JP5557064B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気弁または排気弁の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来より、エンジンのクランクシャフトとカムシャフトとの回転位相を変化させることで吸気弁または排気弁の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。バルブタイミング調整装置は、クランクシャフトと共に回転するハウジングの内側に、カムシャフトに固定されたベーンロータがハウジングに対して相対回転可能に設けられている。ハウジング内に設けられた進角室および遅角室に供給される油圧に応じてハウジングとベーンロータとの相対回転位相が切り換えられ、またはその位相が保持される。
特許文献1に記載のバルブタイミング調整装置は、ハウジングとベーンロータとの隙間にシールプレートを備えている。シールプレートは、ハウジングに当接する平板状の基部(特許文献1では「基面部」)、およびその基部からベーンロータ側へ突出しベーンロータと摺接するシール部(特許文献1では「弾性部」)を有する。進角室のオイルが、シールプレートに設けられた開口から、シール部とハウジングとの隙間に形成された背圧室(特許文献1では「油圧室」)に流入すると、シール部はベーンロータに液密に当接する。
特開2011−99411号公報
しかしながら、一般に、シールプレートは、背圧室の厚さが数十μmに設定される。そのため、特許文献1の構成では、背圧室を流れるオイルの圧力損失が大きいので、背圧室に油圧が充填されるまでの時間が長くなる。したがって、バルブタイミング調整装置の位相制御を開始した直後では、面積が大きい背圧室に油圧が十分に充填されないことが懸念される。これにより、各背圧室に供給される油圧のバランスが不均一になると、シール部がベーンロータに液密に当接せず、進角室と遅角室との間の油圧漏れが十分に抑制されないおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、進角室と遅角室との間の油圧の漏れを抑制することの可能なバルブタイミング調整装置を提供することを目的とする。
本発明は、ハウジングとベーンロータとの間にシールプレートを備えたバルブタイミング調整装置において、シールプレートに当接するフロントプレートまたはリアプレートは、シールプレートのシール部に対応する位置に油圧溝を有することを特徴とする。
これにより、シールプレートの基部が当接するフロントプレートまたはリアプレートと、シールプレートのシール部との間に設けられた背圧室に、油圧溝を通じて油圧を充填することが可能になる。そのため、背圧室を流れるオイルの圧力損失が小さくなり、背圧室に油圧が素早く充填される。したがって、バルブタイミング調整装置の位相制御において、背圧室の油圧が高くなるので、シールプレートのシール部がベーンロータに液密に当接し、進角室と遅角室との間の油圧漏れが抑制される。この結果、バルブタイミング調整装置は、ハウジングとベーンロータとの位相切換え速度を速くし、また、その位相保持を確実に行うことができる。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の断面図。 本発明の第1実施形態によるフロントプレートの平面図。 図1のIII―III線の断面図。 本発明の第1実施形態によるシールプレートの平面図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置が用いられる駆動力伝達系統の構成図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の模式図。 本発明の第2実施形態によるフロントプレートの平面図。 本発明の第3実施形態によるフロントプレートの平面図。 本発明の第4実施形態によるシールプレートの平面図。 本発明の第5実施形態によるシールプレートの平面図。 本発明の第6実施形態によるリアプレートの平面図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図6に示す。本実施形態のバルブタイミング調整装置1は、図5に示すエンジン10の駆動力伝達系統に用いられる。この駆動力伝達系統では、エンジン10の駆動軸としてのクランクシャフト11に固定されるギヤ12と、従動軸としての2本のカムシャフト13,14に固定されるギヤ15,16とにチェーン17が巻き掛けられ、クランクシャフト11からカムシャフト13,14にトルクが伝達される。一方のカムシャフト13は排気弁18を駆動し、他方のカムシャフト14は吸気弁19を駆動する。本実施形態のバルブタイミング調整装置1は、ギヤ16をチェーン17に、ベーンロータをカムシャフト14に接続し、クランクシャフト11とカムシャフト14とを所定の位相差をおいて回転させることで、吸気弁19の開閉タイミングを調整する。
なお、バルブタイミング調整装置1は、図5において時計回りに回転する。
図1〜図3に示すように、バルブタイミング調整装置1は、ハウジング20、ベーンロータ30、シールプレート40などを備えている。
なお、図1では、シールプレート40が設けられる位置、及び、フロントプレート21の油圧溝50が設けられる位置を概念的に一点鎖線で示している。図2では、シールプレート40が設けられる位置を概念的に一点鎖線で示している。
ハウジング20は、フロントプレート21、リアプレート22、筒部23及びシュー24〜27を有し、ボルト4によって接続されている。
フロントプレート21は、円盤状に形成され、軸方向にカムシャフトを通す円孔29を有する。フロントプレート21は、周方向に延びる油圧溝50を有する。この油圧溝50については後述する。
リアプレート22は、円盤状に形成され、フロントプレート21に向き合うように設けられる。リアプレート22は、軸方向にカムシャフト14を通す軸孔28を有する。
筒部23およびシュー24〜27は一体に形成され、フロントプレート21とリアプレート22との間に挟まれている。筒部23は、外周にギヤ15を有する。シュー24〜27は、筒部23の周方向に所定間隔をあけて設けられ、筒部23から径内方向に延びている。回転方向に隣接するシュー同士の間隙に横断面が略扇状の油圧室が形成されている。
筒部23の外周のギヤ15にチェーン17が巻き掛けられ、ハウジング20はクランクシャフト11と共に回転する。
ベーンロータ30は、ハウジング20に対し相対回転可能に設けられている。ベーンロータ30は、円筒状のロータ31と、複数のベーン32〜35とを有する。
ロータ31の径外方向の外壁は、ハウジング20のシュー24〜27の径内方向の内壁と液密に摺動する。ロータ31は、軸方向にカムシャフト14を通す嵌合孔36を有する。嵌合孔36の内壁とカムシャフト14の外壁とは、液密かつ相対回転不能に固定される。
複数のベーン32〜35は、ロータ31から径外方向に延び、ハウジング20の油圧室を進角室60〜63および遅角室64〜67に仕切る。上述した進角油路70〜73は進角室60〜63に連通し、遅角油路74〜77は遅角室64〜67に連通している。
ベーン32〜35の径外方向の外壁には、シール部材39が設けられる。シール部材39は、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の作動油の流れを規制する。
カムシャフト14の内側には、図示しない油圧制御弁が設けられる。エンジン10の図示しないオイルパンから油圧ポンプによって汲み上げられたオイルは、カムシャフト14に設けられた図示しない油圧供給路を経由して油圧制御弁に供給される。油圧制御弁は、ロータ31の径方向に設けられた進角油路70〜73または遅角油路74〜77に供給するオイルの経路を切り換える。
ベーンロータ30は、進角室60〜63および遅角室64〜67の油圧に応じてハウジング20に対し相対回転可能である
なお、図1に示す進角、遅角を表す矢印は、ハウジング20に対するベーンロータ30の進角方向、遅角方向を表している。
ベーンロータ30に設けられた収容孔に、ストッパピストン80が軸方向に往復移動可能に収容されている。一方、リアプレート22に設けられた凹部81には、ストッパピストン80が嵌合可能なリング82が設けられている。ストッパピストン80は、ハウジング20に対してベーンロータ30が最遅角位置にあるとき、スプリング83の付勢力により、リング82の内側に入り込むことが可能である。
ストッパピストン80の周囲には、第1圧力室84および第2圧力室85が設けられている。第1圧力室84および第2圧力室85のいずれか一方は遅角室64〜67に連通し、他方は進角室60〜63に連通している。
第1圧力室84の油圧がストッパピストン80に作用する力と、第2圧力室85の油圧がストッパピストン80に作用する力との和が、スプリング83の付勢力よりも大きくなると、ストッパピストン80はリング82から抜け出す。
シールプレート40は、フロントプレート21とベーンロータ30との間に設けられ、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れを抑制する。シールプレート40は、その板厚が例えば数十μmである。
図4に示すように、シールプレート40は、平板状の基部41、および複数のシール部42〜45および複数の開口46〜49を有する。
基部41は、フロントプレート21との間に挟まれると共に、シール部42〜45の周囲を囲んでいる。これにより、シール部42〜45は、いわゆる袋状になる。
シール部42〜45は、基部41からベーンロータ側へ突出している。図1に示すように、シール部42〜45は、ハウジング20の各シュー24〜27との間に設けられる。シール部42〜45は、ベーンロータ30のベーン32〜35およびロータ31に摺接する。
図6は、シールプレート40の板厚などを誇張した本実施形態のバルブタイミング調整装置1の模式図である。図6に示すように、フロントプレート21と複数のシール部42〜45との間には、複数の背圧室90が設けられる。
図1に示すように、開口46〜49は、ハウジング20に対してベーンロータ30が最遅角位置にあるとき、進角室60〜63と背圧室90とを連通することの可能な位置に設けられている。これにより、進角油路70〜73から進角室60〜63に供給されたオイルは、シールプレート40の開口46〜49を通り、背圧室90に流入する。
図2に示すように、上述したフロントプレート21は、シールプレート40のシール部42〜45に対応する位置に油圧溝50を有する。油圧溝50は、周方向に延び、円環状に形成される。油圧溝50は、シールプレート40の開口46〜49を臨む位置を含んで設けられる。油圧溝50は、複数の背圧室90を連通している。これにより、進角室60〜63からシールプレート40の開口46〜49に流入したオイルは、油圧溝50を通り背圧室90の全体に供給される。複数の背圧室90のうち、容積の小さい背圧室90は容積の大きい背圧室90よりも油圧が早く充填される傾向にある。そのため、容積の小さい背圧室90のオイルは、油圧溝50を通り容積の大きい背圧室90へ移動する。これにより、各背圧室90に供給される油圧のバランスが均一になる。各背圧室90に油圧が充填されると、シール部42〜45とベーンロータ30とが液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れが抑制される。
続いて、バルブタイミング調整装置1の作動を説明する。
<エンジン始動時>
図1及び図3に示すように、エンジン10が停止しているとき、ストッパピストン80はリング82の内側に入り込み、クランクシャフト11に対してカムシャフト14は最遅角位置に位相保持されている。エンジン10の始動直後は、遅角室64〜67、進角室60〜63、第1圧力室84および第2圧力室85に作動油が十分に供給されず、ストッパピストン80はリング82の内側に入り込んだ状態を維持する。そのため、作動油が各油圧室に供給されるまでの間、カムシャフト14が受けるトルク変動によるハウジング20とベーンロータ30との打音の発生が防がれる。
<エンジン始動後>
エンジン10の始動後、油圧ポンプから各油圧室に作動油が十分に供給されると、第1圧力室84および第2圧力室85の油圧によりストッパピストン80がスプリング83の付勢力に抗してリング82から抜け出し、ハウジング20に対しベーンロータ30は相対回転可能となる。
<進角作動時>
バルブタイミング調整装置1が進角作動するとき、油圧ポンプで汲み上げられたオイルが油圧制御弁から進角油路70〜73を通じて進角室60〜63に供給される。また、遅角室64〜67のオイルは、遅角油路74〜77および油圧制御弁を通じてオイルパンへ排出される。これにより、進角室60〜63の油圧がベーン32〜35に作用し、ベーンロータ30は、ハウジング20に対し進角方向に回転する。
このとき、進角室60〜63に供給されたオイルは、シールプレート40の開口46〜49から油圧溝50を通りそれぞれの背圧室90の全体に充填される。各背圧室90のオイルは、油圧溝50を通り隣り合う背圧室90へ行き渡るので、背圧室90に供給される油圧のバランスが均一になる。その結果、全てのシール部42〜45とベーンロータ30とが液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れが抑制される。
<遅角作動時>
バルブタイミング調整装置1が遅角作動するとき、油圧ポンプで汲み上げられたオイルが油圧制御弁から遅角油路74〜77を通じて遅角室64〜67に供給される。また、進角室60〜63のオイルは進角油路70〜73および油圧制御弁を通じてオイルパンへ排出される。これにより、遅角室64〜67の油圧がベーン32〜35に作用し、ベーンロータ30は、ハウジング20に対し遅角方向に回転する。
<中間保持作動時>
ベーンロータ30が目標位相に到達すると、油圧制御弁は、遅角室64〜67および進角室60〜63のオイルがオイルパンへ排出されることを規制する。このとき、油圧制御弁から遅角油路74〜77および進角油路70〜73を通じ、僅かではあるが遅角室64〜67および進角室60〜63へ油圧が供給されている。これにより、ベーンロータ30は目標位相に保持される。
<エンジン停止時>
バルブタイミング調整装置1の作動中にエンジン停止が指示されると、上述した遅角作動時と同様の作動により、ハウジング20に対してベーンロータ30は遅角方向に回転し、最遅角位置で停止する。この状態で、油圧ポンプの作動が停止し、第1圧力室84および第2圧力室85の圧力が低下すると、ストッパピストン80はスプリング83の付勢力によりリング82の内側に入り込む。その状態でエンジン10は停止する。
本実施形態は、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、フロントプレート21は、シールプレート40のシール部42〜45に対応する位置に油圧溝50を有する。これにより、背圧室90を流れるオイルの圧力損失が小さくなり、シールプレート40の開口46〜49から油圧溝50を通じて背圧室90の全体に油圧を充填することが可能になる。そのため、バルブタイミング調整装置1の位相制御において、背圧室90に油圧が素早く充填されるので、シールプレート40のシール部42〜45がベーンロータ30に液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧漏れが抑制される。この結果、バルブタイミング調整装置1は、ハウジング20とベーンロータ30との位相切換え速度を速くし、また、その位相保持を確実に行うことができる。
(2)本実施形態では、フロントプレート21が有する油圧溝50は、シールプレート40の開口46〜49を臨む位置を含んで設けられる。これにより、進角室60〜63のオイルは、シールプレート40の開口46〜49から油圧溝50に供給され、油圧溝50を経由して背圧室90に素早く充填される。
(3)本実施形態では、フロントプレート21の有する油圧溝50は、複数の背圧室90を連通する。これにより、各背圧室90に供給される油圧のバランスが均一になる。そのため、各シール部42〜45の面積の違いに関わらず、全てのシール部42〜45がベーンロータ30に液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れを抑制することができる。
(4)本実施形態では、シールプレート40は、シール部42〜45の周囲を基部41が囲んでいる。これにより、背圧室90がいわゆる袋状になり、シールプレート40の開口46〜49から背圧室90に供給されたオイルが、背圧室90から漏出することを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、バルブタイミング調整装置のフロントプレート21を示している。図7では、シールプレート40が設けられる位置を概念的に一点鎖線で示している。
第2実施形態では、フロントプレート21の油圧溝511〜514は、シールプレート40の個々のシール部42〜45に対応する位置に設けられる。油圧溝511〜514は、シールプレート40の開口46〜49を臨む位置を含んで設けられ、個々のシール部42〜45に対応する範囲内で円弧状に延びる。なお、油圧溝511〜514は、円弧状に延びるものに限られず、直線状に延びてもよい。
第2実施形態では、進角室60〜63からシールプレート40の開口46〜49に流入したオイルは、油圧溝511〜514を通り背圧室90に供給される。これにより、各背圧室90に油圧が充填されると、シール部42〜45とベーンロータ30とが液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れを抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図8に示す。図8は、バルブタイミング調整装置のフロントプレート21を示している。図8では、シールプレート40が設けられる位置を概念的に一点鎖線で示している。
第3実施形態では、フロントプレート21の油圧溝521〜524は、シールプレート40の個々のシール部42〜45に対応する位置に設けられる。油圧溝521〜524は、シールプレート40のシール部42〜45とほぼ同じ範囲に設けられる。
第3実施形態では、背圧室90全体の圧力損失を小さくすることが可能になる。そのため、シールプレート40の開口46〜49から背圧室90の全体に油圧を素早く充填することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図9に示す。図9は、バルブタイミング調整装置のシールプレート40を示している。第4実施形態では、シールプレート40は、シール部42〜45が径内方向の端部まで設けられている。第4実施形態において、背圧室90は、カムシャフト14の径外方向の外壁によって塞がれる構成にしてもよい。
第4実施形態においても、上述した第1〜第3実施形態と同一の作用効果を奏することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図10に示す。図10は、バルブタイミング調整装置のシールプレート40を示している。第5実施形態では、シールプレート40は、複数の背圧室90を連通する連通部401を有する。連通部401は、シール部42〜45と同じ高さで、基部41からロータ側へ突出している。連通部401とフロントプレート21との間を通り、隣り合う背圧室90をオイルが流通する。
なお、シールプレート40の連通部401は、ハウジング20のシュー24〜27よりも径内側で、ベーンロータ30のロータ31に対応する位置に設けられる。
第5実施形態では、複数の背圧室90のオイルが連通部401を通じて流れるので、各背圧室90に供給される油圧のバランスを均一にすることができる。
なお、第5実施形態では、フロントプレート21に油圧溝50を設けてもよいし、油圧溝50を設けなくてもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図11に示す。図11は、バルブタイミング調整装置のリアプレート220を示している。
第6実施形態では、リアプレート220とベーンロータ30との間にシールプレート40が設けられているものとする。リアプレート220と複数のシール部42〜45との間には、複数の背圧室90が設けられる。図11では、シールプレート40が設けられる位置を概念的に一点鎖線で示している。
なお、第6実施形態において、ストッパピストン80が嵌合可能なリング82は、フロントプレート21に設けられた凹部に設けられているものとする。
リアプレート22は、シールプレート40のシール部42〜45に対応する位置に油圧溝53を有する。油圧溝53は、周方向に延び、円環状に形成される。これにより、シールプレート40の開口46〜49から背圧室90に流入したオイルは、油圧溝53を通りそれぞれの背圧室90の全体に供給される。油圧溝53は、複数の背圧室90を連通しているので、全ての背圧室90に供給される油圧のバランスが均一になる。そのため、各シール部42〜45の面積の違いに関わらず、全てのシール部42〜45がベーンロータ30に液密に当接し、進角室60〜63と遅角室64〜67との間の油圧の漏れを抑制することができる。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、吸気弁の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置について説明した。これに対し、他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、排気弁の開閉タイミングを調整するものであってもよい。この場合、シールプレートの開口は、ハウジングに対してベーンロータが最進角位置にあるとき、遅角室と背圧室とを連通することの可能な位置に設けられる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・バルブタイミング調整装置
20・・・ハウジング
21・・・フロントプレート
22,220・・・リアプレート
30・・・ベーンロータ
40・・・シールプレート
41・・・基部
42〜45・・・シール部
50,53,511〜514,521〜524・・・油圧溝

Claims (5)

  1. エンジン(10)の駆動軸(11)と従動軸(13,14)との回転位相を変更し、前記従動軸が開閉駆動する吸気弁(19)または排気弁(18)の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
    フロントプレート(21)、このフロントプレートに向き合うリアプレート(22,220)、前記フロントプレートと前記リアプレートとを接続する筒部(23)、及びこの筒部から径内方向に延びるシュー(24〜27)を有し、前記駆動軸と共に回転するハウジング(20)と、
    前記従動軸に接続すると共に前記シューの径内方向の内壁と摺動する筒状のロータ(31)、及びこのロータから径外方向に延びて前記ハウジング内を進角室(60〜63)および遅角室(64〜67)に仕切るベーン(32〜35)を有し、前記進角室および前記遅角室の油圧に応じてハウジングに対し相対回転可能なベーンロータ(30)と、
    前記フロントプレートまたは前記リアプレートと前記シューとの間に挟まれる平板状の基部(41)、およびその基部から前記ベーンロータ側へ突出し前記ベーンロータと摺接するシール部(42〜45)とを有し、前記進角室と前記遅角室との間の油圧の漏れを抑制可能なシールプレート(40)と、を備え、
    前記シールプレートの前記基部に当接する前記フロントプレートまたは前記リアプレートは、前記シール部に対応する位置に油圧溝(50,53,511〜514,521〜524)を有することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記シールプレートの前記基部が当接する前記フロントプレートまたは前記リアプレートと前記シール部との間には背圧室(90)が設けられ、
    前記シールプレートは、前記進角室または前記遅角室と前記背圧室とを連通する開口(46〜49)を有し、
    前記フロントプレートまたは前記リアプレートが有する前記油圧溝は、前記シールプレートの前記開口を臨む位置を含んで設けられることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記シールプレートは、複数の前記シール部を有し、
    前記シールプレートの前記基部が当接する前記フロントプレートまたは前記リアプレートと、複数の前記シール部との間には複数の前記背圧室が設けられ、
    前記フロントプレートまたは前記リアプレートの有する前記油圧溝は、複数の前記背圧室を連通することを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記シールプレートは、前記シール部の周囲を前記基部が囲んでいることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記シールプレートは、前記ロータに対応する位置で基部から前記ロータ側へ突出し、複数の前記背圧室を連通する連通部(401)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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