JP5563588B2 - 剥離シート付両面粘着剤シート - Google Patents

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Description

本発明は、2つの部材(被着体)を貼着させることができる両面粘着剤シートであって、粘着剤層の上下両側にそれぞれ剥離シートを積層してなる剥離シート付両面粘着剤シートに関する。
液晶パネルやPDP、ELディスプレイ等の表示装置に用いられる各種光学部材を貼り合せるために、粘着剤をシート状に成形し、粘着剤層の上下両側に剥離シートを積層してなる剥離シート付両面粘着剤シートが数多く用いられている。例えば、PDPにおいては、反射防止フィルム、調色フィルム及び電磁波シールドフィルムをガラス板上に順次積層するために、この種の剥離シート付両面粘着剤シートが用いられている。
また最近では、このような光学部材を単に貼り合せる目的だけではなく、視認性を向上させるため、例えば液晶表示部材においては、偏光板とその上部の部材との空間層を粘着剤シートで充填して視認性を向上させる目的でも、剥離シート付両面粘着剤シートが用いられている。
その他、多くの分野において、部材同士の貼合や固定の為に、剥離シート付両面粘着剤シートが多用されている。
ところで、各種光学部材や、粘着剤、剥離シートなど、プラスチックから形成される材料は電気絶縁性が高いため、部材同士が擦れたり、粘着剤シートから剥離シートを剥離したりする際などに静電気が発生して帯電し、様々な問題を引き起こす場合がある。例えば静電気によって周囲の埃や塵が粘着剤シートの粘着面に付着すると、被着体との貼着界面に欠陥が生じて経時的に粘着力が低下したり、或いは、静電気を帯びた情態で液晶に電圧が印加されると、液晶分子の配向が損失したり、液晶パネルの欠損が生じたりするなどの問題を生じる場合がある。
そこで、剥離シート付両面粘着剤シートに関しては、従来から、静電気を帯電させない様々な工夫が提案されている。
例えば特許文献1では、粘着剤組成物中にイオン性液体を配合することにより、粘着剤シートに帯電防止性能を付与することが開示されている。
特許文献2には、側鎖に水酸基及びアルキレンオキサイド鎖を有するアクリル系共重合体(A)、イオン化合物(B)、硬化剤(C)及び酸化防止剤(D)を含有してなる帯電防止粘着剤が開示されている。
特許文献3には、帯電防止性カバーフィルム、ポリビニルアルコール系の粘着防止層、感光性樹脂層および支持フィルムを有する帯電防止性感光性積層体が開示されている。
また、特許文献4には、アニオン成分がスルホン酸アニオン又は硫酸エステルアニオンからなるイオン性液体と、ベースポリマーとしてガラス転移温度(Tg)が0℃以下のポリマーとを含有してなる粘着剤組成物が開示されている。この粘着剤組成物を架橋した粘着剤層は、剥離した際に帯電防止されていない被保護体(被着体)への帯電防止が図れ、被保護体への汚染が低減され、粘着特性に優れたものとなる。
特許文献5は、粘着性樹脂と導電材を含有し、粘着剤層から剥離フィルムを剥離したときの粘着剤層表面の帯電圧が特定値以下となる粘着剤を開示している。
特開2006−342191 WO2006/137559 特許第3893568 特開2007−70400号公報 特開2008−032852号公報
上述のように、従来提案されている剥離シート付両面粘着剤シートの帯電防止策は、粘着剤シート自体を帯電させないことで、粘着剤シートから剥離シートを剥離した際に生じる静電気を帯電させないようにするものであった。
しかし、剥離シートを剥離する以外の場合、例えば剥離シート付両面粘着剤シートを巻取体としたり、裁断したり、保管時や運搬時に剥離シート付両面粘着剤シート同士を重ねたりした際にも静電気が生じて帯電して様々な作業の支障となることがあった。
そこで本発明は、剥離シートを粘着剤シートから剥離した時ばかりではなく、例えば剥離シート付両面粘着剤シートを巻取体としたり、裁断したり、剥離シート付両面粘着剤シート同士を重ねたりした際にも静電気を帯電しない、新たな剥離シート付両面粘着剤シートを提案せんとするものである。
かかる課題解決のため、本発明は、粘着剤層と、粘着剤層の上下両側に積層してなる2枚の剥離シートとを備えた剥離シート付両面粘着剤シートであって、一方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度と、他方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度とが異なり、少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層側と、少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層とは反対側の面すなわち背面とが、導電性を有することを特徴とする剥離シート付両面粘着剤シートを提案する。
剥離シート付両面粘着剤シートにおいて、少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層側が導電性を有しているから、粘着剤シートから剥離シートを剥離した際に静電気が発生しても、当該粘着剤層側を通じて静電気を逃がして除電することができるから、剥離シート付両面粘着剤シートは帯電することがない。
また、少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層とは反対側の面すなわち背面が導電性を有していれば、例えば剥離シート付両面粘着剤シートを巻取体としたり、裁断したり、剥離シート付両面粘着剤シート同士を重ねたりした際に静電気が発生しても、当該背面を通じて静電気を逃がして除電することができるから、剥離シート付両面粘着剤シートは帯電することがない。
よって、本発明の剥離シート付両面粘着剤シートによれば、粘着剤シートから剥離シートを剥離した時ばかりではなく、剥離シート付両面粘着剤シートを巻取体としたり、裁断したり、剥離シート付両面粘着剤シート同士を重ねたりした時にも、剥離シート付両面粘着剤シートが静電気を帯電することのないようにすることができる。
したがって、本発明の剥離シート付両面粘着剤シートは、特に静電気を嫌う用途、例えば携帯電話機、PHS機、PDA端末、ポータブル・ゲーム機、パソコン、自動車用ナビゲーター、デジタルカメラ等の電子機器や、高い環境信頼性を求める自動車産業用などに好適に用いることができる。
(A)〜(F)はそれぞれ本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの構成例を示す分解断面図である。なお、図中において「×××」と示した面が、導電性を有する面である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの実施例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの実施例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの実施例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの比較例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの比較例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの比較例を示す分解断面図である。 本発明の剥離シート付両面粘着剤シートの比較例を示す分解断面図である。
次に、本発明の実施形態の例について説明するが、本発明の範囲がここで説明する実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る剥離シート付両面粘着剤シート(以下、「本粘着シート」と称する)は、剥離シート1と、粘着剤層2と、剥離シート3とを順次積層してなる構成を備えた剥離シート付両面粘着剤シートであって、少なくとも剥離シート1及び剥離シート3の何れか一方の粘着剤層側(1a、3a)と、少なくとも何れか一方の剥離シート1及び剥離シート3の何れか一方の粘着剤層とは反対側の面すなわち背面(1b、3b)とが、導電性を有することを特徴とする。
この際、粘着剤層2自体、或いは粘着剤層2の粘着面(2a、2b)は、導電性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
また、本粘着シートは、剥離シート1、粘着剤層2及び剥離シート3以外の層を備えていてもよい。
<積層構成>
例えば、図1(A)に示すように、粘着剤層3の粘着剤層側3a及びその背面3bのみが導電性を有するように構成することもできるし、また、図1(B)に示すように、剥離シート1の粘着剤層側1aと、他方の剥離シート3の粘着剤層とは反対側の面すなわち背面3bのみが導電性を有するように構成することもできる。図1(C)に示すように、粘着剤層1の粘着剤層側1a及びその背面1bと、粘着剤層3の粘着剤層側3a及びその背面3bが導電性を有するように構成することもできる。また、図1(D)に示すように、剥離シート1の粘着剤層とは反対側の面すなわち背面1bと、粘着剤層3の粘着剤層側3a及びその背面3bとが導電性を有するように構成することもできる。さらには、図1(E)に示すように、剥離シート1の粘着剤層側1aと、剥離シート3の粘着剤層側3a及びその背面3bが導電性を有するように構成することもできるし、また、図1(F)に示すように、剥離シート1の背面1bと、剥離シート3の粘着剤層側3aが導電性を有するように構成することもできる。
この際、剥離シート1、粘着剤層2間の剥離強度と、他方の剥離シート3、粘着剤層2間の剥離強度とは異なっているのが好ましい。例えば、剥離シート1、粘着剤層2間の剥離強度よりも、他方の剥離シート3、粘着剤層2間の剥離強度を大きくし、剥離シート3よりも剥離シート1をより剥がれ易くすることにより、剥離シート1を剥がして粘着剤層2を被着体に貼着した後に剥離シート3を剥がすという一連の作業を効率的に行うことができる。
このように剥離シート1、粘着剤層2間の剥離強度よりも、他方の剥離シート3、粘着剤層2間の剥離強度を大きくする場合には、剥離強度のより大きな剥離シート3の背面3bが導電性を有するように構成するようにしてもよいが、それよりも、図1(A)(C)(D)(E)及び(F)に示されるように、剥離強度のより大きな剥離シート3の粘着剤層側3aが導電性を有するように構成するのがより一層好ましい。
剥離強度のより大きな剥離シート3、すなわち2枚の剥離シート1,3のうちの後に残る方の剥離シート3の粘着剤層側3aに導電性を持たせておれば、例えば剥離シート1を剥がして被着体に本粘着シートを貼着する際、剥離シート1を剥がした際に生じる静電気を、剥離シート3の粘着剤層側3aを通じて逃がすことができるばかりか、次いで、剥離シート3を剥がした際に静電気が生じたとしても、粘着剤層側3aを通じて逃がすことができる点で好ましい。
さらに、図1(A)(C)(D)及び(E)に示されるように、剥離強度のより大きな剥離シート3の粘着剤層3の粘着剤層側3aとその背面3bが導電性を有するように構成するのがより一層好ましい。
このように、後に残る剥離シート3の背面3bが導電性を有していれば、例えば剥離シート1を剥がして被着体に本粘着シートを粘着した状態で裁断したり、重ねたりして静電気が発生しても、当該背面3bを通じて静電気を逃がすことができるから、粘着剤層2を帯電させることがない。
<形成手段>
剥離シート1及び剥離シート3の一側又は両側が導電性を有するように形成するには、剥離シート1及び3の一側又は両側に導電層を形成するようにすればよい。この際、剥離層を形成する側は、導電層の外側に剥離層が形成されることになるが、剥離層は薄いために表面に導電層が位置しなくても、この表面は導電性を有することになる。
また、剥離シート1及び剥離シート3の両側が導電性を有するように形成するには、導電材料を練り込んで剥離シート1及び剥離シート3を成形し、剥離シート1及び剥離シート3全体が導電性を有するように、言い換えれば剥離シート1及び剥離シート3自体が導電層となるように形成することもできる。
以下、詳細に説明する。
(導電層)
導電層は、導電材を含有する層として形成すればよい。例えば導電材と、バインダーや架橋剤を含有する組成物を、剥離シートの表面にコーティングして形成することができる。
導電材としては、イオン導電剤、イオン性液体、界面活性剤などが挙げられる。具体的には、例えば第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級アミノ基等のカチオン性官能基を有するカチオン性導電剤、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性官能基を有するアニオン系導電剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両性導電剤、ポリオール系、ポリグリセリン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性官能基を有する有機系帯電防止化合物のほか、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性ポリマーや、スズ、アンチモン系フィラー、酸化インジウム系といった無機系導電性フィラーを好ましい例として挙げることができる。
(粘着剤層)
粘着剤層は、現在公知の粘着剤組成物を用いて形成することができ、例えば一体型画像表示装置などの光学材料を接着するのに用いる場合には、透明な材料から形成するのが好ましい。
粘着剤層は、基材を有しない基材レスタイプのものがより好ましい。基材レスタイプであれば、基材層と粘着材層との積層工程がないため、積層時に起こり得る積層界面への異物混入のおそれがなく、好ましい。
また、基材レスとすることで、粘着材層のもつ柔軟性が損なわれず、屈曲性や被着体への追随性に優れるばかりか、屈折率の異なる積層体とした際に起こり得る透過光の干渉や、基材由来の異方性やヘイズによって粘着シートの等方性や透明性が損なわれるなどの光学的な品質低下のおそれがなく、好ましい。
このような観点から、粘着剤層のベースポリマー(主剤)としては、例えばアクリル系、シリコーン系、ポリウレタン系、スチレン系、ポリエステル系、ポリエーテル系、エポキシ系などのポリマーを挙げることができ、その性状(形態)は、液状体、高粘性体、エラストマー状体などの各種性状のものを用いることができる。このようなベースポリマーを適宜選択し、粘着剤層を形成することができる。
上記ベースポリマーの中でも、アクリル系、特に(メタ)アクリル酸エステル重合体(共重合体を含む)をベースポリマーとして用い、これを架橋して粘着剤層を形成するのが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体を合成するために用いられるアクリルモノマーやメタクリルモノマーとしては、例えば2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリート、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレート等が挙げられる。これら主モノマーに、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸、イタコン酸、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、メチロールアクリルアミド、無水マレイン酸等の架橋性モノマーや、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、アクリルアミド、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、酢酸ビニル、スチレン、フッ素アクリレート、シリコーンアクリレートなどの高凝集モノマーや官能基含有モノマーを適宜添加することができる。これらのモノマーを溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合などの公知の重合方法にて重合させる。その際には重合方法に応じて熱重合開始剤や光重合開始剤などの重合開始剤を用いてよい。
粘着剤層を構成する架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤等を挙げることができ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
イソシアネート系架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、クロルフェニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添されたジフェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネートモノマー及びこれらイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパンなどと付加したイソシアネート化合物やイソシアヌレート化物、ビュレット型化合物、さらには公知のポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオールなど付加反応させたウレタンプレポリマー型のイソシアネートなどを挙げることができる。
エポキシ系架橋剤としては、エチレングリコールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N´,N´−テトラグリジル−m−キシリレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラグリジルアミノフェニルメタン、トリグリシジルイソシアヌレート、m−N,N−ジグリシジルアミノフェニルグリシジルエーテル、N,N−ジグリシジルトルイジン、N,N−ジグリシジルアニリンなどを挙げることができる。アジリジン系架橋剤の例としては、ジフェニルメタン−4,4´−ビス(1−アジリジンカーボキサミド)、トリメチロールプロパントリ−β−アジリジニルプロピオネート、テトラメチロールメタントリ−β−アジリジニルプロピオネート、トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカーボキサミド)、トリエチレンメラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジリジン)、トリス−1−(2−メチルアジリジン)フォスフィン、トリメチロールプロパントリ−β−(2メチルアジリジン)プロピオネートなどを挙げることができる。
上記架橋剤の代わりに架橋モノマーを使用することもできる。
架橋モノマーとしては、アクリル系架橋モノマーを用いるのが好ましく、中でも、単官能(メタ)アクリレートよりは、2官能(メタ)アクリレート、3官能(メタ)アクリレート、4官能(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレート、若しくは、単官能〜4官能(メタ)アクリレートの2種以上が混合してなる混合物が好ましい。
単官能(メタ)アクリレートとしては、アクリル酸、メタタクリル酸及びクロトン酸等の(メタ)アクリル酸類、ラウリルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプオピルアクリレート、テトラヒドロフルフリールアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレートおよびジシクロペンタンジエンアクリレート等を挙げることができる。
2官能(メタ)アクリレートとしては、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール400ジアクリレートおよびトリプロピレングリコールジアクリレート等を挙げることができる。
3官能(メタ)アクリレートとしては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート等のトリアクリレートや、それらのトリメタクリレート等を挙げることができる。
4官能(メタ)アクリレートとしては、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等を挙げることができる。
なお、架橋モノマーは、以上例示した(メタ)アクリレートに限定されるものではなく、例えば有機官能基を含有した(メタ)アクリレートモノマー等も好適に用いることが可能である。
架橋モノマーの添加量は、ベースポリマー100質量部に対して、0.5〜25質量部の範囲で添加する事が好ましい。
上記架橋モノマーを使用した場合において、各種架橋開始剤として、光開始剤あるいは熱重合開始剤を用いることが可能であり、特に光開始剤が好ましい。
光開始剤としては、開裂型の光開始剤及び水素引抜型の光開始剤のいずれを用いることもでき、中でも水素引抜型光開始剤が好ましい。水素引抜型光開始剤としては、例えばベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ジベンゾスベロン、2−エチルアントラキノン、イソブチルチオキサンソンやなどのいずれかもしくはその誘導体、或いはこれらの二種類以上の組み合わせからなる混合成分を用いることができる。但し、水素引抜型の光開始剤として前記に挙げた物質に限定するものではない。また、水素引抜型と開裂型とを種々の割合で併用してもよい。
光開始剤の添加量は、特に制限されるものではなく、一般的にはベースポリマー100質量部に対し0.1〜5質量部の割合の範囲内で調整するのがよい。但し、他の要素とのバランスでこの範囲を超えてもよい。
上記成分のほか、必要に応じて、近赤外線吸収特性を有する顔料や染料などの色素、粘着付与剤、酸化防止剤、老化防止剤、吸湿剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、天然物や合成物の樹脂類など各種の添加剤を適宜配合することもできる。
(剥離シート)
剥離シートは、離型支持フィルムの何れか一面に離型層(「剥離層」とも称する)を設けて形成することができる。
離型支持フィルムには、公知の樹脂フィルムを任意で用いることができ、特に高い透明性を有するフィルムであることが好ましい。例えばポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどを挙げることができる。これらの中でも、生産性、加工性において優れるポリエステルフィルムが好ましく、特に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
支持フィルムの厚みは好ましくは25μm〜250μm、より好ましくは50μm〜125μmである。
離型層は、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂、パラフィンワックス、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、尿素−メラミン系、セルロ−ス、ベンゾグアナミンなどの樹脂及び界面活性剤を単独またはこれらの混合物を主成分とした有機溶剤もしくは水に溶解させた塗料を、グラビア印刷法、スクリ−ン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法で、塗布、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬化性塗膜には硬化)させて形成することができる。特にシリコーンやフッ素化合物、アルキド樹脂系剥離処理剤等による剥離処理を施すのが好ましい。
<物性>
本粘着シートは、JIS L1094に準じて測定される剥離シート付両面粘着剤シートの帯電圧が、以下の条件(1)及び(2)を満たすのが好ましい。
(1) 少なくとも何れか一方の剥離シートの背面の平衡帯電圧が100V以下であるのが好ましい。
中でも、一方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度と、他方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度とを異ならしめる場合には、剥離強度のより大きな剥離シートの背面の平衡帯電圧が100V以下であるのが好ましい。
この平衡帯電圧は、静電気を帯び難い性質を示す指標であり、100V以下であれば静電気を帯び難いと評価することができる。
(2) 少なくとも何れか一方の剥離シートを剥離した際に露出する粘着剤層の粘着面の帯電圧半減時間が60秒未満であるのが好ましい。
中でも、一方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度と、他方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度とを異ならしめる場合には、剥離強度のより大きな剥離シートを剥離した際に露出する粘着剤層の粘着面の帯電圧半減時間が60秒未満であるのが好ましい。
この帯電圧半減時間は、除電効果に優れている指標であり、60秒未満であれば除電効果に優れていると評価することができる。かかる観点から、40秒未満であるのがより好ましく、特に30秒未満であるのがより好ましい。
<用途>
本粘着シートは、粘着剤シートから剥離シートを剥離した際に静電気が発生しても、静電気を逃がして除電することができるから、帯電することがない。また、本粘着シートを巻取体としたり、裁断したり、本粘着シート同士を重ねたりした際に静電気が発生しても、静電気を逃がして除電することができるから、帯電することがない。
よって、本粘着シートは、特に静電気を嫌う用途、例えば携帯電話機、PHS機、PDA端末、ポータブル・ゲーム機、パソコン、自動車用ナビゲーター、デジタルカメラ等の電子機器や、高い環境信頼性を求める自動車産業用などに好適に用いることができる。
特に粘着剤層2を透明な材料から形成することにより、例えば液晶表示部材においては、偏光板とその上部の部材との空間層を粘着剤シートで充填して視認性を向上させるなど、一体型画像表示装置を製造する際に好適に用いることができる。
(実施例1)
フィルムの一側に導電層5C及び剥離層5Dがこの順に積層されたポリエチレンテレフタレートフィルム(ニッパ製PET「75-1-K0-ASI5」、厚さ75μm)5A(:表1の支持体1)の他側面に、導電材塗料(大日精化工業株式会社製「ネオコンコート567」)を塗布乾燥して導電層5Bを形成して剥離シート5を作成した。
他方の剥離シート7には、フィルムの一側に剥離層7Bが形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(ニッパ製PET「38-1-A3」、厚さ38μm)7A(:表1の支持体2)を用いた。
2-エチルヘキシルアクリレート75重量部、メチアクリレート22重量部、アクリル酸3重量部を共重合して成る粘着性ポリマー(A)100重量部に対し、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアクリレート1重量部及び光重合開始剤として2−ベンゾイル安息香酸3重量部を混合して成る粘着剤組成物を、アプリケータにて厚さ150μmに塗工し、図2に示すように、剥離シート5と剥離シート7とで挟むように積層し、剥離シート5及び剥離シート7を介して両側から紫外線照射して粘着剤層を架橋させて、剥離シート付両面粘着剤シート(導電層/PET/導電層/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET)を作成した。
剥離シート5及び剥離シート7を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々95g/50mm、52g/50mmであり、剥離シート5、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート7、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(実施例2)
導電材を練り込んでなるポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製「ルミラーX53」、厚さ100μm)8A(:表1の支持体1)の片面に、付加型シリコーン(東レダウコーニング社製SD7320)100重量部に対し、硬化用白金触媒(東レダウコーニング社製NC-25)0.5重量部を混合してなる離型剤組成物を塗布乾燥して剥離層8Bを形成して、剥離シート8を作成した。
図3に示すように、実施例1において、剥離シート7の代わりに剥離シート8を用いた以外は、実施例1と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(導電材練り込みPET/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET)を作成した。
剥離シート8及び剥離シート7を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々180g/50mm、50g/50mmであり、剥離シート8、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート7、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(実施例3)
一方の剥離シート9として、フィルムの一側に導電層9B及び剥離層9Cがこの順に積層されたポリエチレンテレフタレートフィルム(ニッパ製PET「75-1-K2-ASI5」、厚さ75μm)(:表1の支持体1)を用いた。
他方、導電層10Bを有するポリエチレンテレフタレートフィルム(パナック製「パナクレア AS-F」、75μm)(:表1の支持体2)の導電層が形成されていない面に、シリコーン樹脂(信越シリコーン社製KS−779H)100重量部に対し硬化剤(信越シリコーン社製CAT−PL−50T)1重量部を混合して得た離型剤組成物を塗布乾燥して剥離層10Cを形成し、剥離シート10を作成した。
図4に示すように、実施例1において、剥離シート5及び剥離シート7の代わりに剥離シート9及び剥離シート10を用いた以外は、実施例1と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(PET/導電層/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET/導電層)を作成した。
剥離シート9及び剥離シート10を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々130g/50mm、60g/50mmであり、剥離シート9、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート10、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(比較例1)
図5に示すように、実施例1において、剥離シート5の代わりに、ポリエチレンテレフタレートフィルム11A(:表1の支持体1)と剥離層11Bとからなる剥離シート(ニッパ製「PET75-1-KX0」、厚さ75μm)11を用いた以外は、実施例1と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(PET/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET)を作成した。
剥離シート11及び剥離シート7を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々100g/50mm、48g/50mmであり、剥離シート11、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート7、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(比較例2)
図6に示すように、実施例3において、剥離シート9の代わりに、比較例1で用いた剥離シート11を形成した以外は、実施例3と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(PET/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET/導電層)を作成した。
剥離シート11及び剥離シート10を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々90g/50mm、60g/50mmであり、剥離シート11、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート10、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(比較例3)
図7に示すように、実施例1において、剥離シート5の代わりに、実施例3で用いた剥離シート9を用いた以外は、実施例1と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(PET/導電層/剥離層//粘着剤層//剥離層/PET)を作成した。
剥離シート9及び剥離シート7を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々143g/50mm、50g/50mmであり、剥離シート9、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート7、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
(比較例4)
図8に示すように、実施例1において、剥離シート5の代わりに、実施例3で用いた剥離シート9を用いる一方、剥離シート7の代わりに、ポリエチレンテレフタレートフィルム12A(:表1の支持体2)の一面に導電層12B及び剥離層12Cを有する剥離シート(ニッパ製PET「75-1-HSP-ASI5」、厚さ75μm)12を用いた以外は、実施例1と同様に剥離シート付両面粘着剤シート(PET/導電層/剥離層//粘着剤層//剥離層/導電層/PET)を作成した。
剥離シート9及び剥離シート12を、粘着剤6から、剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離した際の剥離強度は、其々180g/50mm、52g/50mmであり、剥離シート9、粘着剤層6間の剥離強度は、剥離シート12、粘着剤層6間の剥離強度よりも大きいことが確認された。
<物性試験>
実施例1〜3及び比較例1〜4にて用いた支持体と、作成した剥離シート付両面粘着剤シートとについて以下の測定を行った。結果は表1に示す。
(測定1)
支持体1及び2の外側表面(すなわち背面)、及び、剥離強度が低い側の剥離シート(支持体2)を剥離して露出した粘着剤層の粘着面に、+10kVの電圧を印加した時の平衡帯電圧と、その印加を停止した後の帯電圧半減時間を、シシド静電気株式会社製スタティックオネストメータH−0110を用いて測定した。
(測定2)
剥離シート付両面粘着剤シートを200mm×50mmの短冊状に裁断し、剥離強度が低い側の剥離シート(支持体2)を剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離し、次いで、剥離強度が高い側の剥離シート(支持体1)を剥離角90°、剥離速度300mm/分にて剥離し、それぞれ露出した粘着剤層の粘着面の15秒後の帯電圧を、シムコジャパン株式会社製静電気測定機FMX−003を用いて、測定距離25mmにて測定した。
(評価)
摩擦帯電については、測定1において、何れか一方の剥離シートの平衡帯電圧が100V以下であれば、「○」と判定し、100Vを超える場合を「×」と判定した。
剥離帯電については、測定1において、剥離シート(支持体2)を剥離して露出した粘着面の平衡帯電圧の半減時間が60秒未満であり、且つ測定2において、何れか一方の剥離シートを剥離15秒後の帯電圧が2.0kV未満であれば「○」、それ以外を「×」と判定した。
Figure 0005563588
表1の結果と本明細書には示さないこれまでの試験結果とを考慮すると、実施例1〜3のように、何れか一方の剥離シートの粘着剤層側と、少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層とは反対側の面すなわち背面とが、導電性を有していれば、剥離シートを剥離した際に静電気が発生しても粘着剤層の帯電を防ぐことができ、しかも、摩擦によって静電気が発生しても粘着剤層の帯電を防ぐことができることが分かった。
中でも、一方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度と、他方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度とが異なる場合に、剥離シート、粘着剤層間の剥離強度がより大きい方の剥離シートの粘着剤層側に、導電性を持たせることで、より一層効果的に帯電を防ぐことができることが分かった。
測定1の結果より、少なくとも何れか一方の剥離シートの背面の平衡帯電圧が100V以下であり、且つ、少なくとも何れか一方の剥離シートを剥離した際に露出する粘着剤層の粘着面の帯電圧半減時間が60秒未満であるのが、静電気減衰挙動の点で好ましいことが分かった。
また、剥離帯電についても考慮すると、剥離シート(支持体2)を剥離して露出した粘着面の平衡帯電圧の半減時間が60秒未満であり、且つ、何れか一方の剥離シートを剥離15秒後の帯電圧が2.0kV未満であるのが好ましいことが分かった。

Claims (5)

  1. 粘着剤層と,粘着剤層の上下両側に積層してなる2枚の剥離シートとを備えた剥離シート付両面粘着剤シートであって,
    以下の(a)〜(d)のいずれかの面に、導電材を含有する導電層を備えており、かつ、一方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度と、他方の剥離シート、粘着剤層間の剥離強度とが異なり、且つ、
    JIS L1094に準じて測定される剥離シート付両面粘着剤シートの帯電圧が、以下の条件(1)及び(2)を満たすことを特徴とする剥離シート付両面粘着剤シート。
    (a)剥離強度の小さな剥離シートの粘着剤層とは反対側の面すなわち背面と、剥離強度の大きな剥離シートの粘着剤層側の面。
    (b)剥離強度の大きな剥離シートの両側面。
    (c)剥離強度の大きな剥離シートの両側面と、剥離強度の小さな剥離シートの粘着剤層側の面。
    (d)剥離強度の小さな剥離シートの両側面と、剥離強度の大きな剥離シートの両側面。
    (1) 少なくとも何れか一方の剥離シートの粘着剤層とは反対側の面すなわち背面の平衡帯電圧が100V以下である。
    (2) 少なくとも何れか一方の剥離シートを剥離した際に露出する粘着剤層の粘着面の帯電圧半減時間が60秒未満である。
  2. 上記(b)(c)(d)において、剥離シートの両側面に導電層を備える場合、剥離シートの両側面に導電層を形成するか、或いは、導電材を練り込んだ剥離シートを用いることを特徴とする請求項1に記載の剥離シート付両面粘着剤シート。
  3. 前記導電材として、カチオン性導電剤、アニオン系導電剤、両性導電剤、有機系帯電防止化合物、導電性ポリマー又は無機系導電性フィラーを含有することを特徴とする請求項1に記載の剥離シート付両面粘着剤シート。
  4. 粘着剤層が、透明な材料からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剥離シート付両面粘着剤シート。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の剥離シート付両面粘着剤シートを用いて、一体型画像表示装置を製造することを特徴とする、一体型画像表示装置の製造方法。
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