JP6622449B2 - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6622449B2
JP6622449B2 JP2014017920A JP2014017920A JP6622449B2 JP 6622449 B2 JP6622449 B2 JP 6622449B2 JP 2014017920 A JP2014017920 A JP 2014017920A JP 2014017920 A JP2014017920 A JP 2014017920A JP 6622449 B2 JP6622449 B2 JP 6622449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
ball
sphere
cloth
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014017920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015144645A (ja
Inventor
基博 菅原
基博 菅原
藤沢 信幸
信幸 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Original Assignee
SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINKO MECHATROTECH CO., LTD. filed Critical SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Priority to JP2014017920A priority Critical patent/JP6622449B2/ja
Publication of JP2015144645A publication Critical patent/JP2015144645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6622449B2 publication Critical patent/JP6622449B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機に使用される遊技球を研磨する球研磨装置を備える遊技用装置に関する。遊技球は例えばパチンコ球であり、遊技機は例えばパチンコ機である。
近年、多数の遊技機を併設して構成される遊技島ではなく、1台または2台で独立した遊技島(単体島)が種々提案されている。単体島は、1台または2台用の球補給装置を内蔵しているので、例えば島単位に設置される大型の球補給設備が不要である。
単体島においても、遊技球に使用する球に静電気等により汚れが付着することがあるので、汚れ取りと球に光沢を付与するための球研磨装置が必要である。遊技球を研磨する比較的小型の球研磨装置を備えた遊技機は特許文献1に開示されている。
実用新案登録第2516345号公報
ところで、特許文献1に開示の構成では、基台枠の表面に研磨材が施設され、その研磨材は、スクリューの回転により搬送される球に対して、スプリングバネの弾性力によって押し当てられている。そのため、研磨材の同じ部位が球に押し当てられる状態となっており、研磨材の交換頻度が高い、という問題がある。
そこで、本出願人は、長尺状の研磨材(研磨布)を用いて、その研磨布を移動させながら球に押し当てて、球の研磨(清掃)を行うような球研磨装置について検討を重ねている。かかる球研磨装置では、研磨材が移動するので、研磨材の常に同じ部位が球に押し当てられるという問題は解決することができる。しかし、研磨材を移動させるための動力源等が必要となるが、その場合、動力源からの発熱が生じる。そして、かかる発熱により、球研磨装置の寿命が短くなる、という問題がある。また、動力源の駆動のために、消費電力が多くなる、という問題もある。
また、球研磨装置に動力源等を組み込む場合、その球研磨装置が大型化してしまう、という問題もある。さらには、球の搬送のされ方によっては、球の表面のうち研磨(清掃)されない部位が広くなることがあり、そのため球の表面のうち研磨(清掃)される部位を広くして、研磨(清掃能力)を向上させたい、という要望もある。
本発明は、上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、研磨材動力源からの発熱を抑えて球研磨装置の寿命を長くすること、消費電力を抑えること、球研磨装置の大型化を抑制すること、球研磨装置の研磨(清掃能力)を向上させること、のうちの少なくとも1つを解決するための球研磨装置を備える遊技用装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、球搬送モータを備え、該球搬送モータの駆動によって遊技球を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される遊技球の一部と対向すると共に、搬送部の一部に対して着脱可能に取り付けられる研磨カセットとを有する球研磨装置と、球研磨装置の制御を行う制御装置とを備え、研磨カセットは、無端帯状の研磨材を収容する収容空間と、研磨材を送る研磨材送り手段を備え、研磨材送り手段は、研磨材動力源によって駆動され、制御装置は、球搬送モータおよび研磨材動力源に動作の開始と停止を指示すると共に、制御装置は、研磨材動力源を作動させる作動タイミングと該研磨材動力源を停止させる停止タイミングとが設定された研磨タイマでの計測に基づいて、球搬送モータが高速駆動で動作している期間に研磨材動力源が連続動作するように制御すると共に、高速駆動よりも遅い駆動速度で動作している期間に研磨材動力源が間欠動作するように制御する、ことを特徴としている。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、制御装置は、研磨材動力源の作動時間よりも停止時間の方が長くなるように間欠動作を実施する制御を行う、ことが好ましい。
本発明によると、研磨材動力源からの発熱を抑えて球研磨装置の寿命を長くすること、消費電力を抑えること、球研磨装置の大型化を抑制すること、球研磨装置の研磨(清掃能力)を向上させること、のうちの少なくとも1つを解決することができる。
2台の遊技機から構成される遊技島(単体島)の一例を示す正面図である。 図1とは別の遊技島(単体島)の構成例を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技用装置の構成を概略的に示す図である。 図3の遊技用装置の単体島に対する設置例を示す図である。 図2の単体島の斜視図であり、図2の遊技機が取り除かれた状態を示す図である。 遊技用装置の下部タンクの使用状態における縦断面図である。 図6の下部タンクの分解斜視図である。 図2の搬送部の下部および導入部を示す縦断面図である。 改善された導入部の一例を示す断面図である。 図9の導入部において、球を1列導入する場合を示す横断面図である。 図9の導入部において、球を2列導入する場合を示す横断面図である。 比較例としてのスクリューコンベアが球を搬送する際のイメージを示す図であり、(a)は研磨布付近のスクリューコンベアの構成を示す部分的な側断面図であり、(b)は球が受ける力の様子を示す図である。 本実施の形態のスクリューコンベアが球を搬送する際のイメージを示す図であり、(a)は研磨布付近のスクリューコンベアの構成を示す部分的な側断面図であり、(b)は球が受ける力の様子を示す図である。 搬送部および研磨部の第1構成例を示す斜視図であり、研磨カセットが分離された状態で示されている。 図14の研磨部の研磨本体部における搬送ガイドが蛇行されている状態を示す斜視図である。 スクリューコンベアの変形例を示し、中心軸の平面断面形状が楕円形状である場合のスクリューコンベアの部分的な斜視図と中心軸の平面断面図を示している。 搬送ガイドの内部における球の研磨布への押し付け状態を説明するための平面断面図であり、(a)は楕円形状の中心軸の短軸側と球が向き合う状態を示し、(b)は楕円形状の中心軸の長軸側と球が向き合う状態を示している。 中心軸の平面断面形状が略三角形状である場合のスクリューコンベアの部分的な斜視図と中心軸の平面断面図を示している。 中心軸の外周を平行にカットした一対の平面部が存在する態様のスクリューコンベアの斜視図と中心軸の平面断面図を示している。 平面断面形状が円形状の中心軸に、突出部が存在する態様のスクリューコンベアの斜視図と中心軸の平面断面図を示している。 研磨カセットの一つの箱体を取り除いて示す斜視図である。 研磨カセットの構成を示す分解斜視図である。 研磨布を除去した状態の研磨カセットを示す図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面図、(c)は底面図である。 研磨カセットの箱体を取り外した状態を示す平面図である。 研磨カセットを研磨本体部に取り付ける形態を示し、(a)はカセット本体の長手方向がスクリューコンベアの中心軸に平行な状態を示し、(b)は(a)とは異なり斜めの状態を示している。 斜めの状態で取り付けられた研磨カセットを背面壁側から見た状態を示す斜視図である。 斜めの状態で取り付けられた研磨カセットの研磨布に接する搬送中の球の動きを示す図である。 搬送部および研磨部の第2構成例を示す斜視図であり、研磨カセットが分離された状態で示されている。 図28の状態においてギヤカバーの一部を省略して研磨部の駆動部位を示す斜視図である。 図28の研磨部の研磨本体部における搬送ガイドが蛇行している状態を示す斜視図である。 第2構成例の研磨カセットを研磨本体部に取り付ける形態を示し、(a)はカセット本体の長手方向がスクリューコンベアの中心軸に平行な状態を示し、(b)は(a)とは異なり斜めの状態を示している。 図31(b)に示すような斜めの状態で取り付けられた研磨カセットを背面壁側から見た状態を示す斜視図である。 斜めの状態で取り付けられた研磨カセットの研磨布に接する搬送中の球の動きを示す図である。 本実施の形態の研磨布の仕様を示す図である。 研磨布の接合部が斜めである場合の作用を説明する図である。 研磨布の端部におけるダメージ軽減を図るための構成例を説明する図であり、(a)はギヤローラの長さを短くした構成を示し、(b)はギヤなし部を有するギヤローラを示す図である。 研磨布の構成を示す平面図であり、(a)は本実施の形態における研磨布を示し、(b)は比較例としての研磨布を示している。 図24の研磨カセットの左側部分の拡大図である。 ギヤローラ、回転軸および研磨布ガイドの構成を示す斜視図であり、(a)は組み付け前の分解斜視図、(b)は組み付け状態を示す斜視図、(c)は研磨布がギヤローラの間に挟み込まれた状態を示す斜視図である。 変形例に係るギヤローラ、回転軸および研磨布ガイドの構成を示す斜視図であり、(a)は組み付け前の分解斜視図、(b)は組み付け状態を示す斜視図、(c)は研磨布がギヤローラの間に挟み込まれた状態を示す斜視図である。 カセット本体の研磨布入口付近の構成を示す部分的な平面図であり、(a)は研磨布入口付近の概略構成を示す図であり、(b)は可動壁の取付構成の一例を示す図である。 研磨布送り手段を構成するギヤローラの配置関係の一例を示す図である。 研磨布送り手段を構成するギヤローラの配置関係の他の例を示す図である。 従動側のギヤローラを駆動側のギヤローラに付勢する構成例を示す図である。 図24の研磨カセットの研磨布出口側部分の拡大図である。 図45に示す一対の壁部材を拡大して示すと共に、折返し部および柱状部の寸法関係を示す図である。 研磨カセットのカセット本体の背面壁付近の構成を示す断面図である。 図47の研磨布とクッション材のみを拡大して示す断面図である。 研磨布と好ましいクッション材を拡大して示す断面図である。 図49に示す研磨布およびクッション材に球が押し付けられた様子を示す断面図である。 図49に示すクッション材の変形例に係るクッション材を示す図である。 起毛の倒れ方向と研磨布の進行方向を説明する斜視図であり、(a)は起毛の倒れ方向が研磨布の移動方向と平行な場合を示し、(b)は研磨布の移動方向に向かうと起毛の倒れ方向がクッション材の幅方向の中心から離れるように傾斜している様子を示す斜視図である。 図52(b)におけるクッション材を示す斜視図であり、(a)は組違い防止手段がない構成を示し、(b)は組違い防止手段が存在する構成を示している。 上部タンクの構成を側面側から見た状態を示す断面図である。 図54に示す上部タンクをA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。 図54に示す上部タンクの分解斜視図である。 図54に示す上部タンクの斜視図である。 図54の上部タンクの球受入れ部に球研磨装置の上端側が接続されている状態を示す斜視図である。 図58の球研磨装置の上端側に案内板を取り付けない場合の球の貯留態様を示す平面図である。 図58の球研磨装置の上端側に案内板を取り付けた場合の球の貯留態様を示す平面図である。 本実施の形態の制御システムを示すブロック図である。 制御装置による搬送部と研磨部の動作を示すタイミングチャートである。 制御装置による球搬送モータおよび研磨用モータの制御処理の第1例のフローチャートである。 制御装置による球搬送モータおよび研磨用モータの制御処理の第2例のフローチャートである。 図64Aの丸1に続くフローチャートである。 図64Aの丸2に続くフローチャートである。 制御装置による球搬送モータと研磨用モータの制御処理の第3例を説明するフローチャートである。 図65Aの丸1に続くフローチャートである。 図65Aの丸2に続くフローチャートである。 制御装置による球搬送モータおよび研磨用モータの制御処理の第4例のフローチャートである。 図66Aの丸1に続くフローチャートである。 本実施の形態に係る球研磨装置を非開放型遊技機に用いた実施の形態を示す正面図である。 図67に示す球研磨装置において研磨カセットを外してハウジングの内部構成を示す斜視図である。 図67に示す球研磨装置の内部構成を示す正面図である。 ハウジングにセットされる研磨カセットの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る遊技島(単体島)、遊技機、遊技用装置および球研磨装置について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を用いて説明することがある。そのうち、X方向は遊技島や遊技機の幅方向とし、X1側はユーザが遊技島や遊技島に正対した場合の右側、X2側は左側とする。また、Z方向は遊技島や遊技機の高さ方向とし、Z1側は上側、Z2側は下側とする。また、Y方向はXZ方向に直交する方向であると共に遊技島や遊技機の奥行き方向とし、Y1側は手前側、Y2側は奥側とする。
[目次]
1.遊技島(単体島)および遊技機の全体構成について
2.遊技用装置の概略的構成
3.遊技用装置の単体島における設置形態
4.遊技用装置の詳細構成
4.1 下部タンク
4.2 球研磨装置
(1)導入部
(2)搬送部
(3)スクリューコンベア
(4)研磨部の第1構成例
(4.1)研磨部の駆動手段
(4.2)研磨カセット
(5)研磨部の第2構成例
(6)研磨布
(7)研磨部の望ましい付加構成
(a)研磨カセットの研磨布入口における研磨布のダメージ軽減
(b)研磨カセットの研磨布入口における研磨布の巻き込み防止
(c)研磨カセットの研磨布出口における研磨布の巻き込み防止
(d)研磨領域における研磨布の偏在防止
(e)研磨領域のクッション材
4.3 上部タンク
4.4 制御システム
(1)球搬送モータおよび研磨布送りモータの制御 第1例
(2)球搬送モータおよび研磨布送りモータの制御 第2例
(3)球搬送モータおよび研磨布送りモータの制御 第3例
(4)球搬送モータおよび研磨布送りモータの制御 第4例
5.効果
6.他の実施の形態
(1)非開放型遊技機
(2)その他の変形例
[1.単体島(遊技島)および遊技機の全体構成について]
図1は、たとえば2台の遊技機B(遊技機B1,B2)から構成される遊技島(単体島)Aの一例を示す正面図である。近年、球研磨装置の負荷、球研磨装置における球供給制御の複雑化、あるいは研磨布の交換の手間やコストなどメンテナンス性の問題から、1台または2,3台の遊技機を備えた小規模な単体島(遊技島)を構成し、その構成された範囲内で限られた数の球を上手くリユースするような遊技用装置が開発されている。ここで、遊技機は球として鋼球を用いるパチンコ機である。
単体島は、1台、2台または3台等のような複数台の遊技機に対して1台の球研磨装置が設置されている。なお、図1では、2台の遊技機B1,B2から単体島Aが構成される場合に球研磨装置200を有する遊技用装置Cが設けられている場合を示している。
単体島Aを構成する2台の遊技機B1,B2は、それぞれが一側において本体2に開閉可能に軸支されたガラス扉3を有すると共に、そのガラス扉3の下方に前面板4を有している。また、ガラス扉3の背面側には遊技盤5が設けられている。遊技盤5には、外れ球回収口h1および入賞口h2が設けられていて、球を回収可能としている。また、前面板4には、周知の球発射装置(図示省略)への球発射指令入力と球発射速度調節を行なう操作部6が設けられている。
各遊技機B1,B2には、片側に球貸し機7が設けられている。球貸し機7は、周知のものであり、表示ランプ7a、紙幣投入口7b、硬貨投入口7c、硬貨返却口7dおよびカード挿入口7eを有している。球貸し機7は、所定額の紙幣または硬貨が投入され、もしくは所定額以上の残高があるカードが挿入されると、球補給指令信号を出力する。この球補給指令信号は、球補給管8に設けられた球計数器(不図示)に与えられる。これにより、球計数器は、上部タンク300からの球Tを計数して、所定数の球Tを球補給管8を経て球貸し機7に補給する。球貸し機7には、隣接する遊技機B1,B2に球Tを供給する球貸与管15が設けられている。
図1において、本体2のうち前面板4の手前側には上皿16が設けられていて、その上皿16の下側には下皿17が設けられている。上皿16と下皿17は、その中に収容されている球Tを外側から透視可能となっている。さらに下皿17の下側にはロート18が設けられていて、そのロート18に球回収路30が接続されている。また、本体2のうちガラス扉3の上方側に対応する位置には受け皿19が設けられている。受け皿19には、球補給管9を介して球Tが供給される。
また、本体2のうち遊技盤5の下方側には表示部20が設けられている。表示部20は、遊技盤5に設けられた残存球数と賞球獲得数を表示する部分である。なお、表示部20を設ける位置は、遊技盤5に限らず、遊技客の見やすい任意の位置としても良い。
図1の単体島Aにおいては、各遊技機B1,B2からの落下球の回収機能、球研磨機能および遊技機への球供給機能がこの2台の遊技機B1,B2において完結している。すなわち、各遊技機B1,B2の遊技盤5における外れ球回収口h1および入賞口h2に入った球Tは、各遊技機B1,B2の最下段のロート18に流れ込み、そのロート18から球回収路30を経て、遊技用装置Cを構成する下部タンク100に一旦貯められる。その後に、球研磨装置200の後述する入口227に球Tが流入し、後述のように球研磨装置200内で搬送されつつ研磨される。その後に、球Tは球研磨装置200の後述する出口2315から上部タンク300に排出される。このようにして、球Tが研磨(清掃)されて上部タンク300まで揚送されるようになっている。
上述のように、上部タンク300に収容された球Tは、球補給管8を経て球貸し機7に、および球補給管9を介して各遊技機B1,B2の各受け皿19に、それぞれ制御された数量を供給されるようになっている。
ここで、後述する遊技用装置Cが取り付けられる遊技島(単体島)Aおよび遊技機Bの構成は、図1に示すものには限られない。図2は、遊技島(単体島)Aの別の構成例を示す正面図である。図2に示すように、上皿16に排出された球は誘導路10を経て球発射位置まで転動する。そして、遊技者がノブ等の操作部6を操作すると、既知の発射手段(図示省略)により発射され、発射路11を経てレール12と遊技盤5の盤面5aと正面のガラス扉3の間に形成されている遊技領域13に飛翔する。
遊技領域13に発射されても入賞口h2に入らなかった外れ球は、外れ球回収口h1から下皿17に落下して収容される。また、発射された球が入賞口h2に入った場合は、上部タンク300から球が第2補給管14を経て上皿16に供給される。この供給においては、図示されていない計数器により球が計数され、定められた所定数が賞球として供給される。
上皿16が満杯になったときは、遊技者が上皿16の底部シャッター16aを開けることにより、上皿16内の球が図示されていない計数器により計数されながら下皿17に落下する。下皿17内の球は、その底部から下部タンク100に回収され、その下部タンク100の底部の出口101dから流出する球は、球研磨装置200の導入部210を経て搬送部220の下端部に導入され、搬送部220により搬送されながら搬送部220の上端部付近に設けた研磨部230により研磨された後、搬送部220の上端部から排出されて上部タンク300に収容されるようになっている。
そして、上部タンク300に収容された球は、既述したように、一部は球補給管8を経て球貸し機7に補給され、他の一部は入賞した場合に球補給管14を経て上皿16に供給されるようになっている。
なお、以下に説明する各部位の構成は、基本的には、図2の遊技島Aをベースとしているものの、以下の各部位の構成は、上述した図1の遊技島Aに適用するようにしても良い。
[2.遊技用装置の概略的構成]
続いて、遊技用装置Cの概略的構成について説明する。図3は、遊技用装置Cの構成を概略的に示す図である。遊技用装置Cは、図3に概略的に示すように、遊技機Bで使用された球Tを回収して貯める下部タンク100と、その下部タンク100から流出する球Tを搬送し、かつ、研磨する球研磨装置200と、搬送され研磨された球Tを貯め、遊技機Bに供給する上部タンク300とを有している。このような構成により、遊技用装置Cは、遊技機B内で使用される球Tを循環させている。球研磨装置200は、下部タンク100から流出する球Tを搬送する搬送部220と、搬送途中の球Tを研磨する研磨部230とを有している。
遊技用装置Cのうち球研磨装置200は、図1においては、遊技機B1,B2のいずれか一方の下部又は双方の境界の下部に取り付けられている。ただし、図1における研磨部230の取付位置は、遊技機B1,B2の下部に限らず、遊技機B1,B2の上部や内部でもよい。
[3.遊技用装置の単体島における設置形態]
次に、遊技用装置Cを遊技島Aに備える形態について、図4に例示する。まず、図4(a)に示すように、1台の遊技機(図示せず)を有する単体島A1に一つの遊技用装置Cを備える構成とすることができる。また、図4(b)に示すように、2台の遊技機(図示せず)を背合わせに併設した単体島A2にそれぞれの遊技機に対応する一つの遊技用装置Cを備える構成とすることができる。また、図4(c)に示すように、2台の遊技機(図示せず)を横に併設した単体島A3の中にそれぞれの遊技機に対応する一つの遊技用装置Cを備える構成とすることもできる。また、図4(d)に示すように、2台の遊技機(図示せず)を横に併設した単体島A3の中に一つの遊技用装置Cを2台の遊技機で共用する構成とすることもできる。
上述の図4に基づく説明では4形態を例示したが、図4(b)の2台の遊技機(図示せず)を背合わせに併設した単体島A2の中に一つの遊技用装置Cを2台の遊技機で共用するように設ける場合や、遊技ホールの空きスペース次第では、たとえば4台の遊技機を並べて単体島を形成するなど、様々な形態が考えられる。以下、図4(a)の単体島A1を例にとって、図2や図5以下の図面を用いて説明する。
図2に示すように、単体島Aは、本体2を有し、その単体島Aの中に既知の遊技機Bが設置され、遊技機Bでの使用後に回収された球を再び遊技機Bに供給するための本実施の形態に係る遊技用装置Cが備えられている。
[4.遊技用装置の詳細構成]
[4.1.下部タンク]
図5は、図2の単体島Aの斜視図であり、図2の遊技機Bが取り除かれた状態を示す図である。また、図6は、遊技用装置Cの下部タンク100の使用状態における縦断面図である。図7は、図6の下部タンク100の分解斜視図である。図2および図5に示す下部タンク100は、図6および図7に示すように、概括的には、タンク本体101と水平誘導板102と第1傾斜板103と第2傾斜板104とを有している。
タンク本体101は、横断面形状が長方形の空所101aを有する上方に開口する箱状に形成されている。タンク本体101は、底壁101bと、周壁101c1〜101c4とを有している。底壁101bは、その一端側(X2側)から他側端(X1側)に向かい下るように傾斜して第4球転動面P4を形成している。周壁101c1〜101c4は、底壁101bの周辺から立ち上がっているが、周壁101c1,101c2は、底壁101bよりも他端側(X1側)に突出し、その突出端部側を繋ぐように周壁101c4が設けられている。それにより、タンク本体101のうち周壁101c4側の、底壁101bの下位側端部が接続される位置には、球を球研磨装置200方向に排出する出口101dが形成されている。
下部タンク100の上側には、遊技島Aから外れ球もしくは入賞球として落下される球T、または賞球として落下される球Tを受け入れる下皿17が設けられているが、その下皿17の底部から球Tが水平誘導板102の上面に排出されるようになっている。
水平誘導板102は、タンク本体101の空所101aとほぼ等しい長さ(X方向の寸法)を有し、球Tの直径の2倍よりも若干大きい幅分だけ空所101aよりも狭い幅(Y方向の寸法)を有している。そのため、水平誘導板102は、長方形に形成されている。そして、水平誘導板102の長手方向の一端側(X1側)にはその上面を転動する球Tを落下させる孔(または切欠)102aが形成されている。
そして、水平誘導板102をタンク本体101の中の幅方向(Y方向)の中央に収容して所定の高さに固定したときは、水平誘導板102の上面が第1球転動面P1を形成する。また、水平誘導板102とタンク本体101の対向する周壁101c1,101c2との間には、第1球転動面P1を転動する球Tが水平誘導板102の幅方向(Y方向)の両側から落下することができる空隙が形成される。
第1傾斜板103は、水平誘導板102の下側に水平誘導板102から球Tの直径以上の間隔を開けてタンク本体101に固定されている。第1傾斜板103は、長手方向の他端側(X2側)が一端側(X1側)よりも低くなるように傾斜していて、その第1傾斜板103と上側の水平誘導板102との間に第2球転動面P2を形成している。また、第1傾斜板103は、傾斜上位側(X1側)および下位側(X2側)に球Tを落下させる孔103a,103bを有する。また、図7に示すように、第1傾斜板103の幅方向(Y方向)の両端には、球Tの直径よりもわずかに大きい高さをもって下方側(Z2側)に延伸する離間部材103cが設けられている。この離間部材103cは、図7に示すような長手方向(X方向)に連続するものに代えて、間欠的に形成されたものでもよい。
第2傾斜板104は、第1傾斜板103の下側に第1傾斜板103から球Tの直径以上の間隔を開けてタンク本体101に固定されている。第2傾斜板104は、その幅(Y方向の寸法)が第1傾斜板103の幅と等しいが、その長さ(X方向の寸法)が第1傾斜板103の長さよりも短く形成されている。そして、第2傾斜板104の他端側(X2側)の幅方向(Y方向)の両端には、横長台形状の離間部材104aが設けられている。離間部材104aは、傾斜下位側の他端側(X2側)における高さよりも、傾斜上位側の一端側(X1側)における高さが大きくなるような台形状に設定されている。また、第2傾斜板104の一端側(X1側)の端部には、上方側(Z1側)に向かい起立する離間部材104bが設けられている。
上記水平誘導板102、第1、第2傾斜板103、104は、次のようにしてタンク本体101内に装着され、固定される。まず、第2傾斜板104をタンク本体101の空所101a内に挿入し、その第2傾斜板104を出口101d側の周壁101c4に寄せる配置としつつ、離間部材104aを底壁101bの上面に載置する状態とする。このとき、適宜、第2傾斜板104に設けられている嵌合部位(たとえば舌片等)をタンク本体101の対応部位(たとえばスリット等)に取り付ける。
続いて、第1傾斜板103を空所101a内に挿入し、第1傾斜板103の離間部材103cを第2傾斜板104の上面に載置すると共に、その一端側(X1側)は離間部材104bに載置される。このとき、上記の第2傾斜板104と同様に、適宜、第1傾斜板103に設けられている嵌合部位をタンク本体101の対応部位に取り付ける。それにより、第2傾斜板104の上面には、第1傾斜板103との間で球Tが転動する第3球転動面P3が形成される。また、第2傾斜板104の上面側の第2球転動面P2と第2傾斜板104の上面側の第3球転動面P3とが平行状態に保たれ、両者の間に球Tの直径よりもわずかに大きな高さを有する空隙が形成される。
次に、水平誘導板102を空所101aの上面近傍に配置するが、このとき水平誘導板102は、空所101aの幅方向(Y方向)中央に位置する状態とする。またこのとき、周壁101c3,101c4の内面に突設されている載置片(不図示)に水平誘導板102を載置し、その後に固定する。
このような下部タンク100の構成により、図6に矢印で示すように、下皿17の底部から排出される球Tは、水平誘導板102の第1球転動面P1を転動して、水平誘導板102の幅方向(Y方向)の両側の孔から第2球転動面P2に落下する。その第2球転動面P2を転動する球Tは、第1傾斜板103の上位側(X1側)の孔103aから第3球転動面P3に落下し、または第1傾斜板103の下位側(X2側)の孔103bから第4球転動面P4に落下する。また、第1傾斜板103の孔103aからの落下後に第3球転動面P3を転動する球Tは、第2傾斜板104の下位側(X2側)の端部から第4球転動面P4に落下し、その第4球転動面P4を転動する球Tはタンク本体101の出口101dから排出される。
なお、図6に示すように、下皿17の底部の排出筒17aには、排出される球Tを水平誘導板102の一端側(X1側;第1傾斜板103の傾斜上位方向)に誘導する誘導ガイド17bが設けられている。
下部タンク100に球Tが貯留される状況を観察すると、下部タンク100に球Tが溜まり始める時は、第1球転動面P1の幅方向(Y方向)の両側の空隙及び一端の孔102aから球Tが第2球転動面P2に落下する。そして、球Tが第2球転動面P2を転動して、下位側(X2側)の孔103bから第4球転動面P4に落下し、その後に、第4球転動面P4の下位側(X1側)の端部から球Tが溜まり始める。したがって、下皿17から下部タンク100に入る球は比較的短いコースを通って第4球転動面P4に溜まるので、迅速かつ最小限の騒音で収容される。
また、第4球転動面P4が球Tで満杯になった後は、下皿17から下部タンク100に入る後続の球Tは第2球転動面P2に溜まるが、その第2球転動面P2が満杯になったとき、または下皿17から下部タンク100に入る球Tの数が多い場合は、第1傾斜板103の上位側の孔103aから第3球転動面P3に球Tが落下する。そのため、いずれの球転動面P4,P3にもデッドスペースを生じることなく、効率よく球Tを収容することができる。したがって、球収容能力が実質的に増大される効果が奏される。
また、図6および図7に示すように、下部タンク100の第2傾斜板104と第1傾斜板103と水平誘導板102とは、この順序でタンク本体101の空所101a内に上から緊密に嵌合するのみで(ねじなどの固着具を用いずに)固定される形状寸法に形成することができる。この場合には、下部タンク100の、組み立ておよび分解を工具なし(工具レス)で行うことができる。よって、下部タンク100が空気中の塵埃、球Tの汚れの転着等で汚れた場合、その清掃などのために下部タンク100を分解したり、清掃後、再び下部タンク100を組立てたりすることを迅速・容易に行なうことができる。
また、下部タンク100の出口101dは、後述される球研磨装置200の導入部210に連結されている(図2参照)。
[4.2 球研磨装置]
図2に示すように、球研磨装置200は、下部タンク100の出口101dから排出される球Tを球研磨装置200の下端部に導入するための導入部210と、導入された球を搬送するための搬送部220と、搬送部220により搬送される球を研磨するための研磨部230とを有している。以下、各部について順次説明する。
<(1)導入部>
図8は、図2の搬送部220の下部および導入部210Aを示す縦断面図である。また、図9は、改善された導入部210Bの一例を示す断面図である。導入部210Aは球導入路211を有し、その球導入路211Aの他端側(X2側)が下部タンク100の出口101dに連結されている球導入路211Aの一端側(X1側)を、図8および図9に示すように、搬送部220の搬送ガイド225の下端部に開けられた入口227に結合して構成されている。
ところで、球導入路211Aの一端側(X1側)を、図8に示すように小さな傾斜角度で下り傾斜させて入口227に結合した場合は、その傾斜角度と球Tの重量によっては、球Tに加わるスクリューコンベア221の中心軸222方向の圧力が足りなくなる虞がある。そのため、回転するスクリューコンベア221の後述する帯板223に、球Tが接触したとき、球Tがスクリューコンベア221から離反する方向に転がり(球導入路211に戻され)、球Tがスクリューコンベア221の中心軸222に接触する位置(すなわち搬送待機位置WP)に到達することができないので、搬送されにくい場合がある。
図9は、この問題を解決するため改善された導入部210Bを示す。この導入部210Bの球導入路211Bは、傾斜部211B1と垂直落下部211B2とを有する。傾斜部211B1は、その上端部が下部タンク100の出口101dに連結されている。垂直落下部211B2は、その上端部が傾斜部211B1の下端部に接続され、垂直落下部211B2の下端部は搬送部220の搬送路226の入口227に接続されている。好ましい実施の形態においては、垂直落下部211B2の下端部は、スクリューコンベア221の帯板223の傾斜角度と等しい傾斜角度をもって入口227に接続されている。
このような構成により、球導入路211Bの傾斜部211B1から垂直落下部211B2に落下した球Tは、球Tの進行方向側の球ほど大きい圧力を受ける。そのため、進行方向の球Tが、回転しているスクリューコンベア221の帯板223に接触しても、その球Tがスクリューコンベア221から後退せずに、搬送待機位置WPに到達する。したがって、球Tが円滑かつ確実に搬送(揚送)される。
なお、垂直落下部211B2は、文字通り垂直でなくても良い。すなわち、垂直落下部211B2は、その中に導入される球Tのうち進行方向側の球Tがスクリューコンベア221の空間224内に進入するだけの圧力を受ける程度の傾斜を有するものでもよい。
図10は、図9に示す導入部210Bにおいて、球Tを導入する球導入路211Bが1列設けられている構成を示す横断面図である。図11は、図9に示す導入部210Bにおいて、球Tを導入する球導入路211Bが2列設けられている構成を示す横断面図である。図10に示すように、スクリューコンベア221に球Tを導入する球導入路211Bが1列のみ設けられる構成としても良いが、図11に示すように、球導入路211Bが2列設けられる構成としても良い。
なお、図11に示す構成では、搬送部220の搬送ガイド225には、縦を上下方向(Z方向)とすると縦2列の搬送路226が設けられている。また、かかる縦2列の搬送路226に対応して、2つの入口227が設けられており、それぞれの入口227に導入部210Bの垂直落下部211B2の先端側を接続して、球Tを2列導入するように構成されている。このような2つの導入部210Bおよび2列の搬送路226を有する球研磨装置200を用いる場合、下部タンク100から上部タンク300への球の単位時間当たりの球供給量を、1つの導入部210Bおよび1列の搬送路226を有する球研磨装置200の2倍にすることができる。しかしながら、球導入路211Bが3列以上設けられる構成としても良く、その場合には、搬送路226および入口227の数は、3つ以上としても良い。
<(2)搬送部>
次に、搬送部220について説明する。搬送部220は、図2および図9に示すように、スクリューコンベア221を有している。このスクリューコンベア221は、中心軸222と帯板223を備えているが、中心軸222の外周に螺旋状の帯板223の内周側端部が接合された構成となっている。また、搬送部220は、搬送ガイド225を有している。その搬送ガイド225は、スクリューコンベア221の外側を上下方向(Z方向)の全長に亘って包囲している。そして、搬送ガイド225とスクリューコンベア221との間には、上下方向(Z方向)に延伸する搬送路226が形成されている。
その他、搬送部220は、好ましくは回転速度の変更が可能なステッピングモータやDCモータのような、スクリューコンベア221を回転させる動力源としてのモータ228を有すると共に、スクリューコンベア221を垂直状態で回転自在に支持する上下の軸受部229,2210(図2参照)を有している。なお、以下の説明では、モータ228を球搬送モータ228として説明する。また、DCモータを球搬送モータ228として用いる場合、エンコーダのような回転速度の検出を可能とする手段を共に用いることが好ましい。
上述した搬送ガイド225の内径は、スクリューコンベア221の外径よりもわずかに大きいが、搬送ガイド225の円周方向の一部(図10や図11においては入口227側の部位)は、その搬送ガイド225の全長に亘って拡大されている。なお、搬送ガイド225の拡大された部分の円弧形状がなす直径は、その拡大された部分以外の搬送ガイド225の円弧形状よりも小径に設けられている。そして、搬送ガイド225の拡大された部分の内面からスクリューコンベア221の中心軸222の外周面までの最短距離は、球Tの直径よりもやや大きく設定されており、そのような拡大部分とスクリューコンベア221の間の部分は、搬送ガイド225の長手方向(Z方向)に連続する搬送路226となっている。
したがって、スクリューコンベア221が球搬送モータ228により所定方向に回転されるときは、搬送路226に入り込んだ球Tは、スクリューコンベア221の帯板223の間の空間224に嵌り込むが、その空間224は同時に搬送路226でもある。そのため、帯板223の回転に伴い、球Tは搬送路226を上方に向かい搬送される。また、搬送部220の回転駆動手段である球搬送モータ228は、図2においては、スクリューコンベア221の上側(Z1側)に設けられているが、スクリューコンベア221の下側(Z2側)に設けられてもよい。
<(3)スクリューコンベア>
次に、上記のスクリューコンベア221の構成の詳細について、以下に説明する。図12は、比較例としてのスクリューコンベア221´が球Tを搬送する際のイメージを示す図であり、(a)は研磨布243付近のスクリューコンベア221´の構成を示す部分的な側断面図であり、(b)は球Tが受ける力の様子を示す図である。図13は、本実施の形態のスクリューコンベア221が球Tを搬送する際のイメージを示す図であり、(a)は研磨布243付近のスクリューコンベア221の構成を示す部分的な側断面図であり、(b)は球Tが受ける力の様子を示す図である。
なお、以下の説明では、比較例のスクリューコンベアをスクリューコンベア221´として説明し、比較例のその他の構成についても「´」を付した符号を用いて説明する。
図13(a)に示すように、本実施の形態のスクリューコンベア221は、帯板223の中心軸222からの突出寸法が、図12(a)の比較例におけるスクリューコンベア221´の帯板223´の突出寸法よりも短く設けられている。具体的には、図12(a)のスクリューコンベア221´では、中心軸222´の外周面から帯板223´の頂面223a´までの突出寸法が、球Tの半径よりも長くなるように設けられている。一方、本実施の形態のスクリューコンベア221では、図13(a)に示すように、中心軸222の外周面から帯板223の頂面223aまでの突出寸法が、球Tの半径よりも短くなるように設けられている。
本実施の形態では、かかる図13(a)に示すような構成とすることにより、図12(a)の比較例のような構成とする場合と比べて、球Tを研磨布243側に押し付ける力を増大させることができる。すなわち、図12(b)に示すように、比較例のスクリューコンベア221´では、球Tが帯板223´から受ける力F1は、帯板223´の表面に対しての垂直抗力となっている。なお、図12(b)に示すように、力F1は、研磨布243方向の力Fy1と、移動方向の力Fz1の合力となっている。
一方、図13(b)に示すように、本実施の形態のスクリューコンベア221では、帯板223と球Tとの接触点については、その接触点から垂直方向に垂直線を延伸しても、その垂直線は球Tの中心を通らない。そのため、球Tは、中心軸222の外周面から離れるような状態(球Tが倒れ込むような状態)となる。そのため、球Tが力F2を受ける方向は、球Tと帯板223の接触点と、球Tと中心軸222の接触点とを結んだ直線の垂直方向となる。このとき、図13(b)に示すように、力F2は、研磨布243方向の力Fy2と、移動方向の力Fz2の合力となっている。
ここで、図12(b)と図13(b)の比較から明らかなように、本実施の形態では、帯板223の中心軸222からの突出寸法が、比較例におけるスクリューコンベア221´の帯板223´の突出寸法よりも短くなることで、力F2のうち研磨布243方向の力Fy2が、大幅に増大している。それにより、球Tを研磨布243に押し付ける力を大幅に向上させることができ、短い移送距離でありながらも球Tを効率良く研磨(清掃)することができる。
また、研磨布243を球Tに押し付けるためのバネ等のような付勢手段が不要となり、部品点数を減らすことでコストの低減を図ることができる。また、バネ等のような付勢手段を用いずに済むので、研磨部230の小型化を図ることも可能となる。
また、バネのような付勢手段を用いる場合には、球Tが研磨布243に常に押圧され、その押圧力は、球搬送モータ228の負荷となって、球搬送モータ228の発熱が大きくなってしまう。しかし、本実施の形態のようにバネを用いない構成を採用することで、たとえば球搬送モータ228の停止状態では、球Tが上昇(揚送)されていないことで研磨布243への押圧力を小さくすることができ、結果として球搬送モータ228の発熱を低減することができる。
また、スクリューコンベア221の回転により球Tを上昇させる一方で、研磨布243は球Tとは逆側の下方に送ることにより、球Tの研磨布243に対する接触位置が変化する。それにより、移送される球Tでは、その広範囲の球面が研磨布243と接触し、それによって球Tの研磨効率(清掃効率)を向上させることができる。加えて、研磨布243を球Tの搬送方向とは逆の下方に送ることにより研磨布243が撓んだり皺が発生するのを防止可能となり、これらの防止によって本来の研磨能力(清掃能力)を発揮させることができる。また、後述するように、研磨布243と研磨カセット240の背面壁241dとの間には、クッション材が設けられている。そのため、球Tが研磨布243に押し付けられると、その押し付け部分は、研磨布243の他の部分よりも、背面壁241d側に凹む部分が生じ、研磨布243が球Tに対して接触する球面の範囲を広げることができる。それにより、球Tの研磨効率(清掃効率)を向上させることができる。
さらに、後述するように、クッション材に設けられている起毛は、その根元から先端に向かうと、研磨布243の送り方向に向かうように斜めに傾斜している。そのため、球Tにより、研磨布243が自身の送り方向とは逆方向に移動するのが防止可能となる。加えて、研磨布243が撓んだり皺が発生するのを防止可能となり、これらの防止によって本来の研磨能力(清掃能力)を発揮させることができる。
なお、図13(a)に示すような突出寸法の短い帯板223は、スクリューコンベア221のうち研磨本体部231(特に研磨布243と対向する部位)にのみ設ける構成とし、スクリューコンベア221の他の部分は、図12(a)に示すような突出寸法の長い帯板223としても良い。
<(4)研磨部の第1構成例>
図14は、研磨部230の第1構成例を示す斜視図であり、研磨カセット240が分離された状態で示されている。図15は、図14の研磨部230の研磨本体部231における搬送ガイド236が蛇行されている状態を示す斜視図である。
なお、図14および図15で示される構成は、図11に示すような導入部210Bが2つ、搬送路226が2列存在する場合の構成に対応している。ここで、研磨部230は、研磨本体部231と研磨カセット240とを有しており、研磨本体部231に研磨カセット240をセットすることにより研磨部230が構成される。しかしながら、研磨部230の概念には、研磨カセット240が含まれないものとしても良い。また、研磨部230の概念には、研磨カセット240は含まれるが、研磨布243が含まれないものとしても良く、研磨カセット240も研磨布243も含まれるものとしても良い。
<(4.1)研磨本体部>
図14および図15に示すように、研磨本体部231は、取付部材232、モータ固定部材233、モータ234、ギヤカバー235a、歯車235b、搬送ガイド236等を主要な構成要素としている。これらのうち、取付部材232は、上部軸受部229よりも下方に向かって延伸しているが、この取付部材232は、金属板等の板状部材が適宜折り曲げられた形態となっている。この取付部材232には、モータ固定部材233を介して小型のモータ234が取り付けられており、そのモータ234は研磨部230の動力源(研磨材動力源)である。以下の説明では、モータ234を研磨用モータ234という。
また、モータ固定部材233には、ギヤカバー235aが取り付けられ、そのギヤカバー235aで覆われた部位には、図示を省略する支持部材を介して、研磨用モータ234の出力軸側のウオーム、さらにはウオームギヤ(いずれも図示省略)といったギヤ機構が設けられているが、そのギヤ機構は歯車(第1の歯車)235bに駆動力を伝達している。
なお、後述するように、研磨カセット240は、搬送ガイド236に対して斜めとなるように取り付けられる。そのため、研磨用モータ234および歯車235bも、研磨カセット240に存在するギヤ247と噛み合うように、取付部材232の上下方向(Z方向)に対して斜めに取り付けられている。
また、取付部材232の図14および図15におけるX1側の部位には、搬送部220の上端側が取り付けられているが、その搬送部220を覆うように研磨カセット240が着脱可能に取り付けられている。
また、図14および図15に示すように、搬送部220の搬送路226には、研磨本体部231を構成する搬送ガイド236が設けられている。搬送ガイド236は、球Tを蛇行させつつガイドするものであり、またそのガイドに際して、球Tの正面側(Y1側)を後述する研磨布243に接触させる。それにより、球Tの拭き取り(研磨または清掃)が行われる構成となっている。
この搬送ガイド236は、球蛇行領域2314において遊技島Aの正面方向(Y1方向)に開口する溝状に設けられていると共に、一定のピッチで蛇行している。この搬送ガイド236は、互いに対向する端壁236a,236bにより形成されている。この端壁236a,236bは、全体としては上下方向(Z方向)に沿いつつも、X方向での若干の往復を繰り返すように蛇行している。
また、このような端壁236a,236bにより形成される搬送ガイド236は、その横断面形状がコ字形または円弧状の縦長部材に設けられ、正面側(Y1側)が開口している。この搬送ガイド236の開口は、球Tの直径よりもわずかに小さな幅を有している。また、搬送ガイド236の正面側(Y1側)には、後述する研磨布243が位置する。そのため、搬送ガイド236に位置する球Tは、開口を介して研磨布243によって拭き取られる(研磨または清掃される)状態となっている。
なお、搬送ガイド236の奥側(Y2側)には、上述のようにスクリューコンベア221が設けられている。そのため、球搬送モータ228の駆動によってスクリューコンベア221が回転させられると、球Tは搬送ガイド236に沿って蛇行しつつも、上方側(Z1側)に向かって移動する。
また、図13の右側に拡大して示すように、スクリューコンベア221の駆動と、上述した搬送ガイド236による球Tの蛇行によって、搬送ガイド236を搬送される球Tは不規則な回転をする。したがって、球Tの全球面が研磨布243に接触するので、研磨効率が向上する。
また、図13に示すように、搬送路226は、搬送部220の上端部において横方向に開口された出口2315を有する。本実施の形態のように、球Tを2列で研磨する場合には、ほぼ同じ方向に開口する出口2315が2個設けられる。
<(4.2)スクリューコンベアおよび搬送ガイドの変形態様>
スクリューコンベア221および搬送ガイド236は、上述した構成には限られず、種々変形可能であるが、そのような変形態様について、以下に説明する。図16は、スクリューコンベア221の変形例を示し、部分的な斜視図と中心軸222の平面断面図を示している。この図16に示すスクリューコンベア221は、図10および図11に示すような、断面形状が円形状の中心軸222とは異なり、中心軸222の形状が楕円形状となっている。このような楕円形状の中心軸222を有するスクリューコンベア221では、図17に示すような動作を実現できる。
図17は、搬送ガイド236の内部における球Tの研磨布243への押し付け状態を説明するための平面断面図であり、(a)は楕円形状の中心軸222の短軸側と球Tが向き合う状態を示し、(b)は楕円形状の中心軸222の長軸側と球Tが向き合う状態を示している。この図17(a)に示すように、楕円形状の中心軸222の短軸側が球Tと向き合うとき、中心軸222は球Tを研磨布243に対してほとんど押圧しないか、または軽く押圧する状態となる。そのため、研磨布243の球Tに対する接触部分の凹みは、最も小さい状態となる。
一方、図17(b)に示すように、楕円形状の中心軸222の長軸側が球Tと向き合うとき、中心軸222は球Tを研磨布243に対して強く押圧する。そのため、研磨布243の球Tに対する接触部分の凹みは、最も大きい状態となる。このように、中心軸222の断面形状を楕円形状とすることで、球Tの研磨布243に対する押圧を変化させることができ、それによって球Tと研磨布243との間の摩擦を変化させることができる。このように、中心軸222の断面形状が円形状の場合と比較すると、スクリューコンベア221の中心軸222は、球Tの研磨布243側への押圧力を変化させながら球Tを上方へ搬送させることができる。それにより、中心軸222は球Tに対して不規則な回転を与えることが可能となり、球Tの全球面が研磨布243に接触するので、研磨効率が向上する。なお、このような押圧の変化を与える中心軸222は、球Tに対するカム軸と見立てることも可能である。
ここで、中心軸222の断面形状は、楕円形状に限られるものではなく、中心軸222の中心から外周面までの距離が一定でない(変化する)ものであれば、どのような断面形状であっても良い。そのような例を、図18から図20に示す。図18は、中心軸の平面断面形状が略三角形状である場合のスクリューコンベア221の部分的な斜視図と中心軸222の平面断面図を示している。図18に示すような中心軸222の外周面には、平面部222aと弧状の曲面222bとが存在しており、それにより、平面部222aと曲面222bとの間で球Tが移行することで、球Tの研磨布243側への押圧力に急激な変化を生じさせることができる。
また、図19は、中心軸222の外周を平行にカットした一対の平面部222aが存在する態様のスクリューコンベア221の斜視図と中心軸222の平面断面図を示している。この図19に示す構成においても、中心軸222の外周面には、平面部222aと弧状の曲面222bとが存在している。そのため、平面部222aと曲面222bとの間で球Tが移行することで、球Tの研磨布243側への押圧力に急激な変化を生じさせることができる。
図20は、平面断面形状が円形状の中心軸222に、突出部222cが存在する態様のスクリューコンベア221の斜視図と中心軸222の平面断面図を示している。この図20に示す構成では、突出部222cに球Tが差し掛かる際に、より急激に、研磨布243側への球Tの押圧力を変化させることができる。このように、図18〜図20に示すスクリューコンベア221の形状であっても、球Tに対して不規則な回転を与えることが可能となり、球Tの全球面が研磨布243に接触するので、研磨効率が向上する。
<(4.3)研磨カセット>
次に、研磨カセット240について説明する。図21は、研磨カセット240の一つの箱体241bを取り除くと共に、収容空間242内の収容物の断面状態を示す斜視図である。図22は、研磨カセット240の構成を示す分解斜視図である。図23は、研磨布243を除去した状態の研磨カセット240を示す図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面図、(c)は底面図である。また、図24は、研磨カセット240を構成する2つの箱体241A,241Bのうち箱体241Bを取り外した状態を示す平面図である。
図22に示すように、研磨カセット240は、カセット本体241を構成する箱体241A,241Bを備えており、箱体241A,241Bにより構成されるカセット本体241に、各部材が取り付けられ、また研磨布243が収納されている。カセット本体241に取り付けられる部材としては、研磨布送り手段244を構成するギヤローラ245a,245b、回転軸246a,246bがあり、また回転軸246a,246bのうち箱体241A側に位置する側の端部にはギヤ247が取り付けられている(詳細は後述)。なお、図22には、ギヤローラ245aとギヤローラ245bとは、それぞれ3つずつ回転軸246a,246bに取り付けられている状態が示されている。
また、カセット本体241には、ギヤローラ245a,245bに近接する状態で、研磨布ガイド248A,248Bが取り付けられている(詳細は後述)。また、カセット本体241の端面壁241f側には、付勢部材253が取り付けられている。付勢部材253は、折返し部251A2,251B2が対向している部位の出口部分252から引き出された研磨布243を壁部材251B側に押圧している(詳細は後述)。
図21から図24に示すように、研磨カセット240は、密閉された略縦長の箱状に形成されたカセット本体241を有している。カセット本体241は、箱体241A,241Bに二分割して構成されている。なお、箱体241A,241Bの分割構造は必ずしも等分に限らず、器と蓋の形態でもよい。2つの箱体241A,241Bをその開口面の周縁を突き合わせ、両箱体241A,241Bの周縁の四隅に形成してある舌片2411に存在する孔(たとえばネジ孔等)2412にネジを捻じ込む等により、2つの箱体241A,241Bが結合される。通常の作業としては、カセット本体241が単一体として入れ替えができるため、メンテナンスが容易である。そして、箱体241Aと箱体241Bとを二つに分割した状態で、収容空間242の研磨布243の交換が可能になる。したがって、無端帯状の研磨布243および研磨カセット240のリサイクル性に優れている。
また、2つの箱体241A,241Bが突き合わされることにより、カセット本体241には、側面壁241aと、底面壁241bと、正面壁241cと、背面壁241dと、一対の端面壁241e,241fが存在している。また、カセット本体241のうち背面壁241dの一方側端部には、収容空間242に連通するスリット形状の研磨布出口241gが設けられていて、この研磨布出口241gから研磨布243が引き出される。また、カセット本体241のうち背面壁241dの他方側端部には、収容空間242に連通するスリット形状の研磨布入口241hが設けられていて、この研磨布入口241hから研磨布243が収納される。
また、図21および図23(b)に示すように、カセット本体241の背面壁241dには、その幅方向の端部側に、ガイドリブ241rが設けられている。ガイドリブ241rは、研磨布243の進行をガイドするものである。すなわち、研磨布243が進行するにつれて、背面壁241dからずれるように移動しようとすることがあるが、ガイドリブ241rは、そのようなずれ方向への移動を抑えるものである。そのため、ガイドリブ241rは、背面壁241dから若干突出して設けられ、しかも研磨布243の進行方向に平行な長尺形状に設けられている。
図23(b)に示す構成では、ガイドリブ241rは一対設けられていて、その一対のガイドリブ241rは、背面壁241dの幅方向の端部側にそれぞれ設けられている。なお、ガイドリブ241rは、長尺状に設けられる構成としても良いが、長さを短くしたリブを間欠的に配置する構成としても良い。また、研磨布243が背面壁241dの幅方向におけるいずれか一方側にのみ移動する場合には、ガイドリブ241rを一対設ける構成とはせずに、背面壁241dの幅方向の端部側のうち研磨布243が移動するのを抑える側に配置する構成としても良い。
図21、図22および図24に示すように、カセット本体241の中の収容空間242には、無端帯状の研磨材、例えば研磨布243が蛇腹状に詰めて収容されている。研磨布243は、収容空間242内の蛇腹状から、外部の平面状を経て再び蛇腹状に繰り返し変形可能であるので、研磨材料として好適である。
研磨布243は、カセット本体241の長手状の外壁である背面壁241dの外側面に沿うように引き出され、それによって研磨布243は背面壁241dを覆う状態となる。すなわち、研磨布243は長手方向の一部がカセット本体241の背面壁241dの外側に露出し、その研磨布243にテンションが付与されることで、研磨布243が背面壁241dに沿う状態となっている。そして、背面壁241dのうち研磨布243が沿う部分が、後述するような球Tの研磨領域PFを提供する。
収容空間242内には、研磨布入口241hの内側に研磨布243を所定方向に送る研磨布送り手段244(研磨材送り手段に対応)が設けられている。研磨布送り手段244は、研磨布入口241hの内側に、回転軸246a,246bにより回転自在に支持される2本のギヤローラ245a,245bを有している。ギヤローラ245a,245bは、そのギヤピッチが等しく設けられている。なお、ギヤローラ245aは、ギヤ247と同軸に設けられている。以下では、必要に応じて、ギヤ247と同軸のギヤローラ245aを駆動ギヤローラ245aとし、その駆動ギヤローラ245aと噛み合うギヤローラ245bを、従動ギヤローラ245bとする。
一方側の駆動ギヤローラ245aは、その取付位置が固定的であるが、他方のギヤローラ245bは一方のギヤローラ245aに接近する方向に付勢される構成としても良いが、付勢されない構成としても良い。また、一方のギヤローラ245aの回転軸246aは、箱体241Aの底面壁241bを貫通して外方に突出しており、その外方への突出部分には、ギヤ247(第2の歯車)が取り付けられている。ギヤ247は、歯車(第1の歯車)234bと噛み合うことで、研磨用モータ234からの駆動力が与えられる。
このようなギヤローラ245a,245bの間を研磨布243が通るが、その際に、ギヤローラ245a,245bによって研磨布243に永久変形が生じない程度の力で、研磨布243がギヤローラ245a,245bの間に挟圧されている。
したがって、研磨用モータ234の駆動によってギヤ247(第2の歯車)を所定方向に回すと、カセット本体241の背面壁241dを覆っている研磨布243がカセット本体241の研磨布入口241hから収容空間242内部に引き込まれ、蛇腹状に折畳まれるように構成されている。ここで、研磨布入口241hが研磨布出口241gよりも下方側に位置していることから明らかなように、研磨布243は、研磨領域PFにおいて搬送部220の球Tの搬送方向と逆の方向に移動される。
上述の研磨カセット240は、図14に示すように、搬送部220の上端部付近に存在する球蛇行領域2314と対向する状態で、取付部材232その他の部分に取り付けられる。その取り付けでは、ギヤ247が歯車235bと噛み合う。また、この取り付けでは、研磨領域PFに位置する研磨布243が球蛇行領域2314の表面に沿う状態となる。そのため、研磨用モータ234を駆動すると、研磨布243が球蛇行領域2314の表面に沿って下方に移動する。ただし、研磨カセット240は、後述するように、上下方向に対して若干斜めとなるように取り付けられている。
このような研磨カセット240の取り付けにより、球蛇行領域2314を不規則な回転をしながら搬送される球Tは、その全球面が研磨布243と接触するので、研磨効率が向上する。また、研磨布243が球Tの搬送方向と逆方向に移動されるので、球の移動距離に対して研磨布243が球Tに接触する長さが増すため、研磨能力が向上する。さらに、研磨布243が球Tの搬送方向と逆方向に移動されることにより、研磨布243の撓みやしわの発生が抑制される。
なお、研磨用モータ234による研磨布243の送りは、送りと休止を間欠的に行なうことが好ましい。このように研磨用モータ234を駆動することにより、研磨布243の弛み対策となり(弛みを防止できる)、また研磨用モータ234の寿命延長を図ることができる。
図25は、研磨カセット240を研磨本体部231に取り付ける形態を示し、(a)はカセット本体241の長手方向がスクリューコンベア221の中心軸222に平行な状態を示し、(b)は(a)とは異なり斜めの状態を示している。図25(a)に示すように、研磨カセット240は、カセット本体241の長手方向を搬送部220のスクリューコンベア221の中心軸222と平行な状態で取付けても良い。しかしながら、このような取付態様では、研磨布243の研磨有効範囲(ロ)が、研磨布243の長手方向と平行な細長い範囲(網掛け範囲)に限定されてしまう。そのため、それ以外の範囲(白範囲)(イ)は使用されないので、研磨布243の使用効率が低い。なお、図25(a)では、研磨布243の研磨有効範囲(ロ)と、蛇行する搬送ガイド236による球Tの搬送ルート(ハ)とは、概ね一致している。
これに対して、図25(b)に示すように、カセット本体241の長手方向を搬送部220のスクリューコンベア221の中心軸222(搬送方向)に対して斜めとなるように研磨カセット240を研磨本体部231に取り付ける態様を考える。この場合、蛇行する搬送ガイド236による球Tの搬送ルート(ハ)が、研磨布243の長手方向に対して斜めになる。そのため、研磨布243の送り(移動)を考慮すると、研磨布243の研磨有効範囲(ロ)が、研磨布243の全幅に跨るように広げられる。それにより、研磨布送り手段244により送られる研磨布243の全面が球Tの研磨(清掃)に使用されることとなり、研磨布243の使用効率が向上する。
本実施の形態では、このような図25(b)の斜め送りの場合の研磨有効面積は、図25(a)の平行送りの場合の約2.3倍となっている。したがって、球研磨装置200の消耗品コストの低減が可能である。また、研磨布243の面積が有効に使用されるので、研磨布243の送り頻度、すなわち、研磨用モータ234の駆動頻度を少なくすることができる。加えて、研磨布243の交換頻度を少なくすることができる。したがって、球研磨装置200の運転コスト、メンテナンスコストの低減も可能である。
なお、図12、図13および図25では、球研磨装置200の搬送部220および研磨部230が球Tを2列で球研磨する場合の例を図示している。しかし、球Tを3列以上で球研磨する構造とすることもできる。
以上のような研磨本体部231および研磨カセット240を有する研磨部230の動作について説明する。図26は、図25(b)に示すような斜めの状態で取り付けられた研磨カセット240を背面壁241d側から見た状態を示す斜視図である。図27は、斜めの状態で取り付けられた研磨カセット240の研磨布243に接する搬送中の球Tの動きを示す図である。
スクリューコンベア221の中心軸には歯車(図示省略)が固着され、その歯車は球搬送モータ228の回転軸に固着されている歯車(図示省略)と噛合されている。したがって、球搬送モータ228を所定方向に回転すると、スクリューコンベア221が回転されるため、導入部210からスクリューコンベア221の帯板223の間の空間224に進入した球Tは回転している帯板223により搬送路226を搬送(揚送)される。すると、図26および図27に示すように、搬送される球Tは、研磨本体部231の球蛇行領域2314において搬送ガイド236により蛇行されながら、研磨カセット240の研磨布243に接触し、その接触によって球Tが研磨(清掃)される。
<(5)研磨部の第2構成例>
次に、球研磨装置200の研磨部230の第2構成例について説明する。図28は、球研磨装置200の研磨部230の第2構成例を示す分解斜視図である。図29は、図28の状態においてギヤカバー235aの一部を省略して研磨部230の駆動部位を示す斜視図である。図30は、図28の研磨部230の研磨本体部231における搬送ガイド236が蛇行されている状態を示す斜視図である。
なお、研磨部230の第2構成例は、基本的な構成が第1構成例の研磨部230と同様である。そのため、第2構成例の研磨部230についても、第1構成例の研磨部230と同じ符号を用いて説明する。なお、第2構成例の図28、図30は、第1構成例の図14、図15にそれぞれ対応する。
図28から図30に示す構成では、搬送路226は1列のみ設けられている。そのため、研磨部230の第2構成例では、搬送ガイド236が2列ではなく、1列のみ設けられた構成となっている。このような1列のみの搬送ガイド236が設けられる構成は、特に、球Tが少ない遊技機Bに用いることが可能である。特に、球Tが遊技機B内に予め封入されているような非開放型の遊技機では、図28から図30に示すような搬送路226が1列のみの第2構成例が適したものとなっている。それとは逆に、開放型である単体島Aのような構成では、使用される球Tの数が多いので、上述したような搬送路226が2列設けられているような第1構成例が適したものとなっている。
また、第2構成例では、図14と図28の比較等で明らかなように、搬送ガイド236が1列のみ設けられていることに起因して、研磨カセット240の幅は、第1構成例の研磨カセット240の幅と比較して、狭くすることが可能である。
なお、図29では、研磨用モータ234等のような研磨部230の駆動部位が示されている。この図29に示すように、研磨用モータ234の出力軸234aには、ウォームギヤ234bが取り付けられており、そのウォームギヤ234bはウォームホイール235cと噛み合っている。なお、ウォームホイール235cは、歯車235bと同軸かつ一体的に回転するように設けられている。このようなウォームギヤ234bを用いた構成とすることにより出力軸234a側からのみ作動可能になり、例えば研磨用モータ234の停止時に研磨布243が不要に移動することを防止できる。すなわち、研磨布243の弛みを防止できる。
また、上部軸受部229には、球搬送モータ228の出力軸に取り付けられた駆動プーリ229aと、スクリューコンベア221の中心軸222の上端側に取り付けられた従動プーリ229bとが設けられている。そして、駆動プーリ229aと従動プーリ229bの間にはベルト229cが張設されている。このような構成により、球搬送モータ228の駆動力がスクリューコンベア221に伝達されて、当該スクリューコンベア221が回転駆動させられる。
また、図31は、第2構成例の研磨カセット240を研磨本体部231に取り付ける形態を示し、(a)はカセット本体241の長手方向がスクリューコンベア221の中心軸222に平行な状態を示し、(b)は(a)とは異なり斜めの状態を示している。なお、この図31は、第1構成例に関する図25に対応する。第2構成例では、球Tの搬送ルート(ハ)が1本しかない。第1構成例のように球Tの搬送ルート(ハ)が2本ある場合には、2つの搬送ルート(ハ)とその間の部分が、第1構成例の場合よりも大きな幅を占める。そのため、第1構成例の研磨領域PFと第2構成例の研磨領域PFとが同じ面積であるとすると、第2構成例では、球Tの搬送ルート(ハ)が占める幅が狭くなり、それによって研磨カセット240の傾斜角度を大きくすることができる。
また、傾斜角度を大きくすることは、研磨布243の対角方向の長さを確保することにもつながり、それにより、第1構成例と研磨布243の研磨領域PFの長さが同じ場合には、十分な長さの研磨行路(搬送ルート)を確保することが可能となる。また、第1構成例と第2構成例の研磨行路(搬送ルート)を同じ長さとする場合には、研磨布243の長さを短くすることが可能となり、それによって研磨カセット240のコンパクト化を図ることができる。
図32は、図31(b)に示すような斜めの状態で取り付けられた研磨カセット240を背面壁241d側から見た状態を示す斜視図である。図33は、斜めの状態で取り付けられた研磨カセット240の研磨布243に接する搬送中の球Tの動きを示す図である。これら第2構成例に関する図32、図33は、それぞれ第1構成例に関する図26、図27に対応するものである。そのため、この詳細についての説明は省略する。
<(6)研磨布>
次に、研磨布243について説明する。なお、この研磨布243については、その構成のみならず、研磨布243の仕様も併せて説明する。
図34は、本実施の形態の研磨布243の仕様を示す図である。なお、(a)は素材である細長布243Mを接合する前、(b−1)と(b−2)は細長布243Mを接合する態様を示し、(c)は接合して研磨布243を形成した状態を示している。図34(a)に示すように、本実施の形態では、素材である細長布243Mのうち、長手方向の端部である長手方向端部243Pを斜めにカットする。なお、以下における「接合」とは、圧着でも良く、溶着でも良く、その他の手法を用いても良い。また、溶着を行う場合においても、加熱による溶着であっても良いが、たとえば図34(b−2)のような重ね合わせ部243Sが存在する場合には超音波により溶着しても良い。
次に、図34(b−1)に示すように、長手方向の両端部に長手方向端部243Pが存在する細長布243Mをリング状とし、カットされた長手方向端部243P同士を突き合わせて、突合せ部243Qを形成し、その突合せ部243Qを接合する。なお、この接合では、突合せ部243Qを形成する長手方向端部243P同士が、接合される。すると、図34(c)に示すように、長手方向に対して斜めとなる接合部243Rを有するリング状の研磨布243が形成される。
ここで、図34(b−2)に示すように、斜めにした部分を突き合わせるのに代えて、カットした部分同士を若干重ね、その重ね合わせた重ね合わせ部243Sを接合しても良い。
このように、接合部243Rを有するリング状の研磨布243においては、製造過程において研磨布243の長さを調整することができる。すなわち、上述したような接合部243Rの存在しない、シームレスの研磨布243´では、その研磨布243´を製造する製造装置における、糸や繊維を巻き付ける円筒状の巻付部分の直径が定まってしまうと、その製造装置に対して大掛かりな変更を施さない限りは、研磨布243´の長さを変更することができない。これに対して、本実施の形態の研磨布243では、斜めにカットされる長手方向端部243Pを形成する位置を、細長布243Mにおいて変更するだけで、研磨布243の長さを変更できる。それにより、球研磨装置200の設計変更により研磨布243の長さを変更したい場合でも、研磨布243の長さ変更を容易に行える。
また、図24に示すように、研磨布243が進行すると、接合部243Rがギヤローラ245aに巻き付くような状態となり、その後に、接合部243Rがギヤローラ245aとギヤローラ245bの間を通過する。
図35は、研磨布243の接合部243Rが斜めである場合の作用を説明する図である。図35(a)では、接合部243Rがギヤローラ245aに差し掛かる前の状態を示している。しかし、図35(b)に示すように接合部243Rがギヤローラ245aに巻き付き、その後、図35(c)に示すように接合部243Rがギヤローラ245aとギヤローラ245bの間を通過する。
ここで、接合部が研磨布243の幅方向に垂直である(短手方向に沿っている)ような従来構成の場合には、その研磨布243の幅全体に亘る接合部が、一度に同時にギヤローラ245aとギヤローラ245bの間に挟み込まれる。接合部は、熱圧着等により形成されるので、研磨布243の他の部分に比べて硬くなってしまうのが通常である。そのような硬い部分が、幅方向の全体に亘って一度に(同時に)ギヤローラ245aとギヤローラ245bの間に挟み込まれると、ギヤローラ245a,245bに対する負荷が増大してしまう。
これに対して、本実施の形態では、図34に示すように、硬い接合部243Rが研磨布243の幅方向に対して斜めとなる長手方向端部243Pを有している。それにより、図35(c)に示すように、ギヤローラ245a,245bの間に、硬い接合部243Rが、研磨布243の幅方向の全体に亘って一度に(同時に)挟み込まれるのを防止可能となり、接合部243Rの一部ずつが順次、ギヤローラ245a,245bの間を通過する。それにより、ギヤローラ245a,245bに対する負荷を軽減させることが可能となり、ひいては研磨用モータ234への負荷も軽減可能となる。それにより、ギヤローラ245a,245bや研磨用モータ234といった駆動部位の耐久性を向上させることができる。また、研磨用モータ234には、大型のモータを使用する必要が無い。
また、研磨布243には、長手方向や幅方向に対して斜めとなる接合部243Rが存在することにより、接合部が研磨布243の幅方向に垂直である(短手方向に沿っている)ような従来構成と比べて、接合部243Rの長さを長くすることができる。そのため、接合部243Rに対しての引っ張り強度を向上させることができる。
なお、上述の説明では、長手方向端部243Pは、平面方向で見た場合に、斜めにカットされたものとしている。しかしながら、長手方向端部243Pは、かかる平面方向における斜めのカットと共に、または平面方向における斜めのカットとは別に、厚み方向で見た場合に斜めにカットされる構成としても良い。
また、接合部243R(長手方向端部243P)が研磨布243(細長布243M)の長手に対してなす傾斜角度αは、どのような角度でも良い。しかし、傾斜角度αが幅方向に対して平行に近付くような角度となると、ギヤローラ245a,245bに一度に(同時に)挟み込まれる接合部243Rの長さが長くなる。また、傾斜角度αが幅方向に対して垂直に近付くような角度となると、場合によっては図25(b)や図31(b)に示すような搬送ルート(ハ)と重なる長さが長くなってしまう状態となる。そのため、傾斜角度αは、たとえば45度程度とするのが最も好ましいが、たとえば30度から60度の範囲のように、他の角度範囲とすることもできる。
ここで、図25(b)や図31(b)に示す場合では、研磨カセット240自体が傾斜して取り付けられる。そのため、研磨カセット240が傾斜して取り付けられる場合、傾斜している接合部243R(長手方向端部243P)は、図25(b)や図31(b)の紙面において、左下から右上に上がるような傾斜よりは、右下から左上に上がるような傾斜であることが好ましい。
すなわち、接合部243R(長手方向端部243P)が、研磨布243の幅方向や長手方向に対しては同じ傾斜角度であっても、研磨カセット240に対する研磨布243の裏表等の取り付けの相違によっては、傾斜の向きが図25(b)や図31(b)の紙面において左下から右上に上がるような傾斜と、右下から左上に上がるような傾斜とが実現される。しかし、図25(b)や図31(b)の紙面において左下から右上に上がるような傾斜では、接合部243Rが搬送ルート(ハ)に差し掛かる長さが長くなり、研磨(清掃)能力が低下する虞がある。そのため、接合部243R(長手方向端部243P)が図25(b)や図31(b)の紙面において、右下から左上に上がるような傾斜とすることで、接合部243R(長手方向端部243P)が搬送ルート(ハ)を横切る長さを短くすることが可能となり、研磨(清掃)能力を向上させることができる。
また、接合部243Rの幅を、球Tの直径よりも小さくした場合には、球Tが接合部243Rに接する面積が減るので、研磨(清掃)効率が良い。また、研磨布243をナイロン繊維とポリエステル繊維の混合繊維製とした場合は、溶着が容易にでき、かつ、球の汚れを吸着しやすい利点がある。
<(7)研磨部の望ましい付加構成>
次に、研磨部230の望ましい付加構成について説明する。
(a)研磨カセット240の研磨布入口241hにおける研磨布243のダメージ軽減
研磨布243を挟持するギヤローラ245a,245bの長さが、研磨布243の幅(図36における高さ方向の寸法)よりも長い場合、研磨布送り時にギヤローラ245a,245bに挟み込まれた研磨布243の両端部分でのダメージが大きく、ホツレが発生する虞がある。特に、後述する図37(b)に示すようなヒートカット処理部243Hが存在する研磨布243´では、そのホツレが顕著となる。
このようなホツレを防止するための、好ましい実施の形態を以下に説明する。図36は、研磨布243の端部におけるダメージ軽減を図るための構成例を説明する図であり、(a)はギヤローラ245a,245bの長さを研磨布243の幅より短くした構成を示し、(b)はギヤなし部245cを有するギヤローラ245a,245bを示す図である。
図36(a)に示すように、ギヤローラ245a,245bの長さLを、研磨布243の幅Wよりも若干短くする場合、研磨布243の幅方向の両端部は、ギヤローラ245a,245bに接触し難くなり、それにより、研磨布243の幅方向の両端側の端部243Tは、ギヤローラ245a,245bに挟み込まれなくなる。したがって、端部243Tでのホツレを防止することができ、それによって研磨布243の寿命を延ばすことが可能となる。なお、かかる寿命の延長は、後述する図37(b)に示すようなヒートカット処理部243Hが存在する研磨布243´で、顕著となる。
また、図36(b)に示すように、ギヤローラ245b,245bの両端側に、ギヤなし部245cを設ける構成とすることもできる。なお、このギヤなし部245cの半径は、ギヤローラ245a,245bのうち中心から歯の先端までの距離(半径)よりも小さく設けられている。ギヤなし部245cは、ギヤローラ245a,245bの歯が存在しないような構成としても良いし、または回転軸246a,246bにスペーサを取り付けて構成しても良い。
ここで、図36(a)に示す構成のような、ギヤなし部245cが存在しない状態では、研磨布243の両端側の端部243T側を支持する部材が存在していないので、長期間の間に、研磨布243の端部243Tと、それ以外の部分とで伸縮量に差が生じる懸念がある。また、端部243Tがホツレたり変形する懸念がある。そのため、図36(b)のような、ギヤローラ245a,245bの両端側にギヤなし部245cが存在する構成とすることで、研磨布243の端部243Tがギヤなし部245cに接触する(回転軸246a,246bの軸方向で収まる)構成とすることにより、上記のような伸縮量に差が生じるのを低減可能となる。また、端部243Tがホツレたり変形することを防止することが可能となる。
なお、ギヤローラ245a,245bのギヤ部分は、インボリュ−ト歯車が用いられることが好ましい。かかるインボリュ−ト歯車が用いられる場合、研磨布243がギヤローラ245a,245bの間に介在しても、スムーズな噛合を実現できる。また、スムーズな噛合の実現により、研磨布243へのダメージを軽減させることもできる。
次に、研磨布243の幅方向の端部243Tの好ましい実施の形態を以下に説明する。本実施の形態の研磨布243では、幅方向の端部がカットされていなく端縁織込部243Nが存在するように構成することが好ましい。図37は、研磨布243の構成を示す平面図であり、(a)は本実施の形態における研磨布243を示し、(b)は比較例としての研磨布243´を示している。なお、上述の研磨カセット240には、本実施の形態の研磨布243も、比較例に関する研磨布243´を用いることも可能である。
長尺の無端帯状の研磨布243´をシームレスに形成する場合は、上述したような円筒状の巻付部分を有する製造装置を用いて、たとえば直径3m、高さ1mの円筒状の素材を作り、その素材を幅5〜8cm単位でヒートカットする方法が考えられる。しかし、この方法の場合、図37(b)に示すように、研磨布243´の幅方向の端縁部には、ヒートカット処理部243Hが形成される。このヒートカット処理部243Hは、ヒートカットの際の熱により溶着して硬くなっている。そのため、研磨カセット240の研磨布送り手段244のギヤローラ245a,245bの間に、硬いヒートカット処理部243Hが噛み込まれてしまい、研磨布243´が送れなくなる虞がある。また、シームレスの研磨布243は、製造コストが高くなることは、既述したとおりである。
これに対して、本実施の形態の研磨布243を図37(a)に示す。図37(a)に示すように、本実施の形態の研磨布243は、綾織り等のような織り込みにより形成されていて、幅方向の端部にも綾織りによる端縁織込部243Nが存在している。すなわち、研磨布243には、溶着して硬くなっているヒートカット処理部243Hが存在しなく、その代わりに綾織り等で織り込んでいる端縁織込部243Nが存在する状態となっている。ここで、ヒートカット処理部243Hを形成する場合には、繊維(糸)のレベルでの接合バラつき等により、研磨布243を使用しているうちに繊維(糸)が解けるようなホツレや変形が生じることが多い。しかし、端縁織込部243Nでは、ヒートカット処理部243Hと比較してホツレや変形が生じ難くなる。そのため、ギヤローラ245a,245bにホツレた部分や変形した部分が絡まるのが防止される。それにより、研磨布243は、長期に亘って安定的に研磨(清掃)能力を発揮させることができる。
また、上記のようなヒートカット処理部243Hが存在しなく、その代わりに端縁織込部243Nが存在するため、研磨布243を移動させる場合に、その研磨布243の全体を均等に使用して、球Tを研磨(清掃)することができる。それにより、研磨布243は、研磨(清掃)能力を大幅に向上させることができる。
なお、比較例の研磨布243´でも、本実施の形態の研磨布243でも、無端状に形成されているものであれば、研磨布243´または研磨布243を移動させることで繰り返し使用可能となるので、研磨布243´または研磨布243を長期間に亘って使用することは勿論可能となる。
(b)研磨カセット240の研磨布入口241hにおける研磨布243の巻き込み防止
図38は、図24の研磨カセット240の左側部分の拡大図である。図38に示すように、カセット本体241のうち、研磨布入口241hの近傍には、アシスト壁部241kが設けられている。カセット本体241の内壁面の一部をギヤローラ245a側に向けて張り出すように設けられている。しかも、アシスト壁部241kは、研磨布243のガイド性が良好となるように湾曲して設けられている。
なお、かかるアシスト壁部241kの存在により、ギヤローラ245aとアシスト壁部241kの間の通路241mの幅は、研磨布入口241hの幅と比べて大幅に狭くなっている。そのため、研磨布243が搬送される際に、研磨布243の挙動が不安定になり、研磨布243があばれてしまうのを防止可能となる。また、研磨布入口241hを通過した研磨布243がギヤローラ245aに接触するタイミングを早くすることが可能となる。
ここで、背面壁241dのうち研磨布入口241h側の端部と、ギヤローラ245aの歯の頂面部分を結ぶ接線を考える。この接線に対し、アシスト壁部241kには交差する部分(接線を超えている部分;交差部241k1とする)が存在していることが好ましい。かかる交差部241k1が存在すれば、研磨布243をアシスト壁部241kに接触させる確実性を一層向上させることができる。また、研磨布入口241hを通過した研磨布243がギヤローラ245aに接触するタイミングを、一層早くすることが可能となる。
また、図38に示すように、研磨カセット240の収容空間242のうち、ギヤローラ245aよりも研磨布入口241h側の部位には、その研磨布入口241h側から収容空間242における研磨布243の搬送方向の下流側に向かうように、弧状の周状壁面248A1を有する研磨布ガイド248Aが設けられている。この研磨布ガイド248Aは、収容空間242に引き込まれる研磨布243がギヤローラ245aに巻き込まれるのを防止するための部材である。
また、研磨カセット240の収容空間242のうち、ギヤローラ245bを挟んでギヤローラ245aとは反対側の部位(図38ににおいて紙面上側の部位)には、研磨布ガイド248Bが設けられている。この研磨布ガイド248Bも、ギヤローラ245bを覆うように弧状の周状壁面を有している。
すなわち、ギヤローラ245a,245bが、それぞれ研磨布ガイド248A,248Bの周状壁面248A1,248B1で覆われていないとすると、研磨布243はギヤローラ245a,245bに巻き込まれてしまう。そのため、それぞれのギヤローラ245a,245bには、周状壁面248A1,248B1を有する研磨布ガイド248A,248Bが配置されている。そして、周状壁面248A1,248B1は、隙間249A,249Bをそれぞれ隔てて、ギヤローラ245a,245bと対向している。なお、研磨布ガイド248A,248Bは、それぞれネジB1,B2を介してカセット本体241の底面壁241bに固定される。
しかし、図38に示すような周状壁面248A1,248B1を有するのみでは、隙間249A,249Bに研磨布243が入り込んでしまい、研磨布243を噛んでしまう虞がある。そこで、そのような研磨布243の噛み込みを防止するための研磨布ガイド248A,248Bの構成の詳細について、図39に基づいて説明する。
図39は、ギヤローラ245a,245b、回転軸246a,246bおよび研磨布ガイド248A,248Bの構成を示す斜視図であり、(a)は組み付け前の分解斜視図、(b)は組み付け状態を示す斜視図、(c)は研磨布243がギヤローラ245a,245bの間に挟み込まれた状態を示す斜視図である。図39に示すように、ギヤローラ245a,245bには、回転軸246a、246bの軸方向に沿って複数の小ギヤ部2451a,2451bが設けられていて、それぞれの小ギヤ部2451a,2451bの間には、間隙部2452a,2452bがそれぞれ設けられている。
一方、研磨布ガイド248A,248Bには、邪魔板部248A2,248B2が設けられていて、その邪魔板部248A2,248B2には、回転軸246a,246bと干渉せずに回転軸246a,246bの回転をガイドするための支持凹部248A3,248B3が設けられている。そして、図39(b)に示すように、このような邪魔板部248A2,248B2が、小ギヤ部2451a,2451bの間の間隙部2452a,2452bに入り込む。
なお、邪魔板部248A2,248B2の周状壁面248A1,248B1側の付け根部分は、周状壁面248A1,248B1の一端側から他端側まで延在している。そのため、研磨布243が隙間249A,249Bに入り込もうとしても、その研磨布243の入り込みは、邪魔板部248A2,248B2によって阻止される。それにより、研磨布243の噛み込みを確実に防止することが可能となっている。
ここで、図39に示す構成の変形例を図40に示す。図40は、変形例に係るギヤローラ245a,245b、回転軸246a,246bおよび研磨布ガイド248A,248Bの構成を示す斜視図であり、(a)は組み付け前の分解斜視図、(b)は組み付け状態を示す斜視図、(c)は研磨布243がギヤローラ245a,245bの間に挟み込まれた状態を示す斜視図である。
この図40に示すように、研磨布ガイド248A,248Bの両端側には、それぞれ鍔部248A4,248B4が設けられている。鍔部248A4,248B4は、回転軸246a,246bの端部側に位置する小ギヤ部2451a,2451bが、振れてしまう(移動してしまう)のを抑えるための部分である。かかる鍔部248A4,248B4が存在する場合、次のような利点がある。
すなわち、上述したような、幅方向の端縁部にヒートカット処理部243Hが存在するような研磨布243´においては、繊維(糸)のレベルでの接合バラつき等により、研磨布243´を使用しているうちに繊維(糸)が解けるようなホツレや変形が生じることが多い。そのため、ヒートカット処理部243Hに対して、小ギヤ部2451a,2451bが振れて(移動して)挟み込んでしまうと、ホツレや変形が生じ易くなる。このようなホツレや変形を防止するために、鍔部248A4,248B4によって、回転軸246a,246bの端部側に位置する小ギヤ部2451a,2451bが振れる(移動する)のを抑えている。それにより、上述のようなホツレや変形が生じるのを抑えることが可能となる。
なお、大きなホツレや変形が研磨布243´に生じると、研磨布243´の巻き込みが発生し易くなる。しかし、鍔部248A4,248B4の存在によって、上述のようにホツレや変形が生じるのを抑えることにより、研磨布243´の巻き込みを防止することが可能となる。また、前述の図36(b)の構成と同様な効果があり、研磨布243´の巻き込みを防止することが可能となる。
図41は、カセット本体241の研磨布入口241h付近の構成を示す部分的な平面図であり、(a)は研磨布入口241h付近の概略構成を示す図であり、(b)は可動壁2413の取付構成の一例を示す図である。図41(a)に示すように、研磨布入口241hを構成する部位には、可動壁2413が設けられている。可動壁2413は、研磨布入口241hの空間に面する入口壁面2413aを有している。
この入口壁面2413aは、図41(a)に示すように、背面壁241dの壁面に沿って研磨布243が進行する方向で考えると、入口壁面2413aは、ギヤローラ245aの端面壁241e側の端部245a1よりも、研磨布入口241h側に突出している。すなわち、入口壁面2413aは端部245a1よりもK2だけ研磨布入口241hの空間側に突出している。なお、図41(a)では、寸法K2以外に、研磨布入口241hの幅を示す寸法K1も示されていて、当然ながらK1>K2となっている。
入口壁面2413aは、その上下方向(ここでは研磨布243の幅方向と同じ方向)に亘って研磨布入口241hの空間側に突出する位置が同じ位置となっている。かかる可動壁2413は、研磨布入口241hの幅を調整可能とするように、スライド可能に設けられている。このような幅を調整可能とすることで、研磨布入口241hに研磨布243を通す前後において、研磨布入口241hの幅を調整可能となる。それにより、研磨布243をセットする前のときには研磨布入口241hを通し易いように研磨布入口241hの幅を広げる状態とすることができる。
また、研磨布243をセットして研磨布入口241hを通した後には、研磨布入口241hの幅が狭くなるように空間側に入口壁面2413aを突出させることができる。それにより、研磨布入口241hを通過した研磨布243を、早くギヤローラ245aに接触させることができる。それにより、研磨布243に余分な弛み等が生じるのを防止可能となり、それによって研磨布243が、いわゆる暴れてしまうような挙動となるのを防ぐことができる。
なお、スライド可能な可動壁2413を設けることは、メンテナンスの際にも有利となる。すなわち、研磨布入口241hが狭くてごみ他の異物が詰まり易いときには、メンテナンスの際に、研磨布入口241hを広げるように調整可能となる。また、研磨布243をセットした当初の段階では研磨布243の挙動が良好であっても、長期に亘る使用により研磨布243の挙動が良好でなくなる場合には、たとえば研磨布入口241hを狭めるように可動壁2413をスライドさせたり、逆に研磨布入口241hを広げるように可動壁2413をスライドさせることにより、長期に亘る使用後であっても、研磨布243の挙動の安定化を図ることができる。
可動壁2413は、たとえば図41(b)に示すように構成することができる。図41(b)に示す構成では、舌片2411の裏面側に可動壁2413のフランジ部2413bが重ねられる。フランジ部2413bには、長孔2413cが設けられていて、その長孔2413cは孔2412と上下で重なるように配置される。そして、重ねられた長孔2413cと孔2412の双方に、ネジやボルトを通すことで、可動壁2413が固定される。なお、図41(b)に示す場合には、可動壁2413は、上下方向で2分割される構成とすることもできるが、そのようには2分割の構成とせずに、上下方向で1つに一体化された構成としても良い。この一体化構成の場合、舌片2411を省略する構成とすることもできるが、舌片2411やネジ等が入り込むような窪み(凹部)を可動壁2413の上下方向の中央部分に設けるようにしても良い。
また、入口壁面2413aは、上下方向の中央部分が、上下方向の両端よりも空間側に多く突出する形態としても良い。この場合、上下方向の中央部分が両端よりも突出する中央凸形状となる。
このような中央凸形状に入口壁面2413aを形成した場合、次のようなメリットがある。すなわち、研磨布243を長期に亘って使用していると、その研磨布243のうち球Tが通る搬送ルート(ハ)が摩耗により薄くなって行く。このとき、研磨布243を使用する態様によっては、研磨布243の幅方向の中央側が、幅方向の両端側よりも伸びてしまうような状態となることがある。しかし、上記のように可動壁2413の入口壁面2413aを中央凸形状に形成すると、研磨布243の幅方向の中央側が両端側よりも伸びていても、研磨布243の弛みを抑えつつ、研磨布243の幅方向の全体を入口壁面2413aに接触させることができる。
図42は、研磨布送り手段244を構成するギヤローラ245a,245bの配置関係の一例を示す図である。図42に示すように、ギヤローラ245a,245bの回転軸246a,246bの間の軸間距離L1は、ギヤローラ245a,245bが正常に噛み合う距離(バックラッシュを含む)である距離L0に、研磨布243の厚さDを加えた距離に設定されている。ここで研磨布243の厚さDを加えるのは、ギヤローラ245a,245bに過度な負荷をかけないためである。しかし、軸間距離L1としては、研磨布243の厚さDを加える場合には限られず、たとえば研磨布243の厚さDの1倍から2倍以内の距離を加えても良い。また、ギヤローラ245a,245bの間で研磨布243を搬送させるために必要な挟持力を持ちつつ駆動力を伝達可能であれば、厚さDの2倍以上の距離を加えるようにしても良い。なお、前述のようにギヤローラ245a,245bのギヤ部分はインボリュート歯車を用いれば上記のように軸間距離を変更しても正常に噛み合うことができる。
ここで、研磨布243が適度の柔軟性を有する場合には、軸間距離L1が一定(不変)であっても、ギヤローラ245a,245bが研磨布243を挟持する能力(すなわち研磨布243の送りの信頼度)に問題は生じない。しかし、上述のように研磨布243には溶着した接合部243Rが存在している。また、研磨布243には経時劣化が生じて、研磨布243の柔軟性が変化してしまう場合がある。
このような場合にも、研磨布243を搬送するために必要な挟持する力を発揮させるために、図43に示すような構成とすることが好ましい。図43は、研磨布送り手段244を構成するギヤローラ245a,245bの配置関係の他の例を示す図である。図43に示すように、従動側のギヤローラ245bの回転軸246bを通すための孔部分245b1は、長孔形状に設けられている。なお、図43に示す構成では、長孔形状の孔部分245b1のうちギヤローラ245a寄りの部位に回転軸246bが位置したときに、ギヤローラ245a,245bの回転軸246a,246bの間の軸間距離が上述した距離L1に対応しているが、距離L1よりも短いものとしても良い。
また、回転軸246bは、ギヤローラ245a側に付勢されている。この付勢に関する具体的な構成例を図44に示す。図44は、従動側のギヤローラ245bを駆動側のギヤローラ245aに付勢する構成例を示す図である。この図44に示すように、研磨布ガイド248Bは、付勢手段であるバネ250によって研磨布ガイド248A側(駆動側のギヤローラ245a側)に付勢されている。バネ250は、正面壁241cと研磨布ガイド248Bの間に位置していて、この研磨布ガイド248Bに研磨布ガイド248A側(駆動側のギヤローラ245a側)に向かう付勢力を与えている。
このような構成とすることにより、上述したように、ギヤローラ245a,245bは、通常は正常に噛み合う距離である距離L0に研磨布243の厚さDを加えた距離L1に保たれる。しかし、研磨布243の接合部243Rがギヤローラ245a,245bの間を通過するときや、研磨布243の柔軟性が減って研磨布243が硬くなったときには、バネ250の付勢力に抗して、ギヤローラ245bがギヤローラ245aから遠ざかるように移動する。また、上記の構成とすることで、研磨布243には、研磨布243を搬送するために必要な挟持力を与えることができ、それによってギヤローラ245a,245bの空転や研磨布243の詰まり等の発生を防止可能となる。
(c)研磨カセット240の研磨布出口241gにおける研磨布243の巻き込み防止
図45は、図24の研磨カセット240の右側部分の拡大図である。この図45に示すように、研磨カセット240の収容空間242に収容されている研磨布243は、研磨布出口241gから引き出され、張設された状態で背面壁241dの壁面に沿って進行する。その後に、カセット本体241のうち研磨布出口241gとは反対側の研磨布入口241hから再び収容空間242に入り込んで、研磨布送り手段244で挟み込まれた後には、研磨布243は蛇腹状に折り畳まれる。
ここで、図21、図24および図45に示すように、カセット本体241の内部のうち、研磨布出口241g側の部位には、一対の壁部材251A,251Bが設けられている。この壁部材251A,251Bは、収容空間242の内側を構成する壁部であるとしても良いが、その壁部材251A,251Bよりも外側に存在する端面壁241fが収容空間242の内側を構成している、としても良い。一対の壁部材251A,251Bは、終端壁部251A1,251B1と、折返し部251A2,251B2と、柱状部251A3,251B3を有している。
このうち、終端壁部251A1,251B1は、研磨布243の進行方向の下流側に向かうにつれて、互いに近付くように設けられている。そのため、カセット本体241の長手に対しては、一対の終端壁部251A1,251B1は傾斜した状態で配置されている。
図46は、図45に示す一対の壁部材251A,251Bを拡大して示すと共に、折返し部251A2,251B2および柱状部251A3,251B3の寸法関係を示す図である。図45および図46に示すように、一対の終端壁部251A1,251B1が互いに最も近付いた部位からは、カセット本体241の反対側のギヤローラ245a,245b側に向かうように一対の折返し部251A2,251B2が延出している。この一対の折返し部251A2,251B2は、互いに平行に設けられている。
また、一対の折返し部251A2,251B2の延出の先端側には、柱状部251A3,251B3がそれぞれ設けられている。柱状部251A3,251B3は、その外周側に滑らかな曲面を有する形状に設けられている。図45(b)および図46に示す構成では、柱状部251A3,251B3は円柱状に設けられている。折返し部251A2,251B2の幅方向の中心線は、柱状部251A3,251B3の径方向の中心を概ね通るように設けられている。また、柱状部251A3,251B3の直径は、折返し部251A2,251B2の幅よりも大きくなるように設けられている。
そのような寸法関係について、図46に基づいて説明する。柱状部251A3,251B3の間の間隔をA、折返し部251A2,251B2の間の間隔をDとすると、間隔D>間隔Aが成り立っている。なお、寸法の好ましい一例としては、研磨布243の厚さが0.2mmの場合、間隔Aが1mm、間隔Dが1.5mmとするものがある。また、柱状部251A3,251B3の半径をB、折返し部251A2,251B2のうち壁部材251A,251B1の内壁側から柱状部251A3,251B3の先端側までの寸法を寸法Cとする場合、それらの寸法の好ましい一例としては、研磨布243の厚さが0.2mmの場合、半径Bが1.3mm、寸法Cが5mmとするものがある。
このような構成においては、研磨布243が研磨布出口241gに向かって引き出される際には、研磨布243の巻き込みを防止することができる。特に、最も最初に研磨布243が接触する柱状部251A3,251B3においては、研磨布243が広く面的に接触するのが防止され、線状に接触する。そのため、汚れを吸着等している状態の研磨布243が柱状部251A3,251B3にへばりついてしまうのを防止可能となる。また、この柱状部251A3,251B3を研磨布243が通過する際には、研磨布243は柱状部251A3,251B3によって滑らかにガイドされて、引き出されていくので、研磨布243が何層も重なった状態で排出されるような巻き込み状態を回避可能となる。
また、折返し部251A2,251B2が収容空間242の内部側に延出している構成のため、収容空間242の内部には、排出されるべき研磨布243が他の研磨布243の層から離れて広がることを可能とする余裕空間242Aが形成される。それによっても、研磨布243が何層も重なった状態で排出されるような巻き込み状態を回避可能となる。
(d)研磨領域PFにおける研磨布243の偏在防止
また、折返し部251A2,251B2が対向している部位の出口部分252から引き出された研磨布243は、付勢部材253で押圧される。付勢部材253は、薄い金属板又は合成樹脂板のような薄板部材から形成されていて、カセット本体241の端面壁241fのいずれかの部位に取り付けられている。この付勢部材253は、研磨布出口241g側に向かって徐々に終端壁部251B1に近接する(間隔を狭める)ように取り付けられていて、それによって研磨布243のガイド性を滑らかなものとしている。かかる付勢部材253の存在により、カセット本体241の背面壁241dの研磨領域PFに沿って張設されている研磨布243に適度な緊張が付与される。したがって、搬送される球Tが研磨領域PFにおける研磨布243に接触する際の力により、研磨布243が偏在することが防止される。
なお、球Tの研磨(清掃)、またはその他の原因によって、研磨布243には静電気が発生することがあるが、付勢部材253が導電性を有するものである場合、この付勢部材253は静電気を除去するアースとして機能させることができる。これは、球研磨効率の向上に資する。
(e)研磨領域PFのクッション材260
図47は、研磨カセット240のカセット本体241の背面壁241d付近の構成を示す断面図である。また、図48は、研磨布243と比較例のクッション材260を拡大して示す断面図である。図49は、研磨布243と好ましいクッション材260を拡大して示す断面図である。図50は、図49に示す研磨布243およびクッション材260に球Tが押し付けられた様子を示す断面図である。
図47に示すように、研磨カセット240の背面壁241dには、研磨布243と接触するクッション材260が設けられている。クッション材260は、球Tが研磨布243を押す際に、適度に凹むように設けられている。なお、かかる適度な凹みは、たとえば1mmぐらいとするものがあるが、それよりも凹みが大きくても良く、また1mmよりも凹みが小さくても良い。
クッション材260としては、たとえば図48に示すように、繊維の方向がランダムなフェルトを用いることができる。なお、かかる図48に示す比較例としてのクッション材260を、以下では、クッション材260´として説明する。ただし、図49に示すようなクッション材260の方が、図48に示すクッション材260´よりも好ましい。図49に示すクッション材260は、平坦な基布261の表面に研磨布243の移動方向に斜めに立つ起毛262を配置して構成されている。起毛262は、繊維を全面的に均一な高い密度で植毛されたものでなく、たとえば十数本の繊維束262aをほぼ均等な間隔を持って基布261に植毛することにより、各繊維束262aの間に中空部263を有するものであることが望ましい。
この場合、起毛262は、その起毛262の長さをY、球圧による起毛262の沈み量をXとすると、Y>Xの関係が成り立つような弾性を有する材質であることが好ましい。なお、起毛262は、基布261に対して斜めに植毛されたパイル状(環状)の部材の一部をカットすることにより形成されるものとしても良いが、繊維束262aを基布261に対して斜めに植毛する構成としても良く、その他の方法によって形成されても良い。
なお、クッション材260(特に起毛262)は、摺動性のある素材を用いるのが好ましい。具体的には例えば、フッソ系繊維等がそれに該当する。また、クッション材260(特に起毛262)は、摺動性と共に、弾性も兼ね備えていることが好ましい。
起毛262は、その先端側が基布261側である付け根側よりも研磨布243の送り方向に向かうように斜めに立つように植毛されている。そのため、研磨布243の送り方向に対する負荷は小さいが、その送り方向とは逆方向に研磨布243を移動させると大きな負荷が生じる。そのため、搬送される球Tによる研磨布243の逆方向の移動が防止され、研磨布243の撓みや皺の発生が抑制される。したがって、研磨布243の本来の研磨(清掃)能力が発揮される。
図50は、搬送部220により搬送される球Tが通過するときに研磨布243とクッション材260が球Tによる圧力により変形される状況を示す。このようにクッション材260を用いることにより、搬送される球Tが研磨布243とクッション材260の凹みにより研磨布243との接触面積が広くなる。そのため、クッション材260がなく凹みが生じ難い場合と比較して、よりよい研磨(清掃)効果が得られる。なお、かかる研磨(清掃)効果は、図13に示すような帯板223の突出長さが短いスクリューコンベア221で得られるのは勿論、図12に示すような帯板223´の突出長さが長いスクリューコンベア221´でもそのような研磨(清掃)効果が得ることが可能となっている。
また、研磨領域PFを通過する球Tには静電気により塵埃や汗や油等の異物が付着している場合がある。しかし、図49および図50に示すクッション材260では、起毛262の間(特に基布261側)には中空部263が形成されている。そのため、その異物が研磨布243に転移浸透して起毛262に達し、その異物が中空部263に収容される。したがって、異物の収容量を多くすることができ、研磨布243とクッション材260の使用可能期間が長くなるという利点がある。
図49および図50に示すような、基布261を有するクッション材260は、カセット本体241の背面壁241dに接着等により取り付けられている。このようなクッション材260の変更例としては、図51に示すものが挙げられる。図51は、図49に示すクッション材260の変形例に係るクッション材260を示す図である。図51に示すクッション材260の構成では、クッション材260の基布261を、粘着性部材264によりカセット本体241の背面壁241dに貼り付けている。この粘着性部材264は、粘着性を有する粘着基台265と同じく粘着性を有する粘着層266を有している。粘着基台265は、背面壁241dに貼り付けられる部分であり、粘着層266は基布261が貼り付けられると共に異物を捕捉する部分である。かかる粘着層266で異物が捕捉されると、その異物が研磨布243側に戻り難くなる。
なお、粘着性部材264は、粘着基台265と粘着層266を有する2層構造であるが、いずれか1層のみを有する構成としても良く、粘着基台265と粘着層266以外の層を有する3層以上を有する構成としても良い。
また、上述したように、研磨用モータ234による研磨布243の送りについて、送りと休止を間欠的に行なう場合には、研磨用モータ234を連続的に駆動する場合と比較して、その送りまたは休止の際に、起毛262には起き上がる部分が生じ易くなる。そして、その起毛262の起き上がりにより、起毛262に起き上がり部分が生じ難い構成と比較して、球Tの研磨(清掃)能力を向上させることができる。
次に、起毛262が倒れている方向(倒れ方向)と、研磨布243の移動方向の関係について、図52に示す。図52は、起毛262の倒れ方向と研磨布243の進行方向を説明する斜視図であり、(a)は起毛262の倒れ方向が研磨布243の移動方向と平行な場合を示し、(b)は研磨布243の移動方向に向かうと起毛262の倒れ方向がクッション材260の幅方向の中心から離れるように傾斜している様子を示す斜視図である。
図48から図51に示すクッション材260は、起毛262の倒れる方向は、研磨布243の移動方向に向かうように斜めに起立させることが考えられる。このような構成例が図52(a)に示すものである。かかる図52(a)に示す構成例では、クッション材260を備えた研磨カセット240を球研磨装置200の研磨部230に装着して、研磨用モータ234を駆動させると、研磨布243は、図52(a)に矢印で示す方向に誘導されるが、その誘導の方向は、研磨布243の送り方向と平行となっている。
これに対して、クッション材260を図52(b)に示すような構成としても良い。図52(b)に示す構成では、一つの研磨カセット240に対して、幅方向(左右)に沿って2つのクッション材260L,260Rからクッション材260が構成されている。クッション材260Lとクッション材260Rとは、研磨布243の進行方向に向かうにつれて、互いに離れるように起毛262が傾斜している。換言すると、起毛262の付け根側(基布261側)から先端側に向かうと、クッション材260Lとクッション材260Rの境界部位から離れるように、起毛262が傾斜している。
クッション材260が図52(b)のように構成されている場合、研磨布243が進行すると、研磨領域PFにおけて、研磨布243の図52(b)における幅方向の左側半分は、図52(b)において左斜め上方に誘導され、同じく研磨布243の図52(b)における幅方向の右側半分は、図52(b)において右斜め上方に誘導される。したがって、移動される研磨布243は幅中心線から幅方向両端部方向に広げられ、それによって研磨布243は左右いずれの側にも偏ることなく、張力が付与された状態となる。それにより、研磨布243の偏りが防止されるので、研磨布243は、球Tに対して安定した研磨(清掃)能力を発揮させることができる。
また、図53は、図52(b)におけるクッション材260を示す斜視図であり、(a)は組違い防止手段267がない構成を示し、(b)は組違い防止手段267が存在する構成を示している。図53(b)に示すように、2つのクッション材260L,260Rを用いる場合、取り付ける際の幅方向の左右での組違いを防止する構成が存在することが望ましい。この組違い防止手段267は、図53(b)に示す構成では、それぞれのクッション材260L,260Rの隅部に設けられている切欠となっている。ここで、クッション材260とクッション材260Rとで、組違い防止手段267を設ける隅部を変えることで、2つのクッション材260Lとクッション材260Rとを識別することができる。
なお、図53(b)に示す構成では、組違い防止手段267としての切欠は2つ設けられていて、その2つの切欠は、クッション材260L,260Rの対角線方向に配置されている。しかも、その対角線方向を、クッション材260L,260Rを平面視した場合の起毛262の傾斜方向に近い方向とすることで、左右のクッション材260L,260Rの向きを識別し易くなる。
また、組違い防止手段267が切欠により構成される場合には、この切欠が入り込むノッチ等の突出部材を、カセット本体241の背面壁241dに設ける構成とするのが好ましい。
[4.3 上部タンク]
次に、上部タンク300について説明する。図54は、上部タンク300の構成を側面側から見た状態を示す断面図である。図55は、図54に示す上部タンク300をA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。図56は、図54に示す上部タンク300の分解斜視図である。また、図57は、図54に示す上部タンク300の斜視図である。図54から図57に示すように、上部タンク300は、球受入れ部330から球Tが導入される部分である。この上部タンク300は、タンク本体310と傾斜板320とを有し、複数段構造とされている。そして、上部タンク300は、一端側に球受入れ部330を有する。
傾斜板320は、図56および図57に示すように、タンク本体310の中に緊密に嵌合することにより、ねじなどの固着具を用いずに固定することができる形状・寸法に形成されている。したがって、上部タンク300は、下部タンク100と同様に、工具レスで組み立て・分解が可能である。
タンク本体310は、受入れ部330と反対側および幅方向一端側に下り傾斜する底壁311と、その底壁311の周辺から起立する周壁部分312a,312b,312c,312dとからなる周壁部分312とで、上方に開口する空所312eを有する箱状に形成されている。底壁311の受入れ部330側の周壁部分312dは、底壁311の同一側の辺の長さのほぼ半分の長さに形成されて、一端は周壁部分312aに接続または接近されている。そして、周壁部分312dの他端と周壁部分312cの先端との間が開口されている。周壁部分312cの、底壁311の幅方向傾斜下位側端部が接続される位置に、底壁311の上面を転動する球Tを外部に排出させる2つの出口313,314が設けられている。
図54に示すように、傾斜板320および底壁311は、長手方向の他端側(X2側)が一端側(X1側)よりも低くなるように傾斜していて、傾斜板320と底壁311とは平行となるように設けられている。そして、傾斜板320の上面には第1の球通路P5が形成されると共に、傾斜板320と底壁311との間には第2の球通路P6が形成される。
また、図55に示すように、傾斜板320は、その幅方向(Y方向)において傾斜しているが、図55においては幅方向の一端側(Y1側)から他端側(Y2側)に向かい下方に向かうように傾斜している。そして、傾斜板320の幅方向の他端側(Y2側)と傾斜板320を構成する周壁部分312aとの間には、連通部321が設けられていて、その連通部321を介して、傾斜板320は底壁311と連通している。したがって、第1の球通路P5の上面を転動する球Tは、連通部321を介して第2の球通路P6の傾斜上位側(図55のY2側)に落下し、その落下した球Tは、第2の球通路P6の傾斜下位側(Y1側)に向かい転動する。なお、かかる第1の球通路P5および第2の球通路P6において、球Tは、図54では長手方向(X方向)の他端側(X2側)に向かうように転動する。
また、タンク本体310のうち第2の球通路P6に面する周壁部分312cには、出口313,314が設けられていて、その出口313,314は、第2の球通路P6に溜まった球Tを第1補給管2および第2補給管14に排出する部分である。出口313,314には、タンク本体310から第1補給管2および第2補給管14に供給される球を計数する計数器315,316が設けられている。
球受入れ部330は、図54、図56および図57に示すように、タンク本体310の傾斜板320の一端側(X1側)である傾斜上位側の外側に接続されている。この球入れ部330は、周壁部分312dの開口312d1を介して空所312eに連通している。球受入れ部330は、上面と一側面が開口された箱状に形成されており、その箱状は底壁331と周壁332とから構成されている。なお、周壁332には、底壁331の3辺において連続して起立する周壁332a,332b,332cが存在している。そして、球受入れ部330のうち周壁332の存在しない部位である開口332dとタンク本体310の周壁部分312dの開口312d1とを突き合わせた状態でタンク本体310と球受入れ部330とが接続される。それにより、底壁331の上面がタンク本体310の傾斜板320の傾斜上位側端部(X1側)に連続した状態となる。
図58は、図54の上部タンク300の球受入れ部330に球研磨装置200の上端側が接続されている状態を示す斜視図である。図58に示すように、球受入れ部330は、幅方向(Y方向)の一端側においてタンク本体310と面一であるものの、球受入れ部330の幅は、タンク本体310の幅よりも大幅に狭い。そのため、球受入れ部330よりも他端側(Y2側)の部位には、周壁部分312dと周壁332cとで仕切られた凹部333が存在しており、その凹部333には、球研磨装置200の上端側の上部軸受部229が位置している。ここで、図58および図59に示すように、球受入れ部330のX1側かつY2側のコーナー部分は切欠された切欠部分334となっており、その切欠部分334からは球研磨装置200の2つの出口2315が球受入れ部330に向けて開口されている。
図59は、図58の球研磨装置200の上端側に案内板335を取り付けない場合の球の貯留態様を示す平面図である。図60は、図58の球研磨装置200の上端側に案内板335を取り付けた場合の球の貯留態様を示す平面図である。図60に示すように、出口2315の上面には、案内部材として、たとえば薄い板で形成された案内板335が取り付けられている。案内板335は、球Tの進行方向を規定する部材であり、図60に示す構成では、案内板335は、出口2315から排出される球Tが、出口2315と反対側の周壁332aに向かって衝突する方向に規定するためのものである。
図59に示すように、球研磨装置200の出口2315から球受入れ部330の内部に球Tが放出され、その球Tが上部タンク300内に満杯に近い状態まで溜まり、その後に球受入れ部330の中まで貯留される。このとき、図59に示すような案内板335を備えない場合、球受入れ部330の出口2315と反対側のコーナー部に球が溜まらないデッドスペースDSが生じてしまう傾向がある。かかるデッドスペースDSの形成は、上部タンク300の球貯留可能数量が抑制されることを意味する。
これに対して、図60に示すように、案内板335を備える構成の場合、出口2315から勢い良く排出される球Tが、案内板335に案内されて出口2315と反対側の周壁332aに向かい斜め方向に進行する。そのため、球Tが上部タンク300内に溜まり、その後に球受入れ部330内に溜まると、その球受入れ部330の上部タンク300側の半分を占めた後に、球Tが出口2315と反対側のコーナー部を占める。そのため、デッドスペースが生じるのを防ぐことができる。したがって、上部タンク300の球貯留可能数量の抑制を排除することが可能である。
好ましい実施の形態では、案内板335はアルミニウムまたは銅といった金属の薄板などの導電性材料で形成されている。これにより、搬送される球が搬送部220および研磨部230を通過する際に帯びた静電気をこの案内板335により消滅させることができる。したがって、球Tの汚れ付着を防止し、球Tの艶を維持することができる。
球受入れ部330の底壁331の上面は水平でも良く、水平の場合には出口2315から次々と排出される球Tの転動力により、先に球受入れ部330に収容されている球Tは円滑にタンク本体310側に押されて進む。ただし、底壁331の上面は、タンク本体310側に向かいわずかに下り傾斜していることが好ましい。
[4.4 制御システム]
本実施の形態に係る単体島Aは、球研磨装置200の駆動を制御するため、図61に示すような制御装置400を有する。制御装置400は、CPU、ROMやRAM、不揮発性メモリ等のメモリ、タイマその他の要素を中心として構成されている。図61では、制御装置400として1つのものが示されているが、メイン制御基板やサブ制御基板といった複数の制御基板から構成されていても良い。また、制御装置400は単体島Aや遊技機Bの制御装置であっても良く、単体島Aや遊技機Bの制御装置の一部であっても良く、単体島Aや遊技機Bの制御装置とは別体的で単体島Aや遊技機Bの制御装置から制御信号の送受を行うように構成されていても良い。また、制御装置400には、モータドライバが含まれる構成としても良いが、制御装置400とは別途にモータドライバが存在する構成としても良い。
制御装置400には、出力信号供給先として、球研磨装置200の搬送部220のスクリューコンベア221を回転させるための球搬送モータ228と、研磨部230の研磨用モータ234と、状態を報知する手段として、発光器である報知用LED401が接続されている。
また、制御装置400には、入力信号源として、導入部210に備えられた導入部センサ402と、上部タンク300に備えられた満杯センサ403と、空センサ404と、球搬送モータ228の作動を監視するための球搬送モータセンサ405と、研磨部230の研磨カセット240が取付けられているか否かを監視する研磨カセット検出センサ406と、研磨用モータ234の作動を監視する研磨用モータセンサ407とが接続されている。
導入部センサ402は、球導入路211A,211Bまたは垂直落下部211B2に一定数の球Tの存在を検知するためのセンサである。球導入路211A,211Bまたは垂直落下部211B2に一定数の球Tがない場合は、導入部210の先端に存在する球Tに加わる圧力が少ないため、その球Tはスクリューコンベア221の搬送待機位置WPに進入することができない場合がある。
その状態で搬送部220のスクリューコンベア221を回転すると、その先端の球Tが帯板223と搬送ガイド225の入口227の周辺との間に噛まれて、ロックしてしまう虞がある。しかし、導入部210に一定数の球Tが存在するときは、導入部210の先端に存在する球Tに十分な圧力が加わるため、その先端の球Tは搬送待機位置WPまで進入するので、球のロックは生じない。
そこで、制御装置400は、導入部210の導入部センサ402の検知信号がOFFのときは、スクリューコンベア221を駆動する球搬送モータ228を始動させないように制御する。このようにして、制御装置400により、球Tが導入部210にロックすることが防止されている。
好ましい実施の形態では、搬送路226の途中に球搬送モータ228の回転開始後、所定時間内に球Tの搬送を検知しない場合は、球ロック検知信号を出力するロックセンサ(図示省略)が設けてあり、そのロックセンサが球ロック検知信号を出力したときは、球搬送モータ228の逆回転と正回転を少なくとも1回行ってリトライ動作を行うことにより、球Tのロックを解除できるようにしてある。
満杯センサ403は、図57に示すように、上部タンク300の球受入れ部330の出口2315と反対側の周壁332aに取り付けられている。この満杯センサ403は、球Tが球受入れ部330内において球Tの存在による状態変化を検出したときに満杯に対応した信号を制御装置400に出力する。また、空センサ404は、図57に示すように、上部タンク300のタンク本体310のうち満杯センサ403と同じ側に位置する周壁部分312cに取り付けられている。ただし、その取り付け位置は、タンク本体310のうち他端寄り(X2側の端部寄り)の位置となっている。この空センサ404は、球Tがタンク本体310内において球Tが存在しなくなったことによる状態変化を検出したときに空となったことに対応した信号を制御装置400に出力する。
図62は、制御装置400による搬送部220と研磨部230の動作を示すタイミングチャートである。すなわち、制御装置400は、導入部センサ402が導入部210内の球Tを検知する間は、球搬送モータ228を回転させ、その間に研磨用モータ234の所定時間T1、たとえば1秒間の回転と、所定時間T2、たとえば3秒間の停止を繰り返す。そして、満杯センサ403から満杯を検知する満杯検知信号が入力された場合等により、制御装置400が研磨停止信号を出力したときは、球搬送モータ228および研磨用モータ234の回転を停止させる。
<(1)球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御 第1例>
図63は、制御装置400による球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御処理の第1例のフローチャートである。第1例は、球搬送モータ228を常に一定の速度で回転させる場合の制御処理である。図63に基づいて、この制御処理を説明する。
この図63に示す制御処理が開始されると、ステップ11(以下、ステップをsと表す。)において、停止指示(研磨停止信号)があるか否かを判断する。s11において停止指示がないとき(Nのとき)は、s12において始動指示があるまで待機する。始動指示があったとき(Yのとき)は、s13において球搬送モータ228の作動を開始する(球搬送モータONとする)。次いで、s14において研磨タイマの計測値が0か否かを判断する。制御装置400には、研磨用モータ234の作動パターンを決める研磨タイマの設定値が登録されている。その設定値は、たとえば4秒であり、その4秒の初めの1秒は研磨用モータ234のONタイミング(作動タイミング)を決定し、次の3秒はOFFタイミング(停止タイミング)を決定する。
上記のように、研磨用モータ234の作動パターンを決める研磨タイマにONタイミング(作動タイミング)とOFFタイミング(停止タイミング)を設定することにより、制御装置400は、研磨用モータ234を間欠駆動させるように制御している。間欠駆動をさせる場合は、連続駆動をさせる場合に比し、研磨用モータ234の寿命の伸長や研磨用モータ234の小型化が可能になる。また、研磨布243を間欠的に移動させることにより、研磨カセット240内に送り込まれる研磨布243は、送り込み状態が一旦停止し、再び送り込み状態になる。そのため、研磨カセット240内に送り込まれた研磨布243に対して、蛇行させる契機を生じさせることができる。
上述のs14において研磨タイマが0でない場合(Nの場合)は、s15において研磨タイマを更新し、続いて、s16において研磨タイマの計測値が上限値よりも大または等しいか否かを判断する。その判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、s17において研磨タイマを0クリアし、s18において、研磨用モータ234は作動タイミングであるか否かを判断する。s16の判断結果が否定のとき(Nのとき)は、s18に移行する。
s18における、研磨用モータ234が作動タイミングであるか否かの判断は、次のようになされる。たとえば研磨タイマを4秒としたときに、初めの1秒が研磨用モータ234の作動(ON)のタイミングであり、次の3秒が研磨用モータ234の停止(OFF)のタイミングとするように、研磨タイマでの計測内で作動のタイミングが到来したか否かの判断となっている。かかるs18での判断結果が肯定の場合(Yの場合)は、s19において研磨用モータ234をONとして(作動させて)、s11に戻る。
s11において停止指示があるときは、s110に進んで球搬送モータ228を作動停止(OFF)とし、次いでs111に進んで研磨用モータ234を作動停止(OFF)とし、その後にs11に戻る。また、s14において研磨タイマの計測値が0の場合(Yの場合)、またはs18の判断結果が否定の場合は、いずれもs112において研磨用モータ234を停止(OFF)とした後、s11に戻る。すなわち、制御装置400は、球研磨装置200の搬送部220および研磨部230の騒音および消費電力を極力小さくするように球搬送モータ228および研磨用モータ234を制御する。
<(2)球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御 第2例>
図64A、図64B、および図64Cは、制御装置400による球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御処理の第2例のフローチャートである。第2例は、制御装置400が満杯センサ403からの検知信号と空センサ404からの検知信号に基づいて球搬送モータ228を制御するものである。
図64Aのs21、s27、およびs28の処理内容は、図63のs11、s110、およびs111の処理内容と同一である。そのため、これらのステップの詳細についての説明は省略する。s21の停止指示の後に、始動指示の待機状態にてs22の始動指示があったとき(Yのとき)は、s23において、上述のs22の始動指示が球搬送モータ228の低速駆動に対応したものか否かを判断する。制御装置400は、満杯センサ403の検知信号がOFFで、かつ空センサ404の検知信号がONとなったとき、すなわち、満杯状態ではないが、空状態ではないときは、球搬送モータ228の低速駆動が必要であると判断する。s23の判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、図64Bのs29に移行する。
図64Bのs29に移行したときは、球搬送モータ228を作動(ON)として、低速駆動を開始する。そして、s210において研磨タイマが0となったか否かを判断する。s210において研磨タイマの計測値が0でない場合(Nの場合)は、s211において研磨タイマを更新し、続いて、s212において研磨タイマの計測値が上限値よりも大または等しいか否かを判断する。その判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、s213において研磨タイマを0クリアする。続いて、s214において、研磨用モータ234は作動タイミングであるか否かを判断する。なお、このs214における判断は、上述のs18における判断と同様である。
また、s212の判断結果が否定のとき(Nのとき)は、s214に移行する。また、上述のs214の判断結果が肯定の場合(Yの場合)は、s215において研磨用モータ234をONとして(作動させて)低速駆動を開始した後、図64Aにおけるs21に戻る。
一方、s210の判断結果が肯定のとき(Yのとき)、またはs214の判断結果が否定の場合(Nの場合)は、いずれも、s216に移行して、研磨用モータ234を停止と(OFFと)した後、s21に戻る。
s23の判断結果が否定(N)のときは、s24において、上述のs22の始動指示が球搬送モータ228の中速駆動に対応したものか否かを判断する。制御装置400は、満杯センサ403の検知信号がOFF、かつ空センサ404の検知信号がONとなったことに基づき球搬送モータ228の低速駆動を開始し(s29)、一定時間が経過しても満杯センサ403の検知信号がONにならないときは、球搬送モータ228の中速駆動が必要であると判断する。そこで、s24の判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、図64Cのs217に移行する。
図64Cのs217に移行したときは、球搬送モータ228を作動(ON)として、中速駆動を開始する。そして、s218において研磨タイマの計測値が0か否かを判断する。研磨タイマの計測値が0でない場合は、s219において研磨タイマを更新する。続いて、s220において研磨タイマの計測値が上限値よりも大または等しいか否かを判断する。その判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、s221において研磨タイマを0クリアする。次にs222において、そのとき研磨用モータ234は作動タイミングか否かを判断する。なお、この判断も、上述のs18と同様である。s220の判断結果が否定のとき(Nのとき)は、s222に移行する。また、s222の判断結果が肯定の場合(Yの場合)は、s223において研磨用モータ234を作動(ON)として中速駆動を開始した後、s21に戻る。
一方、s218の判断結果が肯定のとき(Yのとき)、またはs222の判断結果が否定の場合(Nの場合)は、いずれもs224に移行し、研磨用モータ234を停止(OFF)とした後に、s21に戻る。
また、s23の判断結果およびs24の判断結果がいずれも否定のとき(Nのとき)は、s25において球搬送モータ228を作動(ON)とするが、このとき球搬送モータ228の高速駆動を開始する。これと共に、s26において研磨用モータ234を作動(ON)として連続駆動を開始した後に、s21に戻る。球搬送モータ228を高速回転させるときは、球搬送路の単位時間当たりの搬送量が多くなる。そのため、研磨布243の間欠送りを継続する場合は研磨(清掃)能力が不足することが考えられる。そこで、好ましい実施の形態においては、球搬送モータ228を高速回転させるときは、必要な研磨(清掃)能力を発揮させるために、研磨用モータ234を連続回転させている。研磨用モータ234を連続回転させる場合は、研磨布243のねじれ等が少ないという効果も得られる。
なお、球搬送モータ228の高速駆動を行う場合としては、空センサ404が空状態を検知したときが挙げられる。また、中速駆動後に一定時間が経過しても満杯センサ403の検知信号がONにならないときは、s24において高速駆動が必要と判断(Nと判断)しても良い。
<(3)球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御 第3例>
図65A〜図65Cは、制御装置400による球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御処理の第3例のフローチャートである。この制御処理は、研磨布243の使用期間の経過により研磨布243の送りパターンを変えるものである。
図65Aのs31、s32、s34およびs35の処理内容は、図63のs11、s12、s110およびs111の処理内容、および図64Aのs21、s22、s27およびs28の処理内容とそれぞれ同一である。そのため、これらのステップの詳細についての説明は省略する。
図65Aのs32において始動指示があったとき(Yのとき)は、s33において、研磨布243の使用期間は所定期間を超えたか否かを判断する。この判断は、研磨布243の使用開始時に制御装置400の内部時計に設定した使用開始日から積算される使用期間をその研磨布243について登録した使用可能期間と比較して行われる。s33において、使用期間は所定期間を超えていないと判断したとき(Nのとき)は、図65Bのs36に移行する。また、s33において使用期間は所定期間を超えていると判断したとき(Yのとき)は、図65Cのs314に移行する。
上述のs33において研磨布243の使用期間が所定期間を超えたと判断したときは、図65Bのs36において、球搬送モータ228を作動(ON)とし、その後に、s37において研磨タイマの計測値が0か否かを判断する。そのs36における判断結果が否定の場合(Nの場合)は、s38において研磨タイマを更新し、続いて、s39において研磨タイマの計測値が上限値よりも大または等しいか否かを判断する。なお、上限値として4秒が設定される場合には、その4秒よりも大であるか、または等しいか否かが判断される。
s39における判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、s310において研磨タイマを0クリアし、続いてs311において、そのとき研磨用モータ234は作動タイミングか否かを判断する。s311における判断結果が肯定の場合(Yの場合)は、s312において研磨用モータ234を作動(ON)とし、その後に、s31に戻る。研磨タイマに上限値としてたとえば4秒が設定された場合、その設定された4秒のうち、初めの1秒は研磨用モータ234のONタイミング(作動タイミング)とし、次の3秒は研磨用モータ234のOFFタイミング(停止タイミング)に使用される。
また、s37の判断結果が肯定のとき(Yのとき)、またはs311の判断結果が否定の場合(Nの場合)は、いずれもs313に移行し、研磨用モータ234を停止(OFF)とし、その後に、s31に戻る。
一方、s33において、使用期間は所定期間を超えていると判断したとき(Yのとき)は、図65Cのs314へ移行する。なお、図65Cのs314、s315およびs316は、図65Bのs36、s37およびs38と同様の処理となっている。そして、s314、s315およびs316の処理を行った後に、s317において研磨タイマの計測値が設定値の経過後上限値よりも大または等しいか否かを判断する。
なお、経過後上限値は、s33での判断で研磨布243の使用期間が所定期間を超えたと判断された場合に対応するものである。研磨布243の使用期間が所定期間を超えると、研磨布243に付着している汚れ等により、球Tの研磨(清掃)能力が悪化してくる場合がある。そのため、s317における経過後上限値は、s39における上限値よりも長く設定されている。たとえばs39における上限値を4秒と設定した場合、s317における経過後上限値を5秒と設定する場合があるが、その設定時間はどのような時間としても良い。
また、研磨タイマに経過後上限値としてたとえば5秒が設定された場合、その設定された5秒のうち、初めの2秒は研磨用モータ234のONタイミング(作動タイミング)とし、次の3秒は研磨用モータ234のOFFタイミング(停止タイミング)に変更される。すなわち、研磨用モータ234の作動パターンを2秒ON(作動)/3秒OFF(停止)の間欠作動に変更する。
また、s317の判断結果が肯定のとき(Yのとき)は、s318において研磨タイマを0クリアし、s319において、そのとき研磨用モータ234は作動タイミングか否かを判断する。s319の判断結果が肯定の場合(Yの場合)は、s320において研磨用モータ234を作動(ON)とした後、s31に戻る。s315の判断結果が肯定のとき(Yのとき)、またはs319の判断結果が否定の場合(Nの場合)には、いずれもs321に移行し、研磨用モータ234を停止(OFF)とした後、s31に戻る。
(4)球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御 第4例
図66A、図66Bは、制御装置400による球搬送モータ228および研磨用モータ234の制御処理の第4例のフローチャートである。この制御処理は、上部タンク300に設けられた満杯センサ403および空センサ404からの、球Tが空であることを示す信号に基づいて、球搬送モータ228および研磨用モータ234を制御するものである。
制御装置400は、この制御処理を開始すると、図66Aのs41において満杯センサ403の検知信号がOFFになったか否か、すなわち、満杯状態でなくなったか否かを監視する。そして、満杯センサ403の検知信号がOFFになったとき(s41においてYのとき)は、球搬送モータ228の低速回転を開始する(s42)。また、制御装置400は、図示されていない制御フローにより、球搬送モータ228を一定時間ごとに間欠回転させる。これにより、球研磨装置200の搬送部220は低騒音かつ少ない消費電力で下部タンク100から球Tを搬送し、かつ、搬送される球は研磨部230において研磨される。
制御装置400は、低速回転開始後、s43において満杯センサ403の検知信号がONになったか否かを監視し、ONになったとき、すなわち満杯状態になったとき(s43においてYのとき)は、球搬送モータ228の低速回転を停止する(s44)。低速回転を停止した後は、s41に戻る。これは、大当たりが出ない通常の遊技における制御パターンである。
これに対して、制御装置400は、s42における搬送モータ228の低速回転開始後、満杯センサ403の検知信号がONにならないとき(s43でNのとき)は、s45においてタイマを始動させ、再び満杯センサ403の検知信号がONになったか否かを一定時間監視する(s46でN,s47でN)。s46において満杯センサ403の検知信号がONになった場合は、続いてs44の処理を行う。
しかし、低速回転開始(s42)後、一定時間が経過しても満杯センサ403の検知信号がONにならないとき(s43でN,s46でN,s47でYのとき)は、球搬送モータ228の回転速度を低速回転から中速回転に切り替える(s48)。すなわち、この場合は、上部タンク300からの球Tの補給量が多いことを意味するものとして、下部タンク100から上部タンク300への球搬送速度を高める制御を行う。そして、制御装置400は、この上部タンク300への加速搬送により満杯センサ403の検知信号がONになったか否かを監視する(s49)。満杯センサ403の検知信号がONになったとき(s49においてYのとき)は、制御装置400は、球搬送モータ228の中速回転を停止する(s410)。中速回転を停止した後は、s41に戻る。これは、たとえば、単発の大当たりが出た場合の制御パターンである。
また、制御装置400は、s48における中速回転開始後、s49においてなお満杯センサ403の検知信号がONにならないとき(s49においてNのとき)は、図66Bのs411に移行し、空センサ404の検知信号がOFFになったか否かを監視する。空センサ404の検知信号がOFFになったとき、すなわち、上部タンク300内の球数が一定量未満になったとき(s411においてYのとき)は、球搬送モータ228の回転速度を中速回転から高速回転に切り替える(s412)。これにより、球研磨装置200による搬送速度をさらに高めて、速やかに上部タンク300内の球数を増やすように制御する。したがって、上部タンク300からの補給不足の事態が発生することが防止される。このような制御は、たとえば、連発の大当たりの際に行われる制御パターンである。
s49において満杯センサ403の検知信号がONにならず、また、s411において空センサ404の検知信号がOFFにならない場合は、s49に戻って満杯センサ403の検知信号がONになるのを待つ。
制御装置400は、s412において高速回転に切り替えた後は、再びタイマを始動させる(s413)とともに、満杯センサ403の検知信号がONになったか否かを判断する(s414)。満杯センサ403の検知信号がONになったとき(s414においてYのとき)は、球搬送モータ228の高速回転を停止(s415)した後、s41に戻る。
しかし、s412において高速回転に切り替えた後、一定時間を経過しても満杯センサ403の検知信号がONにならないとき(s414においてN、s416においてYのとき)は、例えば、導入部210での球詰まり、またはその他の異常が発生したと考えられるので、高速回転を停止して(s417)、球研磨装置200の制御を中止する。
なお、s417において球搬送モータ228の高速回転を中止したときは、球搬送モータ228を微小時間、例えば2,3秒間逆回転させ、再び正回転させることが好ましい。この逆転により、導入部210と搬送部220の境界に球Tが噛まれている場合は、その球Tが球導入路211側に退避するので、その後の正回転時には球導入路211内の球が円滑に搬送待機位置WPに到達し、搬送路226を搬送される。したがって、球詰まりが解消される。
このような制御により、当たりの無い通常の遊技中では、低速運転により消費電力が節減されるとともに、騒音発生が抑えられる。また、遊技中に当たりが出た場合は、単発の大当たりか、連続の大当たりかに応じて、中速運転または高速運転を行って球供給の要求度に合理的に対応することができる。
既述したが、満杯センサ403および空センサ404は、図57に例示するように、それぞれの取付位置をタンク本体310の長手方向(X方向)または球受入れ部330の長手方向に移動して調整可能とされている。満杯センサ403および空センサ404の取付位置を変更可能とすることにより、球搬送モータ228の回転開始、回転速度切換え、あるいは回転停止のタイミング設定を、上部タンク300の球収容能力および上部タンク300に要求される供給量などに応じて柔軟に行うことができる。これにより、遊技中に上部タンク300の球不足という事態の発生をより確実に回避することが可能である。
[5.効果]
以上のような構成によると、本実施の形態では、研磨用モータ234(研磨材動力源)は、制御装置400によって駆動が制御されるが、その制御装置400による制御では、制御装置400は、研磨用モータ234の駆動と停止を繰り返す間欠動作を行うように制御している。それにより、研磨用モータ234の間欠動作を行わずに連続的に駆動させる場合と比較すると、研磨用モータ234からの発熱を抑えることが可能となる。かかる発熱を抑えることにより、球研磨装置200の寿命を長くすることが可能となる。
また、間欠動作をさせることにより、連続的に駆動させる場合と比較して、研磨用モータ234での消費電力を抑えることが可能となる。また、消費電力を抑えることができるので、研磨用モータ234の小型化が可能となり、それによって研磨部230の小型化も可能となる。また、消費電力を抑制できるので、ランニングコストを低減可能となる。加えて、研磨用モータ234の小型化が可能となることにより、製造の際のコストも低減可能となる。
また、研磨用モータ234を間欠的に駆動させる場合、連続的に駆動させる場合と比較して、研磨布243の送りまたは休止の際に、起毛262には起き上がる部分が生じ易くなる。かかる起毛262の起き上がりにより、起毛262に起き上がり部分が生じ難い構成と比較して、球Tの研磨(清掃)能力を向上させることができる。
また、研磨布243を間欠的に移動させることにより、研磨カセット240内に送り込まれる研磨布243は、送り込み状態が一旦停止し、再び送り込み状態になる。そのため、研磨カセット240内に送り込まれた研磨布243に対して、蛇行させる契機を生じさせることができる。それにより、球Tの研磨(清掃)能力を向上させることができる。
また、研磨布243を送りながら使用することにより、研磨布243の一部ではなく全体を均等に使用可能となる。それにより、長期に亘って良好な研磨(清掃)能力を発揮させることができる。
また、図67に示すような非開放型遊技機B´に対応して球研磨装置200を設ける構成とする場合、球研磨装置200を小型化しても高い研磨(清掃)能力を発揮させることができる。それと共に、長期に亘って、研磨(清掃)能力を安定的に確保することができる。
また、本実施の形態では、制御装置400は、研磨用モータ234の駆動時間よりも研磨用モータ234の停止時間の方が長くなるように、研磨用モータ234の間欠動作を実施することができる。このような動作とする場合、連続的に研磨用モータ234を駆動させる場合と比較して、研磨用モータ234の発熱を抑えることができる。それにより、球研磨装置200の寿命を長くすることができる。
さらに、本実施の形態では、制御装置400は、搬送部220の球搬送モータ228によって搬送される球Tの搬送方向とは逆方向に研磨布243が送られるように、研磨用モータ234の駆動を制御している。そのため、球Tの移動距離に対して研磨布243が接触する接触長さを増加させることができ、それによって研磨(清掃)能力を向上させることができる。また、このように、球Tの搬送方向とは逆方向に研磨布243が送られるように、研磨用モータ234の駆動を制御することで、研磨布243の撓みやしわが発生するのを抑制することができる。
また、本実施の形態では、制御装置400は、研磨布243の使用期間が所定期間を超えると判断された場合に、研磨用モータ234の駆動時間を、その所定期間を超えないと判断された場合よりも長くなるように制御することもできる。このように構成する場合、研磨布243の使用期間が長くなることで、研磨布243への汚れ等の付着が多くなる等しても、研磨布243による球Tの研磨(清掃)能力が低下するのを抑えることができる。
[その他の作用効果]
球研磨装置200は、スクリューコンベア221を回転させることにより、球Tを搬送路226において搬送し、その球Tを研磨布243に押しつける力を生じさせるので、球Tの研磨を効率よく行なう。これにより、短い搬送距離で効率の良い研磨が可能になる。
また、球研磨装置200の停止状態においては、搬送路226内の球Tが研磨布243の方向に押圧される力が軽減されるので、球搬送モータ228に小型なものを採用することが可能になる。したがって、球研磨装置200の小型化の実現が可能なる。また、起動時の電力消費も抑えることができる。その結果、球搬送モータ228の発熱も軽減される。
[6.他の実施の形態]
(1)非開放型遊技機
以上の実施の形態は、図1および図2に示すように、球研磨装置200の下側に下部タンク100が結合され、球研磨装置200の上側に上部タンク300が結合された例であるが、他の実施の形態として、遊技機に下部タンク100と上部タンク300を備えずに、図67に例示するような非開放型遊技機B´に球研磨装置200のみを備えて使用することもできる。以下の説明では、図67に示す球研磨装置200を球研磨装置200´として説明する。
図67は、本実施の形態に係る球研磨装置200´を非開放型遊技機B´に用いた実施の形態を示す正面図である。図67に示すように、非開放型遊技機B´は、1台の遊技機に対して1台の球研磨装置200´が設置されるものであり、球Tが遊技機内に予め封入されている。そして、所定の発射待機位置に導かれた球Tを遊技者が遊技盤5の表面側の遊技領域13に向けて発射し、遊技領域13を流下した球Tを回収して再び所定の発射位置に導くものである。
遊技者は、遊技機もしくは遊技機ごとに設けられた球貸し機または会員カードやビジターカード等の記憶媒体に記憶されている、遊技者が所有する遊技価値である持球データに基づき球を発射して遊技を行なう。球貸し機と通信可能な上位コンピュータに遊技機ごとの持球データを記憶させてもよい。また、遊技者が遊技機に付設された球貸し機にて球貸し操作を行なうことで、その操作に応じた貸球数のデータが持球データに加算される。遊技中は、発射された球に対応して持球データが減算され、各種入賞口に入賞した場合は、賞球数が持球数データに加算されるようになっている。
すなわち、図67に示すように、遊技機B´では、発射装置31により遊技盤5の遊技領域13に発射されて遊技領域13を流下した球Tは、外れ球回収口h1または入賞口h2等の各種入賞口を経由して、遊技盤5の裏面側に設けられた、収容能力がたとえば100個程度の球回収部33に回収される。球回収部33に回収された球Tは球回収部33の下側に設けられた球研磨装置200に球入口34から流入する。
そして、球研磨装置200´に流入した球Tは、球研磨装置200´内を搬送され研磨された後、球研磨装置200´の球出口35から流出し、球揚送手段36により再び発射装置31の所定の発射待機位置37に導かれるように構成されている。なお、発射待機位置37および発射装置31を設ける位置は、図67に示された例に限らず、他の任意の位置とすることができる。
図67に示す遊技機B´においては、球研磨装置200´は、上述した球研磨装置200とは異なり、横置型のハウジング201´を有している。そして、このハウジング201´は遊技機B´の幅方向(X方向)を長手としている。
図68は、図67に示す球研磨装置200´において研磨カセット240を外してハウジング201´の内部構成を示す斜視図である。図69は図67に示す球研磨装置200´の内部構成を示す正面図である。図70はハウジング201´にセットされる研磨カセット240の構成を示す斜視図である。以下に、図67に示す球研磨装置200´の構成の詳細について説明する。
球研磨装置200´は、図68および図69に示すように、正面側(Y1側)が開口している箱状のハウジング201´を有している。そして、この箱状のハウジング201´の内部には、スクリューコンベア221´が回転自在となるように配置されており、そのスクリューコンベア221´を覆うように搬送ガイド236´が設けられている。搬送ガイド236´は、正面方向(Y1方向)に開口する溝状に設けられている。また、搬送ガイド236´は互いに対向する端壁236a´,236b´により形成されている。端壁236a´,236b´は、全体的な進行方向が幅方向の他方側(Y2側)に向かいつつも、上方側(Z1側)に向かって延伸している。しかし、進行方向に沿って進行すると、その全体的な進行方向に直交する方向での若干の往復を繰り返すように蛇行している。それにより、球Tが搬送ガイド236´を進行する際に蛇行する球蛇行領域2314´が形成される。
上述のスクリューコンベア221´は、箱状のハウジング201´の内面に固着された軸受部229´により回転可能に支持されている。このスクリューコンベア221´を駆動するために、ハウジング201´またはその外部(図68ではハウジング201´から飛び出しているケース202´)には球搬送モータ228´が設けられていて、その球搬送モータ228´の駆動力は複数のギヤGから構成されるギヤ輪列Gを介して、スクリューコンベア221´に伝達される。このようにして、スクリューコンベア221´は回転し、その回転により球Tは搬送ガイド236´により蛇行されつつ図68および図69の左上側に向かいガイドされる。
また、搬送ガイド236´の一端側(X1側)には、第1連絡路203´の下端側(Z2側)が接続されている。なお、第1連絡路203´の上端部分は、球回収部33の球入口34と連結されていて、球回収部33から球Tを第1連絡路203´に導入可能としている。
一方、搬送ガイド236´の他端側(X2側)には、第2連絡路204´の上端側(Z1側)が接続されている。図69に示すように、第2連絡路204´の下端部204a´は、ハウジング201´の側壁に向かうように曲げられていて、その先端側がハウジング201´の側壁において開口している球出口35と接続されている。そのため、搬送ガイド236´を搬送され、その後第2連絡路204´内に入り込んだ球Tは、球出口35から排出され、球揚送手段36に移行する。
なお、ハウジング201´の内部には、回転検知センサ205´が設けられていて、スクリューコンベア221´の回転を検知可能としているが、かかる回転検知センサ205´を備えない構成としても良い。また、ハウジング201´の四隅の手前側(Y1側)の部位には、挿通孔207´を有する取付片206´が設けられている。そのため、挿通孔207´にネジ等を挿通させることで、遊技機B´の所定の部位に球研磨装置200´が取り付けられる。
また、図68に示すように、ハウジング201´の内部空間208´には研磨布243を収納する研磨カセット240が取り付けられるが、その研磨布243を送るための駆動力を与えるために、ハウジング201´内には、研磨用モータ234´が設けられている。この研磨用モータ234´は、球研磨装置200´の研磨材動力源となる。この研磨用モータ234´の駆動力は、歯車235b´を介して研磨カセット240のギヤ247に伝達される。
なお、図70に示すように、研磨カセット240には、図68の球移動ルートTRのうち第1連絡路203´に対応する部分を逃がすための逃がし部241Qが設けられている。
以上のような構成とすることで、球Tが搬送ガイド236´で送られる球移動ルートTRがハウジング201´の長手方向に対して傾斜した状態が主要部分となる。そのため、図70に示すように、研磨布243に球Tが接触する長さを長くすることができる。
このような構成の球研磨装置200´においては、次のようなメリットがある。すなわち、一般的な開放型の遊技機(単体島を含む)では、球Tは外部に排出されるので、球研磨装置200を遊技島や遊技島の外部に設置することが可能となる。しかし、図67に示すような非開放型遊技機B´の場合、一般的な開放型の遊技機とは異なり、球Tが外部に排出されないので、非開放型遊技機B´の内部に球研磨装置200´を設置する必要がある。そのため、非開放型遊技機B´の内部において、球研磨装置200´を設置するためのスペースを確保する必要がある。
しかし、そのような設置スペースを確保するために、非開放型遊技機B´の横幅を広げてしまうと、非開放型遊技機B´の設置台数が減じられることになるので、非開放型遊技機B´の横幅を広げることはできない。このため、非開放型遊技機B´に球研磨装置200´を設置する場合、その設置場所は遊技盤5の下方側(Z1側)になる。しかし、下方側(Z1側)のスペースも余分にある訳ではないので、限られたスペースに球研磨装置200´を設置する必要がある。そこで、図67に示す非開放型遊技機B´では、図68および図69に示すように、スクリューコンベア221´が水平または垂直ではなく、水平および垂直に対して傾斜した配置となっており、それに伴って搬送ガイド236´も傾斜した配置となっている。
このようにスクリューコンベア221´および搬送ガイド236´を傾斜した配置とすることにより、搬送ガイド236´がハウジング201´の対角線方向に延伸するので、搬送ガイド236´の長さを長く確保することが可能となり、それによって研磨能力(清掃能力)が低下するのを抑えることができる。
(2)その他の変形例
上述の実施の形態においては、制御装置400は、搬送部220での球Tの搬送速度に応じて、研磨用モータ234の駆動速度を変更するように制御することもできる。このように構成する場合、たとえば搬送部220(球搬送モータ228)での球Tの搬送速度が高速である場合には研磨用モータ234を高速で駆動し、搬送部220(球搬送モータ228)での球Tの搬送速度が中速である場合には研磨用モータ234を中速で駆動し、さらに搬送部220(球搬送モータ228)での球Tの搬送速度が低速である場合には研磨用モータ234を低速で駆動するように制御することができる。
このように制御する場合、球Tの搬送速度に応じて研磨布243を送ることが可能となり、研磨(清掃)の効率を良好にすることができる。また、研磨用モータ234の駆動速度を、球Tの搬送速度に応じて変更できるので、球Tの搬送速度によって研磨布243に対する摩擦力が変化しても、研磨布243の送り速度を変えることで張力を維持でき、それによって研磨布243のねじれを少なくすることができる。
また、上述の実施の形態では、制御装置400は、研磨用モータ234での駆動時間がランダムとなるように制御するようにしても良い。この場合、たとえば乱数を用いて、ランダムな制御を実現できる。このようにする場合、研磨用モータ234の間欠動作における駆動時間と停止時間とがランダムとなるので、球Tの研磨(清掃)の際に、球Tにより不規則な回転を与えることができる。そのため、球Tと研磨布243との接触状態をより変化させることができ、球Tについて研磨(清掃)できる面積を広げることができる。
さらに、上述の実施の形態においては、球搬送モータ228や研磨用モータ234がDCモータである場合、PWM制御によって制御駆動するようにしても良い。その場合、球搬送モータ228や研磨用モータ234からの発熱を一層抑えることが可能となる。なお、PWM制御においては、そのデューティ比を低くすることで、球搬送モータ228や研磨用モータ234からの発熱を抑えることも可能となる。
また、上述の実施の形態においては、球搬送モータ228や研磨用モータ234がDCモータである場合、それらのモータの駆動時間に基づいて発熱量計算を行い、計算された発熱量が所定の閾値に到達した際に、モータを停止させるように制御装置400で制御しても良い。特に、研磨用モータ234において、そのような発熱量計算に基づく制御を実施しても良い。このように制御する場合、モータが発熱によって焼損してしまうのを防止可能となる。
また、上述の実施の形態では、研磨材として研磨布243を例示しているが、研磨材は研磨布243に限られるものではない。たとえば、薄い多孔質部材を研磨材として用いても良く、紙質のような部材を研磨材として用いても良い。
A…単体島(遊技島)
B,B´,B1,B2…遊技機
C…遊技用装置
T…球(遊技球)
100…下部タンク
101…タンク本体
101b…底壁
101c…周壁
101d…出口
102…水平誘導板
102a…切欠または孔
103…第1傾斜板
104…第2傾斜板
200…球研磨装置
210,210A,210B…導入部
211,211A,211B…球導入路
211B1…傾斜部
211B2…垂直落下部
220…搬送部
221…スクリューコンベア
222…中心軸
223…帯板
224…空間
225…搬送ガイド
226…搬送路
227…搬送路の入口
228…球搬送モータ
229…軸受
230…研磨部
234…研磨用モータ(研磨材動力源)
234b…歯車(第1の歯車)
240…研磨カセット
241…カセット本体
241g…研磨布出口
241h…研磨布入口
243…研磨布(研磨材)
244…研磨布送り手段(研磨材送り手段)
247…ギヤ(第2の歯車)
2314…球蛇行領域
2315…出口
300…上部タンク
310…タンク本体
315,316…計数器
320…傾斜板
330…球受入れ部
400…制御装置
403…満杯センサ
402…導入部センサ
403…満杯センサ
404…空センサ

Claims (2)

  1. 球搬送モータを備え、該球搬送モータの駆動によって遊技球を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記遊技球の一部と対向すると共に、前記搬送部の一部に対して着脱可能に取り付けられる研磨カセットとを有する球研磨装置と、
    前記球研磨装置の制御を行う制御装置とを備え、
    前記研磨カセットは、無端帯状の研磨材を収容する収容空間と、研磨材を送る研磨材送り手段を備え、
    前記研磨材送り手段は、研磨材動力源によって駆動され、
    前記制御装置は、前記球搬送モータおよび前記研磨材動力源に動作の開始と停止を指示すると共に、
    前記制御装置は、前記研磨材動力源を作動させる作動タイミングと該研磨材動力源を停止させる停止タイミングとが設定された研磨タイマでの計測に基づいて、前記球搬送モータが高速駆動で動作している期間に前記研磨材動力源が連続動作するように制御すると共に、前記高速駆動よりも遅い駆動速度で動作している期間に前記研磨材動力源が間欠動作するように制御する、
    ことを特徴とする遊技用装置。
  2. 請求項1記載の遊技用装置であって、
    前記制御装置は、前記研磨材動力源の作動時間よりも停止時間の方が長くなるように前記間欠動作を実施する制御を行う、
    ことを特徴とする遊技用装置。
JP2014017920A 2014-01-31 2014-01-31 遊技用装置 Active JP6622449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017920A JP6622449B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 遊技用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017920A JP6622449B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 遊技用装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015144645A JP2015144645A (ja) 2015-08-13
JP6622449B2 true JP6622449B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=53889302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014017920A Active JP6622449B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 遊技用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6622449B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000254333A (ja) * 1999-03-11 2000-09-19 Kyoraku Sangyo 玉研磨装置
JP5908753B2 (ja) * 2012-03-12 2016-04-26 株式会社新興製作所 遊技球研磨装置、同装置用球搬送ユニットおよび同装置用研磨材カセット
JP2013220161A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sankyo Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015144645A (ja) 2015-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5908753B2 (ja) 遊技球研磨装置、同装置用球搬送ユニットおよび同装置用研磨材カセット
JP2009112333A (ja) 遊技媒体の搬送装置
JP6622449B2 (ja) 遊技用装置
JP6557449B2 (ja) 球研磨装置
JP2015144664A (ja) 遊技球研磨装置
JP2871616B2 (ja) パチンコ玉搬送クリーナー
JP6285634B2 (ja) 遊技球研磨装置
JP6560800B2 (ja) 球研磨装置
JP6393057B2 (ja) 球研磨装置
JP5072354B2 (ja) パチンコ玉研磨装置
JP2014138967A (ja) 円盤状体研磨装置
JP6400893B2 (ja) 遊技用装置
JP2019022676A (ja) 遊技用装置
JP6285680B2 (ja) 遊技用装置の制御方法および制御装置
JP6163076B2 (ja) 遊技用装置
JP5567976B2 (ja) 遊技球揚送装置
JP4136289B2 (ja) 遊技機用ユニット島
JP4121058B2 (ja) 遊技媒体清浄装置
JP2002035217A5 (ja)
JP2019037314A (ja) 遊技場におけるメダルの研磨移送設備
JP5426247B2 (ja) 遊技場のメダル循環システム
JP4085960B2 (ja) パチンコ島台
JP5947991B2 (ja) 遊技球研磨装置
JP4135804B2 (ja) 遊技島
JP4577750B2 (ja) 遊技媒体清浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6622449

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250