JP5574780B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置の製造工程は、主に、FAB(fabrication)工程、検査・調整工程及びアセンブリー工程に大別される。FAB工程は、主にシリコン材質の半導体ウエハに対して成膜処理、フォトリソグラフィー処理、エッチング処理、ドーピング処理等を施して、半導体ウエハの表面に集積回路を形成する工程である。FAB工程において集積回路に生じる電気的な不具合は、FAB工程で発見することが難しい。そのため、その後の検査・調整工程において、電気的な不具合の有無を検査し、電気的な不具合がある場合には、集積回路のヒューズ配線をレーザによって切断することにより、集積回路を電気的に調整して、集積回路の不具合を修復する。
FABの最終工程では、絶縁層を積層して、集積回路を絶縁層によって保護する。その後の検査・調整工程でヒューズ配線に対してレーザ照射できるようにするために、絶縁層にヒューズ開口を形成し、そのヒューズ開口を通じてヒューズ配線を露出させる。
アセンブリー工程は、半導体ウエハをチップに個片化し、チップをパッケージする工程である。アセンブリー工程として、いわゆるWLP(Wafer Level Package)法がある。WLP法は、個片化する前の半導体ウエハに樹脂封止と配線形成を行った後に、チップサイズに切り出す方法である(例えば、特許文献1参照)。具体的には、以下のような工程を経て、半導体チップをパッケージする。即ち、まず、半導体ウエハの最表層のパッシベーション膜(6)の上に樹脂材料を塗布することによって、パッシベーション膜(6)の上に絶縁膜(7)を形成する。その後、シード層(9)を絶縁膜(7)の上に成長させる。その後、そのシード層(9)をレジスト(16)によってマスキングした状態で、そのシード層(9)の上に配線(10)を電解メッキ法により形成する。そのレジスト(16)の除去後、ドライフィルム(19)を貼り付けて、そのドライフィルム(19)に開口(12)を形成する。次に、ドライフィルム(19)の開口(12)内に柱状電極(11)を電解メッキ法によって成長させる。そのドライフィルム(19)の除去後、エポキシ樹脂を塗布して、エポキシ樹脂で配線(10)及び柱状電極(11)を覆い、そのエポキシ樹脂を硬化させる。エポキシ樹脂が硬化することで封止層(14)になる。その後、封止層(14)の表面を研削し、柱状電極(11)を露出させる。次に、その柱状電極(11)の表面にバンプ(15)を形成し、最後に半導体ウエハを個片化する。
特開2008−218731号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、ヒューズ開口がパッシベーション膜(6)に形成されている場合、絶縁膜(7)の表面が平坦にならず、絶縁膜(7)の表面はヒューズ開口の部分で凹んだ状態に形成される。そのため、シード層(9)を絶縁膜(7)の上に成膜する際や、配線(10)をシード層(9)の上に形成する際に、その凹んだ部分で段切れが発生してしまう。そうすると、配線(10)の抵抗上昇や断線が生じてしまう。接続パッドの開口サイズ(例えば50μm×50μm)は、ヒューズ開口の幅(例えば20〜30μm)より大きいので、接続パッド上のシード層(9)は段切れがおきにくい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ヒューズ開口に起因する凹部が形成されないようにすることである。
以上の課題を解決するために、本発明に係る半導体装置は、集積回路が設けられた集積回路層と、前記集積回路層に設けられたヒューズ配線と、前記集積回路層上に形成され、前記ヒューズ配線の上においてヒューズ開口が形成された絶縁層と、を有する半導体基板と、前記ヒューズ開口に埋め込まれた埋込樹脂と、前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に設けられた配線と、を備え、前記埋込樹脂が上から見て前記埋込樹脂と前記絶縁層を区切る外縁を有し、前記配線が前記外縁を横切るように設けられていることとした。
好ましくは、前記絶縁層が、前記集積回路層上に成膜され、酸化シリコン又は窒化シリコンからなるパッシベーション膜と、前記パッシベーション膜上に成膜され、樹脂からなる絶縁膜と、を有し、前記ヒューズ開口が、前記絶縁膜の表面から前記パッシベーション膜と前記集積回路層との界面まで貫通するように前記絶縁膜及び前記パッシベーション膜に形成されていることとした。
好ましくは、前記埋込樹脂の表面と前記絶縁層の表面とが面一であることとした。
好ましくは、前記半導体装置が、前記配線に設けられた外部接続用電極と、前記外部接続用電極の周囲における前記絶縁層上に設けられ、前記配線を覆う封止層と、を備え、シード層を前記配線と同形状に形状加工してなる配線下地が前記絶縁層及び前記埋込樹脂と前記配線との間に挟まれた状態で、前記配線が前記絶縁層及び前記埋込樹脂上に形成されていることとした。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、集積回路が設けられた集積回路層と、前記集積回路層に設けられたヒューズ配線と、を有する半導体ウエハの前記集積回路層上に設けられた絶縁層のうち前記ヒューズ配線上に形成されたヒューズ開口に埋込樹脂を埋め込むことによって、上から見て前記埋込樹脂と前記絶縁層を区切る前記埋込樹脂の外縁を形成し、配線の一部が前記ヒューズ開口に重なるとともに前記配線が前記埋込樹脂の外縁を横切るように、前記配線を前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に形成することとした。
好ましくは、前記半導体装置の製造方法において、前記絶縁層が、前記集積回路層上に成膜され、酸化シリコン又は窒化シリコンからなるパッシベーション膜と、前記パッシベーション膜上に成膜され、樹脂からなる絶縁膜と、を有し、前記ヒューズ開口が、前記絶縁膜の表面から前記パッシベーション膜と前記集積回路層との界面まで貫通するように前記絶縁膜及び前記パッシベーション膜に形成され、前記絶縁膜、前記パッシベーション膜及び前記ヒューズ開口が前記埋込樹脂の埋込前に予め形成されていることとした。
好ましくは、前記埋込樹脂の表面と、前記絶縁層の表面とを面一にすることとした。
好ましくは、前記半導体装置の製造方法において、前記埋込樹脂は、液体吐出ヘッドから前記ヒューズ開口に向けてペースト状樹脂を吐出し、前記ペースト状樹脂によって前記ヒューズ開口を埋めて前記ペースト状樹脂を硬化させることにより形成することとした。
好ましくは、前記半導体装置の製造方法において、前記液体吐出ヘッドから吐出する前記ペースト状樹脂の量を調整することによって、前記ヒューズ開口に埋められた前記ペースト状樹脂が硬化してなる前記埋込樹脂の表面と前記絶縁層の表面とを面一にすることとした。
好ましくは、紫外線硬化樹脂を前記ペースト状樹脂に用い、前記ペース状樹脂を紫外線により硬化させる。
好ましくは、前記半導体装置の製造方法において、前記配線を形成した後に、前記配線上に外部接続用電極を形成し、前記外部接続用電極の周囲における前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に封止層を形成し、前記封止層で前記配線を覆うこととした。
本発明によれば、埋込樹脂がヒューズ開口に埋め込まれているから、ヒューズ開口に起因する凹部が形成されない。
本発明の実施形態における半導体装置の斜視図。 同実施形態における半導体装置の要部の平面図。 図2に示されたIII−IIIに沿った面の断面図。 同実施形態における半導体装置の製造に用いるウエハの概略斜視図。 同実施形態における半導体装置の製造に用いるウエハの概略断面図。 同実施形態における半導体装置の製造に用いる液滴吐出装置をウエハとともに示した断面図。 同実施形態における半導体装置を製造する方法の一工程における断面図。 図7に続く工程における断面図。 図8に続く工程における断面図。 図9に続く工程における断面図。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、半導体装置1を示した斜視図である。図2は、この半導体装置1の要部を示した平面図である。図3は、図2に示されたIII−IIIに沿った面の矢視断面図である。図1〜図3に示すように、半導体装置1は半導体基板11及びパッケージ20を備え、そのパッケージ20は配線下地22、配線23、ランド24、柱状電極(外部接続用電極)25、封止層26及び半田バンプ27等を備える。なお、図2では、柱状電極25の把握を容易にするため、半田バンプ27の図示を省略する。
半導体基板11は半導体ウエハを個片化したものである。半導体基板11がシリコン等からなり、半導体基板11の表層には、集積回路層12、パッシベーション膜13及び絶縁膜17が積層されている。絶縁膜17の表面17bが半導体基板11の主面11aとなっており、絶縁膜17がパッケージ20の下地となっている。本実施形態においては、パッシベーション膜13と絶縁膜17の積層体が絶縁層31である。
集積回路層12には、集積回路が設けられている。集積回路層12の表面には、複数の接続パッド15が形成され、接続パッド15が集積回路(例えば、メモリ回路)の配線15aに接続されている。集積回路層12には、ヒューズ回路が設けられている。このヒューズ回路は、集積回路層12に設けられた集積回路の電気的な不具合を修正したり、その集積回路の電気的な特性を調整したりするためのものである。集積回路層12の表面に形成されたヒューズ配線16は、ヒューズ回路の一部である。
集積回路層12の上には、パッシベーション膜13が成膜されている。パッシベーション膜13は、酸化シリコン又は窒化シリコンからなる。パッシベーション膜13のうち接続パッド15に重なる位置には、開口13aが形成されている。接続パッド15の一部が開口13a内に位置している。
パッシベーション膜13の上には絶縁膜17が成膜されている。絶縁膜17は、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂その他の樹脂からなる。例えば、絶縁膜17には、ポリイミド(PI)、ポリベンゾオキサゾール(PBO)等の高機能プラスチック材料、エポキシ系、フェノール系、シリコン系等のプラスチック材料、又はこれらの複合材料等を用いることができる。絶縁膜17のうち接続パッド15に重なる位置には、開口17aが形成されている。接続パッド15の一部が開口17a内に位置している。
また、パッシベーション膜13及び絶縁膜17の積層体には、ヒューズ開口13bが形成されている。そのヒューズ開口13bが絶縁膜17の表面17bから集積回路層12の表面にまで通じており、ヒューズ開口13b内では集積回路層12の一部がパッシベーション膜13によって覆われていない。三本のヒューズ配線16がヒューズ開口13b内を横切っており、そのうちの一本が切断されることによって集積回路の修復又は調整がなされている。ヒューズ開口13b内を横切るヒューズ配線16の本数は3本に限るものではなく、1本であってもよいし、複数本であってもよい。また、パッシベーション膜13及び絶縁膜17の積層体に形成されるヒューズ開口13bの数は1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、ヒューズ配線16は、必要に応じて切断されるものである。
ヒューズ開口13b内には、埋込樹脂14が埋め込まれている。埋込樹脂14の表面14aと絶縁膜17の表面17bが面一になっている。埋込樹脂14は、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂その他の樹脂からなる。耐熱性の観点から、埋込樹脂14はエポキシ系樹脂からなり、更に好ましくはポリイミド系樹脂からなる。また、埋込樹脂14は、熱硬化樹脂であってもよいし、紫外線硬化樹脂であってもよい。
絶縁膜17の上には、配線下地22が形成されている。配線下地22は、シード層をパターニングしたものである。配線下地22は、銅(Cu)の薄膜、チタン(Ti)の薄膜、チタンに銅を積層した薄膜その他の金属薄膜である。配線下地22は、所定の形状に形成されている。配線下地22はヒューズ開口13bを横切るように設けられ、配線下地22の一部が埋込樹脂14上にある。
配線下地22上には、配線23が積層されている。配線23は、銅メッキその他の金属メッキからなる。平面視して、配線23が所定の形状にパターニングされており、配線23の平面形状と配線下地22の平面形状がほぼ同じである。配線23は、配線下地22よりも厚い。配線23がヒューズ開口13bを横切るように設けられ、配線23の一部が配線下地22を介して埋込樹脂14に重なっている。なお、配線23及び配線下地22がヒューズ開口13bから外れ、配線23及び配線下地22が埋込樹脂14上に形成されていなくてもよい。
配線下地22及び配線23の端部が島状に設けられ、その端部がランド24となっている。そのランド24の上には、柱状電極25が形成されている。平面視して、柱状電極25の全体がランド24の外縁の内側に配置され、ランド24の外縁寄り部分が柱状電極25の外周面から外にはみ出ている。柱状電極25の高さ(厚さ)は、配線23及びランド24の厚さよりも大きい。柱状電極25は、銅その他の金属からなる。
絶縁膜17上には、封止層26が積層されている。配線23が封止層26によって覆われている。封止層26の表面は柱状電極25の頭頂面と面一、若しくは柱状電極25の頭頂面が封止層26の表面よりやや低く形成され、柱状電極25の頭頂面が封止層26によって覆われていない。封止層26は、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂その他の絶縁性樹脂からなり、好ましくは、フィラー(例えば、ガラスフィラー)を含有した熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)からなる。封止層26は、柱状電極25をその側面から保護する。また、封止層26は、配線23をそれらの上から保護する。封止層26は遮光性を有する。
半田バンプ27が柱状電極25の頭頂面に形成されている。半田バンプ27が柱状電極25の頭頂面に結合することによって、半田バンプ27と柱状電極25が相互に電気的に接続している。なお、半田バンプ27が無くてもよい。
半導体装置1の製造方法について図4〜図10を参照して説明する。図4は、半導体装置1の製造に用いる半導体ウエハ50の概略斜視図であり、図5は、半導体ウエハ50の要部の概略断面図である。図6〜図10は半導体装置1の製造工程を示した図面である。
半導体装置1を製造するに際しては、図4、図5に示された個片化前の半導体ウエハ50を用いる。図4、図5に示すように、半導体ウエハ50は、分割予定線としての格子状のダイシングストリート(境界線)52によって複数のチップ領域51に区画されている。これらチップ領域51がマトリクス状に配列されている。半導体ウエハ50の表層の集積回路層12には、チップ領域51ごとに集積回路が形成されている。半導体ウエハ50の表層にパッシベーション膜13及び絶縁膜17が積層され、集積回路層12がパッシベーション膜13によって覆われ、パッシベーション膜13が絶縁膜17によって覆われている。その絶縁膜17の表面17bが半導体ウエハ50の主面50aとなっている。パッシベーション膜13及び絶縁膜17の積層体には、複数のヒューズ開口13bが形成されている。1つのチップ領域51につき1又は複数のヒューズ開口13bが形成されている。1つのヒューズ開口13bにつき1本又は複数本のヒューズ配線16が横切り、ヒューズ配線16がヒューズ開口13bによって露出している。なお、図示は省略するが、集積回路層12には複数の接続パッド15が設けられ、パッシベーション膜13のうち接続パッド15に重なる位置には、開口13aが形成され、絶縁膜17のうち接続パッド15に重なる位置には、開口17aが形成されている。そのため、接続パッド15が開口13a,17a内において露出している。
まずは、パッケージ20の下地処理を行う。パッケージ20の下地処理に際しては、図6に示す液体吐出装置80を用いる。液体吐出装置80はワークテーブル81と液体吐出ヘッド82とを有するものである。液体吐出ヘッド82がワークテーブル81の上方に設けられている。液体吐出ヘッド82とワークテーブル81のどちらか一方又は両方が水平方向に移動する。液体吐出ヘッド82は、ペースト状の樹脂を下方のワークテーブル81に向けて吐出するものであり、具体的には、液滴吐出ヘッド(所謂、インクジェットヘッド)又はディスペンサヘッドである。液滴吐出ヘッドは、ペースト状樹脂60を液滴として吐出するものである。
この液体吐出装置80の初期設定を行い、半導体ウエハ50をワークテーブル81の上に載置する。そして、液体吐出ヘッド82とワークテーブル81のどちらか一方又は両方を水平方向に移動させる。液体吐出ヘッド82やワークテーブル81の移動中に、液体吐出ヘッド82がヒューズ開口13bの上に位置したら、液体吐出ヘッド82によってヒューズ開口13bに向けてペースト状樹脂(例えば、エポキシ系樹脂又はポリイミド系樹脂)60を吐出し、ヒューズ開口13b内にペースト状樹脂60を注入する。ここで、液体吐出装置80の制御装置には、各ヒューズ開口13bの位置に関する情報と、各ヒューズ開口13bの体積に関する情報がプログラミングされている。そのため、その制御装置によって液体吐出ヘッド82及びワークテーブル81が自動制御されることによって、各ヒューズ開口13bに最適な量のペースト状樹脂60が各ヒューズ開口13b内に満たされる。
全てのヒューズ開口13b内にペースト状樹脂60が充填されたら、ヒューズ開口13b内のペースト状樹脂60の脱泡処理及びレベリング処理を行う。その後、ペースト状樹脂60を硬化させる。ヒューズ開口13b内のペースト状樹脂60が硬化することで、埋込樹脂14になる。以上によって、埋込樹脂14の表面14aと絶縁膜17の表面17bとが面一になり、ヒューズ開口13bによる段差が解消される。なお、ペースト状樹脂60の硬化は、加熱によって行ってもよいし、紫外線によって行ってもよい。
下地処理が終了したら、図7に示すように、無電解メッキ法若しくは気相成長法(例えば、スパッタ法)又はこれらの組合せによって、絶縁膜17の上全体にシード層61を積層する。シード層61は開口13a,17a内においてパッド15上にも積層され、更に開口13a,17aの内壁面にも積層される。シード層61は、銅(Cu)の薄膜、チタン(Ti)の薄膜、チタンに銅を積層した薄膜その他の金属薄膜である。ヒューズ開口13bによる段差が埋込樹脂14によって解消されているから、段切れがシード層61に発生することを防止することができる。
なお、シード層61を形成する前に、ポリイミド等の絶縁性樹脂膜を絶縁膜17及び埋込樹脂14上の一面に成膜し、その絶縁性樹脂膜をパターニングすることによって、その絶縁性樹脂膜のうちパッド15に重なる部分に開口を形成してもよい。その絶縁性樹脂膜の形成後に、シード層61を形成することになる。
次に、シード層61の上にレジストをパターニングし、そのレジストをマスクとしてそのレジストによってシード層61の一部を被覆した状態で、シード層61を柱状電極として電解メッキを行う。これにより、シード層61の上であってレジストの開口内に、配線23を成長させる。ここで、配線23をシード層61よりも厚く成長させる。ヒューズ開口13bによる段差が埋込樹脂14によって解消されており、シード層61に段切れが無いから、配線23の断線を防止することができる。特に、配線23をヒューズ開口13b内の埋込樹脂14の上に形成する場合に有効であり、配線23をヒューズ開口13bから避けて設計する必要が無くなる。そのため、配線23の設計自由度が増す。
配線23の形成後、レジストを除去する。
次に、図8に示すように、配線23よりも厚いドライフィルムレジスト63をシード層61及び配線23の上の一面に貼り付ける。そして、そのドライフィルムレジスト63の露光・現像をすることによって、ドライフィルムレジスト63に開口63aを形成する。開口63aの形成位置はランド24の上であり、開口63aとランド24を略同心状に配置する。ここで、平面視して、開口63aの面積をランド24の面積よりも小さくし、ランド24の外縁寄り部がドライフィルムレジスト63によって覆われている。
次に、残留したドライフィルムレジスト63をマスクとしてそのドライフィルムレジスト63でシード層61及び配線23を被覆した状態で、シード層61及び配線23を柱状電極として電解メッキを行う。これにより、ドライフィルムレジスト63の開口63a内において、柱状電極25をランド24の上に成長させる。ここで、柱状電極25を配線23よりも厚く成長させる。
柱状電極25の形成後、ドライフィルムレジスト63を除去する。
次に、図9に示すように、シード層61を形状加工することによって、シード層61から配線下地22を形成する。具体的には、シード層61のうち配線23及び柱状電極25に重なっていない部分をエッチングにより除去することにより、シード層61から配線23を加工する。このとき、配線23及び柱状電極25の表面が一部エッチングされるが、配線23及び柱状電極25がシード層61と比較して充分に厚いため、配線23及び柱状電極25は残留する。
次に、絶縁膜17の上に封止樹脂を塗布し、その封止樹脂を硬化させて封止層26とする。封止層26を積層することによって、配線23を封止層26によって覆う。この際、柱状電極25全体が封止層26に埋め込まれた状態となっており、柱状電極25が露出していない。なお、プリプレグを絶縁膜17に貼り付けて、そのプリプレグを硬化させて封止層26としてもよい。
次に、図10に示すように、封止層26の表面を研削することにより、封止層26の表面が柱状電極25の頭頂面と略面一となるように柱状電極25の頭頂面を露出させる。この時、柱状電極25の頭頂面も研削され、柱状電極25の頭頂面が平坦になる。
次に、半田バンプ27を柱状電極25の頭頂面に形成する。
次に、ダイシングストリート52(図4参照)に沿って半導体ウエハ50、絶縁膜17及び封止層26をダイシングし、複数の半導体装置1に分割する。なお、半田バンプ27の形成はダイシング処理の後に行ってもよいし、半田バンプ27を形成しなくてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、液体吐出装置80によってヒューズ開口13bを狙って、そのヒューズ開口13bに向けてペースト状樹脂60を吐出しているから、低コストで埋込樹脂14を形成することができる。つまり、埋込樹脂14を形成するのにフォトリソグラフィー工程を行う必要が無く、低コスト化を実現することができる。
また、ヒューズ開口13bが埋込樹脂14によって埋められており、絶縁膜17の表面17bと埋込樹脂14の表面14aが略面一になっているから、封止層26を形成する際に半導体ウエハ50に反りが発生することを防止することができる。
また、シード層61に段切れが発生しないから、シード層61の抵抗上昇を抑えることができ、電解メッキによる配線23の形成を容易に行うことができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、配線23のパターニングは、フルアディティブ法であってもよいし、セミアディティブ法であってもよいし、サブトラクティブ法であってもよい。配線23のパターニング方法によっては配線下地22がなくてもよい。
また、上記実施形態では、集積回路層12の上に積層された絶縁層31がパッシベーション膜13と絶縁膜17の積層体であったが、パッシベーション膜13のみの単層であってもよいし、絶縁膜17のみの単層であってもよい。また、絶縁膜17の上に別の絶縁膜やパッシベーション膜が成膜され、集積回路層12の上に積層された絶縁層31が三層以上の積層体であってもよい。また、パッシベーション膜13と絶縁膜17の積層順が逆であってもよい。何れの場合でも、集積回路層12の上に積層された絶縁層31には、ヒューズ開口13bが形成され、ヒューズ配線16がそのヒューズ開口13b内を横切っている。
1 半導体装置
11 半導体基板
13 パッシベーション膜
13b ヒューズ開口
14 埋込樹脂
14a 表面
16 ヒューズ配線
17 絶縁膜
17b 表面
20 パッケージ
23 配線
24 ランド
25 柱状電極(外部接続用電極)
26 封止層
31 絶縁層
50 半導体ウエハ
60 ペースト状樹脂
80 液体吐出装置
81 ワークテーブル
82 液体吐出ヘッド

Claims (11)

  1. 集積回路が設けられた集積回路層と、前記集積回路層に設けられたヒューズ配線と、前記集積回路層上に形成され、前記ヒューズ配線の上においてヒューズ開口が形成された絶縁層と、を有する半導体基板と、
    前記ヒューズ開口に埋め込まれた埋込樹脂と、
    前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に設けられた配線と、
    を備え、
    前記埋込樹脂が上から見て前記埋込樹脂と前記絶縁層を区切る外縁を有し、
    前記配線が前記外縁を横切るように設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁層が、
    前記集積回路層上に成膜され、酸化シリコン又は窒化シリコンからなるパッシベーション膜と、
    前記パッシベーション膜上に成膜され、樹脂からなる絶縁膜と、を有し、
    前記ヒューズ開口が、前記絶縁膜の表面から前記パッシベーション膜と前記集積回路層との界面まで貫通するように前記絶縁膜及び前記パッシベーション膜に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記埋込樹脂の表面と前記絶縁層の表面とが面一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記配線に設けられた外部接続用電極と、
    前記外部接続用電極の周囲における前記絶縁層上に設けられ、前記配線を覆う封止層と、を備え
    シード層を前記配線と同形状に形状加工してなる配線下地が前記絶縁層及び前記埋込樹脂と前記配線との間に挟まれた状態で、前記配線が前記絶縁層及び前記埋込樹脂上に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の半導体装置。
  5. 集積回路が設けられた集積回路層と、前記集積回路層に設けられたヒューズ配線と、を有する半導体ウエハの前記集積回路層上に設けられた絶縁層のうち前記ヒューズ配線上に形成されたヒューズ開口に埋込樹脂を埋め込むことによって、上から見て前記埋込樹脂と前記絶縁層を区切る前記埋込樹脂の外縁を形成し、
    配線の一部が前記ヒューズ開口に重なるとともに前記配線が前記埋込樹脂の外縁を横切るように、前記配線を前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記絶縁層が、
    前記集積回路層上に成膜され、酸化シリコン又は窒化シリコンからなるパッシベーション膜と、
    前記パッシベーション膜上に成膜され、樹脂からなる絶縁膜と、を有し、
    前記ヒューズ開口が、前記絶縁膜の表面から前記パッシベーション膜と前記集積回路層との界面まで貫通するように前記絶縁膜及び前記パッシベーション膜に形成され、
    前記絶縁膜、前記パッシベーション膜及び前記ヒューズ開口が前記埋込樹脂の埋込前に予め形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記埋込樹脂の表面と、前記絶縁層の表面とを面一にすることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記埋込樹脂は、液体吐出ヘッドから前記ヒューズ開口に向けてペースト状樹脂を吐出し、前記ペースト状樹脂によって前記ヒューズ開口を埋めて前記ペースト状樹脂を硬化させることにより形成することを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記液体吐出ヘッドから吐出する前記ペースト状樹脂の量を調整することによって、前記ヒューズ開口に埋められた前記ペースト状樹脂が硬化してなる前記埋込樹脂の表面と前記絶縁層の表面とを面一にすることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 紫外線硬化樹脂を前記ペースト状樹脂に用い、前記ペース状樹脂を紫外線により硬化させることを特徴とする請求項8又は9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記配線を形成した後に、
    前記配線上に外部接続用電極を形成し、
    前記外部接続用電極の周囲における前記絶縁層上及び前記埋込樹脂上に封止層を形成し、前記封止層で前記配線を覆う、
    ことを特徴とする請求項5から10の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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