JP2017018869A - 粉砕分級機 - Google Patents

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忠史 二宮
Tadashi Ninomiya
忠史 二宮
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Abstract

【課題】比較的硬度が高く脆性的な特性を持つ穀類、貝殻類、鉱石類等の微粉砕のみならず、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物をも所定の粒度に微粉砕できる粉砕分級機を提供する。
【解決手段】粉砕室ケーシング11−1、サイドケーシング11−2、および分級室ケーシング11−3からなる粉砕チャンバ11と、粉砕チャンバ11内で回転駆動されるロータ回転軸12と、ロータ回転軸12に固定された少なくとも1個の撹拌粉砕ロータ13と、ロータ回転軸12の先端部側に固定された撹拌分級ロータ14と、撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14との間に設けた中間ブレード15と、からなる構成の粉砕分級機10とした。
【選択図】図1

Description

本発明は大豆、米等の穀類、貝殻類、鉱石類等を微粉末状に粉砕すると共に、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物をも微粉末状に粉砕することが可能な機能を備えた粉砕分級機に関する。
穀類、貝殻類、鉱石類等を粉砕するために、従来より種々の粉砕技術が開発されており、特に、微粉末を得られるようにしたものとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に記載されている粉砕分級機は、回転軸に支持させた第1、第2の回転体を相対して、一側に原料の投入口を設けたケーシングに収容しており、これらの一対の回転体とケーシングの構成室との間で粉砕室を構成している。
そして、この粉砕室と前記投入口を連通する透孔等の原料通過間隔を第1回転体に、透孔を前記第2回転体の適所に前記回転支軸に沿わせて設けるとともに、前記透孔と吸収装置とを備えた排出口に連通させた構成としている。
この粉砕分級機は回転軸を介して回転体を回転させると、原料通過間隔を通して粉砕室に供給された原料は旋回運動し、これに遠心力が作用し、この遠心力によって原料が径方向に押し付けられて互いにすり合いながら摩擦粉砕され、この状態において排出口側に装置した吸引装置による吸引作用が原料に加えられると、遠心力の作用により吸引作用を強く受ける微粉は、排出口から取出されるようになっている。
ここで述べたような粉砕分級機においては、大豆、米等の穀類、貝殻類、鉱石類等のように、比較的硬く、脆性な特性を有する被粉砕物に対しては、所望する粒度の微粉砕が十分可能であった。
特開平4−40246号公報
最近、例えば、アワビなどの貝類の養殖用餌として湿った海藻(昆布など)を微粉末状にしたり、漢方薬の材料を微粉末状にすることが求められるようになってきている。 しかしながら、このような海藻や漢方薬の材料等は、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物であるため、これらを微粉末にすることは、従来の粉砕分級機でこれらを微粉末にすることは無理であった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、比較的硬度が高く脆性的な特性を持つ穀類、貝殻類、鉱石類等の微粉砕のみならず、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物をも所定の粒度に微粉砕できる粉砕分級機を提供することを課題とするものである。
上記課題を達成するために、第1の観点にかかる発明では、
(1)円筒状の粉砕室が形成された粉砕室ケーシングと、
粉砕室ケーシングの上流側に配置され、上流側に原料投入口が形成されたサイドケーシングと、
粉砕室ケーシングの下流側に配置され、下流側に吸引ダクトに連通される粉砕物取出し口が形成された円錐台形状の分級室を画成する分級室ケーシングと、
からなる粉砕チャンバと、
(2)サイドケーシングの上流側端面外方に突出して設けられた回転軸保持ケースに回転自在に取付けられ、粉砕チャンバ外部に設けた駆動源で粉砕チャンバの中心軸線回りに回転駆動されるロータ回転軸と、
(3)ロータ回転軸に固定された少なくとも1個の撹拌粉砕ロータであって、サイドケーシングの原料投入口から投入された粉砕対象物を撹拌粉砕する複数個の撹拌粉砕用ブレードを放射状に設けた撹拌粉砕ロータと、
(4)ロータ回転軸の先端部側に固定された撹拌分級ロータであって、分級室の円錐台形状の内周面に近接して対向し、内周面に沿うように傾斜した先端形状を有する複数個の撹拌分級用ブレードを放射状に設けた撹拌分級ロータと、
(5)撹拌粉砕ロータと撹拌分級ロータとの間に配置された中間構造体と、
からなる構成の粉砕分級機とした。
また、第2の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明の粉砕分級機であって、中間構造体は、ロータ回転軸に固定され、1又は複数のブレードを放射状に設けた中間ブレードである構成の粉砕分級機とした。
また、第3の観点にかかる発明では、第2の観点にかかる発明の粉砕分級機であって、中間ブレードが撹拌粉砕ロータと撹拌分級ロータとの間に複数個配置されている構成の粉砕分級機とした。
更に、第4の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明の粉砕分級機であって、中間構造体は、粉砕チャンバに固定され、1又は複数のブレードを放射状に設けた中間固定ブレードである構成の粉砕分級機とした。
また、第5の観点にかかる発明では、第4の観点にかかる発明の粉砕分級機であって、中間固定ブレードが撹拌粉砕ロータと撹拌分級ロータとの間に複数個配置されている構成の粉砕分級機とした。
更に、第6の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明の粉砕分級機であって、中間構造体は、粉砕チャンバに固定され、ロータ回転軸に向かって伸びた1又は複数の固定突起物である構成の粉砕分級機とした。
上述したような発明の構成とすることにより、比較的硬度が高く脆性的な特性を持つ穀類、貝殻類、鉱石類等の微粉砕のみならず、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物をも所定の粒度に微粉砕できる粉砕分級機を提供することが可能となった。
図1は、本発明の第1の実施例にかかる粉砕分級ラインの模式図を示したものである。 図2は、本発明の第2の実施例にかかる粉砕分級ラインの模式図を示したものである。 図3は、本発明の第3の実施例にかかる粉砕分級ラインの模式図を示したものである。 図4は、本発明の撹拌粉砕ロータの説明図である。 図5は、本発明の撹拌分級ロータの説明図である。 図6は、本発明の中間ブレードの説明図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。 図1は、本発明の第1の実施例にかかる粉砕分級ライン1の模式図であって、大豆、米等の穀類、貝殻類、鉱石類等の他、海藻や漢方薬の材料等(以下、「粉砕対象物」とも呼ぶ)を所望の粒度に粉砕処理する粉砕分級機10を備えた粉砕分級ライン1を示すものである。
粉砕分級ライン1は、粉砕分級機10、粉砕対象物供給装置50、製品回収装置60、未完成製品回収装置70から構成されている。
本発明にかかる粉砕分級機10は、大豆、米等の穀類、貝殻類、鉱石類等の他、海藻や漢方薬の材料等の粉砕対象物を50ミクロン以下、好ましくは10ミクロン前後の微粒子状に粉砕するとともに分級する機械である。
この粉砕分級機10は、大きく分けて、粉砕チャンバ11と、ロータ回転軸12と、撹拌粉砕ロータ13と、撹拌分級ロータ14と、中間構造体である中間ブレード15とから構成されている。
粉砕チャンバ11は、円筒状の粉砕室を形成する粉砕室ケーシング11−1と、この粉砕室ケーシング11−1の上流側に配置され、原料投入口11−6が形成されたサイドケーシング11−2と、前記粉砕室ケーシング11−1の下流側に配置され、前記粉砕室ケーシング11−1に連通された大径側の上流端部と、粉砕物取出し口11−7に連通された小径側の下流端部を備えた円錐台形状の分級室ケーシング11−3と、サイドケーシング11−2の上流側端面外方に突出して設けられ、ロータ回転軸を保持するための回転軸保持ケース11−4と、から構成されている。 そして、粉砕物取出し口11−7は、製品回収装置60に連結された吸引ダクト61に連結されている。
なお、粉砕室ケーシング11−1と分級室ケーシング11−3のそれぞれの内部に、粉砕対象物を粉砕する際に発生する熱で粉砕チャンバ11が高温になることを防止するために、ウォータジャケットを形成するようにしても良い。
また、サイドケーシング11−2の上流側端面外方に突出して設けられる回転軸保持ケース11−4は、サイドケーシング11−2と一体化して設けても良いし、回転軸保持ケース11−4とサイドケーシング11−2を別々に形成し、両者を機械的なファスナー、例えば、ボルト・ナットによって結合するようにしても良い。
ロータ回転軸12は、粉砕チャンバ11の中心軸線回りに回転するようになっており、回転軸保持ケース11−4にベアリングを介して回転自在に取付けられている。 このロータ回転軸12は、粉砕チャンバ11の外部に設けられた駆動源で回転駆動される。 この駆動源としては、例えば電動モータ12−1を使用することができる。
このロータ回転軸12には、粉砕チャンバ11のサイドケーシング11−2に設けられた原料投入口11−6から投入された粉砕対象物を粉砕チャンバ11内で撹拌粉砕する少なくとも1個の撹拌粉砕ロータ13が固定されている。 この撹拌粉砕ロータ13には、複数個の撹拌粉砕用ブレード13−1が放射状に設けられている。
更に、このロータ回転軸12の先端部側には、撹拌分級ロータ14が取り付けられている。 この撹拌分級ロータ14は、円錐台形状の分級室ケーシング11−3の内周面に近接して対向すると共に、この内周面に沿うような傾斜形状をした先端部を有する複数個の撹拌分級用ブレード14−1が放射状に設けられている。
撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14は、ロータ回転軸12の端部にスペーサで所定間隔を保持して配置され、ロータ回転軸12の直径方向両側に配置された一対のキーによりロータ回転軸12に回り止めされている。 また、ロータ回転軸12の端面には押さえ板を固定ボルトで固定して撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14のロータ回転軸12軸端からの脱落を阻止している。
撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14は、撹拌粉砕ロータ13がやや原料投入口11−6寄りの粉砕室ケーシング11−1内に、また撹拌分級ロータ14はその大部分が分級室ケーシング11−3内に配置されるように、撹拌分級ロータ14の片側の側面に端面が当接する位置決めスリーブによって、粉砕チャンバ11内で軸方向に位置決め調整されている。
撹拌粉砕ロータ13は図4に示すように、中心に形成されたロータ回転軸12に取付けるための軸孔13−1を中心に放射状に4〜12枚の撹拌粉砕用ブレード13−2が設けられている。 これらの撹拌粉砕用ブレード13−2は肉厚の厚いプロペラ状に形成され、高速で回転して原料を粉砕できるように強靭に作られている。
撹拌分級ロータ14は図5に示すように、中心に形成されたロータ回転軸12に取付けるための軸孔14−1を中心に放射状に4〜12枚の撹拌分級用ブレート14−2が設けられている。 この撹拌分級用ブレード14−1の先端部には図1に示すように、分級室ケーシング11−3の円錐台形状の内周面に沿うように近接して対向する傾斜先端面14−3と、これに連続して撹拌分級ロータ14の最大径部となる、ロータ回転軸12の軸方向に平行な先端面14−4が形成されている。この平行な先端面14−4は粉砕室ケーシング11−1の内周面と近接して対向する短い長さに形成されている。 なお、撹拌粉砕ロータ13と分級粉砕ロータ14はそれぞれロータ回転軸12の軸方向に複数組並べて設けてもよい。
撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間には、中間構造体である中間ブレード15が配置されている。 この中間ブレード15はキーによりロータ回転軸12に回り止めされていると共に、位置決めスリーブによって、粉砕チャンバ11内で軸方向に位置決め調整されている。 従って、粉砕分級機10の運転中、この中間ブレード15は、ロータ回転軸12と一体となって回転するようになっている。
中間ブレード15は図6に示すように、中心に形成されたロータ回転軸12に取付けるための軸孔15−1を中心に放射状に1又は複数のブレート15−2が設けられている。
なお、図1に示す粉砕分級機10には、中間ブレード15が2個配置されているが、中間ブレード15の数は、これに限定されるものではない。 1個の中間ブレード15または複数個の中間ブレード15を配置するようにしても良い。
このように撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間に中間ブレード15を配置することによって、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物であっても所定の粒度に微粉砕できるようになる。
なお、粉砕チャンバ11の内壁の隅部や突出部が凹円弧状または凸円弧状の滑らかな曲面でそれぞれ形成されているとともに、内壁全体が鏡面仕上げされていて、大豆のように油分が多い原料を粉砕する場合に、粉砕チャンバ11の内壁に粉砕物が付着し難くなっている。
また、粉砕対象物である原料に含まれる湿気で腐食や錆が発生することを防ぐために、粉砕分級機10の主要な構成部品である粉砕チャンバ11、ロータ回転軸12、撹拌粉砕ロータ13、撹拌分級ロータ14、および中間ブレード15等の材料にはステンレス鋼を使用することが望ましい。
粉砕対象物供給装置50は、粉砕チャンバ11のサイドケーシング11−2に設けられた原料投入口11−6に連結され、粉砕分級機10へ粉砕対象物を供給する。 粉砕対象物供給装置50は、例えは、図1に示すように原料である粉砕対象物を収納するホッパー51と、ホッパー51の下部に設けられたスクリューフィーダー52によって構成される。
このスクリューフィーダー52を電動モータ等によって回転駆動することにより、ホッパー51に収納された粉砕対象物は、粉砕分級機10へ供給される。
製品回収装置60は、粉砕チャンバ11の分級室ケーシング11−3に設けられた粉砕物取出し口11−7に、吸引ダクト61を介して連結され、粉砕され、分級された微粉末の製品を回収する。
製品回収装置60は、例えば、図1に示すように吸引ダクト61、吸引ファン62と、バグフィルタ収納容器63と、およびロータリバルブ64等によって構成されている。
次に、本発明にかかる粉砕分級ライン1の運転方法について説明する。
上記構成の粉砕分級機10は、製品回収装置60に連結された吸引ダクト61を通して吸引ファン62で粉砕チャンバ11の分級室ケーシング11−3に設けられた粉砕物取出し口11−7から空気を吸引するとともに、ロータ回転軸12を電動モータ12−1を作動させて駆動させ、粉砕チャンバ11内の撹拌粉砕ロータ13、中間ブレード15、および撹拌分級ロータ14を毎分1800〜18000回転の高速で回転させる。
この高速回転によって粉砕チャンバ11の内部では、撹拌粉砕ロータ13の撹拌粉砕用ブレード13−1と撹拌分級ロータ14の撹拌分級用ブレード14−1の回転でロータ回転軸12の回りを回転する空気流が生成される。 この空気流は、粉砕チャンバ11の中心部では吸引ファン62の吸引による原料投入11−6から粉砕物取出し口11−7へ向かう軸方向の空気流となり、その結果、高速で旋回しながら吸引ダクト61へ抜ける竜巻状の螺旋気流が生成される。
また、撹拌粉砕用ブレード13−1と撹拌分級用ブレード14−1の近傍では、それぞれ螺旋気流の外側に、半径方向外側に向かう遠心気流が生成される。 吸引ファン62やロータ回転軸12を駆動してその回転状態が安定した後、粉砕対象物供給装置50を駆動して、原料投入口11−6から粉砕チャンバ11内に粉砕対象物を投入する。
ここで、原料投入口11−6への原料の供給は、上述した粉砕対象物供給装置50によって行われるが、原料ホッパ等からダンパーの開度を調整して、供給量を加減しながら行なうようにしても良い。 原料の供給量をより正確に制御するためには、上述した粉砕対象物供給装置50のスクリューフィーダー52等の供給手段を用いて行なうことが望ましい。
原料投入口11−6から粉砕チャンバ11内へ投入された粉砕対象物は、吸引ファン62の吸引によって生じている空気流に乗って粉砕チャンバ11の内部で形成される粉砕ゾーンへ吸い込まれる。 この粉砕ゾーンに侵入した粉砕対象物は、まず高速で回転している撹拌粉砕用ブレード13−1のエッジ部に衝突することで、大小の粒子に砕かれる。そして、その際ある程度微細になった粉砕物は、螺旋気流に乗って直ちに隣の分級室ケーシング11−3の内部で形成される分級ゾーンに運ばれる。
また、粉砕ゾーンに運ばれた大部分の粉砕対象物の粒子は、まだ粒度が粗く質量も大きいため、粉砕ゾーン内で半径方向外側に移動して遠心気流に促えられて撹拌され、粒子どうしの衝突あるいは、粒子と粉砕チャンバ11の内周面との衝突によってさらに細かく粉砕される。 こうして粒度がある程度細かくなった粒子は、粒度が粗いものより遠心力の作用が小さいため、粉砕ゾーンの中心部側に移動し、螺旋気流に捕捉されて分級ゾーンへと移動する。
ある程度細かくなった粒子が粉砕ゾーンから分級ゾーンへ移動する際、この粒子は、中間ブレード15の各ブレードに衝突してせん断され、更に微細な粒子となる。 特に、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物を粉砕する際には、中間ブレード15によるせん断によって粒子を微細化することが可能となる。
分級ゾーンにこれらの粉砕物が移動すると、ここで高速回転している撹拌分級用ブレード14−1によって、螺旋気流の旋回速度が高められるとともに、その外側に遠心気流が生じているため、粉砕ゾーンから送り込まれてきた粉砕物のうち、比較的粒度の粗いものは遠心力の作用を受けて螺旋気流の外側に移動して遠心気流に捕捉され、その一部は遠心気流に撹拌されてさらに細かく粉砕される。
遠心気流は分級ゾーンの円錐台形状の内周面に衝突すると、ここで内周面の傾斜に沿って粉砕ゾーンへ向きを変え、これに伴って粗い粉砕物も粉砕ゾーンに還流されて、ここで再度細かく粉砕される。 分級ゾーンへ送り込まれた比較的粒度の細かい粉砕物や、遠心気流によって細かくされた粉砕物は、螺旋気流に乗って粉砕物取出し口11−7から製品回収装置60に連結された吸引ダクト61へ排出され、途中、吸引ファン62の手前でバグフィルタ収納容器63の中に配置されたバグフィルタに捕捉され、ロータリバルブ64を介して取出される。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。 図2は、本発明の第2の実施例にかかる粉砕分級ライン1の模式図であって、粉砕分級機20を備えた粉砕分級ライン1を示すものである。 なお、以下の説明においては、第1の実施例と異なる点についてのみ説明を行うものとする。
本発明の第2の実施例における粉砕分級ライン1では、粉砕分級機20、粉砕対象物供給装置50、製品回収装置60、未完成製品回収装置70から構成されている。
そして本発明の第2の実施例における粉砕分級機20では、撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間には、中間構造体である中間固定ブレード25が配置されている。 この中間固定ブレード25は粉砕チャンバ11内で軸方向に位置決めされ、かつ粉砕チャンバ11に固定されている。 従って、粉砕分級機20の運転中、ロータ回転軸12が回転しても、この中間固定ブレード25は回転しないようになっている。
中間固定ブレード25は、粉砕チャンバ11に固定され、粉砕チャンバ11からロータ回転軸12の方向へ向かって伸びた1又は複数のブレードを備えている。
粉砕分級機20が運転されると、粉砕対象物は撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータの作用によってある程度の細かい粒子に粉砕される。 このある程度細かくなった粒子が粉砕ゾーンから分級ゾーン、あるいは分級ゾーンから粉砕ゾーンへ移動する際、中間固定ブレード25に衝突してせん断され、更に微細な粒子となる。
このように撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間に中間固定ブレード25を配置することによって、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物であっても所定の粒度に微粉砕できるようになる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。 図3は、本発明の第3の実施例にかかる粉砕分級ライン1の模式図であって、粉砕分級機30を備えた粉砕分級ライン1を示すものである。 なお、以下の説明においては、第1の実施例と異なる点についてのみ説明を行うものとする。
本発明の第3の実施例における粉砕分級ライン1では、粉砕分級機30、粉砕対象物供給装置50、製品回収装置60、未完成製品回収装置70から構成されている。
そして本発明の第3の実施例における粉砕分級機30では、撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間には、中間構造体である固定突起物35が配置されている。 この固定突起物35は粉砕チャンバ11内で軸方向に位置決めされ、かつ粉砕チャンバ11に固定されている。 従って、粉砕分級機30の運転中、ロータ回転軸12が回転しても、この固定突起物35は回転しないようになっている。
固定突起物35は、粉砕チャンバ11に固定され、粉砕チャンバ11からロータ回転軸12の方向へ向かって突起した1又は複数の棒状部材を備えている。
粉砕分級機30が運転されると、粉砕対象物は撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータの作用によってある程度の細かい粒子に粉砕される。 このある程度細かくなった粒子が粉砕ゾーンから分級ゾーン、あるいは分級ゾーンから粉砕ゾーンへ移動する際、固定突起物35に衝突してせん断され、更に微細な粒子となる。
このように撹拌粉砕ロータ13と撹拌分級ロータ14の間に固定突起物35を配置することによって、海藻や漢方薬の材料等のような、柔らかくて粘り気の強い難粉砕物であっても所定の粒度に微粉砕できるようになる。
1 粉砕分級ライン
10 粉砕分級機
11 粉砕チャンバ
11−1 粉砕室ケーシング
11−2 サイドケーシング
11−3 分級室ケーシング
11−4 回転軸保持ケース
11−6 原料投入口
11−7 粉砕物取出し口
12 ロータ回転軸
12−1 電動モータ
13 撹拌粉砕ロータ
13−1 撹拌粉砕用ブレード
14 撹拌分級ロータ
14−1 撹拌分級用ブレード
15 中間ブレード
15−1 軸孔
15−2 ブレード
20 粉砕分級機
25 中間固定ブレード
30 粉砕分級機
35 固定突起物
50 粉砕対象物供給装置
51 ホッパー
52 スクリューフィーダー
60 製品回収装置
61 吸引ダクト
62 吸引ファン
63 バグフィルタ収納容器
64 ロータリバルブ


Claims (6)

  1. (1) 円筒状の粉砕室が形成された粉砕室ケーシングと、
    当該粉砕室ケーシングの上流側に配置され、上流側に原料投入口が形成されたサイドケーシングと、
    当該粉砕室ケーシングの下流側に配置され、下流側に吸引ダクトに連通される粉砕物取出し口が形成された円錐台形状の分級室を画成する分級室ケーシングと、
    からなる粉砕チャンバと、
    (2) 当該サイドケーシングの上流側端面外方に突出して設けられた回転軸保持ケースに回転自在に取付けられ、当該粉砕チャンバ外部に設けた駆動源で粉砕チャンバの中心軸線回りに回転駆動されるロータ回転軸と、
    (3) 当該ロータ回転軸に固定された少なくとも1個の撹拌粉砕ロータであって、当該サイドケーシングの原料投入口から投入された粉砕対象物を撹拌粉砕する複数個の撹拌粉砕用ブレードを放射状に設けた撹拌粉砕ロータと、
    (4) 当該ロータ回転軸の先端部側に固定された撹拌分級ロータであって、当該分級室の円錐台形状の内周面に近接して対向し、当該内周面に沿うように傾斜した先端形状を有する複数個の撹拌分級用ブレードを放射状に設けた撹拌分級ロータと、
    (5) 当該撹拌粉砕ロータと当該撹拌分級ロータとの間に配置された中間構造体と、
    からなることを特徴とする粉砕分級機。
  2. 請求項1に記載の粉砕分級機において、
    前記中間構造体は、ロータ回転軸に固定され、1又は複数のブレードを放射状に設けた中間ブレードであることを特徴とする粉砕分級機。
  3. 請求項2に記載の粉砕分級機において、
    前記中間ブレードが前記撹拌粉砕ロータと前記撹拌分級ロータとの間に複数個配置されていることを特徴とする粉砕分級機。
  4. 請求項1に記載の粉砕分級機において、
    前記中間構造体は、粉砕チャンバに固定され、1又は複数のブレードを放射状に設けた中間固定ブレードであることを特徴とする粉砕分級機。
  5. 請求項4に記載の粉砕分級機において、
    前記中間固定ブレードが前記撹拌粉砕ロータと前記撹拌分級ロータとの間に複数個配置されていることを特徴とする粉砕分級機。
  6. 請求項1に記載の粉砕分級機において、
    前記中間構造体は、粉砕チャンバに固定され、ロータ回転軸に向かって伸びた1又は複数の固定突起物であることを特徴とする粉砕分級機。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114515624A (zh) * 2022-02-22 2022-05-20 武汉科技大学 一种糖尿病人用的简易粗粮粉碎装置

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