JP6175755B2 - 管理装置、プログラム及びカード管理システム - Google Patents

管理装置、プログラム及びカード管理システム Download PDF

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Description

本発明は、管理装置、プログラム及びカード管理システムに関する。
従来、セキュリティの確保が必要なオフィスや、マシンルーム等のエリアへの入室や、印刷システムにおける印刷を、特定の認められたユーザに限定する様々な方法が示されている。例えば、印刷システムにおいて、ICカードから読み取ったUIDが認証サーバに格納された認証テーブルで認証できれば、サーバ上に一時蓄積された当該ユーザの印刷データを取得し、印字する印刷システムが開示されている。そして、ICカードを紛失もしくはICカードを忘れた場合に、一時的な貸出カードを用いる運用について記載されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−108348号公報
特許文献1では、一時的な貸出カードをユーザに貸出す際に、そのユーザが所有するICカードに対する処理について特段の記載がない。紛失を考慮すれば、ユーザが所有するICカードを使用できないようにする必要がある。そして、そのような場合には、貸出カードと、ユーザが所有するICカードとに対するカード処理が必要であり、カード貸出業務が面倒であった。
そこで、本発明は、カード貸出業務をより容易にした管理装置、プログラム及びカード管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、ICカード(7,207)を用いて装置(4,204)に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行う管理装置(1,201)であって、前記ICカードは、利用者(P)が所有するICカードである本カード(7a,207a)と、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カード(7r,207r)とを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部(31)と、前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部(32)と、前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部(11)と、前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部(12)と、前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部(15)と、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部(16)と、を備えること、を特徴とする管理装置である。
第2の発明は、第1の発明の管理装置(1,201)であって、前記貸出処理部(16)による処理がされた前記本カード(7a,207a)の本カード識別情報と、前記貸出用カード(7r,207r)の一のカード識別情報とを関連付ける関連付け部(17,217)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の管理装置(1,201)であって、前記貸出用カード記憶部(32)に記憶された前記貸出用カード(7r,207r)の使用状態を表示し、前記貸出用カード記憶部に記憶された前記一のカード識別情報を有する貸出用カードの使用状態を表示する場合には、前記貸出用カードに対応する前記本カード(7a,207a)の使用状態を対応付けて表示する使用状態表示部(20)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの管理装置(1,201)であって、前記貸出処理部(16)による処理がされたことに応じて、前記本カード(7a,207a)を使用することで前記装置(4,204)にさせる動作を規定した前記本カードの権限を、前記貸出用カード(7r,207r)に付与する権限付与部(18)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの管理装置(1,201)であって、前記貸出用カード(7r,207r)の利用終了受付時において、前記貸出用カードのカード識別情報を受け付ける返却受付部(21)と、前記返却受付部により前記カード識別情報を受け付けたことに応じて、前記カード識別情報に対応する前記貸出用カードを前記装置(4,204)に対して使用不可にすると共に、前記貸出用カードに関連付けられた前記本カード(7a,207a)を前記装置に対して使用可能にする処理を行う返却処理部(22)と、を備えること、を特徴とする管理装置である。
第6の発明は、第5の発明の管理装置(1,201)であって、前記返却処理部(22)による処理がされたことに応じて、前記貸出用カード(7r,207r)と、前記貸出用カードに対応付けられた前記本カード(7a,207a)との関連付けを削除する関連削除部(23)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第7の発明は、第5の発明又は第6の発明の管理装置(1,201)であって、貸出理由として、前記本カード(7a,207a)の一時的な使用停止のものと、使用中止のものとを有し、複数の前記貸出理由のうち一の貸出理由の選択を受け付ける理由受付部(14)を備え、前記返却処理部(22)は、前記理由受付部により受け付けた前記一の貸出理由が使用停止のものである場合には、前記本カードを前記装置(4,204)に対して使用可能にし、使用中止のものである場合には、前記本カードを前記装置に対して使用不可のままにすること、を特徴とする管理装置である。
第8の発明は、第5の発明から第7の発明までのいずれかの管理装置(1,201)であって、前記返却処理部(22)による処理がされたことに応じて、前記本カード(7a,207a)の権限を前記貸出用カード(7r,207r)から削除する権限削除部(24)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの管理装置(1,201)であって、前記本カード記憶部(31)は、前記利用者(P)の顔写真データを記憶しており、前記本カード特定部(12)により特定した前記利用者の顔写真データを出力する確認用データ出力部(13)を備えること、を特徴とする管理装置である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの管理装置であって、前記一のカード識別情報とは異なる他のカード識別情報を有する貸出用カードの利用開始受付時において、前記一のカード識別情報を有する貸出用カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、前記他のカード識別情報を有する貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記貸出用カード取得部は、前記一のカード識別情報を有する貸出用カードを貸し出している前記利用者に、新たに貸出する貸出用カードに対応する前記他の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得し、前記貸出処理部は、取得された前記他のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行うこと、を特徴とする管理装置である。
第11の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの管理装置(201)であって、前記本カード識別情報は、利用者(P)を識別すると共に本カードの発行回数を有し、前記本カード(207a)の発行を依頼する本カード発行依頼部(219)と、前記装置(204)に対して使用可能な前記一のカード識別情報を有する貸出用カード(207r)を貸出している前記利用者に対して、前記本カード発行依頼部により依頼があった前記利用者の新たな本カードを発行した場合に、前記貸出用カードの一のカード識別情報に対して関連付けられた前記本カードの本カード識別情報との関連付けを削除し、前記貸出用カードの一のカード識別情報と新たに発行された本カードの本カード識別情報とを関連付ける関連付け部(217)と、を備えること、を特徴とする管理装置である。
第12の発明は、第11の発明の管理装置(201)であって、前記本カード発行依頼部(219)は、依頼があった利用者(P)の前記本カード(207a)に対して貸出用カード(207r)が関連付けられている場合に、前記装置(204)に対して利用不可の状態の新たな本カードの発行を依頼すること、を特徴とする管理装置である。
第13の発明は、ICカード(7,207)を用いて装置(4,204)に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行うコンピュータである管理装置(1,201)で実行するプログラムであって、前記ICカードは、利用者(P)が所有するICカードである本カード(7a,207a)と、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カード(7r,207r)とを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、前記管理装置は、前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部(31)と、前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部(32)と、を備え、前記管理装置を、前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付手段と、前記本カード受付手段により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定手段と、前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得手段と、前記貸出用カード取得手段により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定手段により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理手段と、して機能させること、を特徴とするプログラムである。
第14の発明は、ICカード(7,207)により所定の動作を行う装置(4,204)と、利用者(P)が所有するICカードである本カード(7a,207a)と、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カード(7r,207r)とを含む前記ICカードと、前記ICカードの管理を行う管理装置(1,201)と、を備えるカード管理システム(100,200)であって、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、前記管理装置は、前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部(31)と、前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部(32)と、前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部(11)と、前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部(12)と、前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部(15)と、前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部(16)と、を備えること、を特徴とするカード管理システムである。
本発明によれば、カード貸出業務をより容易にした管理装置、プログラム及びカード管理システムを提供することができる。
第1実施形態に係るカード管理システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係るカード管理システムの機能構成を示す図である。 第1実施形態に係る管理装置に記憶されたデータベースの例を示す図である。 第1実施形態に係るゲートシステムに記憶されたデータベースの例を示す図である。 第1実施形態に係るカード管理システムでのカード貸出処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る管理装置でのカード貸出時の画面例を示す図である。 第1実施形態に係る管理装置でのカード照会処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る管理装置でのカード照会時の画面例を示す図である。 第1実施形態に係るゲートシステムでのゲート処理のフローチャートである。 第1実施形態に係るカード管理システムでのカード返却処理のフローチャートである。 第1実施形態に係る管理装置でのカード返却時の画面例を示す図である。 第2実施形態に係るカード管理システムの機能構成を示す図である。 第2実施形態に係る各装置に記憶されたデータベースの例を示す図である。 第2実施形態に係るカード管理システムでの本カード再発行処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るカード照会時の画面例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るカード管理システム100の全体構成を示す図である。
カード管理システム100は、管理装置1と、ゲートシステム4(装置)と、ICカード7とを備える。
管理装置1は、例えば、受付サーバ1aと、受付端末1bとから構成されており、受付サーバ1aと、受付端末1bとは、通信可能に接続されている。
受付サーバ1aは、例えば、データセンタ等の施設に設けられる。受付サーバ1aは、受付端末1bによって入力されたデータを記憶する。また、受付サーバ1aは、ゲートシステム4との間で通信を行うためのインタフェースを備える。
受付端末1bは、例えば、企業のビルの入口付近に設けられ、受付のオペレータが操作するための端末である。受付端末1bは、図では1台のみ示しているが、複数台を有してもよい。
ゲートシステム4は、例えば、ゲート管理サーバ4aと、複数台のゲート6(図1では1台のみを示す。)とから構成されており、ゲート管理サーバ4aと、ゲート6とは、通信可能に接続されている。
ゲート管理サーバ4aは、例えば、データセンタ等に設けられる。ゲート管理サーバ4aは、ゲート6に対してゲート6を開閉させるためのデータを記憶する。また、ゲート管理サーバ4aは、管理装置1との間で通信を行うためのインタフェースを備える。
ゲートシステム4は、管理装置1から受信したデータに基づいてゲートシステム4のデータベースを更新する。管理装置1がゲートシステム4に対してデータを送信した場合に、ゲートシステム4は、このカード管理システム100の仕様によって、即時に管理装置1からデータを受け付けて、受け付けたデータに基づいて更新する。
ゲート6は、例えば、受付端末1bが設置された近傍に設けられて、企業のビルの入館をその扉を開閉することで制限するための装置である。ゲート6は、誰でも移動可能なセキュリティが設定されていないエリアと、社員等の特定の人の移動を許可するようにセキュリティが設定されているセキュリティエリアSaとの間を仕切るように設置されたゲートである。実施形態では、ゲート6は、ICカード7を携行した利用者PがセキュリティエリアSaに入る際に通過できるようになっている。ゲート6は、各セキュリティエリアSaの各セキュリティのレベルに応じて、複数台を配置されている。ゲート6は、リーダ部60を備える。
リーダ部60は、ICカード7に記憶されているデータを読み取るリーダである。
ICカード7は、利用者PがセキュリティエリアSaに入る場合に、ゲート6を通過する際に用いる。ICカード7は、利用者Pが所有する本カード7aと、本カード7aを忘れたり紛失したりした際に本カード7aの代わりとして用いる貸出用カード7rとの2種類が用意されている。
ICカード7は、券面にそのICカード7のカードID(IDentifier)(カード識別情報)が印字されている。利用者Pや、受付のオペレータは、ICカード7の券面を見ることでカードIDを判別できる。なお、本カード7aの場合には、カードID(本カード識別情報)は、社員IDが使用される。また、カードIDは、ICカード7の記憶部75(後述する)に記憶されている。
管理装置1と、ゲートシステム4とは、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
通信ネットワークNは、例えば、管理装置1とゲートシステム4とを直接つなぐ専用回線であってもよいし、インターネット回線であってもよい。通信ネットワークNは、その一部が無線通信をするものであってもよい。
次に、利用者PによるセキュリティエリアSaの入室の流れについて説明する。
まず、利用者Pが本カード7aを所持している場合について説明する。利用者Pは、受付に立ち寄ることなく、つまり、受付端末によるオペレーションをすることなくゲート6に向かう。そして、利用者Pは、本カード7aをゲート6のリーダ部60に近づけてかざす(タッチする)。そうすることで、本カード7aは、ゲート6との間で通信を行う。ゲート6は、ゲートシステム4に対して当該本カード7aが、このゲート6を開けてよいものであるか否かを照会する。そして、ゲートシステム4がこのゲート6の開放を許可した場合に、ゲート6が開放され、利用者Pは、ゲート6を通過してセキュリティエリアSaに入ることができる。ゲート6は、利用者Pが通過後にその扉を閉じる。
次に、利用者Pが本カード7aを忘れたり、紛失したりした場合について、図1に基づいて説明する。利用者Pは、まず、管理装置1の受付端末1bが設けられた受付に行く。そして、利用者Pは、受付のオペレータに貸出用カード7rの一時的な貸出を依頼する。そうすると、受付のオペレータは、ストックされた複数枚の貸出用カード7rから1枚の貸出用カード7rを取り出し(#1)、管理装置1において貸出処理をする(#2)。利用者Pは、貸出処理がされた貸出用カード7rをオペレータから受領する(#3)。
その後、利用者Pは、受領した貸出用カード7rを携行し、ゲート6に向かう(#4)。そして、利用者Pは、貸出用カード7rをゲート6のリーダ部60に近づけてかざす(タッチする)(#5)。そうすることで、貸出用カード7rは、ゲート6との間で通信を行う。以降の処理は、利用者Pが本カード7aを使用したときと同じである。そして、ゲートシステム4がこのゲート6の開放を許可した場合に、ゲート6が開放され、利用者Pは、ゲート6を通過することができる(#6)。
次に、カード管理システム100の機能構成について説明する。図2は、第1実施形態に係るカード管理システム100の機能構成を示す図である。図3は、第1実施形態に係る管理装置1に記憶されたデータベースの例を示す図である。図4は、第1実施形態に係るゲートシステム4に記憶されたデータベースの例を示す図である。
管理装置1は、制御部10と、記憶部30と、表示部36と、操作部38と、インタフェース部(I/F部)39とを備える。
制御部10は、管理装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)や、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部10は、本カード受付部11と、本カード特定部12と、確認用データ出力部13と、理由受付部14と、貸出用カード取得部15と、貸出処理部16と、関連付け部17と、権限付与部18と、使用状態表示部20と、返却受付部21と、返却処理部22と、関連削除部23と、権限削除部24とを備える。
本カード受付部11は、本カード7aに関するデータとして、本カード7aを所有する利用者Pの、例えば、氏名や社員IDの入力を受け付ける制御部である。
本カード特定部12は、本カード受付部11が受け付けたデータに基づいて、本カード7aの利用者Pを特定する制御部である。
確認用データ出力部13は、本カード特定部12により特定した利用者Pの顔写真データを出力する制御部である。
理由受付部14は、貸出用カード7rを貸出す際の貸出理由を受け付ける制御部である。貸出理由には、主に、利用者Pが本カード7aを忘れた「忘れ」、利用者Pが本カード7aをなくした「紛失」、本カード7aが壊れた「破損」がある。
貸出用カード取得部15は、貸出用カード7rのカードIDを取得する制御部である。
貸出処理部16は、貸出用カード取得部15が取得したカードIDを有する貸出用カード7rをゲートシステム4で使用可能にすると共に、本カード特定部12で特定した利用者Pの本カード7aをゲートシステム4で使用不可にする処理を行う制御部である。
関連付け部17は、貸出処理部16により処理がされた貸出用カード7rのカードIDと、本カード7aのカードIDとを関連付ける制御部である。
権限付与部18は、貸出用カード7rに新たな権限を付与する制御部である。付与される新たな権限は、関連付け部17により関連付けがされた本カード7aと同じ権限である。ここで、権限は、そのカードIDでゲート6の通過が可能なセキュリティのランクである。ゲート6は、複数存在し、セキュリティの高いエリアに通じるものであるほど、セキュリティランクが高く設定されている。
使用状態表示部20は、貸出用カード7rの使用状態を表示部36に表示させる制御部である。ここで、使用状態とは、例えば、「使用中」や、貸出中ではなく受付にストックされた状態である「一時停止」をいう。また、使用状態表示部20は、貸出用カード7rが貸出処理部16により使用可能にされたものである場合に、貸出用カード7rに関連付けられた本カード7aの使用状態を対比するように表示させる。
返却受付部21は、貸出用カード7rの利用終了受付時において、貸出用カード7rのカードIDの入力を受け付ける制御部である。
返却処理部22は、返却受付部21により受け付けたカードIDを有する貸出用カード7rをゲートシステム4で使用不可にすると共に、貸出用カード7rに関連付けがされた本カード7aをゲートシステム4で使用可能にする制御部である。
関連削除部23は、返却処理部22により処理がされた貸出用カード7rのカードIDと、本カード7aのカードIDとの間の関連付けを削除する制御部である。
権限削除部24は、返却処理部22により処理がされた貸出用カード7rに付与されていた権限を削除する制御部である。
記憶部30は、制御部10を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、本カードデータベース(DB)31と、貸出用カードDB32と、関連付けDB33とを備える。
本カードDB31は、発行済の本カード7aに関するデータと、本カード7aを所有する利用者Pに関するデータ(社員情報)とを記憶するデータベースである。
図3(a)に示すように、本カードDB31は、社員IDをキー情報として、社員名と、ステータスと、権限と、部署名と、連絡先と、顔写真データと、発行回数との各データを記憶する。本カードDB31は、このカード管理システム100を運用するにあたっての事前準備として、利用者Pに本カード7aを発行する際に作成される。
本カードDB31が有する社員IDは、社員である利用者Pを特定する識別情報である。社員IDは、本カード7aのカードIDである。ステータスは、現在の本カード7aの使用状態を示す。通常、ステータスは、「使用中」であるが、本カード7aを忘れて貸出用カード7rがその利用者Pに貸し出されている場合には、「一時停止(忘れ)」になる。権限は、その社員IDでゲート6の通過が可能なセキュリティのランクである。この例では、権限は、例えば、数字等で表され、権限が「1」の場合には、例えば、受付端末1bが設置された近傍のゲート6のみの通過を許容し、権限が「2」の場合には、上述のゲート6と、その後のセキュリティのレベルの高いゲート6との通過を許容する、といった具合になっている。そして、この例では、権限は、数字が大きいほど高い権限が付与されており、様々なランクが設定されたゲート6の通過を制御するものである。顔写真データは、利用者Pの顔写真のデータを記憶する。発行回数は、本カード7aを発行した回数であり、本カード7aを初めて発行した場合には「01」である。発行回数は、本カード7aを再発行した場合に、「02」、「03」、・・・というように番号が増える。
図2に戻り、貸出用カードDB32は、受付にストックされている貸出用カード7r及び貸出処理がされた貸出用カード7rの状態を記憶するデータベースである。
図3(b)に示すように、貸出用カードDB32は、カードIDをキー情報として、ステータスと、有効期限とを記憶する。貸出用カードDB32は、カード管理システム100を運用するにあたっての事前準備として、貸出用カード7rを発行する際に作成される。なお、受付にストックされており、利用者Pに貸出されていない貸出用カード7rは、ステータスが「一時停止」であり、有効期限がブランクである。
カードIDは、そのICカード7を特定する記号により構成された識別情報であり、重複したものはない。カードIDは、貸出用カード7rの発行時に付与され、貸出用カード7rの券面に印字されている。ステータスは、現在の貸出用カード7rの貸出状況を含む利用状況を示し、「使用中」や「一時停止」等がある。有効期限は、そのカードIDでゲート6の通過ができる期限である。有効期限は、「使用中」のステータスのものについて日時を記憶している。
なお、権限や有効期限の保有方法は、上述に記載したものはあくまで一例であって、これらに限定されない。
関連付けDB33は、図3(c)に示すように、関連付け部17で関連付けがされた本カード7aのカードIDと、貸出用カード7rのカードIDとを記憶するデータベースである。
図2に戻り、表示部36は、表示装置であり、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成される。
操作部38は、受付のオペレータが操作する、例えば、キーボードやマウス等である。
I/F部39は、ゲートシステム4との間のインタフェースである。
ゲートシステム4は、制御部40と、記憶部50と、I/F部59と、リーダ部60とを備える。
制御部40は、ゲートシステム4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部50に記憶されているOSや、各種のアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
制御部40は、照合部41と、動作許可部42と、更新部43とを備える。
照合部41は、ICカード7の記憶部75から読み取ったICカード7のカードIDが、ゲート6の開放を許可するものであるか否かを、記憶部50の照合DB52及びゲートDB54を参照して照合する制御部である。
動作許可部42は、照合部41によって許可するものであると判断された場合に、ゲート6を開放させる制御部である。
更新部43は、管理装置1から受信した更新データに基づいて、記憶部50の照合DB52を更新する制御部である。
記憶部50は、制御部40を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部50は、照合DB52と、ゲートDB54とを備える。
図4(a)に示すように、照合DB52は、カードIDと、権限と、有効フラグと、有効期限との各項目を有する。照合DB52は、カード管理システム100の運用をするにあたっての事前準備として、管理装置1の記憶部30に記憶されている本カードDB31と、貸出用カードDB32とから抽出された更新データを受信して格納することにより作成する。よって、カード管理システム100の使用開始時には、照合DB52は、カードIDが社員IDのものは、権限に本カードDB31の権限と同じものが設定され、有効フラグに有効をあらわす「1」が設定され、有効期限に最大値が設定されている。他方、照合DB52は、カードIDが貸出用カード7rのカードIDのものは、権限にどこのゲート6も通過できない「0」が設定され、有効フラグに無効をあらわす「0」が、また有効期限に最小値が、それぞれ設定されている。
図4(b)に示すように、ゲートDB54は、ゲートIDと、権限との各項目を有する。ゲートIDは、ゲート6を特定するコードである。権限は、ゲート6の通過を許容するセキュリティのランクである。
図2に戻り、I/F部59は、管理装置1との間のインタフェースである。
リーダ部60は、ICカード7との間のインタフェースである。リーダ部60は、ICカード7の記憶部75のカードID領域76のデータを読み取る。
ICカード7は、CPU70と、記憶部75と、I/F部79とを備える。
CPU70は、ICカード7の全体を制御する中央処理装置である。CPU70は、I/F部79を介して受信するデータに応じて、記憶部75に記憶されているプログラムを実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
記憶部75は、CPU70を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部75は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)等の各記憶媒体を含む。
記憶部75は、カードID領域76を備える。カードID領域76は、カードIDを記憶する。
I/F部79は、ゲートシステム4のリーダ部60との間のインタフェースである。
次に、このカード管理システム100を導入する際の事前準備処理について説明する。ここでは、予め設置されたゲートシステム4に、新たに管理装置1を導入する場合を説明する。
まず、管理者は、ゲートシステム4で用いる貸出用カード7rを複数枚発行する。発行処理がされた貸出用カード7rは、貸出用カード7rの券面にカードIDが印字されており、記憶部75のカードID領域76には、券面に印字されたものと同じカードIDが記憶されている。この複数枚発行された貸出用カード7rは、受付にストックしておく。
次に、管理者は、貸出用カードDB32を作成し、発行処理がされた複数枚の貸出用カード7rのカードIDを記憶させる。その際、カードIDに対応するステータスには、「一時停止」を記憶する。
また、管理者は、本カードDB31を作成する。本カードDB31は、既に利用者Pが所持している本カード7aのデータや、利用者Pのデータを、例えば、別システムである人事システム等から抽出して格納することで作成できる。
そして、管理装置1の更新部43は、作成された本カードDB31及び貸出用カードDB32から更新データを作成してゲートシステム4に対して送信する。そのようにすることで、ゲートシステム4では、照合DB52を作成できる。ゲートシステム4の照合DB52には、本カードDB31の社員IDと、貸出用カードDB32のカードIDとが、カードIDの項目に格納される。そして、本カードDB31から抽出されたデータは、ゲートシステム4で使用可能なものとして、有効フラグに「1」を設定して照合DB52に格納される。また、貸出用カードDB32から抽出されたデータは、ゲートシステム4で使用不可なものとして、有効フラグに「0」を設定して照合DB52に格納される。よって、万が一、ストックされている貸出用カード7rが盗難等にあい、悪意のある第三者により貸出前の貸出用カード7rが使用されても、その貸出用カード7rのカードIDは、ゲートシステム4では有効フラグが「0」、つまり、使用不可になっているので、ゲート6が開放されることがない。よって、オペレータは、貸出用カード7r自体のものとしての管理がしやすい。
次に、利用者Pが本カード7aを忘れたために受付を訪れた際に、利用開始受付時の処理として受付のオペレータが貸出用カード7rを利用者Pに貸し出す処理について説明する。図5は、第1実施形態に係るカード管理システム100でのカード貸出処理のフローチャートである。図6は、第1実施形態に係る管理装置1でのカード貸出時の画面例を示す図である。
図5のステップS(以下、「S」という。)10において、受付のオペレータの操作により、管理装置1の制御部10は、カード貸出照会画面81を表示部36に表示する。
図6(1)に示すカード貸出照会画面81は、例えば、図示しない貸出用カードメニューからオペレータがカード貸出を選択することで、表示できる。カード貸出照会画面81は、オペレータが社員ID及び氏名のうち少なくともいずれかを入力後、ボタン81bを選択することで、管理装置1が本カードDB31を検索して利用者Pを特定する。
S11において、本カード受付部11は、利用者Pの社員ID及び氏名の少なくともいずれかの入力を受け付ける。
S12において、本カード特定部12は、本カード受付部11で受け付けた入力内容に基づいて検索処理を行う。検索結果は、図6(2)に示す検索結果画面82に表示する。検索結果画面82は、検索条件によっては、検索条件に合致した複数のデータを出力する。オペレータが、該当のレコードを選択した上でボタン82bを選択することで、本カード特定部12は、利用者Pを特定する。
S13において、確認用データ出力部13は、図6(3)に示すようなカード貸出画面83を表示部36に出力する。カード貸出画面83は、図6(3)の例に示すように、本カード特定部12により特定された利用者Pのデータと、貸出用カード7rの貸出のためのデータ入力領域とを有する。カード貸出画面83は、利用者Pのデータとして、利用者Pの社員IDや氏名の他、利用者Pの顔写真データや部署名、連絡先等を表示する。受付のオペレータは、顔写真データによって貸出用カード7rを借りに来た利用者Pが本人であるか否かを確認できる。
S14において、オペレータによるカード貸出画面83での貸出理由の選択により、理由受付部14は、貸出用カード7rの貸出理由を受け付ける。
次に、オペレータは、受付にストックされた複数枚の貸出用カード7rから任意の1枚を取り出す。そして、オペレータは、取り出した貸出用カード7rのカードIDを、カード貸出画面83の貸出用カードIDに入力の上、ボタン83bを選択することで、S15において、貸出用カード取得部15は、入力されたカードIDが貸出用カードDB32に存在し、貸出前の状態であることを確認し、貸出用カード7rのカードIDを取得する。
オペレータは、有効期限に貸出用カード7rの貸出期限を入力の上、ボタン83cを選択することで、S16において、貸出処理部16は、貸出用カード7rの貸出処理を行う。
貸出処理として、まず、貸出処理部16は、本カードDB31を更新する。具体的には、貸出処理部16は、本カード特定部12で特定された本カードDB31の該当の社員IDに対応するステータスを「使用中」から「一時停止」等に変更し、貸出理由をステータスに追記する。ここで、貸出理由が「忘れ」である場合には、その貸出用カード7r自体は、一時的に使用不可にするため、ステータスを「一時停止」にする。貸出理由が「紛失」である場合には、利用者Pがその本カード7aを所有しておらず、再度本カード7aを使用する可能性が低い。また、貸出理由が「破損」の場合には、その本カード7aを使用することができない。よって、貸出理由が「紛失」及び「破損」の場合には、ステータスを「停止」にする。
次に、貸出処理部16は、貸出用カードDB32を更新する。具体的には、貸出処理部16は、貸出用カード取得部15により取得されたカードIDに対応する貸出用カードDB32のステータスを「一時停止」から「使用中」に変更する。また、貸出処理部16は、当該レコードの有効期限を、カード貸出画面83から入力された有効期限に更新する。
そして、関連付け部17は、本カードDB31の社員IDと、貸出用カードDB32のカードIDとを関連付けて関連付けDB33に記憶させる。
さらに、制御部10は、ゲートシステム4の照合DB52を更新するための更新データを生成する。更新データは、対象の社員IDのデータと、貸し出したカードIDのデータの2つある。1つは、本カードDB31の更新のあった社員IDのデータであり、照合DB52の有効フラグを、無効をあらわす「0」に更新するためのデータである。もう1つは、貸出用カードDB32の更新のあったカードIDのデータであり、照合DB52の有効フラグを、有効をあらわす「1」に更新し、権限を対象の社員IDの権限に更新し、有効期限を更新するためのデータである。
S17において、制御部10は、更新データをゲートシステム4に送信する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
S18において、ゲートシステム4の制御部40は、更新データを受信する。
S19において、更新部43は、受信した更新データを用いて、照合DB52を更新する。その後、制御部40は、本処理を終了する。
このように、カード管理システム100は、利用者Pが所有する本カード7aを特定し、受付のオペレータがストックされた中から選択した貸出用カード7rのカードIDを入力する、という操作だけで、その貸出用カード7rをゲートシステム4で使用可能にすると共に、所有する本カード7aをゲートシステム4で使用不可にできる。
次に、ICカード7の照会処理について説明する。オペレータは、この照会処理を使用して、貸し出した貸出用カード7rの使用状況や、利用者Pが所有する本カード7aの使用状況を知ることができる。また、オペレータは、それらのICカード7に対して更なる処理を行うことができる。図7は、第1実施形態に係る管理装置1でのカード照会処理のフローチャートである。図8は、第1実施形態に係る管理装置1でのカード照会時の画面例を示す図である。
S30において、例えば、図8(1)に示すカード照会検索画面85からオペレータがカードIDを入力することで、制御部10は、カードIDを受け付ける。ここで、カード照会検索画面85は、例えば、図示しないカードメニューからオペレータがカード照会を選択することで、表示できる。
S31において、制御部10は、受け付けたカードIDを有するレコードを、本カードDB31及び貸出用カードDB32を検索して特定する。なお、制御部10は、レコードが特定できなかった場合には、カード照会検索画面85にエラーメッセージを出力し、再度のカードIDの入力を促すようにしてもよい。
S32において、制御部10は、特定されたレコードが貸出用カードDB32に存在するか否かを判断する。貸出用カードDB32に存在する場合(S32:YES)には、制御部10は、処理をS33に移す。他方、貸出用カードDB32に存在しない場合(S32:NO)には、制御部10は、処理をS40に移す。
S33において、制御部10は、貸出用カード照会画面86の編集処理を行う。具体的には、制御部10は、貸出用カードDB32の当該カードIDのレコードから、有効期限及びステータスのデータを抽出して、貸出用カード照会画面86の表示画面データの所定の位置に配置する。
S34において、制御部10は、関連付けDB33に当該カードIDが存在するか否かを判断する。関連付けDB33に当該カードIDが存在する場合(S34:YES)には、制御部10は、処理をS35に移す。他方、関連付けDB33に当該カードIDが存在しない場合(S34:NO)には、制御部10は、処理をS36に移す。
S35において、制御部10は、当該カードIDに関連付けられた本カード7aの情報として、社員情報及びステータスのデータを、本カードDB31から抽出する。
S36において、制御部10は、S35で抽出したデータを貸出用カード照会画面86の所定の位置に編集する。そして、使用状態表示部20は、貸出用カード照会画面86を表示部36に出力する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
図8(2)は、貸出用カード照会画面86を示す。社員情報86a及び貸出用カード操作86dは、図7のS34でYESが選択された場合に表示される。また、カードステータス86cは、対応する本カード7aの情報がない場合には、本カード7aのカードステータスが空欄になる。
他方、S40において、制御部10は、本カード照会画面87の編集処理を行う。具体的には、制御部10は、本カードDB31の当該社員IDのレコードから、社員情報を抽出して、本カード照会画面87の所定の位置に編集する。
S41において、制御部10は、関連付けDB33に当該カードIDが存在するか否かを判断する。関連付けDB33に当該カードIDが存在する場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS42に移す。他方、関連付けDB33に当該カードIDが存在しない場合(S41:NO)には、制御部10は、処理をS43に移す。
S42において、制御部10は、当該カードIDに関連付けられた貸出用カード7rの情報として、ステータスのデータを、貸出用カードDB32から抽出する。
S43において、制御部10は、S42で抽出したデータを本カード照会画面87の所定の位置に編集する。そして、制御部10は、本カード照会画面87を表示部36に出力する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
図8(3)は、本カード照会画面87を示す。カードステータス87cは、対応する貸出用カード7rの情報がない場合には、貸出用カード7rのカードステータスが空欄になる。
このように、管理装置1は、受け付けたカードIDが、本カード7aのものであっても、貸出用カード7rのものであっても、本カード7aと貸出用カード7rとが関連付けられている場合には、両方のカードステータスを表示する。よって、オペレータは、カードの貸出状況を1つの照会画面から把握できる。
このカード照会処理により出力する貸出用カード照会画面86は、例えば、貸し出した貸出用カード7rを忘れたり、紛失したりした場合に用いることができる。その場合、オペレータは、貸出用カード照会画面86の貸出用カード操作86dに理由を選択してボタン86bを選択する。そうすることで、制御部10は、貸出用カードDB32のステータスを「一時停止」に変更し、関連付けDB33の当該レコードを削除して関連付けを解除する。貸出用カードDB32が変更されたので、制御部10は、更新データを生成して、ゲートシステム4に更新データを送信する。このようにすることで、カード管理システム100は、貸し出した貸出用カード7rをゲートシステム4で使用不可にでき、セキュリティ性が向上する。また、関連付けDB33の関連付けが削除されたので、カード管理システム100は、利用者Pに再度別の貸出用カード7rを貸出すことができる。
次に、利用者Pが、貸出処理がされた貸出用カード7rを用いてゲートシステム4を通過する際の処理について説明する。図9は、第1実施形態に係るゲートシステム4でのゲート処理のフローチャートである。
S50において、ゲートシステム4の制御部40は、貸出用カード7rのカードID領域76の読取が可能な状態にリーダ6aを制御し、カードIDを要求している。
ステップS50aにおいて、利用者Pが、携行する貸出用カード7rをゲートシステム4のリーダ部60に近づけてかざす(タッチする)ことで、貸出用カード7rのCPU70は、カードID領域76に記憶されているカードIDを送出し、S51において、ゲートシステム4の制御部40は、リーダ部60を制御して、貸出用カード7rのカードID領域76のカードIDを読み取る。
S52において、制御部40は、そのリーダ部60を有するゲート6のゲートIDを特定する。
S53において、制御部40(照合部41)は、読み取ったカードID領域76に記憶されているカードIDと、照合DB52とを照合する。具体的には、カードID領域76に記憶されているカードIDと同一のカードIDが照合DB52に存在するか否かを照合する。
S54において、S53での照合の結果、ゲートシステム4が読み取ったカードIDと同一のカードIDが照合DB52に存在した場合(S54:YES)には、制御部40は、処理をS55に移す。他方、ゲートシステム4が読み取ったカードIDと同一のカードIDが照合DB52に存在しない場合(S54:NO)には、制御部40は、当該ゲート6を開くことなく本処理を終了する。
S55において、照合部41は、ゲート6の開放を許可する条件を満たすか否かを判断する。具体的には、照合部41は、カードIDが一致する照合DB52の有効フラグが有効を示す「1」であること、有効期限が本日日付か、本日日付より後の日付であること、権限が、ゲートDB54の該当のゲートIDの権限以上であること、を確認して、許可する条件を満たすか否かを判断する。許可する条件を満たす場合(S55:YES)には、制御部40は、処理をS56に移す。他方、許可する条件を満たさない場合(S55:NO)には、制御部40は、ゲート6の扉を開くことなく本処理を終了する。
S56において、動作許可部42は、該当のゲート6の扉を開放する。
S57において、制御部40は、通過を検出したか、又は所定時間が経過したか否かを判断する。なお、ゲートシステム4は、ゲート6に図示しない光学センサ等の検出部を有し、利用者Pが通過したか否かを検出することができる。通過を検出したか、又は所定の時間が経過した場合(S57:YES)には、制御部40は、処理をS58に移す。他方、通過を検出しておらず、かつ、所定の時間が経過していない場合(S57:NO)には、制御部40は、S57にとどまる。
S58において、制御部40は、該当のゲート6の扉を閉じる。その後、ゲートシステム4の制御部40は、本処理を終了する。
このようにして、利用者Pは、貸出処理がされた貸出用カード7rを携行して、各場所のゲート6に対して貸出用カード7rをかざすことで、セキュリティのレベルを満たすゲート6を通過できる。また、ゲートシステム4の照合DB52には、貸出用カード7rのカードID領域76に記憶されたのと同じカードIDを予め有しており、そのカードIDを有効にして、権限が利用者Pの本カードDB31に記憶されているものと同じであるので、貸出用カード7rを使用した場合であっても、利用者Pは、本カード7aを用いたのと同じ感覚で、貸出用カード7rを使用できる。
なお、貸出用カード7rが利用者Pに貸し出されたままの状態では、照合DB52のカードIDが本カード7aのものは、有効フラグが「0」のままである。よって、利用者Pや不正に本カード7aを入手した第三者が本カード7aをゲートシステム4に使用した場合には、S55において許可する条件を満たさず、ゲート6を開放することがない。
次に、利用者Pが受付に貸出用カード7rを返却することで行われる利用終了受付時の処理について説明する。図10は、第1実施形態に係るカード管理システム100でのカード返却処理のフローチャートである。図11は、第1実施形態に係る管理装置1でのカード返却時の画面例を示す図である。
S60において、受付のオペレータの操作により、管理装置1の制御部10は、図11に示すようなカード返却画面88を表示部36に表示する。カード返却画面88は、例えば、図示しない貸出用カードメニューからオペレータがカード返却を選択することで、表示できる。
S61において、受付のオペレータが返却された貸出用カード7rのカードIDをカード返却画面88から入力して、ボタン88bを選択することで、返却受付部21は、返却された貸出用カード7rのカードIDを受け付ける。
S62において、返却処理部22は、貸出用カード7rの返却処理を行う。
返却処理として、まず、返却処理部22は、貸出用カードDB32を更新する。具体的には、返却処理部22は、返却受付部21により取得されたカードIDに対応する貸出用カードDB32のステータスを「使用中」から「一時停止」に変更する。また、返却処理部22は、当該レコードの有効期限を、空欄にする。
次に、返却処理部22は、本カードDB31を更新する。具体的には、返却処理部22は、関連付けDB33を参照し、返却受付部21により取得されたカードIDのレコードが存在した場合に、対応する社員IDを有する本カードDB31のレコードのステータスを「一時停止(忘れ)」から「使用中」に変更する。但し、本カードDB31のレコードのステータスが紛失の場合の「停止(紛失)」である場合には、ステータスの変更を行わない。
そして、関連削除部23は、関連付けDB33を更新する。具体的には、関連削除部23は、関連付けDB33に記憶された該当のカードIDのレコードを削除する。
さらに、制御部10は、ゲートシステム4の照合DB52を更新するための更新データを生成する。更新データは、対象の社員IDのデータと、貸し出した貸出用カード7rのカードIDのデータの2つある。1つは、本カードDB31の更新のあった社員IDのデータであり、照合DB52の有効フラグを、有効をあらわす「1」に更新するためのデータである。なお、本カードDB31のステータスが「停止」のまま変更されなかった場合には、社員IDのデータは生成しない。もう1つは、貸出用カードDB32の更新のあったカードIDのデータであり、照合DB52の権限に「0」を設定し、有効フラグに「0」を設定し、有効期限に最小値を設定するためのデータである。
S63において、制御部10は、更新データをゲートシステム4に送信する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
S64において、ゲートシステム4の制御部40は、更新データを受信する。
S65において、更新部43は、受信した更新データを用いて、照合DB52を更新する。その後、制御部40は、本処理を終了する。
このように、第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)カード管理システム100は、利用者Pが所有する本カード7aを特定し、貸出する貸出用カード7rのカードIDを取得することで、その貸出用カード7rをゲートシステム4で使用可能にすると共に、所有する本カード7aをゲートシステム4で使用不可にする。よって、例えば、利用者Pが本カード7aを忘れた場合に、貸出処理をした貸出用カード7rを用いて、ゲートシステム4に対して所定の動作を行わせることができる。
また、貸出用カード7rをゲートシステム4で使用可能にすると共に、本カード7aを使用不可にするので、貸出用カード7rと本カード7aとの両方のICカード7が使用できる状態になることを防ぐことができ、セキュリティ性が向上する。
さらに、本カード7aを特定した上で、受付のオペレータがストックされた中から選択した貸出用カード7rのカードIDを入力する、という操作だけで、利用者Pが所有する本カード7aを自動的に使用不可にできる。よって、カード管理システム100は、1つのオペレーションで貸出用カード7rに対する処理と、本カード7aに対する処理とを行うことができ、オペレータの作業を容易にできる。
(2)管理装置1は、貸出処理部16により処理がされた本カード7aと、貸出用カード7rとを関連付けて関連付けDB33に記憶できる。よって、例えば、貸出用カード照会画面86に、貸出用カード7rを貸し出した利用者Pの本カード7aの情報を出力することができる。
(3)管理装置1は、貸出用カード7rの使用状態を表示するので、受付のオペレータは、貸出用カード7rの使用状態を把握できる。また、管理装置1は、貸出されている貸出用カード7rに対応する本カード7aの使用状態を対比表示する等、対応付けて表示するので、受付のオペレータは、本カード7aの使用状態もあわせて把握できる。
(4)カード管理システム100は、貸出処理部16による処理がされたことに応じて、貸出用カード7rに本カード7aの権限を付与するので、貸出用カード7rを用いた場合に、本カード7aをゲートシステム4に用いたのと同じ所定の動作を、ゲートシステム4にさせることができる。よって、利用者Pは、本カード7aを忘れたりしても、貸出用カード7rを本カード7aのように用いることができ、利便性がよい。
(5)カード管理システム100は、貸出用カード7rが返却された場合には、貸出用カード7rをゲートシステム4で使用できなくすると共に、貸出用カード7rに対応する本カード7aをゲートシステム4で使用できるものにできる。よって、カード管理システム100は、貸出用カード7rの返却時にも、1つのオペレーションで貸出用カード7rに対する処理と、本カード7aに対する処理とを行うことができ、オペレータの作業が容易である。
(6)管理装置1は、貸出用カード7rが返却された場合には、貸出用カード7rと本カード7aとの関連付けを関連付けDB33から削除する。よって、例えば、貸出用カード照会画面86には、貸出中には出力された本カード7aの情報を出力しないようにできる。また、管理装置1は、関連付けが削除されるので、その貸出用カード7rをさらに別の利用者に貸出すことが可能になる。
(7)管理装置1は、貸出理由に適するように本カード7aの処理を変更することができる。例えば、貸出理由が本カード7aの破損等の場合には、その本カード7aは使用中止のものであるので、貸出用カード7rが返却された際に使用不可のままにできる。
(8)カード管理システム100は、返却処理部22による処理がされたことに応じて、貸出用カード7rに付与された本カード7aと同じ権限を、貸出用カード7rから削除する。よって、貸出用カード7rの返却後に誤ってゲートシステム4に貸出用カード7rを用いた場合であっても、不正な処理がされないようにできる。
(9)管理装置1は、利用者Pの顔写真データを記憶し、本カード特定部12により特定された利用者Pの顔写真データを出力する。よって、受付のオペレータが、貸出用カード7rを貸出す利用者Pの本人確認を、顔写真データにより確認できる。よって、本人確認ができた後に貸出用カード7rの貸出をすることができ、セキュリティが向上する。
(10)カード管理システム100は、照合DB52に有効期限を有しているので、例えば、利用者Pから貸出用カード7rが返却されなかった場合に、貸出用カード7rをゲートシステム4に使用してもゲート6を開放することがなく、セキュリティを保つことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、利用者が本カードを破損等したことで本カードを再発行する場合について説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図12は、第2実施形態に係るカード管理システム200の機能構成を示す図である。図13は、第2実施形態に係る各装置に記憶されたデータベースの例を示す図である。
カード管理システム200は、管理装置201と、ゲートシステム204と、ICカード207とを備える。
管理装置201は、表示部36と、操作部38と、I/F部39の他に、制御部210と、記憶部230とを備える。
制御部210は、本カード受付部11と、本カード特定部12と、確認用データ出力部13と、理由受付部14と、貸出用カード取得部15と、貸出処理部16と、権限付与部18と、使用状態表示部20と、返却受付部21と、返却処理部22と、関連削除部23と、権限削除部24との他に、関連付け部217と、本カード発行依頼部219とを備える。
関連付け部217は、貸出処理部16により処理がされた貸出用カード207rのカードIDと、本カード207aのカードID及び発行回数とを関連付ける制御部である。また、関連付け部217は、本カード207aを再発行する場合に、新たに発行された本カード207aのカードID及び発行回数と、貸出用カード207rのカードIDとを関連付ける。
本カード発行依頼部219は、本カード207aを紛失したり、破損したりしたことにより、新たな本カード207aの発行を依頼する制御部である。なお、図示しないが、管理装置201が管理装置201でのデータを、実際にカードを発行するシステムに送信することで、カードを発行するシステムでは、本カード発行依頼部219による発行依頼により、新たな本カード207aを発行するようにすることができる。
記憶部230は、本カードDB31と、貸出用カードDB32との他に、関連付けDB233を備える。
関連付けDB233は、図13(a)に示すように、第1実施形態(図3(c)参照)のものと比較して発行回数の項目が追加されている。関連付けDB233は、関連付け部217で関連付けがされた本カード207aのカードIDである社員ID及び発行回数と、貸出用カード207rのカードIDとを記憶するデータベースである。関連付けDB233は、発行回数を含んで本カード207aと貸出用カード207rとを関連付ける。
ゲートシステム204は、I/F部59と、リーダ部60との他に、制御部240と、記憶部250とを備える。
制御部240は、動作許可部42と、更新部43との他に、照合部241を備える。
照合部241は、ICカード207が有するカードID領域276のカードID及び発行回数と、照合DB252とを照合する制御部である。
記憶部250は、ゲートDB54の他に、照合DB252を備える。
照合DB252は、図13(b)に示すように、第1実施形態(図4(a)参照)のものと比較して発行回数の項目が追加されている。発行回数は、受け付けたICカード207が本カード207aである場合には、入力されている。また、発行回数は、受け付けたICカード207が貸出用カード207rである場合には、空欄である。
ICカード207は、本カード207aと、貸出用カード207rとの2種類がある。ICカード207は、記憶部275にカードID領域276を備える。
カードID領域276は、本カード207aの場合には、カードIDと発行回数とを記憶する。また、カードID領域276は、貸出用カード207rの場合には、カードIDを記憶する。
次に、本カード207aの再発行処理について説明する。図14は、第2実施形態に係るカード管理システム200での本カード再発行処理のフローチャートである。図15は、第2実施形態に係るカード照会時の画面例を示す図である。
図14のS210において、管理装置201の制御部210は、図15(1)に示すような本カード照会画面287を表示する。この本カード照会画面287を表示するまでの処理は、第1実施形態の図7による。
ここで、本カード照会画面287について説明する。本カード照会画面287は、本カード207aを所有する利用者Pに関するデータと、本カード207aのデータとを表示する。また、本カード照会画面287は、本カード207aに貸出用カード207rが関連付けられている場合には、カードステータス287cに貸出用カード207rの使用状態を表示する。
また、本カード照会画面287は、退職猶予期間が設定できるようになっている。この退職猶予期間は、利用者Pが退職により社員でなくなった場合であっても、残務整理等でゲートシステム4を使用する場合を考慮し、ゲートシステム4を使用可能にするためのものである。オペレータがこの退職猶予期間に日数を入力の上、ボタン287uを選択することで、カード管理システム200では、利用者Pが退職後であっても、退職猶予期間が満了するまでは、本カード207aをゲートシステム4で使用できるようにする。
具体的には、本カードDB31に有効期限の項目を設ける(図示せず)。そして、本カードDB31の有効期限には、退職する利用者Pの社員IDのものには、図示しない人事システム等により退職日が設定される。しかし、退職猶予期間を設定して更新することにより、管理装置201の制御部210は、本カードDB31の有効期限を延長して設定する。そして、制御部210は、本カードDB31が更新されることで、ゲートシステム204の照合DB252を更新するための更新データを生成する。なお、制御部210は、夜間バッチ作業等により、退職猶予期間がすぎた本カード207aに対応する本カードDB31のステータスを自動的に「停止」にする。そして、制御部210は、照合DB252の対象のカードIDの有効フラグを「0」にする更新データを生成する。
図14に戻り、S211において、本カード発行依頼部219は、カード発行を受け付ける。これは、図15(1)の本カード照会画面287において、ボタン287bがオペレータにより選択され、図15(2)の発行理由入力画面289において発行理由289aが選択された上で、ボタン289bがオペレータにより選択されたことで、受け付けることができる。
図15(2)の発行理由入力画面289は、新たな本カード207aの発行理由を入力するためのものである。発行理由289aは、利用者Pが本カード207aをなくしたことによる「紛失」、本カード207aが壊れた「破損」の他に、「更新」がある。この「更新」は、例えば、5年ごと等、定期的に、本カード207aを発行する場合に使用する。例えば、本カード207aが顔写真付きである場合や、運用上の理由等、カード管理システム200では、本カード207aを定期的に更新することができる。発行理由289aにて「更新」を選択した場合には、更新猶予期間289cを設定できる。この更新猶予期間289cの設定は、利用者Pが所有する本カード207aを使える期限を設定するためのものである。
これは、新たに発行する本カード207aが利用者Pの手元に届くまで、利用者Pが所有する本カード207aを使用できるようにするためである。すなわち、カード管理システム200上では、新たに発行する本カード207aが利用者Pの手元に届くまでの間でも、当該処理をすることにより、利用者Pが所有する本カード207aがゲートシステム4において使用可能なものとなる。なお、更新猶予期間289cの設定がない場合には、利用者Pが所有する本カード207aが即時に使用できなくなる。
図14に戻り、S212において、制御部210は、本カード発行処理を行う。
ここで、本カード発行処理について、場合分けして説明する。
(A)利用者Pが所有する本カード207aに貸出用カード207rが関連付けられており(つまり、利用者Pが貸出用カード207rを使用中である。)、貸出理由が「忘れ」である場合
(a)発行理由が「紛失」又は「破損」の場合
(1)新たに発行する本カード207aの本カードDB31更新処理
制御部210は、発行回数が1増え、他の項目が利用者Pの所有する本カード207aと同様のレコードを、本カードDB31に新たに作成し、そのステータスを「一時停止」にする。
(2)利用者Pが所有する本カード207aの本カードDB31更新処理
制御部210は、本カードDB31に記憶された利用者Pが所有する本カード207aのレコードのステータスを「停止」にし、発行理由をステータスに追記する。そして、そのレコードの有効期限に本日日付を設定する。この更新処理により、以降は、オペレータは、新たに発行する本カード207aに対して操作を行うことになる。
(3)更新データ生成処理
制御部210は、更新データを生成する。更新データは、新たに発行する本カード207aに対応するデータと、利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータとの2つある。
新たに発行する本カード207aに対応するデータは、照合DB52に新たに発行する本カード207aを使用可能にするためのレコードを追加するためのデータであるが、有効フラグは「0」である。これは、貸出中の貸出用カード207rのみをゲートシステム4で使用可能にするためである。
利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータは、照合DB52の有効期限を本日日付に更新し、有効フラグを「0」にするためのデータである。
(4)関連付けDB233の更新処理
関連付け部217は、関連付けDB233を更新する。具体的には、関連付け部217は、関連付けDB233の対象の社員IDの発行回数を、本カードDB31に新たに作成したレコードの発行回数に更新する。
(b)発行理由が「更新」の場合
(1)新たに発行する本カード207aの本カードDB31更新処理
制御部210は、発行回数が1増え、他の項目が利用者Pの所有する本カード207aと同様のレコードを、本カードDB31に新たに作成し、そのステータスを「使用中」にする。
(2)利用者Pが所有する本カード207aの本カードDB31更新処理
制御部210は、本カードDB31に記憶された利用者Pが所有する本カード207aのレコードの有効期限に、更新猶予期間を考慮した日付を設定する。なお、当該レコードのステータスは、「一時停止」のままである。制御部210は、有効期限が過ぎると夜間バッチ作業等で、そのステータスを「停止」にすることで、ゲートシステム204では使用できなくする。
(3)更新データ生成処理
制御部210は、更新データを生成する。更新データは、新たに発行する本カード207aに対応するデータと、利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータとの2つある。
新たに発行する本カード207aに対応するデータは、照合DB52に新たに発行する本カード207aを使用可能にするためのレコードを追加するためのデータであり、有効フラグは「1」である。
利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータは、照合DB52の有効期限を更新し、有効フラグを「1」にするためのデータである。
なお、関連付けDB233の更新処理は行わない。つまり、貸出中の貸出用カード207rは、利用者Pが所有する本カード207aに関連付けられたままである。そして、貸出中の貸出用カード207rが貸出中のときに有効期限が過ぎると、新たに発行した本カード207aに貸出用カード207rを関連付け、同時に新たに発行した本カード207aのステータスを「一時停止」にする。
(B)利用者Pが所有する本カード207aに貸出用カード207rが関連付けられており(つまり、利用者Pが貸出用カード207rを使用中である。)、貸出理由が「紛失」又は「破損」である場合
上述した(A)の(a)と同様の処理を行う。
(C)利用者Pが所有する本カード207aに貸出用カード207rが関連付けられていない場合(つまり、利用者Pが所有する本カード207aを使用中の場合)
(1)新たに発行する本カード207aの本カードDB31更新処理
制御部210は、発行回数が1増え、他の項目が利用者Pの所有する本カード207aと同様のレコードを、本カードDB31に新たに作成し、そのステータスを「使用中」にする。
(2)利用者Pが所有する本カード207aの本カードDB31更新処理
(2−a)発行理由が「紛失」又は「破損」の場合
制御部210は、本カードDB31に記憶された利用者Pが所有する本カード207aのレコードのステータスを「停止」にし、発行理由をステータスに追記する。そして、そのレコードの有効期限に本日日付を設定する。
(2−b)発行理由が「更新」の場合
制御部210は、本カードDB31に記憶された利用者Pが所有する本カード207aのレコードの有効期限に、更新猶予期間を考慮した日付を設定する。なお、当該レコードのステータスは、「使用中」のままである。制御部210は、有効期限が過ぎると夜間バッチ作業等で、そのステータスを「停止」にすることで、ゲートシステム204では使用できなくする。
(3)更新データ生成処理
制御部210は、更新データを生成する。更新データは、新たに発行する本カード207aに対応するデータと、利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータとの2つある。
新たに発行する本カード207aに対応するデータは、照合DB52に新たに発行する本カード207aを使用可能にするためのレコードを追加するためのデータであり、有効フラグは「1」である。
利用者Pが所有する本カード207aに対応するデータは、照合DB52の有効期限を更新し、発行理由が「紛失」又は「破損」の場合には有効フラグを「0」にするためのデータである。
S213において、制御部210は、更新データをゲートシステム204に送信する。その後、制御部210は、本処理を終了する。
S214において、ゲートシステム204の制御部240は、更新データを受信する。
S215において、制御部240(更新部43)は、受信した更新データを用いて、照合DB252を更新する。その後、制御部240は、本処理を終了する。
次に、ICカード207を用いてゲートシステム4を通過する際の処理について説明する。この処理は、第1実施形態の図9とほぼ同様であるが、図9のS53の照合処理が異なる。照合処理において、照合部241は、読み取ったカードID領域76に記憶されているデータと、照合DB252とを照合する。具体的には、カードID領域276に記憶されているカードID及び発行回数と同一のカードID及び発行回数が照合DB252に存在するか否かを照合する。なお、貸出用カード207rの場合には、カードID領域276にはカードIDのみを有し、発行回数を有していない。よって、照合部241は、カードID領域276に記憶されたカードIDと、照合DB252のカードIDとを照合する。
このように、第2実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)管理装置201によって、本カード207aを新たに発行した場合であって、利用者Pが所有する本カード207aと貸出用カード207rとが関連付けられている場合には、利用者Pが所有する本カード207aとの関連付けを削除し、新たに発行する本カード207aと貸出中の貸出用カード207rとを関連付けることができる。よって、貸出用カード207rを貸出中であっても、新たに発行する本カード207aへのカード切り替えをスムーズに行うことができる。
(2)管理装置201は、本カード207aを新たに発行した場合であって、利用者Pが所有する本カード207aと貸出用カード207rとが関連付けられている場合には、ゲートシステム204に対して使用不可の状態の本カード207aの発行を依頼する。よって、利用者Pからすれば、1つのカードのみが使用可能な状態にでき、セキュリティ性が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)第1実施形態では、貸出中の貸出用カードを忘れたり、紛失したりした場合に、貸出用カード照会画面から貸出用カード操作にて理由を入力することで、その貸出用カードをゲートシステムで使用不可にし、本カードとの関連付けを解除するものとして説明した。しかし、カード貸出画面にて新たな貸出用カードのカードIDを入力の上、貸出オペレーションをすることで、以前に貸出し、現在の貸出中の貸出用カードをゲートシステムで使用不可にし、本カードとの関連付けを解除して、新たに貸し出した貸出用カードと本カードとを関連付けるようにしてもよい。そのようにすることで、貸出中の貸出用カードをさらに忘れた場合等に、貸出用カードをさらに貸出すことができる。そして、前に貸し出した貸出用カードを装置に対して使用不可にするので、2枚の貸出用カードの両方が使用できる状態になることを防ぐことができ、セキュリティ性が向上する。
(2)各実施形態では、カード貸出時やカード返却時において、貸出用カードのカードIDを受付のオペレータが手入力するものとして説明した。しかし、管理装置にリーダ部を設け、制御部がリーダ部を介して貸出用カードのカードIDを読み取るようにしてもよい。そのようにすることで、オペレータの作業がさらに容易になると共に、誤入力を防止できる。
(3)各実施形態では、ICカードを用いてセキュリティを保つための装置として、ゲートを例に説明したが、これに限定されない。例えば、複合機、PC(パーソナルコンピュータ)においても用いることができる。
(4)各実施形態では、リーダやリーダライタは、ICカードと非接触の通信ができるものとして説明したが、接触式のものであってもよい。
(5)各実施形態では、本カードとして社員証を例に説明した。しかし、利用者本人が特定できるものであれば、社員証に限定するものではない。また、本カードに顔写真が付されていてもよい。
(6)各実施形態では、管理装置を、受付サーバと受付端末とを備える構成として説明した。しかし、管理装置を受付サーバと受付端末との機能を有する1台のコンピュータによって構成してもよいし、複数台の受付サーバと、複数台の受付端末により構成されてもよい。
(7)各実施形態では、ゲートシステムを、ゲート管理サーバとゲートとを備える構成として説明した。しかし、例えば、ゲートシステムをゲート管理サーバの機能を有するゲートにより構成してもよく、そのゲートが複数台あってもよい。また、例えば、ゲート管理サーバとゲートとの間であって、ゲートの近傍にゲート制御装置を配置して、ゲート管理サーバのデータをゲート制御装置が有して、ゲート制御装置とゲートとが通信することでゲートシステムの機能を発揮してもよい。
(8)各実施形態では、管理装置とゲートシステムとの間においてリアルタイムでデータの更新ができるものとして説明した。しかし、ゲートシステムがリアルタイムにデータを受け付けて、所定の時間間隔(例えば、10分間隔)で管理装置から受け付けたデータを更新するものであってもよい。また、ゲートシステムが定期的にデータを受け付けて、所定の時間間隔(例えば、10分間隔)で管理装置から受け付けたデータを更新するものであってもよい。すなわち、既存システムの仕様にあわせて導入ができる。
1,201 管理装置
4,204 ゲートシステム
6 ゲート
6a リーダ
7,207 ICカード
7a,207a 本カード
7b,207b 貸出用カード
10,40,210,240 制御部
11 本カード受付部
12 本カード特定部
13 確認用データ出力部
14 理由受付部
15 貸出用カード取得部
16 貸出処理部
17,217 関連付け部
18 権限付与部
20 使用状態表示部
21 返却受付部
22 返却処理部
23 関連削除部
24 権限削除部
30,50,75,230,250,275 記憶部
31 本カードDB
32 貸出用カードDB
33,233 関連付けDB
36 表示部
41,241 照合部
42 動作許可部
43 更新部
52,252 照合DB
54 ゲートDB
60 リーダ部
70 CPU
76,276 カードID領域
100,200 カード管理システム
219 本カード発行依頼部
P 利用者
Sa セキュリティエリア

Claims (7)

  1. ICカードを用いて装置に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行う管理装置であって、
    前記ICカードは、利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部と、
    前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部と、
    前記貸出処理部による処理がされたことに応じて、前記本カード識別情報を有する前記本カードを使用することで前記装置にさせる動作を規定した前記本カードの権限を、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードに付与する権限付与部と、
    前記貸出用カードの利用終了受付時において、前記貸出用カードのカード識別情報を受け付ける返却受付部と、
    前記返却受付部により前記カード識別情報を受け付けたことに応じて、前記カード識別情報に対応する前記貸出用カードを前記装置に対して使用不可にすると共に、前記貸出用カードに関連付けられた前記本カードを前記装置に対して使用可能にする処理を行う返却処理部と、
    前記返却処理部による処理がされたことに応じて、前記貸出用カードと、前記貸出用カードに対応付けられた前記本カードとの関連付けを削除する関連削除部と、
    を備えること、
    を特徴とする管理装置。
  2. ICカードを用いて装置に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行う管理装置であって、
    前記ICカードは、利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部と、
    前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部と、
    前記貸出処理部による処理がされたことに応じて、前記本カード識別情報を有する前記本カードを使用することで前記装置にさせる動作を規定した前記本カードの権限を、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードに付与する権限付与部と、
    前記貸出用カードの利用終了受付時において、前記貸出用カードのカード識別情報を受け付ける返却受付部と、
    前記返却受付部により前記カード識別情報を受け付けたことに応じて、前記カード識別情報に対応する前記貸出用カードを前記装置に対して使用不可にすると共に、前記貸出用カードに関連付けられた前記本カードを前記装置に対して使用可能にする処理を行う返却処理部と、
    を備え
    貸出理由として、前記本カードの一時的な使用停止のものと、使用中止のものとを有し、
    複数の前記貸出理由のうち一の貸出理由の選択を受け付ける理由受付部を備え、
    前記返却処理部は、前記理由受付部により受け付けた前記一の貸出理由が使用停止のものである場合には、前記本カードを前記装置に対して使用可能にし、使用中止のものである場合には、前記本カードを前記装置に対して使用不可のままにすること、
    を特徴とする管理装置。
  3. ICカードを用いて装置に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行う管理装置であって、
    前記ICカードは、利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードを識別する本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部と、
    前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部と、
    前記貸出処理部による処理がされたことに応じて、前記本カード識別情報を有する前記本カードを使用することで前記装置にさせる動作を規定した前記本カードの権限を、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードに付与する権限付与部と、
    を備え、
    前記本カード識別情報は、利用者を識別すると共に本カードの発行回数を有し、
    前記本カードの発行を依頼する本カード発行依頼部と、
    前記装置に対して使用可能な前記一のカード識別情報を有する貸出用カードを貸出している前記利用者に対して、前記本カード発行依頼部により依頼があった前記利用者の新たな本カードを発行した場合に、前記貸出用カードの一のカード識別情報に対して関連付けられた前記本カードの本カード識別情報との関連付けを削除し、前記貸出用カードの一のカード識別情報と新たに発行された本カードの本カード識別情報とを関連付ける関連付け部と、
    を備えること、
    を特徴とする管理装置。
  4. 請求項3に記載の管理装置であって、
    前記本カード発行依頼部は、依頼があった利用者の前記本カードに対して貸出用カードが関連付けられている場合に、前記装置に対して利用不可の状態の新たな本カードの発行を依頼すること、
    を特徴とする管理装置。
  5. ICカードを用いて装置に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行う管理装置であって、
    前記ICカードは、利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードの利用者を識別する情報及び前記本カードの発行回数を含む本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部と、
    前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部と、
    前記利用者を識別する情報及び増加させた発行回数を含む前記本カード識別情報を有する前記本カードの発行を依頼する本カード発行依頼部と、
    前記装置に対して使用可能な前記一のカード識別情報を有する貸出用カードを貸出している前記利用者に対して、前記本カード発行依頼部により依頼があった前記利用者の新たな本カードを発行した場合に、前記貸出用カードの一のカード識別情報に対して関連付けられた前記本カードの本カード識別情報との関連付けを削除し、前記貸出用カードの一のカード識別情報と新たに発行された本カードの本カード識別情報とを関連付ける関連付け部と、
    を備えること、
    を特徴とする管理装置。
  6. ICカードを用いて装置に対して所定の動作を行わせるためのICカードの管理を行うコンピュータである管理装置で実行するプログラムであって、
    前記ICカードは、利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含み、前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記管理装置は、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードの利用者を識別する情報及び前記本カードの発行回数を含む本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    を備え、
    前記管理装置を、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付手段と、
    前記本カード受付手段により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定手段と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得手段と、
    前記貸出用カード取得手段により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定手段により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理手段と、
    前記利用者を識別する情報及び増加させた発行回数を含む前記本カード識別情報を有する前記本カードの発行を依頼する本カード発行依頼手段と、
    前記装置に対して使用可能な前記一のカード識別情報を有する貸出用カードを貸出している前記利用者に対して、前記本カード発行依頼手段により依頼があった前記利用者の新たな本カードを発行した場合に、前記貸出用カードの一のカード識別情報に対して関連付けられた前記本カードの本カード識別情報との関連付けを削除し、前記貸出用カードの一のカード識別情報と新たに発行された本カードの本カード識別情報とを関連付ける関連付け手段と、
    して機能させること、
    を特徴とするプログラム。
  7. ICカードにより所定の動作を行う装置と、
    利用者が所有するICカードである本カードと、前記利用者に貸出可能なICカードである貸出用カードとを含む前記ICカードと、
    前記ICカードの管理を行う管理装置と、
    を備えるカード管理システムであって、
    前記貸出用カードの利用開始受付時において、前記貸出用カードは、前記装置に対して使用不可の状態であり、前記本カードは、前記装置に対して使用可能の状態であり、
    前記管理装置は、
    前記本カードに関する本カード情報と、前記本カードの利用者を識別する情報及び前記本カードの発行回数を含む本カード識別情報とを記憶する本カード記憶部と、
    前記貸出用カードを識別するカード識別情報を記憶する貸出用カード記憶部と、
    前記本カード情報の入力を受け付ける本カード受付部と、
    前記本カード受付部により受け付けた前記本カード情報に基づいて前記本カード記憶部を検索して前記本カードの利用者を特定する本カード特定部と、
    前記利用者に貸出する貸出用カードに対応する一の前記カード識別情報を、前記貸出用カード記憶部から取得する貸出用カード取得部と、
    前記貸出用カード取得部により前記一のカード識別情報が取得されたことに応じて、前記一のカード識別情報を有する前記貸出用カードを前記装置に対して使用可能にすると共に、前記本カード特定部により特定された前記本カード識別情報を有する前記本カードを前記装置に対して使用不可にする処理を行う貸出処理部と、
    前記利用者を識別する情報及び増加させた発行回数を含む前記本カード識別情報を有する前記本カードの発行を依頼する本カード発行依頼部と、
    前記装置に対して使用可能な前記一のカード識別情報を有する貸出用カードを貸出している前記利用者に対して、前記本カード発行依頼部により依頼があった前記利用者の新たな本カードを発行した場合に、前記貸出用カードの一のカード識別情報に対して関連付けられた前記本カードの本カード識別情報との関連付けを削除し、前記貸出用カードの一のカード識別情報と新たに発行された本カードの本カード識別情報とを関連付ける関連付け部と、
    を備えること、
    を特徴とするカード管理システム。
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