JP5299646B2 - 可変動弁装置付エンジン - Google Patents
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Description
こうしたエンジンの動弁装置に用いられるカムシャフトは、シャフト部材に別体のカム山部を回動可能に嵌め合わせて組み立てられ、シリンダヘッドに複数形成された軸受け部に回転可能に支持されている。カム位相可変機構は、例えばベーン式アクチュエータのような油圧機器が用いられ、カムシャフトの両端に配置されている。そして、2個のカム位相可変機構のうち一方は複数のバルブ全体の位相を、他方は複数のバルブのうち一部のバルブとその他のバルブとの位相を可変させるスプリット可変を可能としている(特許文献1)。
また、請求項3の発明は、請求項2において、第2のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路が形成された軸受け部は、第1のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路が形成された軸受け部より内径が大きく形成されていることを特徴とする。
図1は本実施形態の可変動弁装置付エンジン(以下、単にエンジン1という)のシリンダヘッド2内の構造を示す上面図である。図2は、吸気カムシャフト4及びその支持部の構造を示す断面図である。
本実施形態のエンジン1は、DOHC式の動弁機構を有する直列3気筒のエンジンである。図1に示すように、シリンダヘッド2の内部に設けられた排気カムシャフト3及び吸気カムシャフト4には、夫々カムスプロケット5、6が接続され、これらのカムスプロケット5、6はチェーン7を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。
第2のカム位相可変機構31は、吸気カムシャフト4の後端部に設けられている。詳しくは、第2のカム位相可変機構31のハウジングにアウタカムシャフト21が固定されているとともに、第2のカム位相可変機構31のベーンロータにインナカムシャフト22が固定されている。
図2に示すように、第1のOCV33から第1のカム位相可変機構30へは、シリンダヘッド2に形成された油路51、吸気カムシャフト4に形成された油路52を介して作動油が供給される。特に、軸受け部23aに支持される吸気カムシャフト4の部位であるカムジャーナル53には、その外周面に円環状に油溝54が形成されており、この油溝54に面して軸受け部23aの内周面に油路51が開口している。これにより、相対的に回転する軸受け部23aとカムジャーナル53との間で常に油路51、52が連通する構造となっている。
以上のように、エンジン1には、相対的に回転するシリンダヘッド2の軸受け部23a、23eと吸気カムシャフト4との間で作動油が常に流通可能なように、軸受け部23eの内周面あるいはカムジャーナル53の外周面のいずれか一方に円環状の油溝54、63が設けられている。特に、本実施形態のエンジン1では、第1のカム位相可変機構30への油路51が形成された軸受け部23aでは、カムジャーナル53の外周面に円環状の油溝54が設けられる一方、第2のカム位相可変機構31への油路61が形成された軸受け部23eでは、軸受け部23eの内周面に円環状の油溝63が設けられる。このように、円環状の油溝54、63を固定された軸受け部23a、23e及び回転するカムジャーナル53、64のいずれかに設けることで、その油溝54、63内への作動油の流入し易さが異なり、作動油の流通性が異なる。以下、その理由について、図3を用いて説明する。
また、本実施形態では、上記のように、第1のカム位相可変機構30への油路が形成された軸受け部23aより、第2のカム位相可変機構31への油路が形成された軸受け部23eの方が、内径が大きく形成されているので、これに伴い油溝54よりも油溝63内での作動油の周速、特にその最大値が大きくなる。このように周速の最大値が大きくなっても、油溝63内の供給油路の開口部付近の作動油の周速は低いので、圧力が小さく、油溝63内に作動油が流入しやすくなる。したがって、第1のカム位相可変機構30よりも第2のカム位相可変機構31の方へ作動油が供給され易い状態が維持できる。すなわち、ジャーナル径を大きく設計可能となり高いドライバビリティと燃費性能が維持されつつ、設計自由度が高くでき、強度信頼性が高められる。また、カムジャーナルの油溝配置を異ならせることで供給油路の開口部付近での油圧を調整し、第1のカム位相可変機構30と第2のカム位相可変機構31の可変応答性をバランスすることもできる。
シリンダヘッド側に油溝63を設けた場合には、上記のように、油溝63内での作動油はカムジャーナル64側だけが引きずられて回転し、油溝63に対する油路61の供給口(開口部)付近の作動油の速度が遅くなるので、油路61から油溝63への作動油が供給し易くなる。よって、図4(A)〜(D)に示すように、油溝63への作動油の供給位置及び供給方向を自由に設定しても、作動油が供給不足され難くなり、油路61の配置等の設計自由度を高くすることが可能となる。
2 シリンダヘッド
4 吸気カムシャフト
9 第1の吸気バルブ
10 第2の吸気バルブ
30 第1のカム位相可変機構
31 第2のカム位相可変機構
23a、23e 軸受け部
54、63 油溝
Claims (3)
- カムシャフトの両端部にバルブ駆動用カムの位相を可変する油圧駆動式のカム位相可変機構が夫々備えられるとともに、前記カムシャフトがシリンダヘッドに複数設けられた軸受け部により回転可能に支持される可変動弁装置付エンジンにおいて、
前記両端部に設けられた2個のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路は、前記シリンダヘッド内及び前記カムシャフト内に夫々形成され、互いに異なる前記軸受け部において前記シリンダヘッド内の油路と前記カムシャフト内との油路とが連通するように形成されるとともに、
前記2個のカム位相可変機構のうち一方の第1のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路は前記カムシャフトの外周面に円環状の油溝を備え、他方の第2のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路は前記軸受け部の内周面に円環状の油溝を備えることを特徴とする可変動弁装置付エンジン。 - 前記エンジンは1つの気筒に複数の吸気バルブが備えられ、
前記第1のカム位相可変機構は前記複数の吸気バルブ全体の位相を可変するとともに、前記第2のカム位相可変機構は前記複数の吸気バルブのうち一部の吸気バルブの位相を可変させることを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置付エンジン。 - 前記第2のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路が形成された軸受け部は、前記第1のカム位相可変機構へ作動油を導入する油路が形成された軸受け部より内径が大きく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の可変動弁装置付エンジン。
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