JP3096106B2 - パイロット継電装置 - Google Patents

パイロット継電装置

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JP3096106B2
JP3096106B2 JP03237269A JP23726991A JP3096106B2 JP 3096106 B2 JP3096106 B2 JP 3096106B2 JP 03237269 A JP03237269 A JP 03237269A JP 23726991 A JP23726991 A JP 23726991A JP 3096106 B2 JP3096106 B2 JP 3096106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3相再閉路機能を有し
て、2回線系統の送電線を保護するパイロット継電装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】パイロット継電方式に優先しゃ断方式を
取り入れて2回線再閉路とした線路の保護方式が従来か
ら用いられている。パイロット継電方式には表示線継電
方式,搬送波を用いた方向比較方式,位相比較方式,F
M電流差動方式,PCM電流差動方式等があり、これら
の方式は内外部事故を確実に判定することができる。こ
のため、送電線保護継電装置としてパイロット継電方式
に高速度再閉路方式を組合せて用いている。2回線再閉
路方式は平行2回線の運用形態にて、1回線事故しゃ断
時、隣回線(平行2回線の運用がなされている各送電線
の内で、対象とする送電線に対して併架されている側の
送電線を隣回線と言う。)が連系されていることを条件
に3相再閉路させるものであり、一般に高速度再閉路に
適用している。
【0003】次にPCM電流差動方式に優先しゃ断方式
を組み入れ、かつ高速度2回線3相再閉路方式を具備し
た送電線保護継電装置の動作を従来の実施例で説明す
る。図8はA,B端からなる1回線2端子系統における
PCM電流差動継電装置の構成を示す。図において、C
B−A,CB−Bはしゃ断器、CT−A,CT−Bは変
流器、87はPCM電流差動継電器を示す。変流器CT−
A,CT−Bの2次電流はI/Vによりレベル変換さ
れ、帯域フィルタBPFを経てA/D変換により、符号
化された信号が通信装置により相手端へ伝送される。相
手端からの符号化された受信信号と自端の伝送時間だけ
遅延させた信号にてディジタル演算させ、差動判定によ
り出力を得てしゃ断器CB−A,CB−Bを引外す。差
動判定式は|iA +iB |−k1 (|iA |+|i
B |)>k2 の比率差動である。平常時及びF2 点にお
ける外部事故時はiA =−iB であるため出力を生じな
いが、F1 点の内部事故時は判定式が成立し出力を生ず
る。
【0004】図9は自端をA,相手端をBとした場合の
平行2回線2端子系を示す。1L,2Lは送電線、CB
−A1,CB−A2,CB−B1,CB−B2はしゃ断
器、CT−A1,CT−A2,CT−B1,CT−B2
は変流器、Ry は保護継電装置を示す。各端子の保護継
電装置は図8と同じく回線毎のPCM電流差動継電装置
である。PCM電流差動方式に優先しゃ断方式を付加
し、かつ2回線高速度3相再閉路を具備した引外し回路
を図10に、同じく再閉路回路を図11に示す。なお、
各図において、AND□はAND素子、OR□はOR素
子、INH□はインヒビット素子、T1,T2はオンデ
ィレータイマ、T3はオフディレータイマ、FFはフリ
ップフロップ素子、87はPCM電流差動継電器を示す。
又、連系条件は「自端と相手端の両端しゃ断器とも投
入」としている。
【0005】次に事故様相と引外し及び再閉路について
説明する。 図12(a)の2回線運用において、送
電線1Lに事故が生じた場合。この場合は内部事故であ
るため、図8のPCM電流差動継電器87が出力を生じ
る。又、この場合は送電線1Lのみの事故であるため、
図11に示す再閉路回路の1L,2L共通回路におい
て、1L側のみの回路が単独動作となる。このため図1
0に示す回線毎の引外し・再閉路回路において、単独が
“1”となり、しかもPCM電流差動継電器87の動作
と相俟ってAND1が動作し送電線1L側が即時3相し
ゃ断すると共に、高速度3相再閉路を行なう。
【0006】 図12(a)の2回線運用において、
2回線事故(2回線に跨がる事故)が生じた場合。 (イ)この場合2回線とも1φG事故(1相地絡事故)
の場合、図11において1Lが先行回線,2Lが後続回
線となる(前記した通りPCM電流差動方式に優先しゃ
断方式を付加したためであり、1Lと2Lとが同じ事故
種別であるとき先に再閉路させる回線を先行回線,先行
回線より後に再閉路させる回線を後続回線とも言う)。
しがたって図10において、1L側は先行回線であるた
め“1”になり、PCM電流差動継電器87の動作と共
にAND1が動作して即時3相しゃ断すると共に、AN
D3の動作により3相再閉路を行なう。一方、2L側は
後続回線であるため“1”となり、1L側の再閉路実施
後、3相しゃ断すると共に3相再閉路を行なう。オフデ
ィレータイマT3は隣回線のしゃ断器の投入時間+αに
整定され、投入動作中を誤って休止と判断されることを
防止している。 (ロ)片回線(2回線の内の一方の回線)が2相以上の
事故で、他方の回線が1φG事故の場合、前記した2相
以上の事故回線が先行回線となって即時3相しゃ断する
と共に3相再閉路を行なう。一方、1φG事故である他
方の事故回線は、後続回線となって先行回線側の再閉路
後、3相しゃ断すると共に及び3相再閉路を行なう。 (ハ)両回線(2回線)とも2相以上の事故の場合、2
回線とも単独となって、即時3相しゃ断を行なう。この
場合、連系条件が成立していないため、3相再閉路は行
なわれず、最終しゃ断となる。
【0007】 図12(b)の1回線(1L)運用に
て事故が発生すると、隣回線(2L)が休止であること
から1回線1Lだけの単独になり、AND1が動作して
即時3相しゃ断する。この場合、隣回線(2L)の連系
がないため(2Lが休止しているため)3相再閉路は行
なわず、最終しゃ断となる。図示していないが隣回線休
止の内容は再閉路起動中を除くしゃ断器の開放と、線路
再閉路の開放をオアにしたものである。以上優先しゃ断
のもとで事故様相に対する引外しと再閉路の様相とを説
明した。現実には再閉路の成功率は高く、優先しゃ断に
よった方式は2回線に跨る多重事故に対してルートしゃ
断とならしめない特徴をもち、系統の安定度に寄与す
る。以上の内容の優先しゃ断方式は3相再閉路を主体と
する高抵抗接地系送電線のパイロット継電装置に採用さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで回線休止の場合
を考えるに、両端(A,B)のしゃ断器開放の形態につ
いては既に説明した通り問題はない。しかし、図12
(c),(d)に示されるように平行2回線送電線の片
側端子のいずれかのみのしゃ断器及び線路再閉路の開放
運用形態時に問題がある。以下に、これらの事故様相に
対する引外し及び再閉路を検討する。 図12(c)
のB2端のしゃ断器CB−B2が開放中において、送電
線1Lに事故が発生した場合。 A1端子:単独となり即時3相しゃ断となる。 B1端子:隣回線のB2端子が休止であることから単独
となり、即時3相しゃ断となる。
【0009】 と同様にB2端子のしゃ断器CB−
B2が開放中において、送電線1Lが1φ以上,2Lが
1φG事故の場合。 A1端子:先行回線となり即時3相しゃ断となる。 B1端子:隣回線のB2端子が休止であることから単独
となり、即時3相しゃ断とする。A2端子:後続回線と
なりA1端子の再閉路断念後、3相しゃ断する。
【0010】 図12(d)のB1端子のしゃ断器C
B−B1が開放中において、送電線1Lが1φ以上,2
Lが1φG事故の場合。 A1端子:先行回線となり即時3相しゃ断となる。 B2端子:隣回線のB1端子が休止であることから単独
となり、即時3相しゃ断とする。 A2端子:後続回線となりA1端子の再閉路断念後、3
相しゃ断する。 上記,,の各場合とも隣回線の連系条件が成立せ
ず3相再閉路は行なわず、再閉路断念後最終しゃ断とな
る。その内,については、後続回線の3相のしゃ断
は隣回線(先行回線)の再閉路断念後であるため大きく
遅延する。
【0011】ここで、3相再閉路を実施することの意味
は、運用回線のうちで特定事故の場合に優先しゃ断を実
施し、かつ3相再閉路することにより当該優先しゃ断し
た回線を生かそうとするものであり、そのために1φ事
故の回線は例え事故除去に時間がかかったとしてもやむ
を得ないと言う考えである。しかるに上記,の場合
のように、再閉路せずにルートしゃ断に至る場合である
にも拘らず先行回線がしゃ断し、更に再閉路断念後まで
待ってしゃ断させることは問題である。本発明は上記事
情に鑑みてなされたものであり、パイロット継電方式に
優先しゃ断方式を取り入れ高速度3相再閉路を具備した
送電線の保護継電装置が2回線運用における2回線事故
時は、ルートしゃ断を防止する機能を維持すると共に、
1回線運用時でかつ他方の回線が片端休止の運用形態に
おける2回線事故時、ルートしゃ断に至る場合は全端子
とも即時3相しゃ断となるよう動作するパイロット保護
継電装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の[請求項1]に係るパイロット継電装置
は、自端子と自端子に対向する1以上の相手端子とを結
ぶ2回線系統(以下、2回線系統と称す)を保護対象と
し、前記2回線とも1相事故時は指定回線を優先しゃ断
回線とし、前記2回線の内の一方の回線が2相以上の事
故でかつ他方の回線が1相事故時であるときは2相以上
の事故の回線を優先しゃ断回線として、前記優先しゃ断
回線を引外して再閉路した後に隣回線を引外して再閉路
するようにした優先しゃ断回路を備えたパイロット継電
装置において、前記隣回線が休止であることを検出する
手段と、自端子と対向端子との間で前記休止情報を伝送
する手段と、相手端子の全てが1回線以上の休止である
ことを検出する手段とを各端子が有し、前記隣回線が休
止であることの検出時は自端子を、又、自端子にて相手
端子全てが1回線以上休止であることを検出時は優先し
ゃ断に関係なく自端子及び隣回線端子の両方を、即時3
相しゃ断する。したがって2回線運用時は相手端休止が
ないため、従来通りの優先しゃ断がなされるが、自端と
相手端のしゃ断器開放による1回線休止時に運用回線に
事故が発生すると、隣回線休止と隣回線の相手端休止に
よって、即時3相しゃ断となる。又、2回線の一方端し
ゃ断器開放中の運用時にて、2回線に跨る多重事故が発
生した場合は1回線側自端では隣回線相手端休止が、
又、1回線側他端では隣回線他端が休止により、即時3
相しゃ断となる。又、2回線側では相手端休止により、
即時3相しゃ断となる。本発明の[請求項2]に係るパ
イロット継電装置は、2回線系統を保護対象とし、前記
2回線とも1相事故時は指定回線を優先しゃ断回線と
し、前記2回線の内の一方の回線が2相以上の事故でか
つ他方の回線が1相事故時であるときは2相以上の事故
の回線を優先しゃ断回線として、前記優先しゃ断回線を
引外して再閉路した後に隣回線を引外して再閉路するよ
うにした優先しゃ断回路を備えたパイロット継電装置に
おいて、前記隣回線が休止であることを検出する手段
と、自端子と対向端子との間で前記休止情報と相手端子
での事故しゃ断指令とを伝送する手段と、相手端子の全
てが1回線以上の休止であることを検出する手段と相手
端子での事故しゃ断指令を伝送する手段とを各端子が有
し、前記隣回線が休止であることの検出時は自端子を、
又、自端子にて自回線の相手端子全てが1回線以上休止
であること及び相手端子からの事故しゃ断指令を検出時
は優先しゃ断に関係なく自端子及び隣回線端子の両方
を、即時3相しゃ断する。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図1
は本発明によるパイロット保護継電装置に用いられる1
回線1L,2回線2Lに共通する再閉路回路であり、各
回線の事故に際して他方の回線に無関係である単独か,
優先順位が先である先行回線か,前記優先順位のものの
後である後続回線であるかを判別する回路である。図1
において、図11と同一機能部分については同一符号を
付して説明を省略し、新たに付加した部分について説明
する。本実施例において、従来例と異なる部分は点線で
囲まれた部分である。即ち、オア素子OR3の出力端に
条件部1を付加して送電線1Lの態様「単独」に接続す
ると共に、同じくオア素子OR4の出力端に条件部2を
付加して送電線2Lの態様「単独」に接続する構成とし
た。なお、引外し・再閉路回路は図10と同様である。
【0014】条件部1,2内には夫々オア素子OR9,
OR10を設けて、一方の入力には従来装置同様の出力
を加えると共に、他方の入力“a”として相手端休止条
件を加えて、それらのオア条件を出力としたものであ
る。なお、図2が相手端休止条件を得るための回路であ
り、自端子(1L)の相手端休止と隣回線(2L)の相
手端休止から求めている。即ち、相手端子が1回線以上
休止になると、自端子の両回線をともにPCM電流差動
継電器87の出力で、即時3相しゃ断させている。な
お、図3は相手端休止条件を伝送する回路である。以下
に本実施例で、運用形態と事故モードに対するしゃ断器
及び再閉路様相をみる。
【0015】 2回線運用時は相手端休止条件が
“0”であるため、事故モードに対するしゃ断器及び再
閉路様相は従来と同じである。 自端子及び相手端子
ともしゃ断器開放中の1回線休止時、生きている運用回
線に事故が発生すると、隣回線休止条件が“1”にな
り、即時3相しゃ断で再閉路せずとなる。 図12
(c)のB端2Lのしゃ断器CB−B2のみ開放中の運
用形態にて2回線に跨る多重事故が発生した場合。 A1端:2L相手端休止条件が“1”であるため単独と
なり、即時3相しゃ断で再閉路せず。 B1端:隣回線B2端休止条件により、即時3相しゃ断
で再閉路せず。 A2端:2L相手端休止条件が“1”であるため単独と
なり、即時3相しゃ断で再閉路せず。 即ち、従来の実施例ではA2端子(2L)が後続回線と
なるために先行回線(1L)の再閉路後3相しゃ断とな
ることによる遅延をなくしている。本実施例によれば図
12(c),(d)の運用形態にて、後続回線となるよ
うな事故が生じたとしても、上記したように即時3相し
ゃ断となるため高速度に事故除去ができる。
【0016】図4は他の実施例であり、本実施例では2
回線3端子系統の適用についてである。なお、図4では
相手端休止条件の検出回路のみを示す。2回線3端子系
統の場合は、相手端の両電気所がともに1回線以上休止
であることを自端子で検出すると、自端子の2回線をと
もに単独にさせPCM電流差動継電器87の出力で即時
3相しゃ断させている。
【0017】同様にして2回線4端子以上の系統も図4
の“a”信号を下記構成で得られる。2回線n端子の場
合、自端子からみて相手電気所を相手1,相手2,…相
手kとすると、k=n−1 “a”=(1L相手1休止+2L相手1休止)・(1L
相手2休止+2L相手2休止)・…・(1L相手k休止
+2L相手k休止) 以上は自端子からみた相手端子の全てが2回線運用の場
合、自所の両回線をともに優先しゃ断を側路させた場合
であるが、他の実施例として休止端子の対向端子のに優
先しゃ断を側路して、PCM電流差動継電器87の出力
で即時3相しゃ断させる方法もある。
【0018】この方法によった場合、図12(c)のB
2端休止でA1端子が後続回線になる2回線事故時、休
止端の対向端子であるA2端と、休止端子の隣回線B1
端子がほぼ同時にしゃ断後、A1端子は隣回線A2端子
の休止検出後、及び対向端A1端子よりの休止情報を受
信後のオアでしゃ断する。隣回線A2端子の休止は再閉
路無電圧時間後となるのでB2端休止→B1端しゃ断→
A2端しゃ断のルートによる方が早いが、直列引外しと
なり休止端の対向端2回線を引外しさせる方法よりしゃ
断が遅れる。
【0019】図5は本発明の更に他の実施例であり、本
実施例では自回線の相手端休止と相手端しゃ断条件とを
オアにし、そのオア出力を「単独」にしている。即ち、
自端子の相手端子が1回線以上休止になると自端子のP
CM電流差動継電器87の出力で、即時3相しゃ断をさせ
るものである。図6は相手端休止と相手端しゃ断の条件
を得る回路である。
【0020】次に図5に示す実施例の作用を事故モード
について説明する。 2回線運用時は相手端休止と相
手端しゃ断が共に“0”であるため、これらのオアであ
る“a”は“0”となって、事故モードに対するしゃ断
と再閉路様相は従来と同じである。 自端子及び相手
端子ともしゃ断器開放中の1回線休止時運用回線に事故
が発生すると、隣回線休止が“1”になり即時3相しゃ
断で再閉路せずとなる。 図12(c)のB端2Lの
しゃ断器CB−B2のみ開放中の運用形態にて2回線に
跨る多重事故が発生した場合。 A1端:2L相手端しゃ断条件が“1”により単独とな
り、即時3相しゃ断で再閉路せず。 B1端:隣回線B2端休止により、即時3相しゃ断で再
閉路せず。 A2端:2L相手端休止が“1”により単独となり、即
時3相しゃ断で再閉路せず。 即ち、従来の実施例で後続回線となるために先行回線の
再閉路後3相しゃ断となる遅延をなくしている。本実施
例によれば図12(c),(d)の運用形態にて、後続
回線となるような事故が生じても、相手端しゃ断条件に
より即時3相しゃ断となり高速度に事故除去ができる。
【0021】図7は本発明の更に他の実施例であり、本
実施例では2回線3端子系統での適用例である。即ち、
相手端1,2の休止条件のオアと相手端1,2のしゃ断
条件のオアとを、更にオアとして「単独」条件“a”と
してものである。その他の構成は図1と同様である。上
記各実施例ではPCM電流差動継電器に適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、F
M電流差動,方向比較等他のパイロット継電装置にも適
用できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればパ
イロット継電方式に優先しゃ断機能を付加して高速度3
相再閉路を備えた保護継電装置が、2回線運用時の2回
線事故時は優先しゃ断によってルートしゃ断を防止する
と共に、1回線運用かつ他方の回線が片方の端子が休止
の運用形態における2回線事故は優先しゃ断を実行せ
ず、全端子とも、即時3相しゃ断とするよう構成したの
で、しゃ断遅延をなくし、高速度に事故を除去すること
で系統の安定化に寄与する。又、本発明に要する回路の
規模は僅かであり、特にPCM電流差動継電装置には容
易に低コストで目的が達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパイロット保護継電装置に用いら
れる1L,2Lの共通回路の一実施例の構成図。
【図2】相手端休止条件を得るための回路。
【図3】相手端休止条件を伝送する回路例図。
【図4】他の実施例で2回線3端子系統への適用図。
【図5】更に他の実施例で2回線2端子系統への適用
図。
【図6】相手端休止及び相手端しゃ断の条件を伝送する
回路例図。
【図7】更に他の実施例で2回線3端子系統への適用
図。
【図8】1回線2端子系統におけるPCM電流差動継電
装置の構成例図。
【図9】平行2回線2端子系を示す図。
【図10】2回線高速度3相再閉路を具備した引外し回
路図。
【図11】再閉路回路図。
【図12】平行2回線系統の運用状態を示す様相図。
【符号の説明】
1,2 条件部 1L, 1回線 2L 2回線 4 点検指令 AND アンド素子 OR オア素子 INH インヒビット素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−165911(JP,A) 特開 昭60−62815(JP,A) 特開 昭53−21754(JP,A) 特公 昭56−1858(JP,B2) 特公 昭45−30628(JP,B1) 特公 昭50−22218(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/06 H02H 3/26 - 3/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自端子と自端子に対向する1以上の相手
    端子とを結ぶ2回線系統(以下、2回線系統と称す)
    保護対象とし、前記2回線とも1相事故時は指定回線を
    優先しゃ断回線とし、前記2回線の内の一方の回線が2
    相以上の事故でかつ他方の回線が1相事故時であるとき
    は2相以上事故の回線を優先しゃ断回線として、前記
    優先しゃ断回線を引外し再閉路した後に隣回線を引外
    再閉路するようにした優先しゃ断回路を備えたパイ
    ロット継電装置において、前記隣回線が休止であること
    を検出する手段と、自端子と対向端子との間で前記休止
    情報を伝送する手段と、相手端の全てが1回線以上の
    休止であることを検出する手段とを各端子が有し、前記
    隣回線が休止であることの検出時は自端子を、又、自端
    子にて相手端子全てが1回線以上休止であることを検出
    時は優先しゃ断に関係なく自端子及び隣回線端子の両方
    を、即時3相しゃ断することを特徴とするパイロット継
    電装置。
  2. 【請求項2】 2回線系統を保護対象とし、前記2回線
    とも1相事故時は指定回線を優先しゃ断回線とし、前記
    2回線の内の一方の回線が2相以上の事故でかつ他方の
    回線が1相事故時であるときは2相以上事故の回線を
    優先しゃ断回線として、前記優先しゃ断回線を引外し
    再閉路した後に隣回線を引外し再閉路するようにした
    優先しゃ断回路を備えたパイロット継電装置において、
    前記隣回線が休止であることを検出する手段と、自端子
    対向端子との間で前記休止情報と相手端子での事故し
    ゃ断指令を伝送する手段と、相手端の全てが1回線
    以上の休止であることを検出する手段と相手端子での
    故しゃ断指令を伝送する手段とを各端子が有し、前記
    回線が休止であることの検出時は自端子を、又、自端子
    にて自回線の相手端全てが1回線以上休止であること
    及び相手端子からの事故しゃ断指令を検出時は優先しゃ
    断に関係なく自端子及び隣回線端子の両方を、即時3相
    しゃ断することを特徴とするパイロット継電装置。
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