JP5175706B2 - 入退室管理システム、入退室管理方法、および受付装置 - Google Patents
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Description
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる入退室管理システムについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる入退室管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、IDカード10として登録者カードと来訪者カードの2種類のIDカードを用いる場合を例として説明する。登録者カードは、入退室管理システム1の管理下にある施設を常用する登録者に予め配布するIDカードである。来訪者カードは、入退室管理システムの管理下にある施設を一時的に利用する来訪者に貸与するIDカードである。
電気錠23は、部屋20のドア21ごとに設けられた電動式の錠前からなり、通信回線L1を介して受信した制御装置30からの開錠/施錠の指示に応じて、ドア21の開錠/施錠を行う機能を有している。なお、電気錠23は、常時、施錠されており、制御装置30から開錠指示が到来した場合にのみ所定期間だけ開錠するものとする。
図2は、制御装置の構成例を示すブロック図である。この制御装置30には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)31、端末インターフェース部(以下、端末I/F部という)32、記憶部35、入退室判定情報記憶部35A、および入退室判定部36が設けられており、これら機能部は、バス39を介して相互にデータやり取り可能に接続されている。
端末I/F部32は、通信回線L1を介してカード端末22や電気錠23などの外部端末とデータ通信を行う機能を有している。
記憶部35は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、制御装置30での処理動作に用いる各種情報やプログラムを記憶する機能を有している。
管理装置40には、主な機能部として、通信I/F部41、操作入力部43、画面表示部44、記憶部45、履歴情報記憶部45A、利用者情報記憶部45B、および情報管理部46が設けられており、これら機能部は、バス49を介して相互にデータやり取り可能に接続されている。
操作入力部43は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータ操作を検出して、情報管理部46などの各種機能部へ出力する機能を有している。
画面表示部44は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、情報管理部46などの各種機能部から出力された各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部45は、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、管理装置40での処理動作に用いる各種情報やプログラムを記憶する機能を有している。
利用者情報記憶部45Bは、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、入退室管理システム1の管理下にある施設を常用する登録者のカードIDごとに、当該登録者の氏名、所属、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を記憶する機能と、入退室管理システム1で来訪者カードのカードIDとして運用可能な来訪者用カードIDを記憶する機能とを有している。なお、この来訪者用カードIDは、それぞれ対応する来訪者カードに初期カードIDとして記録されているものとする。
受付装置50には、主な機能部として、通信I/F部51、カードインターフェース部(以下、カードI/F部という)52、操作入力部53、画面表示部54、記憶部55、来訪者情報記憶部55A、およびIDカード処理部56が設けられており、これら機能部は、バス59を介して相互にデータやり取り可能に接続されている。
カードI/F部52は、無線/有線による通信インターフェース装置や磁気記録再生装置などのカード処理装置からなり、利用者が提示したIDカード10との間でカード情報11の読み出し/書き込みを行う機能を有している。
画面表示部54は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、入退室判定部36や情報管理部46などの各種機能部から出力された各種情報を画面表示する機能を有している。
来訪者情報記憶部55Aは、メモリやハードディスクなどの記憶装置からなり、入退室管理システム1の管理下にある施設を一時利用する来訪者に関する来訪者情報を記憶する記憶部である。
次に、本発明の一実施の形態にかかる入退室管理システムの動作について説明する。以下では、入退室管理システム1において、来訪者カードの初期登録時、貸与時、および返却時における動作と、登録者や利用者が実際にIDカードを用いて施設に入退室する際の入退室判定動作とを別個に説明する。
まず、図7を参照して、受付装置を用いた初期登録動作について説明する。図7は、受付装置を用いた初期登録処理を示すフローチャートである。
受付装置50は、操作入力部53により、オペレータによる初期登録要求操作が検出された場合、初期登録部57により、図7の初期登録処理を実行する。なお、初期登録動作を開始する前に、管理装置30の利用者情報記憶部45Bに保存されている、入退室管理システム1で来訪者カードのカードIDとして運用可能な来訪者用カードIDが、CDなどの記録媒体や通信回線L2を介して、来訪者情報記憶部55Aに保存されているものとする。
次に、初期登録部57は、来訪者情報記憶部55Aのうち当該初期カードIDの運用可否を運用可能として登録し(ステップ101)、一連の初期登録処理を終了する。
この際、操作入力部53により、オペレータによる通行許可区分の入力を受け付け、来訪者情報記憶部55Aのうち当該初期カードIDの通行許可区分に登録してもよい。
まず、図8を参照して、受付装置を用いた来訪者カード発行動作について説明する。図8は、受付装置を用いた来訪者カード発行処理を示すフローチャートである。
受付装置50は、操作入力部53により、オペレータや来訪者によるカード発行要求操作が検出された場合、IDカード処理部56により、図8の来訪者カード発行処理を実行する。
一方、対応するIDカードが検索できた場合(ステップ112:YES)、来訪者情報記憶部55Aのうち、当該カードIDの「貸与状態」を未貸与状態から貸与中状態へ設定する(ステップ114)。
IDカード処理部56は、当該IDカード10と、カードI/F部52を介してデータアクセス可能に接続し(ステップ115)、来訪者情報記憶部55Aのうち、ステップ501で選択したカードIDを、カードI/F部52に接続されているIDカード10のカード情報11に記録し(ステップ116)、一連のカード発行処理を終了する。
なお、来訪者カード発行処理において、操作入力部53から入力された、あるいは来訪者情報記憶部55Aに予め登録されている当該来訪者の個人情報を、当該来訪者カードへ記録するようにしてもよい。これにより、制御装置30での入退室判定時に、来訪者カードから読み出して管理装置40へ通知し、履歴情報として登録することが可能となる。
次に、図9を参照して、受付装置を用いた来訪者カード返却動作について説明する。図9は、受付装置を用いたカード返却処理を示すフローチャートである。
受付装置50は、操作入力部53により、オペレータや来訪者によるカード返却要求操作が検出された場合、IDカード処理部56により、図9の来訪者カード返却処理を実行する。
IDカード処理部56は、当該IDカード10と、カードI/F部52を介してデータアクセス可能に接続し(ステップ120)、当該IDカード10からカードIDを読み出して(ステップ121)、来訪者情報記憶部55Aのうち当該カードIDに対応する「貸与状態」を未貸与状態に設定し(ステップ122)、一連の来訪者カード返却処理を終了する。
なお、来訪者カード返却処理において、返却された来訪者カードに、当該来訪者の個人情報が記録されている場合には、当該個人情報を消去するようにしてもよい。これにより、個人情報の保護を行うことが可能となる。
次に、図10を参照して、登録者に対する入退室管理システムの動作について説明する。図10は、本発明の一実施の形態にかかる入退室管理システムの動作を示すシーケンス図である。
ここでは、利用者がドア21から部屋20について入退室する際、提示されたIDカードから読み出したカード情報に基づいて、入退室可否判定を行う場合について説明する。なお、利用者が登録者と来訪者の場合について、処理に大きな違いはないため、両方の場合について合わせて説明する。
ここで、当該IDカードが登録者カードであった場合には、当該カード情報に含まれているカードIDを制御装置30へ通信回線L1を介して送信し(ステップ202)、当該IDカードが来訪者カードであった場合には、当該カード情報に含まれているカードIDを制御装置30へ通信回線L1を介して送信する(ステップ202)。
なお、ドアIDについては、カード端末22からカード情報とともに取得してもよく、カード端末22の通信アドレスや収容位置などの識別情報とドアIDとを対応付けて記憶部35に予め設定しておいてもよい。
カード端末22は、制御装置30からの入退室不可の通知に応じて、入退室不可である旨を利用者へ表示する(ステップ214)。
カード端末22は、制御装置30からの入退室許可の通知に応じて、入退室許可である旨を利用者へ表示する(ステップ222)。また、電気錠23は、制御装置30からの開錠指示に応じて、ドア21を一時的に開錠する(ステップ223)。これにより、利用者はドア21を通行することが可能となる。
このように、本実施の形態では、来訪者カードで用いるカードIDごとに、当該カードIDを記録した来訪者カードの貸与状態と当該カードIDの運用可否とを来訪者情報記憶部55Aで記憶しておき、IDカード処理部56において、来訪者カード発行時には、来訪者情報記憶部55Aを参照して、貸与状態が未貸与を示すカードIDであって、かつ運用可否が運用可能を示すカードIDを選択し、来訪者情報記憶部55Aのうち選択した当該カードIDの貸与状態を貸与中に設定するとともに、未貸与中の来訪者カードのいずれかに当該カードIDを記録し、来訪者カード返却時には、来訪者情報記憶部55Aのうち返却された当該来訪者カードから読み出したカードIDの貸与状態を未貸与に設定するようにしている。
以上では、受付装置50において来訪者カードの発行/返却を行う場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば管理装置40に、カードI/F部52、IDカード処理部56、初期登録部57、来訪者情報記憶部55Aなどを設けて、管理装置40で来訪者カードの発行/返却を行ってもよい。
この場合、制御装置30の入退室判定部36や入退室判定情報記憶部35Aを管理装置40に設け、管理装置40とカード端末22や電気錠23との間でやり取りする、IDカード10から読み取ったカード情報や各種メッセージを制御装置30で双方へ転送すればよい。これにより、前述と同様の作用効果が得られる。
Claims (6)
- カードIDの書き換え可能な来訪者用のIDカードである複数の来訪者カードと、来訪者に貸与した前記来訪者カードから読み出したカードIDの正当性を含む入退室判定条件に基づいて、当該来訪者の施設への入退室可否を判定する入退室判定部とを備える入退室管理システムであって、
前記来訪者カードで用いるカードIDごとに、当該カードIDを記録した前記来訪者カードの貸与状態と当該カードIDの運用可否とを記憶する来訪者情報記憶部と、
来訪者カード発行時には、前記来訪者情報記憶部を参照して、前記貸与状態が未貸与を示すカードIDであって、かつ運用可否が運用可能を示すカードIDを選択し、前記来訪者情報記憶部のうち選択した当該カードIDの貸与状態を貸与中に設定するとともに、未貸与中の前記来訪者カードのいずれかに当該カードIDを記録し、来訪者カード返却時には、前記来訪者情報記憶部のうち返却された当該来訪者カードから読み出したカードIDの貸与状態を未貸与に設定するIDカード処理部と
を備えることを特徴とする入退室管理システム。 - 請求項1に記載の入退室管理システムにおいて、
当該入退室管理システムで任意の来訪者カードの運用を開始する前に、当該来訪者カードから当該来訪者カードに予め記録されている初期カードIDを読み出し、前記来訪者情報記憶部のうち当該初期カードIDの運用可否を運用可能として登録する初期登録部をさらに備えることを特徴とする入退室管理システム。 - カードIDの書き換え可能な来訪者用のIDカードである複数の来訪者カードと、来訪者に貸与した前記来訪者カードから読み出したカードIDの正当性を含む入退室判定条件に基づいて、当該来訪者の施設への入退室可否を判定する入退室判定部とを備える入退室管理システムで用いる入退室管理方法であって、
来訪者情報記憶部が、前記来訪者カードで用いるカードIDごとに、当該カードIDを記録した前記来訪者カードの貸与状態と当該カードIDの運用可否とを記憶するステップと、
IDカード処理部が、来訪者カード発行時には、前記来訪者情報記憶部を参照し、前記貸与状態が未貸与を示すカードIDであって、かつ運用可能なカードIDを選択し、前記来訪者情報記憶部のうち選択した当該カードIDの貸与状態を貸与中に設定するとともに、未貸与中の前記来訪者カードのいずれかに当該カードIDを記録し、来訪者カード返却時には、前記来訪者情報記憶部のうち返却された当該来訪者カードから読み出したカードIDの貸与状態を未貸与に設定するステップと
を備えることを特徴とする入退室管理方法。 - 請求項3に記載の入退室管理方法において、
初期登録部が、当該入退室管理システムで任意の来訪者カードの運用を開始する前に、当該来訪者カードから当該来訪者カードに予め記録されている初期カードIDを読み出し、前記来訪者情報記憶部のうち当該初期カードIDの運用可否を運用可能として登録するステップをさらに備えることを特徴とする入退室管理方法。 - カードIDの書き換え可能な来訪者用のIDカードである複数の来訪者カードと、来訪者に貸与した前記来訪者カードから読み出したカードIDの正当性を含む入退室判定条件に基づいて、当該来訪者の施設への入退室可否を判定する入退室判定部とを備える入退室管理システムで用いられ、前記来訪者カードの発行および返却を管理する受付装置であって、
前記来訪者カードで用いるカードIDごとに、当該カードIDを記録した前記来訪者カードの貸与状態と当該カードIDの運用可否とを記憶する来訪者情報記憶部と、
来訪者カード発行時には、前記来訪者情報記憶部を参照し、前記貸与状態が未貸与を示すカードIDであって、かつ運用可能なカードIDを選択し、前記来訪者情報記憶部のうち選択した当該カードIDの貸与状態を貸与中に設定するとともに、未貸与中の前記来訪者カードのいずれかに当該カードIDを記録し、来訪者カード返却時には、前記来訪者情報記憶部のうち返却された当該来訪者カードから読み出したカードIDの貸与状態を未貸与に設定するIDカード処理部と
を備えることを特徴とする受付装置。 - 請求項5に記載の受付装置において、
当該入退室管理システムで任意の来訪者カードの運用を開始する前に、当該来訪者カードから当該来訪者カードに予め記録されている初期カードIDを読み出し、前記来訪者情報記憶部のうち当該初期カードIDの運用可否を運用可能として登録する初期登録部をさらに備えることを特徴とする受付装置。
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