JP5558060B2 - 微粉砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、そば、米、麦、トウモロコシ、豆等の穀物、胡桃、アーモンド、コーヒー豆等の木の実、茶葉といった食材等の被粉砕物を微粉砕化する微粉砕装置に関する。
上述した食材を微粉砕する方法としては、古来より石臼などの道具が用いられてきたが、生産効率の面からボールミル、震動ミル、ハンマーミル等により機械化して量産化が図られている。しかし、こうした粉砕方法は、粉砕時に摩擦熱が発生し、その熱により水分の蒸発等が生じて穀物が変質することが多く、特に、細かい微粉体を得るためには長時間の粉砕が必要となって、熱の影響は大きくなる。また、機械部品の摩耗による異物混入のおそれもある。このような機械的な粉砕の問題点を考慮して、空気流を用いて粉砕する方法が開発されている。
例えば、特許文献1には、ケーシング内に配置された回転体の回転動作により発生した旋回気流が調整口から外装体内に流出するとともに外気が下降気流となってケーシング内に流入する気流の流れが形成されて、管体に投入された穀物が下降気流に乗ってケーシング内に導入され回転体の回転動作により微粉砕されて調整口から微粉体が旋回気流に乗ってケーシング外に放出される穀物微粉砕装置が記載されている。また、特許文献2では、製茶された茶葉を投入管に投入して回転する回転羽根車の下円盤の回転中心部分に導入し、回転羽根の下円盤と上円盤の間を羽根部材に衝突して粉砕されながら旋回路ケーシングの内周面を流れる旋回気流に乗って旋回路ケーシングの内周面方向に搬送され、多面形状の旋回路ケーシングの内周面や凹部による旋回気流の乱流エネルギーにより粉砕され、排気流に乗って、回転羽根車の中央部分に搬送され、大きな粉砕片は、回転羽根車の中央部分で上円盤の孔から下円盤と上円盤の間に入って再び旋回路ケーシングの内周面に搬送されて粉砕が繰り返され、小さな粉砕片(微粉)は、回転羽根車の中央部分で排気流に乗って、回収ケースに回収する茶葉粉砕乾燥方法が記載されている。
特許第3813605号公報 特許第3074258号公報
特許文献1に記載された穀物微粉砕装置では、投入された食材が、例えば、大豆や米といった硬い食材の場合には、投入する際に回転体に衝突すると反発力により飛散して微粉砕されずに粗粉のまま放出されることが生じる。こうした粗粉が微粉砕された粉体とともに排出されると、製造された粉体は粒度の揃っていない品質の劣化したものとなってしまう。
また、特許文献2では穀物のような硬い食材を微粉砕することは難しく、茶葉以外の食材では現実的でない。さらに、特許文献1と同様に回転羽根に食材が衝突して飛散すると回転羽根の上部に滞留しやすくなる。
本発明は、こうした課題に対応して、投入された食材が確実に微粉砕されて粒度の揃った高品質で熱による変質のない粉体を得ることができる微粉砕装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る微粉砕装置は、ケーシングと、前記ケーシング内に配置され旋回気流を発生させるための回転体と、前記回転体を回転駆動する駆動装置と、前記ケーシングに形成された前記回転体の回転中心軸を中心とする円形状の開口部を覆うように前記ケーシングに取り付けられた外装体と、前記外装体に貫通して取り付けられているとともに前記開口部に一方の開口端が挿入されて前記ケーシング内に被粉砕物を供給する管体と、前記開口部から前記ケーシング外に放出された微粉体を回収する回収手段とを備え、前記管体から前記ケーシング内に投入された被粉砕物を前記回転体の回転動作により微粉砕するとともに微粉砕された微粉体を発生した旋回気流により前記開口部から前記ケーシング外に放出して回収する微粉砕装置において、前記回転体は、複数の回転羽根が取り付けられるとともに回転中心軸方向に連通路が形成された中心軸部を備えており、前記管体は、前記開口端が前記連通路内に延設されるとともに前記駆動装置の回転駆動軸の先端部を覆うカバー部材が設けられており、前記管体から供給された被粉砕物が前記連通路を通過して前記回転羽根に対して前記開口部とは反対側の空隙に投入されることを特徴とする。さらに、前記中心軸部は、前記回転羽根を取付固定する筒状の取付部材と、前記回転駆動軸に取り付けられるとともに外周部に前記取付部材を支持固定する複数の支持突起部が所定間隔を置いて設けられた支持台部材とを備えていることを特徴とする。さらに、前記支持突起部は、回転方向に沿う内側面が周方向に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする。さらに、前記ケーシングは、内周面が前記回転羽根の先端との間に所定間隔を空けて設定されており、前記開口部は、前記回転羽根の回転範囲よりも小さい口径に設定されていることを特徴とする。
本発明に係る微粉砕方法は、ケーシングに形成された開口部に一方の開口端が挿入された管体より被粉砕物を供給し、前記管体を介して前記ケーシング内に投入された被粉砕物を複数の回転羽根を有する回転体の回転動作により微粉砕し、微粉砕された微粉体を回転動作で発生した旋回気流により前記開口部からケーシング外に放出して回収する微粉砕方法において、前記回転体の中心軸部において回転中心軸方向に形成された連通路に前記管体より前記被粉砕物を投入し、前記回転体の回転駆動軸の先端部を覆うように前記管体に設けられたカバー部材により前記被粉砕物を誘導して前記連通路を通過させて前記回転羽根に対して前記開口部とは反対側の空隙に投入することを特徴とする。
本発明は、上記のような構成を備えることで、回転体の中心軸部において回転中心軸方向に形成された連通路に、管体より供給された被粉砕物を通過させて回転羽根に対して開口部とは反対側の空隙に投入するようにしているので、被粉砕物を飛散させることなくケーシング内に投入することができる。
従来の装置では、ケーシング内に被粉砕物を投入する場合に回転羽根等の回転体に衝突して飛散し、微粉砕されずに回収されてしまうことがあったが、本発明では、被粉砕物を供給する管体を回転体の中心軸部に形成した連通路内に挿入することで、回転体に衝突することなく被粉砕物を投入することができる。また、回転羽根に対して開口部とは反対側の空隙に被粉砕物を投入することで、投入された被粉砕物が回転羽根の回転動作により確実に微粉砕されて微粉体のみが開口部からケーシング外に放出されるようになり、粒度の揃った高品質の微粉体を得ることができる。
微粉砕装置に関する概略断面図である。 回転体に関する分解斜視図である。 取付部材に関する上面図である。 管体に関する斜視図である。 装置の動作状態を示す概略断面図である。 図1に示す装置を横型に配置した場合の変形例に関する概略断面図である。 図1に示す装置により微粉砕された微粉体に関する粒度分布である。 従来の微粉砕装置により微粉砕された微粉体に関する粒度分布である。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。図1は、微粉砕装置に関する概略断面図である。微粉砕装置1は、支持台3の上面にケーシング2が載置されており、支持台3の下面には、駆動装置である駆動モータ4が固定されている。支持台3には、複数本のキャスター付きの支持脚30が設けられている。
ケーシング2内には、回転体5が収容されており、回転体5は、支持台3を貫通して上方に突設された駆動モータ4の回転駆動軸40と連結している。ケーシング2は、上方に円形の開口部20が形成されており、開口部20以外の部分については気密な構造になっている。また、開口部20の中心は、回転駆動軸40の回転中心軸と一致するように設定されている。
回転体5は、中心軸部として、4枚の回転羽根50を取り付けた筒状の取付部材51、及び、駆動モータ4の回転駆動軸40に嵌合して取り付けられる支持台部材52を備えている。支持台部材52は、後述するように外周部に取付部材51を支持固定する複数の支持突起部が所定間隔を置いて設けられている。取付部材51は、回転羽根50の回転中心が回転駆動軸の回転中心軸と合致するように支持台部材52の支持突起部に固定される。そして、取付部材51の中心部の空間が支持台部材51の内部空間に連通して支持台部材51の内部空間が支持突起部の間で外部と連通することで、回転中心軸方向に連通する連通路が形成されている。
ケーシング2は、内周面21が回転羽根50の先端との間に所定間隔を空けるように設定されている。また、内周面21の両側の縁部22は、内周面から連続した曲面形状に形成されており、丸みを帯びた形状となっている。
開口部20は、回転羽根50の回転範囲よりも小さい口径に設定されており、その上部には外装体6が上方から覆うようにケーシング2に気密に取り付けられている。この例では、開口部20の周縁部と密着するように外装体6が取り付けられている。
外装体6の上部を貫通するように円筒状の管体7が気密に取り付けられて固定されている。管体7の上端開口70は漏斗状に形成されて被粉砕物を供給しやすくなっている。また、下端開口71には、突出する回転駆動軸40の先端部を覆うカバー部材72が複数の支持バー73により支持されている。そして、管体7の下端開口は、回転体5の取付部材51の中心部に延設されて取付部材51内に挿入されている。
外装体6の側面には排出管8が接続されており、外装体6の内部に放出された微粉体は排出管8に取り付けられた図示せぬ吸引装置により吸引されて回収されるようになっている。排出管8の取付位置は外装体6のいずれの位置でもよく、粉砕された微粉体の特性に応じて効率よく回収できる位置に設定すればよい。
ケーシング2及び外装体6を開口部20を介して接続した内部空間は、排出管8及び管体7以外には外部に連通する部分のない気密な構造となっている。なお、排出管8から吸引する場合に吸引による内部空間の減圧状態によっては外装体6の適当な位置に微小な空気穴を形成するようにしてもよい。
図2は、回転体5に関する分解斜視図である。なお、図2では、理解を容易にするため、回転羽根50は1枚のみ描いて残りの回転羽根を省略している。回転羽根50は薄板状で、リング状の取付枠50aの周囲に複数の羽根部50bが外方に向かって放射状に突出した形状に形成されている。
取付部材51は円筒形状で、外周面には回転中心軸方向に沿って係合凸部51aが形成されている。回転羽根50の取付枠50aの内周縁は、円形に形成されて取付部材51の外周と同じかわずかに大きくなるように設定されており、取付枠50aの内周縁に形成された切欠き部50cを取付部材51の係合凸部51aに合わせて回転羽根50を取付部材51の上方から嵌め込んで取り付ける。係合凸部51aが切欠き部50cに係合することで、回転羽根50が取付部材51に対して回転することなく取り付けられる。
取付部材51に嵌め込まれた回転羽根50の上面にはリング状のスペーサ53が取付部材51に嵌め込まれて回転羽根50に密着させ、次の回転羽根50及びスペーサ53を順次嵌め込んで複数枚の回転羽根50を取り付けていく。そして、取り付けた回転羽根50の上に固定リング54を嵌め込み取付部材51にネジ止めして回転羽根50を取付部材51に固定する。なお、最下部に位置する回転羽根50の下面は、後述する支持台部材52の支持突起部52aが当接しており、回転羽根50及びスペーサ53は、固定リング54と支持突起部52aとの間に挟持されて回転中心軸方向に移動しないように支持される。
取付部材51の内周面の上端部は、拡径するように傾斜面51bが形成されている。
支持台部材52は、円板状の基台部52Cの外周部に等間隔で支持突起部52aが回転中心軸方向に突設しており、中心部には回転駆動軸40が嵌合する円筒状の軸受部52bが突設されている。図3は、取付部材51に関する上面図である。支持突起部52aの周方向の内側面52dは、周方向に対して傾斜した形状に設定されており、こうした形状に設定することで、回転体5が回転する際に、支持突起部52aの間に流入又は流出する気流がスムーズに出入りするようになる。内側面52dが周方向に沿って形成されていると、支持突起部52aに気流が一部遮られ乱流が生じて微粉体が滞留するようになり、支持突起部52aに微粉体が付着して堆積するようになるが、図3に示すように、内側面52dを周方向に対して傾斜させることで微粉体の堆積を抑止することができる。
取付部材51を支持台部材52に取り付ける場合には、支持突起部52aに取付部材51の下面を密着させて載置し、支持突起部52aを貫通するネジ穴に下方からネジを挿着して取付部材51をネジ止めして固定する。
この例では、支持台部材52の下面に回転羽根50との間に所定の間隔を空けて別の回転羽根55が固定されている。図1に示すように、回転羽根50は、ケーシング2の底面に平行となるように等間隔で配列されており、回転羽根55がケーシング2の底面との間にわずかな間隔を空けて設置されている。回転羽根50の枚数は、被粉砕物の特性に応じて適宜選択すればよく、回転羽根50の間の間隔もスペーサ53の厚さにより適宜変更することができる。また、回転羽根50の羽根部50bの形状は、平面形状以外にプロペラ状にわずかに捻りを加えた形状にしてもよく、微粉砕処理の状態に応じて適宜変更すればよい。
図4は、管体7に関する斜視図である。管体7の上端開口70は拡径して漏斗状に形成され、下端開口71の中心部にはカバー部材72が複数本の支持バー73により支持されている。そのため、上端開口70から投入される被粉砕物は管体7内を落下してカバー部材72に衝突して周囲に形成された空隙に誘導されて下端開口71を通過する。
図5は、装置の動作状態を示す概略断面図である。まず、駆動モータ4の回転駆動を開始し、3000rpm〜7200rpmで高速回転させる。そうすると、回転体5が高速回転して開口部20から旋回気流が外装体6内に噴出するようになり、管体7から外気が流入して下降気流が発生し、管体7の下端からケーシング2内に流入するようになる。こうした現象は、特許文献1と同様のものである。排出管8から外装体6内の空気を吸引するため、開口部20から噴出した旋回気流は排出管8を通り外部に排出される。
こうした気流の流れが形成された後、管体7の上端開口70に図示せぬ投入調整装置から所定量の被粉砕物を順次供給する。供給された被粉砕物は、下降気流に乗って管体7内を通過してケーシング2内に導入される。管体7の下端開口71を通過した被粉砕物Aは、取付部材51から支持台部材52の内部に形成された連通路を通り、支持突起部52aの間からケーシング2内に投入される。そのため、供給された被粉砕物は、管体7及び連通路を通過して、回転羽根50に対して開口部20とは反対側の空隙に投入されるようになる。したがって、被粉砕物が回転羽根50に衝突して開口部20から外装体6に飛散することがなくなり、投入された被粉砕物が確実に微粉砕されるようになる。
投入された被粉砕物は、回転羽根55により撹拌されて回転羽根50に衝突しながら微粉砕され旋回気流により内周面21に向かって移動するようになる。その際に、遠心力により粒径の小さい粒子は軽いため内周面21の近くまで移動するが、粒径の大きい粒子は重いため回転羽根50に衝突してさらに微粉砕される。被粉砕物は回転羽根50に対して開口部20と反対側に投入されているため、粒径の大きい粒子は回転羽根50に遮られて開口部20から飛び出ることはない。そして、粒径が小さく微粉化された粒子だけが内周面21と回転羽根50の先端との間の隙間に集まり、所定径にまで小さくなって軽くなった微粉体Bが内周面21から縁部22に沿って流れる旋回気流に乗って上方に移動して開口部20から外装体6に放出されるようになる。放出された微粉体Bは排出管8に吸引されて回収される。
また、回転体5の取付部材51及び支持台部材52に回転中心軸方向に連通路を形成しているため、連通路にも回転による気流が出入りするようになるが、上述したように支持突起部52aの内側面を傾斜した状態に設定して気流の流れをスムーズにしており、また、連通路の上方に抜ける気流に対しても傾斜面51bを形成して気流がスムーズに抜けるようにしている。そのため、微粉体が連通路内部に滞留して堆積することを抑止することができる。
また、ケーシング2内の縁部22は微粉体が滞留しやすい箇所であるが、内周面と連続する曲面形状にすることで気流の流れがスムーズになって微粉体の堆積を抑止することができる。
回転体5の高速回転に伴い発生する熱は管体7内を下降して流入する外気により冷却されるが、常時ケーシング2の周囲を冷却すれば、ケーシング2内の温度上昇をさらに抑えることができる。したがって、熱に弱い被粉砕物の場合でも容易に微粉砕することができ、食材の場合には風味が熱により損なわれることがなくなる。
図6は、図1に示す装置を横型に配置した場合の変形例に関する概略断面図である。この例では、キャスター付きの支持筺体100に駆動モータ4を回転駆動軸が横方向になるように取り付けられている。そして、ケーシング2及び支持台3がキャスター付きの載置台101に支持固定されている。そのため、支持筺体100を移動させて駆動モータ4を外してケーシング2内の清掃を容易に行うことができる。
ケーシング2内には回転体5が駆動モータ4の回転駆動軸に連結して収容されており、ケーシング2に形成された開口部を覆うように外装体6が気密に取り付けられている。この例では、被粉砕物の投入を容易にするために、管体7’の上端開口が上方に向かって開口するように屈曲した形状となっている。
また、微粉体を吸引して回収する排出管8’は、外装体6の下部に接続されており、外装体6内に放出した微粉体を効率よく回収することができる。
この例でも、図1に示す例と同様に、回転体5には回転中心軸方向に連通路が形成されており、管体7’を通して供給された被粉砕物は連通路を通過して回転羽根50に対して開口部20とは反対側に投入されるようになる。そのため、投入された被粉砕物は確実に微粉砕されて粒径の揃った微粉体を得ることができる。
なお、以上説明した例では、被粉砕物の投入される空隙は回転羽根50と回転羽根55との間の空隙となっているが、回転羽根の構成が異なる場合には開口部の反対側でケーシングの内壁面と回転羽根との間の空隙に投入するようにしてもよい。要は、一部又は全部の回転羽根に対して開口部とは反対側の空隙に被粉砕物を投入すればよい。
被粉砕物として脱皮大豆を用い、図1に示す微粉砕装置により微粉砕した。得られた微粉体について粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製;LA−920)により粒度分布を測定した。測定結果を図7に示す。微粉体のメジアン径は約5.72μmで、算術平均径は約6.00μmであった。比較対象として、特許文献1に示す微粉砕装置を用いて脱皮大豆を同様に微粉砕した。得られた微粉体について粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製;LA−920)により粒度分布を測定した。測定結果を図8に示す。微粉体のメジアン径は約9.26μmで、算術平均径は約14.47μmであった。
測定結果をみると、本発明に係る微粉砕装置で得られた微粉体の方が、粒度分布がシャープで粒径が揃っており、粒径も小さく微粉砕されていることがわかる。これに対して、従来の装置では、粒度分布がフロードで、粒径にバラツキがあり、粒径の大きいものが多く含まれていることがわかる。
本発明に係る微粉砕装置は、そば、米、麦、トウモロコシ、豆等の穀物類、胡椒、唐辛子等の香辛料類、胡桃、アーモンド、コーヒー豆等の木の実、茶葉類、シイタケ等のきのこ類、昆布等の海藻類といった食材の微粉砕に好適であり、食材以外にも、籾殻、米糠、木材といった植物由来の材料、樹脂材料、セラミック材料、金属材料といった産業資材を微粉砕することもでき、様々な用途に用いられる材料の微粉砕に使用することが可能である。
1 微粉砕装置
2 ケーシング
3 支持台
4 駆動モータ
40 回転駆動軸
5 回転体
50 回転羽根
51 取付部材
52 支持台部材
55 回転羽根
6 外装体
7 管体
8 排出管

Claims (5)

  1. ケーシングと、前記ケーシング内に配置され旋回気流を発生させるための回転体と、前記回転体を回転駆動する駆動装置と、前記ケーシングに形成された前記回転体の回転中心軸を中心とする円形状の開口部を覆うように前記ケーシングに取り付けられた外装体と、前記外装体に貫通して取り付けられているとともに前記開口部に一方の開口端が挿入されて前記ケーシング内に被粉砕物を供給する管体と、前記開口部から前記ケーシング外に放出された微粉体を回収する回収手段とを備え、前記管体から前記ケーシング内に投入された被粉砕物を前記回転体の回転動作により微粉砕するとともに微粉砕された微粉体を発生した旋回気流により前記開口部から前記ケーシング外に放出して回収する微粉砕装置において、前記回転体は、複数の回転羽根が取り付けられるとともに回転中心軸方向に連通路が形成された中心軸部を備えており、前記管体は、前記開口端が前記連通路内に延設されるとともに前記駆動装置の回転駆動軸の先端部を覆うカバー部材が設けられており、前記管体から供給された被粉砕物が前記連通路を通過して前記回転羽根に対して前記開口部とは反対側の空隙に投入されることを特徴とする微粉砕装置。
  2. 前記中心軸部は、前記回転羽根を取付固定する筒状の取付部材と、前記回転駆動軸に取り付けられるとともに外周部に前記取付部材を支持固定する複数の支持突起部が所定間隔を置いて設けられた支持台部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の微粉砕装置。
  3. 前記支持突起部は、回転方向に沿う内側面が周方向に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の微粉砕装置。
  4. 前記ケーシングは、内周面が前記回転羽根の先端との間に所定間隔を空けて設定されており、前記開口部は、前記回転羽根の回転範囲よりも小さい口径に設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の微粉砕装置。
  5. ケーシングに形成された開口部に一方の開口端が挿入された管体より被粉砕物を供給し、前記管体を介して前記ケーシング内に投入された被粉砕物を複数の回転羽根を有する回転体の回転動作により微粉砕し、微粉砕された微粉体を回転動作で発生した旋回気流により前記開口部からケーシング外に放出して回収する微粉砕方法において、前記回転体の中心軸部において回転中心軸方向に形成された連通路に前記管体より前記被粉砕物を投入し、前記回転体の回転駆動軸の先端部を覆うように前記管体に設けられたカバー部材により前記被粉砕物を誘導して前記連通路を通過させて前記回転羽根に対して前記開口部とは反対側の空隙に投入することを特徴とする微粉砕方法。
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