JP6079448B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを運転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置に関する。
従来、ベーンロータとハウジングとの間に、進角室と遅角室との間の作動流体の漏れを抑制するシールプレートを設けたバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1に記載されたものでは、ベーンロータの端面に当接し弾性変形可能な弾性部がシールプレートに形成されている。シールプレートは、弾性部とハウジングの内壁との間に圧力室を形成している。また、シールプレートには、圧力室と進角室または遅角室とを連通する圧油導入路が形成されている。このバルブタイミング調整装置では、圧油導入路を経由して進角室または遅角室内の作動流体を圧力室に導入し、圧力室の圧力を上昇させる。これにより、弾性部でベーンロータをハウジングの内壁に押し付け、ハウジングの内壁とベーンロータとの間を経由する進角室および遅角室の作動流体の漏れを抑制しようとしている。
特開2011−99411号公報
しかしながら、特許文献1のバルブタイミング調整装置では、作動流体は、進角室または遅角室に導入された後、圧油導入路を経由して圧力室に導入される。そのため、作動流体が進角室または遅角室に導入された直後は、弾性部によるベーンロータのハウジング内壁への押し付けが十分でなく、ハウジング内壁とベーンロータとの間を経由して進角室と遅角室との間で作動流体が漏れるおそれがある。進角室と遅角室との間で作動流体が漏れるとベーンロータの応答性が悪化する。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベーンロータとハウジングとの間を経由する作動流体の漏れを抑制可能なバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明は、内燃機関の駆動力を駆動軸から従動軸に伝達する駆動力伝達系に設けられ、従動軸により開閉駆動される吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、ハウジングとベーンロータとシールプレートとを備えている。
ハウジングは、筒部、当該筒部の両端を塞ぐ板部、および、筒部の内壁から径内方向へ延び板部と筒部との間に収容室を形成するシューを有している。ハウジングは、筒部の軸を回転中心として駆動軸および従動軸の一方とともに回転する。
ベーンロータは、ハウジングに収容され、シューの筒部とは反対側の端部と摺接可能な外壁を有する筒状のボス部、および、当該ボス部の外壁から径外方向に突出することで収容室を遅角室および進角室に仕切りボス部とは反対側の端部が筒部の内壁と摺接可能なベーンを有している。ベーンロータは、ボス部の軸を回転中心として駆動軸および従動軸の他方とともに回転し、遅角室および進角室に供給される作動流体の圧力によりハウジングに対し所定角度範囲に限り遅角方向または進角方向に相対回転するよう駆動される。
シールプレートは、板状に形成され、ベーンロータと板部との間に設けられている。シールプレートは、前記所定角度範囲に対応する範囲でベーンロータの端面に当接し弾性変形可能な凸状の弾性部を有し、当該弾性部と板部との間に圧力室を形成する。
本発明では、ハウジングの板部に、圧力室に作動流体を供給する供給流路が形成されている。供給流路は、進角室に作動流体を供給する進角油路、遅角室に作動流体を供給する遅角油路または油圧ポンプと圧力室とを接続している。そのため、作動流体が進角室または遅角室に導入される前に、圧力室に作動流体を供給することができる。これにより、作動流体が進角室または遅角室に十分導入される前に、作動流体を圧力室に導入し圧力室の圧力を上昇させ、弾性部でベーンロータをハウジングの板部に押し付けることができる。よって、ハウジングの板部とベーンロータとの間を経由する進角室および遅角室の作動流体の漏れを確実に抑制することができる。
(A)は本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図、(B)は(A)のB−B線断面図。 図1(A)のII−II線断面図。 (A)は本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置の取り付け状態を示す模式図、(B)はベーンロータに作用する変動トルクの時間の経過に伴う変化を示す図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置のシールプレートを示す図。 本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置からベーンロータを取り除いた状態の断面図。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置からベーンロータを取り除いた状態の断面図。 本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す断面図。 図7のVIII−VIII線断面図。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の部材または部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置、および、これを適用した駆動力伝達系を図1〜3に示す。
図3(A)に示すように、本実施形態のバルブタイミング調整装置1が設置される駆動力伝達系では、内燃機関(以下、「エンジン」という)10の駆動軸としてのクランクシャフト2に固定されるギア3と、従動軸としてのカムシャフト4と同軸に設けられるギア5と、カムシャフト6に固定されるギア7とにチェーン8が巻き掛けられ、クランクシャフト2からカムシャフト4およびカムシャフト6に駆動力が伝達される。前述のギア5および後述のベーンロータ30は、それぞれ、バルブタイミング調整装置1の一部を構成している。カムシャフト4は吸気弁11を開閉駆動し、カムシャフト6は排気弁12を開閉駆動する。本実施形態のバルブタイミング調整装置1は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式であり、ギア5をチェーン8に、ベーンロータ30をカムシャフト4に接続し、吸気弁11の開閉タイミングを調整する。
図1、2に示すように、バルブタイミング調整装置1は、ハウジング20、ベーンロータ30およびシールプレート40等を備えている。なお、図1(A)では、煩雑になることを避けるため、断面を示すハッチを省略している。
ハウジング20は、例えば鉄等の金属により焼結または鋳造等によって形成されている。ハウジング20は、筒部21、板部22、23、筒部24、シュー25、26、27、28等を有している。
筒部21は、円筒状に形成されている。ここで、「円筒状」とは、厳密な円筒状に限らず、概ね円筒状のものも含むものとする。以下、「円筒状」との語句を用いた場合、同様の意味とする。板部22は、板状に形成され、筒部21の一端を塞ぐよう筒部21と一体に形成されている。板部23は、板状に形成され、筒部21の他端を塞ぐようにして設けられている。筒部24は、円筒状に形成され、板部23の外縁部から筒部21とは反対側へ円筒状に延びるよう形成されている。筒部24の板部23とは反対側の端部の外壁に前述のギア5が形成されている。ここで、筒部21は、特許請求の範囲における「筒部」に対応している。また、板部22、23は、特許請求の範囲における「板部」に対応している。
シュー25、26、27、28は、筒部21の内壁から径内側へ台形状に突出するよう筒部21と一体に形成されている。シュー25、26、27、28は、筒部21の周方向に概ね等間隔で形成されている。
シュー25、26、27、28と一体の筒部21および板部22は、ボルト13により、板部23および筒部24と同軸に固定されている。ここで、「同軸」とは、厳密に同軸となる状態に限らず、概ね同軸となる状態も含むものとする。以下、「同軸」との語句を用いた場合、同様の意味とする。シュー25、26、27、28は、板部22、23と筒部21との間に扇状の収容室50を4つ形成している。
ハウジング20は、ベーンロータ30を相対回転自在に収容している。ベーンロータ30は、カムシャフト4に固定され、カムシャフト4とともに回転する。ハウジング20、ベーンロータ30およびカムシャフト4は図2に示す矢印X方向からみて時計回り方向に回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
ベーンロータ30は、例えば鉄等の金属により焼結または鋳造等によって形成されている。ベーンロータ30は、ボス部31、ベーン32、33、34、35、ブッシュ36等を有している。
ボス部31は、中実円筒状に形成され、筒部21と同軸となるようハウジング20に収容される。ボス部31は、外壁が、シュー25、26、27、28の筒部21とは反対側の端部と摺接可能である。ベーン32、33、34、35は、ボス部31の外壁から径外方向に突出するようボス部31と一体に形成されている。ブッシュ36は、有底筒状に形成され、ボス部31の板部23とは反対側に設けられている。ここで、ブッシュ36は、板部22の中央に形成された穴部221の内側に位置している。
バルブタイミング調整装置1は、板部23の中央に形成された穴部231にカムシャフト4を通すことによりエンジン10に取り付けられる。ここで、カムシャフト4の端部とベーンロータ30のボス部31とは、図示しない位置決めピンにより互いに位置決めされる。これにより、カムシャフト4とベーンロータ30とは、相対回転不能となる。
ベーンロータ30の各ベーンにおける外径は、筒部21の内径よりも小さく設定されている。また、ベーンロータ30のボス部31における外径は、ハウジング20の各シューにおける内径よりも小さく設定されている。これにより、ベーンロータ30と筒部21および各シューとの間にはクリアランスが形成されている。
各ベーンは各収容室50に相対回転自在に収容されており、各収容室50を、遅角室と進角室とに二分している。図1に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、ハウジング20に対するベーンロータ30の遅角方向、進角方向を表している。カムシャフト4およびベーンロータ30は、ハウジング20に対し所定角度範囲に限り遅角方向または進角方向に相対回転可能である。
シュー25とベーン32との間に遅角室51が形成され、シュー26とベーン33との間に遅角室52が形成され、シュー27とベーン34との間に遅角室53が形成され、シュー28とベーン35との間に遅角室54が形成されている。また、シュー28とベーン32との間に進角室55が形成され、シュー25とベーン33との間に進角室56が形成され、シュー26とベーン34の間に進角室57が形成され、シュー27とベーン35との間に進角室58が形成されている。
シールプレート40は、例えばステンレス等の金属薄板により円板状に形成されている(図4参照)。ここで、「円板状」とは、厳密な円板状に限らず、概ね円板状のものも含むものとする。以下、「円板状」との語句を用いた場合、同様の意味とする。
シールプレート40は、中央に穴部41を有している。穴部41の径は、板部23の穴部231の径と概ね同じに設定されている。シールプレート40は、穴部41が穴部231に対応するようベーンロータ30と板部23との間に挟み込まれるようにして設けられている(図2参照)。ここで、バルブタイミング調整装置1は、カムシャフト4の端部が穴部41に挿通された状態でカムシャフト4に取り付けられる。
シールプレート40は、一方の面側に形成される凸状の弾性部42、43、44、45を有している。弾性部42、43、44、45は、穴部41の外縁部において周方向に概ね等間隔となるよう形成されている。
図1に示すように、弾性部42は、前記所定角度範囲(ベーンロータ30がハウジング20に対し相対回転可能な所定角度範囲)に対応する範囲でベーンロータ30のベーン32の板部23側の端面に当接し弾性変形可能である。また、弾性部43は、前記所定角度範囲に対応する範囲でベーン33の板部23側の端面に当接し弾性変形可能である。また、弾性部44は、前記所定角度範囲に対応する範囲でベーン34の板部23側の端面に当接し弾性変形可能である。また、弾性部45は、前記所定角度範囲に対応する範囲でベーン35の板部23側の端面に当接し弾性変形可能である。すなわち、弾性部42、43、44、45は、ベーンロータ30がハウジング20に対し、どのような相対回転位置にあっても、ベーン32、33、34、35に当接するよう扇状に形成されている。
シールプレート40は、弾性部42、43、44、45と板部23との間に圧力室46を形成している(図1(B)参照)。
カムシャフト4およびベーンロータ30の内部には、遅角油路101および進角油路102が形成されている。遅角室51〜54には遅角油路101から作動油が供給され、進角室55〜58には進角油路102から作動油が供給される。遅角油路101、進角油路102には切換弁14が設けられる。当該切換弁14には、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)15が接続される。ECU15は、CPU、ROMおよびRAM等を有する小型のコンピュータであり、入力される各種情報に基づき、車両に搭載された装置および機器類を制御する。ECU15は、切換弁14の駆動を制御することで遅角油路101、進角油路102への作動油の供給、ならびに、遅角油路101、進角油路102からの作動油の排出を切り換えることにより、ハウジング20に対してベーンロータ30を相対回転し、クランクシャフト2に対するカムシャフト4の位相差を調整する。
本実施形態では、図2に示すように、板部23およびカムシャフト4には、供給流路103が形成されている。供給流路103は、進角油路102と圧力室46とを接続するよう複数形成されている。すなわち、供給流路103は、進角油路102から分岐するようにして形成されている。これにより、進角油路102を流れる作動油は、供給流路103を経由して圧力室46に供給される。
また、本実施形態では、弾性部42、43、44、45の外縁部には、それぞれ、進角室55、56、57、58と圧力室46とを連通する連通穴421、431、441、451が形成されている。そのため、圧力室46内の作動油は、連通穴421、431、441、451を経由して進角室55、56、57、58に流入可能である。なお、本実施形態では、各供給流路103の先端部は、連通穴421、431、441、451に対応する位置に形成されている(図5参照)。
シールプレート40の各弾性部間には穴部47が形成されている。穴部47には、ボルト13が挿通される。
本実施形態では、ベーン32にストッパピン60が設けられている。ストッパピン60は、有底円筒状に形成され、ベーン32を回転軸方向に貫通するよう形成された孔321に嵌合するよう設けられた筒部材322の内側において、軸方向に往復移動可能なよう収容されている。ストッパピン60は、内部にスプリング61を収容している。スプリング61は、ストッパピン60を板部22側へ付勢している。板部22のベーン32側には、凹部222が形成され、この凹部222に嵌合リング63が圧入保持されている。ストッパピン60は、ハウジング20に対しベーンロータ30が最遅角位置にあるとき、嵌合リング63に嵌合可能である。ストッパピン60が嵌合リング63に嵌合しているとき、ハウジング20に対するベーンロータ30の相対回転が規制される。また、ストッパピン60が嵌合リング63に嵌合していないとき、ハウジング20に対するベーンロータ30の相対回転が許容される。
板部22の凹部222と、ストッパピン60との間には、進角室55と連通する油圧室64が形成されている。また、ベーン32の孔321とストッパピン60の外壁との間には、遅角室51と連通する油圧室65が形成されている。油圧室64、65に供給される作動油の油圧は、スプリング61の付勢力に抗して、ストッパピン60が嵌合リング63から抜け出す方向に働く。
本実施形態では、ベーンロータ30に複数のシール部材37が設けられている。シール部材37は、例えば樹脂、または、鉄等の金属により棒状に形成されている。シール部材37は、シュー25、26、27、28のボス部31とは反対側の端部、および、ボス部31の外壁のシュー25とシュー26との間、シュー26とシュー27との間、シュー27とシュー28との間、シュー28とシュー25との間に形成された、ベーンロータ30の回転軸に対し平行に延びる溝に収容されている。複数のシール部材37は、それぞれ、板バネの付勢力により筒部21の内壁またはシュー25、26、27、28の端部に押し付けられている。これにより、各ベーンの端部と筒部21の内壁との間、および、ボス部31の外壁と各シューの端部との間を経由して各進角室と各遅角室との間に作動油が漏れるのを抑制することができる。
図3(A)に示すように、カムシャフト4に設けられたカムは、略卵形に形成されている。そのため、カムシャフト4は、吸気弁11を開閉駆動するとき、吸気弁11から変動トルク(カムトルク)を受ける。図3(B)に示すように、カムシャフト4が吸気弁11を駆動するときに吸気弁11から受ける変動トルクは正・負に変動する。当該変動トルクは、カムシャフト4を経由してベーンロータ30に作用する。変動トルクの正方向はハウジング20に対しベーンロータ30の遅角方向を表し、変動トルクの負方向はハウジング20に対しベーンロータ30の進角方向を表している。本実施形態では、変動トルクの平均は正方向、つまり遅角方向に働く(図1および図3(B)参照)。
次に、本実施形態によるバルブタイミング調整装置1の作動を説明する。なお、図1、2は、エンジン始動前、すなわちエンジン10が停止している時のバルブタイミング調整装置1の状態を示している。
<エンジン始動時>
エンジン10が停止している状態ではストッパピン60は嵌合リング63に嵌合している。エンジン10を始動した直後の状態では、遅角室51〜54、進角室55〜58、および、油圧室64、65に油圧ポンプ16から十分に作動油が供給されない。そのため、ストッパピン60は嵌合リング63に嵌合した状態を維持し、クランクシャフト2に対しカムシャフト4は最遅角位置に保持されている。これにより、作動油が油圧室64、65に供給されるまでの間、カムシャフト4が受ける変動トルクによりハウジング20とベーンロータ30とが衝突することによる打音の発生が防止される。
<エンジン始動後>
エンジン始動後、油圧ポンプ16から作動油が供給されると、油圧室64、65に供給された作動油の油圧により、スプリング61は押し縮められる。油圧室64、65の作動油圧がスプリング61の付勢力に打ち勝つと、ストッパピン60は、嵌合リング63から抜け出し、ベーンロータ30のハウジング20に対する相対回転が許容される。そして、遅角室51〜54および進角室55〜58の油圧を制御することにより、クランクシャフト2に対するカムシャフト4の位相差が調整可能となる。
<進角作動時>
バルブタイミング調整装置1を進角制御するとき、ECU15は、切換弁14に供給する駆動電流を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と進角油路102とを接続し、遅角油路101とオイルパン17とを接続する。油圧ポンプ16から吐出される作動油は、進角油路102を経由し、進角室55〜58に供給される。遅角室51〜54の作動油は、遅角油路101を経由し、オイルパン17に排出される。進角室55〜58の油圧は、ベーン32〜35に作用し、ベーンロータ30を進角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ30は、ハウジング20に対し進角方向に相対回転する。
<遅角作動時>
バルブタイミング調整装置1を遅角制御するとき、ECU15は、切換弁14に供給する駆動電流を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と遅角油路101とを接続し、進角油路102とオイルパン17とを接続する。油圧ポンプ16から吐出される作動油は、遅角油路101を経由し、遅角室51〜54に供給される。進角室55〜58の作動油は進角油路102を経由し、オイルパン17に排出される。遅角室51〜54の油圧がベーン32〜35に作用し、ベーンロータ30を遅角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ30は、ハウジング20に対して遅角方向に相対回転する。
<中間位相保持作動時>
ベーンロータ30が目標位相に到達すると、ECU15は切換弁14に供給する駆動電流のデューティ比を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と、遅角油路101および進角油路102との接続を遮断し、遅角室51〜54および進角室55〜58からオイルパン17に作動油が排出されることを規制する。そのため、ベーンロータ30は目標位相に保持される。
<エンジン停止時作動>
バルブタイミング調整装置1の作動中にエンジン停止が指示されると、ベーンロータ30は、上記遅角作動時と同様の作動によりハウジング20に対して遅角方向に回転し、最遅角位置で回転が停止する。この状態において、ECU15は、油圧ポンプ16の作動を停止するとともに、切換弁14によって遅角油路101とオイルパン17とを接続する。これにより、油圧室64、65の圧力が低下する。スプリング61の付勢力が油圧室64、65の作動油圧に打ち勝つと、ストッパピン60は、嵌合リング63に嵌合する。
以上説明したように、本実施形態では、圧力室46に作動油を供給する供給流路103が、進角油路102から分岐するようにしてカムシャフト4およびハウジング20の板部23に形成されている。そのため、バルブタイミング調整装置1の作動時、作動油が各進角室または各遅角室に導入される前に、圧力室46に作動油を供給することができる。これにより、作動油が各進角室または各遅角室に十分導入される前に、作動油を圧力室46に導入し圧力室46の圧力を上昇させ、弾性部42、43、44、45でベーンロータ30をハウジング20の板部22に押し付けることができる。よって、ハウジング20の板部22とベーンロータ30との間を経由する各進角室および各遅角室の作動油の漏れを確実に抑制することができる。
ところで、本実施形態では、カムシャフト4の回転時、カムシャフト4からベーンロータ30に変動トルクが作用する。この変動トルクの平均は、ベーンロータ30に対し遅角方向に働く。ベーンロータ30に対し遅角方向の変動トルクが作用している状態では、バルブタイミング調整装置1の進角作動時、応答性が悪化するおそれがある。そこで、本実施形態では、シールプレート40は、進角室55、56、57、58と圧力室46とを連通する連通穴421、431、441、451を有している。そのため、圧力室46内の作動油を、連通穴421、431、441、451を経由して進角室55、56、57、58に供給することができる。これにより、遅角方向に作用する変動トルクに抗してベーンロータ30を進角方向に付勢することができる。その結果、バルブタイミング調整装置1の進角作動時の応答性を向上することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるバルブタイミング調整装置の一部を図6に示す。第2実施形態は、ハウジングに形成される供給流路の形状等が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、ハウジング20の板部23のベーンロータ30側の面に、各供給流路103の先端部から円弧状に延びる特定形状溝部104が形成されている。特定形状溝部104は、ハウジング20の回転軸を中心とする円弧に沿うよう、弾性部42、43、44、45の穴部41とは反対側の端部に沿う形状に形成されている。すなわち、特定形状溝部104は、圧力室46の形状に対応するよう形成されている。これにより、供給流路103から圧力室46に供給される作動油を、圧力室46内に迅速かつ効率的に充填することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるバルブタイミング調整装置を図7、8に示す。第3実施形態は、バルブタイミング調整装置による調整対象、ハウジング、ベーンロータおよびシールプレートの形状、新たな部材を備える点等が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、バルブタイミング調整装置は、カムシャフト6に取り付けられ、排気弁12の開閉タイミングを調整する。
ハウジング20の筒部24の板部23とは反対側の端部の外壁にギア7が形成されている(図8参照)。
図7に示すように、本実施形態では、ハウジング20には、シュー25、26、27が、筒部21の周方向に概ね等間隔となるよう形成されている。これにより、シュー25、26、27は、板部22、23と筒部21との間に扇状の収容室50を3つ形成している。なお、図7では、煩雑になることを避けるため、断面を示すハッチを省略している。
ベーンロータ30には、ベーン32、33、34が、ボス部31の周方向に概ね等間隔となるよう形成されている。これにより、シュー25とベーン32との間に遅角室51が形成され、シュー26とベーン33との間に遅角室52が形成され、シュー27とベーン34との間に遅角室53が形成されている。また、シュー27とベーン32との間に進角室55が形成され、シュー25とベーン33との間に進角室56が形成され、シュー26とベーン34の間に進角室57が形成されている。
シールプレート40には、弾性部42、43、44が、穴部41の外縁部において周方向に概ね等間隔となるよう形成されている。また、弾性部42、43、44の外縁部には、それぞれ、連通穴421、431、441が形成されている。本実施形態では、連通穴421は、遅角室51と圧力室46とを連通するよう形成されている。また、連通穴431は、遅角室52と圧力室46とを連通するよう形成されている。また、連通穴441は、遅角室53と圧力室46とを連通するよう形成されている。そのため、圧力室46内の作動油は、連通穴421、431、441を経由して遅角室51、52、53に流入可能である。
板部23には供給流路103が3つ形成されている。各供給流路103の先端部は、連通穴421、431、441に対応する位置に形成されている(図7参照)。なお、本実施形態では、供給流路103は、遅角油路101と圧力室46とを接続するよう形成されている(図8参照)。すなわち、供給流路103は、遅角油路101から分岐するようにして形成されている。これにより、遅角油路101を流れる作動油は、供給流路103を経由して圧力室46に供給される。
本実施形態では、バルブタイミング調整装置は、付勢部材としてのスプリング70をさらに備えている。
また、ハウジング20の板部22には、筒部21とは反対側へ突出する係合ピン223が設けられている。また、ブッシュ36およびボス部31には、ピン38が挿通されている。これにより、ブッシュ36とボス部31とは、相対回転不能である。
スプリング70は、例えば鉄またはステンレス等の金属からなる素線を巻き回すことによりコイル状に形成されている。スプリング70は、一端がブッシュ36に係合し、他端が係合ピン223に係合するようブッシュ36の内側に収容されている。スプリング70は、ベーンロータ30をハウジング20に対し進角方向に付勢している。ここで、スプリング70の付勢力は、カムシャフト6の回転時にカムシャフト6からベーンロータ30に作用する変動トルクの平均(遅角方向)より大きく設定されている。よって、各遅角室および各進角室に作動油が供給されていない状態では、ベーンロータ30は、スプリング70により進角方向に付勢され、最進角位置に押し付けられる。
本実施形態では、板部22の凹部222とストッパピン60との間に形成される油圧室64は、遅角室51に連通している。また、ベーン32の孔321とストッパピン60の外壁との間に形成される油圧室65は、進角室55に連通している。
次に、本実施形態によるバルブタイミング調整装置の作動を説明する。なお、図7、8は、エンジン始動前、すなわちエンジン10が停止している時のバルブタイミング調整装置の状態を示している。
<エンジン始動時>
エンジン10が停止している状態ではストッパピン60は嵌合リング63に嵌合している。エンジン10を始動した直後の状態では、遅角室51〜53、進角室55〜57、および、油圧室64、65に油圧ポンプ16から十分に作動油が供給されない。そのため、ストッパピン60は嵌合リング63に嵌合した状態を維持し、クランクシャフト2に対しカムシャフト6は最進角位置に保持されている。これにより、作動油が油圧室64、65に供給されるまでの間、カムシャフト6が受ける変動トルクによりハウジング20とベーンロータ30とが衝突することによる打音の発生が防止される。
<エンジン始動後>
エンジン始動後、油圧ポンプ16から作動油が供給されると、油圧室64、65に供給された作動油の油圧により、スプリング61は押し縮められる。油圧室64、65の作動油圧がスプリング61の付勢力に打ち勝つと、ストッパピン60は、嵌合リング63から抜け出し、ベーンロータ30のハウジング20に対する相対回転が許容される。そして、遅角室51〜53および進角室55〜57の油圧を制御することにより、クランクシャフト2に対するカムシャフト6の位相差が調整可能となる。
<遅角作動時>
バルブタイミング調整装置を遅角制御するとき、ECU15は、切換弁14に供給する駆動電流を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と遅角油路101とを接続し、進角油路102とオイルパン17とを接続する。油圧ポンプ16から吐出される作動油は、遅角油路101を経由し、遅角室51〜53に供給される。進角室55〜57の作動油は進角油路102を経由し、オイルパン17に排出される。遅角室51〜53の油圧がベーン32〜34に作用し、ベーンロータ30を遅角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ30は、ハウジング20に対して遅角方向に相対回転する。
<進角作動時>
バルブタイミング調整装置を進角制御するとき、ECU15は、切換弁14に供給する駆動電流を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と進角油路102とを接続し、遅角油路101とオイルパン17とを接続する。油圧ポンプ16から吐出される作動油は、進角油路102を経由し、進角室55〜57に供給される。遅角室51〜53の作動油は、遅角油路101を経由し、オイルパン17に排出される。進角室55〜57の油圧は、ベーン32〜34に作用し、ベーンロータ30を進角方向に付勢するトルクを発生する。これにより、ベーンロータ30は、ハウジング20に対し進角方向に相対回転する。
<中間位相保持作動時>
ベーンロータ30が目標位相に到達すると、ECU15は切換弁14に供給する駆動電流のデューティ比を制御する。切換弁14は、油圧ポンプ16と、遅角油路101および進角油路102との接続を遮断し、遅角室51〜53および進角室55〜57からオイルパン17に作動油が排出されることを規制する。そのため、ベーンロータ30は目標位相に保持される。
<エンジン停止時作動>
バルブタイミング調整装置の作動中にエンジン停止が指示されると、ベーンロータ30は、上記進角作動時と同様の作動によりハウジング20に対して進角方向に回転し、最進角位置で回転が停止する。なお、このとき、スプリング70の付勢力により、ベーンロータ30の進角方向への回転が補助される。
ベーンロータ30の回転が停止した状態において、ECU15は、油圧ポンプ16の作動を停止するとともに、切換弁14によって進角油路102とオイルパン17とを接続する。これにより、油圧室64、65の圧力が低下する。スプリング61の付勢力が油圧室64、65の作動油圧に打ち勝つと、ストッパピン60は、嵌合リング63に嵌合する。
以上説明したように、本実施形態では、圧力室46に作動油を供給する供給流路103が、遅角油路101から分岐するようにしてカムシャフト6およびハウジング20の板部23に形成されている。そのため、バルブタイミング調整装置の作動時、作動油が各進角室または各遅角室に導入される前に、圧力室46に作動油を供給することができる。これにより、作動油が各進角室または各遅角室に十分導入される前に、作動油を圧力室46に導入し圧力室46の圧力を上昇させ、弾性部42、43、44でベーンロータ30をハウジング20の板部22に押し付けることができる。よって、ハウジング20の板部22とベーンロータ30との間を経由する各進角室および各遅角室の作動油の漏れを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、ベーンロータ30をハウジング20に対し進角方向に付勢するスプリング70をさらに備えている。これにより、エンジン停止時等、ベーンロータ30を、初期位置である最進角位置側へ回転させることができる。
また、本実施形態では、スプリング70の付勢力(進角方向)は、カムシャフト6の回転時にカムシャフト6からベーンロータ30に作用する変動トルクの平均(遅角方向)よりも大きく設定されている。これにより、カムシャフト6の回転時のバルブタイミング調整装置の応答性を向上することができる。
ところで、本実施形態では、スプリング70の付勢力(進角方向)が、カムシャフト6の回転時にカムシャフト6からベーンロータ30に作用する変動トルクの平均(遅角方向)よりも大きく設定されているため、カムシャフト6の回転時、ベーンロータ30には進角方向のトルクが作用した状態となる。よって、バルブタイミング調整装置の遅角作動時、応答性が悪化するおそれがある。そこで、本実施形態では、シールプレート40は、遅角室51、52、53と圧力室46とを連通する連通穴421、431、441を有している。そのため、圧力室46内の作動油を、連通穴421、431、441を経由して遅角室51、52、53に供給することができる。これにより、進角方向に作用するトルクに抗してベーンロータ30を遅角方向に付勢することができる。その結果、バルブタイミング調整装置の遅角作動時の応答性を向上することができる。
(他の実施形態)
上述の第1実施形態では、シールプレートの連通穴が各進角室と圧力室とを連通する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、連通穴は各遅角室と圧力室とを連通することとしてもよい。
また、上述の第3実施形態では、シールプレートの連通穴が各遅角室と圧力室とを連通する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、連通穴は各進角室と圧力室とを連通することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、シールプレートは、連通穴を有しないこととしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、シールプレートの弾性部は、扇状に限らず、どのような形状に形成されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、供給流路の特定形状溝部は、円弧状に限らず、どのような形状に形成されていてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、供給流路は、進角油路または遅角油路から分岐するのではなく、独立して形成され、油圧ポンプ等から直接作動流体を供給される構成としてもよい。
また、上述の第3実施形態では、ベーンロータをハウジングに対し進角方向に付勢する付勢部材の付勢力を、従動軸の回転時に従動軸からベーンロータに作用する変動トルクの平均よりも大きく設定する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、付勢部材の付勢力を、従動軸の回転時に従動軸からベーンロータに作用する変動トルクの平均以下に設定することとしてもよい。この場合、シールプレートの連通穴は、各進角室と圧力室とを連通するよう形成されることが望ましい。
また、本発明の他の実施形態では、吸気弁の開閉タイミングを調整する第1実施形態のバルブタイミング調整装置に、ベーンロータをハウジングに対し進角方向に付勢する付勢部材を設けることとしてもよい。
本発明では、ベーンロータに作用する変動トルクの平均より大きな付勢力の付勢部材を設ける構成の場合、遅角室と進角室のうち、変動トルクの平均と同じ方向のトルクを作出する側(遅角室または進角室)と圧力室とを連通するようシールプレートに連通穴を形成することが望ましい。また、ベーンロータに作用する変動トルクの平均以下の付勢力の付勢部材を設ける構成、または、付勢部材を設けない構成の場合、遅角室と進角室のうち、変動トルクの平均に抗する方向のトルクを作出する側(遅角室または進角室)と圧力室とを連通するようシールプレートに連通穴を形成することが望ましい。
また、本発明の他の実施形態では、ハウジングは、シューをいくつ有することとしてもよい。また、ベーンロータは、ベーンをいくつ有することとしてもよい。また、シールプレートは、弾性部をいくつ有することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、ベーンロータとハウジングとの相対回転を規制するストッパピンを備えないこととしてもよい。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
1 ・・・・バルブタイミング調整装置
20 ・・・ハウジング
21 ・・・筒部
22、23 ・・・板部
25、26、27、28 ・・・シュー
30 ・・・ベーンロータ
31 ・・・ボス部
32、33、34、35 ・・・ベーン
40 ・・・シールプレート
42、43、44、45 ・・・弾性部
50 ・・・収容室
51、52、53、54 ・・・遅角室
55、56、57、58 ・・・進角室
103 ・・・供給流路

Claims (7)

  1. 内燃機関(10)の駆動力を駆動軸(2)から従動軸(4、6)に伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記従動軸により開閉駆動される吸気弁(11)および排気弁(12)の少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
    筒部(21)、当該筒部の両端を塞ぐ板部(22、23)、および、前記筒部の内壁から径内方向へ延び前記板部と前記筒部との間に収容室(50)を形成するシュー(25、26、27、28)を有し、前記筒部の軸を回転中心として前記駆動軸および前記従動軸の一方とともに回転するハウジング(20)と、
    前記ハウジングに収容され、前記シューの前記筒部とは反対側の端部と摺接可能な外壁を有する筒状のボス部(31)、および、当該ボス部の外壁から径外方向に突出することで前記収容室を遅角室(51、52、53、54)および進角室(55、56、57、58)に仕切り前記ボス部とは反対側の端部が前記筒部の内壁と摺接可能なベーン(32、33、34、35)を有し、前記ボス部の軸を回転中心として前記駆動軸および前記従動軸の他方とともに回転し、前記遅角室および前記進角室に供給される作動流体の圧力により前記ハウジングに対し所定角度範囲に限り遅角方向または進角方向に相対回転するよう駆動されるベーンロータ(30)と、
    板状に形成され、前記ベーンロータと前記板部(23)との間に設けられ、前記所定角度範囲に対応する範囲で前記ベーンロータの端面に当接し弾性変形可能な凸状の弾性部(42、43、44、45)を有し、当該弾性部と前記板部との間に圧力室(46)を形成するシールプレート(40)と、を備え、
    前記板部(23)には、前記圧力室に作動流体を供給する供給流路(103)が形成されており、
    前記供給流路は、前記進角室に作動流体を供給する進角油路(102)、前記遅角室に作動流体を供給する遅角油路(101)または油圧ポンプ(16)と前記圧力室とを接続していることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記圧力室は、複数形成されており、
    前記供給流路は、複数の前記圧力室のそれぞれに接続するよう複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記供給流路は、前記板部の中心側から径方向外側へ延びるよう形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記シールプレートは、前記進角室または前記遅角室と前記圧力室とを連通する連通穴(421、431、441、451)を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記供給流路は、前記ハウジングの回転軸を中心とする円弧に沿う円弧状の特定形状溝部(104)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記ベーンロータを前記ハウジングに対し進角方向または遅角方向に付勢する付勢部材(70)をさらに備える請求項1〜のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記付勢部材の付勢力は、前記従動軸の回転時に前記従動軸から前記ベーンロータに作用する変動トルクの平均よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項に記載のバルブタイミング調整装置。
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