JP2019100212A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換装置のフレームの簡素な構造を維持しつつ、並列配置された複数の熱交換器に十分な量の冷却風を供給することができる建設機械を提供する。【解決手段】ホイールローダ1に搭載される熱交換装置18は、冷却ファン14から供給される冷却風の流れ方向の下流側に配置されたラジエータ23(第1の熱交換器)とインタークーラ25(第2の熱交換器)とを含んでおり、これらラジエータ23とインタークーラ25が冷却ファン14に対向する側の面間に段差ができるように並列配置されていると共に、この段差に冷却風の経路を変更させるシール部材17が配設されているため、シール部材17によって冷却風の逆流が生じる箇所をラジエータ23側に移動させることができる。これにより、インタークーラ25上における負圧が減少するため、温度の上昇した冷却風の逆流を抑制することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、例えばホイールローダ、油圧ショベル等の熱交換器を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としてのホイールローダは、支持構造体をなすフレームと、フレームに取付けられ加熱された流体を冷却する熱交換装置と、熱交換装置に冷却風を供給する冷却ファンと、これら熱交換装置と冷却ファンを含む搭載機器を覆って設けられ、内部に前記搭載機器を収容する機器収容室を形成する外装カバーとを備えており、外装カバーは前記冷却風を熱交換装置に供給する供給口が設けられた開閉カバーを有している。
このホイールローダは、後部車体の前側に前部車体が左,右方向に揺動可能に連結され、前部車体には、アーム、バケット等からなる荷役装置(作業装置)が取り付けられている。また、後部車体には、熱交換装置、エンジン、トルクコンバータ、トランスミッション、油圧ポンプ等が搭載され、エンジンの動力がトルクコンバータを介してトランスミッションに伝達される構成となっている。
そして、ホイールローダは、前進してバケットを土砂の山に突っ込み、大量の土砂と共にバケットを持ち上げて、その土砂をトラック等に積み込むという作業を繰り返し行うものである。
ホイールローダが作業しているときには、熱交換装置に向けて冷却風が供給され、エンジン冷却水、作動油等の冷却すべき液体を冷却することができる構成となっている。ここで、冷却風の向きとしては、冷却ファンを上流側に配置し、冷却ファンから冷却風を熱交換装置に供給するものと、冷却ファンを下流側に配置し、機器収容室内に吸い込んだ外気を冷却風として熱交換装置に供給するものが知られている。
熱交換装置に温度の高い冷却風が供給されると、冷却すべき流体を十分に冷却することができず、オーバーヒート等を起こす虞があるため、熱交換装置を適切に配置する必要がある。そこで、熱交換装置を構成するラジエータやオイルクーラ等の複数の熱交換器を直列に配置し、上流側に配置された熱交換器を下流側に配置された熱交換器に対して角度を付けると共に、上流側に配置された熱交換器と開閉カバーとの間に導風板を設けることにより、冷却風が各熱交換器に適切に供給されるようにしたホイールローダが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたホイールローダでは、上流側の熱交換器が下流側の熱交換器に対して傾けて配置されているため、上流側と下流側の熱交換器との間に清掃道具を差し込み可能とする隙間が確保され、また、開閉カバーの供給口から供給された冷却風の一部が導風板によって上流側の熱交換器へと導かれるため、直列に配置された上流側の熱交換器に十分な量の冷却風を供給することができる。
特開2014−214526号公報
ところで、エンジンの発熱量の増加等に伴ってラジエータ等の熱交換器の厚みが大きくなると、厚みの大きな複数の熱交換器を冷却風の流れに対して直列に配置することが困難となり、上流側の熱交換器を通過して温度の上昇した冷却風を用いて下流側の熱交換器を効率良く冷却することも困難となる。
そこで、複数の熱交換器を冷却風の流れに対して並列に配置し、これら熱交換器に冷却ファンを対向させることが考えられるが、その場合、熱交換器の厚みが各々異なるため、冷却ファンを各熱交換器の上流側に配置した際に、冷却ファンと対向する各熱交換器の上流側の面に厚みの違いによる段差ができてしまう。この状態で冷却ファンから熱交換器に向けて冷却風が供給されると、冷却風は熱交換器の冷却ファンと対向する面によって流れが妨げられ、冷却ファンの半径方向に向かう流れも生じるため、前記段差によって熱交換器の上流側に冷却ファンに向かう逆流が生じ、その部分において負圧が発生する。その結果、熱交換器を通過して温度の上昇した冷却風の一部が、熱交換器の下流側で循環して熱交換器の内部を逆流してしまい、それによって冷却効果が低下するという問題が発生する。
これに対し、冷却風の下流側である熱交換器のマウント側に段差を設け、冷却ファンと対向する各熱交換器の上流側を面一になるように配置すれば、熱交換器の上流側の冷却風に、前記段差による逆流が生じないようにすることが可能となる。しかし、この場合、熱交換器のマウント側に段差を設ける必要があるので、複数の熱交換器を含む熱交換装置のフレームが複雑化してしまい、強度の低下、コストの上昇を招いてしまうという問題が発生する。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みなされたもので、その目的は、熱交換装置のフレームの簡素な構造を維持しつつ、並列配置された複数の熱交換器に十分な量の冷却風を供給することができる建設機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、代表的な本発明の建設機械は、加熱された流体を冷却する熱交換装置と、前記熱交換装置に冷却風を供給する冷却ファンと、前記熱交換装置と前記冷却ファンを含む搭載機器を覆って設けられた外装カバーと、を備え、前記熱交換装置は、前記冷却ファンによって発生される冷却風の流れ方向の下流側に配置された第1の熱交換器と第2の熱交換器とを含み、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器が冷却風の流れ方向に対して並列に配置されると共に、前記第1の熱交換器の前記冷却ファンに対向する側の第1の面と前記第2の熱交換器の前記冷却ファンに対向する側の第2の面との間に段差が形成され、前記第1の面に比較して前記第2の面が前記冷却ファンに近接して配置された建設機械において、前記段差には、前記第1の面上を伝わって前記第2の面上に至る冷却風の経路を変更させるシール部材が配設されていることを特徴としている。
本発明の建設機械によれば、熱交換装置のフレームの簡素な構造を維持しつつ、並列配置された複数の熱交換器に十分な量の冷却風を供給することができる。前述した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換装置を搭載したホイールローダの正面図である。 図1のホイールローダに備えられる後フレームを示す斜視図である。 第1の実施形態に係る熱交換装置を示す平面図である。 図3に示す熱交換装置をエンジン側から見た説明図である。 第1の実施形態に係る熱交換装置に備えられるインタークーラにシール部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る熱交換装置の要部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換装置の要部を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱交換装置の要部を示す断面図である。 本発明を適用しない場合における冷却風の流れを示す参考図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、ホイールローダを例に挙げて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としてのホイールローダで、このホイールローダ1は、後述する前部車体2、作業装置5、後部車体6等により構成され、例えば土砂の掘起し作業、掬上げ作業、運搬作業等に好適に用いられるものである。
2はホイールローダ1の前側に配置された前部車体で、前部車体2は、前フレーム3と、この前フレーム3の左,右両側に回転可能に設けられた左,右の前輪4(左側のみ図示)とにより大略構成されている。そして、左,右の前輪4は、例えば後述するエンジン12の駆動力がトルクコンバータ(図示せず)、トランスミッション13およびアクスル(図示せず)等を介して回転駆動される構成となっている。
5は前部車体2の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置で、作業装置5は、前フレーム3に回動可能に取付けられたリフトアーム5A,5Aと、リフトアーム5A,5Aを上,下方向に傾動する油圧シリンダからなるリフトアームシリンダ(図示せず)と、各リフトアーム5Aの先端側に回動可能に取付けられたローダバケット5Bと、ローダバケット5Bを駆動する油圧シリンダからなるバケットシリンダ5Cとにより大略構成され、例えば土砂の掘起し作業、掬上げ作業、運搬作業等を行うものである。
6は前部車体2の後側に左,右方向に屈曲可能に連結された後部車体で、後部車体6は、後述の後フレーム7、左,右の後輪10(左側のみ図示)と、キャブ11、外装カバー29等により大略構成されている。
7は後部車体6のベースとなる後フレームで、後フレーム7は、図2に示すように、全体として前,後方向に延びる長方形の枠状に形成され、強固な支持構造体をなしている。ここで、後フレーム7は、左,右方向に一定の間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びる左側板7A、右側板7Bと、これら左,右の側板7A,7Bの前端部間を連結し上,下方向で対面する複数の前側連結板7Cと、左,右の側板7A,7Bの後端部間を連結する後側連結板7Dとにより大略構成されている。
そして、後フレーム7の各前側連結板7Cは、前フレーム3の後部側に左,右方向に屈曲可能にピン結合される構成となっている。これにより、ホイールローダ1は、前部車体2と後部車体6とを左,右方向に屈曲させることによって操舵を行う、アーティキュレート式の作業車両として構成されている。
8は後フレーム7に設けられたエンジン支持部材で、エンジン支持部材8は、後フレーム7を構成する左,右の側板7A,7Bの内側面に、前,後に離間して2個ずつ(合計4個)固着されている。そして、これら各エンジン支持部材8は、後述するエンジン12を支持するものである。
9は各エンジン支持部材8よりも後側に位置して後フレーム7の左,右の側板7A,7Bの上面に溶接等により固着された支持枠体取付部材で、支持枠体取付部材9は、略長方形状の板材からなり、長手方向に離間した3箇所に上,下方向に貫通する貫通孔9Aが設けられている。そして、各支持枠体取付部材9は、後述する支持枠体19が取付けられるものである。
10は後フレーム7の左,右両側に回転可能に設けられた左,右の後輪で、これら左,右の後輪10は、例えば後述するエンジン12の駆動力がトルクコンバータ、トランスミッション13およびアクスル等を介して回転駆動される構成となっている。したがって、ホイールローダ1は、左,右の前輪4と左,右の後輪10とが4輪駆動されることにより、作業現場等を走行する構成となっている。
11は後部車体6の前部側に設けられたキャブで、キャブ11は、後フレーム7の前端部上側に搭載されている。そして、キャブ11は、オペレータが乗降する運転室を画成するもので、その内部には、運転席、ステアリングハンドル、走行用ペダル、作業用レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
12は後フレーム7に搭載されたエンジンで、エンジン12は、後フレーム7に沿って前,後方向に延びる縦置き状態に配置されている。ここで、エンジン12は、後フレーム7の左,右の側板7A,7Bに固着された各エンジン支持部材8上に、防振ゴム(図示せず)を介して支持されている。そして、エンジン12の前端側には、トランスミッション13を介して油圧ポンプ(図示せず)が取付けられ、この油圧ポンプは、エンジン12によって駆動されることにより、作動油タンク(図示せず)に貯溜された作動油をホイールローダ1に搭載されたバケットシリンダ5C等の各油圧アクチュエータに供給するものである。
14はエンジン12の後側に配設された冷却ファンを示し、冷却ファン14は、後述する熱交換装置18と対面して配置され、熱交換装置18に冷却風Fを供給するものである。ここで、冷却ファン14は、例えばファンベルトを介してエンジン回転によって駆動されることにより、後フレーム7と後述する外装カバー29とにより形成された機器収容室P内より外気を吐出す吐出し式ファンとして形成され、機器収容室P内に吸込んだ外気を冷却風Fとして後述の熱交換装置18に供給することにより、この熱交換装置18を冷却するものである。
また、冷却ファン14の外周には、冷却風Fの流通を妨げないように網目状に形成されたファンガード(図示せず)が設けられている。ファンガードは、冷却ファン14への巻き込みを防止するためのものである。
16は冷却ファン14を取囲むシュラウドで、シュラウド16は、熱交換装置18と冷却ファン14との間に設けられている。ここで、シュラウド16は、図3に示すように、熱交換装置18のフレームを構成する支持枠体19のシュラウド取付部材22にボルト等により取付けられ、支持枠体19の前方に突出することにより冷却ファン14を外周側から取り囲む箱状に形成されている。
これにより、冷却ファン14によってエンジン12側から供給された冷却風Fは、シュラウド16を通じて機器収容室Pの外部に排出される間に、熱交換装置18のラジエータ23、オイルクーラ24およびインタークーラ25に供給される。これにより、熱交換装置18に大量の冷却風Fを導くことができ、熱交換装置18の冷却を促進できる構成となっている。
18は後フレーム7の後部側に取付けられた熱交換装置を示している。熱交換装置18は、加熱されたエンジン冷却水や作動油等の流体を冷却するもので、支持枠体19と複数の熱交換器であるラジエータ23、オイルクーラ24、インタークーラ25とにより構成されている。
19は上,下方向に立上った状態で後フレーム7の支持枠体取付部材9に取付けられた枠状の支持枠体を示し、支持枠体19には、その枠体内に熱交換器であるラジエータ23、オイルクーラ24、インタークーラ25が取付けられるものである。そして、支持枠体19は、図4に示すように、枠状の支持枠本体20と、支持枠体マウント部材21と、シュラウド取付部材22とにより大略構成されている。
支持枠本体20の上面側は、ラジエータ23とオイルクーラ24およびインタークーラ25を支持枠本体20内に組付けるときに挿入することができるように開口している。そして、これらラジエータ23、オイルクーラ24、インタークーラ25は、支持枠本体20にマウント部材26を介してボルトによって締結されている。
ラジエータ23、オイルクーラ24、インタークーラ25は、支持枠体19との間に隙間が生じるため、各々ゴムスポンジ製のインシュレータ15によって隙間を塞ぎ、熱交換器を通過する冷却風の風量を増加させて熱交換効率の向上を図っている。このインシュレータ15は、EDPMフォームやウレタンフォーム等のゴム質発泡体からなり、両面テープ等を用いて所定の部位に貼り付けられている。
そして、支持枠体19を後フレーム7の左側板7Aと右側板7Bとの間に配置した状態で、支持枠体マウント部材21を支持枠体取付部材9上に載置し、支持枠体マウント部材21の挿通孔(図示せず)と支持枠体取付部材9の貫通孔9Aにボルトを螺着することにより、支持枠体19は後フレーム7に取付けられる構成となっている。
23は支持枠本体20内の中央に配設されたラジエータを示し、ラジエータ23は冷却ファン14と対面している。そして、ラジエータ23は、エンジン12用の冷却水(エンジン冷却水)が流通する放熱部を有し、加熱されたエンジン冷却水の熱を放熱部によって空気中に放熱することにより、エンジン冷却水を冷却するものである。
24は支持枠本体20内でラジエータ23の右側に隣接して配設されたオイルクーラで、オイルクーラ24は冷却ファン14と対面している。そして、オイルクーラ24は、ホイールローダ1に搭載されたバケットシリンダ5C等の各油圧アクチュエータからの戻り油が流通する放熱部を有し、各油圧アクチュエータからの戻り油の熱を放熱部で空気中に放熱することにより、作動油タンク内に戻る作動油を冷却するものである。
25は支持枠本体20内でラジエータ23の左側に隣接して配設されたインタークーラで、インタークーラ25は冷却ファン14と対面している。そして、インタークーラ25は、ターボ過給機によって吸入した吸入空気を放熱部で冷却するものである。
ラジエータ23とオイルクーラ24およびインタークーラ25は熱交換装置18を構成する熱交換器であり、本実施の形態では、ラジエータ23が第1の熱交換器、インタークーラ25が第2の熱交換器となっている。これらラジエータ23とオイルクーラ24およびインタークーラ25は冷却風の流れ方向に対して並列に配置され、各々の冷却風の下流側となる面が、熱交換装置18のフレームを構成する支持枠本体20にマウント部材26を介してボルトによって螺着されている。
ここで、冷却ファン14に対向するラジエータ23とオイルクーラ24およびインタークーラ25の上流側の面は、各熱交換器の厚みが異なるため同一平面になるとは限らず、特に、第1の熱交換器であるラジエータ23の厚みよりも第2の熱交換器であるインタークーラ25の厚みが大きいため、これらラジエータ23とインタークーラ25の上流側の面との間に段差ができてしまう。すなわち、冷却ファン14の回転軸を仮想延長した際に投影されるラジエータ23(第1の熱交換器)は、その隣に並設されるインタークーラ25(第2の熱交換器)に比べると、ラジエータ23の冷却ファン14に対向する面(第1の面)23Aが冷却ファン14に対して遠方側となるため、ラジエータ23の第1の面23Aとインタークーラ25の冷却ファン14に対向する面(第2の面)25Aとの間に段差ができる。
図9は、このような段差を有する熱交換装置18に対して、本発明を適用しない場合における冷却風の流れを示す参考図である。図9に示すように、冷却ファン14から供給される冷却風Fは、冷却ファン14の回転やラジエータ23等の熱交換器による冷却風の通過抵抗を受けため、その流れは一様に下流に向かうものとはならない。このとき、ラジエータ23とインタークーラ25の間に生じる段差Sにより、冷却風の流れの方向と逆向きに流れる成分が生じる箇所(矢印F1参照)ができるため、インタークーラ25の冷却ファン14に対向する側の面に、冷却風の流れに負圧を生じる領域(符号27A参照)ができる。このため、図中の矢印Rで示すように、既にラジエータ23やインタークーラ25を通過して温度の上昇した冷却風の一部が、熱交換機の下流側で循環した後、矢印R1で示すようにインタークーラ25の内部を逆流するため、冷却効果が低下するという問題が発生する。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る熱交換装置18では、図5に示すように、インタークーラ25の側壁(側面)に上下方向の全範囲に亘ってシール部材17を貼り付け、このシール部材17を前記段差に配置して冷却風の上流側に面するようにしている。シール部材17は断面形状が四角形のテープ状部材であり、その材質としてはインシュレータ15と同一のEDPMフォームやウレタンフォーム等のゴム質発泡体が用いられている。なお、シール部材17の材質は、熱交換器に取り付けることが可能なものであればゴム質発泡体に限定されないが、各熱交換器の間隔が必ずしも一定とならないことや、組立時に衝突したりすること等を考慮すると、スポンジ状の可撓性を有する部材とすることが好ましい。
ここで、シール部材17は両面テープを用いてインタークーラ25の側壁(側面)に貼り付けられているが、両面テープの代わりに接着剤を用いて取り付けるようにしても良い。それ以外にもボルトやナット等を用いて取り付けることも可能であるが、部品点数や組立工数の削減という点を考慮すると、シール部材17は両面テープまたは接着剤を用いて取り付けることが好ましい。また、シール部材17は、インタークーラ25の側壁に上下方向の全範囲に亘って取り付けられているが、インタークーラ25の側壁の一部にだけ取り付けても良く、また2本以上に分割して取り付けても良い。この場合、必要とされる箇所(逆流が発生する箇所)にだけシール部材17を取り付けることができるため、使用するシール部材の量を少なくしてコストの削減が図れる。
このようにラジエータ23とインタークーラ25の間に生じる段差にシール部材17を配設させることにより、図6に示すように、シール部材17における冷却ファン14と対向する面は、冷却ファン14に対しラジエータ23に比べて近接したインタークーラ25における冷却ファン14と対向する面と同一面となる。また、シール部材17における冷却ファン14に対して遠方側となる部分は、ラジエータ23とインタークーラ25との間に生じる隙間を塞いでおり、前述したように、当該隙間におけるシール部材17と反対側の部位はインシュレータ15によって塞がれている。すなわち、ラジエータ23とインタークーラ25との間の隙間は、冷却ファン14の軸方向(図6の左右方向)の一端側に位置するシール部材17と他端側に位置するインシュレータ15とにより塞がれている。これにより、シール部材17の存在によって冷却風の逆流が生じる箇所が矢印F2で示すようになるため、冷却風の流れに負圧を生じる領域(符号27A参照)を、シール部材17の冷却ファン14と対向する面に移動させられる。その結果、インタークーラ25上における負圧が減少し、温度の上昇した冷却風がインタークーラ25の内部を逆流しにくくなるため、冷却効率の低下を防止することができる。なお、シール部材17の断面形状は、熱交換装置18に組み付け前の無負荷状態で四角形であるが、熱交換装置18に組み付け後は、その一部がラジエータ23とインタークーラ25間に挟持されて隙間を塞ぐことにより、図6に示すような断面形状に変形する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る熱交換装置18は、冷却ファン14から供給される冷却風の流れ方向の下流側に配置されたラジエータ23(第1の熱交換器)とインタークーラ25(第2の熱交換器)とを含んでおり、ラジエータ23の冷却ファン14に対向する側の面(第1の面)23Aとインタークーラ25の冷却ファン14に対向する側の面(第2の面)25Aとの間に段差ができるように並列配置されていると共に、この段差に、ラジエータ23の第1の面23A上を伝わってインタークーラ25の第2の面25A上に至る冷却風の経路を変更させるシール部材17が配設されているため、シール部材17によって冷却風の逆流が生じる箇所をラジエータ23側に移動させることができる。これにより、冷却風の流れに負圧を生じる領域がシール部材17の冷却ファン14と対向する面に移動して、インタークーラ25上における負圧が減少するため、温度の上昇した冷却風の逆流を抑制することができ、かかる逆流に起因する冷却効率の低下を防止することができる。
図7は本発明の第2の実施形態に係る熱交換装置18の要部を示す断面図であり、図6に対応する部分には同一符号を付してある。
上述した第1の実施形態では、シール部材17における冷却ファン14と対向する面が、インタークーラ25の冷却ファン14と対向する側の面(第2の面)25Aをラジエータ23側に仮想延長した位置(第1位置)と面一になるに配置されているが、図7に示すように、シール部材17における冷却ファン14と対向する面が、ラジエータ23の冷却ファン14に対向する側の面(第1の面)23Aと第1位置との間の奥まった位置(第2位置)となるように配置しても良い。すなわち、シール部材17の貼り付け位置は、シール部材17における冷却ファン14と対向する面が前記段差の範囲内に設定されていれば、第1の熱交換器であるラジエータ23側にずらして貼り付けても良い。
図8は本発明の第3の実施形態に係る熱交換装置18の要部を示す断面図であり、図6に対応する部分には同一符号を付してある。
上述した第1の実施形態では、平面視における断面形状を四角形としたシール部材17が用いられているが、図8に示すように、角部をR形状または面取り形状とした断面形状のシール部材28としても良い。このような形状のシール部材28を用いると、隣接する第1の熱交換器と第2の熱交換器の冷却ファン14に対向する側の面との間が、シール部材28のR形状または面取り形状によって滑らかに繋がれるため、熱交換器表面における冷却風の逆流が第1の実施形態よりも減少し、逆流の発生に起因する冷却効率の悪化をより少なくすることができる。
なお、上述した各実施形態では、第1の熱交換器がラジエータ23であると共に第2の熱交換器がインタークーラ25である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、隣接する2つの熱交換器の間に段差が生じていれば、ラジエータ23、オイルクーラ24、インタークーラ25等の任意の熱交換器を第1の熱交換器や第2の熱交換器として構成することも可能である。また、熱交換装置18が第1の熱交換器(ラジエータ23)と第2の熱交換器(インタークーラ25)の他にオイルクーラ24のような他の熱交換器を含む構成であっても良い。この他の熱交換器は、第1の熱交換器と第2の熱交換器を含めて冷却風の流れに対して並列に配置しても良く、第1の熱交換器または第2の熱交換器と直列に配置しても良い。
また、上述した各実施形態では、建設機械としてホイールローダ1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベル、クローラクレーン等の他の建設機械にも適用することができる。
また、上記した各実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 ホイールローダ(建設機械)
3 前フレーム
7 後フレーム
12 エンジン
14 冷却ファン
17,28 シール部材
18 熱交換装置
19 支持枠体
23 ラジエータ(第1の熱交換器)
23A 第1の面
24 オイルクーラ
25 インタークーラ(第2の熱交換器)
25A 第2の面
29 外装カバー
P 機器収容室

Claims (5)

  1. 加熱された流体を冷却する熱交換装置と、前記熱交換装置に冷却風を供給する冷却ファンと、前記熱交換装置と前記冷却ファンを含む搭載機器を覆って設けられた外装カバーと、を備え、
    前記熱交換装置は、前記冷却ファンによって発生される冷却風の流れ方向の下流側に配置された第1の熱交換器と第2の熱交換器とを含み、
    前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器が冷却風の流れ方向に対して並列に配置されると共に、前記第1の熱交換器の前記冷却ファンに対向する側の第1の面と前記第2の熱交換器の前記冷却ファンに対向する側の第2の面との間に段差が形成され、
    前記第1の面に比較して前記第2の面が前記冷却ファンに近接して配置された建設機械において、
    前記段差には、前記第1の面上を伝わって前記第2の面上に至る冷却風の経路を変更させるシール部材が配設されていることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、前記シール部材は、前記第2の熱交換器における前記第1の熱交換器と隣接する側面に設けられ、前記第2の面を前記第1の熱交換器側に仮想延長した第1位置もしくは前記第1の面と前記第1位置との間に位置した第2位置のいずれかに前記シール部材における前記冷却ファンに対向する面を位置させて配置されていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2に記載の建設機械において、前記シール部材は、前記第2の熱交換器の前記側面に上下方向に沿って配置されていることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2または3に記載の建設機械において、前記シール部材は、前記第2の熱交換器の前記側面に貼り付けにより固着されていることを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1に記載の建設機械において、前記シール部材の断面形状は、前記第1の面と前記第2の面との間をR形状または面取り形状としていることを特徴とする建設機械。
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