JP5566188B2 - 生体観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体観察装置に関するものである。
従来、顕微鏡等を利用して種々の生体試料の観察が行われており、生体試料をカメラ等により撮影して画像情報を取得し、取得した画像情報に基づき生体試料の動きや経時変化を自動的に追跡する顕微鏡装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の顕微鏡装置は、ステージ上に載置された特定の生体試料に照明光を照射し、その透過光を撮影して得られる画像情報に基づいて、生体試料が視野から外れないようにステージ位置を制御するようになっている。そして、生体試料の動きを追跡しながら励起光を照射し、生体試料において発生する蛍光を撮影して蛍光観察を行うようになっている。
特開2008−281720号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡装置では、特定した生体試料の動きに合わせてステージ位置を制御するため、特定した生体試料しか追跡することができないという不都合がある。また、生体試料の形状等が変化した場合には追跡することができないという問題がある。さらに、高解像の画像情報を取得しようとすると、生体試料が視野範囲外にはみ出し易く追跡不可能になる可能性が高いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、生体試料を視野範囲外に逃すことなく詳細な蛍光観察を行うことができる生体観察装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、生体試料を載置するステージと、光源から発せられた照射光を走査するスキャナと、該スキャナにより走査された前記照射光を前記生体試料に照射する対物レンズと、生体試料を含む観察領域のマクロ画像を取得するマクロ画像取得部と、前記生体試料のミクロ画像を取得するミクロ画像取得部と、前記生体試料の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、前記マクロ画像取得部により取得された前記マクロ画像を画像処理して該マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出し、抽出された識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている前記識別情報とが対応する前記生体試料を特定する生体試料特定部と、該生体試料特定部により特定された生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記スキャナの揺動範囲の位置を調整し、および/または、前記対物レンズと前記ステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整し、前記ミクロ画像の視野範囲と前記生体試料との相対位置を調整する調整部とを備える生体観察装置を提供する。
本発明によれば、マクロ画像取得部により1ピクセルのサイズが大きいマクロ画像を取得し、ミクロ画像取得部によりマクロ画像と比較して1ピクセルのサイズが小さいミクロ画像を取得することにより、マクロ画像ではミクロ画像よりも広い視野で広範囲の観察領域を映し出し、一方、ミクロ画像ではマクロ画像より高い解像度で生体試料を映し出すことができる。したがって、体試料特定部により識別情報記憶部に記憶されている識別情報に基づいて特定される生体試料に対し、生体試料が移動した場合もマクロ画像の視野範囲内に納めることができる。
すなわち、本来観察したい生体試料(例えば、細胞1個を観察するのに必要な視野が縦数十μm、横数十μm程度。)のミクロ観察を長時間実行するために、観察領域のマクロ画像の取得を併用して生体試料の移動に対応することにより、生体試料を逃すことなく詳細なミクロ観察を行うことができる。生体試料の識別情報としては、画像処理によって生体試料を識別することができる情報であればよく、例えば、生体試料の重心の位置、形状、大きさ、輝度等が挙げられる。
上記発明においては、前記スキャナの揺動角度範囲を制御する制御部を備え、前記マクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記観察領域上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記マクロ画像を取得し、前記ミクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記生体試料上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記ミクロ画像を取得し、前記制御部が、前記マクロ画像の取得時より前記ミクロ画像の取得時の照射光の走査の振幅が小さくなるように前記スキャナの揺動角度範囲を制御することとしてもよい。
このように構成することで、スキャナにより照射光が走査された観察領域からの観察光がマクロ画像取得部によって検出されて観察領域のマクロ画像が取得され、また、スキャナにより照射光が走査された生体試料からの観察光がミクロ画像取得部によって検出されて生体試料のミクロ画像が取得される。
この場合において、マクロ画像とミクロ画像の画素数を相互に一致させたまま、マクロ画像取得時には照射光の走査の振幅を大きくし、また、ミクロ画像取得時には照射光の走査の振幅を小さくすることにより、マクロ画像ではミクロ画像よりも視野が広く広範囲の観察領域を映し出し、一方、ミクロ画像ではマクロ画像より高い解像度で生体試料を映し出すことができる。
また、上記発明においては、前記調整部が、前記生体試料特定部により特定された前記生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記スキャナの揺動範囲の位置を調整することとしてもよい。
このように構成することで、生体試料の動きに合わせて簡易にミクロ画像を追跡することができる。
また、上記発明においては、前記スキャナにより走査された照射光を前記生体試料に照射する対物レンズを備え、前記調整部が、前記生体試料特定部により特定された前記生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記対物レンズと前記ステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整することとしてもよい。
このようにすることで、より広範囲にわたり生体試料の動きに合わせてミクロ画像を追跡することができる。
また、上記発明においては、前記マクロ画像取得部が、前記生体試料の3次元的なマクロ画像を取得することとしてもよい。
このように構成することで、3次元的なマクロ画像により、生体試料の3次元的な移動等に対してもミクロ画像を追跡することができる。
上記発明においては、前記スキャナの揺動角度範囲を制御する制御部を備え、前記マクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記観察領域上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記マクロ画像を取得し、前記ミクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記生体試料上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記ミクロ画像を取得し、前記制御部が、前記マクロ画像の取得時より前記ミクロ画像の取得時の照射光の走査の振幅が小さくなるように前記スキャナの揺動角度範囲を制御することとしてもよい。
このように構成することで、ミクロ画像取得時に照射光の走査の振幅をマクロ画像の視野範囲より小さくすることにより、マクロ画像ではミクロ画像よりも広い視野範囲で観察領域を映し出し、一方、ミクロ画像ではマクロ画像より高い解像度で生体試料を映し出すことができる。
また、上記発明においては、前記調整部が、前記生体試料特定部により特定された前記生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記スキャナの揺動範囲の位置を調整する
また、上記発明においては、前記スキャナにより走査された前記照射光を前記生体試料に照射する対物レンズを備え、前記調整部が、前記生体試料特定部により特定された前記生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記対物レンズと前記ステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整する
また、上記発明においては、前記生体試料および該生体試料を含む観察領域からの観察光を集光する複数の倍率が異なる前記対物レンズと、該対物レンズを保持し、照射光の光路上にいずれかの前記対物レンズを切り替え可能に配置するレボルバとを備え、前記マクロ画像取得部が、低倍率の前記対物レンズにより集光された前記観察領域からの観察光を撮影することにより前記観察領域のマクロ画像を取得し、前記ミクロ画像取得部が、高倍率の前記対物レンズにより集光された前記生体試料からの観察光を撮影することにより前記生体試料のミクロ画像を取得することとしてもよい。
このように構成することで、光源から発せられた照射光が低倍率の対物レンズにより観察領域に照射され、その観察光が画像撮影部により撮影されて観察領域のマクロ画像が取得される。一方、光源から発せられた照射光が高倍率の対物レンズにより観察領域内に存在する生体試料に照射され、その観察光が画像撮影部により撮影されて生体試料のミクロ画像が取得される。
この場合において、低倍率の対物レンズを用いて取得されるマクロ画像はミクロ画像よりも視野が広く広範囲の観察領域を映し出すことができる。一方、高倍率の対物レンズを用いて取得されるミクロ画像はマクロ画像より高い解像度で生体試料を映し出すことができる。
また、制御部によりステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整することで、生体試料の動きに合わせてミクロ画像を追跡することができる。したがって、体試料特定部により特定される生体試料に対し、生体試料が移動した場合もマクロ画像の視野範囲内に生体試料を納め、生体試料を逃すことなく高詳細なミクロ観察を長時間実行することができる。
また、上記発明においては、前記生体試料特定部が、前記ミクロ画像を取得する前記対物レンズの倍率情報を用いて、前記マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出することとしてもよい。
このように構成することで、マクロ画像上の生体試料の識別情報とミクロ画像上の生体試料の識別情報とを簡易に整合させることができ、ミクロ観察する生体試料の特定を容易にすることができる。
また、上記発明においては、前記調整手段が、前記生体試料特定部により特定された生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記対物レンズと前記ステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整する
また、上記発明においては、前記マクロ画像取得部が、前記観察領域が隣接する複数の前記マクロ画像を取得し、隣接する該マクロ画像どうしを張り合わせることとしてもよい。
このように構成することで、張り合わされた広い範囲のマクロ画像により、移動範囲が大きい生体試料を逃さずに追跡しミクロ観察することができる。
また、上記発明においては、前記マクロ画像取得部が、光源から発せられた照明光の照射による前記前記観察領域からの透過光または戻り光に基づいて前記観察領域のマクロ画像を取得し、前記ミクロ画像取得部が、光源から発せられた照明光により励起された蛍光に基づいて前記生体試料のミクロ画像を取得することとしてもよい。
また、上記発明においては、前記生体試料特定部が、前記マクロ画像から抽出される前記生体試料の識別情報が変化した場合に、前記識別情報記憶部に記憶されている前記生体試料の識別情報を書き換えることとしてもよい。
このように構成することで、観察中に生体試料の識別情報が変化した場合であっても、識別情報が変化した後の生体試料を見失うことなくミクロ画像を追跡させて観察を行うことができる。
また、上記発明においては、前記生体試料特定部が、前記生体試料が細胞分裂した場合に、細胞分裂により生じた新たな生体試料の識別情報を前記識別情報記憶部に記憶させるとともに、同一の生体試料から細胞分裂した新たな前記生体試料にそれぞれ相互に関連する識別子を付与することとしてもよい。
このように構成することで、観察中に生体試料が細胞分裂した場合であっても、新たに発生した生体試料を特定し直し、細胞分裂後の生体試料ごとにミクロ画像を追跡させて観察することができる。また、同一の生体試料から細胞分裂した新たな生体試料にそれぞれ相互に関連する識別子を付与することで、細胞分裂した新たな生体試料どうしを相互に対応づけて観察することができる。
本発明は、生体試料を含む観察領域に照明光を照射するマクロ画像用光源と、該マクロ画像用光源から発せられる前記照明光の照射による前記観察領域からの透過光または戻り光を撮影し前記観察領域のマクロ画像を取得するマクロ画像取得部と、前記生体試料に励起光を照射するミクロ画像用光源と、該ミクロ画像用光源から発せられる前記励起光の前記生体試料の照射位置において発生する蛍光を検出し前記生体試料のミクロ画像を取得するミクロ画像取得部と、前記生体試料の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、前記マクロ画像を画像処理して該マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出し、抽出された識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報とが対応する生体試料を特定する生体試料特定部と、前記ミクロ画像の視野範囲に前記生体試料特定部により特定された生体試料が含まれるように、前記ミクロ画像取得部の撮影範囲を移動させる移動手段とを備える生体観察装置を提供する。
本発明によれば、マクロ画像用光源から発せられた照明光が観察領域に照射されると、観察領域からの透過光または戻り光がマクロ画像取得部により撮影されて観察領域のマクロ画像が取得される。また、ミクロ画像用光源から発せられた励起光が観察領域内に存在する生体試料に照射されると、生体試料おいて発生する蛍光がミクロ画像取得部により検出されて生体試料のミクロ画像が取得される。なお、戻り光には、生体試料の表面において反射した反射光や生体試料において発生した蛍光が含まれるものとする。
ここで、マクロ画像はミクロ画像よりも視野が広く、広範囲の観察領域が映し出される。したがって、マクロ画像には、生体試料が移動した場合も視野範囲内に納めることができる。一方、ミクロ画像はマクロ画像より高い解像度で撮像される。したがって、ミクロ画像には、マクロ画像により生体試料を映し出す場合と比較して、詳細に生体試料を映し出すことができる。
本発明に係る生体観察装置は、生体試料特定部により、マクロ画像を画像処理して抽出される識別情報が識別情報記憶部に記憶されている識別情報に対応する生体試料を特定し、移動手段により、特定された生体試料がミクロ画像の視野範囲に含まれるようにミクロ画像取得部の撮影範囲を移動させることで、生体試料の動きに合わせてミクロ画像を追跡させることができる。これにより、本来観察したい生体試料(例えば、細胞1個を観察するのに必要な視野が縦数十μm、横数十μm程度。)のミクロ観察を長時間実行するために、観察領域のマクロ画像の取得を併用して生体試料の移動に対応することができ、生体試料が移動等する場合にミクロ画像の視野から生体試料を逃すことなく詳細な蛍光観察を行うことができる。
また、識別情報記憶部に複数の生体試料の識別情報を記憶させれば、複数の生体試料をそれぞれ特定することができる。また、移動手段により生体試料ごとにミクロ画像取得部の撮影範囲を移動させることで、複数の所望の生体試料ごとにミクロ画像を取得して蛍光観察を行うことができる。
上記発明においては、前記ミクロ画像取得部が、前記ミクロ画像用光源から発せられた前記励起光を走査させるスキャナと、前記生体試料において発生する前記蛍光を検出する検出部と、該検出部により検出された蛍光に基づいて前記ミクロ画像を構築する画像構築部とを備え、前記移動手段が、前記スキャナの揺動角度範囲を調整することとしてもよい。
このように構成することで、スキャナにより生体試料上で励起光が走査されることにより発生する蛍光が検出部により検出され、その検出信号に基づいて画像構築部により生体試料のミクロ画像が構築される。そして、移動手段によりスキャナの揺動角度範囲を調整し、生体試料の動きに合わせて励起光の走査範囲を変更することで、生体試料の動きに合わせて簡易にミクロ画像を追跡させることができる。
また、上記発明においては、前記ミクロ画像用光源から発せられた前記励起光を前記生体試料に照射する一方、前記励起光の照射位置において発生した前記蛍光を集光する対物レンズと、前記生体試料が載置され、前記対物レンズの光軸に交差する方向に移動可能なステージとを備え、前記移動手段が、前記対物レンズと前記ステージとを前記光軸に交差する方向に相対的に移動させることとしてもよい。
移動手段により、対物レンズとステージとを光軸に交差する方向に相対的に移動させることで、スキャナの走査範囲と比較してより広い範囲にわたりミクロ画像を追跡させることができる。したがって、生体試料が視野範囲外に移動しようとする場合であっても、生体試料を視野範囲内に納めることが可能となる。
また、上記発明においては、前記生体試料特定部が、前記マクロ画像から抽出される前記生体試料の識別情報が変化した場合に、前記識別情報記憶部に記憶されている前記生体試料の識別情報を書き換えることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記生体試料特定部が、前記生体試料が細胞分裂した場合に、細胞分裂により生じた新たな生体試料の識別情報を前記識別情報記憶部に記憶させるとともに、同一の生体試料から細胞分裂した新たな前記生体試料にそれぞれ相互に関連する識別子を付与することとしてもよい。
また、上記発明においては、倍率の異なる前記対物レンズが交換可能に備えられ、前記生体試料特定部が、前記対物レンズの倍率情報を用いて前記生体試料の識別情報を抽出することとしてもよい。
このように構成することで、生体試料を含む観察領域のマクロ画像を対物レンズの倍率を変えて複数段階に分けて取得した場合であっても、対物レンズごとのマクロ画像上の生体試料の位置関係を容易に対応づけることができる。
本発明によれば、生体試料を視野範囲外に逃すことなく詳細な蛍光観察を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る生体観察装置の概略構成を示す図である。 図1のLSMのガルバノズームごとの視野範囲を例示した図である。 図1の生体観察装置による生体試料の観察工程を示すフローチャートである。 (A)は前回取得したマクロ画像を示す図であり、(B)は今回取得したマクロ画像を示す図であり、(C)は生体試料の移動に合わせて変更されたミクロ画像の取得範囲を表示した図である。 (A)は生体試料が移動する前のマクロ画像およびミクロ画像の取得範囲を示す図であり、(B)は生体試料が移動した後のマクロ画像およびミクロ画像の取得範囲を示した図である。 (A)は生体試料が細胞分裂する前のマクロ画像およびミクロ画像の取得範囲を示す図であり、(B)は生体試料が細胞分裂した後のマクロ画像およびミクロ画像の取得範囲を示す図である。 図1の生体観察装置による生体試料が細胞分裂した場合の観察工程を示すフローチャートである。 図1の生体観察装置によるステージを制御して観察する工程を示すフローチャートである。 (A)は張り合わせたマクロ画像を示す図であり、(B)は張り合わせた今回のマクロ画像を示す図であり、(C)は生体試料の移動に合わせて変更されたミクロ画像の取得範囲を表示した図である。 図1の生体観察装置により隣接する観察領域のマクロ画像を張り合わせて観察する工程を示すフローチャートである。 マクロ画像間に生体試料が移動した場合を示す図である。 本発明の一実施形態の第1の変形例に係る生体観察装置による観察工程を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係る生体観察装置による観察工程を示すフローチャートである。 (A)は3次元的なマクロ画像を示す図であり、(B)は図14(A)の3次元的なマクロ画像のうち生体試料が存在する2次元的なマクロ画像を示す図である。 本発明の一実施形態の第3の変形例に係る生体観察装置による観察工程を示すフローチャートである。 マクロ画像上における高倍率の対物レンズの視野を示す図である。
本実施形態に係る生体観察装置100は、図1に示すように、細胞や微生物等の生体試料1を詳細に観察するものである。この生体観察装置100は、生体試料1を載置するステージ11と、ステージ11上の生体試料1に向けて照射光を照射し、照明光が照射された生体試料1および生体試料1を含む周囲の領域(以下「観察領域」という。)2からの光(観察光)を検出する光学系20と、ステージ11の位置および照射光の照射位置を制御したり光学系20により検出された蛍光に基づき画像を構築したりする制御装置(制御部)13と、制御装置13により構築された画像等を表示するモニタ12とを備えている。
ステージ11は、図示しない移動機構を備え、光学系20により生体試料1および観察領域2に照射される照射光の光軸に交差する方向に移動可能に配置されている。ステージ11には、観察領域2内に1つあるいは複数の生体試料1が配置されるようになっている。
光学系20は、照射光として観察領域2に向けて照明光を照射するマクロ画像用光源22と、生体試料1に向けて励起光を照射するレーザ光源等のミクロ画像用光源24と、ミクロ画像用光源24から出射された励起光を生体試料1上で走査させるガルバノミラー(スキャナ)26A,26Bと、マクロ画像用光源22から照射された照明光の観察領域2を透過した光(透過光)やミクロ画像用光源24からガルバノミラー26A,26Bを介して照射された励起光の生体試料1における照射位置において発生した蛍光を集光する対物レンズ28と、対物レンズ28により集光された透過光を撮影して観察領域2のマクロ画像4を取得するCCD等の2次元撮像素子(マクロ画像取得部、以下、「CCD」を例示して説明する。)32と、対物レンズ28により集光された蛍光を検出するPMT(光電子増倍管)34とを備えている。
この光学系20には、対物レンズ28により集光された透過光を透過し、蛍光を反射するミラー36と、ミラー36を透過しCCD32に入射される透過光から不必要な波長帯を除去する光学フィルタ38と、ミクロ画像用光源24から発せられる励起光を透過するとともに、生体試料1から戻る蛍光を反射する励起DM(ダイクロイックミラー)42と、励起DM42により反射されPMT34に入射される蛍光を通過させるピンホール44とが備えられている。
マクロ画像用光源22としては、観察領域2を透過する波長を含む照明光を発生するものであればよく、例えば、ハロゲンランプ、発光ダイオード、または、レーザ等が挙げられる。ミクロ画像用光源24としては、生体試料1内に含まれる蛍光物質等を励起する波長の励起光を発生するものであればよく、レーザ光源に代えて、例えば、キセノンランプや水銀ランプ等を採用することとしてもよい。
CCD32は、視野範囲が広く、広範囲の観察領域2を撮像したマクロ画像4を取得するようになっている。マクロ画像4には広範囲の観察領域2が映し出されることで、移動する生体試料1を視野範囲内に納めることができる。また、マクロ画像4上には、観察対象とする生体試料1を撮像するミクロ画像3の領域(ミクロ画像領域)が表示されるようになっている。CCD32として、感度が高いEMCCD(Electron Multiplying CCD)を採用することとしてもよい。
ガルバノミラー26A,26Bは、ステージ11上の生体試料1に対して、ミクロ画像用光源24から発せられ励起DM42を透過した励起光をX軸方向またはY軸方向に走査させるXガルバノミラー26AとYガルバノミラー26Bであり、それぞれ励起光の光路上で揺動角度範囲(励起光の走査の振幅および揺動範囲の位置)を変更可能に配置されている。
PMT34は、照明光が照射された生体試料1において発生した蛍光を検出し、画素ごとの検出信号(蛍光輝度)を前記制御装置13へ出力するようになっている。
これらガルバノミラー26A,26BおよびPMT34は、前記制御装置13とともに、生体試料1のミクロ画像3を取得するミクロ画像取得部35を構成している。ミクロ画像取得部35はレーザ走査型顕微鏡装置(LSM)であることが好ましい。
このミクロ画像取得部35によれば、PMT34により、ガルバノミラー26A,26Bによる励起光の走査タイミングと同期して検出信号が検出され、PMT34から入力される画素ごとの検出信号に基づいて制御装置13により2次元画像が構築されることで、生体試料1のミクロ画像3が取得されるようになっている。
このように構成されるミクロ画像取得部35は、ガルバノズーム機能により、具体的には、画素数を一定に保ったままガルバノミラー26A,26Bによる走査の振幅(走査の最大角度)を変更することにより、視野と画素解像度を調整することができるようになっている。
例えば、図2に示すように、ズームZ1、ズームZ2、ズームZ3の順に解像度が高くなるとともに視野範囲が狭くなり、ズームZ1では、CCD32による観察領域2のマクロ画像4と略同等の撮像範囲および解像度の画像が取得されるようになっている。また、ズームZ2やズームZ3では、CCD32による観察領域2のマクロ画像4より撮像範囲が狭く高い解像度で生体試料1が詳細に映し出されたミクロ画像3が取得されるようになっている。
対物レンズ28は、ガルバノミラー26A,26Bにより走査されミラー36で反射された励起光を生体試料1に照射する一方、励起光の照射により生体試料1において発生した蛍光と前記照明光の照射により観察領域2を透過した透過光とをそれぞれ集光するようになっている。また、対物レンズ28は、倍率の異なる他の複数の対物レンズ28とともにレボルバ29に備えられ、他の対物レンズ28と交換可能に配置されている。
制御装置13は、生体試料1を識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶部15と、ミクロ画像3を取得する生体試料1を特定する生体試料特定部17と、ガルバノミラー26A,26Bの揺動角度範囲(揺動範囲の位置)を調整する(以下、「パン制御」という。)パン制御部(調整部、移動手段)19とを備えている。
この制御装置13は、上述したミクロ画像3の構築を行う画像構築部として機能するとともに、これら識別情報記憶部15による記憶処理、生体試料特定部17による特定処理およびパン制御部19によるパン制御を行うようになっている。
識別情報記憶部15に記憶される識別情報としては、CCD32により取得される観察領域2のマクロ画像4を画像処理することによって生体試料1を識別することができる情報であればよく、例えば、生体試料1の重心の位置、形状、大きさ、輝度等が挙げられる。
生体試料特定部17は、CCD32により取得されたマクロ画像4を読み出して画像処理を施し、マクロ画像4に含まれる生体試料1の識別情報を抽出するようになっている。また、生体試料特定部17は、抽出した識別情報と識別情報記憶部15に記憶されている識別情報とが対応する生体試料1をターゲットとして特定するようになっている。
パン制御部19は、生体試料特定部17により特定された生体試料1がミクロ画像3の視野範囲に含まれるように、Xガルバノミラー26AおよびYガルバノミラー26Bをパン制御して生体試料1に照射される励起光を走査するようになっている。これにより、パン制御部19は、ミクロ画像取得部35の撮影範囲を移動させるようになっている。なお、制御装置13は、ステージ11の対物レンズ28の光軸に交差する方向への移動を制御することとしてもよい。
このように構成された本実施形態に係る生体観察装置100の作用について、図3のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態に係る生体観察装置100を用いて、例えば、培養細胞を観察するような場合には、複数の細胞(生体試料)を培養したシャーレ(図示略)をステージ11上に載置し、観察対象とする生体試料1を含む観察領域2に向けてマクロ画像用光源22から照明光を照射する。
そして、観察領域2を透過した透過光を対物レンズ28により集光し、ミラー36および光学フィルタ38を透過させてCCD32に入射させる。これにより、CCD32において透過光が撮影され、観察領域2のマクロ画像4が取得されてモニタ12に表示される(ステップS1)。
制御装置13においては、マクロ画像4上にミクロ画像領域の履歴情報があるか否か、すなわち、観察対象とする生体試料1の識別情報が識別情報記憶部15に記憶されているか否かが判断される(ステップS2)。ミクロ画像領域の履歴情報がない場合には(ステップS2「NO」)、観察対象とするターゲットの生体試料1を手動で決定するか自動で決定するかを選択する(ステップS3)。
ターゲットを手動で決定する場合には(ステップS3「手動」)、モニタ12上のマクロ画像4に存在する所望の生体試料1をそれぞれ観察者が選択する。これにより、選択された生体試料1の識別情報(重心の位置、形状、大きさ、輝度等)が識別情報記憶部15に入力されてパラメータとして記憶される(ステップS4A)。
一方、観察対象とする生体試料1を自動で決定する場合には(ステップS3「自動」)、識別情報記憶部15により、マクロ画像4において所定の輝度値以上の領域が観察対象となる生体試料1と認識され、その識別情報がパラメータとして記憶される(ステップS4B)。
このようにして手動決定された生体試料1または自動決定された生体試料1は、制御装置13において、ミクロ画像3によりミクロ観察するターゲットとして特定される。
ステップS2において、図4(A)に示すようなマクロ画像4が過去(前回)に取得されており、そのミクロ画像領域の履歴情報が存在する場合は(ステップS2「YES」)、生体試料特定部17により、今回取得された図4(B)に示すようなマクロ画像4に画像処理が施され、今回のマクロ画像4に含まれる生体試料1A,1Bの識別情報がそれぞれ抽出される。
そして、抽出された識別情報と、識別情報記憶部15に記憶されている前回取得されたマクロ画像4における識別情報との整合性が確認され、識別情報が対応する生体試料1A,1Bがミクロ観察するターゲットとして特定される(ステップS5)。
次に、制御装置13により、ターゲットである生体試料1A,1Bの重心位置等から、それぞれのX軸方向およびY軸方向の移動量が計算される(ステップS6)。この場合において、複数の生体試料1A,1Bをターゲットとする場合は、生体試料1A,1Bごとに移動量が計算される。また、これらの各移動量に基づいて、制御装置13により、各生体試料1A,1Bに対して、それぞれ生体試料1A,1Bごとにガルバノミラー26A,26BのPAN位置が算出される(ステップS7)。
続いて、生体試料1Aをミクロ観察する場合には、ステップS7において算出されたガルバノミラー26A,26BのPAN位置に基づいて、パン制御部19により、ミクロ画像3Aの視野範囲に含まれるように、Xガルバノミラー26AおよびYガルバノミラー26BのPAN位置(揺動角度範囲)が調整される(ステップS8)。また、必要なミクロ観察の倍率に応じて、ガルバノズーム倍率を設定することもできる。
この状態で、ミクロ画像用光源24から発せられる励起光が、励起DM42を透過してXガルバノミラー26AおよびYガルバノミラー26Bにより反射され、ミラー36を介して対物レンズ28によって生体試料1Aに照射される。
Xガルバノミラー26AおよびYガルバノミラー26Bにより走査させられた励起光の生体試料1Aの照射位置において蛍光が発生すると、蛍光は対物レンズ28により集光されてミラー36、Yガルバノミラー26BおよびXガルバノミラー26Aにより反射される。そして、蛍光は励起DM42で反射されピンホール44を通過してPMT34により検出され、検出信号として制御装置13に入力される。
制御装置13においては、PMT34から入力される画素ごとの検出信号に基づいて2次元画像が構築される。これにより、生体試料1Aのミクロ画像3Aが取得されてモニタ12上に表示される(ステップS9)。
続いて、生体試料1Bをミクロ観察する場合は、パン制御部19により、ミクロ画像3Bの視野範囲に含まれるようにガルバノミラー26A,26Bのパン位置が調整される(ステップS8)。そして、生体試料1Bに励起光が照射され、発生した蛍光がPMT34により検出されて制御装置13により2次元画像が構築される。これにより、生体試料1Bのミクロ画像3Bが取得されてモニタ12上に表示される(ステップS9)。このように、複数の生体試料1A,1Bに対して、それぞれステップS8およびステップS9が繰り返される。
この場合において、パン制御部19により、特定された生体試料1A,1Bがそれぞれミクロ画像3A,3Bの視野範囲に含まれるようにパン制御されるXガルバノミラー26AおよびYガルバノミラー26Bの揺動角度範囲に応じて励起光が走査されることで、図4(C)に示すように、生体試料1A,1Bの動きに合わせてそれぞれミクロ画像3A,3Bを追跡させることができる。
例えば、図5(A)に示すように、マクロ画像4上のミクロ画像3A,3Bにより映し出されていた生体試料1A,1Bがそれぞれ移動すると、図5(B)に示すように、生体試料1A,1Bの各々の動きに合わせてミクロ画像3A,3Bをそれぞれ追跡させることができる。
CCD32はミクロ画像取得部35と比較して速いレートでマクロ画像4による観察を行うことができ、ミクロ画像3A,3Bによる観察に対して生体試料1A,1Bの移動速度が速い場合でも、観察領域2のマクロ画像4の視野範囲には生体試料1A,1Bを納めることができる。
ミクロ画像取得部35により生体試料1A,1Bのミクロ画像3A,3Bが取得されると、引き続き次のミクロ観察が行われる場合にはステップS1に戻り、観察が終了するまでステップS1〜ステップS9の動作が繰り返される(ステップS10)。
以上説明したように、本実施形態に係る生体観察装置100によれば、初めにマクロ画像4を取得し、生体試料特定部17により、観察領域2のマクロ画像4を画像処理してターゲットの生体試料1A,1Bを特定し、パン制御部19により、特定された生体試料1A,1Bがそれぞれミクロ画像3A,3Bの視野範囲に含まれるようにガルバノミラー26A,26Bをパン制御して励起光を走査させることで、生体試料1A,1Bがそれぞれ異なる方向に移動等する場合であってもミクロ画像3A,3Bをそれぞれ追跡することができる。すなわち、生体試料1のマクロ観察を併用して生体試料1の移動等に対応することで、視野範囲から生体試料1A,1Bを逃すことなく詳細なミクロ観察を長時間実行することが可能になる。
本実施形態においては、2つの生体試料1A,1Bを観察する場合を例示して説明したが、1つの生体試料1を観察することとしてもよいし、3つ以上の生体試料1を観察することとしてもよい。また、本実施形態においては、生体試料1に対して透過側にPMTを配置し、このPMTにより生体試料1からの透過光を検出することとしてもよい。
本実施形態においては、例えば、生体試料特定部17が、マクロ画像4から抽出される生体試料1の識別情報が変化した場合に、識別情報記憶部15に記憶されている生体試料1の識別情報を変化後の重心の位置、形状、大きさ、輝度等に書き換えることとしてもよい。このようにすることで、観察中にターゲットの生体試料1の識別情報が変化した場合であっても、識別情報が変化した後の生体試料1を見失うことなくミクロ画像3を追跡させて観察を行うことができる。
本実施形態においては、例えば、生体試料1が細胞分裂した場合に、生体試料特定部17が、細胞分裂により生じた新たな生体試料1の識別情報を識別情報記憶部15に記憶させるとともに、同一の生体試料1から細胞分裂した新たな生体試料1にそれぞれ相互に関連する識別子を付与することとしてもよい。
例えば、図6(A)および図6(B)と図7のフローチャートに示すように、ステップS5−1において生体試料1の識別情報の整合性が確認され、マクロ画像4から生体試料1−1,1−2の2つの識別情報が抽出されると、生体試料特定部17により生体試料1が生体試料1−1,1−2の2つに分裂したと判定される(ステップS5−2「YES」)。
そして、細胞分裂により生じた新たな生体試料1−1,1−2の識別情報が識別情報記憶部15に記憶され、生体試料1−1,1−2のミクロ画像領域が追加される(ステップS5−3)。また、新たな生体試料1−1,1−2にそれぞれ相互に関連する識別子が付与される。続いて、制御装置13により、生体試料1−1,1−2のそれぞれについてステップS6〜ステップS9が繰り返され、各ミクロ画像3A,3Bが取得される。
このようにすることで、観察中に生体試料1が細胞分裂した場合であっても、新たに発生した生体試料1−2を追加して特定し、新たな生体試料1−1,1−2にミクロ画像3A,3Bをそれぞれ追跡させることができる。また、新たな生体試料1−1,1−2にそれぞれ相互に関連する識別子を付与することで、新たな生体試料1−1,1−2どうしを相互に対応づけて観察することができる。細胞分裂した場合に限られず、生体試料1が結合や消滅等した場合も生体試料特定部17に生体試料1を特定し直すこととしてもよい。
本実施形態においては、ガルバノミラー26A,26Bのパン制御により生体試料1A,1Bをそれぞれ追跡することとしたが、例えば、制御装置13によりステージ11を光軸に交差する2次元方向(X軸方向およびY軸方向)に移動させることで生体試料1A,1Bをそれぞれ追跡することとしてもよい。
例えば、図8のフローチャートに示されるように、ステップS6により生体試料1A,1BについてそれぞれのX軸・Y軸方向の移動量が計算されると、制御装置13により、各生体試料1A,1Bがそれぞれミクロ画像3A,3Bの視野範囲に含まれるように、生体試料1A,1Bの位置にそれぞれステージ11を移動するためのステージ移動量がそれぞれ算出される(ステップS7´)。この場合において、制御装置13により、各生体試料1A,1Bの重心位置を識別情報としてミクロ画像3A,3Bによる観察位置をそれぞれ特定し、各観察位置までのステージ11の移動量をそれぞれ算出することとすればよい。
続いて、算出した生体試料1A,1Bごとのステージ11の移動量に基づいて、生体試料1Aについてはミクロ画像3Aの視野範囲に含まれるようにステージ11が移動され(ステップS8´)、ミクロ画像3Aが取得される(ステップS9)。同様に、生体試料1Bについてはミクロ画像3Bの視野範囲に含まれるようにステージ11が移動され(ステップS8´)、ミクロ画像3Bが取得される(ステップS9)。
引き続き次のミクロ観察を行う場合は(ステップS10「YES」)、ステージ11をマクロ観察用の初期位置に戻し(ステップS11)、ステップS1に戻る。一方、観察を行わない場合は終了する(ステップS10「NO」)。
本実施形態においては、1つのマクロ画像4により観察を行うこととしたが、例えば、図9(A),図9(B)および図9(C)に示されるように、観察領域2が隣接する複数のマクロ画像4を張り合わせて観察を行うこととしてもよい。例えば、図10のフローチャートに示されるように、観察領域2のマクロ画像4−1を取得した後(ステップS1−1)、これに隣接する観察領域2のマクロ画像4−2をさらに取得する場合は(ステップS1−2「YES」)、隣接する観察領域2にステージ11が移動され(ステップS1−3)、マクロ画像4−2が取得される(ステップS1−1)。
また、例えば、隣接する4つの観察領域2のマクロ画像4−1,4−2,4−3,4−4がそれぞれ取得されると(ステップS1−2「NO」)、図9(A)に示されるように、取得されたマクロ画像4−1,4−2,4−3,4−4が張り合わせられる(ステップS1−4)。
続いて、図9(B)に示されるように張り合わせられた全マクロ画像4−1,4−2,4−3,4−4の範囲内でステップS2〜ステップS9が行われる。この場合において、各マクロ画像4−1,4−2,4−3,4−4上の生体試料1A,1B,1C,1Dについてそれぞれ識別情報の整合性が確認される(ステップS5)。
また、各生体試料1A,1B,1C,1Dの移動量がそれぞれ算出されるとともに(ステップS6)、各生体試料1A,1B,1C,1Dに対してステージ移動量がそれぞれ算出される(ステップS7´)。そして、生体試料1A,1B,1C,1DごとにステップS8´およびステップS9が行われる。これにより、図9(C)に示されるようにマクロ画像4−1,4−2,4−3,4−4内でそれぞれミクロ画像3A,3B,3C,3Dが取得される。
所望の生体試料1A,1B,1C,1Dのミクロ観察が終了すると(ステップS10−1「NO」)、引き続き次のミクロ観察を行う場合は(ステップS10−2「YES」)、ステージ11をマクロ観察用の初期位置に戻し(ステップS11)、ステップS1に戻る。一方、観察を行わない場合は終了する(ステップS10−2「NO」)。このようにすることで、広い範囲で生体試料1の移動等を追跡してミクロ観察することができる。
本変形例においては、例えば、ステージ11のX軸・Y軸方向の移動とガルバノミラー26A,26Bのパン制御とを併用してミクロ観察を行うこととしてもよい。この場合、例えば、ガルバノズーム1.0倍での視野範囲に複数のミクロ画像取得範囲が視野範囲に含まれるような位置にステージ11を移動し、ガルバノミラー26A,26Bのパン制御により各ミクロ観察の位置を調整することとすればよい。
また、図11に示すように、張り合わせたマクロ画像4−2,4−3をまたぐ位置に生体試料1Bが存在する場合には、生体試料1Bのミクロ画像3Bを取得する際に、生体試料1Bの重心位置がマクロ画像4−2の中心に位置するようにステージ11を移動させることとしてもよい。
本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、マクロ画像用光源22やCCD32により生体試料1のマクロ画像4を取得することとしたが、第1の変形例としては、ミクロ画像取得部35のガルバノズーム機能を用いてマクロ画像4を取得することとしてもよい。
この場合、図12のフローチャートに示されるように、ステップS1−h1において、例えば、ガルバノミラー26A,26Bのガルバノズーム倍率をマクロ観察用の1.0(ガルバノミラー26A,26Bの最大視野)に設定する(例えば、図2に示すズームZ1参照)。
そして、ミクロ画像用光源24から励起光を発してガルバノミラー26A,26Bにより生体試料1上で走査し、生体試料1において発生する蛍光をPMT34により検出して制御装置13によりマクロ画像4を取得する。ステップS2〜ステップS8については上記実施形態と同様である。
また、ステップS9−h1において、ガルバノミラー26A,26Bのガルバノズーム倍率をミクロ観察用に設定し(例えば、図2に示すズームZ2またはズームZ3参照)、生体試料1のミクロ画像3を取得する。
以上説明したように、本変形例によれば、ミクロ画像取得部35によりマクロ観察およびミクロ観察を行うことで、ミクロ画像取得部35によらなければ判断することができないような生体試料1であっても追跡して観察することができる。本変形例においては、特に、マクロ観察用として、生体試料1に対して透過側にPMTを配置し、このPMTにより生体試料1からの透過光を検出することとしてもよい。
第2の変形例としては、ミクロ画像取得部35がレーザ走査型顕微鏡装置である場合に光学的スライス像を取得するができる。そこで、例えば、ミクロ画像取得部35により、ガルバノズーム機能を用いてマクロ画像4を取得する場合に、制御装置13により、対物レンズ28と生体試料1との光軸方向(Z軸方向)の相対位置を変化せて3次元的なマクロ画像4を取得することとしてもよい。
例えば、ステージ11をZ軸方向に移動させながら生体試料1に対してガルバノミラー26A,26BによりX軸・Y軸方向の2次元走査を行い、対物レンズ28と生体試料1の各相対位置における生体試料1の2次元画像を積み重ねることにより3次元画像を取得することとすればよい。
この場合、図13のフローチャートに示されるように、ガルバノミラー26A,26Bのガルバノズーム倍率をマクロ観察用に設定し、図14(A)に示すように、生体試料1のX軸・Y軸方向の2次元画像を積み重ねて3次元的なマクロ画像4を取得する(ステップS1−h2)。そして、ステップS2〜ステップS5を行った後、制御装置13により、ターゲットである生体試料1の重心位置からそれぞれのX軸、Y軸およびZ軸方向の移動量を計算する(ステップS6−h2)。
また、生体試料1に対してガルバノミラー26A,26Bの制御位置を算出するとともに、図14(B)に示すような3次元的なマクロ画像4、すなわち、Z軸方向に積み重ねられた2次元画像のうち、どの2次元画像に生体試料1が存在するかを判定することにより生体試料1のZ軸位置を特定する(ステップS7)。そして、ステージ11をZ軸方向に移動させ、対物レンズ28と生体試料1との相対位置を調整する(ステップS7−h2)。以下、ステップS8〜S10については第1の変形例と同様である。
第3の変形例としては、例えば、対物レンズ28を倍率が異なる対物レンズに切り替えることにより、CCD32を用いてマクロ画像4およびミクロ画像3を取得することとしてもよい。また、ミクロ観察においてターゲットが複数ある場合は個々の生体試料1に対してそれぞれステージ11を移動させ、CCD32によりそれぞれミクロ画像3を取得することすればよい。
また、生体試料特定部17により、マクロ画像4に含まれる生体試料1の識別情報を抽出する際にミクロ画像3を取得する対物レンズ28の倍率情報を用いることとしてもよい。このようにすることで、マクロ画像4上の生体試料の識別情報とミクロ画像3上の生体試料1の識別情報とを簡易に整合させることができ、ミクロ観察する生体試料1の特定を容易にすることができる。
例えば、図15のフローチャートに示されるように、ステップS6により生体試料1のX軸・Y軸方向の移動量が計算されたら、マクロ観察用の低倍率の対物レンズ28からミクロ観察用の高倍率の対物レンズ28に切り替える(ステップS7−h3)。そして、生体試料1が高倍率の対物レンズ28の視野範囲に入る位置にステージ11を移動させ(ステップS8−h3)、図16に示すように、CCD32により生体試料1のミクロ画像3を取得する。このようにして、ミクロ観察を行う生体試料1ごとにステップS8−h3およびステップS9を行う。
引き続き次のミクロ観察を行う場合は、ステージ11をマクロ画像取得用の初期位置に戻すとともに(ステップS11)、高倍率の対物レンズ28からマクロ観察用の低倍率の対物レンズ28に切り替えて(ステップS12)、ステップS1に戻る(ステップS10「YES」)。
本変形例によれば、高倍率の対物レンズ28により、生体試料1を追跡して高精細なミクロ画像3を取得することができる。高倍率の対物レンズ28の視野範囲内に2つ以上のターゲットの生体試料1が含まれる場合は、これらの生体試料1が高倍率の対物レンズ28の視野範囲内に同時に納まる位置にステージ11を移動させてミクロ画像3を取得することとしてもよい。
本変形例においては、ミクロ画像3およびマクロ画像4をともにCCD32により取得する場合について説明したが、例えば、上記実施形態に示すように、CCD32によりマクロ画像3を取得し、ミクロ画像取得部35によりミクロ画像4を取得する場合においても、それぞれ倍率が異なる対物レンズ28に切り替えて同様に観察することとしてもよい。
この場合において、ミクロ画像3の視野範囲内におけるミクロ観察位置を調整する際にガルバノミラー26A,26Bのパン制御を併用することとしてもよい。例えば、高倍率の対物レンズ28においてガルバノズーム機能により補足可能な視野範囲内に複数のターゲットの生体試料1が納まるような位置にステージ11を移動させ、ガルバノミラー26A,26Bのパン制御により各生体試料1の各ミクロ画像3を取得することとすればよい。
また、例えば、ミクロ画像取得部35によりミクロ画像3およびマクロ画像4を取得する場合においても、それぞれ倍率が異なる対物レンズ28に切り替えて同様に観察することとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1,1A,1B 生体試料
2 観察領域
3,3A,3B ミクロ画像
4,4−1,4−2,4−3,4−4 マクロ画像
13 制御装置(制御部、画像構築部)
15 識別情報記憶部
17 生体試料特定部
19 パン制御部(調整部、移動手段)
22 マクロ画像用光源
24 ミクロ画像用光源
26A,26B ガルバノミラー(スキャナ)
28 対物レンズ
32 CCD(マクロ画像取得部)
34 PMT(検出部)
35 ミクロ画像取得部
100 生体観察装置

Claims (14)

  1. 生体試料を載置するステージと、
    光源から発せられた照射光を走査するスキャナと、
    該スキャナにより走査された前記照射光を前記生体試料に照射する対物レンズと、
    生体試料を含む観察領域のマクロ画像を取得するマクロ画像取得部と、
    前記生体試料のミクロ画像を取得するミクロ画像取得部と、
    前記生体試料の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    前記マクロ画像取得部により取得された前記マクロ画像を画像処理して該マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出し、抽出された識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている前記識別情報とが対応する前記生体試料を特定する生体試料特定部と、
    該生体試料特定部により特定された生体試料が前記ミクロ画像の視野範囲に含まれるように、前記スキャナの揺動範囲の位置を調整し、および/または、前記対物レンズと前記ステージとの光軸に交差する方向の相対位置を調整し、前記ミクロ画像の視野範囲と前記生体試料との相対位置を調整する調整部とを備える生体観察装置。
  2. 記スキャナの揺動角度範囲を制御する制御部を備え、
    前記マクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記観察領域上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記マクロ画像を取得し、
    前記ミクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記生体試料上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記ミクロ画像を取得し、
    前記制御部が、前記マクロ画像の取得時より前記ミクロ画像の取得時の照射光の走査の振幅が小さくなるように前記スキャナの揺動角度範囲を制御する請求項1に記載の生体観察装置。
  3. 前記マクロ画像取得部が、前記生体試料の3次元的なマクロ画像を取得する請求項2に記載の生体観察装置。
  4. 記スキャナの揺動角度範囲を制御する制御部を備え、
    前記マクロ画像取得部が、光源から発せられた照射光の前記観察領域上の照射範囲からの観察光を撮影して前記マクロ画像を取得し、
    前記ミクロ画像取得部が、前記スキャナによる前記生体試料上の照射光の走査範囲からの観察光を検出して前記ミクロ画像を取得し、
    前記制御部が、前記マクロ画像の視野範囲より前記ミクロ画像の視野範囲を狭くするように前記スキャナの揺動角度範囲を制御する請求項1に記載の生体観察装置。
  5. 記生体試料および該生体試料を含む観察領域からの観察光を集光する複数の倍率が異なる前記対物レンズと、
    該対物レンズを保持し、照射光の光路上にいずれかの前記対物レンズを切り替え可能に配置するレボルバとを備え、
    前記マクロ画像取得部が、低倍率の前記対物レンズにより集光された前記観察領域からの観察光を撮影することにより前記観察領域のマクロ画像を取得し、
    前記ミクロ画像取得部が、高倍率の前記対物レンズにより集光された前記生体試料からの観察光を撮影することにより前記生体試料のミクロ画像を取得する請求項1に記載の生体観察装置。
  6. 前記生体試料特定部が、前記ミクロ画像を取得する前記対物レンズの倍率情報を用いて、前記マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出する請求項5に記載の生体観察装置。
  7. 前記マクロ画像取得部が、前記観察領域が隣接する複数の前記マクロ画像を取得し、隣接する該マクロ画像どうしを張り合わせる請求項1に記載の生体観察装置。
  8. 前記マクロ画像取得部が、光源から発せられた照明光の照射による前記前記観察領域からの透過光または戻り光に基づいて前記観察領域のマクロ画像を取得し、
    前記ミクロ画像取得部が、光源から発せられた照明光により励起された蛍光に基づいて前記生体試料のミクロ画像を取得する請求項1から請求項7のいずれかに記載の生体観察装置。
  9. 生体試料を含む観察領域に照明光を照射するマクロ画像用光源と、
    該マクロ画像用光源から発せられる前記照明光の照射による前記観察領域からの透過光または戻り光を撮影し前記観察領域のマクロ画像を取得するマクロ画像取得部と、
    前記生体試料に励起光を照射するミクロ画像用光源と、
    該ミクロ画像用光源から発せられる前記励起光の前記生体試料の照射位置において発生する蛍光を検出し前記生体試料のミクロ画像を取得するミクロ画像取得部と、
    前記生体試料の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    前記マクロ画像を画像処理して該マクロ画像に含まれる前記生体試料の識別情報を抽出し、抽出された識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報とが対応する生体試料を特定する生体試料特定部と、
    前記ミクロ画像の視野範囲に前記生体試料特定部により特定された生体試料が含まれるように、前記ミクロ画像取得部の撮影範囲を移動させる移動手段と、
    を備える生体観察装置。
  10. 前記ミクロ画像取得部が、前記ミクロ画像用光源から発せられた前記励起光を走査させるスキャナと、前記生体試料において発生する前記蛍光を検出する検出部と、該検出部により検出された蛍光に基づいて前記ミクロ画像を構築する画像構築部とを備え、
    前記移動手段が、前記スキャナの揺動角度範囲を調整する請求項9に記載の生体観察装置。
  11. 前記ミクロ画像用光源から発せられた前記励起光を前記生体試料に照射する一方、前記励起光の照射位置において発生した前記蛍光を集光する対物レンズと、前記生体試料が載置され、前記対物レンズの光軸に交差する方向に移動可能なステージとを備え、
    前記移動手段が、前記対物レンズと前記ステージとを前記光軸に交差する方向に相対的に移動させる請求項9または請求項10に記載の生体観察装置。
  12. 前記生体試料特定部が、前記マクロ画像から抽出される前記生体試料の識別情報が変化した場合に、前記識別情報記憶部に記憶されている前記生体試料の識別情報を書き換える請求項9から請求項11のいずれかに記載の生体観察装置。
  13. 前記生体試料特定部が、前記生体試料が細胞分裂した場合に、細胞分裂により生じた新たな生体試料の識別情報を前記識別情報記憶部に記憶させるとともに、同一の生体試料から細胞分裂した新たな前記生体試料にそれぞれ相互に関連する識別子を付与する請求項9から請求項12のいずれかに記載の生体観察装置。
  14. 倍率の異なる前記対物レンズが交換可能に備えられ、
    前記生体試料特定部が、前記対物レンズの倍率情報を用いて前記生体試料の識別情報を抽出する請求項9から請求項13のいずれかに記載の生体観察装置。
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