JP5579006B2 - 施設管理システムおよび方法 - Google Patents
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Description
例えば、ある利用者が、他の部署の区画へ所要で一時的に移動した場合、あるいは他の部署の区画を一時的に通過した場合であっても、当該区画の照明設備や空調設備の運転が開始されてしまうことになる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる施設管理システムについて説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる施設管理システムの構成を示すブロック図である。
管理装置40には、主な機能部として、通信I/F部41、操作入力部42、画面表示部43、記憶部44、区画情報記憶部44A、利用者情報記憶部44B、情報管理部45、判定処理部46、および設備運転制御部47が設けられており、これら機能部は、内部バスを介して相互にデータやり取り可能に接続されている。
操作入力部42は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータ操作を検出して、情報管理部45などの各種機能部へ出力する機能を有している。
画面表示部43は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、情報管理部45などの各種機能部から出力された各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部44は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、管理装置40での処理動作に用いる各種情報やプログラムを記憶する機能を有している。
図2は、区画情報の構成例である。ここでは、区画20ごとに、区画IDおよび常在利用者数と、当該区画20に設けられているドア21のドアIDと、当該区画20の利用と連動させて運転すべき設備を示す関連設備IDとの組が登録されている。
図3は、利用者情報の構成例である。ここでは、利用者ごとに、利用者ID、判定情報としての入室可能な区画を示す入室許可区画ID、および常在区画IDが登録されている。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作を示すフローチャートである。
管理装置40の判定処理部46は、制御装置30を介して通信I/F部41で受信したリーダ端末22からの判定要求に応じて、図4の入室判定処理を実行する。
これにより、移動元区画の関連設備において入室前の状態が継続され、例えば移動元区画に常在利用者が残っている場合には、その関連設備の運転が継続され、移動元区画に常在利用者が存在しておらず、その関連設備が運転されていなかった場合には、その関連設備の運転停止が継続される。
図5は、第1の実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作例を示す説明図である。ここでは、区画R1から区画R2へ利用者Pが入室する場合が例として示されている。
まず、入室前の状態において、区画R1に、常在区画が区画R2の利用者Pと、常在区画が区画R1の利用者Qとが存在しており、区画R2にはいずれの利用者も存在していない。したがって、区画R1の常在利用者数は「1」であり、区画R2の常在利用者数は「0」である。また、区画R1の関連設備が運転中であり、区画R2の関連設備は停止中である。
また、利用者Pは移動元区画R1の常在利用者ではなく、また利用者Pが区画R2へ入室した後において、移動元区画R1の常在利用者である利用者Qが移動元区画R1に存在しており、移動元常在利用者数がゼロでないことから、移動元区画R1の関連設備の運転は継続される。
まず、入室前の状態において、区画R1に、常在区画が区画R2の利用者Pと、常在区画が区画R1の利用者Qとが存在しており、区画R2にはいずれの利用者も存在していない。したがって、区画R1の常在利用者数は「1」であり、区画R2の常在利用者数は「0」である。また、区画R1の関連設備が運転中であり、区画R2の関連設備は停止中である。
また、利用者Qは移動元区画R1の常在利用者であり、かつ、利用者Qが区画R2へ入室した後において、移動元区画R1の常在利用者でない利用者Pのみが移動元区画R1に存在しており、移動元常在利用者数がゼロであることから、移動元区画R1の関連設備の運転は停止される。
このように、本実施の形態は、判定処理部46により、判定結果が入室可を示す場合、利用者情報記憶部44Bから利用者の常在区画を取得するとともに、区画情報記憶部44Aから利用者の移動先区画における移動先常在利用者数を取得し、利用者が移動先区画の常在利用者であって、かつ利用者の入室前において移動先常在利用者数がゼロである場合、移動先区画の関連設備の運転開始を設備運転制御部47に対して指示するようにしたので、移動先区画の常在利用者が存在していない移動先区画に利用者が入室した場合にのみ、移動先区画の関連設備の運転を開始することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる施設管理システムについて説明する。
本実施の形態では、移動先区画に対する利用者の入室を判定する際、移動先常在利用者数に基づいて、入室判定を行う場合について説明する。
本実施の形態にかかる施設管理システム1のうち、このほかの構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作を示すフローチャートであり、前述した図4と同じまたは同等部分には、同一符号を付してある。
管理装置40の判定処理部46は、制御装置30を介して通信I/F部41で受信したリーダ端末22からの判定要求に応じて、図7の入室判定処理を実行する。
これにより、ドア21の電気錠が開錠されて、利用者は移動先区画へ入室することが可能となる。したがって、移動先区画の常在利用者が移動先区画に存在する場合には、移動先区画に対して当該利用者は入室可と判定され、これに応じて、移動先区画の関連設備の運転が継続される。
これにより、移動元区画の関連設備において入室前の状態が継続され、例えば移動元区画に常在利用者が残っている場合には、その関連設備の運転が継続され、移動元区画に常在利用者が存在しておらず、その関連設備が運転されていなかった場合には、その関連設備の運転停止が継続される。
図8は、第2の実施の形態にかかる施設管理システムの入室判定動作例を示す説明図である。ここでは、区画R1から区画R2へ利用者Pが入室する場合が例として示されている。
まず、入室前の状態において、区画R1に、常在区画が区画R2の利用者Pと、常在区画が区画R1の利用者Qとが存在しており、区画R2にはいずれの利用者も存在していない。したがって、区画R1の常在利用者数は「1」であり、区画R2の常在利用者数は「0」である。また、区画R1の関連設備が運転中であり、区画R2の関連設備は停止中である。
まず、入室前の状態において、区画R1に、常在区画が区画R2の利用者Pと、常在区画が区画R1の利用者Qとが存在しており、区画R2にはいずれの利用者も存在していない。したがって、区画R1の常在利用者数は「1」であり、区画R2の常在利用者数は「0」である。また、区画R1の関連設備が運転中であり、区画R2の関連設備は停止中である。
このように、本実施の形態は、判定処理部46で、判定情報による判定結果が入室可を示す際、利用者の入室前において移動先常在利用者数がゼロであって、かつ利用者が移動先区画の常在利用者ではない場合、区画に対して当該利用者は入室不可と判定するようにしたので、利用者の移動後においても移動先区画の常在利用者が移動先区画に存在しない場合、移動先区画に対して当該利用者は入室不可と判定することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
Claims (4)
- 施設に設けられた区画に対する入室判定時に、当該区画と関連する関連設備の運転を制御する施設管理システムであって、
入室を管理する区画ごとに、当該区画内に存在する、当該区画を常在区画とする常在利用者の人数を示す常在利用者数とを記憶する区画情報記憶部と、
前記区画を利用する利用者ごとに、当該利用者が常在する区画を示す常在区画と、前記区画への入室可否を判定するための当該利用者が入室可能な前記区画を示す判定情報とを記憶する利用者情報記憶部と、
前記各区画に設けられて、利用者操作に応じて当該区画に対する当該利用者の入室可否判定を要求する判定要求を送信するリーダ端末と、
前記リーダ端末からの判定要求に応じて、前記利用者情報記憶部から取得した前記利用者の判定情報に基づき前記区画に対する当該利用者の入室可否を判定し、この判定結果が入室可を示す場合、当該区画に設けられている電気錠の開錠を指示するとともに、前記区画情報記憶部のうち前記利用者の移動先区画と移動元区画における前記常在利用者数を更新する判定処理部と、
前記区画ごとに、当該区画の利用と連動させる関連設備の運転を制御する設備運転制御部と
を備え、
前記判定処理部は、前記判定結果が入室可を示す場合、前記利用者情報記憶部から前記利用者の常在区画を取得するとともに、前記区画情報記憶部から前記利用者の移動先区画における移動先常在利用者数を取得し、前記利用者が前記移動先区画の常在利用者であって、かつ前記利用者の入室前において前記移動先常在利用者数がゼロである場合、前記移動先区画の前記関連設備の運転開始を前記設備運転制御部に対して指示し、
前記判定処理部は、前記判定結果が入室可を示す場合であっても、前記利用者の入室前において前記移動先常在利用者数がゼロであって、かつ前記利用者が前記移動先区画の常在利用者ではない場合には、前記区画に対する当該利用者の入室を不可とし、当該区画に設けられている前記電気錠に対する開錠を指示しない
ことを特徴とする施設管理システム。 - 施設に設けられた区画に対する入室判定時に、当該区画と関連する関連設備の運転を制御する施設管理システムであって、
入室を管理する区画ごとに、当該区画内に存在する、当該区画を常在区画とする常在利用者の人数を示す常在利用者数とを記憶する区画情報記憶部と、
前記区画を利用する利用者ごとに、当該利用者が常在する区画を示す常在区画と、前記区画への入室可否を判定するための当該利用者が入室可能な前記区画を示す当該利用者が入室可能な前記区画を示す判定情報とを記憶する利用者情報記憶部と、
前記各区画に設けられて、利用者操作に応じて当該区画に対する当該利用者の入室可否判定を要求する判定要求を送信するリーダ端末と、
前記リーダ端末からの判定要求に応じて、前記利用者情報記憶部から取得した前記利用者の判定情報に基づき前記区画に対する当該利用者の入室可否を判定し、この判定結果が入室可を示す場合、当該区画に設けられている電気錠の開錠を指示するとともに、前記区画情報記憶部のうち前記利用者の移動先区画と移動元区画における前記常在利用者数を更新する判定処理部と、
前記区画ごとに、当該区画の利用と連動させる関連設備の運転を制御する設備運転制御部と
を備え、
前記判定処理部は、前記判定結果が入室可を示す場合、前記区画情報記憶部から前記利用者の移動元区画における移動元常在利用者数を取得し、前記利用者が移動元区画の常在利用者であって、かつ前記利用者の入室後において前記移動元常在利用者数がゼロである場合、前記移動元区画の前記関連設備の運転停止を前記設備運転制御部に対して指示し、
前記判定処理部は、前記判定結果が入室可を示す場合であっても、前記利用者の入室前において移動先常在利用者数がゼロであって、かつ前記利用者が前記移動先区画の常在利用者ではない場合には、前記区画に対する当該利用者の入室を不可とし、当該区画に設けられている前記電気錠に対する開錠を指示しない
ことを特徴とする施設管理システム。 - 施設に設けられた区画に対する入室判定時に、当該区画と関連する関連設備の運転を制御する施設管理システムで用いられる施設管理方法であって、
区画情報記憶部が、入室を管理する区画ごとに、当該区画内に存在する、当該区画を常在区画とする常在利用者の人数を示す常在利用者数とを記憶する区画情報記憶ステップと、
利用者情報記憶部が、前記区画を利用する利用者ごとに、当該利用者が常在する区画を示す常在区画と、前記区画への入室可否を判定するための当該利用者が入室可能な前記区画を示す判定情報とを記憶する利用者情報記憶ステップと、
前記各区画に設けられたリーダ端末が、利用者操作に応じて当該区画に対する当該利用者の入室可否判定を要求する判定要求を送信するステップと、
判定処理部が、前記リーダ端末からの判定要求に応じて、前記利用者情報記憶部から取得した前記利用者の判定情報に基づき前記区画に対する当該利用者の入室可否を判定し、この判定結果が入室可を示す場合、当該区画に設けられている電気錠の開錠を指示するとともに、前記区画情報記憶部のうち前記利用者の移動先区画と移動元区画における前記常在利用者数を更新する判定処理ステップと、
設備運転制御部が、前記区画ごとに、当該区画の利用と連動させる関連設備の運転を制御する設備運転制御ステップと
を備え、
前記判定処理ステップは、前記判定結果が入室可を示す場合、前記利用者情報記憶部から前記利用者の常在区画を取得するとともに、前記区画情報記憶部から前記利用者の移動先区画における移動先常在利用者数を取得し、前記利用者が前記移動先区画の常在利用者であって、かつ前記利用者の入室前において前記移動先常在利用者数がゼロである場合、前記移動先区画の前記関連設備の運転開始を前記設備運転制御部に対して指示し、
前記判定処理ステップは、前記判定結果が入室可を示す場合であっても、前記利用者の入室前において前記移動先常在利用者数がゼロであって、かつ前記利用者が前記移動先区画の常在利用者ではない場合には、前記区画に対する当該利用者の入室を不可とし、当該区画に設けられている前記電気錠に対する開錠を指示しない
ことを特徴とする施設管理方法。 - 施設に設けられた区画に対する入室判定時に、当該区画と関連する関連設備の運転を制御する施設管理システムで用いられる施設管理方法であって、
区画情報記憶部が、入室を管理する区画ごとに、当該区画内に存在する、当該区画を常在区画とする常在利用者の人数を示す常在利用者数とを記憶する区画情報記憶ステップと、
利用者情報記憶部が、前記区画を利用する利用者ごとに、当該利用者が常在する区画を示す常在区画と、前記区画への入室可否を判定するための当該利用者が入室可能な前記区画を示す判定情報とを記憶する利用者情報記憶ステップと、
前記各区画に設けられたリーダ端末が、利用者操作に応じて当該区画に対する当該利用者の入室可否判定を要求する判定要求を送信するステップと、
判定処理部が、前記リーダ端末からの判定要求に応じて、前記利用者情報記憶部から取得した前記利用者の判定情報に基づき前記区画に対する当該利用者の入室可否を判定し、この判定結果が入室可を示す場合、当該区画に設けられている電気錠の開錠を指示するとともに、前記区画情報記憶部のうち前記利用者の移動先区画と移動元区画における前記常在利用者数を更新する判定処理ステップと、
設備運転制御部が、前記区画ごとに、当該区画の利用と連動させる関連設備の運転を制御する設備運転制御ステップと
を備え、
前記判定処理ステップは、前記判定結果が入室可を示す場合、前記区画情報記憶部から前記利用者の移動元区画における移動元常在利用者数を取得し、前記利用者が移動元区画の常在利用者であって、かつ前記利用者の入室後において前記移動元常在利用者数がゼロである場合、前記移動元区画の前記関連設備の運転停止を前記設備運転制御部に対して指示し、
前記判定処理ステップは、前記判定結果が入室可を示す場合であっても、前記利用者の入室前において移動先常在利用者数がゼロであって、かつ前記利用者が前記移動先区画の常在利用者ではない場合には、前記区画に対する当該利用者の入室を不可とし、当該区画に設けられている前記電気錠に対する開錠を指示しない
ことを特徴とする施設管理方法。
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