JP2016224436A - 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
25%≦CF≦50% ・・・(1)
5%≦CS≦30% ・・・(2)
SPT>SPF>SPS ・・・(3)
構成(1)第1シェル粒子は、トナーコアを被覆する。第2シェル粒子は、第1シェル粒子に被覆されたトナーコアを更に被覆する。第1シェル粒子による被覆率(CF)は、以下に示す式(1)を満たす。第2シェル粒子による被覆率(CS)は、以下に示す式(2)を満たす。トナーコアの溶解度パラメーター(SPT)と、第1シェル粒子の溶解度パラメーター(SPF)と、第2シェル粒子の溶解度パラメーター(SPS)とは、以下に示す式(3)を満たす。
25%≦CF≦50% ・・・(1)
5%≦CS≦30% ・・・(2)
SPT>SPF>SPS ・・・(3)
文献A:R.F.Fedors,「Polymer Engineering and Science」,1974年,第14巻,第2号,p147−154
文献B:井本稔著、「接着の基礎理論」、高分子刊行会、1993年
|SPT−SPF|≦1.0 ・・・(4)
|SPF−SPS|≦1.0 ・・・(5)
トナーコアは結着樹脂を含む。トナーコアは、結着樹脂に加え、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、又は磁性粉)を含んでもよい。以下、結着樹脂、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉について説明する。
トナーコアにおいては、一般的に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナーコア全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。例えば、結着樹脂がエステル基、水酸基、エーテル基、酸基(より具体的には、カルボキシル基等)、又はメチル基を有する場合には、トナーコアはアニオン性になる傾向が強くなり、結着樹脂がアミノ基又はアミド基を有する場合には、トナーコアはカチオン性になる傾向が強くなる。結着樹脂が強いアニオン性を有するためには、結着樹脂の水酸基価(測定方法:JIS(日本工業規格)K0070−1992)及び酸価(測定方法:JIS(日本工業規格)K0070−1992)が各々10mgKOH/g以上であることが好ましく、各々20mgKOH/g以上であることがより好ましい。また、アニオン性の化合物(例えば、エステル基、水酸基、エーテル基、酸基、又はメチル基を有する化合物)をトナーコアに加えることで、トナーコアにアニオン性を付与してもよい。また、カチオン性の化合物(例えば、アミノ基又はアミド基を有する化合物(より具体的には、アミン等))をトナーコアに加えることで、トナーコアにカチオン性を付与してもよい。
トナーコアは、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、例えば、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
トナーコアは、離型剤を含有していてもよい。離型剤は、例えばトナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーコアのアニオン性を強めるためには、アニオン性を有するワックスを用いてトナーコアを作製することが好ましい。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
トナーコアは、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。また、トナーコアに負帯電性の電荷制御剤を含ませることで、トナーコアのアニオン性を強めることができる。
トナーコアは、磁性粉を含んでいてもよい。磁性粉の例としては、鉄(より具体的には、フェライト又はマグネタイト等)、強磁性金属(より具体的には、コバルト又はニッケル等)、鉄及び/又は強磁性金属を含む化合物(より具体的には、合金等)、強磁性化処理(より具体的には、熱処理等)が施された強磁性合金、又は二酸化クロムが挙げられる。
既に述べたように、シェル層は、複数の第1シェル粒子と複数の第2シェル粒子とを含む。以下、第1シェル粒子、第2シェル粒子について説明する。
第1シェル粒子は、樹脂を含む。樹脂の具体例としては、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、シリコーン−アクリル酸系グラフト共重合体、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、又はエチレン−ビニルアルコール共重合体が挙げられる。第1シェル粒子に含まれる樹脂としては、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、又はシリコーン−アクリル酸系グラフト共重合体が好ましく、スチレン−アクリル酸系樹脂がより好ましい。以下、スチレン−アクリル酸系樹脂について説明する。
第2シェル粒子は、樹脂を含む。樹脂の具体例としては、アクリル酸系樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、シリコーン−アクリル酸系グラフト共重合体、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、又はこれらの樹脂に架橋構造を導入した樹脂が挙げられる。第2シェル粒子に含まれる樹脂としては、架橋されたアクリル酸系樹脂、架橋されたスチレン−アクリル酸系樹脂、又は架橋されたシリコーン−アクリル酸系グラフト共重合体が好ましく、架橋されたスチレン−アクリル酸系樹脂がより好ましい。スチレン−アクリル酸系樹脂は、第1シェル粒子のスチレン−アクリル酸系樹脂と同義である。
トナー粒子は、外添剤を更に有してもよい。外添剤としては、例えば、金属酸化物(より具体的には、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム等)の粒子、又はシリカの粒子が挙げられる。例えば、カップリング剤により外添剤の表面改質(より具体的には、疎水化処理又は正帯電処理等)をしてもよい。
以下、本実施形態に係るトナーを製造する方法について説明する。このトナーの製造方法は、例えば、トナーコアを作製することと、シェル層を形成することとを含み、必要に応じて、乾燥すること、洗浄すること、外添することを含んでもよい。シェル層を形成することでは、トナーコアの表面にシェル層を形成する。
トナーコアを作製する方法としては、例えば、粉砕法又は凝集法が好ましい。
シェル層を形成することでは、トナーコアの表面にシェル層を形成する。シェル層を形成することは、トナーコアの表面に第1シェル粒子を付着させることと、と第1シェル粒子が付着したトナーコア(以下、被覆トナーコアと記載することがある)の表面に第2シェル粒子を付着させることとを含む。
式(1)を満たすように、トナーコアの表面に第1シェル粒子を付着させる。第1シェル粒子を付着させる方法としては、例えば、流動床法、スプレードライ法、乾式法(より具体的には、メカノケミカル法等)、造粒粉砕法、又は凝集法が挙げられる。
トナーの製造方法は、トナーコアの表面に第1シェル粒子を付着させた後、必要に応じて、被覆トナーコアを洗浄液で洗浄して、被覆トナーコアの分散液から被覆トナーコアを回収する。上記のようにしてトナーコアの表面に第1シェル粒子を付着させた後、被覆トナーコアを含む分散液を常温(例えば、25℃)まで冷却する。その後、被覆トナーコアを洗浄液で洗浄する。洗浄液としては、例えば、上述の水性媒体を用いることができる。
トナーの製造方法は、洗浄した後、必要に応じて、被覆トナーコアを乾燥させ、被覆トナーコアの分散液から被覆トナーコアを回収する。乾燥させることでは、被覆トナーコアを乾燥させる。被覆トナーコアを乾燥させる好適な方法としては、乾燥機(例えば、スプレードライヤー、流動層乾燥機、真空凍結乾燥機、又は減圧乾燥機)を用いる方法が挙げられる。これらの方法の中では、乾燥中の被覆トナーコアの凝集を抑制するため、スプレードライヤーを用いる方法が好ましい。
被覆トナーコアの表面に第2シェル粒子を付着させることでは、式(2)を満たすように、被覆トナーコアと、第2シェル粒子とを乾式で混合する。被覆トナーコアの表面に第2シェル粒子を付着させることでは、例えば、メカノケミカル法を用いて第2シェル粒子を被覆トナーコアに固着させる。メカノケミカル法では、装置の構造及び原理に限定されず、例えば、せん断、圧縮、又は衝突のような応力を同時にかけることができる装置を用いることができる。メカノケミカル法を用いた装置としては、例えば、ボール型混練機(より具体的には、回転式のボールミル等)、ホイール型混練機(より具体的には、エッジランナー等)、表面改質装置(株式会社奈良機械製作所製「ハイブリダイゼーションシステムNHS−1」)、乾式粒子複合化装置(ホソカワミクロン株式会社「ノビルタ(登録商標)NOB−130」、「循環型メカノフュージョン(登録商標)システムAMS」)、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)が挙げられる。
外添することでは、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる。外添剤を付着させる好適な方法としては、外添剤がトナー母粒子の表面に埋没しないような条件で、混合機(例えば、FMミキサー又はナウターミキサー(登録商標))を用いて、トナー母粒子と外添剤とを混合する方法が挙げられる。
4つ口フラスコを反応容器として用いた。この4つ口フラスコは、温度計、攪拌羽根、還流冷却装置、及びモノマー滴下口を備えた容量1Lの反応容器である。反応容器をウォーターバスにセットし、反応容器に、乳化用イオン交換水360質量部、及び反応乳化剤(株式会社ADEKA製「アデカリアソーブ(登録商標)SR−1025」、成分:エーテルサルフェート型アンモニウム塩、濃度:25質量%、溶媒:水)2.0質量部を投入した。続けて、ウォーターバスを用いて反応容器内の温度を80℃に昇温した。なお、乳化用イオン交換水は、あらかじめ窒素バブリングにより脱酸素したイオン交換水である。
反応乳化剤の第2回目の投入量2.0質量部及び水の第1回目の投入量360質量部を、各々表3に記載の反応乳化剤の第2回目の投入量及び水の第1回目の投入量に変更した以外は、第1シェル粒子懸濁液B−1の作製と同様にして、第1シェル粒子懸濁液B−2〜B−7を作製した。懸濁液B−2〜B−7の第1シェル粒子のSP値はいずれも10.0であった。また、懸濁液B−2〜B−7の第1シェル粒子のTg及びTmを表3に示す。
4つ口フラスコを反応容器として用いた。この4つ口フラスコは、温度計、攪拌羽根、還流冷却装置、及びモノマー滴下口を備えた容量1Lの反応容器である。反応容器をウォーターバスにセットし、反応容器に、乳化用イオン交換水200質量部、及びアニオン界面活性剤(花王株式会社製「エマール(登録商標)0(ラウリル硫酸ナトリウム)」)1.5質量部を投入した。続けて、ウォーターバスを用いて反応容器内の温度を80℃に昇温した。
エマール0の第1回目の投入量1.5質量部を表4に記載のエマール0の第1回目の投入量に変更した以外は、第2シェル粒子懸濁液C−1の作製と同様にして、第2シェル粒子懸濁液C−2〜C−8を作製した。第2シェル粒子懸濁液C−2〜C−7中の第2シェル粒子のSP値は、いずれも9.5であった。
エマール0の第1回目の投入量1.5質量部及びエマール0の第2回目の投入量3.0質量部を、各々表4に記載のセチルトリメチルアンモニウムクロライドの第1回目の投入量及びセチルトリメチルアンモニウムクロライドの第2回目の投入量に変更した以外は、第2シェル粒子懸濁液C−1の作製と同様にして、第2シェル粒子懸濁液C−9及びC−10を作製した。第2シェル粒子懸濁液C−9及びC−10中の第2シェル粒子のSP値は、いずれも9.5であった。
(トナーコアの作製)
結着樹脂(ポリエステル樹脂、Tg=42℃、Tm=85℃、酸価18.5mgKOH/g)100質量部と、着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3、成分:銅フタロシアニン顔料)4質量部と、エステルワックス(日油株式会社製「ニッサンエレクトール(登録商標)WEP−3」)5質量部と、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)1質量部とを、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて混合した。得られた混合物を、二軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて、溶融し、混練した。得られた混練物を冷却した後、混練物を粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製「ロートプレックス(登録商標)16/8型」)で粗粉砕した。次いで、得られた粗粉砕物を粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)で微粉砕した。続けて、得られた微粉砕物を分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)で分級して、トナーコアAを得た。得られたトナーコアAに関して、体積中位径(D50)は6.8μm、個数平均円形度は0.95、SP値は10.5であった。
〔第1ステップ〕
3つ口フラスコを反応容器として用いた。この3つ口フラスコは、温度計及び攪拌羽根を備えた容量1Lの反応容器である。反応容器をウォーターバスにセットした。そして、反応容器にイオン交換水261質量部及びアニオン界面活性剤(花王株式会社製「エマールE27C」)29質量部を投入し、濃度1質量%のアニオン界面活性剤水溶液を作製した。続けて、反応容器にトナーコア100質量部を投入した。ウォーターバスを用いて反応容器内の温度を35℃に保持した。高速剪断乳化装置(エム・テクニック株式会社製「クレアミックス(登録商標)CLM−2.2S」)を用いて、温度35℃及び回転速度10000rpmの条件で反応容器の内容物を攪拌し、トナーコア分散液を作製した。
被覆トナーコア(第1シェル粒子で被覆されたトナーコア)101質量部と、第2シェル粒子懸濁液C−1から得られた第2シェル粒子1質量部とを、乾式粒子複合化装置(ホソカワミクロン株式会社製「ノビルタ(登録商標)NOB−130」)を用いて、回転数5000rpmかつ処理時間1分間の条件で、複合化処理した。その結果、シェル層で被覆されたトナー母粒子が得られた。得られたトナー母粒子に関して、円形度は0.972、体積中位径(D50)は6.8μm、CSは17.0%であった。
トナー母粒子100質量部と、乾式シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)REA90」:正帯電性疎水化処理されたシリカ粒子)1.5質量部とを、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて3分間混合し、トナー母粒子にシリカ粒子を付着させた。その後、得られたトナーを、300メッシュ(目開き48μm)の篩により篩別して、実施例1のトナーを得た。
第1シェル粒子懸濁液(B−3)、第1シェル粒子懸濁液の割合1.0質量%、第2シェル粒子懸濁液(C−1)、及び第2シェル粒子懸濁液の割合1.0質量%をそれぞれ表1〜2に記載の第1シェル粒子懸濁液の種類、第1シェル粒子懸濁液の割合、第2シェル粒子懸濁液(C−1)の種類、及び第2シェル粒子懸濁液の割合に変更した以外は、実施例1のトナーの作製と同様にして、各々実施例2〜30のトナー、及び比較例1〜17のトナーを得た。
各試料(実施例1〜30のトナー、及び比較例1〜17のトナー)の評価方法は、以下の通りである。
各試料(実施例1〜30のトナー、及び比較例1〜17のトナー)の被覆トナーコアについて、第1シェル粒子による被覆率を測定した。第1シェル粒子による被覆率は、以下のようにして求めた。試料(トナー)の被覆トナーコアを、0.5質量%の四酸化ルテニウム溶液2mL上に5分間静置して、被覆トナーコアをルテニウム蒸気雰囲気に暴露した。その結果、ルテニウムにより染色された被覆トナーコアが得られた。続けて、染色された被覆トナーコアを、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いて100000倍の倍率で観察し、被覆トナーコアの反射電子像を得た。得られた被覆トナーコアの反射電子像を構成する画素は、各々、0以上255以下の輝度値を有していた。画像解析ソフトウェア(三谷商事株式会社製「WinROOF」)を用いて、被覆トナーコアの反射電子像から、被覆トナーコアの輝度値の分布(輝度分布)を得た。この輝度分布は、横軸が輝度であり、縦軸が頻度である輝度分布であった。
CF(%)=[第1シェル粒子のガウシアン輝度分布の面積/トナーコアのガウシアン輝度分布の面積と第1シェル粒子のガウシアン輝度分布の面積との和]×100・・・(6)
各試料(実施例1〜30のトナー、及び比較例1〜17のトナー)について、第2シェル粒子による被覆率を測定した。第2シェル粒子による被覆率は、以下のようにして求めた。測定対象を被覆トナーコアからトナー粒子に変更した以外は、第1シェル粒子の被覆率の測定方法と同様にして、トナー粒子の反射電子像を得た。画像解析ソフトウェア(三谷商事株式会社製「WinROOF」)を用いて、トナー粒子の反射電子像から、トナー粒子の輝度分布を得た。
CS(%)=[第2シェル粒子のガウシアン輝度分布の面積/トナーコアのガウシアン輝度分布の面積と第1シェル粒子のガウシアン輝度分布の面積と第2シェル粒子のガウシアン輝度分布の面積との和]×100・・・(7)
樹脂のガラス転移点(Tg)は、以下のように測定した。測定装置として、示差走査熱量計(セイコーインスツル株式会社製「DSC−6220」)を用いた。樹脂10mgをアルミパン中に入れた。リファレンスとして空のアルミパンを使用した。温度範囲25℃以上200℃以下、昇温速度10℃/分、常温常湿環境(温度23℃、相対湿度50%RH)の条件で吸熱曲線を得た。得られた吸熱曲線において、チャートのベースラインとガラス転移点近傍にある吸熱カーブの接線との交点の温度を、ガラス転移点とした。
樹脂の軟化点(Tm)は、以下のように測定した。まず、樹脂を常温常湿(温度:23℃±1℃、相対湿度:50%RH±5%RH)環境下で12時間以上静置して、樹脂を調湿した。続けて、加圧成型器を用いて、調湿された樹脂1.1質量部を10MPaの圧力で加圧成型し、直径1cmの円柱型の成型サンプルを作製した。続けて、成型サンプルを、常温常湿(温度:23℃±5℃、相対湿度:50%RH±10%RH)環境下において、高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)を用いて、所定の条件で樹脂を溶融させて流出させた。ここで、所定の条件とは、使用ノズル1mmφ×10mm、荷重294N(30Kgf)、予熱時間5分、及び昇温速度3℃/分であった。このようにして樹脂のS字カーブ(横軸:温度、縦軸:ストローク)を測定した。得られたS字カーブから樹脂のTmを読み取った。詳しくは、得られたS字カーブにおいて、ストロークの最大値をS1とし、低温側のベースラインのストローク値をS2とした場合に、S字カーブ中のストロークの値が「(S1+S2)/2」となる温度(℃)を、樹脂のTmとした。
次に示す方法で作製した樹脂被覆フェライトキャリアと、試料(トナー)とを、ボールミルを用いて30分間混合し、トナー濃度10質量%の評価用現像剤を得た。
MnO換算で39.7mol%、MgO換算で9.9mol%、Fe2O3換算で49.6mol%、及びSrO換算で0.8mol%になるように、各原材料(詳しくは、MnO、MgO、Fe2O3、及びSrO)を適量配合し、水を加え、湿式ボールミルを用いて10時間かけて粉砕した後、混合した。続けて、得られた混合物を、乾燥した後、950℃で4時間保持した。
トナーの耐熱ブロッキング性の評価では、常温常湿環境(温度23℃、相対湿度50%RH)で上記耐刷試験を行い、耐刷試験中にクリーニングにより回収された試料(トナー)について、トナーの凝集度を測定した。詳しくは、クリーニングにより回収された試料10gを、58℃に調温された恒温槽中に8時間静置した。続けて、静置した試料を、目開き45μmの篩を用いて篩別した。篩別後に、篩上に残留した試料の質量を測定した。篩別前の試料の質量と、篩別後に篩上に残留した試料の質量とから、以下の式に従ってトナーの凝集度(質量%)を算出した。
凝集度(質量%)=(篩上に残留した試料の質量/篩別前の試料の質量)×100
○(良い):凝集度が50質量%未満であった。
×(悪い):凝集度が50質量%以上であった。
試料(トナー)の低温定着性の評価では、常温常湿環境(温度23℃、相対湿度50%RH)で上記耐刷試験を行った後、上記評価機を用いて、線速200mm/秒(ニップ通過時間40m秒)、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、90g/m2の紙(A4サイズの評価用紙)に、大きさ25mm×25mm、印字率100%のソリッド画像を形成した。続けて、画像が形成された紙を定着装置に通した。定着温度の設定範囲は80℃以上180℃以下であった。詳しくは、定着装置の定着温度を80℃から徐々に上昇させて、トナー(ソリッド画像)を紙に定着できる最低温度(最低定着温度)を各々測定した。
○(良い):最低定着温度が120℃未満であった。
×(悪い):最低定着温度が120℃以上であった。
トナーの耐刷性の評価では、常温常湿環境(温度23℃、相対湿度50%RH)で上記耐刷試験を行った。耐刷試験を行う前と後とで、上記評価機を用いてソリッド画像を形成し、形成された画像について、反射濃度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製「SpectroEye(登録商標)LT」)を用いて画像濃度を測定した。ソリッド画像内の任意の10点の画像濃度を測定した。10点の画像濃度の平均値を、画像濃度の評価値とした。得られた耐刷試験前の画像濃度ID11と耐刷試験後の画像濃度ID12とから、以下の式に基づき、耐刷試験前後での画像濃度の差ΔID1を算出した。
ΔID1=|ID11−ID12|
○(良い):画像濃度の差が0.3未満であった。
×(悪い):画像濃度の差が0.3以上であった。
トナーの耐環境性の評価では、低温低湿環境(L/L環境:温度20℃、相対湿度65%RH)と高温高湿環境(H/H環境:温度32℃、相対湿度80%RH)とで、別々に上記耐刷試験を行った。また、各耐刷試験の後で、上記評価機を用いてソリッド画像を形成し、形成された画像について、反射濃度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製「SpectroEye(登録商標)LT」)を用いて画像濃度を測定した。ソリッド画像内の任意の10点の画像濃度を測定した。10点の画像濃度の平均値を、画像濃度の評価値とした。得られたL/L環境での耐刷試験後の画像濃度ID21と、H/H環境での耐刷試験後の画像濃度ID22とから、以下の式に基づき、環境変動による画像濃度の差ΔID2を算出した。
ΔID2=|ID21−ID22|
◎(非常に良い):画像濃度の差が0.3未満であった。
○(良い) :画像濃度の差が0.3以上0.5未満であった。
×(悪い) :画像濃度の差が0.5以上であった。
表5及び表6に、各試料(実施例1〜30のトナー及び比較例1〜17のトナー)の耐熱ブロッキング性及び低温定着性についての評価結果を示す。表7及び表8に、各試料(実施例1〜30のトナー及び比較例1〜17のトナー)の耐刷性及び耐環境性についての評価結果を示す。
11 トナーコア
12 シェル層
12a 第1シェル粒子
12b 第2シェル粒子
Claims (9)
- トナーコアと、前記トナーコアの表面を被覆するシェル層とを有するトナー粒子を、複数含む静電潜像現像用トナーであって、
前記シェル層は、複数の第1シェル粒子と複数の第2シェル粒子とを含み、
前記第1シェル粒子は、前記トナーコアを被覆し、
前記第2シェル粒子は、前記第1シェル粒子に被覆された前記トナーコアを更に被覆し、
前記第1シェル粒子による被覆率(CF)は、以下に示す式(1)を満たし、
前記第2シェル粒子による被覆率(CS)は、以下に示す式(2)を満たし、
前記トナーコアの溶解度パラメーター(SPT)と、前記第1シェル粒子の溶解度パラメーター(SPF)と、前記第2シェル粒子の溶解度パラメーター(SPS)とは、以下に示す式(3)を満たす、静電潜像現像用トナー。
25%≦CF≦50% ・・・(1)
5%≦CS≦30% ・・・(2)
SPT>SPF>SPS ・・・(3) - 前記第1シェル粒子の個数平均粒子径は、前記第2シェル粒子の個数平均粒子径よりも小さく、
前記第1シェル粒子及び前記第2シェル粒子の個数平均粒子径は、前記トナーコアの個数平均粒子径の0.005倍以上0.04倍以下である、請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記第1シェル粒子の個数平均粒子径は、30nm以上90nm以下であり、
前記第2シェル粒子の個数平均粒子径は、70nm以上300nm以下である、請求項1又は2に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記SPTと、前記SPFと、前記SPSとは、以下に示す式(4)及び式(5)を満たす、請求項1〜3の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
|SPT−SPF|≦1.0 ・・・(4)
|SPF−SPS|≦1.0 ・・・(5) - 前記トナーコアは、結着樹脂としてポリエステル樹脂を含み、
前記第1シェル粒子は、スチレン−アクリル酸系樹脂を含み、
前記第2シェル粒子は、架橋されたスチレン−アクリル酸系樹脂を含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記トナーコアのガラス転移点は、25℃以上45℃以下であり、
前記トナーコアは、アニオン性を有する、請求項1〜5の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記第1シェル粒子のガラス転移点は、60℃以上120℃以下であり、
前記第1シェル粒子の軟化点は、120℃以上210℃以下であり、
前記第1シェル粒子は、カチオン性を有する、請求項1〜6の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記トナー粒子は、外添剤を更に有する、請求項1〜7の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 静電潜像現像用トナーの製造方法であって、
前記静電潜像現像用トナーは、請求項1〜8の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナーであり、
前記トナーコアの表面に前記シェル層を形成することを含み、
前記シェル層をする形成することは、
前記式(1)を満たすように、前記トナーコアの表面に前記第1シェル粒子を付着させることと、
前記式(2)を満たすように、前記第1シェル粒子が付着した前記トナーコア及び前記第2シェル粒子を乾式で混合することにより、前記第1シェル粒子が付着した前記トナーコアの表面に前記第2シェル粒子を付着させることと
を含む、静電潜像現像用トナーの製造方法。
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