JPH0993789A - 送電端保護装置 - Google Patents

送電端保護装置

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JPH0993789A
JPH0993789A JP7249662A JP24966295A JPH0993789A JP H0993789 A JPH0993789 A JP H0993789A JP 7249662 A JP7249662 A JP 7249662A JP 24966295 A JP24966295 A JP 24966295A JP H0993789 A JPH0993789 A JP H0993789A
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JP
Japan
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power transmission
protection
transmission line
breaker
self
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JP7249662A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Sekiya
徹二 関家
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自端の事故に応動して相手端のしゃ断器を迅
速に且つ確実にトリップさせる送電端保護装置を得る。 【解決手段】 自端1および相手端2に設置されて、送
電線L、L1、L2により接続された母線B1、B2お
よび発電機11、21と、送電線Lの各送電端に挿入さ
れたしゃ断器12、22と、各送電端に配設された変流
器13、23と、各変流器に応動する母線保護リレー1
4、24および送電線保護リレー15、25とを備え、
事故Fの発生時に各保護リレーを駆動してしゃ断器をト
リップするため、別の変流器13a、23aと、別の変
流器に応動する瞬時動作型の過電流リレー16、26
と、他端側のしゃ断器を転送しゃ断する転送しゃ断手段
103と、過電流リレーの動作状態と各しゃ断器の開放
状態とのアンド条件に基づいて転送しゃ断手段を駆動す
る送電端保護部100とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電機が設置さ
れた自端または相手端において、送電線の送電端で発生
する事故を検出して転送しゃ断する送電端保護装置に関
し、特に変電所や送電線末端のみならず種々の場所で発
生する事故を検出可能にした送電端保護装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図3はたとえば実開昭55−94132
号公報に記載された従来の送電端保護装置を示す構成図
である。図において、1は自端、2は相手端、B1およ
びB2は自端1および相手端2に設置された母線、L1
およびL2は自端1および相手端2において母線B1お
よびB2に接続された送電線、Lは母線B1およびB2
の間に接続された送電線である。ここでは、繁雑さを防
ぐために簡略化して示すが、実際には送電線L1および
L2は複数本接続されている。
【0003】11および21は送電線Lの両端に位置す
る自端1および相手端2にそれぞれ設置された発電所の
発電機であり、各送電線L1およびL2を介して母線B
1およびB2に交流電力を供給している。12および2
2は送電線Lの自端1および相手端2の各位置に挿入さ
れたしゃ断器、13および23は送電線Lの自端1およ
び相手端2の各位置に設けられた各一対の変流器、14
および24は変流器13および23の各一方に接続され
た母線保護リレー、15および25は変流器13および
23の各他方に接続された送電線保護リレーである。
【0004】なお、ここでは、図示を簡略化したが、し
ゃ断器12および22は、それぞれ母線B1およびB2
の周辺に複数個挿入されている。また、自端1側の母線
保護リレー14は、変流器13の左側(自端1側)の事
故を検出し、相手端2側の母線保護リレー24は、変流
器23の右側(相手端2側)の事故を検出し、自端1側
の送電線保護リレー15は、変流器13の右側(相手端
2側)の事故に応動し、相手端2側の送電線保護リレー
25は、変流器23の左側(自端1側)の事故に応動す
るようになっている。
【0005】すなわち、事故検出時において、自端1側
の母線保護リレー14は、母線B1の周辺の全てのしゃ
断器12をトリップすることにより自端1側の母線B1
を保護する。同様に、相手端2側の母線保護リレー24
は、母線B2の周辺の全てのしゃ断器22をトリップす
ることにより相手端2側の母線B2を保護する。また、
自端1側の送電線保護リレー15は、相手端2側の事故
検出時に、自端1側のしゃ断器12をトリップすること
により送電線Lを保護する。同様に、相手端2側の送電
線保護リレー25は、自端1側の事故検出時に、相手端
2側のしゃ断器22をトリップすることにより送電線L
を保護する。
【0006】次に、図3に示した従来の送電端保護装置
の動作について説明する。なお、自端1側および相手端
2側において、各しゃ断器および各保護リレーの構成
は、それぞれ同一であるが、ここでは、自端1側で事故
が発生した場合の動作のみについて説明する。通常、地
絡事故等は、たとえば、変流器13の周辺や、しゃ断器
12と変流器13との間の送電端において発生し易い。
【0007】いま、自端1側の送電線Lの送電端におい
て、しゃ断器12と変流器13との間の点Fで、たとえ
ば図示したような地絡事故が発生したとする。このと
き、自端1側の母線保護リレー14は、変流器13の左
側(母線B1側)の事故発生を検出し、しゃ断器12を
トリップして自端1側の母線B1を保護する。また、相
手端2側の送電端保護リレー25は、変流器23の左側
(送電線L側)の事故発生を検出し、しゃ断器22をト
リップして送電線Lを保護する。
【0008】このとき、送電線保護リレー25が、たと
えばタイマ内蔵型の距離リレーからなる場合、送電線保
護リレー25は、変流器13および23間の距離100
%に対して、変流器23から地絡事故発生地点Fまでの
距離(110%程度)に応じて、タイマトリップによる
後備(フィードバック)保護を行うことになる。
【0009】通常、距離リレーは、主保護の対象となる
距離100%以内の事故に対してはトリップ動作に時間
遅れがなく、ゾーン2と称される150%区間の事故、
および、ゾーン3と称される250%区間の事故に対し
ては、内蔵タイマによる遅れが生じる。したがって、上
記の点F(ゾーン2に相当)の地絡事故に対しては、相
手端2において、しゃ断器22のタイマトリップによる
後備保護動作が行われる。
【0010】また、送電線保護リレー25が、限時機能
を有する方向過電流リレーからなる場合、距離区間とは
無関係に事故検出が可能となるものの、限時機能による
遅れが生じるうえ、事故発生地点までの距離が長くなる
につれて事故検出感度が低下する。
【0011】このように、送電線保護リレー25による
後備保護が行われた場合には、時間遅れが生じることか
ら、相手端2のしゃ断器22のトリップタイミングが遅
れることになる。また、距離リレーからなる送電線保護
リレー25は、たとえば100%区間内の事故に対する
主保護トリップのみを行うように設定されていて、後備
保護機能を具備していない場合には、110%区間の事
故に応動することはできない。この場合、しゃ断器22
をトリップできず、地絡事故が継続することによって過
電流が流れ続けることになる。
【0012】また、図3のように、自端1側の点Fで地
絡事故が発生した場合、母線保護リレー14によりしゃ
断器12がトリップされるので、自端1側の母線B1が
全停し、自端1の送電端事故を母線事故と区別して検出
することができない。
【0013】また、従来より、たとえば、定格電流の1
0〜10数倍の過電流を検出すると数10msecで動
作する瞬時動作型過電流リレー(図示せず)をしゃ断器
故障保護装置(図示せず)に適用し、母線保護リレー1
4、24、送電線保護リレー15、25、または、しゃ
断器12、22の閉状態の条件から、健全なしゃ断器を
トリップする装置も提案されている。しかし、この装置
の場合、送電線Lの送電端事故ならびに送電線L1およ
びL2の送電端事故に対する保護は考慮されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の送電端保護装置
は以上のように構成されているので、たとえば図3にお
いて、相手端2側の送電線保護リレー25のタイマトリ
ップによる後備保護を行う場合には、動作遅れのために
相手端2のしゃ断器22のトリップタイミングが遅れる
という問題点があった。
【0015】また、送電線保護リレー25に後備保護機
能が実装されていない場合には、相手端2側のしゃ断器
22がトリップされずに、自端1側の事故が継続すると
いう問題点があった。また、事故発生時に母線B1が全
停し、送電端の故障表示がされないので、事故発生点F
の発見が遅れるという問題点があった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、自端の事故検出に応動して相手
端のしゃ断器を迅速に且つ確実にトリップさせる送電端
保護装置を得ることを目的とする。また、この発明は、
送電端の故障表示を行うことにより、迅速に事故の復旧
を行うことのできる送電端保護装置を得ることを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る送電端保護装置は、自端および相手端にそれぞれ設置
された母線を含む電気機器ならびに発電機と、自端およ
び相手端にて各発電機と各電気機器とを接続する送電線
と、各電気機器間を接続する別の送電線と、自端および
相手端にて別の送電線の各送電端に挿入されたしゃ断器
と、自端および相手端にて各しゃ断器に近接するように
送電端に配設された複数の変流器と、各変流器に応動す
る母線保護リレーおよび送電線保護リレーとを備え、自
端および相手端の各電気機器を含む送電端での事故発生
時に、母線保護リレーまたは送電線保護リレーを駆動し
てしゃ断器をトリップすることにより、送電端を保護す
る送電端保護装置において、各しゃ断器に近接するよう
に各送電端に配設された別の変流器と、別の変流器に応
動する瞬時動作型の過電流リレーと、自端および相手端
にそれぞれ設置されて、他端側のしゃ断器を転送しゃ断
する転送しゃ断手段と、自端および相手端にそれぞれ設
置されて、過電流リレーの動作状態と各しゃ断器の開放
状態とのアンド条件に基づいて、転送しゃ断手段を駆動
する送電端保護部とを設けたものである。
【0018】また、この発明の請求項2に係る送電端保
護装置は、自端および相手端にそれぞれ設置された母線
を含む電気機器ならびに発電機と、自端および相手端に
て各発電機と各電気機器とを接続する送電線と、各電気
機器間を接続する別の送電線と、自端および相手端にて
別の送電線の各送電端に挿入されたしゃ断器と、自端お
よび相手端にて各しゃ断器に近接するように送電端に配
設された複数の変流器と、各変流器に応動する母線保護
リレーおよび送電線保護リレーとを備え、自端および相
手端の各電気機器を含む送電端での事故発生時に、母線
保護リレーまたは送電線保護リレーを駆動してしゃ断器
をトリップすることにより、送電端を保護する送電端保
護装置において、自端および相手端に関連する各送電線
保護リレーは、互いに応動する電流差動型の送電線保護
リレーからなるとともに、自端側および相手端側のしゃ
断器をトリップするための送電端保護部を構成してお
り、送電線保護リレーと応動する変流器は、しゃ断器の
母線側に分割設置されたものである。
【0019】また、この発明の請求項3に係る送電端保
護装置は、請求項1または請求項2において、各しゃ断
器の故障を補償するためのしゃ断器故障保護部を備え、
しゃ断器故障保護部は、送電端保護部のロジック回路と
組み合わせられたロジック回路を有するものである。
【0020】また、この発明の請求項4に係る送電端保
護装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにおい
て、電気機器は、しゃ断器および変流器を含むガス絶縁
開閉装置であり、送電端保護部は、ガス絶縁開閉装置内
のしゃ断器と変流器との間の事故を検出して他端側のガ
ス絶縁開閉装置内のしゃ断器をトリップするものであ
る。
【0021】また、この発明の請求項5に係る送電端保
護装置は、請求項1から請求項3までのいずれかにおい
て、電気機器は、母線および変圧器を含む変電所であ
り、送電端保護部は、変圧器のブッシングの変流器とし
ゃ断器との間の事故を検出して他端側のしゃ断器をトリ
ップするものである。
【0022】また、この発明の請求項6に係る送電端保
護装置は、請求項1から請求項5までのいずれかにおい
て、自端および相手端の少なくとも一方に、送電端の事
故表示を行う表示手段を設けたものである。
【0023】また、この発明の請求項7に係る送電端保
護装置は、請求項6において、表示手段は、母線保護リ
レーおよび送電線保護リレーの各動作信号のアンド条件
により駆動されるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、B1、B2、F、L、L1、L2、1、
2、11〜15および21〜25は前述と同様のもので
ある。16および26は瞬時動作型の過電流リレーであ
り、各しゃ断器12および22に近接するように自端1
および相手端2の送電線Lに配設された変流器13aお
よび23aに接続されている。過電流リレー16および
26は、各変流器13aおよび23aの両側方向の送電
線L上の事故を検出するようになっている。
【0025】100は過電流リレー16を含む自端1側
の送電端保護部、101は母線保護リレー14および送
電線保護リレー15を含む自端1側のしゃ断器故障保護
部、103は送電端保護部100により駆動されて相手
端2側のしゃ断器22をしゃ断する転送しゃ断手段であ
る。なお、ここでは、図示しないが、同様の送電端保護
部、しゃ断器故障保護部および転送しゃ断手段は、相手
端2側にも構成されている。
【0026】ロジック回路を構成する各保護部100お
よび101において、12Aはしゃ断器12の開放時に
Hレベルの論理信号を出力するしゃ断器開放検出手段、
12Bはしゃ断器12の閉成時にHレベルの論理信号を
出力するしゃ断器閉成検出手段、9aおよび9bは入力
信号の通過を遅延させるタイマ、10および10a〜1
0dは各一対の入力信号の論理積をとるアンドゲート、
20は一対の入力信号の論理和をとるオアゲートであ
る。
【0027】送電端保護部100内のアンドゲート10
は、しゃ断器開放検出手段12Aから出力される開放信
号と、過電流リレー16の動作信号とのアンド条件によ
り、事故発生を示すHレベルの信号を出力する。また、
送電端保護部100内のオアゲート20は、アンドゲー
ト10の出力信号と、しゃ断器故障保護部101内のア
ンドゲート10bの出力信号とのオア条件により、Hレ
ベルの信号を出力し、相手端2側のしゃ断器22を転送
しゃ断するための転送しゃ断手段103を駆動する。
【0028】しゃ断器故障保護部101内のアンドゲー
ト10aは、過電流リレー16および母線保護リレー1
4の各動作信号のアンド条件により、Hレベルの信号を
出力する。また、しゃ断器故障保護部101内のアンド
ゲート10bは、タイマ9aを介して遅延されたアンド
ゲート10aの出力信号と、しゃ断器閉成検出手段12
Bから出力される閉成信号とのアンド条件により、Hレ
ベルの信号を出力する。
【0029】同様に、しゃ断器故障保護部101内のア
ンドゲート10cは、過電流リレー16および送電線保
護リレー15の各動作信号のアンド条件により、Hレベ
ルの信号を出力する。また、しゃ断器故障保護部101
内のアンドゲート10dは、タイマ9bを介して遅延さ
れたアンドゲート10cの出力信号と、しゃ断器閉成検
出手段12Bから出力される閉成信号とのアンド条件に
より、Hレベルの信号を出力する。
【0030】アンドゲート10bの出力信号は、送電端
保護部100内のオアゲート20を介して転送しゃ断手
段103を駆動し、相手端2側のしゃ断器22を転送し
ゃ断する。また、アンドゲート10dの出力信号は、母
線保護リレー14を駆動して、自端1側の全てのしゃ断
器12をしゃ断するようになっている。
【0031】次に、図1に示したこの発明の実施の形態
1の動作について説明する。前述と同様に、送電端、す
なわち、しゃ断器12と変流器13との間の送電線L上
の点Fにおいて地絡事故が発生した場合、自端1の母線
保護リレー14が駆動することにより、しゃ断器12は
トリップされる。また、瞬時動作型の過電流リレー16
は、事故発生時の過電流に応答して駆動する。
【0032】送電端保護部100内のアンドゲート10
は、過電流リレー16の動作信号と、しゃ断器12の開
放状態を示す開放信号とのアンド条件が成立したとき
に、事故の発生を検出して転送しゃ断手段103を駆動
する。これにより、転送しゃ断手段103から相手端2
のしゃ断器22に信号が転送され、しゃ断器22はしゃ
断(トリップ)される。このとき、過電流リレー16が
瞬時動作型であるため、相手端2側のしゃ断器22は、
速やかに且つ確実にトリップされる。
【0033】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は特に言及しなかったが、自端1および相手端2に事故
表示を行う表示手段(図示せず)を設けてもよい。この
場合、表示手段に送電端事故の発生箇所および事故状況
を表示させることにより、事故対策および復旧を迅速に
行うことができる。
【0034】実施の形態3.また、上記実施の形態1で
は、自端1および相手端2において、発電機11および
21に母線B1およびB2を直接接続したが、しゃ断器
および変流器を内蔵したガス絶縁開閉装置(図示せず)
を介在させてもよい。この場合、たとえば、ガス絶縁開
閉装置内のしゃ断器と変流器(または変流器13)との
間の事故を検出し、前述と同様に、相手端2のしゃ断器
22を転送しゃ断させることができる。
【0035】実施の形態4.また、自端1および相手端
2において、変圧器を含む変電所(図示せず)を介在さ
せてもよい。この場合、たとえば、送電線Lの末端のみ
ならず、変圧器のフィーダ末端すなわちブッシングの変
流器(または変流器13)としゃ断器12との間の事故
を検出し、相手端2のしゃ断器22を転送しゃ断させる
ことができる。
【0036】実施の形態5.また、上記実施の形態1で
は特に言及しなかったが、図1のように、送電端保護部
100と、しゃ断器故障保護部101とを組み合わせる
ことができる。これにより、両者のロジック回路を単一
の保護リレーとして構成することができ、したがって、
特にコストアップにつながることもない。
【0037】すなわち、しゃ断器故障保護部101にお
いて、アンドゲート10aおよび10cは、過電流リレ
ー16の動作信号と、母線保護リレー14または送電線
保護リレー15の動作信号とのアンド条件をとり、アン
ドゲート10bおよび10dは、アンドゲート10aお
よび10cの出力信号をタイマ9aおよび9bに通した
後の信号と、しゃ断器12の閉成状態を示す閉成信号と
のアンド条件をとり、母線保護リレー14を介して健全
な全てのしゃ断器12をトリップさせているが、このロ
ジック回路は、送電端保護部100のロジック回路と組
み合わせることができる。
【0038】実施の形態6.さらに、上記実施の形態1
では、変流器13、13a、23および23aを全て送
電線L側に配設した場合について説明したが、送電線保
護リレー15が相手端の送電線保護リレー25と応動す
る電流差動型の送電線保護リレーからなる場合には、送
電線保護リレー15および25と応動する変流器を母線
B1およびB2側に分割設置してもよい。
【0039】図2は送電線保護リレー15および25と
応動する変流器を母線側に設置したこの発明の実施の形
態6を示す構成図であり、B1、B2、F、L、L1、
L2、1、2、9a、9b、10a〜10d、11〜1
4、12B、13a、16、21〜24、23a、26
および103は前述と同様のものである。また、15A
および25Aは、送電線保護リレー15および25にそ
れぞれ対応しており、101Aはしゃ断器故障保護部1
01に対応している。
【0040】この場合、送電線保護リレー15Aおよび
25Aは、互いに応動する電流差動型の送電端保護リレ
ーからなる。また、従来構成のしゃ断器故障保護部10
1Aは、過電流リレー16を含んでおり、アンドゲート
10bの出力信号は、転送しゃ断手段103を直接駆動
するようになっている。
【0041】13Aおよび23Aは送電線保護リレー1
5Aおよび25Aと応動する変流器であり、しゃ断器1
2および22に近接した送電線L側の変流器13、13
a、23および23aとは別に、しゃ断器12および2
2に近接して、母線B1およびB2側に分割設置されて
いる。
【0042】図2に示したこの発明の実施の形態6によ
れば、変流器13Aおよび23Aの分割設置により、図
1の構成と比べて、母線B1およびB2側の送電端での
事故が発生し易くなるものの、図1内の送電端保護部1
00が不要となって構成が簡略化されるという効果があ
る。
【0043】すなわち、送電端の点Fで地絡事故が発生
した場合に、自端1側の母線保護リレー14の動作と同
時に、自端1側および相手端2側の送電線保護リレー1
5Aおよび25Aとが同時に駆動されるので、自端1側
のしゃ断器12および相手端2側のしゃ断器22が同時
にトリップされる。
【0044】なお、図2に示したこの発明の実施の形態
6の構成においても、前述と同様に、たとえば、母線保
護リレー14および送電線保護リレー15Aの各動作信
号のアンド条件に基づいて、送電端の事故表示を行うこ
とにより、事故の復旧を速やかに行うことができる。
【0045】また、変電所やガス絶縁開閉機器内のしゃ
断器と変流器との間の事故を検出することもできる。ま
た、送電端のみならず、発電機11および21や変圧器
のフィーダ末端(変圧器のブッシングの変流器としゃ断
器との間の事故)の保護も行うことができる。
【0046】以上のように、この発明の実施の形態1
(図1)によれば、たとえば、しゃ断器12と変流器1
3との間の送電端の点Fで事故が発生した場合に、自端
1に関しては、母線保護リレー14によりしゃ断器12
をトリップし、この直後に、相手端2に対しては、瞬時
動作型の過電流リレー16の動作と、しゃ断器12の開
放状態とのアンド条件(アンドゲート10参照)から事
故を検出して相手端2のしゃ断器22に事故発生を示す
検出信号を伝送し、しゃ断器22を転送によりトリップ
することができる。
【0047】また、この発明の実施の形態6(図2)に
よれば、互いに応動する送電線保護リレー15Aおよび
25Aを用いることにより、送電端の点Fでの事故に応
動して、自端1および相手端2のしゃ断器12および2
2を同時にトリップすることができる。
【0048】また、図1または図2のように、送電端保
護部100のロジック回路、または送電線保護リレー1
5Aおよび25Aを、従来から具備されているしゃ断器
故障保護部101または101Aのロジック回路と組み
合わせることにより、小形化を実現することができる。
したがって、特にコストアップを招くこともない。
【0049】また、図1または図2の構成に加えて、送
電線Lに種々の電気機器、たとえば、ガス絶縁開閉装置
や変圧器等(図示せず)を挿入した場合には、送電端の
故障のみならず、ガス絶縁開閉装置または変圧器の故障
にも応動して、前述と同様のトリップ動作を行うことが
でき、多大の効果が得られる。
【0050】さらに、図1または図2の構成に加えて、
自端1および相手端2の少なくとも一方に、送電端故障
を表示するための表示手段(図示せず)を設け、たとえ
ば、母線保護リレー14と送電線保護リレー15Aとの
各動作信号のアンド条件で表示手段を駆動することによ
り、故障の発生を作業員に明確に報知することができ
る。これにより、故障の復旧を速やかに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態6を示す構成図であ
る。
【図3】 従来の送電端保護装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 自端、2 相手端、9a,9b タイマ、10,1
0a〜10d アンドゲート、11,21 発電機、1
2,22 しゃ断器、12A しゃ断器開放検出手段、
12B しゃ断器閉成検出手段、13,13a,13
A,23,23a,23A 変流器、14,24 母線
保護リレー、15,15A,25,25A送電線保護リ
レー、16,26 過電流リレー、20 オアゲート、
100送電端保護部、101,101A しゃ断器故障
保護部、103 転送しゃ断手段、B1,B2 母線、
F 事故発生点、L,L1,L2 送電線。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自端および相手端にそれぞれ設置された
    母線を含む電気機器ならびに発電機と、 前記自端および前記相手端にて前記各発電機と前記各電
    気機器とを接続する送電線と、 前記各電気機器間を接続する別の送電線と、 前記自端および前記相手端にて前記別の送電線の各送電
    端に挿入されたしゃ断器と、 前記自端および前記相手端にて前記各しゃ断器に近接す
    るように前記送電端に配設された複数の変流器と、 前記各変流器に応動する母線保護リレーおよび送電線保
    護リレーとを備え、 前記自端および前記相手端の前記各電気機器を含む前記
    送電端での事故発生時に、前記母線保護リレーまたは前
    記送電線保護リレーを駆動して前記しゃ断器をトリップ
    することにより、前記送電端を保護する送電端保護装置
    において、 前記各しゃ断器に近接するように前記各送電端に配設さ
    れた別の変流器と、 前記別の変流器に応動する瞬時動作型の過電流リレー
    と、 前記自端および前記相手端にそれぞれ設置されて、他端
    側のしゃ断器を転送しゃ断する転送しゃ断手段と、 前記自端および前記相手端にそれぞれ設置されて、前記
    過電流リレーの動作状態と前記各しゃ断器の開放状態と
    のアンド条件に基づいて、前記転送しゃ断手段を駆動す
    る送電端保護部とを設けたことを特徴とする送電端保護
    装置。
  2. 【請求項2】 自端および相手端にそれぞれ設置された
    母線を含む電気機器ならびに発電機と、 前記自端および前記相手端にて前記各発電機と前記各電
    気機器とを接続する送電線と、 前記各電気機器間を接続する別の送電線と、 前記自端および前記相手端にて前記別の送電線の各送電
    端に挿入されたしゃ断器と、 前記自端および前記相手端にて前記各しゃ断器に近接す
    るように前記送電端に配設された複数の変流器と、 前記各変流器に応動する母線保護リレーおよび送電線保
    護リレーとを備え、 前記自端および前記相手端の前記各電気機器を含む前記
    送電端での事故発生時に、前記母線保護リレーまたは前
    記送電線保護リレーを駆動して前記しゃ断器をトリップ
    することにより、前記送電端を保護する送電端保護装置
    において、 前記自端および前記相手端に関連する前記各送電線保護
    リレーは、互いに応動する電流差動型の送電線保護リレ
    ーからなるとともに、自端側および相手端側のしゃ断器
    をトリップするための送電端保護部を構成しており、 前記送電線保護リレーと応動する変流器は、前記しゃ断
    器の母線側に分割設置されたことを特徴とする送電端保
    護装置。
  3. 【請求項3】 前記各しゃ断器の故障を補償するための
    しゃ断器故障保護部を備え、 前記しゃ断器故障保護部は、前記送電端保護部のロジッ
    ク回路と組み合わせられたロジック回路を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の送電端保護
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電気機器は、しゃ断器および変流器
    を含むガス絶縁開閉装置であり、 前記送電端保護部は、前記ガス絶縁開閉装置内のしゃ断
    器と変流器との間の事故を検出して前記他端側のガス絶
    縁開閉装置内のしゃ断器をトリップすることを特徴とす
    る請求項1から請求項3までのいずれかに記載の送電端
    保護装置。
  5. 【請求項5】 前記電気機器は、前記母線および変圧器
    を含む変電所であり、 前記送電端保護部は、前記変圧器のブッシングの変流器
    と前記しゃ断器との間の事故を検出して前記他端側のし
    ゃ断器をトリップすることを特徴とする請求項1から請
    求項3までのいずれかに記載の送電端保護装置。
  6. 【請求項6】 前記自端および前記相手端の少なくとも
    一方に、前記送電端の事故表示を行う表示手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか
    に記載の送電端保護装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、前記母線保護リレーお
    よび前記送電線保護リレーの各動作信号のアンド条件に
    より駆動されることを特徴とする請求項6に記載の送電
    端保護装置。
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