JPH06284562A - 送電系統の保護装置 - Google Patents

送電系統の保護装置

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Publication number
JPH06284562A
JPH06284562A JP6665893A JP6665893A JPH06284562A JP H06284562 A JPH06284562 A JP H06284562A JP 6665893 A JP6665893 A JP 6665893A JP 6665893 A JP6665893 A JP 6665893A JP H06284562 A JPH06284562 A JP H06284562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission system
resistance
power transmission
reactor
ground fault
Prior art date
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Pending
Application number
JP6665893A
Other languages
English (en)
Inventor
Chihiro Ishibashi
千尋 石橋
Kazuaki Kato
和昭 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP6665893A priority Critical patent/JPH06284562A/ja
Publication of JPH06284562A publication Critical patent/JPH06284562A/ja
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消弧リアクトル方式の送電系統における抵抗
用遮断器の開閉を高速化することにより、電力の安定供
給を図ることができるようにした送電系統の保護装置を
提供すること。 【構成】 消弧リアクトル方式の送電系統の保護装置に
おいて、リアクトル1と並列に中性点接地抵抗2を接続
し、その系統への投入・分離を半導体スイッチ4により
行うようにした。なお、中性点接地抵抗2と直列な一次
巻線5を持つ変圧器6を設け、その二次巻線7側に半導
体スイッチ4を設ければ、信頼性をより向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消弧リアクトル方式の
送電系統の保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】66kV〜154kV の送電系統では、消弧リア
クトル方式が採用されている地域がある。この方式は変
圧器の中性点をリアクトルを介して接地しておき、1線
地絡故障時の対地静電容量の充電電流による故障電流を
リアクトル電流で相殺させることにより、故障点のアー
クを自然消弧させるものである。
【0003】しかしリアトクルのみを設置した場合に
は、異常電圧の発生や地絡方向継電器の誤動作、誤不動
作のおそれがあるため、図4のようにリアクトル1と並
列に中性点接地抵抗2を接続している。この場合には常
時は高抵抗接地状態となるが、地絡故障が検出されると
一定時間にわたり抵抗用遮断器3により中性点接地抵抗
2を系統から分離し、リアクトル接地として前記のよう
にリアクトルによる地絡アークを消弧させるようになっ
ている。
【0004】図5はこの際のタイムチャートであり、1
線地絡発生が零相電圧を監視している地絡過電圧継電器
(OVGR)により検出されると、抵抗用遮断器3がリレーに
よって設定された一定時間Tだけオフとなり中性点接地
抵抗2を系統から切り離す。そして一定時間Tの後に抵
抗用遮断器3がオンとなり、この間に消弧が成功した場
合には元の状態に復帰させることができる。
【0005】しかし図6に示すように、1線地絡が継続
する永久故障の場合には、時間Tの後に抵抗用遮断器3
が復帰すると中性点接地抵抗2に地絡電流が流れること
となる。このため、最終的には地絡故障回線を地絡方向
継電器により選択して線路の遮断器により回線を選択遮
断し、地絡故障を除去する必要がある。また図7に示す
ように、抵抗用遮断器3をオフとしてリアクトル1によ
る消弧を行っている途中でリアクトル1に異常が発生し
た場合にも、直ちに抵抗用遮断器3をオンとして地絡故
障回線が選択遮断されるのを待つ必要がある。
【0006】ところで上記の図6、図7の場合、抵抗用
遮断器3をオンとして中性点接地抵抗2に地絡電流を流
した時点から地絡故障回線が選択遮断されるまでの時間
は、できるだけ短いことが望まれる。しかし、抵抗用遮
断器3には現在のところ機械式の遮断器が使用されてい
るために高速で開閉することができず、選択遮断までに
多くの時間がかかることとなり、電力の安定供給に支障
が生ずるおそれがあった。また図5の場合にも、抵抗用
遮断器3の動作はできるだけ迅速に行われることが望ま
しいが、機械式の遮断器が使用されている現状では高速
動作を行わせることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、消弧リアクトル方式の送電系統に
おける抵抗用遮断器の開閉を高速化し、これにより地絡
アークの消弧までの時間や、地絡故障回線の選択遮断ま
での時間等を短縮して電力の安定供給を図ることができ
る送電系統の保護装置を提供するためになされたもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、1線地絡時に中性点に設けられ
たリアクトルを用いて地絡を消弧する消弧リアクトル方
式の送電系統において、リアクトルと並列に設置した中
性点接地抵抗に、抵抗の系統への投入・分離を制御する
半導体スイッチを接続したことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、中性点接地抵抗の系統への投
入・分離を半導体スイッチにより行うようにしたので、
従来の機械式の遮断器とは異なり商用周波数の1サイク
ル以内の高速投入、高速遮断が可能となり、電力の安定
供給が可能となる。また地絡故障回線の選択遮断までの
時間等を短縮できるので、中性点接地抵抗の通電容量を
小さくし抵抗を小型化することもできる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。図1は本発明
の第1の実施例を示すもので、1はリアクトル、2はこ
れと並列に設置された中性点接地抵抗、4は中性点接地
抵抗2と直列に設置されたサイリスタ素子のような半導
体素子からなる半導体スイッチである。
【0011】常時は半導体スイッチ4がオンとされて系
統を中性点接地抵抗2による高抵抗接地としているが、
1線地絡が地絡過電圧継電器(OVGR)により検出される
と、半導体スイッチ4は高速で中性点接地抵抗2を系統
から分離し、リアクトル1によるリアクトル接地とす
る。これにより故障電流をリアクトル電流で相殺させ、
故障点のアークを自然消弧させるようにする。このと
き、半導体スイッチ4は1サイクル以内の高速動作がで
きるので、電力の安定供給が可能となる。
【0012】なお、図6について説明した永久地絡事故
の場合や、図7について説明したリアクトルの故障の場
合には、半導体スイッチ4を高速で投入できるので、地
絡故障回線の選択遮断までの時間を短縮することが可能
となる。さらにまた、図3に示すように事故が1線地絡
事故から2線地絡事故へ進展したような場合にも、迅速
に対応することが可能となる。なお2線地絡事故への進
展は、線路のCTからの入力により判断することができ
る。
【0013】図2は本発明の第2の実施例を示すもの
で、中性点接地抵抗2と直列な一次巻線5を持つ変圧器
6を設け、その二次巻線7側に半導体スイッチ4を設け
た構造となっている。この第2の実施例では変圧器6に
よって電圧を下げ、半導体スイッチ4の負担を軽減する
ことができるので、半導体スイッチ4の電圧定格を下げ
ることができ、装置の小型化、定コスト化を図ることが
できる。またスイッチ部は定圧部となるため、メンテナ
ンスや検査が容易となり、信頼性の向上を図ることがで
きる。なお、この変圧器のリアクタンスとしては、消弧
用リアクトルよりもはるかに大きなものである必要があ
る。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の送電系
統の保護装置は、リアクトルと並列に設置した中性点接
地抵抗の系統への投入・分離を半導体スイッチにより行
わせるようにしたので、従来の機械式のスイッチに比較
して高速動作が可能となり、地絡アークの消弧までの時
間や、地絡故障回線の選択遮断までの時間等を短縮して
電力の安定供給を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】1線地絡事故から2線地絡事故へ進展する場合
のタイムチャートである。
【図4】従来の消弧リアクトル方式の送電系統の保護装
置を示す回路図である。
【図5】図5に示す保護装置の動作を示すタイムチャー
トである。
【図6】永久故障が発生した場合の保護装置の動作を示
すタイムチャートである。
【図7】リアクトルによる消弧中にリアクトルに異常が
発生した場合の保護装置の動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 リアクトル 2 中性点接地抵抗 3 抵抗用遮断器 4 半導体スイッチ 5 一次巻線 6 変圧器 7 二次巻線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図2は本発明の第2の実施例を示すもの
で、中性点接地抵抗2と直列な一次巻線5を持つ変圧器
6を設け、その二次巻線7側に半導体スイッチ4を設け
た構造となっている。この第2の実施例では変圧器6に
よって電圧を下げ、半導体スイッチ4の電圧負担を軽減
することができるので、半導体スイッチ4の電圧定格を
下げることができ、装置の小型化、コスト化を図るこ
とができる。またスイッチ部は定圧部となるため、メン
テナンスや検査が容易となり、信頼性の向上を図ること
ができる。なお、この変圧器のリアクタンスとしては、
消弧用リアクトルよりもはるかに大きなものである必要
がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1線地絡時に中性点に設けられたリアク
    トルを用いて地絡を消弧する消弧リアクトル方式の送電
    系統において、リアクトルと並列に設置した中性点接地
    抵抗に、抵抗の系統への投入・分離を制御する半導体ス
    イッチを接続したことを特徴とする送電系統の保護装
    置。
  2. 【請求項2】 中性点接地抵抗と直列な一次巻線を持つ
    変圧器を設け、その二次巻線側に半導体スイッチを設
    け、抵抗を系統へ投入・分離させたことを特徴とする請
    求項1記載の送電系統の保護装置。
JP6665893A 1993-03-25 1993-03-25 送電系統の保護装置 Pending JPH06284562A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971125