JP5548323B1 - 油圧ショベル - Google Patents

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Abstract

冷却装置の性能を維持できるとともに、キャブ後壁の近傍への冷却装置の配置を可能とする、油圧ショベルを提供する。キャブの後壁(20)は、上下方向に延びる直立壁部(21)と、直立壁部(21)の上縁に接続され、直立壁部(21)の上縁に対して後方上側に傾斜する傾斜壁部(22)とを有している。冷却装置であるオイルクーラ(60)の外表面は、直立壁部(21)に対向して上下方向に延びる前面(66)と、前面(66)の上縁に接続され、前面(66)の上縁に対して後方上側に傾斜する傾斜面(67)とを有している。傾斜壁部(22)は、直立壁部(21)に接続された一方縁と、一方縁と反対側の他方縁とを有しており、オイルクーラ(60)の前面(66)の上縁は他方縁の高さ位置よりも下方に配置されている。直立壁部(21)と傾斜壁部(22)とのなす角度αは、前面(66)と傾斜面(67)とのなす角度β以上である。

Description

本発明は、油圧ショベルに関し、特に、冷却装置を備える油圧ショベルに関するものである。
従来、油圧ショベルは、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ、油圧アクチュエータに供給される作動油を冷却するオイルクーラ、エンジンに供給される圧縮空気を冷却するインタークーラなどの、各種の冷却装置を備えている。特開2001−246943号公報(特許文献1)には、キャブの後壁の下部をキャブ内側に向けて入り込ませた形状に形成して後壁後方に空間部を設け、ラジエータおよびオイルクーラは側面視矩形形状を有しており、キャブの後壁下部とラジエータの側面との間に隔壁プレートを設けた構成が開示されている。
特開2001−246943号公報
油圧ショベルは、旋回時に後方の障害物との接触を避けるため、エンジンルームを小型化するとともに、キャブの後壁の後方に配置される冷却装置と、当該後壁との間の空間を減少することが求められる。しかし、上記の公報に開示された側面視矩形形状の冷却装置を前方へ移動させてキャブの後壁に近づけようとすると、冷却装置がキャブの後壁の傾斜と干渉する。キャブの後壁との干渉を防止するには冷却装置全体の高さを小さくする必要があるが、この場合、冷却装置のコア部の面積が小さくなるために、冷却装置の性能が低下する。
キャブの後壁と冷却装置の外表面との間にシール材が存在する場合に、冷却装置が側面視矩形形状に形成されていると、冷却装置の角部がシール材に線接触して応力集中を引き起こし、シール材を破損するという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却装置の性能を維持できるとともに、キャブ後壁の近傍への冷却装置の配置を可能とし、さらにシール材の破損を抑制できる、油圧ショベルを提供することである。
本発明の油圧ショベルは、後壁を有するキャブと、後壁の後方に配置される冷却装置とを備えている。後壁は、直立壁部と、傾斜壁部とを有している。直立壁部は、上下方向に延びている。傾斜壁部は、直立壁部の上縁に接続されており、直立壁部の上縁に対して後方上側に傾斜している。冷却装置の外表面は、前面と、傾斜面とを有している。前面は、直立壁部に対向しており、上下方向に延びている。傾斜面は、前面の上縁に接続されており、前面の上縁に対して後方上側に傾斜している。傾斜壁部は、直立壁部に接続された一方縁と、一方縁と反対側の他方縁とを有している。冷却装置の前面の上縁は、傾斜壁部の他方縁の高さ位置よりも下方に配置されている。直立壁部と傾斜壁部とのなす角度は、前面と傾斜面とのなす角度以上である。
本発明の油圧ショベルによれば、キャブの後壁と冷却装置との干渉を抑制できるので、冷却装置を後壁に近接させて配置することができる。したがって、冷却装置の冷却性能を維持しつつ、キャブの後壁の近傍への冷却装置の配置を可能とする、油圧ショベルを実現することができる。キャブの後壁と冷却装置の外表面との間にシール材が存在する場合には、シール材を傾斜面に面接触させることができるので、応力集中を緩和してシール材の破損を抑制することができる。
上記の油圧ショベルにおいて、前面の上縁は、上下方向において、直立壁部と傾斜壁部とのなす角の二等分線と、直立壁部の上縁の高さ位置との間に位置している。このようにすれば、冷却装置とキャブの後壁との間にシール材を充填するスペースを確保しつつ、冷却装置と後壁との接触を防止することができる。
上記の油圧ショベルにおいて、傾斜面は、傾斜壁部と平行に延びる部分を有している。これにより、冷却装置を、後壁の直立壁部と傾斜壁部との両方に近づけて配置することができる。したがって、後壁と冷却装置との間隔をさらに小さくすることができる。
上記の油圧ショベルは、作業機と、作業機を駆動する油圧アクチュエータとをさらに備えている。冷却装置は、油圧アクチュエータに供給される作動油を冷却するオイルクーラである。これにより、キャブの後壁とオイルクーラとの干渉を抑制し、オイルクーラによる作動油の冷却性能を維持しつつ、キャブの後壁の近傍へオイルクーラを配置することが可能になる。
上記の油圧ショベルにおいて、オイルクーラは、内部を通過する作動油を冷却するコア部と、コア部の上方に配置された上タンクとを含んでいる。冷却装置の前面と傾斜面とは、上タンクの外表面を構成している。上タンクの、前後方向に直交する断面は、矩形状の外形を有している。このようにすれば、上タンクの外表面に傾斜面が設けられているため、コア部の形状が保持され、またオイルクーラと後壁との干渉防止のためにコア部の高さ方向の寸法を減少させる必要がなく、コア部の寸法を維持することができる。したがって、コア部における作動油の冷却性能を確保することができる。上タンクを、矩形状の断面を有している形状にすれば、上タンクに傾斜面を設けても上タンクの容量を確保することがさらに容易になる。
上記の油圧ショベルは、冷却装置の後方に配置される第2の冷却装置をさらに備えている。第2の冷却装置の最上面は、冷却装置の最上面よりも高い位置に配置されている。このようにすれば、後壁の傾斜壁部の傾斜に合わせて、冷却装置と比して第2の冷却装置の高さ方向の寸法を増大できる。これにより、第2の冷却装置の冷却能力を増大することができる。
上記の油圧ショベルは、後壁と冷却装置の外表面との間に設けられたシール材をさらに備えている。冷却装置の外表面が傾斜面を有することにより、シール材を傾斜面に面接触させることができ、これにより応力集中を緩和してシール材の破損を抑制することができる。
以上説明したように本発明によれば、冷却装置の性能を維持できるとともに、キャブ後壁の近傍に冷却装置を配置でき、さらにシール材の破損を抑制できる、油圧ショベルを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す側面図である。 図1の油圧ショベルを構成する上部旋回体の平面図である。 図1の油圧ショベルを構成する上部旋回体の斜視図である。 旋回フレーム上に搭載されたエンジン室内の構成を示す平面図である。 旋回フレーム上に搭載されたエンジン室内の構成を示す背面図である。 図1の油圧ショベルに適用される油圧回路図である。 図1の油圧ショベルにおけるキャブ周辺の構成を示す側面図である。 図1の油圧ショベルに搭載されたオイルクーラの斜視図である。 図1の油圧ショベルにおけるキャブの後壁周辺の構成を示す側面図である。 キャブの後壁とオイルクーラとの配置を示す模式図である。 第二実施形態のキャブの後壁周辺の構成を示す側面図である。 第二実施形態のオイルクーラの上タンクを示す斜視図である。 図12中に示すXIII−XIII線に沿う上タンクの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
(第一実施形態)
まず、本発明の思想を適用可能な油圧ショベルの構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す側面図である。本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、下部走行体2と、上部旋回体3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、冷却ユニット6と、キャブ10とを主に備えている。下部走行体2と上部旋回体3とにより、作業車両本体が主に構成されている。
下部走行体2は、進行方向左右両端部分に巻き掛けられた一対の履帯Pを有している。下部走行体2は、一対の履帯Pが回転することにより自走可能に構成されている。
上部旋回体3は、下部走行体2に対して任意の方向に旋回可能に設置されている。上部旋回体3は、前方左側に、油圧ショベル1のオペレータが乗降する運転室であるキャブ10を含んでいる。上部旋回体3は、後方側に、エンジンを収納するエンジン室、およびカウンタウェイト5を含んでいる。
なお、本実施の形態では、キャブ10内に運転員が着座した状態で、運転員の前方側(正面側)を上部旋回体3の前方側とし、これと反対側、つまり運転員の後方側を上部旋回体3の後方側とし、着座状態での運転員の左側を上部旋回体3の左側とし、着座状態での運転員の右側を上部旋回体3の右側とする。以下の説明では、上部旋回体3の前後左右と油圧ショベル1の前後左右は一致しているとする。また、以下の図においては、前後方向を図中矢印X、左右方向を図中矢印Y、上下方向を図中矢印Zで示している。
土砂の掘削などの作業を行なう作業機4は、上下方向に揺動自在に、上部旋回体3により軸支されている。作業機4は、上部旋回体3の前方側の略中央部に上下揺動自在に取り付けられたブーム4aと、ブーム4aの先端部に前後揺動自在に取り付けられたアーム4bと、アーム4bの先端部に前後揺動自在に取り付けられたバケット4cとを有している。ブーム4a、アーム4bおよびバケット4cはそれぞれ、油圧シリンダ38によって、揺動駆動されるように構成されている。
作業機4は、キャブ10に搭乗しているオペレータが作業機4の先端部を見通せるように、キャブ10に対し、キャブ10の一方の側部側である右側に設けられている。キャブ10は、作業機4の取り付け部分の側方に配置されている。なお、キャブ10と作業機4との配置は図1に示す例に限られるものではなく、たとえば上部旋回体3の前方に作業機4を配置し、作業機4の後方(上部旋回体3のほぼ中央)にキャブ10が設けられていてもよい。
カウンタウェイト5は、採掘時などにおいて車体のバランスをとるために上部旋回体3の後部に配置された重りである。冷却ユニット6は、上部旋回体3の後部のエンジン室内に収容されている。冷却ユニット6の構成の詳細については後述する。
図2は、図1の油圧ショベル1を構成する上部旋回体3の平面図である。図3は、図1の油圧ショベル1を構成する上部旋回体3の斜視図である。図2および図3を参照して、上部旋回体3の後方側のエンジン室は、上面板15によって上方から覆われており、上側の側板である上側板16および下側の側板である下側板17によって側方から覆われている。上面板15は、エンジン室の上側の外形を規定している。上側板16および下側板17は、エンジン室の左右側および後側の外形を規定している。上側板16には、エンジン室の内部と外部とを連通する通気孔18が形成されている。下側板17には、エンジン室の内部と外部とを連通する通気孔19が形成されている。通気孔18,19は、上部旋回体3の後方左側に形成されている。
図3に示すように、上部旋回体3は、旋回フレーム12を含んでいる。旋回フレーム12は、図1に示す下部走行体2の上方に配置されており、下部走行体2に対して旋回自在に設けられている。作業機4、キャブ10、カウンタウェイト5および冷却ユニット6は、旋回フレーム12に搭載されており、旋回フレーム12の上面に配置されている。
旋回フレーム12の前端中央部には、作業機4の基端部を支持するセンタブラケット13が設けられている。カウンタウェイト5は、冷却ユニット6の後側を覆って配置されている。
図4は、旋回フレーム12上に搭載されたエンジン室内の構成を示す平面図である。図4を参照して、上面板15、上側板16および下側板17によって上方および側方を覆われて規定されたエンジン室内には、冷却ユニット6、エンジン7、およびファン8が収容されている。
エンジン室内において、左側から右側へ向かって、冷却ユニット6、ファン8、エンジン7の順に並べられている。冷却ユニット6は、ファン8に対して左側、すなわち通気孔18,19に近い側に配置されている。エンジン7は、ファン8に対して右側、すなわち通気孔18,19から離れる側に配置されている。ファン8は、エンジン7によって回転駆動されて、エンジン室内を通過する空気の流れを発生する。
冷却ユニット6は、平面視においてキャブ10に重なるように旋回フレーム12上に載置されている。冷却ユニット6は、オイルクーラ60、インタークーラ70、およびラジエータ80を含んで構成されている。オイルクーラ60は、油圧シリンダ38などの、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに供給される作動油を冷却するための冷却装置である。インタークーラ70は、エンジン7に供給される圧縮空気を冷却するための冷却装置である。ラジエータ80は、エンジン7の冷却水を冷却するための冷却装置である。前側から後側へ向かって、オイルクーラ60、インタークーラ70、ラジエータ80の順に並べられている。
図5は、旋回フレーム12上に搭載されたエンジン室内の構成を示す背面図である。エンジン7によって回転駆動されたファン8が発生する空気の流れを、図5中の白抜き矢印で示す。
ファン8が回転駆動すると、上側板16および下側板17にそれぞれ形成された通気孔18,19を経由して、上部旋回体3の外部からエンジン室内へ空気が流入する。空気は、冷却ユニット6、ファン8およびエンジン7を順に通過して流れる。冷却ユニット6は、ファン8に対して、空気の流れの上流側に配置されている。エンジン7は、ファン8に対して、空気の流れの下流側に配置されている。空気はさらに、上部旋回体3の下部に形成された通気孔を経由して、エンジン室から上部旋回体3の外部へ流出する。
図6は、図1の油圧ショベル1に適用される油圧回路図である。図6に示す本実施形態の油圧システムでは、油圧ポンプ31が、エンジン7によって駆動される。油圧ポンプ31は、図1に示す作業機4を駆動するための油圧シリンダ38などの、油圧アクチュエータを駆動するための駆動源となる。油圧ポンプ31から吐出された作動油は、パイロット切換弁37を経由して、油圧シリンダ38に供給される。油圧シリンダ38に供給された作動油は、パイロット切換弁37を介して、タンク35に排出される。タンク35は、その内部に作動油を貯留する。
パイロット切換弁37は、油圧シリンダ38への作動油の供給および排出を制御する。パイロット切換弁37は、一対のパイロットポートp1,p2を有している。所定のパイロット圧を有している作動油が各パイロットポートp1,p2へ供給されることにより、パイロット切換弁37が制御される。
パイロット切換弁37に印加されるパイロット圧は、操作レバー装置41が操作されることによって、制御される。操作レバー装置41は、オペレータによって操作される操作レバー44と、第1パイロット圧制御弁41Aおよび第2パイロット圧制御弁41Bとを有している。操作レバー44には、油圧シリンダ38の駆動を制御するための、パイロット圧制御弁41A,41Bが接続されている。
第1パイロット圧制御弁41Aは、第1ポンプポートX1と、第1タンクポートY1と、第1給排ポートZ1とを有している。第1ポンプポートX1は、ポンプ流路51に接続されている。第1タンクポートY1は、タンク流路52に接続されている。ポンプ流路51およびタンク流路52は、作動油を貯留するタンク35に接続されている。油圧ポンプ31は、ポンプ流路51に設けられている。第1給排ポートZ1は、第1パイロット管路53に接続されている。
第1パイロット圧制御弁41Aは、操作レバー44の操作に応じて、出力状態と、排出状態とに切り換えられる。第1パイロット圧制御弁41Aは、出力状態では、第1ポンプポートX1と第1給排ポートZ1とを連通させ、操作レバー44の操作量に応じた圧力の作動油を第1給排ポートZ1から第1パイロット管路53に出力する。また、第1パイロット圧制御弁41Aは、排出状態では、第1タンクポートY1と第1給排ポートZ1とを連通させる。
第2パイロット圧制御弁41Bは、第2ポンプポートX2と、第2タンクポートY2と、第2給排ポートZ2とを有している。第2ポンプポートX2は、ポンプ流路51に接続されている。第2タンクポートY2は、タンク流路52に接続されている。第2給排ポートZ2は、第2パイロット管路54に接続されている。
第2パイロット圧制御弁41Bは、操作レバー44の操作に応じて、出力状態と、排出状態とに切り換えられる。第2パイロット圧制御弁41Bは、出力状態では、第2ポンプポートX2と第2給排ポートZ2とを連通させ、操作レバー44の操作量に応じた圧力の作動油を第2給排ポートZ2から第2パイロット管路54に出力する。また、第2パイロット圧制御弁41Bは、排出状態では、第2タンクポートY2と第2給排ポートZ2とを連通させる。
第1パイロット圧制御弁41Aと第2パイロット圧制御弁41Bとは、対になっており、互いに反対向きの操作レバー44の操作方向に対応している。たとえば、第1パイロット圧制御弁41Aが操作レバー44の前方向への傾斜操作に対応し、第2パイロット圧制御弁41Bが操作レバー44の後方向への傾斜操作に対応している。第1パイロット圧制御弁41Aと第2パイロット圧制御弁41Bとは、操作レバー44の操作によって、択一的に選択される。すなわち、第1パイロット圧制御弁41Aが出力状態であるとき、第2パイロット圧制御弁41Bは排出状態となる。第1パイロット圧制御弁41Aが排出状態であるとき、第2パイロット圧制御弁41Bは出力状態となる。
第1パイロット圧制御弁41Aは、パイロット切換弁37の第1パイロットポートp1への作動油の供給および排出を制御する。第2パイロット圧制御弁41Bは、パイロット切換弁37の第2パイロットポートp2への作動油の供給および排出を制御する。操作レバー44の操作に応じて、油圧シリンダ38に対する作動油の供給および排出が制御され、油圧シリンダ38の伸張と収縮とが制御される。これにより、操作レバー44の操作に従って、作業機4の動作が制御される。
タンク35へ向けて流れる作動油の流路となるタンク流路52には、上述したオイルクーラ60が設けられている。オイルクーラ60は、第1パイロット圧制御弁41Aまたは第2パイロット圧制御弁41Bから排出されてタンク35へ戻る作動油を冷却する。オイルクーラ60はまた、パイロット切換弁37から排出されてタンク35へ戻る作動油を冷却する。図6に示すように、オイルクーラ60は、油圧シリンダ38に供給される作動油を冷却する機能を有している。
図7は、図1の油圧ショベル1におけるキャブ10周辺の構成を示す側面図である。図7に示すように、キャブ10は、後壁20を有している。後壁20は、図7中に矢印Zで示す上下方向に延びる直立壁部21と、上下方向に対して傾斜して延びる傾斜壁部22とを有している。直立壁部21と傾斜壁部22とは、接続部分23において接続されている。接続部分23は、直立壁部21の上縁を構成し、かつ、傾斜壁部22の下縁を構成している。接続部分23は、傾斜壁部22の、直立壁部21に接続された一方縁を構成している。傾斜壁部22は、接続部分23と反対側の他方縁24を有している。接続部分23は、平板状の直立壁部21と平板状の傾斜壁部22とが溶接などにより接合された部分であってもよい。または接続部分23は、一枚の平板をベンディングして直立壁部21および傾斜壁部22を形成した場合の、当該ベンディング部分であってもよい。
傾斜壁部22は、直立壁部21の上縁に接続されている。傾斜壁部22は、接続部分23から離れるにしたがって後方側へ向くように、上下方向に対して傾斜している。傾斜壁部22は、上下方向に沿って延びる直立壁部21の上縁に対して、後方上側に傾斜している。後壁20は、直立壁部21と傾斜壁部22とが各々の縁部で接続された、側面視で屈曲した形状を有している。キャブ10は、後壁20の下部をキャブ10の内部に向けて入り込ませた形状に形成されている。
冷却ユニット6は、キャブ10の後壁20の後方に配置されている。冷却ユニット6に含まれているオイルクーラ60、インタークーラ70およびラジエータ80は、側面視において、前方から後方へこの順に並べられて配置されている。オイルクーラ60は、後壁20の傾斜壁部22の下方に配置されている。オイルクーラ60は、キャブ10の後壁20の直立壁部21の近傍に配置されており、平面視においてキャブ10に重なって配置されている。
冷却ユニット6はまた、ケース部91と、取付プレート92と、燃料クーラ94とを含んでいる。ケース部91は、オイルクーラ60、インタークーラ70およびラジエータ80が取り付けられる、略箱状のフレームである。取付プレート92は、インタークーラ70およびラジエータ80の上部に取り付けられ、インタークーラ70およびラジエータ80を一体化している。燃料クーラ94は、エンジン7で燃焼されない燃料などを冷却するための冷却装置であって、冷却ユニット6の下部において、オイルクーラ60、インタークーラ70およびラジエータ80の側面に亘って配置されている。
キャブ10の後壁20のうち直立壁部21とオイルクーラ60との間には、シール材30が設けられている。キャブ10の後壁20のうち傾斜壁部22とオイルクーラ60との間には、隔壁プレート95が設けられている。ラジエータ80とカウンタウェイト5との間にも、シール材が設けられている。これらのシール材30および隔壁プレート95によって、冷却ユニット6の周辺の空隙が閉塞されており、したがって冷却ユニット6をショートパスする空気の流れが抑制されている。
図8は、図1の油圧ショベル1に搭載されたオイルクーラ60の斜視図である。図8を参照して、オイルクーラ60は、コア部61と、コア部61の上方に配置された上タンク62と、コア部61の下方に配置された下タンク64とを含んでいる。上タンク62は、図6に示すタンク流路52を構成しているオイル配管が接続される接続口63を有している。下タンク64は、図6に示すタンク流路52を構成しているオイル配管が接続される接続口65を有している。
コア部61は、上端が上タンク62に接続され下端が下タンク64に接続される複数の細径のチューブと、隣接するチューブ間に配置されるフィンとを有している。作動油は、接続口65から下タンク64内へ流入し、下タンク64から上タンク62へ向かってコア部61のチューブ内を流れる。コア部61を流れる作動油は、ファン8の駆動に伴ってコア部61を通過して流れる空気と熱交換することにより、冷却される。コア部61の内部を通過する作動油が空気流れへ放熱することによって、オイルクーラ60は作動油を冷却する。コア部61において冷却された作動油は、上タンク62に一時貯留され、接続口63を経由して上タンク62から流出する。
上タンク62の外表面は、前面66と、傾斜面67とを有している。傾斜面67は、前面66の上縁に接続されており、前面66の上縁に対して後方上側に傾斜している。上タンク62は、全体として、円筒を上下方向に潰した外形を有している。上タンク62のなす筒形状の両端に近づくにしたがって、円筒と比較した変形が大きくなっており、その結果、上タンク62の上面に傾斜面67が形成されている。第一実施形態の傾斜面67は、上方に凸に湾曲した曲面形状を有している。
図9は、図1の油圧ショベル1におけるキャブ10の後壁20周辺の構成を示す側面図である。図9に示す、オイルクーラ60がエンジンルーム内に収容された状態で、上タンク62の前面66は、上下方向に延びており、キャブ10の後壁20のうち直立壁部21に対向している。また上タンク62の傾斜面67は、キャブ10の後壁20のうち傾斜壁部22に対向している。図9に示す側面視において、上タンク62の前面66と傾斜面67とは、接続部分68において接続されている。接続部分68は、前面66の上縁を構成し、かつ、傾斜面67の下縁を構成している。接続部分68は、傾斜壁部22の他方縁24の高さ位置よりも下方に配置されている。
傾斜面67は、前面66の上縁に接続されている。傾斜面67は、接続部分68から離れるにしたがって後方側へ向くように、上下方向に対して傾斜している。傾斜面67は、上下方向に沿って延びる前面66に対して、後方に傾斜している。上タンク62は、前面66と傾斜面67とが各々の縁部で接続された、側面視で屈曲した外形を有している。接続部分68は、前面66と傾斜面67とが溶接などにより接合された部分であってもよい。
オイルクーラ60は、上下方向において最も高い最上面69を有している。オイルクーラ60の後方に配置されるインタークーラ70は、最上面79を有している。インタークーラ70の後方に配置されるラジエータ80は、最上面89を有している。インタークーラ70およびラジエータ80の最上面79,89は、オイルクーラ60の最上面よりも、上下方向において高い位置に配置されている。
図10は、キャブ10の後壁20とオイルクーラ60との配置を示す模式図である。図10には、キャブ10の後壁20およびオイルクーラ60を側面視した外形および配置が模式的に図示されている。オイルクーラ60と後壁20との隙間に設けられるシール材30および隔壁プレート95は、図10においては、簡略化のため図示を省略されている。
後壁20の直立壁部21は、後方側の表面21sを有している。後壁20の傾斜壁部22は、後方側の表面22sを有している。直立壁部21の表面21sと、傾斜壁部22の表面22sとは、接続部分23sにおいて接続されている。表面21s,22sは平面状の形状を有している。表面21s,22sは、接続部分23sにおいて交差している。後壁20を側面視した場合に、直立壁部21の表面21sと傾斜壁部22の表面22sとのなす角度は、図10中に示す角度αである。
エンジンルーム内に取り付けられたオイルクーラ60を側面視した場合に、上タンク62の前面66と傾斜面67とのなす角度は、図10中に示す角度βである。キャブ10の後壁20およびオイルクーラ60の上タンク62は、直立壁部21の表面21sと傾斜壁部22の表面22sとのなす角度αが上タンク62の前面66と傾斜面67とのなす角度β以上となるように、形成されている。
図10に二点鎖線で示す直線Hは、表面21sと表面22sとの交差する接続部分23sを通り、上下方向に直交する水平方向に延びる線を示している。つまり直線Hは、接続部分23の高さ位置を示している。図10中に二点鎖線で示す直線Bは、直立壁部21の表面21sと傾斜壁部22の表面22sとのなす角度αの二等分線を示している。上タンク62の前面66と傾斜面67との接続部分68は、上下方向において、直立壁部21と傾斜壁部22とのなす角(角度α)の二等分線を示す直線Bと、直立壁部21の上縁の高さ位置を示す直線Hとの間に位置している。直線Hと直線Bとは、角度γをなしている。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、図10に示すように、後壁20は、直立壁部21と、傾斜壁部22とを有している。直立壁部21は、上下方向に延びている。傾斜壁部22は、直立壁部21の上縁に接続されており、直立壁部21の上縁に位置する接続部分23に対して後方上側に傾斜している。オイルクーラ60の外表面は、前面66と、傾斜面67とを有している。前面66は、後壁20の直立壁部21に対向して、上下方向に延びている。傾斜面67は、前面66の上縁に接続されており、前面66の上縁に位置する接続部分68に対して後方上側に傾斜している。直立壁部21と傾斜壁部22とのなす角度αは、前面66と傾斜面67とのなす角度β以上である。
傾斜壁部22は、図9に示すように、直立壁部21に接続された一方縁としての接続部分23と、接続部分23に対して反対側の他方縁24とを有している。オイルクーラ60の前面66の上縁である接続部分68は、他方縁24の高さ位置よりも下方に配置されている。
このようにすれば、キャブ10の後壁20の傾斜壁部22とオイルクーラ60との干渉を抑制できるので、オイルクーラ60を後壁20に近接させて配置することができる。傾斜面67は、オイルクーラ60の外表面のうち、上タンク62の外表面に設けられているため、コア部61の側面視矩形の形状が保持され、またオイルクーラ60と後壁20との干渉防止のためにコア部61の高さ方向の寸法を減少させる必要がなく、コア部61の寸法を維持することができる。したがって、コア部61における作動油の冷却性能を維持しつつ、キャブ10の後壁20の近傍への冷却装置の配置を可能とする、油圧ショベル1を実現することができる。
また図10に示すように、オイルクーラ60の前面66の上縁に位置している接続部分68は、上下方向において、直立壁部21と傾斜壁部22とのなす角度αの二等分線を示す直線Bと、直立壁部21の上縁の高さ位置を示す直線Hとの間に位置している。オイルクーラ60の前面66の上縁を、角度αの二等分線よりも高く直立壁部21の上縁よりも低い位置に規定することで、オイルクーラ60とキャブ10の後壁20との間にシール材30を充填するスペースを確保しつつ、オイルクーラ60と後壁20との接触を防止することができる。
上タンク62の前面66の上縁の高さ位置を、直立壁部21の上縁の高さ位置に近づければ、直立壁部21の上縁の高さ位置とオイルクーラ60の前面66の上縁の高さ位置とが合わせられるので、オイルクーラ60の外表面が屈曲する位置を後壁20の屈曲する位置により近づけて配置できる。したがって、オイルクーラ60のコア部61の上端をより高い位置に配置することができ、コア部61の面積を増大してオイルクーラ60の冷却性能をより向上することができる。コア部61の面積を最大化する観点からは、前面の上縁の高さ位置を直立壁部21の上縁と同じくするのが望ましい。
また図9に示すように、オイルクーラ60の後方には、インタークーラ70およびラジエータ80が配置されている。インタークーラ70の最上面79、およびラジエータ80の最上面89は、オイルクーラ60の最上面69よりも高い位置に配置されている。このようにすれば、後壁20の傾斜壁部22の傾斜に合わせて、オイルクーラ60と比してインタークーラ70およびラジエータ80の高さ方向の寸法を増大できる。これにより、インタークーラ70およびラジエータ80のコア部の面積を大きくできるので、インタークーラ70およびラジエータ80の冷却能力を増大することができる。
また図7に示すように、キャブ10の後壁20とオイルクーラ60の前面66および傾斜面67との間には、シール材30が設けられている。キャブ10の後壁20とオイルクーラ60の外表面との間にシール材30が存在する場合に、オイルクーラ60が側面視矩形形状に形成されていると、オイルクーラ60の角部がシール材30に線接触して応力集中を引き起こし、シール材30を破損する可能性がある。オイルクーラ60が傾斜面67を有することにより、シール材30を傾斜面67に面接触させることができ、これにより応力集中を緩和してシール材30の破損を抑制することができる。
(第二実施形態)
図11は、第二実施形態のキャブ10の後壁20周辺の構成を示す側面図である。図12は、第二実施形態のオイルクーラ60の上タンク62を示す斜視図である。図13は、図12中に示すXIII−XIII線に沿う上タンク62の断面図である。
第二実施形態のオイルクーラ60の上タンク62は、側面視において、第一実施形態と同様の台形状の外形を有している。しかし、図8に示す第一実施形態の上タンク62は、円筒を径方向に潰した形状であるのに対し、図12に示す第二実施形態の上タンク62は、平面の組合せによって外表面が形成されている。つまり、第二実施形態の上タンク62は、いずれも平面形状の前面66、傾斜面67および最上面69を有している。そのため、第二実施形態の上タンク62の断面形状は、図13に示すように矩形状の外形を有している。図13に示す上タンク62の断面は、オイルクーラ60がエンジンルーム内に取り付けられたときの、前後方向に直交する断面に対応している。接続部分68は、平板状の素材をベンディングして前面66および傾斜面67を形成した場合の、当該ベンディング部分であってもよい。
第二実施形態では、キャブ10の後壁20の直立壁部21および傾斜壁部22の表面21s,22sのなす角(図10に示す角度α)と、上タンク62の前面66および傾斜面67のなす角(図10に示す角度β)とは、等しくなっている。第二実施形態の上タンク62は、傾斜面67が傾斜壁部22の表面22sと平行になるように、形成されている。第二実施形態の上タンク62の傾斜面67は、後壁20の傾斜壁部22と平行に延びる部分を有している。
以上説明した第二実施形態の油圧ショベル1によれば、図11に示すように、上タンク62の傾斜面67は、後壁20の傾斜壁部22と平行に延びる部分を有している。これにより、オイルクーラ60を、後壁20の直立壁部21と傾斜壁部22との両方に近づけて配置することができる。したがって、コア部61の形状を保持してオイルクーラ60の冷却性能を維持することができ、かつ、後壁20とオイルクーラ60との間隔をさらに小さくすることができる。
前面66が直立壁部21と平行、かつ傾斜面67が傾斜壁部22と平行であれば、前面66および直立壁部21間の距離と、傾斜面67および傾斜壁部22間の距離とを等しくするようにオイルクーラ60を配置すれば、オイルクーラ60の接続部分68を図10に示す角度αの二等分線上に配置することができる。したがって、後壁20に対するオイルクーラ60の位置決めがより容易になり、エンジン室内へのオイルクーラ60の組み付け性を向上することができる。
また図12,13に示すように、上タンク62の、前後方向に直交する断面は、矩形状の外形を有している。このようにすれば、円筒を潰した形状の外形を有している第一実施形態の上タンク62と比較して、上タンク62の容積をより大きくすることができるので、上タンク62に傾斜面67を設けても上タンク62の容量を確保することがさらに容易になる。なお、第一実施形態の上タンク62は、耐圧性により優れるとともに、溶接個所が少ないため製造が容易である点において望ましい。
なお、これまでの説明においては、オイルクーラ60の上タンク62の外表面が傾斜面67を有しており、上タンク62の外表面のうち前面66および傾斜面67のなす角度を後壁20の直立壁部21および傾斜壁部22のなす角度と比較して規定する例について説明した。本発明に係る、傾斜面を有している冷却装置は、オイルクーラ60に限定されるものではない。つまり、実施形態において説明したインタークーラ70またはラジエータ80を、冷却ユニット6のうち最前方に配置して、傾斜面を有する形状に形成してもよい。冷却装置の内部を流れる媒体と冷却装置を通過して流れる空気との熱交換により媒体が冷却されるコア部を有し、またコア部の上下にタンクを有している冷却装置であれば、本発明の思想を好適に適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 油圧ショベル、2 下部走行体、3 上部旋回体、4 作業機、4a ブーム、4b アーム、4c バケット、5 カウンタウェイト、6 冷却ユニット、7 エンジン、8 ファン、10 キャブ、12 旋回フレーム、13 センタブラケット、15 上面板、16 上側板、17 下側板、18,19 通気孔、20 後壁、21 直立壁部、21s,22s 表面、22 傾斜壁部、23,23s,68 接続部分、24 他方縁、60 オイルクーラ、61 コア部、62 上タンク、63,65 接続口、64 下タンク、66 前面、67 傾斜面、69,79,89 最上面、70 インタークーラ、80 ラジエータ、95 隔壁プレート。

Claims (7)

  1. 後壁を有するキャブと、
    前記後壁の後方に配置される冷却装置とを備え、
    前記後壁は、上下方向に延びる直立壁部と、前記直立壁部の上縁に接続され、前記直立壁部の上縁に対して後方上側に傾斜する傾斜壁部とを有し、
    前記冷却装置の外表面は、前記直立壁部に対向して上下方向に延びる前面と、前記前面の上縁に接続され、前記前面の上縁に対して後方上側に傾斜する傾斜面とを有し、
    前記傾斜壁部は、前記直立壁部に接続された一方縁と、前記一方縁と反対側の他方縁とを有し、前記前面の上縁は前記他方縁の高さ位置よりも下方に配置されており、
    前記直立壁部と前記傾斜壁部とのなす角度は、前記前面と前記傾斜面とのなす角度以上である、油圧ショベル。
  2. 前記前面の上縁は、上下方向において、前記直立壁部と前記傾斜壁部とのなす角の二等分線と、前記直立壁部の上縁の高さ位置との間に位置する、請求項1に記載の油圧ショベル。
  3. 前記傾斜面は、前記傾斜壁部と平行に延びる部分を有する、請求項1または2に記載の油圧ショベル。
  4. 作業機と、
    前記作業機を駆動する油圧アクチュエータとをさらに備え、
    前記冷却装置は、前記油圧アクチュエータに供給される作動油を冷却するオイルクーラである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧ショベル。
  5. 前記オイルクーラは、内部を通過する作動油を冷却するコア部と、前記コア部の上方に配置された上タンクとを含み、
    前記前面と前記傾斜面とは、前記上タンクの外表面を構成し、
    前記上タンクの、前後方向に直交する断面は、矩形状の外形を有する、請求項4に記載の油圧ショベル。
  6. 前記冷却装置の後方に配置される第2の冷却装置をさらに備え、
    前記第2の冷却装置の最上面は、前記冷却装置の最上面よりも高い位置に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の油圧ショベル。
  7. 前記後壁と前記冷却装置の前記外表面との間に設けられたシール材をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油圧ショベル。
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