JP7429176B2 - 建設機械 - Google Patents

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本発明は、建設機械に関し、特に熱交換ユニットが搭載された建設機械に関する。
特許文献1には、エンジン、油圧アクチュエータ、及び熱交換ユニットを備えた建設機械としての油圧ショベルが開示されている。この熱交換ユニットは、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、油圧アクチュエータの作動油を冷却するオイルクーラと、エンジンが吸い込むエアを冷却するインタークーラとを連結して構成されている。
ラジエータは、冷却水を冷却する冷却風が送風されるラジエータコアと、ラジエータコアの上部に連結され、エンジンから供給される冷却水をラジエータコアに供給するアッパータンクと、ラジエータコアの下部に連結され、ラジエータコアで冷却された冷却水が供給されるロアタンクとを備えている。さらに、アッパータンクの上側には、アッパータンクから冷却水が供給されるエクスパンションタンク(リザーブタンク)が設置されている。
エクスパンションタンクとアッパータンクとはエア抜き配管で接続されている。ラジエータ内にエアが存在する場合には、エアが冷却水とともにエア抜き配管を介してエクスパンションタンクに供給される。これにより、エクスパンションタンクにおいて気液分離が行われ、ラジエータのエア抜きが可能である。エクスパンションタンクとロアタンクとはメイクアップ配管で接続され、エクスパンションタンクからロアタンクに冷却水を供給可能である。
特開2016-102378号公報
特許文献1の図6から明らかなように、エクスパンションタンクは、熱交換器カバーで覆われた熱交換ユニットにブラケットによって支持されている。従って、エンジン及び熱交換ユニットが配置される機械室にブラケットの占有スペースを確保しなければならない。また、エクスパンションタンクは、アッパータンク、ひいては熱交換ユニットとは別個に、且つ熱交換ユニットの上側であって熱交換ユニットとは車体の幅方向に若干ずれた位置に配置され、機械室に形成された間隙にエア抜き配管を配索する必要がある。
従って、エクスパンションタンクに接続されるエア抜き配管及びメイクアップ配管の配索経路が屈曲した複雑な形状となり、これらの経路長を長くせざるを得ない。特に、油圧ショベルが傾斜地で稼働するときを想定すると、冷却水にエアが混入しないように、エクスパンションタンクに対するエア抜き配管及びメイクアップ配管の接続箇所にはさらなる制約が生じ得る。このように、従来、熱交換ユニットに接続される管路の配索を最適化するのは容易ではなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、熱交換ユニットに接続される管路の配索を容易に最適化することができる建設機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明の建設機械は、エンジン、及び熱交換ユニットを備えた建設機械であって、熱交換ユニットは、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータと並列方向に連結されるラジエータとは別の第1熱交換器とを備え、ラジエータは、冷却水が流れるラジエータコアと、ラジエータコアの上部に一体に連結され、エンジンの冷却水が流入するアッパータンクと、ラジエータコアの下部に一体に連結され、ラジエータコアを通過した冷却水が流入するロアタンクと、アッパータンクの上部に一体に連結され、アッパータンクの冷却水が流入するエクスパンションタンクと、エクスパンションタンクからロアタンクに冷却水を流入させるメイクアップ管路とを備え、第1熱交換器は、ラジエータと間隙を存して並列方向に連結され、メイクアップ管路は、ラジエータと第1熱交換器との間の間隙に配索され、アッパータンクの上壁とエクスパンションタンクの底壁とを結合して形成される隔壁と、アッパータンク内から隔壁を貫通してエクスパンションタンク内に突設され、アッパータンクの冷却水をエクスパンションタンクに供給する供給パイプとを備える。
本発明の建設機械によれば、熱交換ユニットに接続される管路の配索を容易に最適化することができる。
本発明の実施形態に係る建設機械の一例として示す油圧ショベルの側面図である。 図1の上部旋回体の上面図である。 図2の熱交換ユニットの側面図である。 図3のアッパータンク及びエクスパンションタンクの拡大断面図である。 図2の熱交換ユニットの上面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建設機械について図面を参照して説明する。
図1は、建設機械の一例として、油圧ショベル1の側面図を示す。油圧ショベル1の車体2は、自走可能なクローラ式の下部走行体3と、下部走行体3の上に旋回可能に搭載される上部旋回体4とから構成されている。上部旋回体4の前部には、土砂の掘削作業等を行うためのスイング式の作業装置5が取付けられている。なお、図1で見て左側を車体2の前方とし、図1で見て右側を車体2の後方とする。
上部旋回体4は、下部走行体3の車幅内で旋回可能に構成され、上部旋回体4の前部には、オペレータが搭乗するキャブ6が設置されている。上部旋回体4の旋回フレーム7には、後述するエンジンや油圧ポンプの他、カウンタウエイト8などが支持されている。作業装置5は、旋回フレーム7の前部に取り付けられ、上部旋回体4の旋回によって左右に揺動し、上下方向に俯仰動可能に構成されている。
作業装置5は、キャブ6側から順に、ブーム9、アーム10、及びバケット11を備えている。ブーム9は、ブームシリンダ12によって旋回フレーム7に俯仰動可能に取り付けられている。アーム10は、アームシリンダ13によってブーム9に回動可能に取り付けられている。バケット11は、バケットシリンダ14によってアーム10に回動可能に取り付けられている。ブームシリンダ12、アームシリンダ13、及びバケットシリンダ14は、油圧アクチュエータである。
図2は、上部旋回体4の上面図を示す。上部旋回体4には、キャブ6の後側であってカウンタウエイト8の前側に機械室15が形成されている。機械室15には、油圧ポンプ16、エンジン17、熱交換ユニット18が車体2の車幅方向Zにこれらの順に並んで設置されている。エンジン17と熱交換ユニット18との間には、熱交換ユニット18に冷却風を送風する冷却ファン19が配置されている。油圧ポンプ16及び冷却ファン19は、エンジン17の駆動力、又は図示しない電動機の駆動力により駆動される。
油圧ポンプ16の前側には、作動油タンク20及び燃料タンク21が配置されている。作動油タンク20に貯留された作動油は、油圧ポンプ16によってブームシリンダ12、アームシリンダ13、及びバケットシリンダ14に圧送され、圧送された作動油によってブームシリンダ12、アームシリンダ13、及びバケットシリンダ14が作動する。エンジン17の前側にはエンジン17の排気が流れる排気管22が配索され、排気管22にはターボチャージャなどの過給機23が介在されている。
熱交換ユニット18は、ラジエータ24、車体2の前後方向を並列方向Xとしてラジエータ24の前部に連結されるオイルクーラ25、及び並列方向Xにてラジエータ24の後部に連結されるインタークーラ26の三つの熱交換器を備えている。これらの熱交換器の上部は熱交換器カバー27で覆われて一体の熱交換ユニット18が構成される。ラジエータ24とエンジン17との間においては、ラジエータホース28を介して冷却水が流入出され、ラジエータ24に供給された冷却水は冷却ファン19から送風される冷却風により冷却される。
オイルクーラ25には、ブームシリンダ12、アームシリンダ13、及びバケットシリンダ14の作動に供した後の作動油が供給され、供給された作動油は、冷却ファン19から送風される冷却風により冷却される。インタークーラ26には、過給機23で加圧された圧縮エアが供給され、供給された圧縮エアは、エンジンに供給される前に冷却ファン19から送風される冷却風により冷却される。
図3は、熱交換ユニット18の側面図である。なお、図3は、図2においてエンジン17側から見た熱交換ユニット18の側面図であり、熱交換器カバー27は図示していない。ラジエータ24は、ラジエータコア29と、ラジエータコア29の上部に一体に連結されたアッパータンク30と、ラジエータコア29の下部に一体に連結されたロアタンク31と、アッパータンク30の上部に一体に連結されたエクスパンションタンク32とを備えている。
ラジエータコア29は、アッパータンク30からロアタンク31に向けて冷却水が通水される多数のチューブと、各チューブの外周に設けられた多数の放熱フィンとから構成され、冷却水を冷却する冷却風がラジエータコア29に送風される。前述したラジエータホース28は、ラジエータアッパーホースとラジエータロアホースとから構成され、アッパータンク30の側壁には、ラジエータアッパーホースの接続口28aが形成されている。アッパータンク30には、エンジン17側からラジエータアッパーホースの接続口28aを介して供給される冷却水がラジエータコア29に供給される前に貯留される。
ロアタンク31の側壁には、ラジエータロアホースの接続口28bが形成されている。ロアタンク31には、ラジエータコア29で冷却された後の冷却水がラジエータロアホースの接続口28bを介してエンジン17側に供給される前に貯留される。エクスパンションタンク32には、アッパータンク30から溢れた冷却水が供給される。さらに、エクスパンションタンク32には、エクスパンションタンク32からロアタンク31に冷却水を供給するメイクアップホース(メイクアップ管路)33と、エクスパンションタンク32から溢れた冷却水を外部に排出するドレンホース(ドレン管路)34とが接続されている。
本実施形態では、熱交換ユニット18において、オイルクーラ25は、ラジエータ24のラジエータコア29と第1間隙(間隙)G1を存して並列方向Xに連結されている。インタークーラ26は、この並列方向Xのオイルクーラ25と反対側にてラジエータ24と第2間隙(間隙)G2を存して連結されている。
第1間隙G1は、メイクアップホース33を配索するための第1ホース配索経路35として利用される。第2間隙G2は、ドレンホース34を配索するための第2ホース配索経路36として利用される。第1間隙G1をメイクアップホース33の第1ホース配索経路35として利用することにより、第1ホース配索経路35を直線経路とし、且つ最短経路長とすることができる。
図4は、アッパータンク30及びエクスパンションタンク32の拡大断面図を示す。本実施形態のアッパータンク30及びエクスパンションタンク32は、樹脂成形により一体に形成され、アッパータンク30の上壁30aとエクスパンションタンク32の底壁32bとが溶着により結合される。アッパータンク30の上壁30a及びエクスパンションタンク32の底壁32bが溶着することにより、アッパータンク30内とエクスパンションタンク32内とを区画する隔壁37が形成される。
アッパータンク30内からは、供給パイプ38が隔壁37を貫通してエクスパンションタンク32内に突設されている。供給パイプ38は、アッパータンク30の上壁30aと一体に樹脂成形により形成される。アッパータンク30から溢れた冷却水は、供給パイプ38を介してエクスパンションタンク32に供給される。
エクスパンションタンク32には、その深さ方向Yにおいて、エクスパンションタンク32内に貯留するべき最小冷却水量を規定する所定の満水レベル位置L1が設定されている。エクスパンションタンク32内には、通常、満水レベル位置L1の深さとなる冷却水量が貯留されることとなる。
供給パイプ38の上端開口38aは、深さ方向Yにて満水レベル位置L1よりも上側に位置付けられている。これにより、ラジエータ24内にエアが存在する場合には、エアが冷却水とともに供給パイプ38を介してエクスパンションタンク32に供給されると、上端開口38aからエアがエクスパンションタンク32内の冷却水が存在しない上部空間に抜ける。こうして、エクスパンションタンク32において冷却水の気液分離が行われ、ラジエータ24のエア抜きが実行される。
エクスパンションタンク32には液溜り部39が形成されている。液溜り部39は、並列方向Xにて第1間隙G1の上側、すなわち、第1ホース配索経路35の上側にエクスパンションタンク32を拡幅した部位として形成され、隔壁37よりも下側に延設されている。液溜り部39の底壁39aは、アッパータンク30の深さ方向Yにおける中間レベル位置付近に位置付けられている。通常、エクスパンションタンク32内には冷却水が満水レベル位置L1まで貯留されているため、液溜り部39にも冷却水が常時貯留されることとなる。
液溜り部39のアッパータンク30側の側壁39bは、アッパータンク30及びエクスパンションタンク32の一体樹脂成形に伴い、アッパータンク30の側壁30bに溶着される。底壁39aからは、メイクアップポート40が下方に延設されている。液溜り部39の底壁39aに形成されるメイクアップポート40にはメイクアップホース33が接続され、メイクアップホース33は、メイクアップポート40の連通孔40aを介してエクスパンションタンク32内に連通される。
こうして、メイクアップホース33は、液溜り部39の底壁39aからメイクアップポート40を介して第1間隙G1である第1ホース配索経路35に配索されてロアタンク31に接続される。油圧ショベル1が傾斜地で稼働される際、エクスパンションタンク32も傾き、エクスパンションタンク32内の冷却水が並列方向Xにて液溜り部39の反対側、すなわち、インタークーラ26側に偏ることがある。
油圧ショベル1の稼働中に上部旋回体4が旋回した場合にも、エクスパンションタンク32内の冷却水の水面が波打ち、同様の現象が起こり得る。しかし、これらの場合であっても、液溜り部39には冷却水が貯留されたままであるため、底壁39aにおけるメイクアップポート40の連通孔40aは冷却水に接液され、連通孔40aが空間に露出することはない。
ドレンポート41は、エクスパンションタンク32の液溜り部39が形成される側とは反対側の側壁32cから屈曲して下方に延設されている。ドレンポート41にはドレンホース34が接続され、ドレンホース34は、側壁32cに形成されるドレンポート41の連通孔41aを介してエクスパンションタンク32内に連通される。こうして、ドレンホース34は、側壁32cからドレンポート41を介して第2間隙G2である第2ホース配索経路36を配索され、インタークーラ26及びロアタンク31の下側にドレンホース34の開口が位置付けられる。
ドレンポート41の連通孔41aは、深さ方向Yにて供給パイプ38の上端開口38aの位置する供給レベル位置L2よりも上側に位置付けられる。これにより、エクスパンションタンク32内に貯留された冷却水が満水レベル位置L1を超え、ひいては供給レベル位置L2を超える場合であっても、冷却水を連通孔41aからエクスパンションタンク32ひいてはラジエータ24の外部に適切に排出可能となる。従って、エクスパンションタンク32内に、冷却水が存在しない上部空間を常時確保可能となるため、エクスパンションタンク32における冷却水の気液分離、すなわち、ラジエータ24のエア抜きを確実に行うことができる。
エクスパンションタンク32の上壁32aには、プレッシャポート42が上方に突設されている。プレッシャポート42には、プレッシャキャップ43(図3参照)が上下動可能に固定されている。エクスパンションタンク32内の圧力が過度に上昇した場合には、プレッシャキャップ43が上方に移動することにより、エクスパンションタンク32内の圧力がプレッシャポート42を通じて開放される。メイクアップポート40、ドレンポート41、及びプレッシャポート42はアッパータンク30及びエクスパンションタンク32の一体樹脂成形に伴い、エクスパンションタンク32と一体に形成される。
図5は、熱交換ユニット18の上面図を示す。エクスパンションタンク32は、上面視において、アッパータンク30、ひいてはラジエータ24の車幅方向Zの幅にほぼ収まる範囲に位置している。メイクアップホース33及びドレンホース34の配索は、熱交換ユニット18内において完結している。
このように、熱交換ユニット18は、熱交換ユニット18以外と接続される各種ポートを除いて、全体として突出部分の少ない上面視矩形状をなしている。これにより、エクスパンションタンク32を含む熱交換ユニット18を全体としてコンパクト化することができるとともに、機械室15における熱交換ユニット18の組立性向上、搭載性向上、ひいては生産性向上を実現することができる。
以上のように、本実施形態の油圧ショベル1は、熱交換ユニット18において、アッパータンク30の上部にエクスパンションタンク32を連結したラジエータ24が構成される。これにより、エクスパンションタンク32は熱交換ユニット18の一部をなして一体のユニットとして形成されるため、エクスパンションタンク32のみを支持するためのブラケットは不要であり、このブラケットの占有スペースを機械室15に確保する必要がない。従って、熱交換ユニット18のさらなる組立性向上、コンパクト化、搭載性向上、ひいては生産性向上を実現することができる。
熱交換ユニット18のラジエータ24とラジエータ24とは別の熱交換器であるオイルクーラ25との間に形成される第1間隙G1となる第1ホース配索経路35にメイクアップホース33が配索される。これにより、第1ホース配索経路35を簡素な直線の経路形状とすることができ、最短経路長とすることができる。従って、熱交換ユニット18に接続される管路の配索を容易に最適化することができる。特に、油圧ショベル1などの大型のエンジンを備えた建設機械において、所望の熱交換性能を確保するために熱交換ユニット18に多量の冷却水を流通させる必要がある場合、熱交換ユニット18の熱交換性能を効果的に向上することができる。
より具体的には、アッパータンク30の上壁30aとエクスパンションタンク32の底壁32bとを結合して隔壁37を形成し、供給パイプ38がアッパータンク30内から隔壁37を貫通してエクスパンションタンク32内に突設され、供給パイプ38を介してアッパータンク30の冷却水をエクスパンションタンク32に供給する。
これにより、外観上において、アッパータンク30とエクスパンションタンク32とをあたかも1つのタンクにように構成可能であり、アッパータンク30とエクスパンションタンク32との間に供給パイプ38に相当する配管を配索する必要はない。従って、熱交換ユニット18の組立性向上、コンパクト化、搭載性向上、ひいては生産性向上を実現可能である。
エクスパンションタンク32は、その深さ方向Yにおいて冷却水の満水レベル位置L1が設定され、供給パイプ38の上端開口38aは、深さ方向Yにて満水レベル位置L1よりも上側に位置付けられる。これにより、ラジエータ24内にエアが存在する場合には、エアが冷却水とともに供給パイプ38を介してエクスパンションタンク32に供給され、エクスパンションタンク32において気液分離が行われ、ラジエータ24のエア抜きが可能となる。
エクスパンションタンク32は、並列方向Xにて第1ホース配索経路35の上側に拡幅されるとともに隔壁37よりも下側に延設された液溜り部39を有する。そして、メイクアップホース33は、液溜り部39の底壁39aにてエクスパンションタンク32内に連通され、第1ホース配索経路35を配索されてロアタンク31に接続される。
これにより、油圧ショベル1が傾斜地で稼働される際、エクスパンションタンク32が傾いたり、上部旋回体4が旋回したりし、エクスパンションタンク32内に貯留される冷却水に偏りが生じたとしても、液溜り部39には冷却水が貯留されたままであり、底壁39aにおけるメイクアップポート40の連通孔40aが冷却水から露出することはない。従って、エクスパンションタンク32からメイクアップホース33へのエア混入が防止される。
ラジエータ24は、エクスパンションタンク32の冷却水を外部に排出するドレンホース34を備える。ドレンホース34は、エクスパンションタンク32の側壁32cにてエクスパンションタンク32内に連通され、その連通孔41aが深さ方向Yにて供給パイプ38の上端開口38aの位置する供給レベル位置L2よりも上側に位置付けられる。
これにより、エクスパンションタンク32内に貯留された冷却水が満水レベル位置L1を超え、ひいては供給レベル位置L2を超える場合に、溢れそうな冷却水をラジエータ24ひいては熱交換ユニット18の外部に適切に排出することができる。従って、エクスパンションタンク32内に、冷却水が存在しない上部空間を常時確保可能となるため、エクスパンションタンク32における冷却水の気液分離、すなわち、ラジエータ24のエア抜きを確実に行うことができる。
このように、本実施形態においては、アッパータンク30とエクスパンションタンク32とを一体化した構成としても、従来のように、アッパータンク30に対するエクスパンションタンク32の位置、エクスパンションタンク32に接続する各種配管の接続箇所、配索経路などを厳密に検討しなくとも良い。従って、エクスパンションタンク32に、前述したエア抜き機能、エア混入防止機能、ドレン排出機能、及びエア抜き用の上部空間確保機能を持たせつつ、熱交換ユニット18の組立性向上、コンパクト化、搭載性向上、生産性向上、及び熱交換性能向上を実現することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。例えば、メイクアップホース33が配索される第1ホース配索経路35は、第1間隙G1ではなく、第2間隙G2としても良い。この場合には、ドレンホース34が配索される第2ホース配索経路36は、第2間隙G2ではなく第1間隙G1となる。
熱交換ユニット18は、ラジエータ24、オイルクーラ25、及びインタークーラ26の三つの熱交換器を備えている。しかし、ラジエータ24以外の熱交換器は、すべてオイルクーラ25であっても良いし、すべてインタークーラ26であっても良い。
メイクアップホース33及びドレンホース34は、ホースに限らず、金属製などの配管であっても良い。
実施形態における本発明の趣旨を逸脱しない構成は、油圧ショベル1に限らず、熱交換ユニット18が搭載された種々の建設機械に適用可能である。
1 油圧ショベル(建設機械)
17 エンジン
18 熱交換ユニット
24 ラジエータ
25 オイルクーラ(第1熱交換器)
26 インタークーラ(第2熱交換器)
29 ラジエータコア
30 アッパータンク
30a 上壁
31 ロアタンク
32 エクスパンションタンク
32b 底壁
32c 側壁
33 メイクアップホース(メイクアップ管路)
34 ドレンホース(ドレン管路)
38 供給パイプ
38a 上端開口
39 液溜り部
39a 底壁
41a 連通孔
G1 第1間隙(間隙)
G2 第2間隙(間隙)
X 並列方向
Y 深さ方向
L1 満水レベル位置

Claims (6)

  1. エンジン及び熱交換ユニットを備えた建設機械であって、
    前記熱交換ユニットは、
    前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータと前記建設機械の車体の前後方向である並列方向に連結される前記ラジエータとは別の第1熱交換器と
    を備え、
    前記ラジエータは、
    前記冷却水が流れるラジエータコアと、
    前記ラジエータコアの上部に一体に連結され、前記エンジンの前記冷却水が流入するアッパータンクと、
    前記ラジエータコアの下部に一体に連結され、前記ラジエータコアを通過した前記冷却水が流入するロアタンクと、
    前記アッパータンクの上部に一体に連結され、前記アッパータンクの前記冷却水が流入するエクスパンションタンクと、
    前記エクスパンションタンクから前記ロアタンクに前記冷却水を流入させるメイクアップ管路と
    を備え、
    前記第1熱交換器は、前記ラジエータと間隙を存して前記並列方向に連結され、
    前記メイクアップ管路は、前記ラジエータと前記第1熱交換器との間の前記間隙に配索され
    前記アッパータンクの上壁と前記エクスパンションタンクの底壁とを結合して形成される隔壁と、
    前記アッパータンク内から前記隔壁を貫通して前記エクスパンションタンク内に突設され、前記アッパータンクの前記冷却水を前記エクスパンションタンクに供給する供給パイプと
    を備えることを特徴とする建設機械。
  2. 前記エクスパンションタンクには、その深さ方向において、前記エクスパンションタンク内に貯留するべき最小冷却水量を規定する所定の満水レベル位置が設定され、
    前記供給パイプの上端開口は、前記深さ方向にて前記満水レベル位置よりも上側に位置付けられることを特徴とする請求項に記載の建設機械。
  3. 前記エクスパンションタンクは、前記並列方向にて前記間隙の上側に拡幅されるとともに前記隔壁よりも下側に延設された液溜り部を有し、
    前記メイクアップ管路は、前記液溜り部の底壁にて前記エクスパンションタンク内に連通され、前記間隙を配索されて前記ロアタンクに接続されることを特徴とする請求項又はに記載の建設機械。
  4. 前記ラジエータは、前記エクスパンションタンクの冷却水を外部に排出するドレン管路を備え、
    前記ドレン管路は、前記エクスパンションタンクの側壁に形成される連通孔を介して前記エクスパンションタンク内に連通され、
    前記連通孔は、前記深さ方向にて前記供給パイプの上端開口よりも上側に位置付けられることを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の建設機械。
  5. 前記熱交換ユニットは、前記並列方向において前記第1熱交換器と反対側にて前記ラジエータに連結される第2熱交換器を備え、
    前記第2熱交換器は前記ラジエータとの間に間隙を存して前記ラジエータに連結され、
    前記ラジエータと前記第2熱交換器との間の前記間隙に前記ドレン管路が配索されることを特徴とする請求項に記載の建設機械。
  6. 前記第1熱交換器はオイルクーラであり、前記第2熱交換器はインタークーラであることを特徴とする請求項に記載の建設機械。
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