JP5573594B2 - ロール状積層連続シート - Google Patents

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Description

本発明は、帯状をなす上層シートおよび下層シートを積層してなる積層連続シートがロール状に巻回されたロール状積層連続シートに関する。
トイレットロールやキッチンロールなどの衛生用紙がロール状に巻回されたロール状衛生用紙においては、用紙自体にある程度の柔軟性や肌触りの良さが要求されることが多い。このような要求を満たすため、より薄いシートを複数枚積層してなる積層連続シートが採用される。この場合、積層状態にある帯状をなす複数枚のシートが相互に剥離しないように、積層連続シートに機械的なエンボス加工やスタンピングを施してこれらを一体的に接合する技術が特許文献1にて提案されている。
特開2002−227099号公報
積層状態にあるシートが相互に剥離しないように、これらにエンボス加工やスタンピング(以下、これらの加工を一括してエンボス加工と便宜的に記述する)を施す場合、エンボス加工位置が連続シートの幅方向に関して常に一定位置で連続していると、不具合が生ずる。すなわち、巻き取られたロール状積層連続シートの外周面の一部がエンボス加工の積み重なりによって環状に膨出する結果、ロール状積層連続シートの外観の見栄えが損なわれてしまう。
そこで、特許文献1では積層連続シートを接合するための接合用エンボス加工が施されていない積層連続シートの表面全域にエンボス模様が形成されるように、デザイン用のエンボス加工を施すようにしている。さらに、このデザイン用のエンボス加工によって形成される個々のエンボス部よりも接合用エンボス加工によって形成されるエンボス部の大きさを小さく設定することにより、外観の見栄えの低下を抑制している。
しかしながら、特許文献1にて提案された接合用エンボス部は、デザイン用のエンボス部の外観形状と大きく相違する上にこれらが別々の領域に形成されているため、接合用エンボス加工領域の存在を容易に視認可能であることに変わりがない。従って、外観の見栄えの改善という点では物足りないものであって、さらなる改良が望まれている。
本発明の目的は、帯状をなす上層シートおよび下層シートを積層した積層連続シートにおいて、接合用エンボス加工による外観の見栄えの低下を大幅に改善し得るロール状積層連続シートを提供することにある。
帯状をなす上層シートおよび下層シートを積層してなる積層連続シートがロール状に巻回された本発明によるロール状積層連続シートは、前記上層シートの幅方向と長手方向とに沿って連続的に反復するエンボスパターンを画成するように前記上層シートに形成された多数の第1エンボス部と、前記上層シートと前記下層シートとを重ね合わせた状態でこれらを一体的に接合する多数の接合用エンボス部とを具え、前記接合用エンボス部は、前記積層連続シートの長手方向に沿った所定周期の第1の蛇行パターンおよびこの第1の蛇行パターンと逆位相の第2の蛇行パターンにてそれぞれ一定間隔毎に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、第1エンボス部により形成されるエンボスパターン中に紛れ込むように接合用エンボス部が第1の蛇行パターンと第2の蛇行パターンを画成し、上層シートと下層シートとを一体的に接合する。
なお、本明細書において記述される「接合用エンボス」という記述は、エンボス加工以外に加工対象物の変形を伴うスタンピングなどの加工形態による状態を含むものである。従って、本発明においては「接合用エンボス」を形成するためのエンボス加工ロールに代えてスタンピングロールなどを用いて「接合用エンボス」を加工対象物に形成することが可能である。
本発明によるロール状積層連続シートにおいて、第1エンボス部を下層シートとの接合面側に突出させることが好ましい。
第1エンボス部の頂部が接合用エンボス部の頂部とほぼ同じ寸法形状であることが好ましい。
個々のエンボスパターンは、第1エンボス部が同心円状に配列した点対称形状をなすものや、回転対称形状あるいは螺旋状であってよい。
エンボスパターンの配列方向を積層連続シートの幅方向および長手方向に対してそれぞれ傾斜させることが好ましい。
接合用エンボス部が円錐台形状を有し、積層連続シートの長手方向に沿った接合用エンボス部のピッチPは、この接合用エンボス部の基端の径をd1とした場合、d1≦P≦2d1を満たすことが好ましい。また、接合用エンボス部の頂部の径をd2とした場合、d1≦P≦2d2を満たすことがさらに好ましい。
接合用エンボス部を下層シート側から上層シート側に突出するように形成した場合、接合用エンボス部の高さを第1エンボス部の深さと同一に設定することが好ましい。
第1および第2の蛇行パターンを重ね合わせることができる。
第1および第2の蛇行パターンを積層連続シートの少なくとも幅方向両側縁部にそれぞれ近接して形成することが好ましい。
上層シートとの接合面側に突出するように積層連続シートの幅方向と長手方向とに沿って下層シートに所定間隔毎に形成される円錐台状をなす多数の第2エンボス部をさらに具えることができる。
本発明のロール状積層連続シートによると、第1エンボス部により形成されるエンボスパターン中に、接合用エンボス部により形成される第1の蛇行パターンと第2の蛇行パターンとが紛れ込んだ状態となる。このため、接合用エンボス部の視認性が従来のものよりも低下し、接合用エンボス部を形成したことによるロール状積層連続シートの見栄えの低下を大幅に抑制することができる。
第1エンボス部が下層シートとの接合面側に突出している場合、積層連続シートの表面の肌触りを良好に保つことができる。
第1エンボス部の頂部が接合用エンボス部の頂部と同じ寸法形状を有する場合、接合用エンボス部が第1エンボス部に紛れた状態となって接合用エンボス部の視認性を低下させることができる。この結果、接合用エンボス部を形成したことによる見栄えの低下をさらに抑制することが可能である。
個々のエンボスパターンが第1エンボス部を同心円状に配列した点対称形状をなす場合、接合用エンボス部によって画成される第1および第2の蛇行パターンをエンボスパターンにさらに紛れ込ませた状態にすることができる。この結果、接合用エンボス部を形成したことによる見栄えの低下をさらに抑制することが可能である。
エンボスパターンの配列方向が積層連続シートの幅方向および長手方向に対してそれぞれ傾斜している場合も同様に、接合用エンボス部によって画成される第1および第2の蛇行パターンをエンボスパターンにさらに紛れ込ませた状態にすることができる。この結果、接合用エンボス部を形成したことによる見栄えの低下をさらに抑制することが可能である。
接合用エンボス部が円錐台形状を有し、積層連続シートの長手方向に沿った接合用エンボス部のピッチPを接合用エンボス部の基端の径d1以上、かつその2倍以下に設定した場合、エンボス加工中におけるエンボス加工ロールの周期的振動を抑えることができる。特に、接合用エンボス部のピッチPを接合用エンボス部の基端の径d1以上、かつ接合用エンボス部の頂部の径d2の2倍以下にした場合、接合用エンボス加工によって形成されるエンボス部を積層連続シートの長手方向に沿ってほぼ連続して形成することができる。この結果、エンボス加工ロールの周期的振動を防止して騒音の発生を抑制すると共にその交換寿命を延ばすことが可能となる。
接合用エンボス部を下層シート側から上層シート側に突出させ、接合用エンボス部を第1エンボス部の深さと同一に設定した場合、第1エンボス部に対して接合用エンボス部をより目立たなくすることができる。この結果、接合用エンボス部を形成したことによる見栄えの低下をさらに抑制することが可能である。
第1および第2の蛇行パターンを重ね合わせた場合、一対の接合用エンボス加工ロールに第1および第2の蛇行パターンのエンボス加工部を形成することができる。
第1および第2の蛇行パターンを積層連続シートの少なくとも幅方向両側縁部にそれぞれ近接して形成した場合、剥離しやすい連続積層シートの幅方向両側縁が接合された状態となり、上層シートと下層シートとの剥離をより確実に防止することができる。
上層シートとの接合面側に突出するように積層連続シートの幅方向と長手方向とに沿って下層シートに所定間隔毎に多数の第2エンボス部を形成した場合、連続積層シートの柔軟性および肌触りをさらに向上させることができる。
本発明によるロール状積層連続シートをトイレットロールに適用した一実施例の外観を表す立体投影図である。 図1に示したトイレットロールを構成する積層連続シートの正面図である。 図2中のIII−III矢視に沿った拡大断面図である。 接合用エンボス部の配列状態を模式的に表す平面図である。 図1に示したトイレットロールの製造設備の一部を模式的に表す概念図である。
本発明によるロール状積層連続シートをトイレットロールに応用した一実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限らず、例えばキッチンロールなどのように、帯状をなす下層シートおよび上層シートを積層してなる積層連続シートがロール状に巻回されたあらゆるロール状積層連続シートに対して応用することができる。
本実施形態におけるトイレットロールの外観を図1に示し、その積層連続シートの一部の正面形状を図2に示し、そのIII−III矢視に沿った断面形状を抽出拡大して模式的に図3に示す。本実施形態におけるトイレットロール10は、2枚のティシュ11,12を重ね合わせた積層連続シート13を円筒状の巻き芯14に所定長巻回したものである。本実施形態においては、一方のティシュ(以下、これを表面ティシュと記述する)11が本発明における帯状の上層シートに対応し、他方のティシュ(以下、これを裏面ティシュと記述する)12が本発明における帯状の下層シートに対応する。
なお、本実施形態では2枚のティシュ11,12を重ね合わせて積層連続シート13を構成するようにしたが、上層シートと下層シートとの間にさらに1枚以上のシートを重ね合わせて積層連続シートを構成するようにしてもよい。つまり、本発明における積層連続シートは、少なくとも上層シートと下層シートとを積層したものであって、3枚以上のシートを積層したものを包含することに注意されたい。
表面ティシュ11には、裏面ティシュ12との接合面15側に突出する多数の第1エンボス部11aが形成されている。このように、第1エンボス部11aを表面ティシュ11の表面から裏面ティシュ12側に突出させたことにより、接合面15と反対側の表面ティシュ11の表面の手触りを良好に保つことができる。個々の第1エンボス部11aは、頂部の径が1mm,高さが0.8mm,頂角が40度の円錐台形状をなしているが、このような寸法形状に限定されるわけではない。これら第1エンボス部11aは、表面ティシュ11の幅方向(図2中、左右方向)と長手方向(図2中、上下方向)とに沿って連続的に反復するエンボスパターンCを画成する。本実施形態における個々のエンボスパターンCは、図2中、二点鎖線で囲まれた一辺が約28.5mmのほぼ正方形の領域を占めるように設定され、第1エンボス部11aが同心円状に配列した点対称形状をなす。本実施形態では、平均すると1cm2あたり約21個の第1エンボス部11aが表面ティシュ11に配されるような密度となっているが、このような密度に限定されるわけではない。また、これらエンボスパターンCの配列方向は、図2から明らかとなるように、積層連続シート13の幅方向および長手方向に対してそれぞれわずかに傾斜している。
本実施形態では、個々のエンボスパターンCがほぼ正方形の領域を占めるように設定したが、正三角形の領域を占めるように設定し、これらを稠密状態で配列させるようにしてもよい。また、これらのエンボスパターンが第1エンボス部11aを一定間隔で螺旋状に配列させたものや、あるいは任意の曲線に沿って第1エンボス部11aを回転対称形状に配列させたものであってもよい。
裏面ティシュ12には、表面ティシュ11との接合面15側に突出するように裏面ティシュ12の幅方向と長手方向とに沿って多数の第2エンボス部12aが所定間隔毎に形成されている。表面ティシュ11と同様に、第2エンボス部12aを裏面ティシュ12の表面から表面ティシュ11側へと突出させたことにより、接合面15と反対側の裏面ティシュ12の表面の手触りを良好に保つことができる。個々の第2エンボス部12aは、頂部の径が0.4mm,高さが0.75mm,頂角が40度の円錐台形状をなし、1cm2あたり約60個の密度にて裏面ティシュ12に配されている。従って、裏面ティシュ12の幅方向および長手方向に隣接する第2エンボス部12aの間隔は、それぞれ約1.3mmであるが、これらの数値に限定されるわけではない。
このように、表面ティシュ11と裏面ティシュ12とにこれらの接合面15側に突出するエンボス部11a,12aを形成したことにより、積層連続シート13の表裏両面の手触りの良さと相俟ってその柔軟性を向上させることができる。
積層連続シート13の幅方向両側縁部には、表面ティシュ11と裏面ティシュ12とを重ね合わせた状態でこれらを一体的に接合する多数の接合用エンボス部(図2にはそれぞれ黒点で示してある)13aが形成されている。積層連続シート13の幅方向両側縁部に近接して配される個々の接合用エンボス部13aは、裏面ティシュ12側から表面ティシュ11側に突出するように形成され、これらの頂部の径d2が1mm,高さが0.8mm,頂角が40度の円錐台形状をなしている。しかしながら、接合用エンボス部13aを表面ティシュ11側から裏面ティシュ12側に突出するように成形することも可能である。
このように、円錐台形状を有する接合用エンボス部13aの頂部を先の第1エンボス部11aの頂部と同じ寸法形状に設定したことにより、エンボスパターンC中に介在する接合用エンボス部13aの存在を分かりにくくすることができる。この結果、積層連続シート13の外観上の見栄えの低下も抑制することができる。また、トイレットロール10の状態であっても、その外周面の一部が従来のように環状に浮き上がるという不具合が発生せず、外観の見栄えを良好に保つことができる。また、接合用エンボス部13aの高さを第1エンボス部11aの深さ(高さ)と同一に設定したことにより、積層連続シート13の表面、つまり表面ティシュ11の表面から突出する接合用エンボス部13aによる手触りの悪化を抑制することができる。
本実施形態における接合用エンボス部13aの配列状態を模式的に図4に示す。本実施形態における接合用エンボス部13aは、積層連続シート13の長手方向に沿った所定周期の第1の蛇行パターンS1およびこの第1の蛇行パターンS1と逆位相の第2の蛇行パターンS2にてそれぞれ一定間隔毎に形成されている。また、これら第1および第2の蛇行パターンS1,S2が相互に重なり合った状態となっている。積層連続シート13の長手方向に沿った接合用エンボス部13aのピッチPは、この接合用エンボス部13aの基端の径をd1とした場合、d1≦P≦2d2を満たすように設定されている。しかしながら、これが接合用エンボス部13aの頂部の径d2の2倍以上であっても、接合用エンボス部13aの基端の径d1の2倍以下であれば構わない。本実施形態では積層連続シート13の長手方向に沿った接合用エンボス部13aのピッチPを約1.3mmに設定している。また、第1および第2の蛇行パターンの周期は約26.2mm,振幅は12mmに設定している。
このように、本実施形態ではエンボスパターンCが第1エンボス部11aの同心円状をなす曲線配列を含み、この曲線配列と接合用エンボス部13aの蛇行パターンS1,S2とが重畳したような状態となっている。この結果、接合用エンボス部13a自体の存在をさらに見分けにくくすることができる。また、d1≦P≦2d2を満たすように、積層連続シート13の長手方向に沿った接合用エンボス部13aのピッチPを設定すると、次のような利点がある。すなわち、一対の金属製エンボス加工ロール16,17(図3参照)を用いて接合用エンボス部13aを加工する場合、一方のエンボス加工ロール16を他方のエンボス加工ロール17に対してばねや空気圧などの弾性力を伴って押し付ける必要がある。接合用エンボス部13aを形成するための凸部16aが一方のエンボス加工ロール16の外周面にその周方向に沿って間欠的に形成されているため、次のような状態が発生する。すなわち、凸部16aが積層連続シート13を挟んで他方のエンボス加工ロール17の平滑な外周面に押し当たる度に、一方のエンボス加工ロール16が他方のエンボス加工ロール17から離れるように振動する。この結果、騒音が発生したり、凸部16aの摩耗が生じやすくなり、凸部16aが形成されたエンボス加工ロール16の寿命が短くなってしまうという不具合が生ずる。しかしながら、本実施形態のように凸部16aがエンボス加工ロール16の外周面にその周方向に沿って連続的に形成された状態になると、一方のエンボス加工ロール16をほぼ同じ位置で回転させることが可能となる。この結果、エンボス加工ロール16の振動が発生せず、騒音が発生しにくくなり、凸部16aの摩耗も少なくなってエンボス加工ロール16の寿命を延ばすことができる。
なお、この積層連続シート13には、積層連続シート13をその幅方向に横切る破断用ミシン目をその長手方向に沿って一定間隔でさらに形成することができる。
このようなトイレットロール10の製造設備を模式的に図5に示す。原反ティシュスタンド18には、原反表面ティシュロール11Rおよび原反裏面ティシュロール12Rが配されており、これら原反ティシュロール11R,12Rは、製品となるトイレットロール10の幅の数倍から十数倍の幅を有する。原反ティシュスタンド18に隣接してエンボス加工部19が配され、さらに巻取部20,図示しない末端処理部,切断部が順に配されている。原反表面ティシュロール11Rおよび原反裏面ティシュロール12Rから引き出された帯状をなす長尺ティシュ11L,12Lは、エンボス加工部19にてエンボス加工が施され、それぞれ第1および第2エンボス部11a,12aが形成される。これにより、長尺ティシュ11L,12Lに張りとしなやかさとが与えられ、さらにこのエンボス加工部19にて長尺ティシュ11L,12Lが相互に重ね合わされて積層状態となる。図示しない長尺の巻き芯14(図1参照)が配される巻取部20には複数対のエンボス加工ロール16,17が配されている。これらエンボス加工ロール16,17は、長尺ティシュ11L,12Lを重ね合わせることによって形成される長尺積層連続シート13Lに接合用エンボス部13aを形成するためのものである。これらエンボス加工ロール16,17によって接合用エンボス部13aが形成された所定長の長尺積層連続シート13Lが長尺の巻き芯14に巻き取られる。末端処理部においては、所定長の長尺積層連続シート13Lの末端が長尺の巻き芯14に巻き取られた長尺のトイレットロール10(図1参照)の表面に糊付けされ、その後、切断されて切断部へと搬出される。切断後に残った長尺積層連続シート13Lの基端は、巻取部20に配される新たな長尺の巻き芯14に巻き付けられ、再び所定長の長尺積層連続シート13Lがこの長尺の巻き芯14に巻き取られるようになっている。切断部では、図示しないカッターにて長尺のトイレットロール10が所定幅に切断されて個々のトイレットロール10となる。
このように、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
10 トイレットロール
11 表面ティシュ
11a 第1エンボス部
11L,12L 長尺ティシュ
11R 原反表面ティシュロール
12 裏面ティシュ
12a 第2エンボス部
12R 原反裏面ティシュロール
13 積層連続シート
13a 接合用エンボス部
13L 長尺積層連続シート
14 巻き芯
15 接合面
16,17 エンボス加工ロール
16a 凸部
18 原反ティシュスタンド
19 エンボス加工部
20 巻取部
C エンボスパターン
1 接合用エンボス部の基端の径
2 接合用エンボス部の頂部の径
p 積層連続シートの長手方向に沿った接合用エンボス部のピッチ
1,S2 蛇行パターン

Claims (11)

  1. 帯状をなす上層シートおよび下層シートを積層してなる積層連続シートがロール状に巻回されたロール状積層連続シートであって、
    前記上層シートの幅方向と長手方向とに沿って連続的に反復するエンボスパターンを画成するように前記上層シートに形成された多数の第1エンボス部と、
    前記上層シートと前記下層シートとを重ね合わせた状態でこれらを一体的に接合する多数の接合用エンボス部と
    を具え、前記接合用エンボス部は、前記積層連続シートの長手方向に沿った所定周期の第1の蛇行パターンおよびこの第1の蛇行パターンと逆位相の第2の蛇行パターンにてそれぞれ一定間隔毎に形成されていることを特徴とするロール状積層連続シート。
  2. 前記第1エンボス部が前記下層シートとの接合面側に突出していることを特徴とする請求項1に記載のロール状積層連続シート。
  3. 前記第1エンボス部の頂部が前記接合用エンボス部の頂部と同じ寸法形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロール状積層連続シート。
  4. 個々の前記エンボスパターンが前記第1エンボス部を同心円状に配列した点対称形状をなしていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  5. 前記エンボスパターンの配列方向が前記積層連続シートの幅方向および長手方向に対してそれぞれ傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  6. 前記接合用エンボス部が円錐台形状を有し、前記積層連続シートの長手方向に沿った前記接合用エンボス部のピッチPは、この接合用エンボス部の基端の径をdとした場合、d≦P≦2 を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  7. 前記積層連続シートの長手方向に沿った前記接合用エンボス部のピッチPは、この接合用エンボス部の頂部の径をd2とした場合、d1≦P≦2d2を満たすように設定されていることを特徴とする請求項6に記載のロール状積層連続シート。
  8. 前記接合用エンボス部は前記下層シート側から前記上層シート側に突出するように形成され、前記接合用エンボス部の高さが前記第1エンボス部の深さと同一に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  9. 前記第1および第2の蛇行パターンが重なり合っていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  10. 前記第1および第2の蛇行パターンが前記積層連続シートの少なくとも幅方向両側縁部にそれぞれ近接して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載のロール状積層連続シート。
  11. 前記上層シートとの接合面側に突出するように前記積層連続シートの幅方向と長手方向とに沿って前記下層シートに所定間隔毎に形成される多数の第2エンボス部をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載のロール状積層連続シート。
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