JP5567976B2 - 遊技球揚送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機で使用された後に排出された遊技球を、再び遊技機に上方から補給するために揚送する遊技球揚送装置に関する。ここで遊技機は一般のパチンコ機に類するものであり、遊技球とは主としてパチンコ球が該当する。
従来、遊技ホールにおいて、多数のパチンコ機を列設して成る遊技機島単位ではなく、個々のパチンコ機ごとに使用されたパチンコ球を回収して、再びパチンコ機に供給すべく揚送するための比較的小型な揚送装置として、様々なタイプの装置が提案されている。このような揚送装置は、遊技機1台あるいは数台単位で遊技球を揚送する機能のみならず、遊技球を研磨する機能を一体の装置として併せ持つタイプが多かった。
例えば、本件発明者は、駆動用歯車の外周に沿って配した研磨シートによりパチンコ球を研磨するようにした揚送および研磨装置を既に提案している(特許文献1参照。)。これは、駆動用歯車の案内歯の歯幅方向の一端側に入ったパチンコ球を、歯幅方向の他端側に移動させつつ、この間に研磨シートと接触させて研磨した後、揚送用通路へ順次押し上げて揚送するものであった。
また、別のタイプとして、動力源により回転駆動される螺旋コイルを利用してパチンコ球を搬送する搬送装置に、クリーナーを付設した装置も知られている(特許文献2参照。)。これは、パチンコ球を水平方向や曲線を描きながら搬送可能な搬送装置において、その螺旋コイルに並設されたパチンコ球の移動用案内部の途中にパチンコ球を露出させる清掃部を形成し、清掃部にパチンコ球が接触する清掃部材を装着したものであった。
特開2004−81634号公報 特開平10−80566号公報
前述した特許文献1,2に開示された従来の技術では、何れも揚送装置の駆動部分に研磨装置が一体に組み込まれているが、研磨装置が組み込まれているのは前記駆動部分の一部のみであり、研磨装置が作用しない箇所、特に遊技球が通過する細長い揚送用通路(移動用案内部)における異物の扱いが問題となっていた。
すなわち、遊技球に付着していたり紛れ込んだ塵や埃等の異物が、研磨によっては十分に取り除かれず揚送用通路内に侵入したとしても、この異物を外部に排出するための工夫は一切なく、揚送用通路の下端側に異物が蓄積してしまう虞があった。このような異物の蓄積により、遊技球の揚送自体が阻害され、球詰まりが生じ得るという問題があった。
また、前述した特許文献1,2に開示された従来の技術では、何れも揚送装置の駆動部分に研磨装置が一体に組み込まれているため、研磨装置における研磨時の摩擦抵抗が揚送装置の駆動系に直接的に負荷を与えることになる。そのため、動力源において余計なトルクが必要となり、部品の耐久性が損なわれたり、コストアップの要因にもなるという問題があった。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、遊技球と一緒に装置内に紛れ込んだ異物を容易に外部に取り出すことが可能であり、保守点検にかかる労力を軽減することができ、また、遊技球の揚送時には研磨に起因する余計な負荷が発生することなく、部品の耐久性が向上すると共に、消費電力を低減してコストダウンが可能となる遊技球揚送装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技機(10)で使用された後に排出された遊技球を、再び遊技機(10)に上方から補給するために揚送する遊技球揚送装置(100)において、
全長に亘り上下方向に延びる状態で軸周りに回転駆動される螺旋体(110)と、該螺旋体(110)の外周に沿って上下方向に延び、螺旋体(110)の外周側からピッチ間に一部が嵌った遊技球を螺旋体(110)の回転駆動に伴い上方に導く揚送路(120)と、を有し、
前記螺旋体(110)および前記揚送路(120)の下端側に、揚送する遊技球を供給するための整列レール(130)を設け、
前記整列レール(130)は、受け入れた多列の遊技球を徐々に一列に集約して前記揚送路(120)の下端口まで導くガイド溝(131)と、前記螺旋体(110)の下端口を貫通させる異物排出用の開口部(133)と、を備えることを特徴とする遊技球揚送装置(100)。
[2]前記螺旋体(110)はコイルバネから成り
前記揚送路(120)は、前記コイルバネの軸心を間にして等間隔に並ぶように複数設けたことを特徴とする[1]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[3]前記揚送路(120)の上端口側に、揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置(200)を配置し、
前記遊技球研磨装置(200)を駆動するための動力源(140)を、前記螺旋体(110)を回転駆動する動力源(140)と共用としたことを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[4]前記揚送路(120)の上端口側に、該上端口より排出された遊技球を一旦受け入れる一時貯留部(150)を設け、
前記遊技球研磨装置(200)は、前記一時貯留部(150)内の遊技球を受け入れ歯溝(212a)に保持して、前記動力源(140)により軸回りに回転駆動される研磨用歯車(210)と、該研磨用歯車(210)の外周に沿って配され、前記歯溝(212a)から一部が露出する遊技球に接して研磨する研磨手段と、前記研磨用歯車(210)の回転駆動に伴い順次押し出された遊技球を再び前記一時貯留部(150)まで導く移送路(230)と、を有し、
前記一時貯留部(150)から前記遊技機(10)の上方に亘り、前記一時貯留部(150)が遊技球で充満して貯留量が過剰な場合に、該過剰な遊技球を遊技機(10)の上方に流下させて補給する補給樋(160)を設けたことを特徴とする[3]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[5]前記研磨手段は、前記研磨用歯車(210)の外周に沿って繰り出され、前記歯溝(212a)から一部が露出する遊技球に接する研磨シート(240)と、該研磨シート(240)を収容して前記研磨用歯車(210)を臨む位置に着脱可能な収納ケース(250)と、前記研磨シート(240)を前記収納ケース(250)から繰り出すと共に前記研磨用歯車(210)の外周に沿って移動させる繰出機構と、該繰出機構を前記研磨用歯車(210)の回転に連動させる連動機構と、を有し、
前記連動機構は、前記研磨用歯車(210)の回転速度を所定比率で減速させた速度で前記繰出機構により前記研磨シート(240)を移動させ、
前記収納ケース(250)は、前記研磨シート(240)をその未使用部分と使用済み部分とにそれぞれ区分する隔壁(252)を備え、該隔壁(252)を前記未使用部分と前記使用済み部分との相対的な量の変化に応じて移動可能に配したことを特徴とする[4]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[6]前記一時貯留部(150)の底部に、前記研磨用歯車(210)の歯溝(212a)に遊技球を導く受入口(151)を開設すると共に、該受入口(151)の近傍に、前記揚送路(120)の上端口に連通する放出口(152)を開設し、さらに、前記受入口(151)に対して前記放出口(152)よりも離れた位置に、前記移送路(230)の上端口に連通する再導入口(153)を開設し、
前記一時貯留部(150)の底部に、前記放出口(152)と前記再導入口(153)を含む位置より一端側の前記受入口(151)に向って遊技球を自重で流下させる研磨用傾斜(150a)と、前記再導入口(153)を含まない位置より他端側の前記補給樋(160)に向って遊技球を自重で流下させる補給用傾斜(150c)と、を設けたことを特徴とする[4]または[5]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[7]前記螺旋体(110)の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の揚送量より、前記研磨用歯車(210)の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の研磨量を多く設定したことを特徴とする[4],[5]または[6]に記載の遊技球揚送装置(100)。
[8]前記補給樋(160)の上流側に、該上流側における遊技球の有無を検知するための検知センサ(161)を設け、
前記検知センサ(161)により遊技球の充満が検知された場合に、前記動力源(140)の作動を停止する一方、前記検知センサ(161)により遊技球の充満が検知されなくなった際、所定時間経過後に前記動力源(140)の作動を開始することを特徴とする[4],[5],[6]または[7]に記載の遊技球揚送装置(100)。
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、螺旋体(110)は、全長に亘り上下方向に延びる状態で軸周りに回転駆動される。螺旋体(110)の外周に沿って、揚送路(120)が同じく上下方向に延びている。揚送路(120)に対して、その下端口より供給された遊技球は、一部が螺旋体(110)の外周側からピッチ間に嵌った状態となり、螺旋体(110)の回転駆動に伴って揚送路(120)内を上方に移動する。
また、遊技球揚送装置(100)による遊技球の揚送過程においては、揚送中の遊技球を研磨することはない。従って、遊技球の研磨にかかる摩擦抵抗が、遊技球揚送装置(100)の駆動系に直接的に負荷を与えることはない。さらに、螺旋体(110)の途中で遊技球を研磨する場合に生じ得る、螺旋体(110)に無理な力がかかって変形する事態も防止することができる。
さらに、前記螺旋体(110)および前記揚送路(120)の下端側に、揚送する遊技球を供給するための整列レール(130)を設ける。この整列レール(130)は、受け入れた多列の遊技球を徐々に一列に集約して揚送路(120)の下端口まで導くガイド溝(131)を備えるから、揚送路(120)に対して遊技球を効率良く導入することが可能となり、揚送能力を高めることができる。
ここで揚送路(120)が複数ある場合には、当然ガイド溝(131)も各揚送路(120)に対応して複数設けられており、各ガイド溝(131)ごとに、それぞれ遊技球を徐々に一列に集約した後、対応する揚送路(120)の下端口まで導くように形成されることになる。
また、整列レール(130)は、螺旋体(110)の下端口を貫通させる異物排出用の開口部(133)を備えるから、螺旋体(110)の下端口が整列レール(130)に干渉することなく、この螺旋体(110)の下端口を、整列レール(130)の開口部(133)を貫通させた後、適所に配置させることができる。
前記[2]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、前記螺旋体(110)はコイルバネから成るから、極めて簡易に構成することができる。さらに、コイルバネの軸心を間にして等間隔に並ぶように複数の揚送路(120)を設ければ、限られたスペースで揚送能力を高めることができる。
前記[3]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、前記揚送路(120)の上端口側に、揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置(200)を配置する。このように、遊技球を揚送した後、あらためて研磨することにより、前述した揚送の過程で異物が取り除かれた比較的汚れの少ない遊技球を、よりいっそうと十分に研磨することが可能となる。
このように、遊技球研磨装置(200)を、前記螺旋体(110)ないし前記揚送路(120)から分離して設けたが、遊技球研磨装置(200)を駆動するための動力源(140)を、前記螺旋体(110)を回転駆動する動力源(140)と共用としたことにより、部品点数および消費電力の低減が可能となり、余計なコストアップを防ぐことができる。
前記[4]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、前記揚送路(120)の上端口側に、該上端口より排出された遊技球を一旦受け入れる一時貯留部(150)を設ける。従って、揚送された遊技球は、一時貯留部(150)に受け入れられた後、遊技球研磨装置(200)に適宜導入されて研磨されることになり、一時貯留部(150)には所定量の遊技球を貯留しておくことができる。
前記遊技球研磨装置(200)は、一時貯留部(150)内の遊技球を受け入れ歯溝(212a)に保持して、動力源(140)により軸回りに回転駆動される研磨用歯車(210)と、該研磨用歯車(210)の外周に沿って配され、前記歯溝(212a)から一部が露出する遊技球に接して研磨する研磨手段と、前記研磨用歯車(210)の回転駆動に伴い順次押し出された遊技球を再び前記一時貯留部(150)まで導く移送路(230)と、を有する。
かかる遊技球研磨装置(200)の構成により、一時貯留部(150)内の遊技球は研磨用歯車(210)の各歯溝(212a)に導かれ、研磨用歯車(210)の回転駆動に伴って研磨手段に接しながら回転方向へ移動するので、遊技球は十分に研磨される。このように、研磨手段を研磨用歯車(210)の外周に沿って配し、遊技球を揚送するための通路等に沿って研磨手段を配する必要がなく、装置全体を小型にすることもできる。
研磨された遊技球は、前記研磨用歯車(210)の回転駆動に伴い順次押し出されつつ移送路(230)内に流入し、この移送路(230)を通って再び前記一時貯留部(150)まで導かれる。ここで、一時貯留部(150)が遊技球で充満していなければ、遊技球は再び研磨用歯車(210)の各歯溝(212a)に導かれて研磨を繰り返されることになる。一時貯留部(150)が遊技球で充満して貯留量が過剰となった場合には、この過剰な遊技球が一時貯留部(150)から補給樋(160)に流入して、補給樋(160)を流下して遊技機(10)に補給される。
前記[5]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、研磨シート(240)は収納ケース(250)に予め収納されており、この収納ケース(250)を、研磨シート(240)が研磨用歯車(210)の外周を臨むように装着する。研磨シート(240)は、研磨用歯車(210)の歯溝(212a)から一部が露出する遊技球に対して適度な圧力をもって接することになる。
また、研磨シート(240)は、繰出機構によって、収納ケース(250)から適正な長さが順次繰り出されると共に、研磨用歯車(210)の外周に沿って移動するため、研磨シート(240)が汚れても順次未使用の部分により研磨を行うことができる。ここで繰出機構は、連動機構によって、前記研磨用歯車(210)の回転に連動するため、研磨シート(240)の未使用部分が収納ケース(250)から自動的に繰り出されることになるので、研磨シート(240)の交換作業が不要になる。
さらに、連動機構によって、研磨用歯車(210)が回転停止すれば、繰出機構も駆動停止する。すなわち、遊技球を研磨するために研磨用歯車(210)を回転させるときのみ、収納ケース(250)から研磨シート(240)を繰り出し、無駄な研磨シート(240)を繰り出さないようにして、研磨シート(240)の消費コストを低減することも可能となる。
研磨シート(240)の使用済み部分は、再び収納ケース(250)に収納されるが、収納ケース(250)内では、研磨シート(240)の未使用部分と使用済み部分とが隔壁(252)によって区分される。従って、使用済み部分の汚れが未使用部分に移る虞はない。ここで隔壁(252)は、未使用部分と使用済み部分との相対的な量の変化に応じて移動可能に配されているから、研磨シート(240)を最適な状態で収納ケース(250)内に収納することが可能となる。
前記[6]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、揚送路(120)の上端口は、一時貯留部(150)の底部にある放出口(152)に連通しており、揚送された遊技球は、放出口(152)より一時貯留部(150)内に導入される。ここで揚送路(120)の上端口を放出口(152)に直接連通させても良いが、変形ないし伸縮自在な可撓管を介して間接的に連通させれば、設計上の自由度が増す。
一時貯留部(150)内の遊技球は、前記放出口(152)の近傍にある受入口(151)より研磨用歯車(210)の歯溝(212a)に落下し、研磨用歯車(210)の回転駆動に伴って研磨される。また、前記受入口(151)に対して前記放出口(152)よりも離れた位置に、前記移送路(230)の上端口に連通する再導入口(153)があり、研磨された遊技球は、移送路(230)を通って再導入口(153)より再び一時貯留部(150)内に導入される。従って、一時貯留部(150)内において、揚送されたばかりの遊技球ほど研磨されやすく、また、一度研磨された遊技球であっても、繰り返し研磨されることがある。
一時貯留部(150)の底部には、前記放出口(152)と前記再導入口(153)を含む位置より一端側の前記受入口(151)に向って遊技球を自重で流下させる研磨用傾斜(150a)と、前記再導入口(153)を含まない位置より他端側の補給樋(160)に向って遊技球を自重で流下させる補給用傾斜(150c)と、を設けている。これにより、一時貯留部(150)に導入された遊技球は、最初は研磨用歯車(210)に導入されることになるが、一時貯留部(150)が遊技球で充満して貯留量が過剰になると、該過剰な遊技球が前記研磨用傾斜(150a)の最上位となる傾斜頂端(150b)を乗り越えて、補給用傾斜(150c)を下り補給樋(160)に向うことになる。
前記[7]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、前記螺旋体(110)の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の揚送量より、前記研磨用歯車(210)の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の研磨量を多く設定する。これにより、研磨用歯車(210)内の遊技球が不足しがちになり、一時貯留部(150)内の遊技球は繰り返し研磨されることになる。この出入りのバランスによって、研磨されていない遊技球が補給樋(160)へ流出することを防ぐことができる。
ただし、遊技球の揚送量と研磨量の具体的な速度比率は、一時貯留部(150)に遊技球が貯留され、研磨用歯車(210)に対して遊技球を常に供給できる状態に維持することが好ましい。研磨用歯車(210)の歯溝(212a)に十分な量の遊技球を導入することで、研磨効率が高められるだけでなく、歯溝(212a)の損傷を抑えることにもなる。
前記[8]に記載の遊技球揚送装置(100)によれば、補給樋(160)の上流側に、遊技球の有無を検知するための検知センサ(161)を設ける。これにより、遊技機(10)に対して即座に補給できる研磨済みの遊技球の有無を把握することが可能となる。そして、前記検知センサ(161)により遊技球の充満が検知された場合には、動力源(140)の作動を停止する。すなわち、揚送動作と研磨動作を停止する。これにより、余計な電力消費を低減することができる。

一方、前記検知センサ(161)により遊技球の充満が検知されなくなった際は、所定時間経過後に前記動力源(140)の作動を開始する、これにより、遊技機(10)に対して研磨済みの遊技球を補給することが可能となる。ここで、即座に動力源(140)の作動を開始するのではなく、所定時間経過後として時間差を設けたのは、その後一時貯留部(150)が直ぐに遊技球で充満して、前記検知センサ(161)が遊技球の充満を検知する場合を考慮したものである。
本発明に係る遊技球揚送装置によれば、遊技球と一緒に装置内に紛れ込んだ異物を容易に外部に取り出すことが可能であり、異物の侵入に対する保守点検にかかる労力を軽減することができる。また、遊技球の揚送時には研磨に起因する余計な負荷が発生することなく、部品の耐久性が向上すると共に、消費電力を低減してコストダウンが可能となる。
本発明の実施の形態に係る遊技機島を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機島を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機島を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置の下部を一部破断して概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置の上部を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置の途中を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置と、整列レールおよび回収樋の配置を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る整列レールを拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る整列レールの図9中の各線部位における断面図である。 本発明の実施の形態に係る整列レールの縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る整列レールの底面図である。 図9中におけるe−e線断面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置の上部と、遊技球研磨装置および一時貯留部の配置を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球揚送装置の上部と、遊技球研磨装置および一時貯留部の配置を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球研磨装置の研磨用歯車を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球研磨装置を一部破断して概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球研磨装置を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球研磨装置の収納ケースを拡大して示す正面図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る遊技球揚送装置100は、遊技機10で使用された後に排出された遊技球を、再び遊技機10に上方から補給するために揚送する装置である。以下、1台の遊技機10から構成されたいわゆる単体島としての遊技機島1に設置した場合を例に説明する。
先ず、遊技機島1の概要から説明する。図1に示すように、遊技機島1は、フロア上に載置する支持枠2をフレームとし、該支持枠2内に遊技機10の他、遊技球揚送装置100と、その上側に揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置200と、を備えて成り、遊技球を循環して使用することにより独立して構成される単体島である。
遊技機10は、遊技球としてパチンコ球を使用して遊技を行うものであり、遊技機10の左端に隣接して、パチンコ球を貸し出すための球貸し機20が並設されている。また、遊技機10の下方には、遊技機10で使用された遊技球を計数する球計数機30が配設されている。さらに、球計数機30の下方には、球計数機30で計数された遊技球を回収するための球タンクを兼ねた回収樋40が配設されている。
遊技球揚送装置100は、遊技機10の右端の後方に沿うように立設され、回収樋40から流入する遊技球を下端側から受け入れるように構成されている。遊技球揚送装置100は、全長に亘り上下方向に延びる状態で軸周りに回転駆動される螺旋体110と、該螺旋体110の外周に沿って上下方向に延び、螺旋体110の外周側からピッチ間に一部が嵌った遊技球を螺旋体110の回転駆動に伴い上方に導く揚送路120と、を有して成る。なお、回収樋40の底部は、揚送路120の下端側に向って全体的に傾斜している。
図4〜図7に示すように、揚送路120は、上下方向に延びるパイプ本体101の内部に形成されている。パイプ本体101には、その全長に亘り軸心に沿って延び、螺旋体110を挿通させる円形断面の縦孔である挿通路102が形成されている。挿通路102は、螺旋体110の回転駆動を阻害することなく、螺旋体110の外周を保持できる内径に設定されている。この挿通路102の両側には、該挿通路102と平行に延びる縦孔として前記揚送路120が形成されている。
各揚送路120は、前記挿通路102の両側に沿って延び、該挿通路102の全長に亘って連通する円弧形断面の縦孔として形成されている。揚送路120は、遊技球の移動を阻害することなく、遊技球の外周を保持できる内径に設定されている。この揚送路120に収まった遊技球の一部が前記挿通路102内に迫り出して、後述する螺旋体110の外周側からピッチ間に嵌るようになっている。なお、揚送路120の具体的な断面形状は、遊技球を保持できれば足り、必ずしも円形に限られるものではない。
本実施の形態では揚送路120を2つ設けたが、1つだけ構成することも可能であり、また、3つ以上設けても良い。揚送路120を2つ以上設ける場合には、前記螺旋体110の軸心、すなわち挿通路102の中心を間にして等間隔に並ぶように配置すると良い。なお、パイプ本体101は、一体の成形品に対して後から挿通路102および揚送路120を穿設加工しても良いが、あるいは、2分割された部材の互いの対向面に挿通路102および揚送路120を半分ずつ切削ないし成形加工してから、この2分割された部材を貼り合わせても良い。
螺旋体110は、金属線材を螺旋状に曲げて形成したコイルバネから成る。螺旋体110は、その全長に亘り上下方向に延びる状態で前記挿通路102に挿通され、軸回りに回転駆動されるものである。螺旋体110のピッチ間の間隙は、遊技球の外径よりも小さく設定されており、挿通路102の下端側に導入された遊技球は、螺旋体110の外周側からピッチ間に一部が嵌った状態で、該螺旋体110の回転駆動に伴い上方に揚送される。
螺旋体110は、ピッチ間の隙間に連通して軸方向に延びる中空部111を備えるが、本実施の形態に係るコイルバネでは、その内側全体がそのまま中空部111となっている。かかる中空部111は、揚送中の遊技球より分離された異物の落下経路として設定されている。なお、螺旋体110は、コイルバネの他にも例えば、円筒の外周にスクリュー羽根を取り付け、スクリュー羽根のピッチ間の隙間に適宜スリットを開設して、各スリットを円筒内部に連通させた構造のもの等が考えられる。
螺旋体110の上端口113は、前記パイプ本体101の上方に延出しており、後述するメインシャフト145に対して端末キャップ114を介して取り付けられている。これにより、螺旋体110は動力源によって、下方より上方へ遊技球を押し上げるのではなく、引っ張り上げる形態で回転駆動される。また、螺旋体110の下端口112は、前記パイプ本体101の下方に延出しており、次述する整列レール130にある異物排出用の開口部133を貫通した状態で自由に回転可能に配されている。
図1,図4に示すように、前記螺旋体110および前記揚送路120の下端側には、揚送する遊技球を供給するための整列レール130が設けられている。この整列レール130は、前記回収樋40の底部が一端側に向い傾斜した下流端と前記パイプ本体101の下端側との間に配設されている。整列レール130は、回収樋40の底部を流下してきた遊技球を前記各揚送路120の下端口に導入するものである。
詳しく言えば図9〜図11に示すように、整列レール130はトレイ状に成形されたものであり、回収樋40の下流端より受け入れた多列の遊技球を徐々に一列に集約して前記揚送路120の下端口まで導くガイド溝131と、前記螺旋体110の下端口112を貫通させる異物排出用の開口部133とが形成されている。
図9,図10に示すように、前記ガイド溝131は、その上流側は多列の遊技球を受け入れるべく幅広の集合溝131aとして形成されているが、各揚送路120ごとに対応して徐々に区分けされるように分岐し、この分岐した下流側は、それぞれ遊技球を一列の状態で通過させる分岐溝131bとして形成されている。
各分岐溝131bの下流端は、前記各揚送路120の下端口にそれぞれ連通接続されている。ここで各分岐溝131bの下流端の手前位置には、図12に示すように、分岐溝131bを通過してきた一列に並ぶ遊技球の上段に重なる遊技球に当接し、その上段の遊技球の進入を防ぐためのリブ131cが設けられている。これにより、遊技球は1つずつ揚送路120の下端口に導入されることになる。
各分岐溝131bの下流端が臨むガイド溝131の一端側は、前記パイプ本体101の下端を連結させる凹部132が形成されている。この凹部132の底部に、前記開口部133が開設されている。パイプ本体101にある挿通路102の下端口より下方に延出した螺旋体110の下端口112は、さらに開口部133を貫通した状態で外部に露出している。
また、図1,図14に示すように、前記揚送路120の上端口の上方には、揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置200が配置されている。この遊技球研磨装置200を駆動するための動力源は、前記螺旋体110を回転駆動する動力源と共用の電動モータ140から構成されている。さらに、遊技球研磨装置200の上方には、前記揚送路120の上端口より排出された遊技球を一旦受け入れる一時貯留部150が設けられている。
遊技球研磨装置200は、前記螺旋体110の上端口113の直ぐ上側に配設され、該螺旋体110と同軸回りに回転駆動される研磨用歯車210と、該研磨用歯車210の外周に沿って配され、研磨用歯車210の歯溝212aから一部が露出する遊技球に接して研磨する研磨手段と、前記研磨用歯車210の回転駆動に伴い順次押し出された遊技球を後述する一時貯留部150まで導く移送路230と、を有して成る。
図14〜図17に示すように、研磨用歯車210は、筒状のケーシング220内に回転可能に軸支され、ベースフレーム201に取り付けられている。ベースフレーム201には、動力源である前記電動モータ140も取り付けられている。研磨用歯車210は、略円柱形のシリンダー状に形成されており、その内部を貫通するメインシャフト145の軸回りに回転可能に軸支されている。研磨用歯車210の上下端には、メインシャフト145が相対的に回転可能に貫通する軸受部211a,211bが設けられている。
図16に示すように、シリンダー状の研磨用歯車210の上部は太径部210aとなっており、この太径部210aの外周に沿って、案内歯212が柱面の母線に沿って延びるように形成されている。各案内歯212間の歯溝212aは、遊技球の半分以上を抱き込むように円弧状断面形状に形成されている。
この歯溝212aの溝口は、遊技球を歯溝212a内から外側へ離脱不能なように、遊技球の最大径より幅狭に設定されている。すなわち、歯溝212aは、その歯溝212aの上端側から受け入れた遊技球を下端側へ案内可能であり、歯溝212a内には、複数の遊技球が上下に重なる状態で順次収容されるように設定されている。
一方、研磨用歯車210の太径部210aの下側は、外径が徐々に先細りになる縮径部210bとなっている。この縮径部210bの外周には、前記案内歯212に連続して柱面の母線に沿って延びる係止歯213が形成されている。各係止歯213のピッチは、前記各案内歯212の広めのピッチより徐々に狭くなっており、係止歯213の歯溝213a間は、前記歯溝212aから受け入れた遊技球同士を徐々に近づけて接触させるように設定されている。
さらに、縮径部210bの下側は、この縮径部210bの下端の最小外径と同一外径に延出する細径部210cとなっており、この細径部210cの外周にも、前記案内歯212に連続して柱面の母線に沿って延びる係止歯214が形成されている。係止歯214の歯溝214a間は、前記係止歯213の歯溝213aから案内された遊技球同士を接触させた状態に保つように設定されている。
図17、図15に示すように、ケーシング220の上部には、前記揚送路120の上端口より排出された遊技球を一旦受け入れる一時貯留部150が一体に設けられている。この一時貯留部150は、トレイ状に形成されており、その一端側の底部には、前記研磨用歯車210の上端面に連通して、一時貯留部150内の遊技球をそのまま研磨用歯車210の露出した歯溝212aの上端開口に導く大口径の受入口151が開設されている。なお、一時貯留部150の一端側の上部には、前記研磨用歯車210の軸受部211bと、後述するメインシャフト145とが回転可能に軸支されている。
また、一時貯留部150の底部における前記受入口151の近傍には、前記揚送路120の上端口に連通する放出口152が開設されている。図14に示すように、前記パイプ本体101の上端側は、前記挿通路102の上端口を成す主管部103と、その両側で前記各揚送路120の上端口を成す一対の分岐管部104,104とに三ツ股に形成されている。各分岐管部104は、それぞれ対応する前記放出口152に連通接続されている。ここで分岐管部104と放出口152とは、変形ないし伸縮自在なジャバラ管105を介して間接的に接続されている。
図17に示すように、ケーシング220の中段部分の筒壁には研磨用開口部221が開設されている。この研磨用開口部221は、研磨手段を構成する研磨シート240の外部から内部に進入させ、かつ、研磨用歯車210の案内歯212の外周に沿わせて配索できるように成っている。前記研磨用歯車210の回転駆動に伴って、前記歯溝212aから一部が露出した遊技球に研磨シート240が繰り返し接することにより遊技球は研磨される。この研磨シート240について詳しくは後述する。
図14に示すように、ケーシング220の下部には、前記研磨用歯車210の回転駆動に伴って順次下方へ押し出された遊技球を再び前記一時貯留部150まで導くための移送路230が連通接続されている。ケーシング220の下部の内周壁には、前記係止歯214の歯溝214aに案内された遊技球に当接し、遊技球を一列に整列させた状態で前記移送路230の下端入口に向けて押し出すためのガイドリブ222が設けられている。
前記移送路230は、遊技球の直径よりわずかに大きい内径を有し、遊技球を1列に整列させた状態で移送するパイプ部材から構成されている。この移送路230は、ケーシング220の下部に連通接続された下端入口より斜め上方に湾曲し、その上端出口は、前記一時貯留部150の底部に開設された再導入口153に連通接続されている。図15に示すように、再導入口153は、同じく一時貯留部150の底部に開設されている前記受入口151に対して前記放出口152よりも離れた位置に配されている。
図14に示すように、前記一時貯留部150の底部には、前記放出口152と前記再導入口153を含む位置より一端側の前記受入口151に向って遊技球を自重で流下させる研磨用傾斜150aが形成されている。この研磨用傾斜150aの最上位となる傾斜頂端150bは、前記再導入口153の他端側の直ぐ傍らに配されており、該傾斜頂端150bより一時貯留部150の他端側に向って、遊技球を自重で流下させる補給用傾斜150cが形成されている。
また、前記一時貯留部150の他端側には、補給樋160が接続されている。この配給シュート162は、一時貯留部150の他端側から遊技機10の上方に亘って斜め下方に延びるように配設されている。一時貯留部150が遊技球で充満して貯留量が過剰な場合に、該過剰な遊技球は、前記傾斜頂端150bを乗り越えて補給用傾斜150cを下り補給樋160に流入するように設定されている。
図14,図15に示すように、補給樋160の上流側には、遊技球の有無を検知するための検知センサ161が設けられている。この検知センサ161は、補給樋160の上流側に遊技球が滞留した場合に継続してONとなり、かかるON状態が所定時間(例えば2秒)以上継続したとき、遊技球が充満している旨の信号を出力するように設定されている。なお、検知センサ161は、具体的には例えば、光電スイッチ、レベルスイッチあるいはリミットスイッチ等により構成されている。
また、補給樋160の途中には、流下する遊技球を整列させた状態にして遊技機10に補給する配給シュート162が配設されている。この配給シュート162と遊技機10とは、落下する遊技球を導くジャバラ163を介して連通している。さらに、図1に示すように、補給樋160の下流側には、遊技機10に補給されずに流下した遊技球を前記回収樋40に落下させるための配給シュート162が配設されている。
図14に示すように、ベースフレーム201における前記研磨用歯車210の側方には、電動モータ140が取り付けられている。電動モータ140には、ギアヘッド141および駆動軸141aが一体に組み付けられている。また、駆動軸141aには、外径の異なる大小2つの平歯車142,143が固設されている。
前記研磨用歯車210の軸受部211aには平歯車215が固設されており、この平歯車215と前記平歯車142とに、タイミングベルト144が巻き掛けられている。これにより、研磨用歯車210は、前記電動モータ140の動力が伝達されて回転駆動するように構成されている。
また、前記螺旋体110の上端口113には端末キャップ114が取り付けられており、この端末キャップ114に対して前記メインシャフト145の下端が一体に回転可能に連結されている。メインシャフト145における端末キャップ114の直ぐ上側には、平歯車115が固設されており、この平歯車115と前記平歯車143とに、タイミングベルト146が巻き掛けられている。これにより、螺旋体110は、前記電動モータ140の動力が伝達されて回転駆動するように構成されている。
図17に示すように、前記研磨手段は、前記ケーシング220の研磨用開口部221に配される研磨シート240と、該研磨シート240を収容して前記研磨用歯車210を臨む位置に着脱可能な収納ケース250と、前記研磨シート240を前記収納ケース250から繰り出すと共に前記研磨用歯車210の外周に沿って移動させる繰出機構と、該繰出機構を前記研磨用歯車210の回転に連動させる連動機構と、を有して成る。
前記電動モータ140のギアヘッド141の側方には、連動機構が配設されている。連動機構は、繰出機構を研磨用歯車210に連動させるためのものである。この連動機構は、支持ブラケット270と、この支持ブラケット270内に回転可能に支持された3つのシャフト271〜273とを備えている。
前記支持ブラケット270内では、シャフト271の回転は、ウォーム271aおよびウォームホィール271bを介してシャフト272に伝達され、さらに、シャフト272の回転は、ウォーム272aおよびウォームホィール272bを介してシャフト273に伝達されるように配設されている。なお、前記シャフト271は、プーリ等の伝達機構を介して前記駆動軸141aの回転力が伝達されるように構成されている。
前記シャフト273には、研磨シート240を繰り出すための繰出ローラ274が固設されている。この繰出ローラ274の外周面には、滑り止めのためのローレット目、その他の刻み目が刻設されている。繰出ローラ274は前記繰出機構の主要部を構成するものであり、前述した連動機構によって研磨用歯車210の回転駆動に連動するように設定されている。
また、繰出ローラ274は、研磨用歯車210の回転駆動時の案内歯212による遊技球の移動速度に応じた速度で、研磨シート240を次述する収納ケース250から繰り出すと共に、研磨用歯車210の外周に沿って移動するように構成されている。すなわち、前記連動機構は、前記研磨用歯車210の回転速度を所定比率で減速させた速度で前記繰出機構により前記研磨シート240を移動させるものである。
図17〜図20に示すように、前記ケーシング220の研磨用開口部221を臨む位置には、研磨シート240の収納ケース250を着脱自在に取り付けられるようになっている。図18に示すように、収納ケース250は、研磨シート240を収納するカセットケース状のものである。研磨シート240は、遊技球を研磨し得る材質から成る細幅状の不織布であり、筒状の巻き軸241にテープロール状に巻着された状態で収容される。
図18に示すように、収納ケース250の後面側の底部には、前記研磨シート240の巻き軸241を所定範囲で前後方向に移動可能に保持するホルダ251が突設されている。研磨シート240は、前記繰出機構によって収納ケース250から繰り出されて研磨に使用された後、再び収納ケース250内に回収される。
収納ケース250内には、研磨シート240の未使用部分、すなわち未だ巻き軸241に巻着された部分と、再び収納ケース250内に回収された使用済み部分とを、それぞれ区分する隔壁252が配されている。この隔壁252は、図示した形状の自立できる壁状の部材であり、収納ケース250の底部上にて、前記研磨シート240の未使用部分と使用済み部分との相対的な量の変化に応じて自由に移動できる。
収納ケース250の前面部は、研磨用歯車210の外周に沿うように円弧形の断面形状に形成されており、この部位にクッション部材253が装着されている。クッション部材253はフェルト等の弾力性のある材料で成形される。研磨シート240は、収納ケース250のガイド溝254を通ってクッション部材253の一端側へ繰り出され、クッション部材253の弾発力で研磨用歯車210側の遊技球を押圧可能な状態で案内歯212の外周に沿うように、クッション部材253の一端側からその他端側へ延ばされている。
研磨シート240の研磨に使用される部位の先端側は、前記繰出機構により収納ケース250のガイド溝256を通って再び収納ケース250内に回収される。収納ケース250において前記ガイド溝254に対向する側には、前記繰出ローラ274と対接して、その間に研磨シート240を挟み込むための保持ローラ255が回転可能に軸支されている。保持ローラ255の外周面は、ウレタン等の弾力性のある材料で成形される。
研磨シート240は、その途中が前記繰出ローラ274と保持ローラ255との間に挟み込まれた状態で、前記繰出ローラ274の回転駆動に伴い、収納ケース250内に順次回収されるようになっている。ここで収納ケース250内に回収された使用済み部分は、隔壁252で区画された空間内に自由に折り畳まれながら収納されることになる。また、図19に示すように、収納ケース250の上面側は、開閉可能な蓋部257として形成されている。
次に、前述した本実施の形態の作用について説明する。
図1において、遊技機10で使用された後に排出された遊技球は、球計数機30で計数された後に回収樋40に落下する。この回収樋40は球タンクを兼ねており、所定量の遊技球を貯留することができる。回収樋40内の遊技球は、底部の傾斜に従い遊技球揚送装置100が配されている一端側に向って自重で流下する。
図4に示すように、回収樋40の底部の下流端には整列レール130があり、遊技球は整列レール130を通過する過程で2列に配列される。すなわち、図9,図10に示すように、整列レール130にはガイド溝131があり、このガイド溝131の上流側である集合溝131aから多列な状態で受け入れられた遊技球は、徐々に区分けされる各分岐溝131bごとに一列に集約されて、それぞれ対応する揚送路120の下端口まで導かれる。
前述したように、各分岐溝131bの下流端の手前位置には、図13に示すように、分岐溝131bを通過してきた一列に並ぶ遊技球の上段に重なる遊技球に当接し、その上段の遊技球の進入を防ぐためのリブ131cがあるから、遊技球を確実に一列に並ぶ状態で揚送路120の下端口に導入することができる。
補給樋160の上流側にある検知センサ161(図14参照)からの信号出力に応じて、電動モータ140が作動して遊技球揚送装置100の螺旋体110が回転駆動すると、前記整列レール130の一端側に立設されているパイプ本体101に沿って、各揚送路120の下端口より遊技球は揚送される。螺旋体110は、全長に亘り上下方向に延びる状態で軸周りに回転駆動され、この螺旋体110の外周に沿って、2つの揚送路120も同じく上下方向に延びている。
図4において、各揚送路120の下端口に対して一列に導入された遊技球は、その一部が螺旋体110の外周側からピッチ間に嵌った状態となり、螺旋体110の回転駆動に伴って各揚送路120内を上方に移動する。螺旋体110は、ピッチ間の隙間に連通して軸方向に延びる中空部111を備えており、該中空部111には、揚送中の遊技球より分離された異物が前記隙間を通って入り込むことになる。
ここで中空部111は、異物の落下経路となっているから、中空部111に侵入した異物はそのまま落下して外部へ排出される。螺旋体110の下端口112は、パイプ本体101の下方に延出し、さらに、整列レール130にある異物排出用の開口部133を貫通した状態で自由に回転可能に配されている。これにより、遊技球から分離された異物はパイプ本体101内に留まることなく、容易に外部に排出することができる。なお、螺旋体110の下端口112が臨む位置には、異物回収用のトレイ等を配すると良い。
特に、螺旋体110は全長に亘り上下方向に延びるものであり、水平方向や湾曲して延びる部位がなく、中空部111の途中で異物が停滞する虞もない。また、本実施の形態では、前記螺旋体110はコイルバネから成り、このコイルバネの内側をそのまま中空部111としたから、極めて簡易に構成することができる。また、コイルバネのピッチ間は広い隙間であると共に、外径の大きさに応じて広い中空部111が得られるため、異物を取り込み排出する効率を高めることができる。
また、螺旋体110の軸心を間にして、揚送路120を等間隔に並ぶように2つ設けたことにより、限られたスペースでより多くの遊技球を揚送することが可能となり、揚送能力を高めることができる。もちろん、揚送路120は、螺旋体110の外径寸法に応じて3つ以上設けても良い。多数の揚送路120を設ける場合には、前記螺旋体110の軸心、すなわち挿通路102の中心を間にして等間隔に並ぶように配置すると良い。
さらに、前記遊技球揚送装置100による遊技球の揚送過程においては、揚送中の遊技球を研磨することはない。従って、遊技球の研磨にかかる摩擦抵抗が、遊技球揚送装置100の駆動系に直接的に負荷を与えることはない。しかも、螺旋体110の途中で遊技球を研磨する場合に生じ得る、螺旋体110に無理な力がかかって変形する事態も防止することができる。
本実施の形態では、前記パイプ本体101の上方に、揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置200を配置している。このように、遊技球を揚送した後、あらためて研磨することにより、前述した揚送の過程で異物が取り除かれた比較的汚れの少ない遊技球を、よりいっそうと十分に研磨することが可能となる。
このように、遊技球研磨装置200を前記螺旋体110ないし前記揚送路120から分離して設けたが、遊技球研磨装置200を駆動するための動力源である電動モータ140を、前記螺旋体110を回転駆動する動力源と共用としたことにより、部品点数および消費電力の低減が可能となり、余計なコストアップを防ぐことができる。
図14において、前記電動モータ140の作動による平歯車143の回転は、タイミングベルト146を介して平歯車115に伝達され、これにより、平歯車115とタイミングベルト146を介して一体の螺旋体110がパイプ本体101内で回転駆動する。同様に前記電動モータ140の作動による平歯車142の回転は、タイミングベルト144を介して平歯車215に伝達され、これにより、平歯車215と一体の研磨用歯車210がケーシング220内で回転駆動する。
また、図14において、遊技球揚送装置100により揚送された遊技球は、パイプ本体101の上端にある分岐管部104に接続したジャバラ管105を通り、一時貯留部150内に放出口152から放出されて一旦貯留される。一時貯留部150内の遊技球は、研磨用傾斜150aに従い受入口151を落下して研磨用歯車210の歯溝212aに流入する。
前記歯溝212aの上端側に入った遊技球は、その自重で歯溝212aの下端側へ移動する。遊技球が歯溝212aの下端側へ移動すると、歯溝212aの上端側は凹の状態になる。この凹の状態にある歯溝212aの上端側に新たな遊技球が入ることができる。歯溝212a内の遊技球は、前記螺旋体110と同期する研磨用歯車210の回転駆動に伴って順に歯溝212aの下端側へ案内される。
続いて遊技球は、歯溝213aないし歯溝214aを経た後、ケーシング220の下部でガイドリブ222により一列に整列した状態となって、前記移送路230を通って再び一時貯留部150内に再導入口153から放出される。ここで再導入口153は、前記受入口151に対して放出口152よりも離れた位置にあるため、一時貯留部150内においては、揚送されたばかりの遊技球ほど研磨されやすい。
放出口152内が遊技球で満杯状態でなければ、研磨された遊技球は、研磨用傾斜150aに従い受入口151を落下して、繰り返し研磨用歯車210の歯溝212aに流入することになる。ここで一時貯留部150に遊技球が十分に供給される限り、遊技球は、図15に示す歯溝212aから歯溝214aにかけて途切れることなく受け入れられる。このような状態であれば、係止歯214は空送りすることなく、遊技球を再び移送路230まで押し上げることができる。
本実施の形態では、前記螺旋体110の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の揚送量より、前記研磨用歯車210の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の研磨量を多く設定する。これにより、研磨用歯車210内の遊技球が不足しがちになり、一時貯留部150内の遊技球は繰り返し研磨されることになる。この出入りのバランスによって、研磨されていない遊技球が補給樋160へ流出することを防ぐことができる。
ただし、遊技球の揚送量と研磨量の具体的な速度比率は、一時貯留部150に遊技球が貯留され、研磨用歯車210に対して遊技球を常に供給できる状態に維持することが好ましい。研磨用歯車210の歯溝212aに十分な量の遊技球を導入することで、研磨効率が高められるだけでなく、歯溝212aの損傷を抑えることにもなる。
また、螺旋体110の回転駆動による揚送が継続されて、研磨用歯車210内が遊技球で満杯となり、一時貯留部150が遊技球で充満して貯留量が過剰になると、該過剰な遊技球が前記研磨用傾斜150aの最上位となる傾斜頂端150bを乗り越えて、補給用傾斜150cを下り補給樋160に流出する。そして、補給樋160を流下する遊技球は配給シュート162を介して遊技機10に適宜供給される。
さらに、補給樋160が遊技球で満杯になると、検知センサ161がこれを検知し、電動モータ140の作動を停止する。すなわち、揚送動作と研磨動作とを同時に停止する。これにより、余計な電力消費を低減することができる。その後、検知センサ161により遊技球の充満が検知されなくなった際には、所定時間経過後に電動モータ140の作動を開始する。
これにより、遊技機10に対して研磨済みの遊技球を補給することが可能となる。ここで、即座に電動モータ140の作動を開始するのではなく、所定時間経過後として時間差を設けたのは、その後一時貯留部150が直ぐに遊技球で充満して、検知センサ161が遊技球の充満が検知する場合を考慮するためである。
図17に示すように、研磨用歯車210を収納したケーシング220の一部には研磨用開口部221が開設されており、この研磨用開口部221を臨む位置に、研磨シート240を納めた収納ケース250を装着する。かかる状態で研磨シート240は、研磨用歯車210の外周に沿って配索され、歯溝212aから覗く遊技球に対して適度な圧力をもって接触する。
これにより、遊技球が歯溝212aの上端側から下端側へ移動するまでの間に繰り返し研磨される。補給樋160に送られる遊技球は、前述した動作により研磨用歯車210内部を通過するので、少なくとも1度は研磨される。このような遊技球研磨装置200の構成によれば、研磨手段を揚送のための通路等に沿って配する必要がなく、装置全体を小型にすることもできる。
また、研磨シート240は、ロール状に巻着された状態で収納ケース250内に納められており、前記研磨用歯車210の回転駆動に連動する繰出ローラ274によって適正な長さが繰り出される。図17において、電動モータ140の作動による駆動軸141aの回転力は、連動機構のうち先ずシャフト271に伝達され、各シャフト271〜273のウォーム271a〜272aとウォームホィール271b〜272bの噛み合いを経て、繰出ローラ274も回転駆動する。
このような連動機構により繰出ローラ274が回転すると、図18において、繰出ローラ274と保持ローラ255とで挟まれた研磨シート240は、収納ケース250から繰り出される。このように、遊技球の研磨時に、未使用の研磨シート240を収納ケース250から自動的に繰り出して使用することができ、作業者が未使用の研磨シート240を交換する作業が不要になる。
さらに、前記連動機構によって、研磨用歯車210が回転停止すれば、繰出機構の繰出ローラ274の回転も停止する。すなわち、遊技球を研磨するために研磨用歯車210を回転させるときのみ、収納ケース250から研磨シート240を繰り出し、無駄な研磨シート240を繰り出さないようにして、研磨シート240の消費コストを低減することも可能となる。
図18において、研磨シート240は、収納ケース250のガイド溝254を通ってクッション部材253の一端側へ繰り出される。この繰り出された研磨シート240は、クッション部材253と研磨用歯車210との間の隙間を通って、クッション部材253の他端側へ延ばされる。このとき、研磨シート240は、クッション部材253の弾発力で歯溝212a内の遊技球を押圧可能な状態になっている。
研磨シート240の使用済み部分は、クッション部材253の他端側から収納ケース250のガイド溝256を通って、再び収納ケース250内にて自由に折り畳まれながら収納される。ここで収納ケース250内では、研磨シート240の未使用部分と使用済み部分とが隔壁252によって区分されるため、使用済み部分の汚れが未使用部分に移る虞はない。
しかも、隔壁252は、収納ケース250内における研磨シート240の使用済み部分が増えるに従い押されて、使用済み部分を納める空間が広くなる一方、未使用部分を納める空間は相対的に狭くなる。このように、隔壁252は、研磨シート240の未使用部分と使用済み部分との相対的な量の変化に応じて移動可能に配されているため、研磨シート240を最適な状態で収納ケース250内に収納することが可能となる。
収納ケース250内の研磨シート240の未使用部分がなくなった時点で、同収納ケース250内に収められた使用済み部分は「使い捨て」として廃棄する。かかる研磨シート240の交換作業を容易にするためには、予め新品の研磨シート240のロールがセットされた別の収納ケース250を用意しておき、この収納ケース250ごと交換することが好ましい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、1台の遊技機10だけで構成したいわゆる単体島に適用した例を説明したが、遊技機島1の構成はこれに限られるものではなく、2台あるいは3台以上の数台の遊技機を列設して成る小型の遊技機島にも適用することもできる。
1台の遊技機、あるいは複数の遊技機を備える遊技機島において、遊技機ごとに遊技球揚送装置を設ける場合に、特に適用することができる。
1…遊技機島
2…支持枠
10…遊技機
20…球貸し機
30…球計数機
40…回収樋
100…遊技球揚送装置
101…パイプ本体
102…挿通路
103…主管部
104…分岐管部
105…ジャバラ管
110…螺旋体
111…中空部
112…下端口
113…上端口
114…端末キャップ
115…平歯車
120…揚送路
130…整列レール
131…ガイド溝
132…凹部
133…開口部
140…電動モータ
141…ギアヘッド
141a…駆動軸
142…平歯車
143…平歯車
144…タイミングベルト
145…メインシャフト
146…タイミングベルト
150…一時貯留部
150a…研磨用傾斜
150b…傾斜頂端
150c…補給用傾斜
151…受入口
152…放出口
153…再導入口
160…補給樋
161…検知センサ
162…配給シュート
163…ジャバラ
200…遊技球研磨装置
201…ベースフレーム
210…研磨用歯車
212…案内歯
212a…歯溝
213…係止歯
214…係止歯
220…ケーシング
221…研磨用開口部
222…ガイドリブ
230…移送路
240…研磨シート
241…巻き軸
250…収納ケース
251…ホルダ
252…隔壁
253…クッション部材
254…ガイド溝
255…保持ローラ
256…ガイド溝
257…蓋部
270…支持ブラケット
271…シャフト
272…シャフト
273…シャフト
274…繰出ローラ

Claims (8)

  1. 遊技機で使用された後に排出された遊技球を、再び遊技機に上方から補給するために揚送する遊技球揚送装置において、
    全長に亘り上下方向に延びる状態で軸周りに回転駆動される螺旋体と、該螺旋体の外周に沿って上下方向に延び、螺旋体の外周側からピッチ間に一部が嵌った遊技球を螺旋体の回転駆動に伴い上方に導く揚送路と、を有し、
    前記螺旋体および前記揚送路の下端側に、揚送する遊技球を供給するための整列レールを設け、
    前記整列レールは、受け入れた多列の遊技球を徐々に一列に集約して前記揚送路の下端口まで導くガイド溝と、前記螺旋体の下端口を貫通させる異物排出用の開口部と、を備えることを特徴とする遊技球揚送装置。
  2. 前記螺旋体はコイルバネから成り
    前記揚送路は、前記コイルバネの軸心を間にして等間隔に並ぶように複数設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技球揚送装置。
  3. 前記揚送路の上端口側に、揚送後の遊技球を研磨するための遊技球研磨装置を配置し、
    前記遊技球研磨装置を駆動するための動力源を、前記螺旋体を回転駆動する動力源と共用としたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技球揚送装置。
  4. 前記揚送路の上端口側に、該上端口より排出された遊技球を一旦受け入れる一時貯留部を設け、
    前記遊技球研磨装置は、前記一時貯留部内の遊技球を受け入れ歯溝に保持して、前記動力源により軸回りに回転駆動される研磨用歯車と、該研磨用歯車の外周に沿って配され、前記歯溝から一部が露出する遊技球に接して研磨する研磨手段と、前記研磨用歯車の回転駆動に伴い順次押し出された遊技球を再び前記一時貯留部まで導く移送路と、を有し、
    前記一時貯留部から前記遊技機の上方に亘り、前記一時貯留部が遊技球で充満して貯留量が過剰な場合に、該過剰な遊技球を遊技機の上方に流下させて補給する補給樋を設けたことを特徴とする請求項に記載の遊技球揚送装置。
  5. 前記研磨手段は、前記研磨用歯車の外周に沿って繰り出され、前記歯溝から一部が露出する遊技球に接する研磨シートと、該研磨シートを収容して前記研磨用歯車を臨む位置に着脱可能な収納ケースと、前記研磨シートを前記収納ケースから繰り出すと共に前記研磨用歯車の外周に沿って移動させる繰出機構と、該繰出機構を前記研磨用歯車の回転に連動させる連動機構と、を有し、
    前記連動機構は、前記研磨用歯車の回転速度を所定比率で減速させた速度で前記繰出機構により前記研磨シートを移動させ、
    前記収納ケースは、前記研磨シートをその未使用部分と使用済み部分とにそれぞれ区分する隔壁を備え、該隔壁を前記未使用部分と前記使用済み部分との相対的な量の変化に応じて移動可能に配したことを特徴とする請求項に記載の遊技球揚送装置。
  6. 前記一時貯留部の底部に、前記研磨用歯車の歯溝に遊技球を導く受入口を開設すると共に、該受入口の近傍に、前記揚送路の上端口に連通する放出口を開設し、さらに、前記受入口に対して前記放出口よりも離れた位置に、前記移送路の上端口に連通する再導入口を開設し、
    前記一時貯留部の底部に、前記放出口と前記再導入口を含む位置より一端側の前記受入口に向って遊技球を自重で流下させる研磨用傾斜と、前記再導入口を含まない位置より他端側の前記補給樋に向って遊技球を自重で流下させる補給用傾斜と、を設けたことを特徴とする請求項4または5に記載の遊技球揚送装置。
  7. 前記螺旋体の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の揚送量より、前記研磨用歯車の回転駆動による単位時間当たりの遊技球の研磨量を多く設定したことを特徴とする請求項4,5または6に記載の遊技球揚送装置。
  8. 前記補給樋の上流側に、該上流側における遊技球の有無を検知するための検知センサを設け、
    前記検知センサにより遊技球の充満が検知された場合に、前記動力源の作動を停止する一方、前記検知センサにより遊技球の充満が検知されなくなった際、所定時間経過後に前記動力源の作動を開始することを特徴とする請求項4,5,6または7に記載の遊技球揚送装置。
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