JP5331466B2 - ロール状衛生用紙 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレットペーパー等のロール状衛生用紙に関するものである。より具体的には、2枚以上の原紙が積層状態で結合されたプライからなり、意匠性を高めるためのデザインエンボスと、柔軟性を向上させるためのマイクロエンボスの双方が形成されたロール状衛生用紙に関するものである。
トイレットペーパー、キッチンタオル等のロール状衛生用紙は、柔軟な触感が求められる。従って、ロール状衛生用紙には、柔軟性を向上させる目的で微細なエンボス(マイクロエンボス)を付すことが行われてきた。
そして、近年においては、前記マイクロエンボスに加えて、意匠性を向上させ、商品価値を高める目的で、模様等の図柄を構成するエンボス(デザインエンボス)を付すことも行われている(例えば、特許文献1〜10参照)。
特開平4−59347号公報 特表2002−505207号公報 特開2003−116741号公報 特開2005−168582号公報 特表2006−513068号公報 特開2006−183216号公報 特開2006−204570号公報 特開2007−61510号公報 特開2007−68577号公報 特開2008−113695号公報
しかしながら、上記のようにマイクロエンボスとデザインエンボスの双方を付した場合、マイクロエンボスによってデザインエンボスによる装飾効果が減殺されることがあった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、柔軟な触感を有することに加えて、意匠性にも優れるロール状衛生用紙を提供するものである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、意匠性が重視される最外層の原紙については、デザインエンボスを形成する領域とマイクロエンボスを形成する領域を区分して両エンボスを重畳的に形成しないこととし、また、柔軟性が重視される、最外層原紙以外の原紙については全面にマイクロエンボスを付することによって、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、以下に示すロール状衛生用紙が提供される。
[1] 2枚以上の原紙が積層状態で結合されたプライからなり、前記プライがロール状に巻き取られてなるロール状衛生用紙であって、前記原紙のうち、ロールの最も外側に位置する最外層原紙以外の原紙には、その全面に第1マイクロエンボスが付された第1マイクロエンボス領域が形成され、前記最外層原紙には、その幅方向両側縁部にラインエンボスからなるデザインエンボスが付された一対のデザインエンボス領域が形成されるとともに、前記一対のデザインエンボス領域間に、第2マイクロエンボスが付された第2マイクロエンボス領域が形成され、前記デザインエンボスと前記第2マイクロエンボスとは、重畳的に形成されておらず、且つ、前記プライは、前記最外層原紙以外の原紙に前記第1マイクロエンボスが付され、前記最外層原紙に前記デザインエンボス及び前記第2マイクロエンボスが付された後、全ての原紙が積層され、接着剤で貼り合わされることによって結合されたものであるロール状衛生用紙。
] 前記プライは、2枚の原紙が積層され、前記接着剤によって貼り合わされることによって結合されたものであり、前記接着剤は、前記最外層原紙の裏面で、かつ、前記デザインエンボスの裏側に塗工されたものである前記[]に記載のロール状衛生用紙。
] 前記接着剤が、前記最外層原紙の色と異なる色に着色された着色接着剤である前記[]に記載のロール状衛生用紙。
] 前記第2マイクロエンボスのエンボス深さに比して前記デザインエンボスのエンボス深さが大である前記[1]〜[]のいずれかに記載のロール状衛生用紙。
本発明のロール状衛生用紙は、柔軟な触感を有することに加えて、意匠性にも優れる。
以下、本発明のロール状衛生用紙を実施するための最良の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるロール状衛生用紙を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
「マイクロエンボス」とは、主として柔軟性向上のために付されるエンボスであって、頂点部(エンボス凸部先端の頂面部分)の面積が0.01〜2mmのドットエンボスを意味する。通常、マイクロエンボスの頂点部は平面円形状又は平面矩形状等の形状に形成される。
一方、「デザインエンボス」とは、主として意匠性向上のために付されるエンボスであって、頂点部(エンボス凸部先端の頂面部分)の面積が2mmを超える、マイクロエンボス以外のデザイン性を有するエンボスを意味する。通常、デザインエンボスの頂点部は線又は面の少なくとも一方によって描き出された花、木、川等のデザイン形状に形成される。
また、単に「エンボス」というときは、エンボスの構成単位となっている模様を意味するものとし、既に述べたマイクロエンボス、デザインエンボスの双方を含むものとする。「エンボス領域」とは、多数のエンボスが集合的に配置された領域を意味するものとする。
[2]本発明のロール状衛生用紙の構成:
本発明のロール状衛生用紙は、図1A及び図1Bに示すロール状衛生用紙1Aのように、2枚以上の原紙2のうち、ロールの最も外側に積層された最外層原紙2b以外の原紙(内層原紙2a)の全面に第1マイクロエンボス6が付された第1マイクロエンボス領域8が形成され、最外層原紙2bには、その幅方向両側縁部10にデザインエンボス12が付された一対のデザインエンボス領域14が形成されるとともに、一対のデザインエンボス領域14間に、第2マイクロエンボス16が付された第2マイクロエンボス領域18が形成されているものである。
ロール状衛生用紙においては、ロールの外周面に露出される最外層原紙には意匠性が求められる。本発明のロール状衛生用紙のように、意匠性が重視される最外層原紙において、デザインエンボスを形成する領域とマイクロエンボスを形成する領域を区分し、両エンボスを重畳的に形成しないことによって、デザインエンボスがマイクロエンボスによって潰れたり、マイクロエンボス中にデザインエンボスが埋没してしまったりすることがなくなる。従って、デザインエンボスの意匠性がマイクロエンボスによって阻害されることがない。
また、最外層原紙以外の原紙(以下、「内層原紙」と記す。内層原紙は複数枚存在することがある。)はロールの外周面に露出されないため、意匠性よりも寧ろ柔軟性が求められる。本発明のロール状衛生用紙のように、柔軟性が重視される内層原紙の全面にマイクロエンボスを付することによって、高い柔軟性を付与することができる。
[2−1]基本構成:
本発明のロール状衛生用紙は、図1A及び図1Bに示すロール状衛生用紙1Aのように、2枚以上の原紙が積層状態で結合されたプライ4からなり、プライ4がロール状に巻き取られてなるものである。
「原紙」とは、プライの構成単位となる紙であり、例えば、トイレットロール用原紙を挙げることができる。通常は、坪量10〜25g/mに抄紙されたトイレットロール用原紙を好適に用いることができる。坪量10g/m未満であると、柔軟性向上の観点からは好ましいが、適正な強度を確保することができない場合がある。一方、坪量25g/mを超えると、適正な強度を確保することはできるが、柔軟性が損われ、触感が硬くなり過ぎる場合がある。
「プライ」とは、2枚以上の原紙が積層状態で結合された積層体を意味する。2枚の原紙が積層状態で結合された2プライのものが汎用されるが、3枚以上の原紙が積層状態で結合されたマルチプライのものであってもよい。
「ロール状」とは、プライが巻き取られた状態を意味する。図1Aに示すように、紙製の芯管20に対してプライ4を巻き付けることによってロール状とすることが一般的であるが、芯管を使用することなくプライのみを巻回してロール状としたもの(ノンコア)も本発明の適用対象となり得る。
[2−2]エンボス:
本発明のロール状衛生用紙は、最外層原紙及び内層原紙(即ち、全ての原紙)にエンボスを付されたエンボス領域が形成されている。「エンボス」は、1対のロール間に対象物を挟み込み、ロール表面に形成された彫刻模様を型押しすることによって形成される型押し模様である。
「エンボス」の形成方法としては、マッチドスチール、ラバースチール、ポイント・トゥー・ポイント、ネステッド等の方法を挙げることができる。これらの方法はマイクロエンボス、デザインエンボスのいずれをも形成することができる。本発明においては、ラバースチールにより形成されたエンボスを付した原紙が用いられていることが好ましい。「ラバースチール」は、表面がゴムで被覆されたラバーロールと、表面に凸模様が形成された金属ロールとの間に対象物を挟みこんでエンボスを形成する方法である。この方法は、マッチドスチール等、他のエンボス加工方法と比較して、エンボスが崩れ難い。従って、マイクロエンボスによる柔軟性向上効果、デザインエンボスによる意匠性向上効果の双方に優れる点において好ましい。
[2−3]最外層原紙以外の原紙(内層原紙):
本発明のロール状衛生用紙は、図1A及び図1Bに示すように、最外層原紙以外の原紙(内層原紙2a)の全面に第1マイクロエンボス6が付された第1マイクロエンボス領域8が形成されている。ロール状衛生用紙は、ロールからプライを引き出し、最外層原紙を内側にして折り畳んだ状態で使用することが一般的である。この折り畳んだ状態においては表面に内層原紙が露出するため、内層原紙には柔軟性が求められる。従って、内層原紙には、柔軟性の向上効果が高いマイクロエンボスを付す。
「第1マイクロエンボス」は、頂点部(エンボス凸部先端の頂面部分)の面積が0.01〜2mmのドットエンボスによって構成されていることを除き、その形態について特に制限はない。図1Cは、図1Aに示すロール状衛生用紙1Aの内層原紙2aを示す平面図である。この内層原紙2aは、第1マイクロエンボス6として平面円形状のドットエンボスが配置されて第1マイクロエンボス領域8が形成されている例である。
第1マイクロエンボスに関しては、原紙強度を十分に確保しつつ柔軟性を向上するという観点より、エンボス頂点部の面積が0.01〜2mmである他、エンボス深さが0.5〜2.0mm、エンボスの平均密度(単位面積当たりのドットエンボスの個数)が20〜100個/cm、内層原紙面積に対するエンボス頂点部面積の比率(面積占有率)が0.15〜30%であることが好ましい。
第1マイクロエンボスの頂点部の平面形状は、ドットエンボス、ラインエンボス、及びこれらが一体的に組み合わされたエンボスのいずれであってもよいが、真円形状又は楕円形状とすることによって、滑らかで良好な肌触りが得られる。
「全面」とは、内層原紙の中央部のみ、側縁部のみ、或いは任意の部位のみ等、局所的に第1マイクロエンボスが形成されているものを排除する趣旨である。このように内層原紙の全面に第1マイクロエンボスを形成することによって、内層原紙、ひいてはロール状衛生用紙全体の柔軟性が向上するという効果を得ることができる。
[2−4]最外層原紙:
本発明のロール状衛生用紙は、図1A、図1B及び図1Dに示すように、最外層原紙2bには、その幅方向両側縁部10にデザインエンボス12が付された一対のデザインエンボス領域14が形成されるとともに、一対のデザインエンボス領域14間に、第2マイクロエンボス16が付された第2マイクロエンボス領域18が形成されている。
「幅方向」とは、原紙又はプライの長手方向(巻取り方向)と直交する方向であり、「幅方向両側縁部」とは、原紙又はプライの側縁を含み、かつ、原紙又はプライの全幅の30%の幅を占める部分を意味する。図1A及び図1Dにより説明すると、最外層原紙2bの幅方向両側縁部10は、最外層原紙2bの側縁を含み、かつ、最外層原紙2bの全幅の各々30%を占める部分である。この幅方向両側縁部10の少なくとも一部にデザインエンボス12が付される。一方、幅方向中央部22は最外層原紙2bから幅方向両側縁部を除いた部分であり、最外層原紙2bの全幅の40%幅を占める部分である。少なくとも幅方向中央部22には、第2マイクロエンボス16が付されていることが好ましい。
「デザインエンボス」は、頂点部(エンボス凸部先端の頂面部分)の面積が2mmを超える、マイクロエンボス以外のデザイン性を有するエンボスであればよく、その形態について特に制限はない。図1Dは、図1Aに示すロール状衛生用紙1Aの最外層原紙2bを示す平面図である。この最外層原紙2bは、デザインエンボス12として波型のラインエンボスが断続的に配置されてデザインエンボス領域14が形成されている例である。
デザインエンボスに関しては、そのデザインの視認性という観点より、最外層原紙面積に対するエンボス頂点部面積の比率(面積占有率)が0.1〜20%であることが好ましい。
本発明のロール状衛生用紙においては、第2マイクロエンボスのエンボス深さに比してデザインエンボスのエンボス深さが大であることが好ましい。第2マイクロエンボスよりもデザインエンボスを深く形成することで、マイクロエンボスの形状等に拘らず、デザインエンボスが明確に表示され、マイクロエンボスに埋没することなく、意匠性を発揮させることが可能となる。
エンボス深さは各エンボスの最深部の深さを基準に比較する。この際、デザインエンボスの最深部の深さに対して、第2マイクロエンボスの最深部の深さが90%以下であることが好ましい。
デザインエンボスの形状は、インエンボスで、図1Dに示すような波型のラインエンボス、菱形のラインエンボス等を挙げることができる。図1Dに示すように、波型のラインエンボスを断続的に配置すると、幅方向に向かって複数のラインが存在する部分がなく、エンボス加工の際に、よれや皺が形成され難いという利点がある。
「第2マイクロエンボス」は、頂点部(エンボス凸部先端の頂面部分)の面積が0.01〜2mmのドットエンボスによって構成されていることを除き、その形態について特に制限はない。図1Dは、図1Aに示すロール状衛生用紙1Aの最外層原紙2bを示す平面図である。この最外層原紙2bは、第2マイクロエンボス16として第1マイクロエンボス6と同様に頂点部が平面円形状のドットエンボスが配置されて第2マイクロエンボス領域18が形成されている例である。
第2マイクロエンボスに関しては、第1マイクロエンボスに準じて構成することができる。好ましいエンボス形状、深さ、平均密度(単位面積当たりのドットエンボスの個数)等も同様である。なお、最外層原紙面積に対するエンボス頂点部面積の比率(面積占有率)は、第1マイクロエンボスに準じ、0.15〜30%であることが好ましい。
第2マイクロエンボスは、デザインエンボスと重畳しないように一対のデザインエンボス領域間に形成される。一対のデザインエンボス領域の間に位置する限り、最外層原紙の幅方向中央部のみに形成されている必要はなく、その一部が両側縁部にかかっていてもよい。例えば、図1Dに示す最外層原紙2bは、一対のデザインエンボス領域14間に第2マイクロエンボス領域18が形成されている。そして、第2マイクロエンボス領域18は、最外層原紙2bの幅方向中央部22のみならず、幅方向両側縁部10の一部にかかるように形成されている。
[2−5]プライボンディング:
本発明のロール状衛生用紙は、図1Bに示すロール状衛生用紙1Aのように、プライ4は、内層原紙2aに第1マイクロエンボス6が付され、最外層原紙2bにデザインエンボス12及び第2マイクロエンボス16が付された後、全ての原紙2(内層原紙2a及び最外層原紙2b)が積層され、接着剤で貼り合わされることによって結合されたものである。このような方法によれば、内層原紙2a及び最外層原紙2bに付されたエンボスが潰れ難く、各々のエンボスの機能を損ない難いことに加え、全ての原紙2が各々確実に接着され、プライボンディングの効果が高いという利点がある。
「接着剤」としては、従来、紙製のシート製品に用いられてきた接着剤を用いればよい。例えば、PVA(ポリビニルアルコール)やCMC(カルボキシルセルロース)等の従来公知の接着剤を用いることができる。
「接着剤」を塗工する部位は、最外層原紙と内層原紙を接着する場合には最外層原紙の裏面、内層原紙の表面のいずれか一方又は双方であり、内層原紙同士を接着する場合には内層原紙の裏面、内層原紙の表面のいずれか一方又は双方である。但し、本発明のロール状衛生用紙が2枚の原紙を積層したものであるときは、接着剤が最外層原紙の裏面で、かつ、デザインエンボスの裏側に塗工されたものであることが好ましい。このような構成は製造が容易である点において好ましい。例えば、特表2002−505207号公報に開示されている製造装置に必要な改変を加えることにより容易に製造することができる。
前記のように、2枚の原紙を積層し、最外層原紙の裏面で、かつ、デザインエンボスの裏側に接着剤を塗工する場合には、接着剤を最外層原紙の色と異なる色に着色された着色接着剤とすることが好ましい。このような構成とすると、デザインエンボス部分が最外層原紙の色と異なる色に着色されるため、デザインエンボスの視認性が向上し、単にデザインエンボスを付したときよりも意匠性が向上するという効果がある。
着色接着剤としては、既に述べたPVA、CMC等の既知のシート製品に用いられる接着剤に顔料や染料等の着色剤を混合して着色したものを用いることができる。
本発明のロール状衛生用紙は、前記のような接着剤を用いてプライボンディングする方法の他、エンボスによってプライボンディングする方法を採用してもよい。
即ち、本発明のロール状衛生用紙は、図2A及び図2Bに示すロール状衛生用紙1Bのように、内層原紙2aに第1マイクロエンボス6が付され、最外層原紙2bに第2マイクロエンボス16が付された後、全ての原紙2(内層原紙2a及び最外層原紙2b)が積層され、その積層状態で全ての原紙2にデザインエンボス12が付されており、デザインエンボス12によって全ての原紙2が積層状態で結合されたものであることが好ましい。このような構成では、デザインエンボス12によって全ての原紙2(内層原紙2a及び最外層原紙2b)が結合されるため、デザインエンボス12がクリンパーと同様のプライボンディングの効果をも併せ持つことになる。
デザインエンボスでプライボンディングする方法を採用した場合、図2C及び図2Dに示すように、内層原紙2a及び最外層原紙2bの双方にデザインエンボス12が形成されることになる。
[3]製造方法:
本発明のロール状衛生用紙は、例えば、以下の方法により製造することができる。
図1A及び図1Bに示すロール状衛生用紙1Aは、まず、ラバースチール法により、第1マイクロエンボス6が付された内層原紙2a(図1C参照)と、デザインエンボス12及び第2マイクロエンボス16が付された最外層原紙2b(図1D参照)を作製する。
次いで、最外層原紙2bについては、スチールロールと、一部が接着剤に浸漬されたグルーラバーロールとの間に挟みこみ、最外層原紙2bの裏面で、かつ、デザインエンボス12の裏側に接着剤24を付着させる。
最後に、最外層原紙2bの裏面に内層原紙2aの表面を貼り合わせ、一対のロール間に挟み込み、圧着させることにより、全ての原紙を積層状態で接合しプライ4とする。このプライ4を芯管20に巻き取ってロール状衛生用紙1Aとする。
一方、図2A及び図2Bに示すロール状衛生用紙1Bは、まず、ラバースチール法により、第1マイクロエンボス6が付された内層原紙2aと、第2マイクロエンボス16のみが付された最外層原紙2bを作製する。
最外層原紙2bと内層原紙2aとを一対のロール間に挟み込んで積層し、ラバースチール法により、全ての原紙2(内層原紙2a及び最外層原紙2b)にデザインエンボス12を付す。これにより、全ての原紙2(内層原紙2a及び最外層原紙2b)がデザインエンボス12によって積層状態で結合されてプライ4となる。このプライ4を芯管20に巻き取ってロール状衛生用紙1Bとする。
本発明のロール状衛生用紙は、トイレットペーパー、キッチンタオル等に好適に用いることができる。
本発明のロール状衛生用紙の一の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図1Aに示すロール状衛生用紙のA−A’断面を模式的に示すA−A’断面図である。 図1Aに示すロール状衛生用紙の構成部材である最外層原紙以外の原紙(内層原紙)を模式的に示す平面図である。 図1Aに示すロール状衛生用紙の構成部材である最外層原紙を模式的に示す平面図である。 本発明のロール状衛生用紙の別の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2Aに示すロール状衛生用紙のA−A’断面を模式的に示すA−A’断面図である。 図2Aに示すロール状衛生用紙の構成部材である最外層原紙以外の原紙(内層原紙)を模式的に示す平面図である。 図2Aに示すロール状衛生用紙の構成部材である最外層原紙を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1A,1B:ロール状衛生用紙、2:原紙、2a:内層原紙、2b:最外層原紙、4:プライ、6:第1マイクロエンボス、8:第1マイクロエンボス領域、10:側縁部、12:デザインエンボス、14:デザインエンボス領域、16:第2マイクロエンボス、18:第2マイクロエンボス領域、20:芯管、22:幅方向中央部、24:接着剤。

Claims (4)

  1. 2枚以上の原紙が積層状態で結合されたプライからなり、前記プライがロール状に巻き取られてなるロール状衛生用紙であって、
    前記原紙のうち、ロールの最も外側に位置する最外層原紙以外の原紙には、その全面に第1マイクロエンボスが付された第1マイクロエンボス領域が形成され、
    前記最外層原紙には、その幅方向両側縁部にラインエンボスからなるデザインエンボスが付された一対のデザインエンボス領域が形成されるとともに、前記一対のデザインエンボス領域間に、第2マイクロエンボスが付された第2マイクロエンボス領域が形成され、前記デザインエンボスと前記第2マイクロエンボスとは、重畳的に形成されておらず、且つ、
    前記プライは、前記最外層原紙以外の原紙に前記第1マイクロエンボスが付され、前記最外層原紙に前記デザインエンボス及び前記第2マイクロエンボスが付された後、全ての原紙が積層され、接着剤で貼り合わされることによって結合されたものであるロール状衛生用紙。
  2. 前記プライは、2枚の原紙が積層され、前記接着剤によって貼り合わされることによって結合されたものであり、
    前記接着剤は、前記最外層原紙の裏面で、かつ、前記デザインエンボスの裏側に塗工されたものである請求項に記載のロール状衛生用紙。
  3. 前記接着剤が、前記最外層原紙の色と異なる色に着色された着色接着剤である請求項に記載のロール状衛生用紙。
  4. 前記第2マイクロエンボスのエンボス深さに比して前記デザインエンボスのエンボス深さが大である請求項1〜のいずれか一項に記載のロール状衛生用紙。
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