JP5548662B2 - 2成分現像剤 - Google Patents
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Description
前記キャリアは、キャリアコアがコート剤により被覆されており、
前記コート剤は、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂と、フッ素樹脂と、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される1種類以上のポリアミド/イミド系樹脂とを含む、2成分現像剤。
前記複数の層において、内層が前記ポリアミド/イミド系樹脂を含む層であり、中間層が前記フッ素樹脂を含む層であり、外層が前記芳香族ポリエーテルケトン系樹脂を含む層である、(3)、又は(4)記載の2成分現像剤。
本発明の2成分現像剤に含まれるトナーは、結着樹脂に、必要に応じて、着色剤、電荷制御剤、及び離型剤等の成分が配合されている。また、2成分現像剤に含まれるトナーは、その表面に外添剤が付着したものであってもよい。以下、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、離型剤、及び外添剤と、トナーの製造方法とについて、順に説明する。
トナーに含まれる結着樹脂は、従来からトナー用の結着樹脂として用いられている樹脂であれば特に制限されない。結着樹脂の具体例としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの樹脂の中でも、トナー中の着色剤に対する分散性、トナーの帯電性、用紙に対する定着性の面から、スチレンアクリル系樹脂、及びポリエステル樹脂が好ましい。以下、スチレンアクリル系樹脂、及びポリエステル樹脂について説明する。
本発明の2成分現像剤に含まれるトナーは結着樹脂中に着色剤を含んでいてもよい。トナーが着色剤を含む場合、トナーは、トナー粒子の所望する色に合わせて、公知の顔料や染料から適宜選択して用いることができる。トナーに添加する好適な着色剤の具体例としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック等の黒色顔料;黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料;赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGK等の橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔料;マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔料;紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等の青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等の緑色顔料;亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等の白色顔料;バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等の体質顔料が挙げられる。これらの着色剤は、トナーを所望の色相に調整する目的等で2種以上を組み合わせて用いることもできる。
2成分現像剤に含まれるトナーは、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、トナーの帯電レベルの安定性や、トナーを所定の帯電レベルに短時間で帯電可能か否かの指標となる帯電立ち上がり特性を向上させ、耐久性や安定性に優れたトナーを得る目的で使用される。トナーを正帯電させて現像を行う場合、正帯電性の電荷制御剤が使用され、トナーを負帯電させて現像を行う場合、負帯電性の電荷制御剤が使用される。
トナーは、定着性や耐オフセット性を向上させる目的で、離型剤を含んでいてもよい。トナーに添加する離型剤の種類は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されない。離型剤としてはワックスが好ましく、ワックスの例としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、フッ素樹脂系ワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタンワックス、ライスワックス等が挙げられる。これらのワックスは2種以上を組み合わせて使用できる。かかる離型剤をトナーに添加することにより、オフセットや像スミアリング(画像をこすった際の画像周囲の汚れ)の発生をより効率的に抑制することができる。
トナーの流動性、保存安定性、クリーニング性等を改良する目的で、外添剤をトナーの表面に付着させてもよい。
本発明において用いるトナーは、結着樹脂中に、必要に応じて、着色剤、電荷制御剤、離型剤等の成分を混合後溶融混練し、得られた混練物を粉砕・分級することにより製造できる。静電荷像現像用トナーの製造に用いる溶融混練装置は特に限定されず、熱可塑性樹脂の溶融混練に使用される装置から適宜選択できる。混練装置の具体例としては、一軸、又は二軸の押出機等が挙げられる。粉砕・分級されたトナーの平均粒子径は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に限定されないが、一般的には、5〜10μmが好ましい。
本発明の2成分現像剤に含まれるキャリアは、キャリアコア(キャリア芯材)が特定の樹脂を含むコート剤により被覆されたものである。以下、キャリアを構成するキャリアコア、コート剤、及びキャリアの製造方法について順に説明する。
キャリアコアの種類は、従来から、2成分現像剤用のキャリアに使用されるキャリアコアであれば特に限定されない。キャリアコアの具体例としては、鉄、酸化処理鉄、還元鉄、マグネタイト、銅、ケイ素鋼、フェライト、ニッケル、コバルト等の粒子や、これらの材料とマンガン、亜鉛、アルミニウム等との合金の粒子、鉄−ニッケル合金、鉄−コバルト合金等の粒子、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化銅、酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、チタン酸マグネシウム、チタン酸バリウム、チタン酸リチウム、チタン酸鉛、ジルコン酸鉛、ニオブ酸リチウム等のセラミックスの粒子、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、ロッシェル塩等の高誘電率物質の粒子、樹脂中に上記磁性粒子を分散させた樹脂キャリア等が挙げられる。
キャリアコアを被覆するコート剤は、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂と、フッ素樹脂と、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される1種類以上のポリアミド/イミド系樹脂とを含む。なお、本出願の明細書、及び特許請求の範囲では、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂及びポリアミドイミド樹脂の総称について「ポリアミド/イミド系樹脂」と記載する。
芳香族ポリエーテルケトン系樹脂は、下式(1)、及び(2)から選択される1種以上の繰り返し単位から構成される樹脂であれば特に限定されない。
−(−O−Ar1−CO−Ar2−)−・・・(1)
−(−O−Ar3−O−Ar4−CO−Ar5−)−・・・(2)
〔式(1)、及び(2)中、Ar1〜Ar5は、それぞれ、置換基を有してもよいフェニレン基、又は置換基を有していてもよいナフタレンジイル基である。フェニレン基、又はナフタレンジイル基が有していてもよい置換基は、炭素原子数1〜6のアルキル基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基である。〕
フッ素樹脂は、従来から2成分現像剤に含まれるキャリアのコート剤として使用されているものであれば特に限定されず、適宜選択して使用することができる。フッ素樹脂の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等が挙げられる。これらのフッ素樹脂の中では、キャリアコア表面に固着されやすくコート層の形成が容易であることから、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、及び四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)からなる群から選択される1種以上の樹脂がより好ましい。
ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、及びポリアミドイミド樹脂は、従来から2成分現像剤に含まれるキャリアのコート剤として使用されているものであれば特に限定されず、適宜選択して使用することができる。ポリアミド樹脂の具体例としては、脂肪族ポリアミド(ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等)、少なくともジアミン成分が脂肪族化合物であるポリアミド(ナイロン6T、ナイロン6T共重合体、ナイロン9T等)、又は半芳香族(共重合)ポリアミド(ナイロンMXD6、ナイロン6T/6、ナイロン6T/66、ナイロン6T/12、ナイロン6I/6、ナイロン6I/66、ナイロン6T/6I、ナイロン6T/6I/6、ナイロン6T/6I/66、ナイロン6T/MST等)等が挙げられる。また、ポリイミド樹脂の具体例としては、ピロメリット酸(PMDA)系ポリイミド、ビフェニルテトラカルボン酸系ポリイミド、ビスマレイミド系樹脂(ビスマレイミド/トリアジン系等)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸系ポリイミド、アセチレン末端ポリイミド、熱可塑性ポリイミド等が挙げられる。また、ポリアミドイミド樹脂の具体例としては、トリメリット酸を用いたポリアミドイミド等が挙げられる。
本発明の2成分現像剤に含まれるキャリアは、キャリアコアを、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂と、フッ素樹脂と、ポリアミド/イミド系樹脂とを含むコート剤により被覆した後、コート剤により被覆されたキャリアコアを加熱処理してコート剤をキャリアコア表面に固着させて製造される。キャリアを製造する際のコート剤の使用量は、キャリアコアの質量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、1〜7質量%がより好ましい。
2成分現像剤の製造方法は、トナーとキャリアとを均一に混合できれば特に限定されず、例えば、ボールミル等の混合装置によりトナーとキャリアとを混合すればよい。2成分現像剤におけるトナーの含有量は、2成分現像剤の質量に対して、2〜20質量%が好ましく、4〜15質量%が好ましい。2成分現像剤におけるトナーの含有量をかかる範囲とすることにより、形成画像において適度な画像濃度を維持し、現像装置等からのトナー飛散の抑制によって画像形成装置内部の汚染や転写紙等へのトナーの付着を抑制できる。
実施例、及び比較例の2成分現像剤の調製に用いたトナーを、以下の方法に従って調製した。
(トナーの製造)
ポリエステル樹脂(結着樹脂、ビスフェノールAとフマル酸との共重合体)100質量部、カーボンブラック(着色剤、MA−100(三菱化学株式会社製))4質量部、フィッシャートロプシュワックス(離型剤、FT−100(日本精鑞株式会社製))3質量部、及び4級アンモニウム塩化合物(電荷制御剤、P−51(オリヱント化学工業株式会社製))2質量部の混合物をヘンシェルミキサー(三井鉱山株式会社製)により2分間混合した後、2軸押出機により溶融混練して混練物を得た。得られた混練物を冷却後、カッターミル(株式会社アイシンナノテクノロジーズ製)にて粗粉砕し、気流式粉砕機により微粉砕した。得られた微粉砕物を、風力分級機により分級して、体積平均粒子径8μmのトナー母粒子を得た。得られたトナー母粒子100質量部と、シリカ微粒子(TG−820(キャボット社製))2質量部とをヘンシェルミキサー(FM−10L(日本コークス工業株式会社製))により、3000rpmの条件で10分混合してトナーを得た。
(キャリアの製造)
フェライトコアキャリア(EF−35B(パウダーテック株式会社製、中心粒子径35μm、飽和磁化68emu/g))100質量部と、ポリアミドイミド樹脂微粒子(トーロン400TF(ソルベイアドバンストポリマーズ株式会社製))0.5質量部と、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)微粒子(L−173(旭硝子株式会社製))1.5質量部と、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)微粒子(VICOTE(登録商標) 704(VICtrex社製))2質量部とを、機械式コーティング装置(ノビルタ(登録商標)130(ホソカワミクロン株式会社製))内に加え、5000rpmで5分間コーティングを行った。ポリアミドイミド樹脂微粒子と、PTFE微粒子と、PEEK微粒子とによりコーティングされたフェライトコアキャリアを、小型高温チャンバー(STH−120(エスペック株式会社製))により280℃で1時間熱処理を行って、キャリアを得た。
容量1Lのポリ容器に、得られたキャリア1kgと、調製例1で得たトナー100gとをこの順に充填し、卓上型ボールミル回転架台(V−2ML(株式会社入江商会製))にて、ポリ容器を100rpmで20分間回転させて、キャリアとトナーとを混合して2成分現像剤を得た。下記方法に従って、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例1の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
カラープリンター(MFP KM−C3232(京セラミタ株式会社製))を用いて評価を行った。現像器に、実施例1で得た2成分現像剤を充填し、かつ調製例1で得たトナーをトナーコンテナに充填した後、評価用のサンプル画像を初期画像として出力した。初期画像出力後、印字率5%にて50万枚出力した後に、評価用のサンプル画像を出力した。初期画像、及び50万枚出力後のサンプル画像について、サンプル画像中の、左側、中央、右側の3箇所に設けられた2×2cmのソリッド画像の画像濃度を測定して、3箇所の画像濃度の平均値を、サンプル画像の画像濃度とした。画像濃度は、濃度計(RD−19I(グレタグマクベス社製))を用いて測定した。画像濃度1.2以上を○と判定し、1.2未満を×と判定した。
画像濃度の測定において得た、初期画像、及び50万枚出力後のサンプル画像について、ソリッド画像の下部の白紙部の画像濃度と、画像出力前の白紙の画像濃度とを濃度計(RD−19I(グレタグマクベス社製))を用いて測定した。ソリッド画像の下部の白紙部の画像濃度から画像出力前の白紙の画像濃度を差し引いた値をかぶり濃度とした。かぶり濃度0.020以下を○と判定し、0.020超を×と判定した。
画像濃度の測定において、初期画像、及び50万枚出力後のサンプル画像を出力した後に、現像器を取り出し、現像剤の試料を採取し、吸引式帯電量測定装置(トレック社製)により、トナーの帯電量を測定した。
キャリアを以下の方法に従って調製した他は、実施例1と同様に2成分現像剤を調製した。また、実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例2の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
フェライトコアキャリア(EF−35B(パウダーテック株式会社製、中心粒子径35μm、飽和磁化68emu/g))100質量部を、ポリアミドイミド樹脂塗液(HPC−1000EDP(日立化成工業株式会社製)、固形分比率0.5質量%、固形分含有量0.5質量部)100質量部により、流動層式湿式コーティング装置(MP−1(株式会社パウレック製))を用いてコートした。次いで、乾燥機(STH−120(エスペック株式会社))により160℃で1時間処理し、ポリアミドイミド樹脂塗液が付着したフェライトコアキャリアを乾燥させ、ポリアミドイミド樹脂で被覆されたフェライトコアキャリアを得た。ポリアミドイミド樹脂で被覆されたフェライトコアキャリアと、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)微粒子(L−173(旭硝子株式会社製))1.5質量部と、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)微粒子(VICOTE(登録商標) 704(VICtrex社製))2質量部とを、機械式コーティング装置(ノビルタ(登録商標)130(ホソカワミクロン株式会社製))内に加え、5000rpmで5分間コーティングを行った。ポリアミドイミド樹脂と、PTFE微粒子と、PEEK微粒子とによりコーティングされたフェライトコアキャリアを、小型高温チャンバー(STH−120(エスペック株式会社製))により280℃で1時間熱処理を行って、キャリアを得た。
キャリアを以下の方法に従って調製した他は、実施例1と同様に2成分現像剤を調製した。また、実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例3の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
フェライトコアキャリア(EF−35B(パウダーテック株式会社製、中心粒子径35μm、飽和磁化68emu/g))100質量部と、ポリアミドイミド樹脂微粒子(トーロン400TF(ソルベイアドバンストポリマーズ株式会社製))0.5質量部とを、機械式コーティング装置(ノビルタ(ホソカワミクロン株式会社製))内に加え、3分間コーティングを行った。次いで、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)微粒子(L−173(旭硝子株式会社製))3質量部を、機械式コーティング装置内に加え、2分間コーティングを行った。次いで、芳香族ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)微粒子(VICOTE(登録商標) 704(VICtrex社製))2質量部を、機械式コーティング装置内に加え、2分間コーティングを行った。ポリアミドイミド樹脂微粒子とPTFE微粒子とPEEK微粒子とによりコーティングされたフェライトコアキャリアを、小型高温チャンバー(STH−120(エスペック株式会社製))により280℃で1時間熱処理を行って、キャリアを得た。
ポリアミドイミド樹脂微粒子を、ポリアミド樹脂微粒子(SP−500(東レ株式会社製))に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例4の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子を、ポリイミド樹脂微粒子(UIP−S(宇部興産株式会社製))に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例5の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
フッ素樹脂をPTFE微粒子から、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)微粒子(ネオフロン(登録商標)FEP、ND−110(ダイキン工業株式会社製))に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例6の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
フッ素樹脂をPTFE微粒子から、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)微粒子(ネオフロン(登録商標)PFA(ダイキン工業株式会社製))に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例7の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアの調製において、フェライトコアキャリアのコーティングを、PEEK微粒子、ポリアミドイミド樹脂微粒子、PTFE微粒子の順番に行ったことの他は、実施例3と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例8の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアの調製において、フェライトコアキャリアのコーティングを、PEEK微粒子、PTFE微粒子、ポリアミドイミド樹脂微粒子の順番に行ったことの他は、実施例3と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例9の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアの調製において、フェライトコアキャリアのコーティングを、PEEK微粒子の後、ポリアミドイミド樹脂微粒子とPTFE微粒子とを同時に行ったことの他は、実施例3と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例10の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子の使用量を0.5質量部から0.0125質量部に変え、PTFE微粒子の使用量を1.5質量部から0.0375質量部に変え、PEEK微粒子の使用量を2質量部から0.05質量部に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例8の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子の使用量を0.5質量部から0.0625質量部に変え、PTFE微粒子の使用量を1.5質量部から0.1875質量部に変え、PEEK微粒子の使用量を2質量部から0.25質量部に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例12の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子の使用量を0.5質量部から0.125質量部に変え、PTFE微粒子の使用量を1.5質量部から0.375質量部に変え、PEEK微粒子の使用量を2質量部から0.5質量部に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例13の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子の使用量を0.5質量部から0.875質量部に変え、PTFE微粒子の使用量を1.5質量部から2.625質量部に変え、PEEK微粒子の使用量を2質量部から3.5質量部に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例14の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
ポリアミドイミド樹脂微粒子の使用量を0.5質量部から1質量部に変え、PTFE微粒子の使用量を1.5質量部から3質量部に変え、PEEK微粒子の使用量を2質量部から4質量部に変えることの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。実施例15の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアのコート剤としてポリアミドイミド樹脂微粒子を用いなかったことの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。比較例1の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアのコート剤としてPTFE微粒子を用いなかったことの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。比較例2の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。なお、比較例2では、初期画像における評価で帯電量が著しく低かったため、連続印字後の評価は行わなかった。
キャリアのコート剤としてPEEK微粒子を用いなかったことの他は、実施例1と同様にして2成分現像剤を調製した。実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。比較例3の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。
キャリアを以下の方法に従って調製した他は、実施例1と同様に2成分現像剤を調製した。また、実施例1と同様にして、得られた2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を評価した。比較例4の2成分現像剤を用いる場合の、画像濃度、かぶり濃度、及びトナーの帯電量を表1に記す。なお、比較例4の2成分現像剤では、50万枚出力試験中に3500枚にて帯電量が低下し、画像全面においてかぶりが発生したため、後の試験を停止した。
Claims (5)
- トナーと、キャリアとを含み、
前記キャリアは、キャリアコアがコート剤により被覆されており、
前記コート剤は、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂と、フッ素樹脂と、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選択される1種類以上のポリアミド/イミド系樹脂とを含む、2成分現像剤。 - 前記コート剤が、前記芳香族ポリエーテルケトン系樹脂と、前記フッ素樹脂と、前記ポリアミド/イミド系樹脂とを含む混合物である、請求項1記載の2成分現像剤。
- 前記キャリアコアが、前記芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、前記フッ素樹脂、及び前記ポリアミド/イミド系樹脂からなる群より選択される1種類以上の樹脂を含む複数の層により被覆されている、請求項1記載の2成分現像剤。
- 前記複数の層において、最内層が前記ポリアミド/イミド系樹脂を含む層であり、最外層が前記芳香族ポリエーテルケトン系樹脂を含む層である、請求項3記載の2成分現像剤。
- 前記複数の層が3層であり、
前記複数の層において、内層が前記ポリアミド/イミド系樹脂を含む層であり、中間層が前記フッ素樹脂を含む層であり、外層が前記芳香族ポリエーテルケトン系樹脂を含む層である、請求項3又は4記載の2成分現像剤。
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