JP2017027435A - カード発行装置、及び入退管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、個人情報が格納されたIDカードを紛失し、拾った人間がなりすまして使用する場合には、IDカード内の情報だけで入退許可を判定しようとすると、カードでは本人の特定が出来ないことから、そのまま入退が出来てしまうおそれがある。
しかしこの場合、管理対象エリア内に入るときや管理対象エリア内に設定された管理ゲートを通過する度に、IDカードによる認証処理とは別に、暗証番号の入力操作や生体認証処理の手順が必要となることから、ゲートの通行手順が煩雑になる。
特に、接触汚染を嫌うような管理対象エリアにおいては、管理対象エリアの入退の管理ゲートを通過する度に接触を要請するような生体認証処理は回避したい。
また、発行するカードには、カードを識別できる情報だけ持たせておけばよいので、カードを紛失してもそのカードから個人情報を盗まれる事もない。このことはまた、カード内格納データの管理も必要なくなることも意味する。
本発明に基づく入退管理システム3は、特に、常態的に管理対象エリアAREA−1、AREA−2に進入する予定の人員の入退管理を行うことを予定している。
本実施形態では、図1に示すように、塀や壁などで区画された閉じた領域からなるカード有効エリアC−AREAが設定され、そのカード有効エリアC−AREA内に管理が厳しい1又は2以上の管理対象エリアAREA−1、AREA−2が設定されている。
管理対象エリアAREA−1、AREA−2は、カード有効エリアC−AREA内に設定されたエリアで、例えば清潔さが要求される、食品製造エリアやクリーンルームなどの閉じた領域である。管理対象エリアAREA−1、AREA−2は、一つの建屋内で構成される領域でも良いし、ビル内の特定階のフロアエリアでも良いし、一フロアの中に形成された閉鎖領域でも良い。
図1に示す例では、カード有効エリアC−AREAへの入出口が一つの場合を例示している。また、管理対象エリアが、第1管理対象エリアAREA−1と、第1管理対象エリアAREA−1より管理が厳しい第2管理対象エリアAREA−2とからなる場合を例にして説明する。そして、緩衝エリアAREA−Bと第1管理対象エリアAREA−1との入出口のゲート、及び第1管理対象エリアAREA−1と第2管理対象エリアAREA−2との入出口のゲートには、それぞれ扉2が設けられている場合とする。各管理対象エリアAREA−1、AREA−2内に入退管理するゲートが存在していても良い。
カード発行機4は、内部に複数のIDカードが予めスタックされていて、カード発行管理装置6からの発行指令を入力すると、カード排出口からIDカードを一枚発行する機構となっている。カード発行機4は、IDカードを発行する際に、IDカードに記憶されているカード識別情報を読み取り、読み取ったカード識別情報をカード発行管理装置6に送信する。
ここで、IDカード11の表面に刻印などによって設けられたバーコードなどによって、IDカード11の表面にカード識別情報が付与されていても良い。この場合には、IDカード11が通信機能を持つ必要はない。
カード発行管理装置6は、図4に示すように、認証情報取得装置5から認証情報を取得すると(ステップS10)、取得した認証情報と送信識別情報とを有するデータを、入退場管理サーバー8に送信する(ステップS20)。送信識別情報は、処理する認証情報を識別する記号情報である。
カード返却機7のカード挿入口にIDカード11が差し込まれると、公知の機構で、IDカード11を機械内部に引き込む。カード返却機7のカードリーダは、引き込まれたIDカード11からカード識別情報を読み込み、読み込んだカード識別情報をカード発行管理装置6に出力する。カード返却機7は、カードリーダでカード識別情報を読み込まれた後にカード収納部に回収される。カード返却機7は、カード回収処理のとき、カード発行管理装置6から不正カードの情報を取得した場合には、そのカードを別の回収場所に回収して、その旨の表示するように構成しても良い。
なお、返却されたIDカード11をオペレータが手作業でカードリーダに読み込ませるようにしても構わない。
また、図1に示すように、管理対象エリアAREA−1、AREA−2への進入用の扉2若しくはその近傍にはそれぞれ、入退認証装置9が設けられている。ここで、各扉2に設けられる各入退認証装置9は、機能的に同様である。
各扉2は、公知のロック機構12で常閉状態となっている。ロック機構12は、入退認証装置9が解錠信号を出力すると、扉2を予め設定した時間だけ開状態に制御する。
カードリーダ9Aは、IDカード11からカード識別情報を取得し、取得したカード識別情報を通行許可判定部9Bに出力する。
通行許可判定部9Bは、図6に示すように、カードリーダ9Aからカード識別情報を取得すると(ステップS100)、取得したカード識別情報を入退場管理サーバー8に送信する(ステップS110)。更に、通行許可判定部9Bは、カード識別情報の送信に応じて入退場管理サーバー8から通行許可情報を取得する(ステップS120)。通行許可判定部9Bは、通行許可情報が通行許可か否かを判定し(ステップS130)、通行許可情報が通行許可との判定の場合には、対応する扉2のロック機構12に解錠信号を出力する(ステップS150)。通行許可情報が通行許可では無い場合にはエラー表示を行う(ステップS140)。なお、入退認証装置9に表示部を持たせ、認証結果を表示する。
認証記憶部13は、管理対象エリアAREA−1、AREA−2への入退が予定されている人員の認証情報を当該人員に紐付けて記憶している。
人員別許可情報記憶部14は、管理対象エリアAREA−1、AREA−2に対する各人員の各入退に関する通行許可情報を記憶している。通行許可情報は、例えば第1管理対象エリアAREA−1への通行許可権限を有するが第2管理対象エリアAREA−2への通行許可権限は無い等の、各エリアへの通行許可権限の情報である。また、通行許可情報は、日別、曜日別、時間帯別など、時間的な通行許可権限の情報であっても良い。
勤務データ情報は、例えば、3交代制の勤務形態の場合に、どの勤務日程で作業をするかの情報である。勤務データ情報は、別のデータベースに格納されていて、通行許可情報のデータがそこを参照するデータベース構造となっていても良い。
この人員別許可情報記憶部14に格納されている各人員の通行許可情報は、許可情報作成部(不図示)によって適宜、更新、追加、削除が行われる。
カード対応情報記憶部15は、発行したIDカードのカード情報と人員別許可情報記憶部14に記憶されている入退に関する許可情報とを関連付けたカード対応情報を記憶する。
認証照合部8Bは、図8に示すように、カード発行管理装置6から認証情報を含むデータを受信すると(ステップS200)、受信したデータの認証情報と一致する認証情報が認証記憶部13に格納されているか検索(照合)を行う(ステップS210)。次に、認証照合部8Bは、検索の照合結果を受信した送信識別情報と共に、受信したカード発行管理装置6に送信する(ステップS220)。また、認証照合部8Bは、検索の照合結果が照合OKの場合には、対応する送信識別情報とその照合OKとなった認証情報の人員の人員識別番号とからなる認証仮情報データを作成して記憶する(ステップS230)。
情報有無判定部8Fは、回収したカードのカード識別情報を受信すると、そのカード識別情報に対応するカード対応情報を検索し、存在の有無を判定する。対応するカード対応情報が無い場合には、不正カードと判定し、その旨をカード発行管理装置6に送信する。
情報削除部8Gは、回収したカードのカード識別情報に対応するカード対応情報を、カード対応情報記憶部15から削除する。
カード対応情報記憶部15及び人員別許可情報記憶部14に記憶されているカード対応情報及び通行許可情報に基づき、通行可能なカード識別情報の組のデータを、ゲート毎に作成し、そのカード識別情報の組のデータに基づいて通行許可の判定を行っても良い。このゲート毎のカード識別情報の組のデータは、IDカードの発行、IDカードの返却、又は通行許可情報の変更を検出する度に更新処理を行う。またゲート毎のカード識別情報の組のデータを、対応するゲートの通行許可判定部9Bに送信しておき、通行許可判定部9Bは、そのゲート毎のカード識別情報の組のデータで通行許可の判定を行うようにしても良い。
IDカード11の発行時にそのカードの有効期間(例えば発行から2日間とか)を書き込んで、入退認証装置9が有効期間も判定して入退許可を決定するようにしても良い。このとき、カードの有効期間も入退場管理サーバー8側で管理して、IDカード11に格納させないようにしても良い。
また、上記説明では、認証処理をサーバー側で行う場合で説明したが、発行装置本体側に各人員の認証情報を保存させて、発行装置本体10側で認証の照合処理を行うようにしても良い。
例えば、管理対象エリアAREA−1、AREA−2への入退が可能な人員が出勤したら、緩衝エリアAREA−B内若しくはその外に配置された認証情報取得装置5に自己の個人認証を読み込ませる。そして、個人認証の認証結果がOKの場合には、その人員に対して、今回使用されるIDカード11が発行される。
このとき、発行したIDカード11と認証処理したカード対応情報を作成し、その情報を入退場管理サーバー8側で管理することで、各IDカード11に個人情報を持たせる必要がなく、最低限、IDカード11を識別可能な情報が格納されていればよい。
このように、出勤の都度、使用者に新たなIDカード11が発行される。
そして、使用者は、退勤するまでは、発行されたIDカード11によって各管理対象エリアへの入退の管理が行われるが、IDカード11に個人情報を付与しなくても、所定のセキュリティが担保される。
また、使用者が退勤時にIDカード11を返却することで、そのIDカード11の使用が出来ないようになる。
この時、そのままIDカード11を持ち帰り、管理外の場所でIDカード11を落としても、IDカード11には個人情報が格納されていないので、個人情報が漏洩することがない。
またカード有効エリアC−AREAへの進入の度に、つまり出勤の度に、新たにIDカード11を発行するようにすれば、管理外でIDカード11を拾った第三者による管理対象エリアAREA−1、AREA−2への進入を防止可能となる。
また管理対象エリアAREA−1、AREA−2に入る前に、個人認証で判定してIDカード11を発行するので、そのカード発行時の認証が接触式の生体認証による認証処理であっても、IDカード11発行後に手を洗い、HACCPの認定を受けるような食品製造エリアや、半導体などのクリーンルームなど、清潔さが要求される管理対象エリアAREA−1、AREA−2へ入る服装、例えば、使用者は、手袋を着け且つ目だけが露出又は目にもゴーグルを掛けたような状態になって、各管理ゲートの扉2を、IDカード11での認証だけで生体認証をしたのに近いセキュリティで通過することが可能となる。この場合には、IDカード11から非接触通信でカード識別情報を送信できることが好ましい。
つまり、一般的な入退管理システム3ではIDカード11に個人のデータを書き込むが、本システムではそのIDカード11にオリジナルな番号等だけがあれば良く、管理データのコピー、流出の恐れも抑えられる。また、市販の安価な非接触カードをIDカード11として利用でき、専用の社員証カードを作成する必要も無い。
また、退勤時にIDカード11を返却するようにすれば、在館者把握も容易にすることが可能となる。
なお、IDカードは、紐による吊り下げで携帯しても良いし、制服に設けたフォルダにカードを差し込んで使用しても良い。
ここで、IDカード11は、プラスチック製でもビニール製でも紙製でも良い。また、カードの形状は、通常の矩形形状に限定されず、円形形状でも、短冊状などであっても良く、腕にリング状にして巻き付けるようにして装着して使用する形態であっても良い。即ち、IDカード11は、カード識別情報の読み取りが可能であればよい。
即ち、IDカードは、使い捨てでも良い。
また、IDカードからの発行から1日など所定時間経過したら、自動的に、発行したIDカードのカード識別情報に対応するカード対応情報を、カード対応情報記憶部15から削除するように構成しても良い。この場合には、退勤時にIDカードの返却処理が必ずしも必要ではない。
そして、全員分のカード保管管理システムと比べると、はるかに小型で安価なシステムとなる。また、管理サーバーからは誰が今何処のエリアにいるかをIDカード11のゲート通過に基づき判断し、記録を残すようにしても良い。
尚、本システムはネットワーク上で運用される場合に距離や組合せ台数は問わない。
3 入退管理システム
4 カード発行機
5 認証情報取得装置
6 カード発行管理装置
7 カード返却機
8 入退場管理サーバー
8A 通信部
8B 認証照合部
8C 発行カード対応情報作成部
8D 対応情報確認部
8E 入退許可判定部
8F 情報有無判定部
8G 情報削除部
9 入退認証装置
9A カードリーダ
9B 通行許可判定部
10 発行装置本体
11 IDカード
12 ロック機構
13 認証記憶部
14 人員別許可情報記憶部
15 カード対応情報記憶部
AREA−1、AREA−2 管理対象エリア
AREA−B 緩衝エリア
C−AREA カード有効エリア
Claims (4)
- 予め設定した管理対象エリアへの入退に使用するカードの発行を行うカード発行装置であって、
上記カードは、そのカードを識別するカード識別情報を有し、
上記管理対象エリアへの入退が予定されている人員の認証情報を当該人員に紐付けて記憶している認証記憶部と、
上記管理対象エリアに対する上記人員の各入退に関する許可情報を記憶している人員別許可情報記憶部と、
上記管理対象エリアの外で、使用者から認証情報を取得する認証情報取得部と、
上記認証情報取得部が取得した認証情報と上記認証記憶部に記憶されている認証情報との照合を行う照合部と、
上記照合部で取得した認証情報に一致する認証情報が上記認証記憶部に存在する状態である照合一致と判定したらカードを発行するカード発行部と、
上記カード発行部で発行したカードのカード識別情報と、上記照合一致と判定された認証情報の人員に対応する上記人員別許可情報記憶部に記憶されている入退に関する許可情報とを関連付けたカード対応情報を作成する発行カード対応情報作成部と、
上記発行カード対応情報作成部が作成したカード対応情報を記憶するカード対応情報記憶部と、
を備えることを特徴とするカード発行装置。 - 発行したカードの返却を認識すると、その返却されたカードのカード識別情報を取得するカード識別情報取得部と、
上記カード識別情報取得部が取得したカード識別情報に対応するカード対応情報を、上記カード対応情報記憶部から削除する情報削除部と、
を備える請求項1に記載したカード発行装置。 - 上記管理対象エリアを含む閉じた領域であるカード有効エリアを有し、
上記認証情報取得部及び上記カード発行部は、上記カード有効エリアへの進入の許可・禁止を行うゲート若しくはその近傍に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したカード発行装置。 - 予め設定した管理対象エリアへの入退を管理する入退管理システムであって、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のカード発行装置と、
上記管理対象エリアへの進入の許可・禁止を行うゲート若しくはその近傍に設けられて、カードからカード識別情報を取得するカードリーダと、
上記カードリーダが取得したカード識別情報に対応するカード対応情報が上記カード対応情報記憶部に記憶されているか判定する対応情報確認部と、
上記対応情報確認部が対応するカード対応情報が記憶されていると判定すると、そのカード対応情報に関連付けされた入退に関する許可情報に基づき、対応するゲートの入退許可を判定する入退許可判定部と、
を備えることを特徴とする入退管理システム。
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- 2015-07-24 JP JP2015146646A patent/JP2017027435A/ja active Pending
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