JPH10271663A - 保護継電装置 - Google Patents

保護継電装置

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JPH10271663A
JPH10271663A JP7343297A JP7343297A JPH10271663A JP H10271663 A JPH10271663 A JP H10271663A JP 7343297 A JP7343297 A JP 7343297A JP 7343297 A JP7343297 A JP 7343297A JP H10271663 A JPH10271663 A JP H10271663A
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arc
neutral
ground fault
neutral point
resistance
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JP7343297A
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Minoru Okuda
実 奥田
Akira Nakamura
晃 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地
抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の
事故区間しゃ断を行なうこと。 【解決手段】変圧器91の中性点を、中性点接地抵抗93と
並列に消弧リアクトル94で接地し、消弧リアクトル・中
性点接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出する
と、中性点接地抵抗93を開放して消弧リアクトル94によ
る事故点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過
後に中性点接地抵抗93を再投入する消弧リアクトル接地
方式による電力系統を保護する保護継電装置において、
電力系統の電圧,電流を基に、電力系統の一線地絡事故
を検出する地絡事故検出手段11と、消弧リアクトル・中
性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗の再投入情報
を入力する中性点接地抵抗再投入検出手段12とを備え、
一線地絡事故検出と再投入情報入力との論理積条件の成
立により、トリップ指令を出力して事故しゃ断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消弧リアクトル接
地方式による電力系統を保護する保護継電装置に係り、
特に一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の事故
区間しゃ断を行なえるようにした保護継電装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統は、異常電圧発生の軽
減,送電線や機器の絶縁レベルの低減、および継電器動
作の確実性等の観点から、なるべく低インピーダンスで
接地して、地絡事故時における中性点電流の大きくする
ことが望ましい他方、電力系統の過渡安定度の向上、通
信線に対する電磁誘導電圧の抑制、しゃ断器の大電流し
ゃ断回数の減少、機器に対する機械的衝撃の減少、およ
び事故点被害の減少等の観点から、なるべく高インピー
ダンスで接地して、地絡事故点における中性点電流を抑
制する方式も適用されている。
【0003】そして、以上のような2つの観点から、電
力系統の接地方式は、直接接地方式と、抵抗接地方式と
の2つに大別することができる。このうち、抵抗接地方
式の一種として、電力系統の変圧器の中性点を、中性点
接地抵抗と並列に消弧リアクトルで接地し、一線地絡事
故時に事故電流の自然消弧を期待する消弧リアクトル接
地方式がある。
【0004】図9は、この種の消弧リアクトル接地方式
の電力系統の一例を示す構成図である。図9において、
発電機13および変圧器91を備えた電力系統における
変圧器91の中性点を、中性点接地抵抗(NGR)93
と並列に消弧リアクトル(PC)94で接地している。
なお、92は中性点接地抵抗93を投入、開放するため
のスイッチである。いま、線路の一線対地キャパシタン
スをCS とすると、線路事故時に事故点から見た零相イ
ンピーダンスZ0 は、
【0005】
【数1】 となるようにLpcを選べばZ0 →∞となり、事故電流I
0 がほぼ零となって、一線地絡事故時に自然消弧が期待
できる。
【0006】消弧リアクトル接地方式では、消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置が一線地絡事故を検出す
ると、当該装置は中性点接地抵抗93を開放して、消弧
リアクトル94による事故点アークの自然消弧を試み、
小時間経過後にアーク消弧の成功、失敗の如何に関わら
ず、中性点接地抵抗93を再投入する。そして、自然消
弧の成功時には、運用を継続し、事故継続時には、保護
継電装置により事故区間のしゃ断を行なうようにしてい
る。
【0007】図8(a)は、消弧リアクトル・中性点接
地抵抗制御装置の構成例を示すブロック図である。図8
(a)において、発電機13を備えた電力系統の線路の
電圧、電流を、それぞれ計器用変圧器14、計器用変流
器15により検出する。
【0008】一方、計器用変圧器14、計器用変流器1
5により検出された電圧、電流を基に、一線地絡事故検
出部81で一線地絡事故を検出し、二線地絡進展検出部
82で一線地絡事故から二線地絡事故に進展したことを
検出し、多重事故進展検出部83で一線地絡事故から多
重事故に進展したことを検出する。
【0009】また、一線地絡事故検出部81からの出力
により、中性点接地抵抗93を開放して消弧リアクトル
94による自然消弧を試み、一線地絡事故検出部81か
らの出力を入力とするタイマ−84により、T1 時間経
過後に中性点接地抵抗93の再投入を行なう。
【0010】また、二線地絡進展検出部82からの出力
があれば、タイマ−85にてT2 時間経過後に、さらに
多重事故進展検出部83からの出力があれば即時に、自
然消弧をあきらめて中性点接地抵抗93の再投入を行な
う。
【0011】なお、16は線路の途中に設けられたしゃ
断器である。図8(b)は、保護継電装置の地絡トリッ
プ部の構成例を示すブロック図である。
【0012】図8(b)において、計器用変圧器14、
計器用変流器15により検出された電圧、電流を基に、
一線地絡事故検出部11で一線地絡事故を検出する。本
保護継電装置は、一線地絡事故電流の消弧リアクトル9
4による自然消弧失敗時の事故区間のしゃ断を、中性点
接地抵抗93の再投入後に行なう。
【0013】すなわち、これは、タイマ−86による待
ち時間T3 を、一線地絡事故検出部11による一線地絡
事故の検出から中性点接地抵抗93の再投入までの最大
時間にマージンを加えた時間として、確実に中性点接地
抵抗93が再投入された後にしゃ断器16のトリップ指
令を出力する設定とする。
【0014】しかしながら、このような保護継電装置で
は、消弧リアクトル94による自然消弧に失敗した場合
においても、中性点接地抵抗93を再投入して後、タイ
マ−86のタイムアップを待たないと、事故区間をしゃ
断することができない。
【0015】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置の装置不良によって、消弧リアクトル94による
事故除去が不可の時にも、同様にタイマ−86のタイム
アップ時間T3 後の事故区間のしゃ断となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
保護継電装置においては、一線地絡事故時に消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置との協調をスムーズにと
ることができないことから、無駄な待ち時間が生じて事
故区間のしゃ断が遅れてしまうという問題があった。
【0017】本発明の目的は、一線地絡事故時に消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な
待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行なうことが可
能な保護継電装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並列に消弧
リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置により一線地絡事故を検出すると、中性点接地
抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故点アークの自
然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中性点接地抵抗
を再投入する消弧リアクトル接地方式による電力系統を
保護する保護継電装置において、まず、請求項1の発明
では、電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一
線地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗の再
投入情報を入力する中性点接地抵抗再投入検出手段と、
地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および中性
点接地抵抗再投入検出手段による再投入情報入力の論理
積条件が成立したことにより、トリップ指令を出力する
出力手段とを備えている。
【0019】従って、請求項1の発明の保護継電装置に
おいては、一線地絡事故時の中性点接地抵抗の再投入情
報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から入力
することにより、中性点接地抵抗を再投入した時点で事
故電流が自然消弧したか否かを判定して、即座に事故区
間をしゃ断することができる。
【0020】また、請求項2の発明では、電力系統の電
圧,電流を基に、当該電力系統の一線地絡事故を検出す
る地絡事故検出手段と、電力系統の電圧,電流の変化分
が所定値以上あることから、消弧リアクトル・中性点接
地抵抗制御装置による中性点接地抵抗の再投入を検出す
る中性点接地抵抗再投入検出手段と、地絡事故検出手段
による一線地絡事故検出、および中性点接地抵抗再投入
検出手段による再投入検出の論理積条件が成立したこと
により、トリップ指令を出力する出力手段とを備えてい
る。
【0021】従って、請求項2の発明の保護継電装置に
おいては、一線地絡事故時の中性点接地抵抗の再投入を
電力系統の電圧,電流の変化分から検出することによ
り、中性点接地抵抗を再投入した時点で事故電流が自然
消弧したか否かを判定して、即座に事故区間をしゃ断す
ることができる。
【0022】さらに、請求項3の発明では、電力系統の
電圧,電流を基に、当該電力系統の一線地絡事故を検出
する地絡事故検出手段と、消弧リアクトル・中性点接地
抵抗制御装置から当該装置の不良情報を入力する消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段と、地
絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段による
装置不良情報入力の論理積条件が成立したことにより、
トリップ指令を出力する出力手段とを備えている。
【0023】従って、請求項3の発明の保護継電装置に
おいては、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置の
装置不良情報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装
置から入力することにより、消弧リアクトル・中性点接
地抵抗制御装置不良中の一線地絡事故時は、消弧リアク
トルによる事故電流の自然消弧に期待せずに、即座に事
故区間をしゃ断することができる。
【0024】さらにまた、請求項4の発明では、電力系
統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線地絡事故を
検出する地絡事故検出手段と、消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗の開放情報を入力
する中性点接地抵抗開放検出手段と、地絡事故検出手段
による一線地絡事故検出から所定時間経過後に、中性点
接地抵抗開放検出手段による開放情報入力が行なわれな
いことにより、トリップ指令を出力する出力手段とを備
えている。
【0025】従って、請求項4の発明の保護継電装置に
おいては、一線地絡事故時の中性点接地抵抗の開放情報
を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から入力す
ることにより、一線地絡事故発生から所定時間経過して
も中性点接地抵抗が開放されない場合には、消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置の不動作と判断して、即
座に事故区間をしゃ断することができる。
【0026】一方、請求項5の発明では、電力系統の電
圧,電流を基に、当該電力系統の一線地絡事故を検出す
る地絡事故検出手段と、消弧リアクトル・中性点接地抵
抗制御装置から中性点接地抵抗の再投入情報を入力する
中性点接地抵抗再投入検出手段と、消弧リアクトル・中
性点接地抵抗制御装置から当該装置の不良情報を入力す
る消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手
段と、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から中
性点接地抵抗の開放情報を入力する中性点接地抵抗開放
検出手段と、地絡事故検出手段による一線地絡事故検
出、および中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入
情報入力の論理積条件が成立したか、または地絡事故検
出手段による一線地絡事故検出、および消弧リアクトル
・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段による装置不良
情報入力の論理積条件が成立したか、あるいは地絡事故
検出手段による一線地絡事故検出から所定時間経過後
に、中性点接地抵抗開放検出手段による開放情報入力が
行なわれないことにより、トリップ指令を出力する出力
手段とを備えている。
【0027】従って、請求項5の発明の保護継電装置に
おいては、一線地絡事故時の中性点接地抵抗の再投入情
報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から入力
することにより、中性点接地抵抗を再投入した時点で事
故電流が自然消弧したか否かを判定して、即座に事故区
間をしゃ断することができる。
【0028】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から中性点接地抵抗の開放情報、および当該装置
の装置不良情報を入力することにより、同装置不良中の
一線地絡事故時は消弧リアクトルによる事故電流の自然
消弧に期待せずに、即座に事故区間をしゃ断することが
できる。
【0029】よって、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置の状態が正常,不良の如何に関わらず協調をと
って、高速に事故区間のしゃ断を行なうことができる。
また、請求項6の発明では、電力系統の電圧,電流を基
に、当該電力系統の一線地絡事故を検出する地絡事故検
出手段と、電力系統の電圧,電流の変化分が所定値以上
あることから、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装
置による中性点接地抵抗の再投入を検出する中性点接地
抵抗再投入検出手段と、消弧リアクトル・中性点接地抵
抗制御装置から当該装置の不良情報を入力する消弧リア
クトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段と、消弧
リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵
抗の開放情報を入力する中性点接地抵抗開放検出手段
と、地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入検出の論理
積条件が成立したか、または地絡事故検出手段による一
線地絡事故検出、および消弧リアクトル・中性点接地抵
抗制御装置不良検出手段による装置不良情報入力の論理
積条件が成立したか、あるいは地絡事故検出手段による
一線地絡事故検出から所定時間経過後に、中性点接地抵
抗開放検出手段による開放情報入力が行なわれないこと
により、トリップ指令を出力する出力手段とを備えてい
る。
【0030】従って、請求項6の発明の保護継電装置に
おいては、一線地絡事故時の中性点接地抵抗の再投入を
電力系統の電圧,電流から検出することにより、中性点
接地抵抗を再投入した時点で事故電流が自然消弧したか
否かを判定して、即座に事故区間をしゃ断することがで
きる。
【0031】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から中性点接地抵抗の開放情報、および同装置の
装置不良情報を入力することにより、同装置不良中の一
線地絡事故時は消弧リアクトルによる事故電流の自然消
弧に期待せずに、即座に事故区間をしゃ断することがで
きる。
【0032】よって、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置の状態が正常,不良の如何に関わらず協調をと
って、高速に事故区間のしゃ断を行なうことができる。
以上により、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高
速の事故区間しゃ断を行なうことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態による保護
継電装置の地絡トリップ部の構成例を示すブロック図で
あり、図8および図9と同一要素には同一符号を付して
示している。
【0034】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図1に示すように、一線地絡事故検
出部11と、中性点接地抵抗(NGR)再投入検出部1
2と、出力手段であるアンド回路AND1とから構成し
ている。
【0035】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0036】また、中性点接地抵抗再投入検出部12
は、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置か
ら、中性点接地抵抗93の再投入情報を入力するもので
ある。さらに、アンド回路AND1は、一線地絡事故検
出部81による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再
投入検出部12による再投入情報入力との論理積条件が
成立したことにより、しゃ断器16にトリップ指令を出
力して事故しゃ断するものである。
【0037】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について、図2に示すタイムチャ
ート図を用いて説明する。図1において、電力系統に一
線地絡事故が発生した時、一線地絡事故検出部11は事
故を検出して動作し、中性点接地抵抗再投入検出部12
の動作を待つ。
【0038】この間に、消弧リアクトル94による自然
消弧に成功して事故が除去されれば、一線地絡事故検出
部11は復帰するため、アンド回路AND1からトリッ
プ指令は出力されない(図2(a))。
【0039】一方、消弧リアクトル94による自然消弧
に失敗した場合には、一線地絡事故検出部11は動作を
継続し、中性点接地抵抗再投入検出部12が消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗93
の再投入情報を入力して動作した時点で、アンド回路A
ND1からトリップ指令を出力して、即座に事故区間を
しゃ断することができる(図2(b))。
【0040】上述したように、本実施の形態の保護継電
装置では、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故
検出と、中性点接地抵抗再投入検出部12による再投入
情報入力との論理積条件が成立したことにより、トリッ
プ指令を出力して事故しゃ断するようにしたものであ
る。
【0041】従って、一線地絡事故時の中性点接地抵抗
93の再投入情報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から入力することにより、中性点接地抵抗93を
再投入した時点で、事故電流が自然消弧したか否かを判
定して、即座に事故区間をしゃ断することができるた
め、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の事故
区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除去の高速化を図
る)ことが可能となる。
【0042】(第2の実施の形態)図3は、本実施の形
態による保護継電装置の地絡トリップ部の構成例を示す
ブロック図であり、図8および図9と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0043】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図3に示すように、一線地絡事故検
出部11と、中性点接地抵抗(NGR)再投入検出部3
1と、出力手段であるタイマー32およびアンド回路A
ND2とから構成している。
【0044】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0045】また、中性点接地抵抗再投入検出部31
は、計器用変圧器14、計器用変流器15により検出さ
れた電力系統の線路の電圧,電流の変化分が所定値以上
あることから、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置による中性点接地抵抗93の再投入を検出するも
のである。
【0046】さらに、タイマー32は、規定のオンディ
レイ時間(中性点接地抵抗93開放のタイミングを逃れ
るための時間相当)を有し、一線地絡事故検出部11か
らの出力を入力とするものである。
【0047】さらにまた、アンド回路AND2は、タイ
マー32を介した一線地絡事故検出部11による一線地
絡事故検出と、中性点接地抵抗再投入検出部31による
再投入検出との論理積条件が成立したことにより、しゃ
断器16にトリップ指令を出力して事故しゃ断するもの
である。
【0048】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について用いて説明する。図3に
おいて、電力系統に一線地絡事故が発生した時、一線地
絡事故検出部11は事故を検出して動作し、中性点接地
抵抗再投入検出部31の動作を待つ。
【0049】この間に、消弧リアクトル94による自然
消弧に成功して事故が除去されれば、一線地絡事故検出
部11は復帰するため、アンド回路AND2からトリッ
プ指令は出力されない。
【0050】一方、消弧リアクトル94による自然消弧
に失敗した場合には、一線地絡事故検出部11は動作を
継続し、この動作継続時間がタイマー32による規定時
間経過すると、タイマー32が動作し、中性点接地抵抗
再投入検出部31が消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から中性点接地抵抗93の再投入を入力して動作
した時点で、アンド回路AND2からトリップ指令を出
力して、即座に事故区間をしゃ断することができる。こ
の場合、中性点接地抵抗再投入検出部31による中性点
接地抵抗93の再投入の検出は、例えば以下のような式
を用いて行なうことができる。
【0051】
【数2】
【0052】そして、時間K2 の間に、健全相電圧に対
する零相電流の位相がK1 を超えて変化した場合に、中
性点接地抵抗93が投入されたことを検出することにな
る。上述したように、本実施の形態の保護継電装置で
は、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故検出
と、中性点接地抵抗再投入検出部31による再投入入力
との論理積条件が成立したことにより、トリップ指令を
出力して事故しゃ断するようにしたものである。
【0053】従って、一線地絡事故時の中性点接地抵抗
93の再投入を電力系統の電圧,電流の変化分から検出
することにより、中性点接地抵抗93を再投入した時点
で、事故電流が自然消弧したか否かを判定して、即座に
事故区間をしゃ断することができるため、一線地絡事故
時に消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調し
て、無駄な待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行な
う(一線地絡事故除去の高速化を図る)ことが可能とな
る。
【0054】さらに、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置からの中性点接地抵抗再投入情報の受け取りを
不要とすることが可能となる。 (第3の実施の形態)図4は、本実施の形態による保護
継電装置の地絡トリップ部の構成例を示すブロック図で
あり、図8および図9と同一要素には同一符号を付して
示している。
【0055】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図4に示すように、一線地絡事故検
出部11と、消弧リアクトル・中性点接地抵抗(PC・
NGR)制御装置不良検出部41と、出力手段であるタ
イマー86およびアンド回路AND3とから構成してい
る。
【0056】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0057】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置不良検出部41は、前記消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置から当該装置の不良情報を入力するも
のである。
【0058】さらに、タイマー86は、規定のオンディ
レイ時間T3 を有し、一線地絡事故検出部11からの出
力を入力とすると共に、その動作出力をトリップ指令と
して出力するものである。
【0059】さらにまた、アンド回路AND3は、一線
地絡事故検出部11による一線地絡事故検出と、消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41によ
る装置不良情報入力との論理積条件が成立したことによ
り、しゃ断器16にトリップ指令を出力して事故しゃ断
するものである。
【0060】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について用いて説明する。図4に
おいて、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置に不
良が発生した時には、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置から装置の不良情報を入力して、消弧リアクト
ル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41が動作して
いる。
【0061】そして、このような状態で、電力系統に一
線地絡事故が発生すると、一線地絡事故検出部11は事
故を検出して動作し、その時点で、タイマー86をバイ
バスして、アンド回路AND3からトリップ指令を出力
して、即座に事故区間をしゃ断することができる。
【0062】上述したように、本実施の形態の保護継電
装置では、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故
検出と、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良
検出部41による装置不良情報入力との論理積条件が成
立したことにより、トリップ指令を出力して事故しゃ断
するようにしたものである。
【0063】従って、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置の装置不良情報を消弧リアクトル・中性点接地
抵抗制御装置から入力することにより、一線地絡事故を
検出した時点で、消弧リアクトルによる事故電流の自然
消弧に期待せずに、即座に事故区間をしゃ断することが
できるため、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高
速の事故区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除去の高速
化を図る)ことが可能となる。
【0064】(第4の実施の形態)図5は、本実施の形
態による保護継電装置の地絡トリップ部の構成例を示す
ブロック図であり、図8および図9と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0065】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図5に示すように、一線地絡事故検
出部11と、中性点接地抵抗(NGR)開放検出部51
と、出力手段であるタイマー86、タイマー52および
インヒビット回路INHとから構成している。
【0066】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0067】また、中性点接地抵抗開放検出部51は、
前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から中性
点接地抵抗93の開放情報を入力するものである。一
方、タイマー86は、規定のオンディレイ時間T3 を有
し、一線地絡事故検出部11からの出力を入力とすると
共に、その動作出力をトリップ指令として出力するもの
である。
【0068】また、タイマー52は、規定のオンディレ
イ時間(消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置との
協調用の時間相当)を有し、一線地絡事故検出部11か
らの出力を入力とするものである。
【0069】さらに、インヒビット回路INHは、地絡
事故検出部11による一線地絡事故検出からタイマー5
2の規定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部51
による開放情報入力が行なわれないことにより、しゃ断
器16にトリップ指令を出力して事故しゃ断するもので
ある。
【0070】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について用いて説明する。図5に
おいて、電力系統に一線地絡事故が発生した時、一線地
絡事故検出部11は事故を検出して動作し、消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置との協調用のタイマー5
2にて、中性点接地抵抗開放検出部51の動作を待つ。
【0071】そして、タイマー52による規定時間経過
した後も、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置か
ら中性点接地抵抗93の開放情報が入力されず、中性点
接地抵抗開放検出部51が動作しない場合には、その時
点で、タイマー86をバイバスして、インヒビット回路
INHからトリップ指令を出力して、即座に事故区間を
しゃ断することができる。
【0072】上述したように、本実施の形態の保護継電
装置では、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故
検出から所定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部
51による開放情報入力が行なわれないことにより、ト
リップ指令を出力して事故しゃ断するようにしたもので
ある。
【0073】従って、一線地絡事故時の中性点接地抵抗
93の開放情報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御
装置から入力することにより、一線地絡事故を検出した
時点から所定時間経過しても中性点接地抵抗93が開放
されない場合には、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置の不動作と判断して、即座に事故区間をしゃ断す
ることができるため、一線地絡事故時に消弧リアクトル
・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間
の無い高速の事故区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除
去の高速化を図る)ことが可能となる。
【0074】(第5の実施の形態)図6は、本実施の形
態による保護継電装置の地絡トリップ部の構成例を示す
ブロック図であり、図8および図9と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0075】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図6に示すように、一線地絡事故検
出部11と、中性点接地抵抗(NGR)再投入検出部1
2と、アンド回路AND1と、消弧リアクトル・中性点
接地抵抗(PC・NGR)制御装置不良検出部41と、
アンド回路AND3と、中性点接地抵抗(NGR)開放
検出部51と、出力手段であるタイマー52、インヒビ
ット回路INHおよびオア回路OR1とから構成してい
る。
【0076】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0077】また、中性点接地抵抗再投入検出部12
は、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置か
ら、中性点接地抵抗93の再投入情報を入力するもので
ある。さらに、アンド回路AND1は、一線地絡事故検
出部81による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再
投入検出部12による再投入情報入力との論理積条件が
成立したことにより、トリップ指令を出力するものであ
る。
【0078】一方、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置不良検出部41は、前記消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置から当該装置の不良情報を入力するも
のである。
【0079】また、アンド回路AND3は、一線地絡事
故検出部11による一線地絡事故検出と、消弧リアクト
ル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41による装置
不良情報入力との論理積条件が成立したことにより、ト
リップ指令を出力するものである。
【0080】一方、中性点接地抵抗開放検出部51は、
前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から中性
点接地抵抗93の開放情報を入力するものである。ま
た、タイマー52は、規定のオンディレイ時間(消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置との協調用の時間相
当)を有し、一線地絡事故検出部11からの出力を入力
とするものである。
【0081】さらに、インヒビット回路INHは、地絡
事故検出部11による一線地絡事故検出からタイマー5
2の規定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部51
による開放情報入力が行なわれないことにより、トリッ
プ指令を出力するものである。
【0082】さらにまた、オア回路OR1は、アンド回
路AND1、アンド回路AND3、およびインヒビット
回路INHからの各トリップ指令を入力とし、これらの
論理和条件が成立したことにより、しゃ断器16に最終
的なトリップ指令を出力して事故しゃ断するものであ
る。
【0083】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について用いて説明する。図6に
おいて、電力系統に一線地絡事故が発生した時、一線地
絡事故検出部11は事故を検出して動作し、中性点接地
抵抗再投入検出部12の動作を待つ。
【0084】この間に、消弧リアクトル94による自然
消弧に成功して事故が除去されれば、一線地絡事故検出
部11は復帰するため、アンド回路AND1からトリッ
プ指令は出力されない。
【0085】また、消弧リアクトル94による自然消弧
に失敗した場合には、一線地絡事故検出部11は動作を
継続し、中性点接地抵抗再投入検出部12が消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗93
の再投入情報を入力して動作した時点で、アンド回路A
ND1からトリップ指令を出力することにより、オア回
路OR1から最終的なトリップ指令を出力して、即座に
事故区間をしゃ断することができる。
【0086】一方、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置に不良が発生した時には、消弧リアクトル・中性
点接地抵抗制御装置から装置の不良情報を入力して、消
弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41
が動作している。
【0087】そして、このような状態で、電力系統に一
線地絡事故が発生すると、一線地絡事故検出部11は事
故を検出して動作し、その時点でアンド回路AND3か
らトリップ指令を出力することにより、オア回路OR1
から最終的なトリップ指令を出力して、即座に事故区間
をしゃ断することができる。
【0088】一方、電力系統に一線地絡事故が発生した
時、一線地絡事故検出部11は事故を検出して動作し、
消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置との協調用の
タイマー52にて、中性点接地抵抗開放検出部51の動
作を待つ。
【0089】そして、タイマー52による規定時間経過
した後も、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置か
ら中性点接地抵抗93の開放情報が入力されず、中性点
接地抵抗開放検出部51が動作しない場合には、その時
点でインヒビット回路INHからトリップ指令を出力す
ることにより、オア回路OR1から最終的なトリップ指
令を出力して、即座に事故区間をしゃ断することができ
る。
【0090】上述したように、本実施の形態の保護継電
装置では、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故
検出と、中性点接地抵抗再投入検出部12による再投入
情報入力との論理積条件が成立したか、または一線地絡
事故検出部11による一線地絡事故検出と、消弧リアク
トル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41による装
置不良情報入力との論理積条件が成立したか、あるいは
一線地絡事故検出部11による一線地絡事故検出から所
定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部51による
開放情報入力が行なわれないことにより、トリップ指令
を出力して事故しゃ断するようにしたものである。
【0091】従って、一線地絡事故時の中性点接地抵抗
93の再投入情報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から入力することにより、中性点接地抵抗を再投
入した時点で事故電流が自然消弧したか否かを判定し
て、即座に事故区間をしゃ断することができるため、一
線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装
置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の事故区間し
ゃ断を行なう(一線地絡事故除去の高速化を図る)こと
が可能となる。
【0092】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から中性点接地抵抗93の開放情報、および当該
装置の装置不良情報を入力することにより、一線地絡事
故を検出した時点で、消弧リアクトルによる事故電流の
自然消弧に期待せずに、即座に事故区間をしゃ断するこ
とができるため、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中
性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無
い高速の事故区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除去の
高速化を図る)ことが可能となる。
【0093】よって、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置の状態が正常,不良の如何に関わらず協調をと
って、高速に事故区間のしゃ断を行なうことができる。
さらに、一線地絡事故時の中性点接地抵抗93の開放情
報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から入力
することにより、一線地絡事故を検出した時点から所定
時間経過しても中性点接地抵抗93が開放されない場合
には、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置の不動
作と判断して、即座に事故区間をしゃ断することができ
るため、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地
抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の
事故区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除去の高速化を
図る)ことが可能となる。
【0094】(第6の実施の形態)図7は、本実施の形
態による保護継電装置の地絡トリップ部の構成例を示す
ブロック図であり、図8および図9と同一要素には同一
符号を付して示している。
【0095】すなわち、本実施の形態の保護継電装置の
地絡トリップ部は、図7に示すように、一線地絡事故検
出部11と、中性点接地抵抗(NGR)再投入検出部3
1と、出力手段であるタイマー32およびアンド回路A
ND2と、消弧リアクトル・中性点接地抵抗(PC・N
GR)制御装置不良検出部41と、出力手段であるアン
ド回路AND3と、中性点接地抵抗(NGR)開放検出
部51と、出力手段であるタイマー52、インヒビット
回路INHおよびオア回路OR2とから構成している。
【0096】ここで、一線地絡事故検出部11は、計器
用変圧器14、計器用変流器15により検出された電力
系統の線路の電圧、電流を基に、電力系統の一線地絡事
故を検出するものである。
【0097】また、中性点接地抵抗再投入検出部31
は、計器用変圧器14、計器用変流器15により検出さ
れた電力系統の線路の電圧,電流の変化分が所定値以上
あることから、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置による中性点接地抵抗93の再投入を検出するも
のである。
【0098】さらに、タイマー32は、規定のオンディ
レイ時間(中性点接地抵抗93開放のタイミングを逃れ
るための時間相当)を有し、一線地絡事故検出部11か
らの出力を入力とするものである。
【0099】さらにまた、アンド回路AND2は、タイ
マー32を介した一線地絡事故検出部11による一線地
絡事故検出と、中性点接地抵抗再投入検出部31による
再投入検出との論理積条件が成立したことにより、トリ
ップ指令を出力するものである。
【0100】一方、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置不良検出部41は、前記消弧リアクトル・中性点
接地抵抗制御装置から当該装置の不良情報を入力するも
のである。
【0101】また、アンド回路AND3は、一線地絡事
故検出部11による一線地絡事故検出と、消弧リアクト
ル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41による装置
不良情報入力との論理積条件が成立したことにより、ト
リップ指令を出力するものである。
【0102】一方、中性点接地抵抗開放検出部51は、
前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から中性
点接地抵抗93の開放情報を入力するものである。ま
た、タイマー52は、規定のオンディレイ時間(消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置との協調用の時間相
当)を有し、一線地絡事故検出部11からの出力を入力
とするものである。
【0103】さらに、インヒビット回路INHは、地絡
事故検出部11による一線地絡事故検出からタイマー5
2の規定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部51
による開放情報入力が行なわれないことにより、トリッ
プ指令を出力するものである。
【0104】さらにまた、オア回路OR2は、アンド回
路AND2、アンド回路AND3、およびインヒビット
回路INHからの各トリップ指令を入力とし、これらの
論理和条件が成立したことにより、しゃ断器16に最終
的なトリップ指令を出力して事故しゃ断するものであ
る。
【0105】次に、以上のように構成した本実施の形態
の保護継電装置の作用について用いて説明する。図7に
おいて、電力系統に一線地絡事故が発生した時、一線地
絡事故検出部11は事故を検出して動作し、中性点接地
抵抗再投入検出部31の動作を待つ。
【0106】この間に、消弧リアクトル94による自然
消弧に成功して事故が除去されれば、一線地絡事故検出
部11は復帰するため、アンド回路AND2からトリッ
プ指令は出力されない。
【0107】また、消弧リアクトル94による自然消弧
に失敗した場合には、一線地絡事故検出部11は動作を
継続し、この動作継続時間がタイマー32による規定時
間経過すると、タイマー32が動作し、中性点接地抵抗
再投入検出部31が消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置から中性点接地抵抗93の再投入を入力して動作
した時点で、アンド回路AND2からトリップ指令を出
力することにより、オア回路OR2から最終的なトリッ
プ指令を出力して、即座に事故区間をしゃ断することが
できる。
【0108】一方、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置に不良が発生した時には、消弧リアクトル・中性
点接地抵抗制御装置から装置の不良情報を入力して、消
弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41
が動作している。
【0109】そして、このような状態で、電力系統に一
線地絡事故が発生すると、一線地絡事故検出部11は事
故を検出して動作し、その時点でアンド回路AND3か
らトリップ指令を出力することにより、オア回路OR2
から最終的なトリップ指令を出力して、即座に事故区間
をしゃ断することができる。
【0110】一方、電力系統に一線地絡事故が発生した
時、一線地絡事故検出部11は事故を検出して動作し、
消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置との協調用の
タイマー52にて、中性点接地抵抗開放検出部51の動
作を待つ。
【0111】そして、タイマー52による規定時間経過
した後も、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置か
ら中性点接地抵抗93の開放情報が入力されず、中性点
接地抵抗開放検出部51が動作しない場合には、その時
点でインヒビット回路INHからトリップ指令を出力す
ることにより、オア回路OR2から最終的なトリップ指
令を出力して、即座に事故区間をしゃ断することができ
る。
【0112】上述したように、本実施の形態の保護継電
装置では、一線地絡事故検出部11による一線地絡事故
検出と、中性点接地抵抗再投入検出部31による再投入
検出との論理積条件が成立したか、または一線地絡事故
検出部11による一線地絡事故検出と、消弧リアクトル
・中性点接地抵抗制御装置不良検出部41による装置不
良情報入力との論理積条件が成立したか、あるいは一線
地絡事故検出部11による一線地絡事故検出から所定時
間経過後に、中性点接地抵抗開放検出部51による開放
情報入力が行なわれないことにより、トリップ指令を出
力して事故しゃ断するようにしたものである。
【0113】従って、一線地絡事故時の中性点接地抵抗
93の再投入を電力系統の電圧,電流の変化分から検出
することにより、中性点接地抵抗93を再投入した時点
で、事故電流が自然消弧したか否かを判定して、即座に
事故区間をしゃ断することができるため、一線地絡事故
時に消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調し
て、無駄な待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行な
う(一線地絡事故除去の高速化を図る)ことが可能とな
る。
【0114】また、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制
御装置からの中性点接地抵抗再投入情報の受け取りを不
要とすることが可能となる。さらに、消弧リアクトル・
中性点接地抵抗制御装置から中性点接地抵抗93の開放
情報、および当該装置の装置不良情報を入力することに
より、一線地絡事故を検出した時点で、消弧リアクトル
による事故電流の自然消弧に期待せずに、即座に事故区
間をしゃ断することができるため、一線地絡事故時に消
弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無
駄な待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行なう(一
線地絡事故除去の高速化を図る)ことが可能となる。
【0115】よって、消弧リアクトル・中性点接地抵抗
制御装置の状態が正常,不良の如何に関わらず協調をと
って、高速に事故区間のしゃ断を行なうことができる。
さらに、一線地絡事故時の中性点接地抵抗93の開放情
報を消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から入力
することにより、一線地絡事故を検出した時点から所定
時間経過しても中性点接地抵抗93が開放されない場合
には、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置の不動
作と判断して、即座に事故区間をしゃ断することができ
るため、一線地絡事故時に消弧リアクトル・中性点接地
抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の
事故区間しゃ断を行なう(一線地絡事故除去の高速化を
図る)ことが可能となる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、変圧器の中性点
を、中性点接地抵抗と並列に消弧リアクトルで接地し、
消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置により一線地
絡事故を検出すると、中性点接地抵抗を開放して消弧リ
アクトルによる事故点アークの自然消弧を行ない、かつ
所定時間経過後に中性点接地抵抗を再投入する消弧リア
クトル接地方式による電力系統を保護する保護継電装置
において、請求項1の発明によれば、地絡事故検出手段
による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再投入検出
手段による再投入情報入力との論理積条件の成立によ
り、トリップ指令を出力して事故しゃ断するようにした
ので、中性点接地抵抗を再投入した時点で事故電流が自
然消弧したか否かを判定し、一線地絡事故時に消弧リア
クトル・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待
ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行なうことが可能
な保護継電装置が提供できる。
【0117】また、請求項2の発明によれば、地絡事故
検出手段による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再
投入検出手段による再投入検出との論理積条件の成立に
より、トリップ指令を出力して事故しゃ断するようにし
たので、中性点接地抵抗を再投入した時点で事故電流が
自然消弧したか否かを判定し、一線地絡事故時に消弧リ
アクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な
待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行なうことが可
能な保護継電装置が提供できる。
【0118】さらに、請求項3の発明によれば、地絡事
故検出手段による一線地絡事故検出と、消弧リアクトル
・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段による装置不良
情報入力との論理積条件の成立により、トリップ指令を
出力して事故しゃ断するようにしたので、消弧リアクト
ル・中性点接地抵抗制御装置不良中の一線地絡事故時
は、消弧リアクトルによる事故電流の自然消弧に期待せ
ずに、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置と協調
して、無駄な待ち時間の無い高速の事故区間しゃ断を行
なうことが可能な保護継電装置が提供できる。
【0119】さらにまた、請求項4の発明によれば、地
絡事故検出手段による一線地絡事故検出から所定時間経
過後に、中性点接地抵抗開放検出手段による開放情報入
力が行なわれないことにより、トリップ指令を出力して
事故しゃ断するようにしたので、一線地絡事故発生から
所定時間経過しても中性点接地抵抗が開放されない場合
には、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置の不動
作と判断し、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置
と協調して、無駄な待ち時間の無い高速の事故区間しゃ
断を行なうことが可能な保護継電装置が提供できる。
【0120】一方、請求項5の発明によれば、地絡事故
検出手段による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再
投入検出手段による再投入情報入力との論理積条件の成
立、または地絡事故検出手段による一線地絡事故検出
と、消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出
手段による装置不良情報入力との論理積条件の成立、あ
るいは地絡事故検出手段による一線地絡事故検出から所
定時間経過後に、中性点接地抵抗開放検出手段による開
放情報入力が行なわれないことにより、トリップ指令を
出力して事故しゃ断するようにしたので、中性点接地抵
抗を再投入した時点で事故電流が自然消弧したか否かを
判定し、また消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置
の状態が正常,不良の如何に関わらず、消弧リアクトル
・中性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間
の無い高速の事故区間しゃ断を行なうことが可能な保護
継電装置が提供できる。
【0121】また、請求項6の発明によれば、地絡事故
検出手段による一線地絡事故検出と、中性点接地抵抗再
投入検出手段による再投入検出との論理積条件の成立、
または地絡事故検出手段による一線地絡事故検出と、消
弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段に
よる装置不良情報入力との論理積条件の成立、あるいは
地絡事故検出手段による一線地絡事故検出から所定時間
経過後に、中性点接地抵抗開放検出手段による開放情報
入力が行なわれないことにより、トリップ指令を出力し
て事故しゃ断するようにしたので、中性点接地抵抗を再
投入した時点で事故電流が自然消弧したか否かを判定
し、また消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置の状
態が正常,不良の如何に関わらず、消弧リアクトル・中
性点接地抵抗制御装置と協調して、無駄な待ち時間の無
い高速の事故区間しゃ断を行なうことが可能な保護継電
装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による保護継電装置の第1の実施の形態
を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態の保護継電装置における地
絡トリップの作用を説明するためのタイムチャート図。
【図3】本発明による保護継電装置の第2の実施の形態
を示すブロック図。
【図4】本発明による保護継電装置の第3の実施の形態
を示すブロック図。
【図5】本発明による保護継電装置の第4の実施の形態
を示すブロック図。
【図6】本発明による保護継電装置の第5の実施の形態
を示すブロック図。
【図7】本発明による保護継電装置の第6の実施の形態
を示すブロック図。
【図8】従来の消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装
置および保護継電装置の地絡トリップ部の構成例を示す
ブロック図である。
【図9】消弧リアクトル接地方式の電力系統の一例を示
す構成図。
【符号の説明】
11…一線地絡事故検出部、 12,31…中性点接地抵抗再投入検出部、 13…発電機、 14…計器用変圧器、 15…計器用変流器、 16…しゃ断器、 41…消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検
出部、 51…中性点接地抵抗開放検出部、 81…一線地絡検出部、 82…二線地絡事故進展検出部、 83…多重事故進展検出部、 32,84,85,86…タイマー、 91…変圧器、 92…スイッチ、 93…中性点接地抵抗、 94…消弧リアクトル、 AND1,AND2,AND3…アンド回路、 INH…インヒビット回路、 OR1,OR2…オア回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から前記
    中性点接地抵抗の再投入情報を入力する中性点接地抵抗
    再投入検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
    前記中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入情報入
    力の論理積条件が成立したことにより、トリップ指令を
    出力する出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
  2. 【請求項2】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記電力系統の電圧,電流の変化分が所定値以上あるこ
    とから、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置
    による前記中性点接地抵抗の再投入を検出する中性点接
    地抵抗再投入検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
    前記中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入検出の
    論理積条件が成立したことにより、トリップ指令を出力
    する出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
  3. 【請求項3】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から当該
    装置の不良情報を入力する消弧リアクトル・中性点接地
    抵抗制御装置不良検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
    前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置不良検出
    手段による装置不良情報入力の論理積条件が成立したこ
    とにより、トリップ指令を出力する出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
  4. 【請求項4】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から前記
    中性点接地抵抗の開放情報を入力する中性点接地抵抗開
    放検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出から所定
    時間経過後に、前記中性点接地抵抗開放検出手段による
    開放情報入力が行なわれないことにより、トリップ指令
    を出力する出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
  5. 【請求項5】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から前記
    中性点接地抵抗の再投入情報を入力する中性点接地抵抗
    再投入検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から当該
    装置の不良情報を入力する消弧リアクトル・中性点接地
    抵抗制御装置不良検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から前記
    中性点接地抵抗の開放情報を入力する中性点接地抵抗開
    放検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
    前記中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入情報入
    力の論理積条件が成立したか、または前記地絡事故検出
    手段による一線地絡事故検出、および前記消弧リアクト
    ル・中性点接地抵抗制御装置不良検出手段による装置不
    良情報入力の論理積条件が成立したか、あるいは前記地
    絡事故検出手段による一線地絡事故検出から所定時間経
    過後に、前記中性点接地抵抗開放検出手段による開放情
    報入力が行なわれないことにより、トリップ指令を出力
    する出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
  6. 【請求項6】 変圧器の中性点を、中性点接地抵抗と並
    列に消弧リアクトルで接地し、消弧リアクトル・中性点
    接地抵抗制御装置により一線地絡事故を検出すると、前
    記中性点接地抵抗を開放して消弧リアクトルによる事故
    点アークの自然消弧を行ない、かつ所定時間経過後に中
    性点接地抵抗を再投入する消弧リアクトル接地方式によ
    る電力系統を保護する保護継電装置において、 前記電力系統の電圧,電流を基に、当該電力系統の一線
    地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、 前記電力系統の電圧,電流の変化分が所定値以上あるこ
    とから、前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置
    による前記中性点接地抵抗の再投入を検出する中性点接
    地抵抗再投入検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から当該
    装置の不良情報を入力する消弧リアクトル・中性点接地
    抵抗制御装置不良検出手段と、 前記消弧リアクトル・中性点接地抵抗制御装置から前記
    中性点接地抵抗の開放情報を入力する中性点接地抵抗開
    放検出手段と、 前記地絡事故検出手段による一線地絡事故検出、および
    前記中性点接地抵抗再投入検出手段による再投入検出の
    論理積条件が成立したか、または前記地絡事故検出手段
    による一線地絡事故検出、および前記消弧リアクトル・
    中性点接地抵抗制御装置不良検出手段による装置不良情
    報入力の論理積条件が成立したか、あるいは前記地絡事
    故検出手段による一線地絡事故検出から所定時間経過後
    に、前記中性点接地抵抗開放検出手段による開放情報入
    力が行なわれないことにより、トリップ指令を出力する
    出力手段と、 を備えて成ることを特徴とする保護継電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100370664C (zh) * 2004-09-30 2008-02-20 宁波习羽电子发展有限公司 电弧及漏电保护器
JP2011199954A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The リアクトル接地配電系統の後備地絡保護装置
CN103441485A (zh) * 2013-07-15 2013-12-11 嘉兴电力局 一种20kV灵活接地控制装置及控制方法
CN111817433A (zh) * 2020-05-25 2020-10-23 南方电网科学研究院有限责任公司 一种基于can总线的消弧线圈并小电阻控制装置

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