ46を
介してOR回路32へ接続され、OR回路32の出力はAN
D回路26及びインヒビット回路61の許可入力側へ接続さ
れる。AND回路26の残りの入力及びインヒビット回路
61の禁止入力側には、中速度・低速度再閉路連系条件回
路10の出力が接続され、AND回路26の出力は、中速度
・低速度再閉路指令回路11へ入力されると同時にOR回
路34へも入力される。OR回路34の残りの入力はインヒ
ビット回路61の出力がオンディレいタイマ47を介して接
続され、OR回路34の出力は低速度再閉路起動回路8の
リセット入力へ接続される。高速度再閉路指令回路の出
力とOR回路34の出力は、OR回路33を介して中速度再
閉路起動回路9のリセット入力へ接続される。
【0009】次に、図8の回路の高速度再閉路の応動に
ついて説明する。通常、高速度再閉路使用条件は成立し
CB入条件2も成立しているため、AND回路21が成立
し、タイマ41も出力を発生している。ここで、送電線に
事故が発生するとこれを検出してトリップ指令3が発生
し、AND回路22を介して高速度再閉路起動回路4が動
作する。高速度再閉路が起動されるとタイマ42で線路無
電圧時間をカウントし、高速度再閉路連系条件回路5の
出力が成立し、高速度再閉路の先行端においては先行端
条件16が成立しているため、OR回路35を経由しAND
回路23が成立して高速度再閉路指令回路6が動作し、高
速度再閉路指令をしゃ断器に与えて再閉路を実施する。
【0010】一方、高速度再閉路の後続端においては、
先行端条件16が成立していないため、先行端で再閉路が
実施され線路電圧有検出回路15により送電線に電圧が印
加されたことをタイマ49で一定時間確認した後、OR回
路35を経由してAND回路23が成立し、高速度再閉路指
令回路6が動作して、高速度再閉路指令をしゃ断器に与
えて再閉路を実施する。先行端,後続端とも、高速度再
閉路指令へ動作入力を与えるとOR回路31を経由し、高
速度再閉路起動回路4をリセットする。タイマ43は高速
度再閉路連系条件5が不成立の場合に、一定時間後にO
R回路31を経由して高速度再閉路起動回路4をリセット
する作用がある。
【0011】以上、高速度再閉路の先行するケースにつ
いて説明したが、高速度再閉路を失敗するケースについ
て以下に説明する。先行端において、高速度再閉路を実
施するまでは前記の高速度再閉路が先行するケースと同
じである。先行端の高速度再閉路が失敗する場合はしゃ
断器が投入された直後に、装置は事故を検出しトリップ
指令3を再び発生する。高速度再閉路起動中にCB入条
件は成立していないため、AND回路21は成立せずタイ
マ41も復帰したいるため、高速度再閉路の直後に再しゃ
断する時にはタイマ41が出力を出しておらずAND回路
22が阻止されており、同様にAND回路25も阻止されて
いる。
【0012】中速度・低速度再閉路については、最初の
トリップ指令で中速度再閉路起動回路9が一旦動作する
が、高速度再閉路指令により中速度再閉路実施以前にリ
セットされ、低速度再閉路起動回路8も最初のトリップ
指令で起動されているので、タイマ45で線路無電圧時間
を経過した後にOR回路32を経由し中速度・低速度再閉
路連系条件10の成立をAND回路26で確認し、低速度再
閉路指令回路11より低速度再閉路指令を出力し再閉路を
実施する。インヒビット回路61及びタイマ47は中速度・
低速度再閉路連系条件が成立していない時の再閉路のリ
セット条件で、OR回路34を経由し再閉路をリセットす
る。
【0013】一方、中速度・低速度再閉路連系条件回路
10には図示していないが、通常、線路電圧の有無の確認
回路が設けられており、中速度・低速度再閉路は3相再
閉路であるため、線路電圧のうちの任意の1相を使用
し、先行端は線路電圧なしを条件に、後続端は少なくと
も線路電圧ありを条件に出力を生ずる。また、先行端は
高速度再閉路を失敗しているため、中速度再閉路起動回
路9をリセットし低速度再閉路を実施するが、後続端に
おいては、AND回路23が阻止されているためタイマ43
がタイムアップし、高速度再閉路をあきらめOR回路31
を経由して高速度再閉路起動回路4をリセットする。
【0014】この場合、高速度再閉路指令6より出力を
生じていないのでOR回路33を経由して中速度再閉路起
動回路9のリセットが行なわれず、中速度再閉路を実施
することになる。しかし、中速度・低速度再閉路連系条
件10は、先に述べたように先行端が再閉路して線路電圧
ありになってから、その出力を生じるため、AND回路
26が阻止され、インヒビット回路61が成立しタイマ47の
時間経過後にOR回路34を経由して再閉路をリセット
し、後続端の再閉路指令が出力させず、低速度再閉路の
不成功に至る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、従来の技術によると発電機側の相手端での再
閉路を先行して実施させ、これが失敗した場合には発電
機側の端子の再閉路を実施させないようにするには、線
路側にPTを3相分設置し、この入力を3相とも電圧あ
り,なしを検出する必要がある。また、線路側にPTは
1相だけ設備している電気所が殆んどであるため、前記
の再閉路を実施するためには残りの2相分のPTを設置
することが必要になり、PTの運用,工事費用が増大し
かなり高価になる。また、先行端が高速度再閉路を失敗
した場合においては、先行端が低速度再閉路を実施する
ものの、後続端は中速度・低速度再閉路をあきらめて再
閉路回路をリセットするので再閉路不成功になる。本発
明は上記問題点を解決するためになされたものであり、
再閉路失敗時の発電機への動揺を軽減するために発電機
端の相手端を再閉路の先行端とすると共に、発電機端を
再閉路の後続端とし、線路側のPTが3相分なくても、
1相分だけあれば可能とする再閉路回路を与え、先行端
が高速度再閉路を失敗し低速度再閉路を実施する場合に
おいて、後続端も低速度再閉路を可能とする送電線を保
護するPCM電流差動継電装置の再閉路回路を提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は送電線の両端に
設置され、各端の電流をディジタル量である電流データ
に変換した後に伝送路を介して各端の電流データと同時
に、しゃ断器の状態を含む制御データを相互に伝送する
PCM電流差動継電装置において、発電機端の相手端を
再閉路の先行端子とし、高速度再閉路指令によりしゃ断
器が投入されたことを検出する第1の手段と、前記高速
度再閉路指令によるしゃ断器の投入後に再しゃ断したこ
とを検出する第2の手段とを設け、これら第1の手段と
第2の手段とにより得られた各検出信号を前記制御デー
タに含めて伝送すると共に、発電機端を再閉路の後続端
子として前記制御データを受信し前記先行端からの高速
度再閉路指令によるしゃ断器の再閉路成功信号の受信を
条件にして、後続端の高速度再閉路の再閉路指令を許可
する手段と、前記先行端からの高速度再閉路指令による
しゃ断器の投入後の再閉路失敗信号の受信を条件に、後
続端の中速度再閉路の起動を阻止する手段と、後続端を
低速度再閉路をする手段とを設けるよう構成した。
【0017】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図1
は本発明によるPCM電流差動継電装置の再閉路回路の
一実施例の構成図であり、先行端用である。図1におい
て、図8と同一部分については同一符号を付して説明を
省略する。以下では相違部分についてのみ説明する。高
速度再閉路指令回路6の出力である高速度再閉路指令は
オフディレイタイマ51を介して、CB入条件2の出力で
あるCB入と共にAND回路27に接続し、その出力を再
閉路先行信号12として相手端へ制御データとして送信す
ること、及び前記高速度再閉路指令とトリップ指令3の
出力であるトリップ指令をAND回路28に接続し、その
出力を再閉路失敗信号13として相手端へ制御データとし
て送信することに特徴がある。
【0018】図2は本発明による後続端側の一実施例の
構成図であり、前記同様に相違部分についてのみ説明す
る。本実施例では図8に示される線路電圧有検出回路1
5、タイマ49及びOR回路35を削除し、代わりに再閉路
の先行端から受信する再閉路成功信号受信14をAND回
路23に接続したこと、及び再閉路の先行端から受信する
再閉路失敗信号受信15をOR回路33に追加して入力する
ことに特徴がある。
【0019】上記回路の応動について、図3で高速度再
閉路の成功ケースを、図4で高速度再閉路失敗のケース
を夫々タイムチャートを用いて説明する。図3におい
て、送電線の事故により先行端,後続端ともほぼ同時に
トリップ指令3を出力しCBが“0”になる、即ち、C
Bがしゃ断する。先行端においては、高速度再閉路起動
回路4が動作し、高速度再閉路指令回路6よりCBへ再
閉路指令を与え、CBが投入されてCB入が“1”にな
る。この時に、高速度再閉路指令はタイマ51で引延しさ
れており、AND回路27から一定時間だけ再閉路成功信
号12を送信する。後続端においては、高速度再閉路起動
回路4が動作し、線路無電圧時間をカウントするタイマ
42が出力を生ずる。ここで、先行端から受信される再閉
路成功信号受信14は、タイマ42の出力より以前に条件成
立しており、AND回路23成立して高速度再閉路指令回
路6が出力を生じ、CBへ再閉路指令を与えCBが投入
されて高速度再閉路が成功する。
【0020】図4において、先行端,後続端とも送電線
の事故によりトリップ指令3を出力してCBがしゃ断
し、同時に高速度再閉路起動回路4が動作する。この
時、中速度再閉路起動回路9,低速度再閉路起動回路8
とも動作する。先行端においては、高速度再閉路指令回
路6の出力により中速度再閉路起動回路がリセットされ
るのと同時に、CBへ再閉路指令を与えてCBが投入さ
れるが、送電線の事故が継続していると、この直後にト
リップ指令3を出力しCBが再しゃ断しCB入が“0”
となる。このため、AND回路27の出力は短時間だけ出
力されることになる。また、高速度再閉路指令と同時に
トリップ指令が出るのでAND回路28が成立する。従っ
て、再閉路成功信号12、再閉路失敗信号とも短時間だけ
送信される。
【0021】後続端においては、線路無電圧時間をカウ
ントするタイマ42が出力を発生した時点で、先行端から
受信した再閉路成功信号受信14は“0”になっており、
AND回路23が成立しないため、高速度再閉路指令回路
6は出力を発生せず、タイマ43の時間経過後に高速度再
閉路起動回路4がリセットされる。また、先行端から受
信した再閉路失敗信号15によりOR回路33を経由して中
速度再閉路起動回路9がリセットされる。従って、タイ
マ46の時間経過後にAND回路26が成立し、中速度・低
速度再閉路指令回路11より再閉路指令を出力し、CBが
投入され低速度再閉路が成功する。
【0022】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば再閉路失敗時の発電機への動揺を軽減するため
に、先行端が再閉路を失敗した場合において後続端の再
閉路は実施されない方式を提供でき、この場合において
も、高速度再閉路において線路電圧有検出を必要としな
いので線路側のPTは3相分設置する必要がなく、中速
度・低速度再閉路に使用する1相分だけあればよい。ま
た、先行端が再閉路失敗し低速度再閉路を実施する場合
においても、後続端の中速度再閉路がリセットされるの
で低速度再閉路を可能とするPCM電流差動継電装置の
再閉路回路を提供できる。
【0023】上記実施例では高速度再閉路指令とCB入
条件を組合せた信号、及び高速度再閉路指令とトリップ
指令を組合せた信号を再閉路の先行端から後続端へ送信
しているが、前記の組合せをする以前の条件を夫々送信
し、後続端において同様の論理シーケンスを構成しても
その効果は何ら変わることはない。また、上記実施例で
は2端子の送電線系統について説明したが、3端子以上
の送電線系統に適用することも可能である。また、上記
実施例で高速度再閉路指令をオフディレイタイマ51で引
延しているが、高速度再閉路指令が十分長ければタイマ
51は省略することも可能である。
【0024】図5は図1の変形例であり、高速度再閉路
指令とCB入条件をAND回路27に接続し、オンディレ
イタイマ48,オフディレイタイマ51を介した信号を再閉
路成功信号12としたものである。高速度再閉路の失敗時
には、高速度再閉路指令とCB入条件のAND回路27が
一旦成立するので、これをタイマ48でマスクした後にタ
イマ51で引延して送信するもので、再閉路成功時のみに
限り再閉路成功信号を送信ることができ、この場合でも
その効果は図1,図2の実施例と変わらない。ここで、
高速度再閉路指令が十分長ければタイマ51を省略できる
のは言うまでもない。また、上記の論理を受信端のみで
構成したり、送信端と受信端で分散して構成してもその
効果は同じである。
【0025】図6は図1の変形例であり、図1における
AND回路27をインヒビット回路62におきかえ、再閉路
失敗信号13により再閉路成功信号12を禁止するようにし
たものである。この場合においてもあ、その効果は図
1,図2の実施例と基本的に変わることはない上に、再
閉路失敗時に、再閉路成功信号12の送信をCB入が
“0”になることにより停止するより以前に停止するこ
とができるので、再閉路成功信号12を送信している時間
を短くすることができ、この結果、図2における後続端
の線路無電圧時間をカウントするタイマ42を短縮できる
効果がある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば発
電機端の相手端を再閉路の先行端とすると共に発電機端
を再閉路の後続端とし、先行端が再閉路を失敗した場合
には後続端の再閉路を実施しない再閉路方式とし、線路
側のPTが3相分なくても、1相分だけあれば可能とす
る再閉路回路を与え、先行端が高速度再閉路を失敗し低
速度再閉路を実施する場合において、後続端も低速度再
閉路を可能とするPCM電流差動継電装置の再閉路回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPCM電流差動継電装置の先行端
の再閉路回路の一実施例の構成図。
【図2】本発明によるPCM電流差動継電装置の後続端
の再閉路回路の一実施例の構成図。
【図3】図1,図2の実施例の高速度再閉路の成功ケー
スのタイムチャート。
【図4】図1,図2の実施例の高速度再閉路の失敗ケー
スのタイムチャート。
【図5】,
【図6】他の実施例の構成図。
【図7】電力系統の図。
【図8】従来のPCM電流差動継電装置の再閉路回路の
構成図。
【符号の説明】
1 高速度再閉路使用条件の回路 2 CB入条件回路 2A,2B しゃ断器 3 トリップ指令回路 4 高速度再閉路起動回路 5 高速度再閉路連系条件回路 6 高速度再閉路指令回路 7 中速度・低速度再閉路使用条件回路 8 低速度再閉路起動回路 9 中速度再閉路起動回路 10 中速度再閉路連系条件回路 11 中速度・低速度再閉路指令回路 51 オフディレイタイマ 61,62 インヒビット回路 100A,100B PCM電流差動継電装置 101A,101B CT 103B 発電機 104A,104B PT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−224820(JP,A) 特開 昭62−141917(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/06 H02H 3/26 - 3/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線の両端に設置され、各端の電流を
    ディジタル量である電流データに変換した後に伝送路を
    介して各端の電流データと同時に、しゃ断器の状態を含
    む制御データを相互に伝送するPCM電流差動継電装置
    において、発電機端の相手端を再閉路の先行端子とし、
    高速度再閉路指令によりしゃ断器が投入されたことを検
    出する第1の手段と、前記高速度再閉路指令によしゃ
    断器投入後に再しゃ断したことを検出する第2の手段
    とを設け、これら第1の手段と第2の手段により得ら
    れた各検出信号を前記制御データに含めて伝送すると共
    に、発電機端を再閉路の後続端子として前記制御データ
    を受信し前記先行端からの高速度再閉路指令によしゃ
    断器の再閉路成功信号の受信を条件にして、後続端の高
    速度再閉路の再閉路指令を許可する手段と、前記先行端
    からの高速度再閉路指令によしゃ断器投入後の再閉
    路失敗信号の受信を条件に、後続端の中速度再閉路の
    阻止する手段と、後続端を低速度再閉路をする手段
    を設けたことを特徴とするPCM電流差動継電装置の
    再閉路回路。
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JP4938467B2 (ja) * 2007-01-12 2012-05-23 株式会社日立製作所 モータ駆動用の電力変換装置、モータ駆動装置、モータおよびモータ駆動方法

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