JPH11215837A - インバータの過電流保護回路 - Google Patents

インバータの過電流保護回路

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Publication number
JPH11215837A
JPH11215837A JP10018673A JP1867398A JPH11215837A JP H11215837 A JPH11215837 A JP H11215837A JP 10018673 A JP10018673 A JP 10018673A JP 1867398 A JP1867398 A JP 1867398A JP H11215837 A JPH11215837 A JP H11215837A
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JP
Japan
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circuit
output
inverter
signal
overcurrent
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Application number
JP10018673A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Mitsushima
和行 満嶋
Katsuhiko Saito
斉藤  勝彦
Hidekazu Totsuka
英和 戸塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高速で作動することが要求されるイン
バータ過電流保護回路では,ノイズ等による誤動作を最
小限にし,異常信号を受けた制御回路は再起動時に通常
の起動制御ができない問題があった。 【解決手段】 この発明はインバータの過電流検出回路
16の過電流異常検出時に出力遮断時間を延長するタイ
マ回路17を備え、前記タイマ回路17の出力信号を、
制御回路6と出力遮断回路18との両方に出力する構成
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,空気調和機用イ
ンバータの過電流保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開昭61−10217
1号公報に示されたインバータのリトライ制御装置を示
す回路図であり、図において、1はインバータ主回路
で、整流回路2、平滑コンデンサ3、インバータ回路4
及び母線電流を検出するシャント抵抗5とから成ってい
る。6制御回路で、前記インバータの主回路1の動作を
制御する回路である。7はベース駆動回路で、前記制御
回路6から与えられる制御信号に基づいて前記インバー
タ主回路1のインバータ側スイッチング素子を駆動する
ため、例えば6チャンネルのベース駆動信号を発生する
と共に、ベース遮断信号bが入力されているときにはベ
ース駆動信号の発生を抑圧して出力しない様に動作す
る。8はベース遮断回路の第1のラッチ回路で、フリッ
プフロップ回路などからなり、異常検出信号aとリトラ
イ禁止信号eの少なくとも一方がオア回路9を介して入
力されたときにセットされ、ベース遮断信号bをラッチ
する働きをする。
【0003】10は第1のタイマ回路で、第1のアンド
回路11からの信号cによりトリガされ、第1の所定の
時間T1経過後に比較的狭いパルス信号dを発生する働
きをする。12は第2のタイマ回路で、パルス信号dに
よってトリガされ、第2の所定の時間T2の期間中ハイ
を保つ信号eを発生する働きをする。13はリトライ表
示信号の第2のラッチ回路で、第2のアンド回路14の
信号bとeのアンド条件として現れる信号fによってセ
ットされ、リトライ禁止信号gをラッチする働きをす
る。なお、aは異常検出信号で、前記インバータ主回路
1に過電流が現れたときなどの異常発生時に出力される
信号である。なお、ベース遮断信号bの第1のラッチ回
路8は、第1のタイマ回路10の出力であるパルス信号
dによってセットされるが、リトライ表示信号gの第2
のラッチ回路13はインバータ装置の始動時にリセット
されるようになっている。
【0004】次に動作を図8のタイムチャートによって
説明する。まず、図8の(a)は、インバータが運転
中、ノイズ等によって過渡的に異常が発生した場合の動
作を示すもので、いま、時刻t0で過渡的な異常の結果
として異常検出信号aが立ち上ったとすると、これによ
り第1のラッチ回路8がセットされベース遮断信号bが
立上がるため、この時刻t0でインバータ主回路1の出
力が遮断される。
【0005】一方、このときには第2のタイマ回路12
はまだ動作していないから、その出力信号eはローレベ
ルにあり、この結果、ベース遮断振動bは第1のアンド
回路11を通って第1のタイマ回路11に入力され、こ
れにより第1のタイマ回路10は時刻t0でトリガされ
時間T1の計測に入る。こうして時刻t0から時間T1
が経過すると,この時刻t1で第1のタイマ回路10か
らパルス信号dが出力され、これにより第1のラッチ回
路8はリセットされてベース遮断信号bは消滅し、この
結果、インバータ主回路1は再びベース駆動回路7から
ベース駆動信号が入力され始め、これによって主回路1
からは再び交流出力が負荷に供給されるようになる。
【0006】次に図8(b)はインバータ運転中に、ノ
イズなどによるものではなくて、機器の何らかの異常に
よる永続性の異常を生じた場合の動作を説明するための
もので、まず、時刻t0で異常が検出され信号aが現れ
たとすると、これによりベース遮断が信号bによって行
われる、これにより異常検出信号aは直ちに消滅させら
れる。
【0007】しかして、この後、第1のタイマ回路10
により設定されている時間T1が経過すると、時刻t1
でパルス信号dが発生し、リトライが行われ、ベース遮
断が解除されてインバータ主回路1が交流出力を発生し
始めようとする。ところが、上記したように、このとき
には時刻t0で永続的な異常が発生したのであるから、
この時刻t1で再度リトライされ再びインバータが動作
を開始すると、これに僅かに遅れた時刻t2で再び異常
検出信号aが現れ、ベース遮断信号bが立上がり、この
結果、リトライはキャンセルされ、再びベース遮断が行
われてインバータの交流出力はゼロにされる。
【0008】しかしながら、このときには、時刻t1以
降、第2のタイマ回路12が動作しており,その出力信
号eはハイレベルになっている。従って、今度はアンド
回路7は禁止され、一方、第3のアンド回路14は能動
化されており、この結果、ベース遮断振動bは第3のア
ンド回路14を通過して信号fとなり、第2のラッチ回
路13をセットし、これにより時刻t2で信号gを立ち
上げ、以後、この信号gはラッチされ、第1のラッチ回
路8のリセットを禁止してしまう。
【0009】また、第1の保護連動手段が異常時に保護
依頼信号が出力されると、第2の保護連動手段の出力信
号に基づいて交直変換部の保護動作を行う技術が、特開
平8−111981号公報に開示されている。
【0010】また、異常発生時にインバータの出力遮断
を行い1〜2ミリ秒後にリセットを行い、50ミリ秒間
異常が発生しなかった場合に運転を継続し、50ミリ秒
の間に異常が生じた時にインバータを遮断する技術が、
特開昭61−102171号公報に開示さ。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータの過
電流保護装置は以上のように構成されているので、イン
バータ制御回路に異常信号が伝達されず、例えばインバ
ータ負荷が圧縮機等の場合には、一度ノイズ等による誤
動作で過電流遮断した場合には、遮断が解除されて再起
動するときには制御回路の出力パターン(周波数・電
圧)が運転中と同じであるためトルク不足で再度過電流
遮断を取り込む等の問題点があった。
【0012】また、インバータ主回路と過電流検出回路
とを制御回路とは別の基板上に構成した場合には、例え
ば異常検出信号回路が抜けていた場合等には、制御回路
に異常信号が伝達されず、ハードウェアでのリトライが
繰り換えされ、インバータ主回路素子にストレスを加え
インバータ主回路を破壊させる恐れがあった。
【0013】また、インバータ主回路の母線電圧が低く
なれば長くなる主回路素子の短絡耐力に関係なく一定の
時間で作動するフィルタ回路構成としているため、本来
異常停止しなくてもよい母線電圧でノイズに対しても過
敏に作動する等の問題点があった。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、異常信号を制御回路に送信す
るとともに、異常信号を受けた制御回路は再起動時に通
常の起動制御をできるようにした空調機用インバータの
過電流保護装置を得るものである。
【0015】また、異常検出信号の断線時にも異常を検
出し、停止できるインバータの過電流検出回路を得るも
のである。
【0016】さらに、インバータ母線電圧を検出し、そ
の電圧により許容可能な最大時間まで運転を継続できる
インバータの過電流保護回路を得るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインバー
タの過電流保護回路においては、 出力周波数及び,出
力電圧に応じたスイッチングパターンをマイコンにより
演算し、ゲート信号を出力し主回路スイッチング素子を
駆動すると共に,異常検出機能を設け、異常発生時に出
力遮断を行う機能を備えたインバータ装置において、過
電流異常検出時に出力遮断時間を延長するタイマ回路を
備え、前記タイマ回路の出力信号を、制御回路と出力遮
断回路との両方に出力するようにしたものである。
【0018】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、出力周波数及び,出力電圧に応じ
たスイッチングパターンをマイコンにより演算し、ゲー
ト信号を出力し主回路スイッチング素子を駆動すると共
に,異常検出機能を設け、異常発生時に出力遮断を行う
機能を備えたインバータ装置において、過電流異常検出
時に出力遮断時間を延長するタイマ回路を備え、負荷駆
動中に所定時間負荷電流が零の時に出力遮断する負荷電
流検出回路を設けたものである。
【0019】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、出力遮断時間を負荷電流異常検出
時間よりも長くしたものである。
【0020】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、整流回路、平滑コンデンサ、イン
バータ回路及び母線電流を検出するシャント抵抗とから
成るインバータ主回路を備えたインバータ装置におい
て、過電流と母線電圧検出回路とを備え、インバータの
直流母線電圧を検出し、母線電圧に応じて過電流の検出
遅れ時間定数を切換えるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1である空調機用インバータの過電流保護回
路を示すブロック図である。図1において、1はインバ
ータ主回路で、整流回路2、平滑回路3、インバータ回
路4及び前記インバータ主回路1に設けられ母線電流を
検出するシャント抵抗5とから成っている。6は目標周
波数よび電圧に応じたインバータの出力パターンを演算
し、信号出力をする制御回路で、前記インバータの主回
路1の動作を制御する回路である。15は空調機の圧縮
機モータで、前記インバータ主回路1により駆動され
る。16は前記シャント抵抗5の両端電圧信号cにより
インバータ主回路1の電流が異常レベルかどうかを判定
し、異常の時に過電流検出信号dを出力する過電流検出
回路、17は過電流検出信号d出力を延長するタイマ回
路、18はこのタイマ回路17からの出力遮断信号fに
よりインバータ主回路1への出力を遮断する出力遮断回
路である。
【0022】図において、aは制御回路6から出力され
るインバータスイッチング信号、bは出力遮断回路18
を通過したインバータスイッチング信号、cはシャント
抵抗4の両端電圧信号、dは過電流検出回路16より出
力される過電流検出信号、eは過電流検出信号をタイマ
回路17により延長し出力した出力遮断信号、fは出力
遮断信号eと同タイミングで制御回路6へ出力される過
電流検出信号を示す。
【0023】次にこの発明による実施の形態1のインバ
ータの過電流保護回路の動作について説明する。圧縮機
モータ15が正常に運転している時、インバータ主回路
1に搭載されたシャント抵抗5の両端電圧信号cは正常
なレベルとなり、過電流検出回路16からの過電流検出
信号d、タイマ回路17からの出力遮断信号eと過電流
検出信号fはそれぞれ、正常な状態の0(正常は0、異
常は1を出力)を出力する。この時、制御回路6から出
力されるインバータスイッチング信号aは出力遮断回路
18を通過しインバータスイッチング信号bとなり動作
状態1(停止中は0、動作中は1を示す)を出力し、イ
ンバータ主回路1は駆動され圧縮機モータ15は運転を
続ける。
【0024】次に、圧縮機モータ15がロックし電流が
増大したとき、シャント抵抗5の両端電圧信号cは上昇
し、過電流検出回路16から出力される過電流検出信号
dは異常な状態1となり、この異常信号1を受けたタイ
マ回路17の出力信号である出力遮断信号eは異常な状
態1となる。出力遮断回路18を通過したインバータス
イッチング信号bは制御回路6のインバータスイッチン
グ信号aとは無関係に停止状態0を出力し、インバータ
主回路1は停止状態となり、圧縮機モータ15は運転を
停止し、シャント抵抗5の両端電圧信号cは0レベルと
なる。そして、過電流検出回路16から検出信号dが出
力され、かつタイマ回路17から制御回路6へ出力され
た過電流検出信号fは出力遮断信号eと同タイミングで
出力され、その後、制御回路6からのインバータスイッ
チング信号aは動作状態1から停止状態0に変わる。そ
の約3分後、制御回路6では低周波から再起動し、正常
動作に復帰する。
【0025】図2は,この実施の形態1のインバータの
過電流保護回路の動作を説明するためのタイムチャート
である。図において、a〜fの記号は図1上の記号に対
応している。図3は、制御回路6への過電流検出信号f
が断線していた場合の動作を示すタイムチャートであ
る。
【0026】次に、図2と図3により、制御回路6への
過電流検出信号fが配線の断線等で伝達されない場合に
過電流を検出した時の動作について説明する。インバー
タ主回路1の運転中に圧縮機モータ15がロックし電流
が増大した時、シャント抵抗5の両端電圧信号cは上昇
し、過電流検出信号dは異常の状態の1を出力し、出力
遮断信号eも異常の状態1となり、出力遮断回路18を
通過したインバータスイッチング信号bは、,制御回路
6から出力されたのインバータスイッチング信号aとは
無関係に0(停止)状態となり、インバータ主回路1は
停止し、シャント抵抗4の両端電圧信号cは0となる。
この時、制御回路6への過電流検出信号fは、制御回路
6へ伝わらないためインバータスイッチング出力aは動
作状態を継続する。タイマ回路17からの出力遮断信号
eの異常状態1はT1後に解除され正常状態0となり、
出力遮断回路18を通過したインバータスイッチング信
号bは動作状態1となり、インバータ主回路1は前回の
スイッチングパターンでスイッチングを開始する。
【0027】しかし、その直後にシャント抵抗5の両端
の電圧信号cは急激に上昇し、過電流検出回路16は過
電流検出信号dを異常状態1を出力し、タイマ回路17
は異常状態1を出力し、出力遮断信号eは異常状態1と
なり、出力遮断回路18によってインバータスイチイン
グ信号bは、停止状態0となり、インバータ主回路1は
停止し、圧縮機モータ15も停止する。その後も同様の
動作を繰返す。この時のタイマ回路17の設定値T1は
万一制御回路6への出力遮断信号fの回路が断線した場
合でも、インバータ主回路1が破壊しないように十分長
い時間に設定する。
【0028】実施の形態2.実施の形態1において、過
電流検出信号fの回路が断線した場合に出力遮断信号e
によるインバータスイッチング信号bの遮断と解除を繰
返したが、図4に示すこの発明の実施の形態2のよう
に、圧縮機モータ15へ流れ込む負荷電流を検出する負
荷電流検出回路19を設け、負荷電流レベル信号gを制
御回路6へ取り込む構成とすれば、出力遮断信号fの回
路の断線時にも制御回路6での異常検出が可能となり再
起動ができる。
【0029】図5はこの発明の実施の形態2の動作を説
明するためのタイムチャート図である。図において,a
〜gは図4に示す回路の記号に対応する。
【0030】次に動作について説明する。圧縮機モータ
15が正常な時、インバータ主回路1の電流を検出する
ためのシャント抵抗5の両端電圧信号cは過電流検出回
路16からの過電流検出信号d、タイマ回路17からの
出力遮断信号e、過電流検出信号fはそれぞれ正常状態
0となる。この時、制御回路6から出力されるインバー
タスイッチング信号a、出力遮断回路18を通過したイ
ンバータスイッチング信号bは動作状態1となり、イン
バータ主回路1は圧縮機モータ15の運転を継続する。
この時、負荷電流検出回路19からの負荷電流レベル信
号gは通常のレベルを示す。
【0031】次に、圧縮機がロックし、インバータ主回
路1に過大電流が流れたとすると、シャント抵抗4の両
端電圧信号cは上昇し異常レベルとなり、,過電流検出
回路16からの過電流検出信号dは異常状態1となり、
タイマ回路17からの出力遮断信号eは1となり、出力
遮断回路18を通過したインバータスイッチング信号b
は制御回路6のインバータスイッチング信号aとは無関
係に停止状態0となり、インバータ主回路1は停止し、
圧縮機モータ15を停止させる。制御回路6への出力遮
断信号fは,制御回路6へ伝わらずインバータスイッチ
ング出力aは動作状態1を継続する。この時、負荷電流
レベル信号gは正常値から0に変化する。
【0032】その後、タイマ回路17からの出力遮断信
号eがT1後に解除され0となり、出力遮断回路18が
出力を解除する。インバータスイッチング信号aがON
中に負荷電流レベル信号gが0を連続してT2(<T
1)継続した場合には、制御回路6は異常を検出しイン
バータスイッチング信号aを停止状態0にし、出力遮断
回路18を通過したインバータスイッチング信号bを停
止状態0にし、インバータ主回路1を停止し、圧縮機モ
ータ15の運転を停止させる。
【0033】その約3分後、制御回路6では約10HZ
の低周波から再起動するインバータスイッチング信号a
を出力し,出力遮断回路18を通過インバータスイッチ
ング信号bにより、インバータ主回路1は駆動され圧縮
機モータ15は正常動作に復帰する。
【0034】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3を示すもので、図において、16は過電流検出回路
で、一端を整流回路2とシャント抵抗5との間の平滑コ
ンデンサ3接続部の第一母線1aに接続し、他端をイン
バータ回路4とシャント抵抗5との間の母線1aに接続
している。16a、16bは過電流検出レベルを決定す
る第1抵抗及び第2抵抗、16c、16dは検出遅れ時
間、即ち、電流が過電流保護レベルを越えても遮断回路
を作動させない時間を決定するためのそれぞれ第3抵抗
およびコンデンサで、フィルタ16eを構成している。
16fはコンパレータ、16gはフォトカプラ16hの
ダイオード電流を決定するための制限抵抗、16iはこ
の発明に係る遅れ時間を切換えるためのコンデンサ、1
6jは母線電圧が低い時に閉路となるリレーの切換接点
である。20は母線電圧検出回路で、一端を整流回路2
とシャント抵抗5との間の平滑コンデンサ3接続部の第
一母線1aに接続し、他端を前記平滑コンデンサ3接続
部の第二母線1bに接続している。20a、20bは母
線電圧検出レベルを決定する第1及び第2抵抗、20
c、20dは母線電圧を分圧するための第3及び第4抵
抗、20eはコンパレータ、20fは過電流検出回路の
遅れ時間を切換えるリレーコイルからなる。
【0035】次に動作について説明する。母線電圧があ
る設定電圧以下の時にはリレーコイル20fに電圧が印
加され、リレー接点16iが閉となり、検出遅れ時間は
抵抗16cとコンデンサ16dとコンデンサ16iとで
決まり通常よりも長くなる。これに対して、母線電圧が
ある設定電圧以上の時にはリレーコイル20fに電圧は
印加されず、検出遅れ時間はリレー接点16iは開とな
り、抵抗16cとコンデンサ16dとで決まる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明に係る
インバータの過電流保護回路においては、 出力周波数
及び,出力電圧に応じたスイッチングパターンをマイコ
ンにより演算し、ゲート信号を出力し主回路スイッチン
グ素子を駆動すると共に,異常検出機能を設け、異常発
生時に出力遮断を行う機能を備えたインバータ装置にお
いて、過電流異常検出時に出力遮断時間を延長するタイ
マ回路を備え、前記タイマ回路の出力信号を、制御回路
と出力遮断回路との両方に出力するように構成したか
ら、主回路スイッチングの影響を受けやすい高速遮断回
路と制御回路を別々の基板上で構成でき、制御回路への
信号に対して出力遮断遅れの少ないノイズ対策が可能と
なり、信頼性が向上する効果がある。
【0037】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、出力周波数及び,出力電圧に応じ
たスイッチングパターンをマイコンにより演算し、ゲー
ト信号を出力し主回路スイッチング素子を駆動すると共
に,異常検出機能を設け、異常発生時に出力遮断を行う
機能を備えたインバータ装置において、過電流異常検出
時に出力遮断時間を延長するタイマ回路を備え、負荷駆
動中に所定時間負荷電流が零の時に出力遮断する負荷電
流検出回路を設けた構成としたから、制御回路への過電
流検出信号線の断線時にも、低周波からの再起動制御が
可能となる効果がある。
【0038】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、出力遮断時間を負荷電流異常検出
時間よりも長くした構成としたから、主回路素子へのス
トレスを最小限に抑えられ、信頼性が向上する効果があ
る。
【0039】また、この発明に係るインバータの過電流
保護回路においては、整流回路、平滑コンデンサ、イン
バータ回路及び母線電流を検出するシャント抵抗とから
成るインバータ主回路を備えたインバータ装置におい
て、過電流と母線電圧検出回路とを備え、インバータの
直流母線電圧を検出し、母線電圧に応じて過電流の検出
遅れ時間定数を切換えるようにした構成としたから、母
線電圧に応じた最適な検出遅れ時間定数となり、ノイズ
等による誤動作を少なくでき、信頼性が向上する効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すインバータの
過電流保護回路のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の動作を示すタイム
チャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1の異常信号回路断線
時の動作を示すタイムチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すインバータの
過電流保護回路のブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の動作を示すタイム
チャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3を示すインバータの
過電流検出回路図である。
【図7】 従来の発明に係るインバータのリトライ制御
装置である。
【図8】 従来の発明に係るインバータのリトライ制御
装置の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 インバータ主回路、4 シャント抵抗、6 制御回
路、15 圧縮機モータ、16 過電流検出回路、17
タイマ回路、18 出力遮断回路、19 負荷電流検
出回路、20 母線電圧検出回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力周波数及び,出力電圧に応じたスイ
    ッチングパターンをマイコンにより演算し、ゲート信号
    を出力し主回路スイッチング素子を駆動すると共に,異
    常検出機能を設け、異常発生時に出力遮断を行う機能を
    備えたインバータ装置において、過電流異常検出時に出
    力遮断時間を延長するタイマ回路を備え、前記タイマ回
    路の出力信号を、制御回路と出力遮断回路との両方に出
    力する構成としたことを特徴とするインバータの過電流
    保護回路。
  2. 【請求項2】 出力周波数及び,出力電圧に応じたスイ
    ッチングパターンをマイコンにより演算し、ゲート信号
    を出力し主回路スイッチング素子を駆動すると共に,異
    常検出機能を設け、異常発生時に出力遮断を行う機能を
    備えたインバータ装置において、過電流異常検出時に出
    力遮断時間を延長するタイマ回路を備え、負荷駆動中に
    所定時間負荷電流が零の時に出力遮断する負荷電流検出
    回路を設けたことを特徴とするインバータ過電流保護回
    路。
  3. 【請求項3】 出力遮断時間を負荷電流異常検出時間よ
    りも長くしたことを特徴とする請求項1記載のインバー
    タの過電流保護装置。
  4. 【請求項4】 整流回路、平滑コンデンサ、インバータ
    回路及び母線電流を検出するシャント抵抗とから成るイ
    ンバータ主回路を備えたインバータ装置において、過電
    流と母線電圧検出回路とを備え、インバータの直流母線
    電圧を検出し、母線電圧に応じて過電流の検出遅れ時間
    定数を切換えることを特徴とするインバータの過電流保
    護回路。
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